2013年11月05日
モバP「千里の道も一歩から」
里奈「ねーねーヒマならかまちょー」
千鶴「……」
千鶴「……」
里奈「ねーねーちづちんかまちょー」ツンツン
千鶴「……」
里奈「あちょっ、かまちょっ、かまちゃあ!」ツンツンツンツン
千鶴「……もうっ、なんなんですか」
里奈「お、つーちんやっと反応?」
千鶴「何度もほっぺたをつつかれたら反応するに決まってます!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383477572
松尾千鶴(15)
http://i.imgur.com/qTeQAo9.jpg
藤本里奈(18)
http://i.imgur.com/MGEWRna.jpg
里奈「だってつるるんアタシのこと無視してたしー」
千鶴「……無視をしていた訳じゃなくて、少し考え事をしていただけです」
里奈「とりま暇してたアタシはまっつんに構って欲しかったわけ」
千鶴「……さっきから気になっていたんですけど、どうして私の呼び方が二転三転するんですか?」
里奈「あー、どの呼び方が一番しっくりくるか探ってる、的な?」
千鶴「別に、千鶴でいいですけど」
里奈「それじゃあ面白くないっしょマーティン」
千鶴「原形すらない!」
里奈「決まった! 最初のちづちんが一番しっくりきたぽよー♪」
千鶴「そうですか。それじゃあ私は用事があるので失礼します」
里奈「はやっ! ねねっ、もっとアタシと絡もー☆」
千鶴「向井さんや木村さんならその内帰ってきますけど」
里奈「そんな風に言われたらつらたん……かまちょかまちょー」
千鶴「なっ……急にひっつかないでください!」
里奈「ちづちんが折れるまでやめないし! こちょこちょかまちょ!」
千鶴「な、なんですかっ、それ……やめっ、くすぐったっ、んっ……!」
里奈「口ではそういいつつ体は正直やで?」
千鶴「なんで関西べっ、というか本当にやめっ……!」
――
―
千鶴「ハァ……ハァ……わ、わかりました。構います、構いますから」
里奈「あとーんす♪」
千鶴「……それで、一体どうするんですか藤本さん」
里奈「………考えてなかった☆」
千鶴「帰ります」
里奈「うそうそ! んじゃここは定番のガールズトークで! ちづちん昨日はなにしてた系?」
千鶴「昨日は勉強をしていました」
里奈「一昨日は?」
千鶴「勉強をしていました」
里奈「……その前の日は?」
千鶴「勉強をしていました」
里奈「おぉう……」
千鶴「……一応言っておきますけど、勉強は趣味、趣味ですから。別に寂しい女とかそういう訳じゃないですから」
里奈「コラちづちん!」
千鶴「なっ、なんですか?」ビクッ
里奈「その言い方は、アタシみたいなのは勉強=寂しいことだと思ってるって決めつけっしょ! そういうのはよくなくない?」
千鶴「……そういうつもりじゃありませんでしたが、確かに軽率でした」
里奈「そりゃアタシはバカだけど、バカなりに大切なことだって理解出来てるつもりだし。そこんとこ勘違いされたら激おこ!」
千鶴「……藤本さんも、藤本さんとして勉強を頑張っているんですね」
里奈「は? やってないけど?」
千鶴「え」
里奈「大切だとは理解できても、実際知識として理解できるかは別だし、やってるわけないぢゃーん♪」
千鶴「」
里奈「うそうそ……本当は少しくらいはやってるって……」
千鶴「わかりました、わかりましたから。そんなに弁明しなくても変な風に思っていませんから」
里奈「勉強の神様の一人、ちづちんに嫌われたらもっとバカになっちゃうアタシ……」
千鶴「なんですかその設定……あともう一人って誰ですか」
里奈「輿水さん家のさっちん!」
千鶴「幸子ちゃん?」
里奈「さっちんの字ってマジきれいっしょ! あれは文字と同じでキレイな女になるよね〜。アタシの予想は三割あたる!」
千鶴「確かに一度清書ノートを見せてもらいましたけど、写植と思うほどの整った字でした」
里奈「アタシもあれくらいうまければもうちょっと賢くみえるのかなー。さっちんの美文字マジうらやま!」
