2014年05月26日

モバP「脅迫された……」

ちひろ「なッ!?いったいどういうことですか!?」



P「文字通りです……今朝家を出ようとしたらポストに手紙とこれが……」スッ



ちひろ「これは……写真?写っているのはプロデューサーさんと……未央ちゃん?」





P「はい……この間の仕事帰りに未央にどうしてもとせがまれて買い物に付き合ったんですが……」



ちひろ「腕組んで密着して……どうみても恋人ですね、なにしてるんですか」ジトー



P「そんな目で見ないでください……なんでもっと強く拒否しなかったんだ俺……」



ちひろ「なにか要求とかはありましたか?」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400406217



P「いえ……『こちらから連絡する』というメモがあっただけで……」



ちひろ「それって……」









prrrrr









ちひろ「で、電話ですね……?」



P「……俺がでます」



ガチャ









P「……もしもし」



『うふふ、Pさん?写真は見てくれましたかぁ?』



P「……要求はなんだ」



『今度の休日にわた……佐久間まゆさんをデートに連れて行って上げてください』



P「……彼女はアイドルだ。そうやすやすとは……」



『写真。ばらまいてもいいんですかぁ?』



P「くっ……わかった。言うとおりにする……」



『うふふ、楽しみにしていま……じゃなくてちゃんと言うとおりにしてくださいねぇ?』











ガチャン

ちひろ「ど、どうなったんですか……?」



P「相手は俺とまゆとのデートを要求してきました」



ちひろ「……は?」



P「くっ……いったい何が目的なんだ……」



ちひろ「……ちなみにどんな声でした?」



P「変声機かなんかを使っているみたいでそれは……」





バン!











まゆ「お、おはようございます……Pさん……」ハァハァ……



P「ま、まゆ!?どうしたんだそんなに疲れて!?」



まゆ「い、いえ……なんだか急にPさんが脅されたような胸騒ぎがして……」



P「な!?なんでそれを!?」



ちひろ「いや、それって……」



まゆ「そ、それで!犯人はいったいなにを要求してきたんですか!?」



P「俺とまゆとのデートだ……」



まゆ「そ、そうなんですかぁ!犯人はいったい何をしたいんですかねぇ!」



P「まったくだ……だが、従わなければ写真をばらまくと言われている……すまない、まゆ俺と」



まゆ「OKです!!」



P「お、おう……そう言ってくれるならありがたいが……」



まゆ「Pさんが困っているんですから当然ですよ♪」



P「ありがとう……それじゃあ今度の休日に頼む」

まゆ「はい♪それじゃあデートプランを一緒に考えましょう」



P「え?いや、そこまで……ちょっと一緒に出かけてくれる程度で……」



まゆ「駄目です!犯人の要求は『Pさんと佐久間まゆとのデート』なんですよね?



だったら、中途半端なデートじゃ未央ちゃんとの写真をばらまかれてしまうかもしれません」



P「な、なるほど……」



まゆ「そういうわけで、あっちで一緒に考えましょう?」



P「わ、わかった。それじゃあちひろさんちょっと……」



ちひろ「え?いやプロデューサーさん?」

P「すみません……俺のせいでこんなことになって……」



ちひろ「いや、そうじゃなくて気づいて無いんですか?」



P「何がですか?」



ちひろ「いや、犯人って……」



まゆ「Pさん?早く来てください」



P「ああ、今行くよ。すみませんちひろさん、話はまた今度で……」



ちひろ「ちょ!?プロデューサーさん!?」

































卯月「……」ジー



―数日後―







ちひろ「結局、この間のまゆちゃんとのデートはどうなったんですか?」



P「それは……まゆが計画したプラン通りにまゆの買い物に付き合ったり



 雰囲気の良いレストランで食事をしたり、夜景を見に行ったりしたんですけど……」



ちひろ「ふーん、ずいぶん楽しんだみたいですね?それで、どうしたんですか?」



P「今度はこれが……」スッ



ちひろ「これは……まゆちゃんとの写真ですね。レストランで睦まじげに食事をしているところですか」



P「今朝、またポストに入ってました……」



ちひろ「またですか」



P「うあああ……犯人はこれで俺を脅し続けるのか……」



ちひろ「誰か怪しい人は見なかったんですか?カメラを向けてたとか」



P「いえ……レストランの近くで偶然卯月に会った程度で怪しい人なんて……」

ちひろ「………………今度はどんな要求が?」



P「それはまだ……電話するってメモが」





prrr





P「……」



ちひろ「……」

カチャ









P「もしもし……」



『もしもし!プロデューサーさんですか?写真は見てくれました?』



P「ああ……今度はいったい何を要求するつもりだ……?」



『あ、えーっと……どうしよう……んー……それじゃあ、わた島村卯月さんとお出かけしてあげてください!』



P「今度は卯月とか……お前の目的は何なんだ?」



『プロデューサーさんは黙って私の要求に従ってください。まゆちゃんとの写真ばらまいちゃいますよ?』



P「くっ……わかった……言うとおりにする……」



『ホントですか!?やったぁ!わた……じゃなくて島村卯月さんが頑張ります!!』











ガチャン

ちひろ「今度の要求は?」



P「卯月とのお出かけです……」



ちひろ「そうですか……」

バン!









