2013年11月05日

やよい「『弓と矢』と765プロ」

春香「本気で逃げられると思った? 無駄無駄」

真美(戻された…『ワープ』しても逃げられない…?)

真美(いや、戻されたとしても…こんな能力、そんな何回も使えるワケないじゃん!)


真美「もう一回『ワープ』するよ、ゆきぴょ…」

真美「…!!」

雪歩「え…」

ドドドド

真美「う…」

真美「動かされてる…!!」

真美(ゆきぴょんがはるるんを挟んで反対側に…!)

ドドド

春香「ほら…一人なら逃げられるかもよ? どうするの、まーみー?」

雪歩「ひっ…」

真美「ううう、うあああああ…!!」ダダッ

春香「突っ込んで来るか…あまり賢いとは言えないかな」
真美「『スタートスター』ッ!!」ビュン

春香「フン」

パシィ

春香「無駄ァッ」ドス

真美「ぉ…」ミシ…

雪歩「真美ちゃん…!」

真美「げほ、がほっ」

春香「無駄無駄無駄無駄」ゴ ゴ ゴォッ

真美(あ…駄目だ、これ…やられる…真美も、まこちんみたいに…)

グイッ

真美「あたっ!?」ドン!

春香「…ん?」ピタッ

真美「誰!? 真美のこと引っ張ったの!?」

真美「って…あ…」

亜美「そう、亜美です」バァーン
真美「亜美、どうしてこっちに…」

亜美「真美とゆきぴょんが出てきたと思ったらすぐ消えるんだもん、ビクったYOー」

亜美「でも、なんか凄くヤバそうってのはわかった。だから飛んで来た」

春香「『スタートスター』でこっちに飛んできたのか…」

亜美「これは、はるるんもなかったことにはできないっしょ」

春香「なかったことにする?」

春香「なんでなかったことにするの? これを待ってたんだよ、私は」

亜美「は? どゆこと?」

春香「だってさ、『スタートスター』って二人揃って真価を発揮するスタンドなんだよね?」

春香「つまり、二人まとめて倒さないと…納得しないってことでしょう?」

真美「…っ!!」

春香「そして…もう遠くには逃げられないよ」

亜美「それはそーかもね」

春香「さぁ、抵抗しなよ! すればするほど自分の無力を思い知る…!」
春香「『ジ・アイドルマスター』!」

グォォォォ

真美(『ワープ』で下の階に逃げ…)チラッ

雪歩「真美ちゃん…!」

真美(や、駄目だ…ゆきぴょんを置いていったら何をされるかわかんない!)

亜美「………」

真美「亜美、なにボーっとしてんのさ!? このまんまじゃ…」

亜美「大丈夫」

真美「へ?」

グッ!

春香「ん!?」

ググッ…

春香「お…」

春香「押し戻…される…?」
?「亜美と真美をまとめて片付ける…ね。すんなり行くと思ったの?」

ドドド

春香「これは…」

ドドドド

?「アンタのいるようなところに、亜美一人で行かせるわけないでしょうが」

春香「この…『煙』のスタンドは…」

ドドドドドドドド

モクモクモク

伊織「『スモーキー・スリル』ッ!!」ブワァ

春香「伊織かッ!」

ブオン

ドッギャアアアア

春香「ぐっ!!」グシャ

伊織「くたばりやがれッ! HARUKAAAAAAッ!!」
ドォ

……

………

春香「『ジ・アイドルマスター』…」

春香「ふー…脳天カチ割られるかと思ったよもう」

春香「『スタートスター』で一緒に飛んできたのか…」

真美「『スタートスター』ッ!!」

春香「!」

ビュン

春香「…と、これは違うか。真美が闇雲に攻撃してきただけだっけ」スッ

真美「ぉ…」クラ…

雪歩「真美ちゃん…!」

真美「げほ、がほっ」

春香「さてと…そろそろかな。この辺に…」ギュ

ヒュン

春香「無駄ァッ!!」グアン

伊織「ぐっ!?」ドグォ
ドヒュゥン

ボフゥ!!

