2016年10月15日

藤居朋「捕まった」


※キャラ崩壊注意





朋「迂闊だったわ」





朋「まさかカニと間違えられるとは」



朋「檻も壊せそうにないし」



朋「……暇ね」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1473085493





雪乃「……何をしてるんですか?」



朋「ん?」ズンチャズンチャ



雪乃「何をしてるんですか!」



朋「え?何聞こえない」ズンチャズンチャ



雪乃「何をしてるのかと聞いているのです!!!」



朋「あーうん、見て分かんない?踊り」ヒップホーップ



雪乃「踊りというよりダンスですわね、しかもヒップホップ」



朋「え?なんて言った?」ヘイヨーカモーン



雪乃「まずこの音楽を止めなさい!!!」





朋「いやー暇だったからさー」



雪乃「普通は暇だからって踊り出しませんわ」



朋「そこはほら、あたし踊り子だし」



雪乃「ならもっと衣装に相応しいダンスをなさい!」



朋「ヒップホップはお嫌い?」



雪乃「好き嫌いの問題ではなくて!」





雪乃「というよりなんですのこれ!?」



朋「ああこれ?ラジカセ」



雪乃「こんなものどこに持ってたんですの!?」



朋「女には隠し場所がいくつもあるって言うじゃない?」



雪乃「さすがに限度がありますわ!」



朋「具体的には…ほら…胸とか……さ……」



雪乃「自分で言って自分で落ち込むの止めてくださる!?」





雪乃「とりあえずこれは没収致します!」



朋「えーそんなー!」



雪乃「当たり前です!時代考証も何もあったもんじゃありませんわ!」



朋「しょうがない、音質は下がるけどこれで」



雪乃「……これは?」



朋「蓄音機」



雪乃「無理がありますって!」





朋「ドラえもんだってポケットから色々出てくるし?」



雪乃「ですから今はファンタジーだと言ってるじゃありませんか!」



朋「ファンタジーなー世界に逃げてるだけじゃ〜♪」



雪乃「やかましい!」





朋「というかこの世界に蓄音機無いのかな?ファンタジー物でもちょこちょこ見るけど」



雪乃「あ、確かに存在する可能性はありますわね」



朋「スタッフさーん…あ、ない?魔法とかそっちで代用?あーはいはい分かりました」



雪乃「なさそうですわね」



朋「じゃあしまうか」



雪乃「一応没収しておきますわ」



朋「横暴よ」



雪乃「次また出されたら困りますから」





朋「困ったなーあたし魔力は無いのよねー」



雪乃「あっても趣味嗜好用の魔法なんて開発に時間かかりそうですわ」



朋「じゃあ仕方ない、踊り子らしくいきましょう」



雪乃「あ、ひょっとして歌って踊れる踊り子さんでしょうか」







朋「ドンツッパーツトドンッツッパ-」



雪乃「ボイパ!?」





朋「ボツツボツシュブツブボブブツシュツツ」コンチキコンチキ



朋「ポォ!ヅプキャジズボブキャシズキャ」イボンコイボンコ



雪乃「なんか意外に本格派ですわ…」



朋「アチャカブー! アチャツ! アチャカチャカブー!」



雪乃「……ん?なんか雲行きが」



朋「アチャカワン! ツー! スリー!! シャフーーーーシャーーーー」



雪乃「今アチャカって」



朋「ブゥーチッブゥーチッ♪ブブブゥーチッブゥーチッ♪」



雪乃「ライザップですわこれ!」





朋「ふう、どうだったかしら」



雪乃「非常にシュールな絵面でしたわね、ええ」



朋「さて、次は何踊ろうかしら」



雪乃「あなた捕まってるって自覚おあり?」





朋「ああ、そういえばあたしカニじゃないわよ」



雪乃「は?」



朋「だからあたしカニじゃないって」



雪乃「いえ、知ってますけど」



朋「は?」



雪乃「はい?」





朋「カニじゃないのよ」



雪乃「見れば分かりますわ」



朋「だから解放してくれない?」



雪乃「何を勘違いしてるのか知りませんが、出来ませんわ」



朋「なんでよ」



雪乃「まあ色々事情がありまして」



朋「まさかあたしに乱暴するんじゃ」



雪乃「そこは安心して良いですわ、この作品全年齢対象ですので」



朋「あ、それなら大丈夫か」



雪乃「ただちょっと生贄になってもらうだけですから」



朋「もっと酷いじゃない!」





雪乃「実は私、カニ漁師は仮の姿ですの」



朋「まあそうよね、ただのカニ漁師にしては派手な格好だし」



雪乃「そんなに派手でしょうか」



