2013年11月05日
あずさ「すべては隣に」
社長「すまないが、そんな女性は私の知り合いにはいないな」
P「そうですか、残念だなあ〜」
社長「だが、まあ、美人という点では、善処しよう……
P「そうですか、残念だなあ〜」
社長「だが、まあ、美人という点では、善処しよう……
私も、なるべくならそのほうがいいからね」
P「さすがです、社長!765プロの社員として、幸せです!!」
社長「なかなか現金だねえ、キミィ」
あずさ「うふふ、では、そろそろ私は帰ります〜
社長さん、プロデューサーさん、お疲れ様でした」
社長「お疲れ様」
P「駅まで送りますよ、あずささん」
あずさ「よろしいんですか?まだお仕事残っているのでしょう?」
P「平気ですよ、それに、あずささんのほうが大切ですしね
大事なアイドルに何かあったら、そっちのほうが大変ですよ
P「それに、デスクワークばかりやっていてはストレスがたまりますし
いい気分転換になります」
あずさ「ありがとうございます、プロデューサーさん
では、私も及ばずながらプロデューサーさんの気分転換を手伝わせていただきますね」
P「それはうれしいですね、こちらこそありがとうございます、あずささん
では、いってきます、社長」
社長「うむ、二人とも、気をつけていきなさい」
……そして
−−夜道
あずさ「最近、よく夢を見るんです」
P「夢、ですか。最近オレは見ていないなあ。どんな夢を?」
あずさ「それが……
知らないアイドルたちと一緒に、アイドル活動をする夢なんです」
P「へえ?」
あずさ「私より若くてかわいいアイドルたちばかりで……でも、とっても楽しい夢でした」
P「ほお、今や日本の注目アイドルたるあずささんよりもかわいいアイドルとは、相当ですね
ぜひ、紹介してもらいたいです」
あずさ「もう、プロデューサーさんったら」
P「あははは、それで、どうだったんです?」
あずさ「ええ、一人はリボンが特徴的で、まさに女の子、という感じのかわいらしい子や……
金髪にスタイルも抜群で、ダンスも上手でアイドルになるために生まれてきたような子……
長くてきれいな髪に、スレンダーでキリッとした顔立ち、クールでストイックな印象を受けるかわいい子……」
あずさ「その子達以外にも、最近だと他に大勢……
私を含めて13人くらいでライブをしている夢も見るんです」
P「13人!ずいぶん大人数でやるんですね、そりゃすごい」
あずさ「その夢の中でときどき、私は竜宮城のお姫様のような衣装を着て、
トリオユニットを組んでライブをしたりもするんです」
P「さしずめ、プロデューサーはウラシマさんですか?」
あずさ「ファンの方たちがウラシマさんなんじゃないでしょうか?
時を忘れて歌や舞を楽しんでいただけるようにと、
プロデューサーさんは考えていたのかもしれません」
P「あはは、それは素敵なユニットですね
なら、ライブの場所自体が『ハコ』ならぬ『玉手箱』ですか
年老いるまで歌や舞を楽しんでも、あずささんたちならファンは幸せでしょう」
あずさ(でも……
あのユニットを担当していたプロデューサーは、
プロデューサーさんとは別の方が担当していたような……)
あずさ(ビシッとしていて、メガネをかけたかっこいい女性……
でも、あの人は私たちと一緒にアイドルをやっていたような気も……?)