卯月「プロデューサーさん!何かありましたか!?」



P「卯月?ちょうどいい、何も聞かずに俺と出かけてくれないか?」



卯月「はい!わかりました!」



P「即決だな……いいのか?」



卯月「プロデューサーさんが困ってるなら仕方ないですよ」



P「卯月……ありがとう……」

卯月「いいんですよ。それじゃあどこに遊びに行くか一緒に考えましょう?」



P「いや、ちょっと出かける程度でそんな計画とか……」



卯月「駄目ですよ!犯人が見ているかもしれないんですからちゃんと一緒に楽しんでいるように見せないと!そのためには楽しくなるようにちゃんと計画しなくちゃ!」



P「な、なるほど……確かにそうだな」



卯月「それじゃああっちで一緒に考えましょう!」



P「わ、わかった。それじゃあちひろさんちょっと外します……」



ちひろ「は、はぁ……」























小梅「……」ジー

―数日後―



ちひろ「卯月ちゃんとのデートはどうでしたかー?」



P「デートとかじゃないですよ。二人で遊園地行って、食事しただけですよ」



ちひろ「デートじゃないですか……」ジトー



P「だからそんな目で見ないでくださいって……とりあえず犯人の要求は果たしました。だけど……」スッ



ちひろ「遊園地のカフェで卯月ちゃんとパフェを食べさせあってる写真ですね。やっぱりデートじゃないですか」ムスー



P「これがまたポストに……」

prrr











ちひろ「さて、今度はどんな要求でしょうか?」



P「……」

ガチャ





P「もしもし……」



『あ、出てくれた……』



P「……今度は何だ……」



『えっと、Pさん……わた白坂小梅さんと一緒に映画鑑賞をしてあげて…………小梅さんの部屋で』



P「へ、部屋でか……それは、ちょっと……」



『断ると……怖いことになる、かも……」



P「わかった……言うとおりにする……」



『や、やった……た、楽しみ……小梅さんが……へへ』







ガチャン



ちひろ「どうでしたか?」



P「小梅と一緒に小梅の部屋で映画を見ろだそうです……」



ちひろ「とうとう部屋に呼び出しましたか」



P「小梅と映画鑑賞……つまりホラー映画を見ると言うことです……これは俺の精神を追い詰めようという犯人の策略か……」



ちひろ「単に一緒に映画見たいだけだと思いますよ」



バンッ!









小梅「P、さん……だ、大丈夫……?」ハァハァ



P「小梅!?どうしたんだ!?」



小梅「えっと……あの子が、Pさんに何かあったって言うから……」



ちひろ「あの子をダシに使いましたか……」



P「そ、そうか……そうだ、小梅お願いがあるんだが……」

小梅「だ、大丈夫だよ……じゃあ、今日の夜に、寮の私の部屋に来て……」



P「え?なんで俺のお願い知ってるんだ?」



小梅「あ……そ、それは……そう、あの子が教えてくれたの……」



ちひろ「あの子を便利に使いすぎですよー」



P「そうか……そういうことなら話が早いな。早速今日行かせて貰うよ」



小梅「うん……た、楽しみにしてる……へへ」























麗奈「……」ジー

―次の日―





ちひろ「昨日はどうでしたかー?」



P「大変でした……結局朝まで小梅オススメホラー映画を見てましたからね……」



ちひろ「部屋で一晩中二人っきりですか。いいですねー」ツーン



P「なんか最近冷たくないですか?」



ちひろ「知りません」プイッ



P「……まぁ、いいですけど。それよか、またこれが……」



ちひろ「二人肩寄せ合って、ホラー映画見ている写真ですか。仲よさそうで良いですねぇ?」



P「そんな顔しないで下さいよ……これ、隠し撮りですかね?小梅の部屋の写真ですし……」



ちひろ「映画見てる途中で誰か来ませんでしたか?」

P「んー……麗奈が自分の部屋と間違えて入ってきたくらいで怪しい人は……」



ちひろ「……もういいです」ハァー









prrrr











P「……」



ちひろ「でたらどうです?」



P「はい……」

ガチャ









『さっさと出なさいよ!!』



P「……要求はなんだ?」



『アンタの事務所に所属している小関麗奈に一日従いなさい!命令には絶対服従!拒否したらわかってるわよね!?』



P「くっ……わかった……」



『わかればいいのよ!ちゃんとアタ小関麗奈の命令には従うのよ? アーッハッハッ…ゲホッゲホッ』













ガチャ

ちひろ「今度は何ですかー?」



P「麗奈の命令に一日従えだそうです……」



ちひろ「なるほど。そうきましたか」

バンッ!