朋「あと一介の漁師とは思えないくらいセクシーだし」



雪乃「それ関係ありますの?」



朋「そりゃあ遠洋なんて行った日には欲を持て余した男共が」



雪乃「あー!!あー!!実は私の正体はーー!!!」





朋「ヴァイキング?」



雪乃「ええ、恐れをなしたかしら?」



朋「色々食べられてお得感あるわよね」



雪乃「それはバイキングですわ」



朋「じゃあ山道歩いたりして」



雪乃「それはハイキング」



朋「はねる」



雪乃「コイキング!」



朋「この映像は」



雪乃「メイ……お蔵入りですわね!!」





雪乃「ヴァイキングというのは、いわゆる海賊ですわ」



朋「麦わら帽子は無くしちゃったの?」



雪乃「みんながみんな被ってるわけではなくってよ」



雪乃「それに、海賊とは言っても収益はほとんど交易や漁に依るものですの」



朋「略奪とかはしないんだ?」



雪乃「あまり野蛮な真似は好みませんね」





朋「じゃああたしなんで生贄?」



雪乃「ふむ、話しておきましょうか」





雪乃「実は最近ダイオウガニが出没するようになりまして」



朋「ははーん、そのカニのせいで漁に出られないと」



雪乃「そこであなたが必要なんですの」



朋「この情熱の踊り子朋ちゃんの力でカニを魅了しろってことね!」



雪乃「いえ、調べたところによるとそのカニは餌に赤い服を着たもさもさポニテの占い好きの女性を好むそうで」



朋「嫌にピンポイントね!?」



雪乃「そういう訳で貴女には悪いのですが」



朋「おびき寄せるための餌になれ、と」



雪乃「そういうことです」



朋「これどっちかというとお空案件よね」



雪乃「確かに世界観似てますけど!」





朋「んー困ったわね、あたしは餌になりたくない、けどこのまま放置しても話が進まない」



雪乃「あんまりメタいこと言わないで下さる?」



朋「そうだ、勇者様呼ぼう」



雪乃「そんな気軽に呼べるものなんですの!?」



朋「ケータイ取り出しポパピプペ」



雪乃「もう突っ込むのが億劫になって来ましたわ…」





朋「あ、勇者様?あたしあたし」



朋「実はさー、かくかくしかじか」



雪乃「それで伝わる訳ないでしょう!」



朋「そうそうダイオウガニ退治の話」



雪乃「ばっちり伝わってますわ!?」



朋「そういう訳だから、しくよろ〜」



雪乃「会話のノリ軽過ぎませんこと?」





朋「10分くらいで来れるって」



雪乃「早っ!何でそんなに近場にいるんですの!?」



朋「第二スタジオで撮ってたからね」



雪乃「いや現実での話ではなく!」



朋「とりあえずこれで解決しそうだし出してくれない?」



雪乃「……お断りしますわ」



朋「えっなんで!?」



雪乃「何しでかすか分からないからに決まってるでしょう!」





雪乃「一撃でしたね」



朋「一撃だったわね」



雪乃「アレが世界を救う勇者の力なんですのね」



朋「勇者様というより騎士様だったわね」



朋「あ、出してくれてありがとう」





雪乃「ところで」



朋「ん?まだ何か懸念あるの?」



雪乃「台本だと私がダイオウガニを討ち取って雄叫びをあげる、とあるのですが」



朋「見事に筋書き無視しちゃったわね」



雪乃「一応雄叫びをあげておいた方が良いのでしょうか」



朋「お任せするわ」







雪乃「…ウォォォォォ〜!!」



朋「ウォォォォォ〜♪」



雪乃「わざわざハモって頂かなくても」





朋「さて、あたしはそろそろ準備しないと」



雪乃「…その格好は?」



朋「ん?吟遊詩人、この楽器はリュート」



雪乃「いや、そういう説明が欲しいのではなく」





朋「大丈夫大丈夫、歌を聞けば分かるから」



雪乃「……ここまで来るとさすがに察しますわ」



朋「じゃあ行くわよ、せーの」





雪乃「だめだこりゃ」





とっぴんぱらりのぷぅ





〜〜舞台裏〜〜



モバP「お疲れー」



朋「ホントにアレで良かったの?」



雪乃「恥ずかしかったですわ…!」



モバP「映像特典なんてのはアレくらいはっちゃけてた方が良いの」



朋「まああたしは結構楽しかったから良いけど」



雪乃「フレデリカさんの凄さが分かった気がしますわ…」







モバP「あ、ちなみに評判良かったらまたやるから」



朋・雪乃「却下で」





おわる





12:30│藤居朋 
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