2016年12月26日

凛「妹が欲しい」




ベテラントレーナー「よし!今日はここまで!3人とも、明日に疲れを残さないようしっかりストレッチしておけよ!」

 





未央卯月凛「ありがとうございました!」



 

未央「ふぃー今日も疲れたねぇ。」



 

凛「レッスンは毎日やってるけど、なかなか慣れないね。」



 

未央「常に私達の限界のちょっと上を行ってるあたり、さすがベテランって感じだよね。」





卯月「私も最初の頃よりダンスも上手くなってると思うんですけど今ひとつ実感が湧かなくて…」



 



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凛「いや、実際卯月は上手くなってるよ。」

 



未央「うんうん。」





卯月「本当ですか?」



 

凛「卯月のことを1番近くで見てた私達が言うんだから間違いないよ。」



 

卯月「そっかぁ…自分のことはなかなか分からなくって。」



 

未央「わかるよしまむー。自分のことを気にかけてくれる人がいるってのは大事だよね。」



 

凛「そうだね。卯月の成長をずっと見守ってきたけど、なかなか感慨深いね。」



 

未央「ニュージェネレーションズの妹、島村卯月ちゃんの成長の記録っていう写真集でも出してみる?」



 

卯月「も〜2人とも〜私は1番お姉ちゃんなんですからぁ〜!」



 

凛「はいはい、頼りにしてるよお姉ちゃん。」







美嘉「おっ、3人ともおつかれー☆今レッスン終わったとこ?」

 



未央「あ!美嘉ねぇ!お疲れさま〜」



 

莉嘉「なになに?卯月ちゃんがむくれてるけどなに話してたの?」



 

未央「莉嘉ちゃんもおつかれ〜。あのね、しまむーみたいな妹がいたらいいなって話をしてたんだ。」



 

卯月「そんな話じゃないです〜」



 

凛「まぁ私達からしたら妹みたいなものだけどね、卯月は。」 



 

卯月「そんなぁ〜」



 

莉嘉「あははっ!でもちょっとわかるかも。アタシも卯月ちゃんなら妹にしてみたいなぁ。」



 

美嘉「莉嘉…そんなこと思ってたなんて…アタシが莉嘉の妹だったら嫌だった…?泣いちゃいそう…」





莉嘉「わわっ、ち、違うって!お姉ちゃんはアタシのお姉ちゃんだから、お姉ちゃんは妹にしたいっていうより…うーんと…」







美嘉「はいはい、わかってるよー。アタシは城ヶ崎莉嘉のお姉ちゃんだからねー☆」

 



莉嘉「お姉ちゃんのいじわるー!」





未央「あはは!相変わらず仲良い姉妹で羨ましいなぁ。」



 

凛「ふふっ、ほんとにね。そうだ。ねぇ、美嘉。美嘉は莉嘉以外の子だったら誰を妹にしたい?」



 

美嘉「えっ、それ実の妹の前で言っちゃう?」





凛「まあまあいいじゃない。ちょっと教えてよ。気になるからさ?」



 

美嘉「うーん…まぁいっかな。莉嘉が目の前にいる時に言った方が正々堂々って感じだしね。」



 

莉嘉「うえーなんかふくざつー。」



 

美嘉「はいはいあとで言うこと聞いてあげるからね?…そうだね…強いてあげるなら唯かな〜…」







卯月「大槻唯ちゃんですか?」



 

美嘉「そうそう。実の妹が莉嘉だからね、なんとなく元気いっぱいで明るい子を妹にしたくなっちゃうんだよね。」



 

未央「へぇーそうなんだ。てっきりみりあちゃんかと思ってたよ。すごく仲良いし。」



 

美嘉「あぁみりあちゃんね。みりあちゃんかぁ〜…みりあちゃんは妹というよりお母…」



 

莉嘉「もうこの話はおわり!なんかビミョーな気分になっちゃったよ…」



 

凛「ごめんね、莉嘉。私は1人っ子だから姉妹とかにちょっと憧れてるんだ。」



 

卯月「それは確かにありますね。仲良し姉妹を見てると少し羨ましくなっちゃいます。」 









美嘉「まぁ、1人っ子は少し寂しいかもね。アタシも莉嘉が妹で良かったと思うよ。なにより一緒にいると楽しいしね。」



 

莉嘉「お姉ちゃん…」



 

美嘉「よし!莉嘉の機嫌も直ったところでアタシ達は先に帰るね。莉嘉が洋服を見に行こうってうるさいんだ。」



 

未央「そうだったの?ごめんね美嘉ねぇ、時間取らせちゃって。」



 

美嘉「全然平気だよ。それに、もしあの子が妹だったら〜ってつい考えちゃうことってあるもんね。じゃあ行こっか、莉嘉。」



 

莉嘉「うん!お姉ちゃん!じゃあみんなまた明日ね!バイバイ☆」



 

卯月「またね莉嘉ちゃん。」



 

凛「うん、また明日。」



 

未央「ばいばーい!」

 



 

凛「…はぁ。」

 



未央「おや?どうしたのしぶりん?妹が欲しくなっちゃった?」



 

