2014年06月29日

凛「ねぇ、プロデューサー」モバP「なんだ?」




凛「…………」







P「凛?」



凛「…………」ジーッ



P「?」キョロキョロ





P「……あ」





P「肩にほこりが……」



凛「うん。ふふ、取ってあげる」ヒョイ



P「お、さんきゅ」



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凛「はい、取れた」



P「ん。というか凛」



凛「なに?」



P「普通にほこり付いてるって言ってくれればいいのに……」



凛「言わなくてもプロデューサーなら分かるかな、って」



P「そりゃあ視線で気づいたけど……まどろっこしい」



凛「ま、そうだけど。プロデューサーだしね」



P「よく分からん」



凛「ふふ、分かんなくてもいいよ」

P「むむ、そう言われるとやり返したくなるな」



凛「いいよ、別に。やってみてよ」



P「よーし……それじゃ、凛」



凛「うん。なに、プロデューサー?」



P「…………」ジー



凛「うーん、なんだろ……」

P「ヒント無しだぞ」



凛「分かってる。すぐ当ててみせるから」



P「…………」ジー



凛「んー……」キョロキョロ





―――

――







P「…………」ジーッ



凛「…………」ジーッ





P「……見つめ合ってどうする、俺たち」



凛「……はっ。いつの間にか、つい」

P「まぁ仕方ないな、凛の瞳は吸い込まれそうなくらい綺麗だから」



凛「プロデューサーの目はなんだか力強いね」



P「よせやい」



凛「プロデューサーもやめてよ、恥ずかしいじゃん」



P「ほんとのことだからな」



凛「もう、ばか」クス…







P「俺たちなにしてたんだっけ?」



凛「あれ?」

P「腹減ったな」



凛「唐突だね」



P「自然と思ったことが口から出たんだよ」



凛「ふーん、思ったことか……。ねぇプロデューサー」



P「なんだ凛」



凛「ありがとう」



P「…………。おう」

凛「…………」



P「…………」



凛「おう、って……それだけ?」



P「他にいるか? 俺たちの間に」



凛「……ふふ、いらないかもね」



P「だろう」



凛「でも、なにか言ってほしいな。プロデューサーの素直な気持ち」



P「素直な気持ちねぇ……そうだなぁ」



凛「うん」





P「俺のもとでアイドルになってくれてありがとう、かな」



凛「…………うん」ニコ

P「うん、って、それだけか?」



凛「他にいらないでしょ、私たちの間には」



P「確かに」



凛「うん。言葉が無くても伝わるよ」



P「だな。…………なぁ、凛」



凛「ん?」





P「…………」ナデナデ



凛「……ふふ、ちょっと照れくさいね」



P「そっか」ナデー

凛「……ね。プロデューサーなら私のこと、なんでも分かるじゃない?」



P「なんでもは知らないぞ。まだまだ俺の知らない凛がいるだろ、きっと」



凛「いるかな?」



P「いるさ」



凛「それなら、私自身でも知らない私っていると思う?」



P「いるだろうな」





凛「じゃあさ」



P「うん」

凛「これからも一緒に」



P「探していこう」





凛「ねぇ、プロデューサー?」  P「なぁ、凛?」





P「…………」



凛「…………」





P「……あはは」



凛「ふふ……♪」







おわり



08:30│渋谷凛 
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