千鶴「……そんな風に素直な言葉を言える藤本さんだって、私にとっては羨ましい……」
里奈「えっ」
千鶴「……ハッ、な、なんでもない、なんでもないです」
里奈「……ちづちん」
千鶴「あの、その、えっと」
里奈「おろおろちづちんきゃわわ!!」ナデナデ
千鶴「ひゃあっ!」
里奈「まいまいもきゃわわだったけどちづちんもかわうぃーねー♪ セカンド妹になろ!」
千鶴「ふ、藤本さん……恥ずかしいからやめてくださいっ」
里奈「あ、でもまいまいと違ってちづちんだと歳近いし、妹って言うと乃々のんに借りた漫画みたいに思われちゃう系?」
千鶴「漫画みたい?」
里奈「ちづちん知らない? タイが曲がっていてよって」
千鶴「漫画はあまり読む方じゃないので……」
里奈「ま、アタシは別にそのケはないけど、ちづちんがかわいいなら愛でるしかないっしょ!」
千鶴「あわわわわわ」ガクガクガク
――
―
里奈「いやー満腹満足☆」
千鶴(やっと解放された……)
里奈「ちづちんテレビ! 次はテレビを一緒に見るぽよー♪」
千鶴「あれだけはしゃいだのに元気ですね……」
里奈「元気だけがアタシのとりえだしっ! とりまこっちこっち、ソファー!」
千鶴「はぁ……今行きます、行きますから」
『今週も始まったわ、なるほどザ・ワールドレベル。もちろん知っているでしょうけど、レポーターのヘレンよ』
里奈「来ちゃーん! ヘレンさんイェーイ☆」
千鶴「藤本さん、この番組は録画放送ですが」
里奈「まーまー、こういうのはノリぢゃんノリ☆」
千鶴「はぁ……」
里奈「アタシこの番組好きなんだよね。どの国に行っても力技で会話できちゃうヘレンさんマジウケる!」
千鶴「通訳なしの滅茶苦茶な現地言葉とボディランゲージなのに何故か意気投合して、最後は毎回クイズ番組なのにホームステイ番組みたいな終わり方ですからね」
里奈「ちゅーか最近はクイズ部分ない放送の方が増えてきたしねー」
千鶴「それは番組としてどうなんですか……」
里奈「ま、面白ければいいんじゃない?」
『……この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしました』
マルメターノ銀行 マルメターノ電力
マルメターノ航空 マルメターノ生命
マルメターノ食品 千川製薬
里奈「いやー今週もおもしろかったん☆」
千鶴「まさかヘレンさんと闘牛の闘いが見れるなんて……」
里奈「さ、他の番組はなにかやってるかにゃー……っと」
里奈「……あっ、奇妙な話特集だってちづちん! コレみよコレ!」
千鶴「奇妙な話……ですか。奇妙な……」
里奈「あれ、ちづちんそういうの苦手系?」
千鶴「べっ、別に大丈夫、大丈夫ですから。そういう藤本さんこそどうなんですか?」
里奈「アタシはへっちゃらーん♪ じゃあ次はこれを見まくりま!」
【匿名希望、Pさんは語る】
『あれは私が仕事を終えて家に帰ろうとしていた時の話です』 ※プライバシー保護の為、音声加工とモザイクが施してあります
『いつもなら帰宅は車なのですが、とある事情で車が使えなかったその日の私は徒歩で家へと向かっていました』
『最初こそ人も行き交っていましたが、徐々に減っていき、最後は私以外に誰もいなくなった道を歩いていたんです』
『さすがに気味が悪いと思い、足早にその道を通りすぎようとしたのですが……』
『自分以外に誰もいないはずの道から聞こえるんですよ』
『…………足音が、もうひとつ』
『気のせいだ、自分の足音が響いているだけだ、と思い私は歩き続けました』
『足音はまだついてくる……』
『今度は走りだしました』
『すると足音も走りだす……』
『私はピタッと足を止めて、思い切って後ろを振り向きました』
『足音もまた止まり……道には誰もいませんでした』
『怖くなった私は私は耳をふさぎながら自宅まで一心不乱に駆け抜けました』
『部屋に入り、全てを忘れて眠ろう。そう自分に言い聞かせドアノブに手を伸ばすと……』
千鶴「…………」ゴクッ
『…………開いていたんですよ。朝しっかりと閉めたはずの、鍵が』
里奈「……ま、まぁなかなか驚かせてくる話ぢゃん?」
『……もう気のせいではすまされない』
