2014年06月21日

紗南「学習ソフト?」ちひろ「これはイケる」

P「ちひろさーん、ちょっと書類だけ渡しに営業先行ってきますね」



ちひろ「はい、お気をつけて」



ちひろ「あ、そうだ帰りにコンビニで○○と△△を買ってきてもらって良いですか?ちょうどドリンクの材料が切れちゃってて…」





P「何の材料かはこの際聞きませんが…いいですよ、わかりました」



P「光も何かいるか?飲み物くらいは奢るぞ?」



光「え、良いのか!?」



光「えーと…じゃあファンタ!!ファンタがいい!!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400852397



P「2回言わなくても大丈夫だって、わかったわかった」



光「プロデューサーも2回言ってないか?」



ちひろ「プロデューサーさんったら」フフッ



ちひろ「あ、奥に紗南ちゃんも居るので、紗南ちゃんの分も買ってきてあげてください」



ちひろ「紗南ちゃんの分は私が払いますから」



P「良いですよ、ジュース代くらい出しますって」



P「紗南ぁ〜」オーイ

………………………………………………



P「聞こえてないみたいだな。またゲームに集中してるのか?」



P「…それとも、昨日夜更かししてまた仮眠室で寝てんのかな?」



ガチャ



P「おーい、紗南。」



P「外出るついでに何か飲み物でも…ってあれ?」



紗南「あっ、呼んでた?ごめんごめん」イヤホンンハズシ



P「いや、いいけど………それ何のゲームだ?」



紗南「あー、これ?」

紗南「この前、CMの仕事したでしょ?」



P「あぁ、はしゃぐ子ども役のやつ?」



紗南「もーCMの仕事って言った方が一流芸能人っぽくて良いじゃん」



紗南「まあ、それは置いといて…その撮影の後に貰ったからやってみたんだけど、そこそこ面白くて」



P「あー、あれか。学習ソフトってやつだよな?」



P「紗南が数学やってるのって何か違和感あるな…」



紗南「これでも成績平均くらいは維持してるんだよ?」



P(まあ、アイドル活動しながらなら大したもんだよな)

P「おっと、そうだ」



P「外行くついでに飲み物買ってくるけど、何が良い?」



紗南「ホント?じゃあポーション!」



P「今、売ってないだろ」



紗南「パワリン!」



P「架空の飲み物だから」

P「良いのか?ユニフォーム姿で店員に「パワリンありませんか?」とか聞くぞ」



P「事務所周辺のコンビニで噂になってやろうか?」



紗南「嘘々、冗談だって!じゃあ…ポカリでいいやポカリお願い!」



P「了解」



P「じゃあ、行ってくるわ」



紗南「はーい」イッテラッシャーイ

【1ヶ月後】



紗南「Pさああああああああああぁぁぁんんんんん!!」



P「どうした?そんな騒いで」



紗南「100点!数学100点だった!!」



P「ああ、テスト返って来たのか…って100点!?凄いな!」



紗南「えへへー、出来たとは思ってたけど…ここまでとは思ってなかったよ」



紗南「あのソフトのおかげかな?」

P「いや、ソフトだけじゃ100点は無理だろ。紗南が頑張ったんだよ、おめでとう」



P「よし、ご褒美を買ってやろう」



紗南「え?なになに?」



P「近くのゲーム屋行くぞ!」



紗南「えっ、ホント!?」



紗南「わーい、やた〜!」



紗南「Pさん!この前出た○○ってゲームなんだけど、あれグラフィックもよくて、ストーリーも…」

【次の日】



光「紗南〜、レッスン行こ〜」



光「あっ、それプロデューサーに買ってもらったゲーム?」



紗南「うん…ケースそこにあるから見たかったら見て良いよ…」



光「えーっと、DSこれで英語が好きになる…」



…………………………………………………



紗南「…Pさんの方が一枚上手だった。」



光「うん、そう思う…」

【また1ヶ月後】



光「プロデューサー!プロデューサー!」



P「どうした?」



光「紗南が駅前で外国人に英語で道教えてた!!」



P「へぇ、凄いな。紗南、学習ソフト向いてるのかもな」



光「いや、本当に凄いんだよ!ペラペラペラ〜?って話してて、あと洋画でよく見る小粋なジョークみたいなのも交わして笑ってた!多分!!」



P「………マジ?」



ちひろ「…紗南ちゃん凄いですね」

紗南「おはようございまーす。あれ、何この空気?何かあったの?」



光「紗南!さっき外国人と話してたよね!?」



紗南「ああ、何かゲームショップ行きたいって言うから案内してただけだよ」



紗南「マイクって言うんだけど、奥さんと子どもに反対されてまで日本でゲーム買いに来たんだって」



紗南「やっぱ、凄いね日本のゲームは」



ちひろ「紗南ちゃん凄いじゃない、そこまで英語話せるようになったの?ジョークまで交わしてって聞いたけど」

紗南「ああ、あれはマイクが「せっかく日本に来たんだから、やった事ないゲームは全部買って帰るよ!」って言うから、「その意気だよマイク。でも奥さんに怒られて、円盤が子供のフリスビー代わりにならないように気をつけなよ?HAHAHA」って言ってやったのさ」



ちひろ(心なしか話し方もアメリカ人っぽくなってる…)



P「ちひろさん、ちょっと経費で…」ボソボソ



ちひろ「あー、ここまで来ると試してみたくなりますね…良いですよ。買いましょうか」ボソボソ



P「…紗南、ちょっとゲーム買いに行くぞ」

【またまた1ヶ月後】



紗南「紗南とありすのお料理サシスセソ〜」



P(DSお料○ナビ与えたらこれか…)



ありす「ところで紗南さん、タイトルのサシスセソってちゃんとわかってますか?」



ちひろ「売り方、無限大ですね。」



P「そうですね、これでいつでも嫁に来れますね!いやー買って良かった!」

(そうですね、これで仕事の幅が広がりましたね!いやー買って良かった!)



