2014年05月24日

モバP「お疲れ様ですルキトレさん」

ルキトレ「はいっ。 …さん?」



モバP(以下P)「? どうかしました?」



ルキトレ「いえ。そういえばプロデューサーさんって、私達姉妹の事をさん付けで呼びますよね」





P「ん? そうですね」



ルキトレ「それに、敬語」



P「え? ダメ、でしたか?」



ルキトレ「プロデューサーさんは私より年上なのに…何か違和感があって」



P「あー…じゃあ直そうか?」



ルキトレ「はいっ♪」

P「あっ、そういえばこれ、この前行った仕事先のおみやげ」



ルキトレ「わーっ、ありがとうございます!」



P「いえいえ」



ルキトレ「中、見ていいですか?」



P「いいよ」



ルキトレ「わぁ、美味しそうですねっ!」



P「ねー。いやぁ実はこれ、かな子が選んでくれてさ。あいつ、お土産の他に自分のやつも買っててさ。ハハッ」



ルキトレ「ふふっ、かな子ちゃん、レッスン増やさないといけませんねっ」



P「いやいや」



ルキトレ「冗談ですよーっ。ふふっ」

ルキトレさんの一人称『わたし』でした。ごめんなさい。





P「さて、それじゃあ俺はこの辺で。次の仕事先はっと」



ルキトレ「プロデューサーって大変ですね」



P「ん? そうかなぁ。俺はトレーナー業こそ大変だと思うけどな。色んなタイプのアイドルを磨いていくのって実際難しいでしょ」



ルキトレ「それはプロデューサーさんにも言えることじゃないですかっ!」



P「そ、そうか?」



ルキトレ「はいっ! プロデューサーさんはすごいです!」



P「は、ははっ。なんか照れるな。…うん。俺はルキトレちゃんもすごいと思うけどな」



ルキトレ「え? わたしが、ですか?」

P「トレーナーさん…お姉さん方ってさ、ほら、結構…厳しいじゃん?」



ルキトレ「あははっ! プロデューサーさんもなかなか言いますねっ!」



P「あっ、トレーナーさんたちには…」



ルキトレ「はいっ! わかってますよっ! 内緒にしておきますっ!」



P「あ、ありがとう。…まぁ、あの三人の目下、ルキトレちゃんは頑張ってるなーって」



ルキトレ「それっ、お姉ちゃんたちが聞いたら…」



P「お、怒られるだろうねぇ…失言だったなぁ」



ルキトレ(悲しむだろうなぁ)

P「うん、まぁ、ルキトレちゃんは頑張ってるってこと!」



ルキトレ「あははっ、なんですかそれーっ」



P「あ、あははっ」



ルキトレ「…じゃあ、プロデューサーさんは頑張ってるわたしに、何かご褒美をくれませんか?」



P「ご、ご褒美?」



ルキトレ「た、例えば…一緒にお買い物……で、デートとか…」



P「で、デート…」



ルキトレ「……!// わわっ、ほらっ、プロデューサーさんっ! 次のお仕事行かないと! はいっ! いってらっしゃいっ!」



P「ちょっ、ちょっと…って、ホントにやばい! い、いってきまーす!」



ルキトレ「………あぁぁぁ」



ルキトレ(わ、わたし、何を言って…//)

ーーーーー

ーーー





P「ただいま帰りましたー」



杏「あぁ…杏はもう今日で一生分働いたよ。後はもう休ませて」



P「あぁ、杏の超人的な回復力を見込んで、明日の仕事に備えて休むことを許そう。さぁ休め」



杏「うげっ…そりゃないよプロデューサー」



P「なんとでも言え」



ルキトレ「………」ジーッ



P「な、なんですかルキトレさん」



ルキトレ「お疲れ様ですプロデューサーさん。いえ、プロデューサーさんはホント、杏さんと仲イイなぁって」



P「…そうなのか?」



杏「さぁね。でもホントに杏と仲のいい人なら、杏に労いを欠かさず、杏に休養を与えると思うな」



P「ん? 俺はいつも杏を労ってるじゃないか!」



杏「どこがさっ!」



ルキトレ「……はぁ」

P「そうだ。杏おまえ、この前トレーナーさんから苦情来てたぞ。レッスンの開始時間にいつも遅れて来るって」



杏「いやいや、プロデューサー。杏がレッスンに行ってる時点ですごいと思わない?」



P「…ふむ。それもそうだな」



杏「でしょー?」



P「でも遅刻はダメだ。あまり、トレーナーさんに迷惑かけるんじゃねぇぞ」



杏「…はーい。そうだ、プロデューサーが杏をレッスン場まで連れていってくれればいいんだよ! プロデューサーは杏を管理できる。杏は遅刻しない。一石二鳥だね!」



P「却下」



杏「むっ…ならさ、杏はプロデューサーと一緒にいたい。その時間が少しでも確保される。どう? 一石三鳥だよ…?」



P「杏……!」



P「そんなので、俺が乗るとでも思ってるのか?」



杏「なっ!?」



P「とにかく俺は無理だ。1人で行ってくれ」



杏「………ちぇっ。…最後のはけっこう本気だったのにさ(ボソッ」



ルキトレ「」



ルキトレ(絶対仲いいよこの二人…それも、こ、恋人、みたいに……っ!)

