2016年11月16日

未来「わー! 本物の静香ちゃんだー!」

静香「え? 何言ってるのよ未来」



未来「すごーい! 本物だー! 可愛いー!」



静香「ちょ、ちょっと」





未来「髪も凄い綺麗だし、スタイルいいし、ほんとにほんとに静香ちゃんだぁ!」



静香「み、未来ってば……」



未来「静香ちゃーん!」



静香「ちょっと未来! い、いきなり抱き付いてこないでよ! 誰かに見られたら……」



未来「えー?」



静香(確かにスキンシップ多い子だとは思ってたけどこんなに激しい子だったかしら!?)



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静香「……ねぇ未来、今日の貴女少し変じゃない?」



未来「そ、そうかな〜?」



静香「何て言うか…… ううん、上手く言葉に出来ないけど少し違うような……」



未来「そ、それより今日って美希…… さんと真さんって事務所に居ないの?」



静香「え? 美希さんなら向こうで寝てると思うけど……」



未来「行ってくる!」



静香「あ、ちょっと未来!」

美希「……」



未来「ほ、本物だ…… 本当に…… 本当に三次元に美希が居る…… !」



未来「ね、眠ってる? 眠ってるなら…… 」



未来「あぁやばい美希可愛い、ちょっと近付いただけで凄くいい匂いする」



未来「確か私って先輩にいきなり抱き付いても大丈夫なキャラだよね? だったら」



未来「あぁヤバイ、ヤバイ、こんなことが起きるなんてほんと良かった嬉しい、本物の美希に会えてしかも全身で美希を感じられるなんて……」



静香「ちょっと未来!」



未来「し、静香ちゃん!?」



静香「美希さん眠ってるんだから起こしちゃダメでしょ」



未来「えぇ…… だってこんな近くに本物の美希が居るのに……」



静香「美希『さん』でしょ、変なこと言ってないでもうレッスンの時間よ」



未来「あぁ! 美希が〜 美希ぃ〜!」

未来「ほっ、ほっ…… あれ? こ、ここのステップどうするんだっけ…… ?」



静香「えぇ? この前はそこ出来ていたじゃない」



未来「ご、ごめん…… 」



静香「もう…… 疲れてるの?」



未来「そ、そうかも、あはは……」



静香「少し休憩でもしてる?」



未来「うん、そうするね〜」

静香「ん、未来 飲み物は?」



未来「あれ? 忘れちゃったかも」



静香「それなら私の水飲んでもいいわよ」



未来「あ、いいよいいよ! 後でお茶買ってくるから!」



未来「それよりさ、ちょっと座って静香ちゃんの動き見てていい?」



静香「? まぁいいけど……」



未来「やったぁ」

静香「1,2,3,4」



未来「わ〜」



静香(凄い視線を感じる…… やりにくい……)



未来「ねぇ静香ちゃん、ちょっと歌ってみて」



静香「え、なんで? 今日はダンスレッスンのはずでしょ?」



未来「えっと…… 静香ちゃんの歌が聞いてみたい、なぁ〜 って?」



静香「普段からよく聞いてるでしょ?」



未来「だって静香ちゃんの声って凄い綺麗だし…… ダメ?」



静香「そ、そう? まぁちょっと歌うだけなら……」

静香「♪〜」



未来「やっぱり静香ちゃんもすっごい歌上手いんだね!」



静香「あ、ありがと……」



未来「ねぇ! この後カラオケ行かない? もっと静香ちゃんの歌聞きたい」



静香「この後って…… 終わりの時間は6時よ?」



未来「えっ、ダメ?」



静香「ダメに決まってるでしょ? 私たち中学生なんだし、未来の両親だって心配するでしょ?」



未来「あっ…… そっか……」

未来「じゃあさ、今日お泊まり会しよ! 私の家で!」



静香「そんないきなりなんて無理よ、何も用意してないし、未来の家族にも迷惑でしょ?」



未来「お泊まりセットならうちに…… あ」



静香「?」



未来「そっか…… ダメかぁ……」



未来「それなら…… せめて一緒に帰ろ?」



静香「まぁ…… それならいいけど……」



未来「うん、なるべくゆっくり…… ゆっくりね?」

静香「ねぇ未来、やっぱり今日の未来少し変じゃなかった?」



未来「そうかな〜?」



静香「そうよ」



未来「うーん…… やっぱり静香ちゃんにはわかっちゃうのかな」



静香「え?」



未来「ね、私が今日変だった理由教えてあげようか?」



静香「何か理由があったの?」



未来「それはね〜」



未来「静香ちゃんに会えて嬉しかったから!」

静香「はぁ? いつも会ってるじゃない」



未来「ううん、今日静香ちゃんに会えたのは特別なことで、それももうすぐ終わり」



静香「何言ってるの?」



未来「静香ちゃんは私のこと好き?」



静香「いきなり何よ」



未来「私は静香ちゃんのこと大好きー!」



静香「ちょ、ちょっと…… いきなり抱き付いたりしないでって!」

未来「ねぇ静香ちゃんは? 私のこと好き?」



静香「それは…… まぁ……」



未来「わたしはね、静香ちゃんのことが大好き…… きっと、絶対!」



静香「未来……」



静香「……」



静香「私も



未来「待って、その続きはまた今度 わたしに伝えて欲しいな」



未来「ばいばい静香ちゃん! 会えて良かった!」

静香「え、ちょっと未来!」



静香「……」



静香(なんかまるで明日居なくなってる人のセリフみたいね……)