あずさ(プロデューサーさんはどこかに隠れていなかったか、
夢だからいなかっただけかもしれないけど……)
P「あずささん、どうしました?疲れましたか?」
あずさ「え?あ、いえ……」
あずさ(バカね、どうせ夢なんだから、気にすることもないのに
忘れましょう、もう)
あずさ「大丈夫です、プロデューサーさん」
P「そうですか?よかった。はい、駅に着きましたよ」
あずさ「あ、本当ですね、送っていただいて、ありがとうございました〜」
P「こちらこそ、いい気分転換になりました」
「では、明日は朝から今度のライブのための下見とリハに行きますからね、
何度も言うようですが、じっくり休んで、明日に備えてください」
あずさ「はい、今日は目覚ましを5こくらい用意しておきます〜」
P「それは頼もしい。明日はリハといっても、武道館ですからね
アイドルなら誰もが一度は憧れる場所です。がんばっていきましょう」
あずさ「はい、でも、プロデューサーさんも、無理はなさらないようにしてくださいね」
P「お気遣いありがとうございます、あずささん」
あずさ「では、また明日……」
P「はい、また明日」
あずさ「……」スタスタ……
P「……」
P「夢、か」
P(思えばずうっと、あずささんは一人でアイドルをしてきたものなあ
夢は深層心理の表れとも聞くし、もしかしたら寂しいのかもしれないな)
P(プロデューサーのオレがいるといっても、
同じ悩みを共有できるアイドル仲間がいることとは心持ちが変わってくるだろうし)
P(……そろそろ、アイドルスカウトに手を出してみるかな)
−−次の日
−−武道館
P「あずささん、すごいじゃないですか!」
あずさ「プロデューサーさん」
P「今のリハ、すごくよかったですよ!本番でもあれができたら、大成功間違いなしです!」
あずさ「ありがとうございます〜プロデューサーさん
私も、今日はビックリするくらい調子が良くって……
今日の占いはしていませんでしたが、きっと大吉ですね」
P「この後の仕事も、その調子でよろしくお願いしますよ、あずささん!」
スタッフ「プロデューサーさん、よろしいですかー!?」
P「はーい、今行きます!
では、あずささん、オレはスタッフと打ち合わせに行ってきます
少しの間、そこの控え室で待機していてください」
あずさ「はい、わかりました〜」
P「いいですか、そこのドアが控え室ですよ、奥じゃありません、手前のドアです
上にも控え室と書いてあるでしょう?」
あずさ「もう、プロデューサーさん、いくら私だって、これでどうやって迷うって言うんですか?」
P「あ、あはは、すみません」
あずさ「私は平気ですから、安心していってきてください」
P「はい、では、いってきます!」スタスタスタ……
あずさ「プロデューサーさんにはああ言ったけど……一応……
うん、控え室ってちゃんと書いてある」
あずさ(それにしても、さっきのリハのワクワクするような、ゾクゾクするような、
言葉では言い表せないすごい気持ち、
まだ残っているわ。本番でもこの気持ちで行きたいわ)
あずさ(なんだか、創作意欲までわいてきちゃった
この気持ちを忘れないうちに、
あの歌の歌詞を完成させましょう
すごくいい曲ができそう)
あずさ「〜♪」
あずさ「〜♪」ガチャ
P「あ、そうだ、そういえば……!」タッタッタッ!
あずさ「〜♪」
P「あずささーん!」
あずさ「〜♪」
バタン
キイイイイイイイイイイイイイン……
ガチャ!
P「あずささん、ちょっと……」
P「……あれ?」
P「あずささん?……どこですか?」
P「今、ここ入ってったよな……」
P「あずささーん!?」
あずさ「? プロデューサーさん?」ガチャ!
