2014年06月04日

P「ちーちゃん可愛い」

春香「えっ?」



P「んっ?どうした?」



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春香「あのー、プロデューサーさん、今何て?」



P「いや、ちーちゃんは今日も可愛いな、って」



千早「そんな…恥ずかしいです」



P「いつも言ってんだろ?」



春香「んっ?」



千早「そうですが…もぅ」



春香「あれあれ?」



千早「どうしたの?春香」



春香「うーん…。ねえ、プロデューサーさんと千早ちゃんってもしかして付き合ってる?」



千早「え?違うわよ」



P「うん。違うな」



春香「そっかー………あれぇ?」

千早「春香はたまに面白い事を言うわよね」フフッ



P「冗談で済ませてくれよ」ハハッ



春香「はーい。あ、実は私、クッキー作ってきたんですよ!皆で食べませんか?」



P「いつも悪いな」



春香「そんなそんな。ただの趣味ですから」エヘヘ



P「じゃ、せめてコーヒーくらいは淹れようかな」



千早「あ、それなら私が」



P「でも…大丈夫なのか?」



千早「あ、馬鹿にしました?コーヒーくらい淹れられます」



P「前はフィルターすら知らなかったじゃないか」



千早「いつの話ですか。もう大丈夫です!」

春香「ね、ねえ、千早ちゃん」



千早「なあに?」



春香「私、今の話初耳かなーって」



千早「そうだったかしら?」



P「そりゃあ、俺の家に初めて来た時の話だしな」



千早「もう随分前ですよね…」



P「あの時のちーちゃんの慌てっぷりって言ったら」



春香「またちーちゃんって…」



千早「もう!そろそろ忘れてください!」ポカポカ



P「全く痛くないなぁ」ハッハッハッ



春香「なんだこれー?」

千早「まったく…。あ、プロデューサーは砂糖一つでしたよね」



P「うん」



千早「春香はどうする?」



春香「そっかー。好みもバッチリかー」



千早「春香?」



春香「………あっ!うん。今日は何だかブラックの気分かなー?」



千早「そう?珍しいわね」



春香「うん。出来れば泥みたいに濃いのかいいかも」



千早「体に悪いわよ、それ?」

千早「はい、お待たせしました」コトッ



春香「ありがとー。……うん。すっごく濃いね」



千早「春香が言ったんじゃない。はい、プロデューサー」コトッ



P「おう。………うん。美味い」



千早「ただの市販品ですよ?」



P「ちーちゃんの淹れたコーヒーってだけで十分美味いんだよ」



千早「もう。お世辞ばっかり」フフッ



春香「あっれー?このコーヒー凄く甘いよー?」

春香「と、とにかく。クッキーどうぞ!」



P「お、そうだったそうだった」



千早「それじゃあ、いただくわね」



春香「うん。今日のは自信作なんだよ!」



P「へー」



千早「はい」アーン



P「あー……」



春香「えっ?」



P「お、確かに美味い!…はい」アーン



千早「あーん……」



春香「んっ?」



千早「ホントね。美味しいわ」



春香「わー。すっごいナチュラルだったなー」



春香「あ、あの、もう一回聞いてもいいかな?」



千早「なにかしら?」



春香「そのー。二人の関係って…?」



千早「関係?」



P「プロデューサーとアイドル?」



千早「それ以外あるの?」



春香「恋人とか、実は夫婦だったりとかは?」



P「ないない!」



千早「どう考えたらそうなるのかしら?」



春香「どう考えてもそうしかならないんだけどなー。おっかしいなー」



千早「今日の春香、少し変よ?」



P「熱でもあるのか?」



春香「ないですよー?」



春香「結局最後まで食べさせ合ってました。まる」



P「ふぁ…」



千早「あら?あくびですか」



P「少し腹に入れたら急にな…」



千早「毎日遅くまで起きてるからですよ?」



P「そうはいってもなぁ」 



千早「良ければ、少しだけ横になりますか?」ポンポン



P「うーん。じゃあ、一時間だけ」



千早「はい」



春香「ひっざまっくらー!」イエーイ!



千早「春香、静かにね」シー



春香「あ、うん」

春香「ねえ、千早ちゃん」



千早「んー?」ナデナデ



春香「千早ちゃんは、プロデューサーさんの事どう思ってるの?」



千早「どうって?」ナデリコナデリコ



春香「好きとか、愛してるとか、ラブとか」



千早「全部一緒じゃない」ナデナデ



千早「でも、そうね…」ナデナデ



春香「…………」ドキドキ



千早「普通に尊敬はしているわよ?凄く頑張ってる人だし」ナデナデ



春香「尊敬かー…ちょっと違うかなー」



千早「昨夜だって、遅くまで次のライブ案考えていたみたいだし…」ナデナデ



春香「へー………ん?」



春香「昨日って、プロデューサーさん早めに帰ってたよね?」



千早「ええ。そうね」ナデナデ



春香「ライブ案考えてたのって…」



千早「家での話しよ?」ナーデナーデ



春香「家?」



千早「家」ナデナデ



春香「なんで千早ちゃんが知ってるのかな?」



千早「なんでって…一緒に住んでるもの」ナデナデ



春香「一緒に!?」



千早「春香」シーッ

春香「なんだか今日は春香さん疲れちゃったよ…」



千早「まだ事務所に来て少ししか経ってないわよ?」ナデナデ



春香「うん。そうなんだよねー」



千早「今日は一緒の収録なんだからしっかりしてよね」ナッデナデ



春香「お仕事は頑張るよー?」



千早「そう?」ナデナデ



春香「昨日まではこうじゃなかった気がするんだけどなー。なんでかなー」



千早「どうしたの?難しい顔して」ナデナデ



春香「……あっ!」

春香「ふっふっふっ。千早ちゃん、春香さん分かっちゃったよ!」



千早「何が分かったのかしら?」ナデナデ



春香「ずばり!ドッキリでしょ?」



千早「ドッキリ?」ナデナデ



春香「んもー。危うく騙される所だったよー!千早ちゃんもプロデューサーさんも自然すぎなんだもん」



千早「?」ナデナデ



春香「それで?カメラはどこなのかなー?あ、もしかして他の皆もいたりする?そうでしょ?」キョロキョロ



千早「春香?」ナデナデ



春香「看板は誰が持ってるの?やっぱり亜美か真美辺りかな?」



千早「さっきから何の話をしているの?」ナデーナデー



春香「ドッキリ……だよね?」



千早「多分、違うわよ?」ナデナデ



春香「やっぱり違ったかー」



P「うぅーん?」ムクッ



千早「あ、起こしちゃいました?」



P「んー…」ギュー



春香「ハグだー」



千早「寝起きはいつもこうなのよ?」



春香「へー」



P「ふぁ…」



千早「もう少し時間ありますよ?」



P「んー。いや、大丈夫。ちーちゃんそろそろ仕事だろ?準備しな」



千早「そうですね。それじゃあ…」



P「春香もな」



春香「はっ!あ、はいっ!」

千早「それじゅあ、行ってきます」チュッ



P「ん。頑張ってこいよ」チュッ



春香「……………」



春香「やっぱり付き合ってるよね?絶対」



P「違うぞ?」



千早「違うわよ?」



春香「えぇーっ……」





おわり



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