『意を決した私は、廊下を進み、消したはずの灯りがついた部屋のドアを開け放ちました』
『目の前に飛び込んできたのは、部屋中に散らばる赤いリボン。そして壁には……』
『そのリボンを重ねて作られた…………オ カ エ リの文字』
『私はすぐさま仕事先の同僚でもある友人へと電話をかけました』
『もし、万が一、そちらに何かあったら……そう思うといてもたってもいられなくなったのです』
【どうしたの、[ピーーー]】
【無事ですか!?】
【きゅ、急にどうしたの?】
【何事もありませんか!?】
【……何があったのか知らないけど、私は無事だから】
【よかった……】
『次の日になってわかったことは、そのリボンは私の勤める会社で製造されている物だったということだけでした』
『それ以外は全てが謎に包まれたまま……これが私の身におこった出来事の全てです』
里奈「……ぷはー! 怖かった☆」
千鶴「あ、あまり怖がってる風には見えませんけど」
里奈「そんなことないよー。怖かったよちづちーん」
千鶴「棒読み……」
里奈「ま、最後の方ちょっと飽きてたし。ちづちんまた別のことしよよん!」
――
―
里奈「おっ、今度はお習字すんの?」
千鶴「いつもセットを持ち歩いているんです。書道は人の心を落ち着かせますから」
里奈「落ち着きとかアタシとは一生縁のなさそうな言葉だわー」
千鶴「……そんなことはないと思いますけど」
里奈「えー? じゃ、アタシが落ち着く時ってどんな時だと思うちづちん?」
千鶴「それは…………」
里奈「うん」
千鶴「けっ……」
里奈「け?」
千鶴「け、結婚……した時……?」
里奈「結婚かー。でも多分結婚して子どもができたとしてもアタシこのままだと思うわ、うん」
千鶴「そ、そうですか。そう……」
里奈「逆に、アタシ的にはちづちんは結婚したら今の自爆っ娘から落ち着いたママンになると見た!」
千鶴「わ、私が結婚!? 結婚……私が……こんなつまらない私が……?」
千鶴「ない、ない! でも……もし、もしかしたら……というか自爆っ娘って……」
千鶴「私をアイドルの世界に連れ込んで……その気にさせて……かわいいって言ってくれたのは……」
里奈「ちーづちーん」
千鶴「…………ハッ?!」
里奈「さっそく1自爆ぽよ〜♪」
千鶴「―――〜〜〜ッ!!」
里奈「ちづちんごめんちゃん。だからそんなさげぽよな顔しながらお習字すんのやめよー」
千鶴「私はこれ以上自爆する訳にはいかないんです……!」サラサラサラ
里奈「……ま、その話は置いといてさ。ちづちんもホント字がヤバうまだよね」
千鶴「その点は褒められて素直に嬉しいです。私の自信を持って誇れる点ですから」
里奈「ね、ちょっとアタシの名前書いてみてくれない?」
千鶴「藤本さんの名前ですか。別にいいですけど……」
千鶴「……」サラサラ
千鶴「はい、どうぞ」
里奈「おぉ……なんかめっちゃご利益あり気!」
千鶴「大げさです、大げさ……普通の字ですから」
里奈「ありがたや、ありがたやー☆」
千鶴「……」
千鶴「……ふふっ」
千鶴「……そろそろ休憩しましょう。お茶でも入れてきます」
里奈「んじゃ、ちょっちその墨液借りるしー☆」
千鶴「藤本さん、指になんてつけたら汚れますよ」
里奈「まーまーいいからいいから!」
里奈「こうして、こうやってー……」
千鶴(藤本さん、後ろを向いて何をしているんだろう……)ズズズッ
里奈「……よしっ!!」
千鶴「何か終わったんですか?」
里奈「ぢゃーん☆」
里奈「ちづちん!!」
http://i.imgur.com/NUyh1Hc.jpg
千鶴「」ブーーーッッッ
千鶴「ゲホッゴホッ……わ、私はそこまで太くないです、ないですから!」
里奈「うん、確かにおおげさすぎた。これじゃ早苗さんの元同僚の人みたいだし」
千鶴「……それに、アイドルなんですからそういうことは控えた方がいいかと」
里奈「汚れなんか気にしたら力仕事やってられないっしょー?」
里奈「それに、芸人は体を張ってナンボだって瑛梨華っちも言ってたし!」
千鶴「私達は芸人ではないですけど……」
書き溜め分で一旦終わり