凛「うん、まぁ…そうなんだけどさ。」



 

卯月「凛ちゃんはどんな子を妹にしたいんですか?」



 

未央「私もちょっと気になるなぁ。しぶりん教えて〜?」



 

凛「…なんかそーゆー言い方されると言いたくなくなるんだけど…」



 

未央「ごめんごめん、じゃあ先にしまむーに聞いてみよう。」





卯月「うええっ?いきなりですか?」



 

未央「しまむ〜教えてごらんよ〜?」

 





卯月「う〜んそうですねぇ…私は妹よりお兄ちゃんの方が欲しいですかねぇ…」



 

凛「へーそうなんだ。なんで?」



 

卯月「えーと、ほら、私ってなんかお姉ちゃんって感じしないじゃないですか?」



 

未央「うん。」



 

凛「そうだね。」



 

卯月「…そ、それでですね、やっぱり私を身近で見守っててくれるようなお兄ちゃんが欲しいなーって思ったんです。どうですか?」





凛「…卯月のお兄ちゃんはなんというか…人生勝ち組だよね…」



 

卯月「ええっ!?」



 

未央「そうだね…私もしまむーのお兄ちゃんになりたかったよ…」





卯月「あのー…2人とも?」 







凛「ああ、ごめんごめん。妄想の世界に入ってたよ。未央はどう?弟いるでしょ?」



 

未央「どう?って言われてもなぁ…わりと仲良くやってるし、別に険悪な雰囲気じゃないよ?」



 

卯月「姉弟の場合はお姉ちゃんが弟さんをいじめるってよく聞きますけど…」



 

未央「え?いやいや。私は別にいじめてないよ?たまに弟のお菓子を勝手に食べるくらいだし…」



 

卯月「えぇ…」



 

未央「プロレス技かけなければセーフってよく言われるじゃない?だから大丈夫だよ!」



 

凛「…まぁどちらにしても未央の弟は大変そうだよね。色んな意味で。」



 

卯月「そうですね…」



 

未央「それはどういう意味だい?ん?さすがの未央ちゃんも怒っちゃうよ?」

 





卯月「それで、凛ちゃんはどんな子を妹さんにしたいんですか?」



 

未央「しまむー無視しないで…まぁいいや、私も気になるから教えて?」



 

凛「わかったよ…んーそうだな。私はわりと世話焼きなところあるし、やっぱり妹のお世話をしたいかな。」



 

卯月「なるほどー。」



 

凛「花もそうなんだけど何もしてあげないと駄目になっちゃう、常に私が見守っていなくちゃいけない子を妹にしたいな。」



 

未央「…ん?なんかしぶりんの闇を見ている気がする…」



 

凛「だからね、私が妹にしたいのは乃々かな。」



 

卯月「乃々って…あの森久保乃々ちゃんですか?」



 

凛「うん。」



 

卯月「たしかこの間、一緒にラジオの収録をした子ですよね?」



 

凛「そうだね。」



 

卯月「それはまたなんでですか?」





未央「しまむー待って!」





 

凛「理由?それはね、乃々は人の目を見るのが苦手なんだ。どんなに目を覗き込もうとしても目を逸らして、目を合わせてくれないんだ。でもさ、それって自分に自信が無いからなんだろうね?アイドルになれるほど魅力的なのにそれに気付いていないんだよ。そこを気付かせてあげたい。世話焼きの心をくすぐるよね。それとね、ただ単純に守ってあげたいんだ。あんな小動物みたいな子を見て、守ってあげたいって思わない人はいないんじゃないかな?少なくとも私はずっと傍にいてあげたい。あとね、」





未央「わかった!わかったから!一旦やめて!ストップ!」







凛「もう、聞いてきたのは未央じゃん。」





未央「それはそうだけど…勘弁しておくれよ…」



 

卯月「凛ちゃんは乃々ちゃんのこと大好きなんですね!気持ちがとっても伝わってきました!」



 

未央「しまむーは本当にいい子だなぁ…妹にしたいなぁ…」



 

凛「ふふっ、乃々への想いが伝わって良かったよ。…っと、もう時間か。」



 

卯月「どうかしましたか?まだいつもよりちょっと早いですけど…」





凛「いや、違うんだ。そろそろ乃々のレッスンが終わるからね。会いに行かなくちゃいけないんだよ。」



 

未央「最近、突然いなくなると思ったらそういうことだったのか…いいよ、早く行ってきなよしぶりん。」



 

凛「ごめんね、帰りの時間までには戻ってくるから。」



 

卯月「じゃあ凛ちゃんまたあとで!」

 



凛「うん。ちょっと行ってきます。」



 

未央「いってらっしゃい…」







卯月「…」



 

未央「…」



 

卯月「…未央ちゃん…」



 

未央「なに?しまむー?」



 

卯月「私、1人っ子を拗らせてなくて、よかったって思います。」



 

未央「…そうだね…」







凛「のーのっ!お疲れさま。今日はどうだった?なんでもいいからお話聞かせて?」







おしまい







21:30│渋谷凛 
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