2017年02月01日

響「やんちゃな千早」

前作 春香「やんちゃな千早ちゃん」


・髪





千早「やんちゃ? 春香にも言われたのだけれど、どういうことなのかしら……」





響「えーと、あのな、千早?」



千早「なにかしら」



響「今のこの状況が、正にそれなんだけど」 ※好き勝手に髪いじられ中



千早「? 私はただ我那覇さんの可能性を追求しているだけよ?」 ※好き勝手に髪いじり中







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響「ま、まぁ自分カンペキだからな! どんな髪形でも決まっちゃうさー!」



千早「ええ。我那覇さんは、どんな髪型でも愛らしいわ」



響「うぇっ! そ、その……そこまでストレートに言われると、ちょっと恥ずかしいぞ……」



千早「だからここは是非新しい髪型にもチャレンジしましょう! 長髪といえばまずはゴ○さんから」



響「やめて」







千早「? でも我那覇さん、あの漫画すごく好きだって……」



響「あまりにも別問題過ぎるぞ」



千早「そうなの……私はてっきり○ンさんに憧れて髪を伸ばしているのだとばかり……」



響「えっ、なに、自分そんなやんちゃなヤツだと思われてたの?」



千早「ふふ、冗談よ」



響「もう、千早、分かり辛い冗談はやめてよ……」



千早「分かってるわ。流石の我○覇さんもゴンさんは畏れ多いわよね」



響「伏せ字!」







響「……これ平気なのか? うぅ……心臓が痛い……」



千早「大丈夫? ロキソニン持ってる?」



響「あれは身体の感覚が鈍るからイヤ。ねぇ、それよりも、春香はいないのか?」



千早「そうね、春香にかかれば版権なんて敵じゃないわ」



響「何者なんだよ春香は……」



千早「でも残念、春香は週に二回だけある七限目の授業の古典が今ようやく終わるところよ」



響「情報が細かすぎる」







千早「というわけで、我那覇さんの可能性を引き続き模索しましょう」



響「……なぁ、千早?」



千早「なにかしら」



響「今度は自分に千早の髪いじらせて欲しいぞ」



千早「ふぇ?」



響「千早もなかなか髪いじったりしないからね。自分が可愛くしてやるさー!」



千早「そんな……わ、私が、髪型を変えたぐらいで、か、可愛くなんて……」



響「? 千早は普段から可愛いぞ?」



千早「ふぇっ!?」







響「あはは! そっか、千早ってば、照れてるんだな?」



千早「ど、どうやって私が照れてるって証拠よ!?」



響「日本語は正しく使おうな。……ま、自分に任せるといいさ。ただでさえ可愛い千早を、もっと可愛くしてやるからな!」



千早「くぁwせdrftgyふじこlp」



響「……それちゃんと言えるヤツ初めて見たぞ」



千早「練習したもの!」フンス



響「はいはいすごいすごい。じゃあ千早、可愛くなろうなー」



千早「ちょ、我那覇さん、私は、その、」



響「ふふ、好き勝手髪をいじられる気持ちを味わうといいぞ! さ、まずはどうしよっかなー」



千早「あ、あぅ……」





 ツインテール……うん、ありだな!