伊織「は!? な…何!?」

亜美「亜美です」バァーン

春香「ふぅーむ…ブッ飛ばしても『煙』で自分の体を受け止められるか…」

伊織「ま、まるでわかってたみたいに…」

春香「説明してあげたいけど…時間がないからねぇ」

春香「駄目押しにもう一発」タッ

伊織「ぐ…『スモーキー…」

春香「ヴァイッ!!」ブンッ

………

……



ーン
伊織「へ!?」

グワオッ

伊織「ちょっ…!」モクモク

ブワァ!!

春香「『煙』が腕にまとわりついて…」ギュゥゥゥゥ…

春香「でも…無駄ァ!!」ビン!

バスゥ

伊織「とっ…」ポンッ

ドサァ

伊織「ち…やっぱり駄目か!」ムクッ

伊織(今こっちが攻撃したのに、いつの間にか攻撃されていた…)

春香「『スモーキー・スリル』を腕だけに集中しても、完全には止められないみたいだね。勢いを殺すならこれで充分だけど」

伊織(そして春香にダメージはなし…か。やれやれだわ)
真美「ゆきぴょん!」

亜美「大丈夫?」

雪歩「う、うん…私は大丈夫…だけど」

真美「下に逃げるよ! 今度こそ捕まって!」

雪歩「…うん」

ヒュン

春香「あ」

伊織「あーあ、逃がしちゃってやんの。まとめて倒すとか息巻いてたクセにね」

伊織「別に追いかけてもいいわよ? この伊織ちゃん相手だもの、逃げても仕方ないわ」

春香「まさか」クルッ

春香「じっくりとやることにするよ、伊織を料理した後に…ね」

伊織「はっ! できるもんならやってみなさいよこのマヌケッ!」
春香「思えば、伊織を『スタンド使い』にした時からおかしくなったんだよね…」

伊織「私が『スタンド使い』になった時?」

春香「『弓と矢』…そして『スタンド』の素晴らしさ! 私をアイドルとして成功させてくれたこの力…!」

伊織「………」

春香「反対したのは美希と貴音さんと…あとは千早ちゃんくらいで、他はみんなわかってくれてたのに」

春香「伊織を取り逃して…まず真に裏切られ、そこから一人、もう一人とどんどん離れていって…」

春香「千早ちゃんも何故か『スタンド』を使えるようになってるし、気づいたらもう私だけ…どうして、こうなっちゃったんだろ」

伊織「おかしくなった、ですって? どうしてこうなっちゃった、ですって?」

伊織「何もおかしくなんてない、恐怖で押さえつけたかりそめの『団結』なんて簡単に崩れさるわ」

伊織「そんでもって春香、おかしいのはこうなったことじゃない」

伊織「おかしいのはアンタよ…最初からアンタ一人だけがおかしいのよッ!」

春香「おかしい? それは違うよ。ただ新しいものだから受け入れられないだけ…」

春香「最初は戸惑っても、ちゃんと知れば素晴らしいものだってわかってくれるはずだよ」

伊織「まだ言うか…」
伊織「アンタさ…自分が成功できたのは『弓と矢』のお陰だって本気でそう思ってるわけ?」

春香「当たり前だよ。これのお陰で私は自分の『才能』に気づけたんだから」

伊織「…そう。だったら、やっぱりアンタに屈してやることなんてできないわね」

春香「私と戦う気? わからないの?」

伊織「何がよ…?」

春香「周りを見なよ。もう伊織しか残っていない…他はみんな『ジ・アイドルマスター』に敗れていった」

春香「やよいに貴音さんに響ちゃん…真の『ストレイング・マインド』だってそう。私に傷一つ残すことすらできなかった」

伊織「言いたいことがあるなら、はっきり言いなさいよ」

春香「だからさぁ…伊織の『スモーキー・スリル』なんかじゃ私の『矢』の力には絶対に勝てないってことだよ」

伊織「やる前から諦めるくらいなら…」スゥ…

伊織「最初からこんなところに来ないわよ!」

