2016年12月08日

森久保乃々「机の下で」P「ご合席」


もりくぼは今日もすごくすっごく頑張って事務所に来て、でも…その



もうちょっと…もうちょっとだけ机の下に居ようと思ったんですけど





森久保「先客がいらっしゃるんですけど…」



P「おあぁ、仕事が…駄目だ、もう、もう無理…ん?あ、もりくぼか。お先に使わせてもらってるぞ、ちょっと狭いけど一緒にどうだ?」



森久保「あの、Pさんの机なんだから、普通に椅子に座ればいいと思うんですけど」



P「えーとその、なんだ、大人にもいろいろあるんだよ…」



森久保「あうぅ…便利な言葉で流されたんですけど…」オズオズ



P「とか言いつつ入ってくるのな」



森久保「なんだかいつもと視線が反対で、えっと、落ち着かなくなってきたので…」



P「ふー、やっぱりさすがに二人で入るときついなあ」



森久保「誘ったのはPさんなんですけど…」



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P「いつも輝子やまゆも一緒に入ってたりするよな」



森久保「はい、3人も入るとちょっとだけ狭い、ですけど」



P「そう考えると改めてみんなちんまいというか細いというか」



森久保「ですけど、皆で入ってるときは温かくて、狭いけど楽しいです」



P「そうか」



P(仕事中に何気なく足元を見たら5人くらい敷き詰まってた時はさすがにびっくりしたけど)



