2014年06月23日

拓海「身長185cm(成長中)のP

注意!



・二回目ss



・地の文アリ





・多大なるキャラ崩壊



・一応書き溜めアリ



・Pは身長185(成長中)cmのあるキャラクターをモチーフに。







そんなこんなでやっていきます。









前作 幸子「身長195cmのP」 http://ss.vip2ch.com/jmp/1402746618



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1403349645



拓海「おらぁぁぁぁぁッ!」バキィッ



アタシは戦う。



何故戦うか。



そう問われても、こう返すしかない。



「不良だから」と。



多くの人はアタシを忌避する。



街を歩けば、周囲からの奇異の目。



体がぶつかってガンを飛ばそうものならぶつけてきた奴はボルトより早く走り去っていく。



女不良A「よくもやってくれたな!」バットブン



拓海「おおっと!」ヒョイッ



拓海「お返しだッ!」ゲシッ



女不良A「痛ッ!……なにすんのよ!」



女不良Aが手を上げる。



すると、後ろからもう一人不良が出てきた。



女不良B「もらったァァァァッ!」バットブンッ



近すぎる。



避けきれない。



そう思った時には、既にバットはアタシの頭にめり込んでいた。



拓海「ガハッ………!」ドシャッ



駄目だ。



視界が歪む。



不良たちが笑っているが、その顔もだんだん見えなくなる。



拓海(意識……が………畜生…………………。)



??「クレイジーダイヤモンド!」ドォーーン



拓海「え?あれ?今アタシ……」



拓海「き、傷が治ってる……?」



不良ズ「な、なんだてめーは!?」



??「いやぁ〜〜。カワイイ女の子が喧嘩なんかしてたら気になるッスよォ〜」スタスタ



そういってアタシの前に立つ男。



端正な、彫の深い顔立ち。



いろんな飾りのついた学ラン。



そして、何よりも目立つのがその髪型。



すごく大きなリーゼントをしている。



??「喧嘩はよくないッスよ……?」



女不良A「うるせぇ!ごちゃごちゃぬかしてんじゃないわよ!」イライラ



女不良B「そうよ!このアメリカンドッグ頭!」



??「」プッツーzン



拓海(顔つきが……変わった?)



??「よォ……アンタら……今……俺の頭の事なんつったッ!?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ



女不良A「う……」



女不良B「なんだ、この威圧感は……?」



??「どらららぁーーーーーーーーーーーッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ



女不良ズ「ギャアアアアアアアア!」ドシャッ



??「おれの頭にケチつけてムカつかせたヤツぁ何モンだろう━━━と ゆるさねえ!このヘアースタイルが サザエさんみてェーだとォ?」ゴゴゴゴゴゴ



女不良A「だ、誰もそんなこと言ってな……」



??「たしかに聞いたぞ コラーーーーーッ!」ゲシィッ



女不良ズ「グハァッ!」



拓海「な、何者なんだ……アンタは……」



P「あ、俺はアイドルプロダクション……パッション組担当のPです」←落ち着いた



拓海「その、プロダクションのPが何しに来たんだ?ここには不良しかいねぇぞ」



P「あ、平たく言うと、スカウトに来たんです……その、あなたを」



拓海「オイオイオイッ!てことは、つまりアタシにアイドルになれって言ってるのか?」



P「平たく言うとそうなります」



拓海「ケッ、冗談じゃねえ。アタシは帰るぜ」スタスタ



P「あ、名刺だけでももらっておいてくれるとありがたいんスけど……」



拓海「……もらっとくだけだかんな。」パシッ



拓海「アイドルねぇ……」ゴロッ



ベッドの上で寝転がりながら名刺を見つめる。



アイドル。



それは煌びやかな舞台の上でフリフリの衣装を着てキャイキャイやってるだけの、唯の女々しいやつらの集まり。



そう思っていた。



だが、今の自分はどうか。



不良を楽しいと感じているだろうか。



不良であることが、自分を満たしてくれるのか。



拓海「何も……ねぇな」



空虚。



ただひたすらに空虚であった。



翌日。



アタシは気が付くと名刺に書いてあったプロダクションの入り口にまで来てしまっていた。



恐る恐る扉を開ける。



すると、女の事務員が出てきた。



??「あれ?もしかして、Pさんの言ってた人かな?」



拓海「多分そうだと思うぜ」



ちひろ「私は千川ちひろ。よろしくね♪」



拓海「よろしく頼む。んで、Pはどこだ?」キョロキョロ



ちひろ「今、営業に行ってて居ないから、少し待っててもらえますか?雑誌とかは好きに読んでていいので。」



拓海「解った……。」



適当なソファに座り、雑誌を手に取る。



拓海「ん?こりゃあ……」



それは、某有名結婚情報誌『○クシィ』だった。



拓海「ふーん……へー……」ペラペラ



拓海「色々書いてあんだな……」ペラペラ



拓海(もしアタシが結婚したら……)ホワンホワンホワーン



??『ただいま。』



拓海『お、遅かったじゃねぇかよっ!心配……したんだからな……』



??『ごめんごめん!』



拓海『わかった……許してやるけど、そのかわり……ゴニョゴニョ』



??『わかってるって。今夜はたっぷり可愛がってあげるから……』



拓海『〜〜〜〜ッッッ/////』ボンッ



??『ハッハッハ!拓海はカワイイなぁ!』ナデナデ



拓海「無いな……」←妄想終了



P「そうッスね〜」



拓海「だろ?……てうわぁぁああ!?!?」アセアセ



P「どうしたんスか?」



拓海「どうしたんスかじゃねぇよッ!い、いつからそこにいた……?」ハァハァ



P「いつって……いや、○クシィ読み始めた時から……」



拓海(いや、待てよ……?こいつ今「そうッスね〜」って言ったのか?てことは、妄想の内容が全部口に出てた……?)



拓海「〜〜〜〜ッッ!!/////」ボンッ



P「腹でも壊したんスか?胃腸薬ありますけど……」



拓海「忘れろーーーーーーーッッ!!!」ドンガラガッシャーーン



P「んあああ〜〜〜ッ!事務所がぁぁぁぁぁッ!」

P「すみませんですーーッ!おれのせいでお騒がせしてッ!」ドゲザー



ちひろ「まったく………治ったからいいものの。次からは気を付けてくださいね?」プンスカ



拓海「ったくよ〜。来てんなら言えよな」



P「すいません……でも、来てくれたんスね!良かった〜!安心したッスよ。」



拓海「安心?」



P「いや、その、拓海さんって言っちゃあ悪いスけど不良じゃないスか?だから、アイドルなんか興味無くて、来てくれないんじゃないかなーって」



不良。



その言葉が。



言われなれているはずのその言葉がなぜか心に突き刺さる。



P「実は、俺も昔は不良だったんスよ。」



拓海「いやいや!そんな髪型してたら誰でもわかるだろッ!」



P「」プッツーン



拓海「ま、また雰囲気が変わった?」



P「おい、拓海……俺の髪の毛がどーしたとコラッ!」ドドドドドド



拓海「い、いや、スッゲーイカした髪型だと思ったんだよッ!マジだぜ!」



P「そ、そうか?」



拓海「そ、そうだ!グレートだぜ!」



P「この髪型の理解者がいたなんて……!グレートですよ、こいつはッ!」



こうしてPと打ち解けることに成功……したのか?



