2017年02月15日

モバP「輝子、友達料はまだか?」

輝子「わ、悪い、忘れてた……」



P「はぁ……まったく、しっかりしてくれよ。俺は辞めてもいいんだぞ?」



輝子「! そ、それは困る……」





P「だったらちゃんと払ってくれよ……」



輝子「フヒ……は、はい……」





卯月(皆さんこんにちは!アイドル、島村卯月です!)



卯月(いつもどおり事務所に来たら……)



卯月(とんでもない現場に遭遇しちゃいました!)



卯月「あわあわあわわわわわわ」オロオロオロオロ



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未央「あれ、しまむー?」



凛「どうしたの、事務所の入り口でうずくまって」



卯月「り、凛ちゃん!未央ちゃん!それが……」







凛「……ホントなの、それ」



未央「あのプロデューサーが……?」



卯月「わ、私だってまだ信じられません!でも聞いちゃったんです!」



凛「プロデューサーがそんな……でも……」ブツブツ



未央「で、その後二人は?」



卯月「あっ、まだ中にいるはずです!聞いちゃったの、ついさっきなので……そうだ、プロデューサーさんに直接聞けば誤解だって……」



未央「しまむー、それで納得できる?『違う』って言われても、『ごまかされたかもしれない』って思っちゃうかもしれないよ?」



卯月「あ、あう……」



未央「まあ本当に誤解だと思うけど……しぶりん?」



凛「ごめん、急にやらなくちゃいけないことができた」



卯月「へっ?」

凛「私は私なりに調べるから、二人は二人で調査してね」スタスタ



未央「ちょ、しぶりん?……行っちゃった……」



卯月「り、凛ちゃんどうしちゃったんでしょう……?」



未央「さぁ……?」



ガチャッ



P「ん?お前ら事務所の前で何してるんだ?」



卯月「あ、ぷ、プロデューサーさん!?」



未央「な、なんでもないよ!」



P「? まあいいか。ちょっと輝子と外出てくるから、何かあるんだったらちひろさんに言っておいてくれ」



輝子「い、いってきます……」



未央「う、うん、いってらっしゃーい!……行ったね」



卯月「ど、どうしましょう……」



未央「どうするって……」

コソコソ コソコソ



卯月「い、いいんでしょうか?こんなことして……」



未央「良くはないと思うけど……しまむーも気になるでしょ?」



卯月「う、うぅ……はい……」





P 輝子 キャッキャッ





未央「普通に仲良さそうだよね……楽しそうに話してるよ」



卯月「……輝子ちゃん、よく笑うようになりましたよね」



未央「そうだね……あっ、コンビニ入ったよ」

輝子 ペラペラ



未央「ATMの方に歩いて行って……」



P 輝子 ペチャクチャ



卯月「輝子ちゃんがお金おろしましたね」



輝子 ドーゾ



未央「お金渡して、」



P ドーモ



卯月「お金受け取りましたね」



アリガトーゴゼーマシター!



P 輝子 キャッキャウフフ



卯月「コンビニ出ましたね」



未央「コンビニから出たね」



卯月・未央「……うわあああああああああああああああああああ!!!!!」

未央「とっととととととととととんでもないとこ見ちゃったよしまむー!?」



卯月「見間違えじゃないですよね!?っていうことは最初のも聞き間違えとかじゃなかったんですね!?」



未央「なっなっなっなんで!?なんでプロデューサーがそんなことを!?」



卯月「……そういえばプロデューサーさん、最近金欠だって言ってましたね」



未央「あっ、ちひろさんからドリンク買い過ぎたって……で、でもプロデューサーはそれくらいでそんなことしないよ!」



卯月「あっ!未央ちゃん見てください!あれ!」



輝子 スッ…



卯月「輝子ちゃんが手を出して……」



P ギュッ



未央「握った!手握ったよ!」



卯月「あ、あの輝子ちゃんがあんな積極的に……」



未央「も、もしかしてプロデューサーから言い出したんじゃなくて……」



卯月「輝子ちゃんの方からプロデューサーに……」

輝子『な、なぁ親友……お金に困ってるんだって……?』



P『そうなんだよ、ドリンクが420〜450本ほど必要で……』



輝子『な、なんなら……私が、出すぞ……』



P『な、なにを言ってるんだ!?』



輝子『ここ、ここに、シイタケクンが体を売って稼いでくれたお金があるんだ……』



輝子『な、なあ親友、体で稼いだお金を手に入れるには……』



輝子『なにをすればいいか……わかるよな……?』

未央「いやいやいや!!ないないない!!!」



卯月「で、でもプロデューサーさんが事務所の外であんなスキンシップするなんてそうそうないですよ!」



未央「た、確かに……!」



P 輝子 キャッキャ



卯月「あ、あんな手を繋いで仲良く歩いてると……デートしてるみたいに見えてきました……!」



未央「む、むむむぅ……!いったい二人ともどこに……って、」



P 輝子 キャッキャ ウィーン イラッシャイマセー



未央「ここ……」



卯月「ホーム……センター……?」

未央「な、なんでホームセンター……?」



卯月「デート……で入るようなところじゃないですよね?」



未央「中に入って、何してるか見てみようか……?」



卯月「だ、大丈夫でしょうか……?」



未央「わかんないけど、本格的に気になって……」



ウィーン アリガトウゴザイマシタデスー



P「フンフンフフーン♪フレデリッ……ん?」



輝子「あ、あれ……二人とも、こんなところで何してるんだ……?」



卯月(み、見つかっちゃいました!)



未央(出てくるの早!)



未央「あ、あーあはは……ふ、二人はホームセンターで何してたの?」



輝子「親友に……トモダチのための糠と瓶を買ってもらったんだ……フフ……」



P「買ってもらったっていうか輝子の金だけどな」



未央「ん?」



卯月「へ?」

輝子「キノコーキノコーホシショウコー♪」



卯月「な、なぁんだ、そんなことだったんですか……」



未央「プロデューサの机の下で育ててるキノコちゃんの友達のお世話代、かぁ……いやぁー、今思うと真っ先にそれ疑うべきだったよねぇ」



P「輝子が出張の時なんかは俺の方で預かってるからな。持ち込み物は基本自分で管理がルールだが、きのこみたいな生き物はどうしてもな」



P「だからといって俺が肥料代なんかまで出すとさすがに特別扱いってことになっちまうからな」



未央「特別扱い……って、そうだ!なんでキノコちゃんと手繋いで歩いてたのさー!」



卯月「外だと私たちとは全然スキンシップとってくれないのにずるいです!」



P「あー、輝子は外だとまずバレないからな。そう考えるとみんなと比べると対応が甘くなってたかもしれん」



卯月「バレ……ああ……」



未央「ファンの前だとヒャッハーか、思いっきり着飾った格好だからね……」



輝子「?」





卯月(こうして、この事件は私たちの勘違いで終わり……)



卯月(だと思ったのですが)

凛「……」



P「いや、あのな凛?そんなこと言われても……」



凛「ふーん、輝子はよくて私はダメなんだ……」



P「いや、別に輝子も……」



凛「ごまかさないでよ!」



P「えぇ……」







卯月(翌日、凛ちゃんが肘の高さまで積むほどの札束を用意してきてプロデューサーさんの『友達』になりにきました)



卯月(凛ちゃんは『関係をステップアップしたいの!」と言ってましたが)



卯月(……『プロデューサーとアイドルの関係』と『友達』って、どっちのほうが仲がいいのかな?)



おわり



23:30│星輝子 
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