そんなに長くはならないので明日明後日くらいに再投下で終ると思う
千鶴「……」
里奈「あちょっ、かまちょっ、かまちゃあ!」ツンツンツンツン
千鶴「……もうっ、なんなんですか」
里奈「お、つーちんやっと反応?」
千鶴「何度もほっぺたをつつかれたら反応するに決まってます!」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1383477572
松尾千鶴(15)
http://i.imgur.com/qTeQAo9.jpg
藤本里奈(18)
http://i.imgur.com/MGEWRna.jpg
里奈「だってつるるんアタシのこと無視してたしー」
千鶴「……無視をしていた訳じゃなくて、少し考え事をしていただけです」
里奈「とりま暇してたアタシはまっつんに構って欲しかったわけ」
千鶴「……さっきから気になっていたんですけど、どうして私の呼び方が二転三転するんですか?」
里奈「あー、どの呼び方が一番しっくりくるか探ってる、的な?」
千鶴「別に、千鶴でいいですけど」
里奈「それじゃあ面白くないっしょマーティン」
千鶴「原形すらない!」
里奈「決まった! 最初のちづちんが一番しっくりきたぽよー♪」
千鶴「そうですか。それじゃあ私は用事があるので失礼します」
里奈「はやっ! ねねっ、もっとアタシと絡もー☆」
千鶴「向井さんや木村さんならその内帰ってきますけど」
里奈「そんな風に言われたらつらたん……かまちょかまちょー」
千鶴「なっ……急にひっつかないでください!」
里奈「ちづちんが折れるまでやめないし! こちょこちょかまちょ!」
千鶴「な、なんですかっ、それ……やめっ、くすぐったっ、んっ……!」
里奈「口ではそういいつつ体は正直やで?」
千鶴「なんで関西べっ、というか本当にやめっ……!」
――
―
千鶴「ハァ……ハァ……わ、わかりました。構います、構いますから」
里奈「あとーんす♪」
千鶴「……それで、一体どうするんですか藤本さん」
里奈「………考えてなかった☆」
千鶴「帰ります」
里奈「うそうそ! んじゃここは定番のガールズトークで! ちづちん昨日はなにしてた系?」
千鶴「昨日は勉強をしていました」
里奈「一昨日は?」
千鶴「勉強をしていました」
里奈「……その前の日は?」
千鶴「勉強をしていました」
里奈「おぉう……」
千鶴「……一応言っておきますけど、勉強は趣味、趣味ですから。別に寂しい女とかそういう訳じゃないですから」
里奈「コラちづちん!」
千鶴「なっ、なんですか?」ビクッ
里奈「その言い方は、アタシみたいなのは勉強=寂しいことだと思ってるって決めつけっしょ! そういうのはよくなくない?」
千鶴「……そういうつもりじゃありませんでしたが、確かに軽率でした」
里奈「そりゃアタシはバカだけど、バカなりに大切なことだって理解出来てるつもりだし。そこんとこ勘違いされたら激おこ!」
千鶴「……藤本さんも、藤本さんとして勉強を頑張っているんですね」
里奈「は? やってないけど?」
千鶴「え」
里奈「大切だとは理解できても、実際知識として理解できるかは別だし、やってるわけないぢゃーん♪」
千鶴「」
里奈「うそうそ……本当は少しくらいはやってるって……」
千鶴「わかりました、わかりましたから。そんなに弁明しなくても変な風に思っていませんから」
里奈「勉強の神様の一人、ちづちんに嫌われたらもっとバカになっちゃうアタシ……」
千鶴「なんですかその設定……あともう一人って誰ですか」
里奈「輿水さん家のさっちん!」
千鶴「幸子ちゃん?」
里奈「さっちんの字ってマジきれいっしょ! あれは文字と同じでキレイな女になるよね〜。アタシの予想は三割あたる!」
千鶴「確かに一度清書ノートを見せてもらいましたけど、写植と思うほどの整った字でした」
里奈「アタシもあれくらいうまければもうちょっと賢くみえるのかなー。さっちんの美文字マジうらやま!」
千鶴「……そんな風に素直な言葉を言える藤本さんだって、私にとっては羨ましい……」
里奈「えっ」