ルキトレ「ぷ、プロデューサーさん!」



P「ん? なに?」



ルキトレ「今晩…家に来ませんか!?」



P「…へ?」



杏「……ムッ」



P「ルキトレちゃんの家? どうしたの急に」



ルキトレ「え、えっと、その…そう! お姉ちゃん達が! 是非! プロデューサーさんと親交を深めたいって! この前言ってて!」



P「へー、そうなんだ。…うーん、そうだなぁ。確かに、この先もトレーナーさんたちとは付き合っていくんだし…うん。お邪魔しようかな?」



ルキトレ「や、やった! わ、わたし、お姉ちゃん達に連絡入れてきますね!」



P「うん」



杏「……プロデューサー」



P「なんだ?」



杏「酒は飲んじゃダメだよ」



P「酒? まぁ、明日も仕事あるし飲む気はないけど…なんでだ?」



杏「…なんでもない」プイッ



P「なんだよ…」

〜トレーナー宅〜



ルキトレ「ね、ねぇお姉ちゃん! この服、おかしくないよね?」



トレーナー「うん、おかしくないよ! …わ、私はどう?」



ルキトレ「うん! お姉ちゃん可愛いよ!」



トレーナー「そ、そう? …ふふっ、Pさんが我が家に…!」



ベテトレ「うむ…こういうのは着なれないな」



マストレ「なぁに、すぐ慣れるさ!」



ルキトレ(お姉ちゃんたちも皆プロデューサーさんの事が…負けていられない!)



ピンポーン



ルキトレ「あっ、来たみたいだよ!」



ト・ベ・マ「!!」

P「こんばんは」



ルキトレ「プロデューサーさん! お待ちしておりました」



ちひろ「こ、こんばんは〜」



ルキトレ「ちひろさんも、お待ちしておりました!」



ルキトレ(そう。今回の親睦会に、ちひろさんも参加することになった。その経緯はーー)



P『あっ、今日のお誘いって俺たちアイドルを支える者共の親睦会でしょ? だったらちひろさんも呼ばない?てか、あの人、自分だけ誘われなかったって知ったら落ち込むからさ』



ルキトレ(ーーという、プロデューサーさんの提案をわたしは承諾した)



ちひろ「ご、ごめんね、ルキトレちゃん?」



ルキトレ「…いえ。何も問題はありません! 大歓迎です!」



ちひろ「ホントごめんねぇ…」



ちひろ(…はぁ。プロデューサーさんったら、こういう時に限って気が回るんだから…)

トレーナー「い、いらっしゃいPさん!」



P「お邪魔します」



ちひろ(うわっ、すごい綺麗)



ベテトレ「よ、よく来たなP!」



P「どうも」



ちひろ(あのベテトレさんの赤面…)



マストレ「おっ、来たか。P殿」



P「うちのアイドルがお世話になってます」



ちひろ(この人は全然動じてない…すごいなぁ)



ルキトレ「さ、さささあ! プロデューサーしゃん! こちらのお部屋へぇ!」



P「りょうかーい」



ちひろ(この子が一番やばい…)

〜10分後〜



トレーナー's「……………」モグモグ



ちひろ「…チラッ……チラッ…」モグモグ



P「……んっ、これ美味しいですね!」



ちひろ(いやいや! 今は料理に対するコメントじゃなくて!)



トレ「ほ、ほんとですか!? じ、実はそれ、私が作ったんです!」



ちひろ(まさかのいいコメントだった!?)