あずさ「?」キョロキョロ
あずさ「変ねえ、今、プロデューサーさんに呼ばれたような気がしたんだけど……?」
あずさ「気のせいかしら……?」
あずさ「プロデューサーさーん?」
あずさ「どうやら、気のせいみたいね、戻っていましょう」
あずさ「……ん?」
???「……」スタスタ……
あずさ「え……?」
???「……」スタスタ……
あずさ「あの子、どこかで……? あ!」
あずさ「おでこ……長い髪
……そして……
ウサギのぬいぐるみ……」
あずさ「竜宮城のお姫様みたいな恰好はしていないけど、間違いない
夢に出てきた子!?」
あずさ「もしかして、あれは正夢だったのかしら……?」
あずさ「……
ごめんなさい、プロデューサーさん
すぐ、すぐ戻りますから!」
タッタッタッ……
今日はここで終わりです
また今度投下します
P「さすがです、社長!765プロの社員として、幸せです!!」
社長「なかなか現金だねえ、キミィ」
あずさ「うふふ、では、そろそろ私は帰ります〜
社長さん、プロデューサーさん、お疲れ様でした」
社長「お疲れ様」
P「駅まで送りますよ、あずささん」
あずさ「よろしいんですか?まだお仕事残っているのでしょう?」
P「平気ですよ、それに、あずささんのほうが大切ですしね
大事なアイドルに何かあったら、そっちのほうが大変ですよ
P「それに、デスクワークばかりやっていてはストレスがたまりますし
いい気分転換になります」
あずさ「ありがとうございます、プロデューサーさん
では、私も及ばずながらプロデューサーさんの気分転換を手伝わせていただきますね」
P「それはうれしいですね、こちらこそありがとうございます、あずささん
では、いってきます、社長」
社長「うむ、二人とも、気をつけていきなさい」
……そして
−−夜道
あずさ「最近、よく夢を見るんです」
P「夢、ですか。最近オレは見ていないなあ。どんな夢を?」
あずさ「それが……
知らないアイドルたちと一緒に、アイドル活動をする夢なんです」
P「へえ?」
あずさ「私より若くてかわいいアイドルたちばかりで……でも、とっても楽しい夢でした」
P「ほお、今や日本の注目アイドルたるあずささんよりもかわいいアイドルとは、相当ですね
ぜひ、紹介してもらいたいです」
あずさ「もう、プロデューサーさんったら」
P「あははは、それで、どうだったんです?」
あずさ「ええ、一人はリボンが特徴的で、まさに女の子、という感じのかわいらしい子や……
金髪にスタイルも抜群で、ダンスも上手でアイドルになるために生まれてきたような子……
長くてきれいな髪に、スレンダーでキリッとした顔立ち、クールでストイックな印象を受けるかわいい子……」
あずさ「その子達以外にも、最近だと他に大勢……
私を含めて13人くらいでライブをしている夢も見るんです」
P「13人!ずいぶん大人数でやるんですね、そりゃすごい」
あずさ「その夢の中でときどき、私は竜宮城のお姫様のような衣装を着て、
トリオユニットを組んでライブをしたりもするんです」
P「さしずめ、プロデューサーはウラシマさんですか?」
あずさ「ファンの方たちがウラシマさんなんじゃないでしょうか?
時を忘れて歌や舞を楽しんでいただけるようにと、
プロデューサーさんは考えていたのかもしれません」
P「あはは、それは素敵なユニットですね
なら、ライブの場所自体が『ハコ』ならぬ『玉手箱』ですか
年老いるまで歌や舞を楽しんでも、あずささんたちならファンは幸せでしょう」
あずさ(でも……
あのユニットを担当していたプロデューサーは、
プロデューサーさんとは別の方が担当していたような……)
あずさ(ビシッとしていて、メガネをかけたかっこいい女性……
でも、あの人は私たちと一緒にアイドルをやっていたような気も……?)