ドムン ドシュ バシュゥゥ
ゴォオォ

春香「今の会話の中で床に落ちてた破片とか石ころを集めてたのか…抜け目ないなぁ」

春香「守って、『ジ・アイドルマスター』」

キン ガキィ

タッタッタッ

春香「なるほど、つかず離れず…私の射程距離の外から戦うつもりか」

春香「私と戦うなら何か策があるかと思ったけど…この程度? ガッカリだよ伊織」

モクモクモク

伊織「叩き付けろ『スモーキー…」

春香「無駄ァッ!!」

バフォ!!

伊織「ちょっ…」

春香「無駄無駄ァ! そんな貧弱な『煙』のスタンドで私の『ジ・アイドルマスター』とやりあえるわけがないでしょう!」

伊織「う…」
クルッ

春香「んん?」

タタタ

春香「ちょっとどうしたの伊織。私と戦うんじゃなかったの?」

春香「真っすぐ窓に向かって…逃げる気?」

伊織(やっぱり私の『スモーキー・スリル』で春香相手に正面からやりあうのは無理だわ…なら…)

タン!

伊織「よし、壁の方まで来た…これで…」サッ

ガッ

春香「ま…わかってたけどね。遅かれ早かれそうすることは」

伊織「! この感触…」

春香「窓を開けて…そこから逃げようと思った?」

ズズズ…

春香「ブッブ〜ハズレ。そっちは窓じゃありませ〜ん」
春香「千早ちゃん達はまだ対抗できてたのに、みんな『六感支配』に引っかかりすぎだよ」

春香「こっちは案外『ジ・アイドルマスター』がなくてもなんとかなったかもね」

伊織「ねぇ、春香…」

春香「ん? 何?」

伊織「私の『スモーキー・スリル』は微量でも大気中に残しておけばその場所の状態を感知してくれるわ」

伊織「目で見なくても、こっちが窓じゃあない…ただの壁だなんて知ってるのよ」

春香「は? なら自分から追いつめられに来たってこと? マゾなの?」

伊織「わからないの?」

春香「だから何が? 会話になってないよ。どうせハッタリ…」

?「オラァッ!!」ギュオン!

春香「!?」バッ

ゴロゴロ

春香「今の攻撃は…」

ドドド

伊織「ちっ、肝心なところで外してるんじゃあないわよ」

?「人を使っておいて…」

伊織「真」

真「なんて言い草だよ、伊織」

ドド
春香「真…? さっき全身の鎧を砕いて『再起不能』したはずなのに…」

真「傷なら…」

ギギギ ギギギ ギギ

真「『チアリングレター』…これで見えるか? ボクの体から出た血を『固めて』塞いだ」

春香「…!」

真「それに伊織一人に任せてなんておけないからね。眠ってなんていられないさ」

伊織「なんか引っかかるけどそういうことよ」

春香「真はもっと後ろの方にいたはず…どうやって音もなく私の後ろまで来た…?」

伊織「はぁ? アンタまだわかってないのね」

モクモクモク

春香「! 『スモーキー・スリル』…そっか、真が動いてきたんじゃあなく…」

真「そう。伊織が倒れてたボクを『スモーキー・スリル』引っ張ってきて…本当、人使い荒いよ」

春香「何かと思えば…」

春香「一人じゃあ勝てないから、真に頼ろうってことか」

伊織「は? アンタがそれを言うの? 『矢』に頼り切ってるアンタが!」

春香「フン…」
春香「そうだね…何人集まってこようが、私にはこの『矢』がある」

スゥ…

春香「『視覚支配』そして『聴覚支配』! 一度私に敗れた真が復活した程度じゃあ…」

伊織「………」モクモクモク

春香「どうにもならないよ!」

伊織「そっちよ、真!」

真「わかってるって!」ギギ

春香「なに…?」

真「オラァッ!!」バッ

春香「っ!」タッ

真「後ろに飛んだか…!」ダッ

春香(そこはさっき真が空けた穴だよ…落ちるか、足を引っかける!)