ちひろ「思考とセリフが逆ですよ。ダダ漏れも大概にして下さい」

紗南「さざなみ、システムソフト、スクエア、セガ、ソニーだよね!」



ありす「さあ、さっそく料理していきましょうか」



紗南「え、スルー?」











ありす「出来上がった料理はいつも通り、番組後半に柚さんが採点してくれます」

【それから時は流れて】



ピッピッッピ



アナウンサー「三好紗南、早い!元首位打者○平選手の記録に並ぶ好タイム!」



紗南「余裕だね!」









光「DS眼○トレーニング凄いな!」

紗南「このウォーキングで身体の歪みが矯正されて…」



ちひろ「DSデュー○更○の健康ウォーキングナビ凄いですね!」







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜









紗南「何妙法蓮華…



P「DS般若○経入門凄え!」



ちひろ「そんなソフトあるんですか!?」



光「というか、これをテレビで流せるあたりが凄い」



※本当にあります



こうして紗南は学習ソフトの内容を次々に吸収していった。



多方面からのニーズに応えられるポテンシャルを出演の度に見せ、オファーが途切れる事はなかった。



加えて、海外からのオファーも一切問題は無い為「国境なきアイドル」としてその名を世界に轟かせる事となった。

【数年後】



紗南「明日は「紗南と学ぶドイツ語講座」の収録あるから一応復習しないと…」



紗南「会話的には何の問題も無いけど、文法とか聞かれると専門用語とかで答えられないし…」







紗南「どこやったっけ?」ガラッ



紗南「あれー?おかしいな確かここだったはず…でも暫くやってないからな〜こっちだっけ?」ガラッ



紗南「あっ、これRPGの棚か。違う違う…」



紗南「……………………」







紗南「…上にあるやつ、ほとんど進めてないなあ」







ガサガサ



紗南「あっ、このソフト懐かしい…あのダンジョン悩んだなあ」



紗南「こっちのやつはバグあったり、ストーリー穴だらけで酷かったなあ…でも結局最後までやったっけ」



紗南「クソゲー特有の引力ってなんなんだろうね…あはは」



紗南「……………………………………………………………………………………たい」

















紗南「……………………ゲームしたい」ウルッ











紗南「ゲームしたい!学習ソフトもゲームだけど、学習ソフト以外のゲームがやりたいよ!」グスッ



紗南「そりゃ、Pさんが持ってきてくれるお仕事だから一生懸命やろうと思ったし、実際ここまで頑張ってきたよ!!」



紗南「色んな仕事できて楽しかったし、色んな人に必要とされてる実感もあったよ!」



紗南「でも…他の仕事が増えた分ゲームのお仕事は激減したし、何よりプライベートでゲームする時間もなくなっちゃった!!」



紗南「ゲームしたいゲームしたいゲームしたいゲームしたいよーーー!!!!」



紗南「やりたいやりたいやりたいやりたいやりたいーーーー!!」ウワアアァアアアアアアアアァァァ

\______  _______________________/

           ○

           O  

          o

紗南「…うーん、ゲームしたい」ムニャムニャ



P「……紗南!紗南!」



バッ!



紗南「あれ…事務所っ?あ、Pさん」



紗南「……………事務所の規模小さくなった?」



P「起きて早々に何言ってんだ」

紗南「いや、小さくなったんじゃなくて前の大きさに…ん?あれ?」



P「大丈夫か?うなされてたぞ?ゲームしたい、ゲームやりたいって」



紗南「え?…あ、ん?………そっか良かった。夢だったんだ」



P「ゲームやりながら寝た癖に、ゲームができなくなる恐ろしい夢でも見たのか?ははは」



紗南「……………………まあ、夢だよね。あんなの天才のレベル超えてるもんね、うん」









紗南(でも、あれ出来たらトップアイドルだよね)



紗南(夢だったのがちょっと残念に思えてきたなあ…)

P「ったく、午前中から寝て…また夜更かししたんだろ? 」



紗南「あー、ごめん!ごめん」



紗南「…ってあれ?今、午前?」



紗南「………今日会うの初めてだっけ?」



P「ん?そうだぞ?営業先寄ってから来たから…ってまだ寝ぼけてるのか?前から言ってるけど、もっと…」



ちひろ「プロデューサーさ?ん、ちょっと良いですか?この書類なんですけど…」

紗南「あーほらほら、呼んでるよ!仕事頑張って!」



P「ったく…ああ、そうだ。ほれっ」



P「今日暑いから倒れないようにって思って買ってきたけど、栄養ドリンクとか方が良かった気がしてきたな…まあ、いいやほらっそれ飲んで少し目覚ませ」ヒュッ



紗南「ああ、え?…ありがとう」パシッ



P「この後、光とレッスンだろ?トレーナーさんに迷惑かけるんじゃないぞ」ガチャ



紗南「もー、わかってるって」

紗南「あっ、ポカリ買ってきてくれたんだ…」



紗南「………………………」



紗南「…あれはあれで悪くなかったけど」









サナーレッスンイコー!!



紗南「今行くー」







紗南「正夢になるのは……」カシュッ





ゴクゴクゴク…プハッ

















紗南「……このくらいがちょうど良いのかもね?」





                            END



23:30│三好紗南 
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