千鶴「……ハッ、な、なんでもない、なんでもないです」
里奈「……ちづちん」
千鶴「あの、その、えっと」
里奈「おろおろちづちんきゃわわ!!」ナデナデ
千鶴「ひゃあっ!」
里奈「まいまいもきゃわわだったけどちづちんもかわうぃーねー♪ セカンド妹になろ!」
千鶴「ふ、藤本さん……恥ずかしいからやめてくださいっ」
里奈「あ、でもまいまいと違ってちづちんだと歳近いし、妹って言うと乃々のんに借りた漫画みたいに思われちゃう系?」
千鶴「漫画みたい?」
里奈「ちづちん知らない? タイが曲がっていてよって」
千鶴「漫画はあまり読む方じゃないので……」
里奈「ま、アタシは別にそのケはないけど、ちづちんがかわいいなら愛でるしかないっしょ!」
千鶴「あわわわわわ」ガクガクガク
――
―
里奈「いやー満腹満足☆」
千鶴(やっと解放された……)
里奈「ちづちんテレビ! 次はテレビを一緒に見るぽよー♪」
千鶴「あれだけはしゃいだのに元気ですね……」
里奈「元気だけがアタシのとりえだしっ! とりまこっちこっち、ソファー!」
千鶴「はぁ……今行きます、行きますから」
『今週も始まったわ、なるほどザ・ワールドレベル。もちろん知っているでしょうけど、レポーターのヘレンよ』
里奈「来ちゃーん! ヘレンさんイェーイ☆」
千鶴「藤本さん、この番組は録画放送ですが」
里奈「まーまー、こういうのはノリぢゃんノリ☆」
千鶴「はぁ……」
里奈「アタシこの番組好きなんだよね。どの国に行っても力技で会話できちゃうヘレンさんマジウケる!」
千鶴「通訳なしの滅茶苦茶な現地言葉とボディランゲージなのに何故か意気投合して、最後は毎回クイズ番組なのにホームステイ番組みたいな終わり方ですからね」
里奈「ちゅーか最近はクイズ部分ない放送の方が増えてきたしねー」
千鶴「それは番組としてどうなんですか……」
里奈「ま、面白ければいいんじゃない?」
『……この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしました』
マルメターノ銀行 マルメターノ電力
マルメターノ航空 マルメターノ生命
マルメターノ食品 千川製薬
里奈「いやー今週もおもしろかったん☆」
千鶴「まさかヘレンさんと闘牛の闘いが見れるなんて……」
里奈「さ、他の番組はなにかやってるかにゃー……っと」
里奈「……あっ、奇妙な話特集だってちづちん! コレみよコレ!」
千鶴「奇妙な話……ですか。奇妙な……」
里奈「あれ、ちづちんそういうの苦手系?」
千鶴「べっ、別に大丈夫、大丈夫ですから。そういう藤本さんこそどうなんですか?」
里奈「アタシはへっちゃらーん♪ じゃあ次はこれを見まくりま!」
【匿名希望、Pさんは語る】
『あれは私が仕事を終えて家に帰ろうとしていた時の話です』 ※プライバシー保護の為、音声加工とモザイクが施してあります
『いつもなら帰宅は車なのですが、とある事情で車が使えなかったその日の私は徒歩で家へと向かっていました』
『最初こそ人も行き交っていましたが、徐々に減っていき、最後は私以外に誰もいなくなった道を歩いていたんです』
『さすがに気味が悪いと思い、足早にその道を通りすぎようとしたのですが……』
『自分以外に誰もいないはずの道から聞こえるんですよ』
『…………足音が、もうひとつ』
『気のせいだ、自分の足音が響いているだけだ、と思い私は歩き続けました』
『足音はまだついてくる……』
『今度は走りだしました』
『すると足音も走りだす……』
『私はピタッと足を止めて、思い切って後ろを振り向きました』
『足音もまた止まり……道には誰もいませんでした』
『怖くなった私は私は耳をふさぎながら自宅まで一心不乱に駆け抜けました』
『部屋に入り、全てを忘れて眠ろう。そう自分に言い聞かせドアノブに手を伸ばすと……』
千鶴「…………」ゴクッ
『…………開いていたんですよ。朝しっかりと閉めたはずの、鍵が』
里奈「……ま、まぁなかなか驚かせてくる話ぢゃん?」
『……もう気のせいではすまされない』
『意を決した私は、廊下を進み、消したはずの灯りがついた部屋のドアを開け放ちました』