伊織「飛べッ!」

真「おおッ!」ガッ

春香「は!?」

真「オラオラオラオラ」ズン ダン ダン ダン

春香「うお…」

パシィ!

春香「腕が…」カチコチ
春香「真の動きが全然違う…!?」

春香「まさか…」ピタ…

真「オラァ!!」ヒュッ

・ ・ ・

春香(『触覚支配』…)

伊織「これって…春香の反応が消えたわ。目にも見えない、音も聞こえないってことは…」

真「動きを…止めたのか?」

春香(『スモーキー・スリル』が私の動きを感知しているのか…単体では大したことはないけど、サポートに回るとちょっと厄介かもね)

春香(動けば音を出して気づかれる…『ジ・アイドルマスター』で…)

春香(いや、伊織に『ジ・アイドルマスター』を使うのはまだ早いか…)

春香(使う必要もない。この距離なら、直接…)

伊織「そっちね! 息づかいが聞こえるわッ!」

春香「そんな音まで拾えるのか…」タッ

春香「でも、気づくのが一瞬遅かったね」ド ド ド ド

真「! 伊織の方に向かって行った…!」
伊織「『スモーキー・スリル』…」スゥゥーッ

春香「遅い! 『煙』が集まる前にこっちの方が…」

ビタァ!

春香「ム!?」グラッ

ビターン!!

伊織「え!?」ビクッ

ピタッ

伊織「…え?」グッ

スゥ…

真「なんだ!? 春香がうつ伏せで倒れてる!?」スッ

ピタ…

真「…あれ? 足が…」ググッ

春香「これは…私の体が床に『くっつく』この能力は…!」

?「春香さんが何しようとしても…」

やよい「動けないなら関係ないかなーって」

真「やよい!?」
春香「今度はやよいか…」

春香「『視覚支配』を解いたつもりはないんだけど…この短時間で克服したとでも…?」

やよい「いえ、高いところはやっぱり怖いかもです…けど」

チ…

伊織「やよい、その目元についてる『カウント』は…」

?「見えているのが恐怖ならば、いっそ見えなくすればいい」

あずさ「『ミスメイカー』。やよいちゃんの『視覚』を『眠らせ』たわ」

伊織「あずさ! アンタも着いたのね!」

春香「…なにそれ」

あずさ「さぁ、伊織ちゃん! 動きを止めれば、あなたの『スモーキー・スリル』は反撃を受けない…一方的に攻撃できるわ!」

やよい「伊織ちゃん! 今だよっ、春香さんを!!」

伊織「ええ、わかったわ!」

シュゥゥゥゥ…

真「伊織! このコンクリートの破片を!」ヒュッ

伊織「ナイス!」パシッ

春香「うおお! 動けない!!」モゾモゾ

伊織「そこよ!!」ブオッ

ガッ!