この事務所に入って数日で解ったことがある。



こいつは髪を貶されると人が変わったみてーに怒り出すみたいだ。



拓海「なぁ、P。なんでその髪型を馬鹿にされると怒るんだ?」



P「実は……」クレクレダイダイ



拓海「ほうほう……」キンキンクリクリ



拓海「なるほど……。自分を救ってくれたヒーローの髪型か」



P「そうなんスよ」



ちひろ「Pさん。そろそろ営業に行ってもいいんじゃないですか?」



P「そうッスね。」



ちひろ「あ、そうそう。お得意先の○×企業の社長が、社長の座を退いて、息子に譲ったそうです。その挨拶も兼ねて、お願いします」



P「それじゃあ、そこからまわります。行くッスよ、拓海さん」スタスタ



拓海「ああ」スタスタ



○×企業



拓海「デッケーな」



P「あの、社長に会いに来たんですが……。ハイ、そうです。芸能事務所の……」



OL「社長の部屋までご案内します。」スタスタ

社長室



新社長(以下社長)「おお!君が新しいアイドルかい?」



P「ハイ。拓海、挨拶して。」



拓海「ったく、こういうの慣れてねぇーんだよ……向井拓海だ。よろしく」



社長「気に入ったよ!……というわけで、早速君に仕事をあげよう。これが企画書だ。」ペラッ



P「ほうほう……『期待の新人アイドル向井拓海!その実態に迫る!』……えぇ!?い、いきなり特集ッスか!?」



社長「ああ。私の力を使えばこんなことわけもないさ。」



P「すごい……!グレートですよ!こいつは!」



拓海「マジか!」



社長「だが、一つだけ条件がある」



P「条件スか!?何でも言ってくださいよ!」



社長「拓海くんと……一晩寝かせてくれ」ハァハァ



P「」



拓海「ふ、ふざけんじゃねぇよ!誰がやるか!」



P「拓海に枕営業をやらせる気スか!?だったらこっちにも考えってモンが……」



社長「この仕事を破棄するかい?だったら、私は手を尽くして君の事務所に仕事を一軒も回さないようにしよう」



P「クッ!てめぇ!卑怯だぞ!」



拓海「いいよ……やるよ。やったら、事務所に仕事がたくさん転がり込むんだろ?それで済むなら安いもんだ」



P「拓海さん……ッ!」ピクピク



拓海「おい、Pキレるな!全部無駄になっちまうぞ!」



P「別にきれちゃあ いませんよ チコっと頭に血がのぼっただけです…冷静ですよ…全然ね」ピクピク



社長「ハハハ、いい心がけだ。ついでにそのむさ苦しい軍艦みたいな頭を丸めて坊主になるがいい!」ゲラゲラ



P「」プッツーzン



拓海「も、もしかしていやな予感……」



P「この自慢の頭をけなされるとムカッ腹か立つぜ!なぜ頭にくるか自分でもわからねぇ!きっと頭にくるってことには理由がねえーんだろーなッ!本能ってやつなんだろーなッ!」ドドドドドドド



社長「殴るのか?この企画がなくなってもいいのか?」ピラピラ



P「ドラァッ!」キカクショビリッ



社長「」



拓海「」



P「ブッ[ピーーー]ぞてめぇッ!」ドドドドドド



社長「ま、待て!寝なくてもいい!企画はやる!だから許してくれ!」



P「なるほど完璧な作戦っスねーーーっ俺がキレているという点に目をつぶればよぉ〜〜〜」



社長「」

P「出しな…………てめーの…………『醜い欲望』…………を…………」



社長「拓海!拓海!拓海!拓海わぁああああああああああああああああああああああん!!!

あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!拓海拓海拓海拓海いいいいわぁああああ!!!

あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん

んはぁっ!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!…きゅんきゅんきゅい!!

あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!あぁあああああ!かわいい!

拓海たん!かわいい!あっああぁああ!いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!!」ハァハァ



P「ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラァーーーーーーッ」ドゴドゴドゴドゴ





社長「ぎゃあああああああ!!!」ドゴドゴドゴ





P「どららららららららららららァーーーーッ!ドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラドラァッ!」ドゴォッ





社長「」ドッゴーン



拓海「い、いいのかやっちまって……。事務所に仕事が来なくなるんじゃ……」



P「深い理由なんかねえよ。“なにも純潔を失うことはねぇー”さっきはそー思っただけだよ」バァーzン



P「さて、社長さんよォ〜」



社長「う、うぐぐ……傷害罪で訴えてやる!」ボロッ



P「クレイジー・ダイヤモンド!」ドォーーン



P「動けるかい?動けるだろ?ケガはすっかり治っただろ?」



社長「!!な……?治って…いる……!?」



P[そう……いったんおめーを治せばよォ〜〜〜ッ」



社長「………………!!」



P「これでぜんぜん傷害罪じゃあねーわけだな〜〜〜っ」



社長「E……Exactly(そのとおりでございます)」



P「もういっちょおッ!どららららららららぁーーーーーッ!!!」ドゴドゴドゴドゴ



社長「ぎゃあああああああああ!!!」ドンガラガッシャーン



あの後Pは、どんな力を使ったのかは知らないが、社長を半殺しにしては直すことを繰り返したため、社長の精神は崩壊し、Pに服従することを誓った。



おかげで、事務所に大量の仕事が舞い込み、嬉しい悲鳴を上げている。



拓海「さて……どうすっかな」



Pには初めて出会った時から、貸しを作ってばかりだ。



何かないか。何か………。



拓海「あっ!そうだ!ちひろさん!」



P宅



P「ただいま〜〜〜。って、一人暮らしはむなしいッスね〜」



拓海「お、お帰りなさい!……ご、ご飯にするか!?お風呂にするか!?それとも……///」



P「ゲェーーーッ!な……なんで……」パクパク



拓海「ちひろさんに鍵もらったんだよ!」



拓海「さ、どうする……?///」モジモジ



P「………じ」



拓海「じ?」



P「じょおおおだんじゃあねェーーーーっスよッ!コラァ!」クルッダダダダダダダダ



拓海「あ、待て!P!逃げんな!!!」



拓海(借りを返すまでは離さねぇぜ……P)



←To be continued...





08:30│向井拓海 
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