あずさ(プロデューサーさんはどこかに隠れていなかったか、
夢だからいなかっただけかもしれないけど……)
P「あずささん、どうしました?疲れましたか?」
あずさ「え?あ、いえ……」
あずさ(バカね、どうせ夢なんだから、気にすることもないのに
忘れましょう、もう)
あずさ「大丈夫です、プロデューサーさん」
P「そうですか?よかった。はい、駅に着きましたよ」
あずさ「あ、本当ですね、送っていただいて、ありがとうございました〜」
P「こちらこそ、いい気分転換になりました」
「では、明日は朝から今度のライブのための下見とリハに行きますからね、
何度も言うようですが、じっくり休んで、明日に備えてください」
あずさ「はい、今日は目覚ましを5こくらい用意しておきます〜」
P「それは頼もしい。明日はリハといっても、武道館ですからね
アイドルなら誰もが一度は憧れる場所です。がんばっていきましょう」
あずさ「はい、でも、プロデューサーさんも、無理はなさらないようにしてくださいね」
P「お気遣いありがとうございます、あずささん」
あずさ「では、また明日……」
P「はい、また明日」
あずさ「……」スタスタ……
P「……」
P「夢、か」
P(思えばずうっと、あずささんは一人でアイドルをしてきたものなあ
夢は深層心理の表れとも聞くし、もしかしたら寂しいのかもしれないな)
P(プロデューサーのオレがいるといっても、
同じ悩みを共有できるアイドル仲間がいることとは心持ちが変わってくるだろうし)
P(……そろそろ、アイドルスカウトに手を出してみるかな)
−−次の日
−−武道館
P「あずささん、すごいじゃないですか!」
あずさ「プロデューサーさん」
P「今のリハ、すごくよかったですよ!本番でもあれができたら、大成功間違いなしです!」
あずさ「ありがとうございます〜プロデューサーさん
私も、今日はビックリするくらい調子が良くって……
今日の占いはしていませんでしたが、きっと大吉ですね」
P「この後の仕事も、その調子でよろしくお願いしますよ、あずささん!」
スタッフ「プロデューサーさん、よろしいですかー!?」
P「はーい、今行きます!
では、あずささん、オレはスタッフと打ち合わせに行ってきます
少しの間、そこの控え室で待機していてください」
あずさ「はい、わかりました〜」
P「いいですか、そこのドアが控え室ですよ、奥じゃありません、手前のドアです
上にも控え室と書いてあるでしょう?」
あずさ「もう、プロデューサーさん、いくら私だって、これでどうやって迷うって言うんですか?」
P「あ、あはは、すみません」
あずさ「私は平気ですから、安心していってきてください」
P「はい、では、いってきます!」スタスタスタ……
あずさ「プロデューサーさんにはああ言ったけど……一応……
うん、控え室ってちゃんと書いてある」
あずさ(それにしても、さっきのリハのワクワクするような、ゾクゾクするような、
言葉では言い表せないすごい気持ち、
まだ残っているわ。本番でもこの気持ちで行きたいわ)
あずさ(なんだか、創作意欲までわいてきちゃった
この気持ちを忘れないうちに、
あの歌の歌詞を完成させましょう
すごくいい曲ができそう)
あずさ「〜♪」
あずさ「〜♪」ガチャ
P「あ、そうだ、そういえば……!」タッタッタッ!
あずさ「〜♪」
P「あずささーん!」
あずさ「〜♪」
バタン
キイイイイイイイイイイイイイン……
ガチャ!
P「あずささん、ちょっと……」
P「……あれ?」
P「あずささん?……どこですか?」
P「今、ここ入ってったよな……」
P「あずささーん!?」
あずさ「? プロデューサーさん?」ガチャ!
あずさ「?」キョロキョロ
あずさ「変ねえ、今、プロデューサーさんに呼ばれたような気がしたんだけど……?」
あずさ「気のせいかしら……?」
あずさ「プロデューサーさーん?」
あずさ「どうやら、気のせいみたいね、戻っていましょう」
あずさ「……ん?」
???「……」スタスタ……
あずさ「え……?」
???「……」スタスタ……
あずさ「あの子、どこかで……? あ!」
あずさ「おでこ……長い髪
……そして……
ウサギのぬいぐるみ……」
あずさ「竜宮城のお姫様みたいな恰好はしていないけど、間違いない
夢に出てきた子!?」
あずさ「もしかして、あれは正夢だったのかしら……?」
あずさ「……
ごめんなさい、プロデューサーさん
すぐ、すぐ戻りますから!」
タッタッタッ……
今日はここで終わりです
また今度投下します
13:32│三浦あずさ