2017年01月20日

沙紀「最近芽衣子さんに構いすぎじゃないっすか?」


・吉岡沙紀ちゃんと並木芽衣子さんのSSです



・短いです









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1483194026





〜事務所にて





芽衣子「プロデューサー!」



モバP(※以下表記P)「はいはい、なんでございますか」



沙紀「……」







芽衣子「ねぇねぇプロデューサー、ここなんだけど」



P「あぁ、そこは……」



沙紀「……」







芽衣子「プロデューサー、休憩しようよ〜、みかん〜」



P「待て、もうちょっとやったら」



沙紀「……」







P「はぁ、疲れた……休憩……」



沙紀「ねぇ、プロデューサー」



P「おぉ、吉岡。お疲れ」



沙紀「お疲れっす」



P「そこに立ってないでこたつに入りなさい。寒いだろ」



沙紀「うん」ゴソゴソ



P「はぁ〜……俺に優しいのはこたつだけだよ……」





沙紀「……」



P「で、なんだ?」



沙紀「……」



P「こっち睨んで、なんだよ……」



沙紀「あの、プロデューサー」



P「ん?」





沙紀「最近芽衣子さんに構いすぎじゃないっすか?」



P「……」



P「はぁ?」





P「なんだよ、いきなり」



沙紀「言葉通りっすけど」



P「いやいや、ちょっと待て。全然わからないから、説明を求める」



沙紀「そのままっすから、説明もなにも」



P「俺が並木に構いすぎ? はぁ?」



沙紀「あー、そっすか、あくまでシラを切ると」



P「マジでなんなんだ……」





芽衣子「どうしたのー?」



P「あぁ、またややこしいタイミングにきたな!」



芽衣子「ん?」



沙紀「……」



芽衣子「……ねぇ、プロデューサー」ヒソヒソ



P「俺もわからんから聞くな」ヒソヒソ



芽衣子「すっごい睨んでくるよ、沙紀ちゃん」ヒソヒソ



P「ちょっとこえーよ……」ヒソヒソ





沙紀「あー、アタシに隠れてお話っすかー」



P「めちゃくちゃ絡んでくるな……」



芽衣子「沙紀ちゃん本当にどうしたの? ちゃんと話してみて?」



沙紀「……」





沙紀「……最近、プロデューサーが芽衣子さんに構ってばっかりで」



P「それがよくわからない」



芽衣子「もうっ、いいから。沙紀ちゃん続けて?」



沙紀「アタシのことなんか忘れたみたいに……」



P「いや、別にそんなこと」



芽衣子「確かに最近よく一緒にいるかなぁ」



P「燃料投下はやめろ」



沙紀「12月なんか、ほとんど芽衣子さん芽衣子さん芽衣子さんで」



P「いやそれは」



沙紀「別にいいんすよ? 仕事だっていうのはわかってるっすから」





芽衣子「ハロウィンから今までずうっと忙しかったね」



P「まぁそうだけど」



沙紀「アイドルなんすからぁ、忙しいのはいいことだしぃ?」



P「間中みたいな語尾になってるぞ」



芽衣子「チャチャいれないっ」



沙紀「それでも、アタシだってお仕事あったわけだし」



P「秋はオファーが多いからな」



芽衣子「事務所自慢のアートアイドルだもんね〜」



沙紀「へへっ、それほどでも……」テレテレ





沙紀「違う、違うんす。そうじゃなくて」



芽衣子「沙紀ちゃん、みかん食べる?」



沙紀「あ、もらうっす」



芽衣子「じゃあ一番おっきいのあげるね!」



沙紀「ありがとっす」



P「俺にもくれ」



芽衣子「自分で取れる距離でしょ?」



P「いや、並木のが近いだろ」



芽衣子「沙紀ちゃんは手を伸ばさないと取れなかったからで」



P「ついでだろ」



芽衣子「えぇ〜、そうやってこき使う〜?」



P「みかん取るだけでなんだよ」



沙紀「……」





芽衣子「プロデューサーってすぐ並木〜、並木〜って」



P「言ってない」



芽衣子「私はプロデューサーのメイドじゃないんだからね?」



P「わかってるわ」



沙紀「あのー! 突然漫才始めるのやめていいっすかー! アタシいるんすけどー!」



P「誰が漫才だ」



芽衣子「夫婦漫才?」



P「夫婦でもないわ!」





沙紀「ぜんっぜん話が進まないっすけど」



P「並木が」



芽衣子「プロデューサーのせいだよね?」



沙紀「そういうのいい、いいっすから」



芽衣子「じゃあ話進めると、沙紀ちゃんは最近プロデューサーに構ってもらえなくて寂しいと?」





沙紀「そっ、そういうのじゃないっす! 別に寂しくなんか……」



芽衣子「もぉー、沙紀ちゃんってば素直じゃないんだから〜」



沙紀「違うっすから!」



P「そうなの?」



沙紀「違うっ!」



P「そこまで力いっぱい否定されるとちょっと傷つく……」



芽衣子「アイドルなんだからもっとかわいく言わないとね!」



沙紀「ふたりしてなんなんすか!」





P「ここまでまったく話が進んでいませんが」



芽衣子「こたつのせいだよぉ〜」



P「つい気が緩むからな、こたつは」



沙紀「いや、それとこれは関係ないとおもうっす」



芽衣子「こたつは魔境!」



P「わかる」



沙紀「それには同意っす」



芽衣子「みかんもあるし、大変だよ、ここ!」モグモグ



P「食べながら警鐘鳴らしてもまったく響かない」



沙紀「危機感皆無っすね」



芽衣子「そう〜?」モグモグ





沙紀「あー、なに言いたいんだったかわからなくなったっすよー」



芽衣子「なんだったっけ?」



P「こたつがやばいって話」



芽衣子「ダメになるよね!」モグモグ



沙紀「こたつでだめいこっすね。なんて」



P「おぉ、うまい」



芽衣子「私結構しっかりしてるよ!」



P「そうか」



沙紀「そっすね」



芽衣子「しっかりしてるでしょ〜、またまた〜」





P「結局なんの話だったのか本当に忘れてしまったけど」



芽衣子「忘れたってことは忘れても大丈夫だってことだよ」



沙紀「……まぁ、いいっすよ。なんか、どうでもよくなったっす」



P「沙紀がなんか言ってたよな」



芽衣子「えーっと、沙紀ちゃんがプロデューサーのこと好きって話だったっけ?」



P「いや、仕事がどうのって話だろ」



沙紀「……」





沙紀「いや、本当になんなんすか……」







おわり







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