麗奈「P!アンタ、明日一日はアタシの命令に従いなさい!!」



P「れ、麗奈!?どうしたんだ急に!?」



ちひろ「もはや隠す気ありませんね……」



麗奈「ふん!なんかアンタがアタシの命令に従いたいって思ってる雰囲気出してたからね!」



P「い、いや……別にそういうわけではないんだが……だがちょうど良い明日一日命令に従うよ」



ちひろ「えー……これでも気づかないんですか……」



麗奈「ふん!せいぜい覚悟しておきなさい!全力でこき使ってあげるから!」

―翌々日―







P「うあー……」



ちひろ「今日は随分とお疲れですね?昨日麗奈ちゃんにさんざんこき使われたからですか?」



P「そうなんですよー……麗奈のやつ昨日の午前0時にいきなりウチに乗り込んできて、そのまま今日の午前0時までいましたからね……」



ちひろ「ちょ!?ほんとに丸一日じゃないですか!?」



P「だからこんなに疲れてるんですよ……」



ちひろ「そんなに一体何をしてたんですか?」

P「えーっと麗奈を膝に乗せて今後の活動について話したり、麗奈のイタズラ道具の制作と修理を手伝わされたり、



 昼に麗奈手作りのロシアンルーレットたこ焼きとシュークリームを食べさせられ、夜は麗奈とゲームして夕食は俺が作って



 そのあと麗奈を風呂に入れて、一緒にゲームして、0時になったあたりで麗奈が寝ちゃったんで、寮まで送り届けました」



ちひろ「女の子とイチャついて手料理食べてイチャついてたわけですね」ムッスー



P「語弊がありますよ!?」

ちひろ「あーもういいです。ほら、またなんか手紙来てたんでしょ?」



P「ど、どうしてそれを……」



ちひろ「むしろどうして気づかないんですか……」

















???『……』ジー









P「結局、その後も脅迫が止むことはなかった……」











『写真をばらまかれたくなかったら……わかるわね?』

 

『双葉杏と一緒にだらけろ』



『フ、フヒヒ……一緒にキノコを育てて……じゃないと……ゴートゥーヘェェェェェェルッ!!!ヒャハハハハハッ!!!』 



『ナナ……じゃなくて安部菜々さんと一緒にウサミン星に行ってあげてください♪』



『わた橘さんが特製イタリアンを作りますので食べてください』

『せんせぇ!りゅうざきかおるちゃんと遊びに行ってー!!』



『え、えっと……佐々木千枝さんとお出かけしてください……じゃないと、悪いことしちゃいます……』



『未成年とイチャコラしてる写真をばらまかれたら困るわよね―?シメられたくなかったらあた片桐早苗お姉さんとお酒を飲みに行きなさい』



『写真をばらまかれたくなかったら渋谷凛と散歩に行ってあげて。……首輪とリードを忘れちゃだめだよ?』



『困りたくないなら、カワイイカワイイ未央ちゃんと今度こそデートに行ってあげて!!』



―数日後―





P「うう……まただ……」



ちひろ「まだ続いてたんですか?」



P「はい……また、ポストに写真が……俺もう、どうすれば……」



ちひろ「大丈夫だと思いますよー犯人はプロデューサーさんやアイドルをどうこうしようとは思ってませんって」



P「ど、どうしてそんなことわかるんですか?」



ちひろ「だって、今まで実害何かありましたか?アイドルとデートしてばっかりじゃないですか」

P「ち、ちひろさん怒ってませんか……?」



ちひろ「怒ってませんよーあと、最近プロデューサーさん健康的っていうか、前よりも元気ですね?」



P「そ、それは……たぶん、あの脅迫で響子や和久井さんが料理を作ってくれたり、疲れても三船さんとかが膝枕してくれるから……」



ちひろ「やっぱりイチャついてるだけじゃないですか……まぁ、本当にまずくなったら私に言ってくださいなんとかしますから」

P「なんとかって……」



ちひろ「お金の力は無限です!」グッ



P「は、はぁ……」



ちひろ「さてと……すいませんプロデューサーさん、私ちょっと席外しますから、電話お願いしてもいいですか?」



P「え、ええ。大丈夫です」



ちひろ「それじゃあ、お願いします」





















バタン



ちひろ「……」ピッピッピッ





prrr











ガチャ







ちひろ「もしもし?プロデューサーさんですか?写真は見てもらえましたよね?



    それじゃあ、そちらの事務所の事務員、千川ちひろを食事にでも誘ってあげてください」













「断るなら……ふふっ♪どうなっちゃうでしょう?」













−終−



17:30│モバマス 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: