2017年03月13日

木村夏樹「プロデューサーさんと音楽性が合わない」


夏樹「だからさあ!アタシはラーメンじゃなくてカップラーメンが食いたいんだって!」



P「でもあそこのラーメン屋は深夜もやってるから」





夏樹「そうじゃなくってさあ!ちゃんと店で出されるようなちゃんとしたラーメンじゃなくってジャンクな感じが良いんだよ」



P「ラーメンって時点でジャンクじゃん」



夏樹「だからこういうのはフィーリングなんだよ」



P「よくわかんないなあ」



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夏樹「こういうのは男の方がわかるもんなんじゃないのか?」



P「夜に脂っこいものを食べると肌が荒れちゃうから」



夏樹「女子かよ!?」



P「男の吹き出物は見苦しいんだぞ?ちゃんと寝る前も化粧水つけてケアちゃんとしてるし」



夏樹「女子かよ…」



P「夏樹だって若いうちはいいかもしれないけれど、ちゃんと肌にあった洗顔用品を使うんだぞ?」



夏樹「別に肌荒れなんてどうでもいいだろう?ロックに必要なのは外見じゃなくてハートだぜ?」



P「そういうのはいいから。まずは植物性の天然素材の石鹸から」



夏樹「だーかーらー!!」



P「そうだ!今度俺の趣味で作った石鹸あげるよ!」



夏樹「作った…?」



P「石鹸って手作り出来るんだよ。オリーブオイルとか牛乳とかで。香りも自由に作れるから面白いんだよ」



夏樹「男のやる趣味じゃねえな…、道理でやたらフローラルな香りのすると思ったぜ」



P「これは石鹸じゃなくてアロマの匂いだよ」



夏樹「どっちでもいいわ!」



P「夏樹も女の子なんだから、年中オイルの匂いがしてたらダメでしょ?」



夏樹「なんだよ、趣味のツーリングにも文句つけるのかよ?」



P「そうじゃないけどさ、やっぱりああいうのって危ないじゃん?」



夏樹「そりゃ無理な飛ばし方をすれば危ないかもしれないけれどさ、結局風を切る気持ちよさは何物にも代えられないからな!」



P「そういうものかなあ?」



夏樹「そういうもんなんだよ。今度後ろに乗せてやろうか?」



P「やだよこの寒い時期に」



夏樹「寒くても引っ付いていればそのうちあったかくなるぜ!」



P「汗臭いって思われたらやだし…」



夏樹「だから女子かよ!?」



P「大体ツーリングって何するの?バイクで走るだけ?」



夏樹「まあ大雑把にいうとそうだけどさ。目的地に行くまでに色んな所に寄り道するのも楽しいし、パーキングエリアで飲む缶コーヒーがこれまた旨いんだぜ」



P「コーヒーだったら近場に美味しいカフェがあるし」



夏樹「だからそういうのとは違うんだって!」



P「サイフォンで淹れてくれるんだよ?豆も自家焙煎だし」



夏樹「それはそれで美味しいんだろうけどさ」



P「じゃあそこのカフェにバイクで行こうか?きっとツーリングした後に飲むサイフォンコーヒーはきっと美味しいよ!」



夏樹「だーかーらーもおー!!」



P「??」



夏樹「そこのカフェで飲むコーヒーとッ!!ツーリングしながら飲む缶コーヒーの旨さは別枠なんだよ!?」



P「あっ!そうか!」



夏樹「ようやくわかってくれたか…」



P「最近の缶コーヒーも美味しくなったよな!」



夏樹「何一つわかってくれてねえ…」



P「そういえば夏樹は髪をリーゼントにしているじゃん」



夏樹「それがどうした?まさか髪が痛むからやめろとかいうんじゃないだろうな?」



P「なんでわかったの?エスパーなの?」



夏樹「ゆっこじゃねえよ!?」



P「だって髪を下した夏樹もカッコいいしかわいいじゃん」



夏樹「つってもなあ…、アタシなりのポリシーっていうか」



P「ロックはハートなんだよね?じゃあ別に外見にとらわれる必要はないんじゃない?」



夏樹「うーん、まあ」



P「ついでに髪も伸ばしちゃってヘアアレンジとかやらせてよ」



夏樹「それが目的か」



P「いーじゃん素材がいいんだから色んな髪型試してみたいし」



夏樹「なんで野郎のお前がそんなことやりたがるんだよ」



P「最近自前の髪の毛が…」



夏樹「なんかすまん」



P「それにしてもあれだけワックスまみれにヘルメットで熱気もこもるのによくこんな綺麗な髪が維持できるな?」さらっ



夏樹「別に何もしてないぜ?」



P「そうですかい」



夏樹「…あれ?何も言わないのかよ?」



P「先週文句言ったからいいや」



夏樹「それはそれでもやっとするな」



P「うーん、なかなかフィーリングが合わないもんだなあ」



夏樹「音楽性の違いだな」



P「何でも音楽性の違いにするのはどうかと思うよ?」



夏樹「しらねえよ」



P「さてと、じゃあラーメンでも食べるか」



夏樹「あぁ」



P「外のラーメン屋でいい?」



夏樹「もう説得するのにも疲れたからそれでいいよ」



P「そうですか。じゃあ準備」



夏樹「おう。ところで――」



P「うん?」



夏樹「アタシの服どこいった?」



P「ベッドの下じゃない?俺の服とごっちゃになってるし。ほれ」ぽいっ



夏樹「てかなんでいつもプロデューサーさんはさっさと服着てるんだよ!もっとこう余韻とかあるだろ!」



P「いいじゃん今更」



夏樹「こう、ピロートーク的な何かがねーとあれじゃん…」



P「さっきまでしてたじゃん」



夏樹「あれをピロートークとは認めねえからな!?」



P「めんどくさいなあ…、女子かよ」



夏樹「そうだよ!?」





おしまいっ!





17:30│木村夏樹 
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