静香「まぁどうせ変な漫画でも読んで影響されたとかかしら、未来のことだし」



静香「……」



静香「えっ…… す、『好き』ってそういう意味じゃないわよね…… ?」

後日





静香「ね、ねぇ未来」



未来「何? 静香ちゃん」



静香「この前のことだけど……」



未来「この前?」



静香「ほら…… 一緒に帰った時のことよ」



未来「へ?」



静香「…… まさか覚えてないの」



未来「う〜ん…… なんだっけ?」



静香「……」



未来「そうだ、それより聞いてよ! わたしこの前すっごく面白いことがあって!」



静香「み〜ら〜い…… !」



未来「え…… お、怒ってる…… ?」

静香「はぁ……」



静香(『入れ替わってた』って何よ……)



静香(私は本気で……)



静香(て言うか入れ替わってたとしたらあれは誰だったのよ! 私の心勝手に掻き乱して…… !)



静香(あんな思わせ振りなこと言って、明らかに悪意があるじゃない!)



静香「……」



静香(違うわ、この前のはただのきっかけ、きっと私はもっと前から未来のことが好きだった)



静香(あの人は未来も私のことが好き、みたいなこと言ってたけど……)



静香(そんなわけ無いわよね……)

未来「あ、静香ちゃーん!」



静香「未来……」



未来「おはよ! 静香ちゃん」



静香「うん、おはよう……」



未来「元気ないの?」



静香「ううん、そんなことは……」



未来「あっ! もしかして……」



静香(えっ、まさか未来気付い



未来「静香ちゃんも誰かと入れ替わってるの!?」



静香「って、そんなわけないでしょ!」



未来「う〜んいつも静香ちゃんらしくないからそうかな〜って思ったんだけどなぁ」



静香「そんなにころころ人が入れ替わるわけ無いでしょ……」



未来「そ、そっか……」

未来「あ、そう言えばわたしと入れ替わってた人ってどんな人だった?」



静香「どんな…… あんまり未来と変わらなかったかも」



未来「そうなの?」



静香「ええ、誰にでもすぐに抱き付きそうなところがよく似てたわ」



未来「わ、わたしそんなことしてる、かな…… ?」



静香「してるわよ」



静香「それと軽々しく『大好き』って言うところとか、思わせ振りなこと言うところとか……」



静香「ほんとに未来が『大好き』って言ってくれたかと思って無駄にドキドキしちゃったじゃない」

未来「え、もう一人のわたしも静香ちゃんのこと大好きなんだ、わたしも静香ちゃんのこと大好きだよー」



静香「ほら! そういうところよ! 誰にでもすぐ大好きって!」



未来「だ、誰にでもなんて言わないよ! わたしがほんとに大好きなのは静香ちゃんだけだって!」



静香「ふーん……」



未来「し、静香ちゃんは? 静香ちゃんはわたしのこと好きじゃないの?」



静香「わ、私!? 私は…… まぁ…… 好き」



未来「ほんと!? それなら相思相愛だね! 静香ちゃん大好きー!」



静香「だからそういうところが…… もう……」

入れ替わってた未来





未来「ううん……」



未来「ふわぁ…… 朝かな〜……」



未来「ん……」



未来「……」



未来「ここ…… どこ…… ?」



未来「あれあれあれ!? えっ! どうしてどうして!?」

未来「えーと、えーと、ってうわっ!」



未来「何か躓いた…… このお部屋物が多いよ〜……」



未来「あっ! 猫! 猫が居る! 猫ちゃ〜ん」



ミシェル「……」



未来「猫ちゃ



ミシェル「たったた」



未来「あれ…… 逃げちゃった……」

未来「ん、誰か居…… なんだ鏡か……」



未来「えっ! 鏡!?」



未来「鏡ってことはこれがわたし!?」



未来「金髪で…… 大人のお姉さん…… ?」



未来「わたしいつの間に……」



未来「あれ、でも最近こういう映画見た気がする……」



未来「そっか! わたし入れ替わったんだ!」



未来「そっか〜 だから知らない所に居るんだ〜」



未来「せっかくだし色々やっちゃお〜」

未来「ん、このブルーレイ 何かのライブかなー? 見てみよ〜」



未来「えっ、これって…… わたし達の曲?」



未来「あっ! お姉さんだ! このお姉さんってアイドルだったの!?」



未来「これ…… 今度はわたしの曲だ!」



未来「わぁ……」



未来「凄い! お姉さん達もアイドルで、こんなにファンのみんなと盛り上がって!」



未来「そうだ! 静香ちゃんにこのこと教えてあげよっと」



未来「えっと静香ちゃん、静香ちゃん……」



未来「あれ〜 静香ちゃんの連絡先見つからないよ〜」



未来「あっ…… そっか…… わたし今このお姉さんと入れ替わってるからこのケータイってお姉さんのなんだ……」



未来「あれ? そう言えばここってどこ!? わたしどうやったら戻れるの!?」



未来「どうしようどうしよう〜」



17:30│最上静香 
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