・お姉ちゃん





真美「あ、千早お姉ちゃんだ!」



亜美「ホントだっ、わーい」



千早「ふふ、二人とも今日も元気ね」



亜美「モチのロン!」



真美「真美たちはいつだって元気いっぱいなのだ!」



千早「そうね。とてもいいことだと思うわ」



真美「えへへっ」



亜美「ねーねー、千早お姉ちゃん、今日は何して遊ぶー?」







千早「そうね……うん、そうだ、誰が律子の眼鏡に一番多く指紋を残せるか、なんてどうかしら?」



亜美「んっふっふ〜、相変わらず千早お姉ちゃんってばワルいこと考えるね〜☆」



真美「……でもでもそれ、律っちゃんゲキオコなやつだよー?」



千早「大丈夫。怒られる時は私が矢面に立つわ。だって私は、千早お姉ちゃんだから!」



亜美「流石千早お姉ちゃん!」



真美「頼れる! 痺れる!」



亜美真美「「憧れる〜!」」







千早「ふふ。ええ、あなたたちが……」



千早「……あなたたちが、『お姉ちゃん』と呼んでくれるなら……」



千早「……昔……弟が、優が、そう呼んでくれたように……」



真美「千早お姉ちゃん……」



亜美「千早お姉ちゃん……」







コンコン ガチャ



優「すいませーん、うちの馬鹿姉引き取りに来ましたー」







亜美「あ、優ちんだ、こんちゃー☆」



真美「優ちん元気ー?」



優「亜美ちゃん、真美ちゃん、どうも。ごめんね、いつも姉貴の相手してもらって」



千早「優っ!? どうしてっ!?」



優「今日こそ部屋の掃除するって約束だっただろ? 父さんが帰ってくるまでにある程度やっとかないと、本当に小遣いなくなるぞ?」



千早「きょ、今日は、その、どうしても外せないお仕事が」



優「無いってことはプロデューサーさんにも音無さんにも律子さんにも確認済みだから、ほら、さっさと行く」







千早「いやっ! そ、そう、掃除をしたら不幸になるって今朝のテレビの占いで」



優「一緒に見てたじゃん」



亜美(誤魔化すの下手すぎわろた)



千早「お姉ちゃん、実は部屋の掃除をすると全身に痛みが走る呪いにかかってて……」



優「痛みに耐えて頑張ろうな」



真美(優ちん鬼畜やでぇ)



千早「うー! 優しくない! 優がお姉ちゃんに優しくない! 優しいって書いて優なのに、優なのに!」



優「二回言うな。ほら、行くぞ姉貴」







千早「その姉貴ってのもイヤ! 前みたいにお姉ちゃんって呼びなさい!」



優「あー、もう、めんどくさいな……」



千早「めんどくさくないもん!」



優「もん!」



千早「くっ!」



優「はぁ……」



千早「うー」



優「…………一緒に帰ろう、お姉ちゃん?」



千早「帰る!」



亜美「ぐふっ!」



真美「ぶふっ!」







 千早お姉ちゃんちょろすぎわろた



 千早お姉ちゃん可愛すぎわろた







・月





千早「……四条さん、お月見ですか?」



貴音「千早? ……ええ。かく美しき月の夜には、少し……」



千早「……故郷」



貴音「! ……ふふ、わたくしとしたことが、そんなに分かりやすかったでしょうか?」



千早「やっぱり!」



貴音「千早には、隠し事はできないようですね」







千早「以前から気になってはいたんです。でも、今の四条さんを見て、確信しました」



貴音「ふふ……ええ、その通りです。まこと情けないことに、ほーむしっk」



千早「やっぱり四条さんはかぐや姫だったんですね!」



貴音「……え?」



千早「いえ、いいんです! 何も言わないでください!」



貴音「え、と、あの、千早?」







千早「分かっています。世間に知られてしまうと、きっと月の使者がやって来て、連れ帰られてしまうんですね!」



貴音「ち、千早?」



千早「大丈夫です。私、こう見えて口は堅いんですよ?」



貴音「あ、あの……」



千早「やっぱり月には兎がたくさんいるのかしら? はっ!? そういえば兎の耳のような形のリボンやカチューシャを付けているのをよく見た気がするわ。あれはそういうことだったのね……」