「なんか冬場のリスみたいで微笑ましかったなー」



森久保「りす…あの、リスの衣装のお話でしょうか、あの時の」



P「あー、そんなのもあったなあ、あのモフモフの」



森久保「しっぽのモフモフのもりくぼリスです」







P「そうだな、うん、よし頃合いだ、そろそろもりくぼをモフモフしよう」



森久保「えぅ…話が強引過ぎるんですけど…あと、もりくぼにはモフモフするところなんてないと思うんですけど…」



P「案ずるなもりくぼ、俺はお前の可能性を引き出す存在であるプロデューサーだ。だから安心してモフモフされるといい」



森久保「あの、Pさんのいう事が全く理解できないんですけど…大人のいう事はわかんねーよ…なんですけど」



P「おいおい心外だな、俺の言っていることを大人が言ってる事と一括りにしてもらって困る。俺は個人として訳の分からんことを言ってるだけだぞ」



森久保「それはそれで困るんですけど…私、もう帰りたいんですけど」





森久保「その、えと、ところでPさんは、その」



P「んー?どうしたんだい俺のもりくぼ」



森久保「プ、Pさんのじゃないんですけど…じゃなくって、さっきからもりくぼはともかく、どうしてPさんも顔を背けてるんですか」



P「あーいや、それはお前、あれだよ。なんか思ったより近くってどうしたら良いかわかってないみたいな」



森久保「あぅ…言動が全然一致してないんですけど」



P「万が一目があったりしたら消滅しそうで怖いんだよ」



森久保「もりくぼに何を求めてるんですか…」



P「強すぎる光は影とか疲れとか残業とかミスとかを消し去るからな、俺はあともう水分くらいしか残らない気がする」



森久保「なっ、なんでいきなり不安をあおるんですか…」





森久保「それに、もりくぼはどちらかというと影でいた方がいいと…」



P「そんなことはないぞう!もりくぼぉ!」



森久保「ひぅ…あんまり、おぉ…おっきな声出さないでほしいんですけど…」



P「あ、ごめんちょっと力が入りすぎた」



P「ともかく、もりくぼは光なんだよ。なんだ、世間では光あるところに影があるーとか言う輩がいるがそんなもん影ごと照らしてやれば影なんて消えるんだよ!」



森久保「あ、あの、それはただの見え方の問題だと思うんですけど…」



P「そもそも光だ影だなんて言うのも見え方の問題だろ。俺にはいつだってもりくぼが輝いて見えるし、いつだってトップアイドルになれると信じてる」



森久保「ええぇ…いきなりそんなこと言われるなんて、む、む、むーりぃー」





P「…なぁ、ぼのさん」



森久保「ぼのさんじゃないです、も、もりくぼですし」



P「さっきのセリフさあ、なんか急に恥ずかしくなってきたから忘れてくれない?」



森久保「うあう…お隣さんが情緒不安定すぎて怖いんですけど」



P「いや、なんか…嘘偽りとかじゃないんだけど、勢いで言っちゃって雰囲気とか場面とかわかってなかったなって

もうちょっとこう、ライブ前とか大事な場面でいうセリフにしとけばよかったなって」



森久保「机の下でそんな勢いださないでください…」



P「かくなる上はショック療法しかないかなって、更なる衝撃を与えておけば記憶を消せるんじゃないかなって」



森久保「や、ぼぅ、暴力反対、暴力反対ぃ」



P「大丈夫大丈夫、痛い事や怖いことはしない。白雪姫もこれで治ったって話だし効果は実証済みだ」



森久保「も、もりくぼの貞操が危ないんですけど!」



P「まあそんな勇気なんて微塵もないんだけどな」



森久保「……ちょっとだけ嫌じゃなかったんですけど」







P「なあなあぼののん」



森久保「ぼののんって誰ですか…も、もりくぼはもりくぼ、です」



P「えー、可愛いし、合ってると思うんだけどなあ」



森久保「い、いきなりなんですか。もりくぼをい、いぢめて楽しいですか」



P「なんか、のほほんみたいな響きで良いと思うんだけどな、ぼののん」



森久保「あ、そっちですか…」



P「俺の場合はぷろろんとかになるのかな」



森久保「…むーりぃー」



P「そこまで言うのか…」



P「―――――――きーがーくーるいそおー」



森久保「で、ど、どうしたんですか」



P「あ、ブルーハーツとか知らないか」



森久保「いや、キノコさ…しょ、輝子ちゃんがいつも聞いてるのとは全然違うけど、こういうのもたまにはいいって教えてくれて」



P「成る程な」



森久保「あの、今のはその、輝子ちゃんが、あだ名で呼び合うのもいいけど、下の名前で呼ばれるのも親友っぽくていいって言ってたので」



P「それでか」



森久保「でも、本人の前だとき、緊張してしまって結局呼べてないんですけど…」



P「まあ、その辺りはゆっくりやってけばいいさ」







P「―――――――きーがーくーるいそおー」



森久保「結局戻ってきちゃったんですけど…」



P「―――――――きーがーくーるいそおー」



森久保「もりくぼはどうしたら良いんですか…帰りたくなってきたんですけど…」



P「―――――――きーがーくーるいそおー」



森久保「うぅ…なんとなく何をすればいいかわかってきたんですけど」



P「―――――――きーがーくーるいそおー」



森久保「どう、どうしてもしなくちゃだめですか…い、いぢめですか」



P「…きーがーくーるいそおー」



森久保「……のーのーのーのーのーのーのー」



P「ふふっ」



森久保「むーりぃー」







P「こーのーまーまーぼくはー」



森久保「のーのーのーのーのーのーのー」



P「ふふっ、いきーよーおーあああああ、いつまでもーこのままさー」





P「がんばあーれってー言っている!きーこーえーてーほーしい!あなたにも」



森久保「えぅ、い、いきなり私…が、頑張れぇー」



P「やったもうこれめっちゃ頑張れる!痛っ」



森久保「机の下で立ち上がったらそうなると思うんですけど…」



P「いいわ、もりくぼに慰めてもらうってなんかこう、いいわ。生命の何たるかを知れる気がする」



森久保「その、さすがにそれは言い過ぎだと思うんですけど…」





P「なあなあぼのぼの」



森久保「人違いなんですけど…えと、向こうはラッコですけど」



P「ん?あ、そうかそうか最近またアニメ化してたんだっけ」



森久保「そうです、絵が可愛くてもりくぼは好きです…けど」



P「絵は可愛いよなあ確かに」



森久保「でも、少しだけ、怖い話の時があったりしますけど」



P「あー、そうだな、あれはちょっと哲学的だったり謎回があったりとかなー。時々ゾッとするな」





P「あ、よしもりくぼ、良いことを考えた」



森久保「あ、ど、どうしたんですか」



P「いっせーの、で振り向いてお互いの方を見るっていうのはどうだろう」



森久保「うぅ…むーりぃー」



P「いくぞーいっせーの!」



森久保「ひぅ」



P「どうだー森久保、こっち向いたかー?」



森久保「向いてます、けど、Pさんはどうですか?」



P「ああー向いてる向いてる、もうめっちゃ向いてるよ」



森久保「……うそですか」



P「うん、なんか不毛なやり取りしてごめんな」







P「なあなあ乃々」



森久保「な、なんでしょうか」



P「いきなりなんだけど、俺さ乃々が最近楽しそうにやってくれてて本当に良かったなって思うよ」



森久保「そ、そうですか」



P「ユニットを組んだり、同じ番組に出た人間だけじゃなく、最近じゃ現場の人とも話せてるって聞いてる」



「前まで何かにつけて帰ろうとしてたけど、今じゃ本気で帰ろうとしてる事なんてないだろ?」



「事務所内の友達と仲良くしてたり、仕事を頑張ってたりしてる姿を見ると

俺この仕事やってて、乃々に声をかけて、まあ、ほとんど無理やりだけど続けてくれて本当に良かったと思うよ」



「ファンの皆さんも確実に増えてきてる、俺に言わせればやっと気付いたかよ一世紀おせーよとは思うけどな」



「総選挙で4位になった時は体中の水分が涙とか色々な体液で消えていくところだったよ」



「それで目があったらもう俺ほとんど消滅しちゃうんだけどさ」



「一緒にここまで来てくれてありがとうな、乃々」

森久保「こんなもりくぼにそこまで言ってくれるなんて、すごく、も、もったいないと思うんですけど」



「けど、最近はそんなもりくぼでも選んで、応援してくれる人が、いたりして」



「ちょっとだけ、です、けど、自信とか、も持てたりするんですけど」



「なにより、Pさんがこんなもりくぼに期待してくれて、頑張ってくれたのにそれが、無駄になるのは、嫌で」



「もりくぼにはもりくぼなりにできることがあればいいなって、思うんですけど」





P「あーなんかせっかくだから最後いい話にしてまとめてみようと思ったけどこれあれだな、うん、あれだ」



森久保「あれってどれですか…」



P「あれはあれだよ、色々あるだろ」



森久保「やっぱりPさんのいう事はわけわかんねーよ…なんですけど」



P「そうだな、その通りだと思うよ。ところでそろそろ出なきゃいけない時間なんだけどさ

ちょっとこっちは鼻とか目元が落ち着くまで時間がかかりそうだから先出てくれない?」



森久保「あ、う、その、も、もりくぼもちょっと耳とかほっぺが落ち着くまでここにいます」





森久保「それで、落ち着いたら今日はもう帰りますけど…」



P「それは許さんぞ森く痛っ」



森久保「むーりぃー」





22:30│森久保乃々 
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