P「えっ、すごいですね! へぇ、これがトレーナーさんの味…」モグモグ



トレ「わ、私の味……っ//」



ルキトレ「ムッ…」



P「もしかして、他のもトレーナーさんが?」



トレ「はいっ! えっと、これが自信作で…!」



P「これですか……んっ! うまい!」



トレ「っ!!//」グッ



ルキトレ「……」ズーン

ルキトレ「そ、そうだ! プロデューサーさん! お酒、どうですか?」



P「おっ……あー、いや。明日も仕事あるし、やめとくよ」



ルキトレ「そ、そうですか…」



マストレ「ふむ…じゃあ、今日準備したこれは納めておくか…」



P「あっ、どうぞマストレさんたちは、自分の事は気にせず飲んでください!」



マストレ「…ふむ。では、そうするかな」



ベテトレ「私は酒癖悪くない…はずだ!」



ちひろ「あっ、私にもくださ〜い♪」



トレ「ルキトレ、あなたはダメよ」



ルキトレ「ムッ、わかってるよー!」



P「…おっ、これも美味しい…」モグモグ

ルキトレ「プロデューサーさん、よく食べますねぇ。さすが男の人って感じですよ!」



P「んー普段はあんまり食べない方なんだけどな。多分、トレーナーさんの料理が美味しいんだよ」



トレ「ぴ、Pさん! 褒めすぎですよっ//」



P「いやホントですって。いやー、久しぶりに食べますよこんなに美味しい料理は」



トレ「〜♪//」



ルキトレ「ムムムムッ…」



P「最近はまともに食事も取れなくて…あー、家に帰ったらこんな料理が待っていたら最高なんですけどね」



トレ・ルキトレ「!!」ガタッ



P「わわっ」

トレ「そ、その、Pさんは…そういう料理を作って待ってくれるような女性は今…?」



P「あははっ、全然です。いませんいません」



トレ「! そ、それなら」



ルキトレ「わたしが作りましょうか!?」



トレ「!?」



P「えっ、ルキトレちゃんが?」



ルキトレ「はいっ! お姉ちゃんより腕は劣りますが…」



トレ「な、なら私が」



ルキトレ「お姉ちゃんはうちの料理も作らないといけないし、レッスンも夜遅くまであるときあるでしょ? そのへんわたしは、レッスンは早く上がりますし、うちの料理も作っていないので…!」



トレ「じゃ、じゃあ、ルキトレがうちの料理を作るのもいいのよ?」



ルキトレ「うっ」



マストレ「いや、私はトレーナーのがいいな」



ベテトレ「私もその方が」



トレ「うっ」



ルキトレ「やった!」



P「え、えっと…盛り上がってるところ悪いんだけど、俺も仕事終わって何時頃家に帰れるか分からないので…この話は無しの方向で。すみません」



トレ・ルキトレ「えっ………ガクッ」

P「ほんと美味しい……」モグモグ



ちひろ「ぷろでゅーしゃーしゃーん!」



P「えっ、うわっ!?」



ちひろ「ぷろでゅーしゃーしゃんはー、どういう女性が好みなんですかー?」



P「ち、ちひろさん!? 何を言って…って、酔ってるよこの人! た、たすけてくださーい」



トレ「どうなんですか? Pさん!」



ルキトレ「ズバリ! ズバリズバリ!」



ベテトレ「ふむ…興味深いな」



マストレ「面白そうだな」



P「えー…」



ちひろ「ねぇねぇー!」

〜1時間後〜



ベテ・マス「ZZz…」



トレ「あぁもう、風邪引きますよ!」



ルキトレ「完全に酔い倒れだね…」



ちひろ「ふふふっ、ぷろでゅーしゃーしゃーん! うりゃー!」グイグイ



P「ちょっ、あんたもう誰だよ!」



ルキトレ「こっちはこっちで…はぁ」



トレ「掛布団取ってくるね」タッタッ



ちひろ「ドリンクぅー! 美味しいですよぉ! あははっ…は…zZZ」



P「やっと寝たか…疲れた」



ルキトレ「ははっ、お疲れ様です」



ルキトレ(……ん? もしかして、今、実質二人っきり!?)

ルキトレ「ぴ、Pさん!」



P「な、なに?」



ルキトレ「え、えっと…その…」



P「?」



ルキトレ(うわぁぁ…勢いだけで声かけちゃったけど、話題が出てこないよ〜…)



ルキトレ「……ご褒美 」



P「ん?」



ルキトレ「ご褒美、ください」



P「ご褒美って、今日事務所で話した?」



ルキトレ「はい…」



ルキトレ(うわぁぁもうっ! 勢いだけだよぉ!// やばい!引かれた!?)



P「…うん。わかった。なにがいいの?」



ルキトレ「えっ……いいんですか?」



P「うん」



ルキトレ「!!」パアーッ

〜後日〜



ルキトレ「プロデューサーさん! こっちですよ!」



P「ちょ、ちょっと待って…」ハァハァ



ルキトレ「もう! しっかりしてくださいよ!」



P「ルキトレちゃんが元気すぎるんだよ」



ルキトレ「そんなことはありません! さぁ、こっちです! どうですか? 似合ってますか?」



P「うん。可愛いよ」



ルキトレ「か、かわっ…// って、さっきからそればっかりじゃないですか!」



P「だって本当に可愛いし」



ルキトレ「〜っ// つ、次行きますよ!」



P「えっ、ちょっ、また!? 待ってくれよー」



ルキトレ「…ふふっ♪ こっちですよープロデューサーさん!」



ルキトレ(いつか…わたしが勝ち取ってみせますから! その時は、わたしを迎えてくださいよ、プロデューサーさん!)



おわり



08:30│モバマス 
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