貴音「千早、千早」



千早「くっ、色々と聞きたいことが多すぎる! 月の暮らしも食べ物も気になるし、何よりNASAとはどういった取引を」







貴音「千早っ!」



千早「はっ! ご、ごめんなさい、四条さん、私、ちょっと考え込んでいたみたいで」



貴音「あの、千早、何か大きな勘違いをなさっているのでは……」



千早「勘違い? あ、もしかしてNASAとは敵対して?」



貴音「そ、そのようなことではなく! その、もっと大元の部分で……」



千早「アメリカ全土を敵に?」



貴音「そのようなことでもなく!」







千早「?」



貴音「で、ですから、わたくしが、月の人間であるなどと……」



千早「……四条さん」



貴音「な、なんでしょうか」



千早「ふふ、大丈夫です。四条さんは月の住人などではありません。ええ、知っていますよ」



貴音「分かっていただければ……あの、千早、何故そのようなとても優しい目をわたくしに向けるのでしょうか」



千早「分かっています。四条さん、私は分かっていますから」



貴音「あの、千早、もしかして貴女は勘違いしたままなのでは……」



千早「心配しなくても大丈夫ですよ、四条さん。ふふ」



貴音「……ひ、響っ! 助けてくださいっ、響−−−−っ!」





 未だ時折疑いの目を感じることが……







・ランニング





千早「……はぁ、はぁ」



真「大丈夫? はい、水」



千早「はぁ、はぁ、ありがと……ふぅ、お水が美味しい……」



真「それにしても急にどうしたのさ? ランニングに付き合いたい、だなんて」



千早「……だって休憩室に誰もいないから」



真「あはは、なるほど、一人じゃ寂しいからボクに付いて来たわけだ」



千早「……だとしたら何、悪いのっ?」



真「いや、千早は可愛いなって」







千早「っ! か、からかわないでよ……」



真「うーん、からかってるつもりはないんだけど。本当に、そう思っただけだよ」



千早「……流石、イケメンアイドルは違うわね」



真「ちょ、ちょっと、やめてよ」



千早「握手会の八割が女性だった真さんマジぱないっす」



真「その話はやめて、って、なにそのキャラ」







千早「それにしても、真」



真「うん?」



千早「貴女、毎日こんなに走ってるの?」



真「ま、スケジュール的に問題が無ければね。学校や仕事に影響がありそうな日は止めておくから、うーん、だいたい週に五日ぐらいかな?」



千早「十分よ。なに、赤坂マラソンでも目指してるの?」



真「あはは…………いいね、それ」



千早「真顔」







千早「って、私につっこませないで!」



真「なるほど、いつもみんなにつっこませてる自覚はあるんだね」



千早「それは…………てへっ!!」



真「へたくそか」



千早「……しょうがないじゃない、私のキャラじゃないわ」



真「どうしてやろうとしたんだよ」



千早「誤魔化せるかな、って」



真「言わなければ誤魔化せてたかもね」







千早「……今更なのだけれど、真って、あんまり私に優しくないわよね?」



真「そう?」



千早「遠慮がないというか……」



真「あー、確かに、千早にはあまり気を使ってないところはあるかなー」



千早「どうして?」



真「うーん、……似てるから?」



千早「私とマライヤ・キャリー?」



真「ははっ」



千早「鼻で笑われた!」







真「そうだなぁ……女の子っぽい女の子に憧れてるところとか」



千早「……」



真「自分に自信が無いところとか」



千早「……」



真「根はどうしようもなく真面目なところとか」



千早「……そんなことないもん」



真「もん!」



千早「くっ!」







真「……あとは、そうだね、とんでもなく寂しがりなところとか」



千早「……そうは見えないのだけれど」



真「なら良かった。さ、そろそろ帰ろうか」



千早「……真」



真「うん?」



千早「……その、真がどうしてもって言うなら、また付き合ってあげてもいいわよ」







真「! そうだね、じゃあ今からもう一回付き合ってもらおうかな?」



千早「ふぇ?」



真「お願い! どうしても!」



千早「貴女は鬼か何かの生まれなの?」



真「流石に冗談だよ。……でも、ありがとう。いつかまた付き合ってくれると嬉しいな」



千早「はいはい、前向きに検討しておくわ」





 あはは、千早と話してると楽しいよ







23:30│如月千早 
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