『目の前に飛び込んできたのは、部屋中に散らばる赤いリボン。そして壁には……』
『そのリボンを重ねて作られた…………オ カ エ リの文字』
『私はすぐさま仕事先の同僚でもある友人へと電話をかけました』
『もし、万が一、そちらに何かあったら……そう思うといてもたってもいられなくなったのです』
【どうしたの、[ピーーー]】
【無事ですか!?】
【きゅ、急にどうしたの?】
【何事もありませんか!?】
【……何があったのか知らないけど、私は無事だから】
【よかった……】
『次の日になってわかったことは、そのリボンは私の勤める会社で製造されている物だったということだけでした』
『それ以外は全てが謎に包まれたまま……これが私の身におこった出来事の全てです』
里奈「……ぷはー! 怖かった☆」
千鶴「あ、あまり怖がってる風には見えませんけど」
里奈「そんなことないよー。怖かったよちづちーん」
千鶴「棒読み……」
里奈「ま、最後の方ちょっと飽きてたし。ちづちんまた別のことしよよん!」
――
―
里奈「おっ、今度はお習字すんの?」
千鶴「いつもセットを持ち歩いているんです。書道は人の心を落ち着かせますから」
里奈「落ち着きとかアタシとは一生縁のなさそうな言葉だわー」
千鶴「……そんなことはないと思いますけど」
里奈「えー? じゃ、アタシが落ち着く時ってどんな時だと思うちづちん?」
千鶴「それは…………」
里奈「うん」
千鶴「けっ……」
里奈「け?」
千鶴「け、結婚……した時……?」
里奈「結婚かー。でも多分結婚して子どもができたとしてもアタシこのままだと思うわ、うん」
千鶴「そ、そうですか。そう……」
里奈「逆に、アタシ的にはちづちんは結婚したら今の自爆っ娘から落ち着いたママンになると見た!」
千鶴「わ、私が結婚!? 結婚……私が……こんなつまらない私が……?」
千鶴「ない、ない! でも……もし、もしかしたら……というか自爆っ娘って……」
千鶴「私をアイドルの世界に連れ込んで……その気にさせて……かわいいって言ってくれたのは……」
里奈「ちーづちーん」
千鶴「…………ハッ?!」
里奈「さっそく1自爆ぽよ〜♪」
千鶴「―――〜〜〜ッ!!」
里奈「ちづちんごめんちゃん。だからそんなさげぽよな顔しながらお習字すんのやめよー」
千鶴「私はこれ以上自爆する訳にはいかないんです……!」サラサラサラ
里奈「……ま、その話は置いといてさ。ちづちんもホント字がヤバうまだよね」
千鶴「その点は褒められて素直に嬉しいです。私の自信を持って誇れる点ですから」
里奈「ね、ちょっとアタシの名前書いてみてくれない?」
千鶴「藤本さんの名前ですか。別にいいですけど……」
千鶴「……」サラサラ
千鶴「はい、どうぞ」
里奈「おぉ……なんかめっちゃご利益あり気!」
千鶴「大げさです、大げさ……普通の字ですから」
里奈「ありがたや、ありがたやー☆」
千鶴「……」
千鶴「……ふふっ」
千鶴「……そろそろ休憩しましょう。お茶でも入れてきます」
里奈「んじゃ、ちょっちその墨液借りるしー☆」
千鶴「藤本さん、指になんてつけたら汚れますよ」
里奈「まーまーいいからいいから!」
里奈「こうして、こうやってー……」
千鶴(藤本さん、後ろを向いて何をしているんだろう……)ズズズッ
里奈「……よしっ!!」
千鶴「何か終わったんですか?」
里奈「ぢゃーん☆」
里奈「ちづちん!!」
http://i.imgur.com/NUyh1Hc.jpg
千鶴「」ブーーーッッッ
千鶴「ゲホッゴホッ……わ、私はそこまで太くないです、ないですから!」
里奈「うん、確かにおおげさすぎた。これじゃ早苗さんの元同僚の人みたいだし」
千鶴「……それに、アイドルなんですからそういうことは控えた方がいいかと」
里奈「汚れなんか気にしたら力仕事やってられないっしょー?」
里奈「それに、芸人は体を張ってナンボだって瑛梨華っちも言ってたし!」
千鶴「私達は芸人ではないですけど……」
書き溜め分で一旦終わり
そんなに長くはならないので明日明後日くらいに再投下で終ると思う
16:06│モバマス