2016年11月08日

モバP「禁断症状?」 藤原肇「鎮まって私の右手…!」

スタッフ「はい、OKでーす!お疲れ様でしたー!」



肇・文香「ありがとうございました」



今日は文香さんと二人でラジオ収録のお仕事でした。





最近では月下氷姫としてのお仕事も少しずつ増えてきていて、嬉しい限りですね。



肇「文香さん、お疲れ様でした」



文香「肇さんも、お疲れ様でした……少し部屋の空調が強かったですね」



肇「そうでしたか?」



今日の文香さんは肩から先を出す服を着ていますから、そのせいかもしれません。



文香「今日は服選びを冒険してみたのですが……難しいものです」



肇「今の季節は屋内と外で気温差が大きいですからね」



寒そうにしている文香さんの腕を触らせてもらうと、私の手よりも随分と冷たいようです。



しっとりとした肌触りが心地よくて、少し癖になりそう。



文香「あっ……ありがとうございます。肇さんの手は温かいですね」



肇「文香さんの腕が冷たいんですよ。本当に冷えきっていますね…」



温めるように軽く揉んでいると、なんだか無心になってくるようで…



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文香「あ、あの……肇さん?」



(ムニ…ムニムニ…ムニムニムニムニ……)



文香「く、くすぐったいです……」



(ムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニ)



文香「は、肇さんっ…!」



肇「っ!? ご、ごめんなさい文香さん、つい夢中になってしまって」



文香「い、いえ……おかげで温まりましたから……」



いけない、思わず文香さんの腕を捏ね回してしまった…最近土を触っていないせいかな…

あれから数日、中々都合がつかず土に触れていないまま。



肇「はぁ…土が恋しい…」



芳乃「おはようございますー。おやー、何やら物憂げな様子ですなー」



肇「あ、芳乃ちゃん、おはよう…」



芳乃「何か悩み事などありますれば、わたくしも相談に乗らせてくださいましー」



…芳乃ちゃんの頬っぺた、張りがあって捏ねがいがありそう…



肇「芳乃ちゃん…もしよかったら、頬っぺた触らせてくれない?」



芳乃「頬、ですかー? ふむー、それでそなたの悩みが解決できるのでしたら、どうぞー」

芳乃ちゃんに膝に座ってもらい、後ろから撫で回します。



(さわさわ…くにくに…)



芳乃「ふふー、少しくすぐったいですなー」



(ふにふに…もにゅもにゅ…こねこねこねこねこねこね)



芳乃「ひょ、ひょなたー、わひゃくしの頬はひょんにゃににょびませにゅー」



肇「…違う(ボソッ)」



とても触り心地は良いけれど、今私が求めているものとは違うなぁ…



芳乃「も、もうよろしいのでしてー?」



肇「うん、ありがとう。ごめんね、急に変なお願いして」



芳乃「いえ、それは構いませぬがー…」



芳乃ちゃんを膝から降ろし、記憶にある土の感触に思いを馳せる。



実家から使っていない陶芸セットを事務所に送ってもらおうかな…



肇「はぁ…」



芳乃「…なるほどー、これが弄ばれた乙女の気持ち、というものなのですなー」

P「肇ー、よかったらまたマッサージを頼めないか?」



土に思いを馳せていると、Pさんからマッサージを頼まれました。



以前してあげてから気に入ってくれているみたい。家族を相手に鍛えた腕を褒めてもらえるのは嬉しい事です。



肇「はい、いいですよ。どこを揉みましょうか?」



P「ありがとう、助かるよ。最近肩から背中にかけて凝っているみたいでな」



肇「ではこちらのソファーにうつぶせになってください」



P「いつもすまないねぇ」



肇「そいつは言わない約束ですよ」



小芝居を挟みながら触れてみると、Pさんの肩はガッチガチです。



肇「物凄く凝っていますね…お仕事のし過ぎじゃないですか?」



P「あー、最近デスクワークが多かったからなぁ…」



カチカチの筋肉を揉み解していきます。この硬さ、そして徐々に柔らかくほぐれていく感じは、まるで……

P「あー、そこそこ、いい感じだ…ああ゙ー…効くなぁー」



(もみもみ…ぐにぐに…ぎゅっぎゅっぎゅっ…)



P「あたた、ちょっと痛いな。少し弛めに頼めるか?」



肇「…もっと練って、練りこんで、荒練りから、菊練り…(ブツブツ」



(ぐいぐい…ぎゅむぎゅむ…ぎゅいぎゅいぎゅいぎゅい!)



P「おーい、肇?肇さん?聞こえてる?痛い、あっでも痛気持ちいい!?ちょ、ストップストップ!なんか新しい扉が開いちゃアァ―――ッ!?」

肇「すみませんでした…」



P「いや、マッサージをお願いしたのはこちらだしな。少し痛かったが、凝りはしっかり取ってもらえたし、問題ない」



またもやってしまいました…



P「しかし文香や芳乃から肇の様子が少しおかしいとは聞いていたが、どうした?」



肇「その、実は最近土に触れられていなくて、それで土が恋しくて、ですね…」



P「そういうことか…とりあえずその手をワキワキ動かすのはやめようか」

みちる「話は聞かせてもらいました!(ニュッ」



肇・P「!?」



みちる「ちょうどパンを作ろうと思っていたんですよ!肇ちゃんもご一緒しませんか!」



P「なんで事務所でパンを作ろうとしているんだ…」



みちる「キッチンもオーブンもありますからね、出来立てが食べられるじゃないですか!」



肇「ここってアイドル事務所ですよね?」



P「突然事務所が海辺に移動して、ちひろさんが焼きそば売っていたこともあるからなー。それに比べたら普通じゃないか」



そういえばそんなこともありましたね。それはさておき。



肇「それじゃあせっかくだからご一緒させてもらおうかな。よろしくね、みちるちゃん」



みちる「はい!肇ちゃんならきっといいパンが作れるはずです!」

キッチンには既にいい具合に発酵したパン生地が用意されていました。



みちるちゃんのパンにかける情熱には見習うべきものがありますね。



みちる「はい、肇ちゃんの分です。自由に作ってくださいね!」



肇「ありがとう、それじゃあさっそく…」



思ったより柔らかい生地を捏ねていると、少しずつ弾力が出てきます。



土とは違った感覚だけど、これはこれで面白いかも…



みちる「さすが肇ちゃん、捏ねる才能は事務所でもトップクラス…!イースト菌も喜んでいますよ!あたしも負けていられません!」



ひとしきり捏ねたら生地を形にしていきます。



手びねりで器を作っていくのにも似ていて、これも楽しい…



みちる「そ、その形!まさか伝説のペガサス昇天コロネ…?!素晴らしい、素晴らしいです肇ちゃん!!」



二人で作ったパンはとても美味しかったです。



でも、やっぱり捏ねるなら土が一番かなぁ…

数日後、事務所に陶芸セットが届きました!



土はホームセンターで買ってきたものですが、それでも十分に私の心を満たしてくれます。



P「お、早速使っているのか。本当に肇は陶芸が好きなんだな」



肇「はい、こうして土と向き合っていると、心が洗われるようで…私で良ければお教えしますから、皆さんにも是非体験してみて欲しいです」



事務所に窯があれば焼く所まで出来るのですが、それは流石に高望みしすぎですよね…



ちひろ「そんな肇ちゃんに朗報です。ショップに電気釜が追加されましたよ」



肇「買います!」



ちひろ「毎度ありがとうございまーす♪」







20:30│藤原肇 
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