あずさ「『矢』を捉えた…!」
伊織「う…おおおおおおおおおお!!」ギリリリリリ

春香「ま、まずい…! やめて…!!」

バリィィ

春香「あ…」

真「や…」

カラァァァン

春香「あああああああああああああああああ」

春香「私の…私の『矢』が…ッ!」

真「やったぞッ! 春香が『矢』を落とした!!」

伊織「よし、これで…」

あずさ「…………」

やよい「? あずささん、寒いんですか? ちょっと震えてます」

伊織「やよい、それは武者震いと言うか…喜びの震えと言うか」

あずさ「…違う」

伊織「もう、なによあずさ…仕方ないじゃない、上手い言葉が見つからなくて…」

あずさ「ねぇ、春香ちゃん…」

春香「………」

あずさ「『矢』を落としたのに…どうしてそのスタンドは『アイ・ウォント』に戻らないのかしら」

真「……………は?」

春香「あー…やっぱ気づいちゃいますよねぇ…」
ゴゴゴゴゴゴ

伊織「え…なに? …え? 冗談…よね…」

やよい「私、見えないからよくわかんないけど…春香さんの『スタンド』の感じ、あんまり変わってない気がするかも…」

真「ちょ、ちょっと待ってくれ…どういうことだ…」

春香「この『矢』は私の『ジ・アイドルマスター』の一部となっている」

春香「『ジ・アイドルマスター』自体が『スタンド』であり、『矢』でもあるってこと」

伊織「は、はぁ? だから何なのよ…」

春香「だから…無駄なんだよ。こんなこと、私の爪を剥がすのと何も変わらない。これを叩き落としても、何の意味もない」

真「『矢』を狙っても何の意味もない…だって…?」

真「馬鹿な、それじゃあ…本当に『無敵』じゃあないか…!」

伊織「あずさ! 『ミスメイカー』で『矢』に触れて『眠らせる』ことは…」

春香「やってみる? いいよ。どうぞ、あずささん」

あずさ「………」スッ

スカッ

あずさ「素手で触れない…本当に、『スタンド』なのね…これ」
伊織「ス、スタンドでもなんでも…それが『ジ・アイドルマスター』を作ったんでしょ? なら、それを『眠らせ』れば…」

真「無理だよ…」

真「それを『眠らせ』たとしても、壊したとしても…きっと『アイドルマスター』の能力が自動的に発動してしまう。無意味だ…」

伊織「な…何を諦めムードになってんのよ! まだ手はあるはず…!!」

伊織「そうだわ、射程距離の外まで動かせば…」

やよい「多分…できないと思うよ。春香さんの言うのがほんとうなら、その『矢』がもう春香さんの『スタンド』だから」

あずさ「能力なら消すことはできる。けど、『スタンド』自体を射程距離の外に持っていってもどうにかすることはできないわ…」

伊織「そんな…」

春香「『矢』さえ剥がせば…本当に勝てると、少しでも思ったの?」

春香「無駄なんだよ無駄無駄」

春香「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

春香「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

伊織「く…」

伊織(本当に…無駄なの? もう、どうにもならないの…?)
春香「さてと…もういいよね? もうどうしようもないってことを身を持って知ったよね」

ゴゴゴゴゴゴ

春香「私もこのまんまじゃ何もできないし…」モゾモゾ

春香「全部終わらせてあげる。これ以上無駄なことをさせるのも可哀想だし」

ゴゴゴ

伊織「『ジ・アイドルマスター』の能力を使うつもり…!?」

あずさ「今、春香ちゃんに能力を使わせたら…」

やよい「はわっ、なんとかして止めないと…」

真「止めるったって…」

ゴゴゴゴゴゴ

真「…どうやって?」

春香「『ジ・アイドルマスター』」

ドォ



……

………
ゴゴゴゴ ゴゴゴ

春香「………」

春香「ここは『私だけの世界』…」

春香「この中なら全てが私の思い通りになる。もう『伏目がちな昨日』なんていらない」

真「春香がうつ伏せで倒れてる!?」スッ

ピタ…

真「…あれ? 足が…」

春香「一人ずつ、順番に…『再起不能』させてあげるよ」

春香「その後は逃げていった真美と亜美と雪歩も倒し…」

春香「外に律子さんもいるでしょう。全滅、これで終わり」

やよい「春香さんが何しようとしても…」

やよい「動けないなら関係ないかなーって」

真「やよい!?」

春香「『ゲンキトリッパー』…地面いっぱいに仕掛けてるみたいだけど…」

ヒョイッ

春香「この空間の中じゃそもそも当たらないんだよねぇ」ツカツカ
あずさ「さぁ、伊織ちゃん! 動きを止めれば、あなたの『スモーキー・スリル』は反撃を受けない…一方的に攻撃できるわ!」

やよい「伊織ちゃん! 今だよっ、春香さんを!!」

伊織「え…ええ!」

真「伊織! このコンクリートの破片を!」ヒュッ

伊織「…ナイスよ真!」パシッ

春香「ほら、伊織の攻撃も…」

伊織「そこよ!!」ブオッ

春香「こうして見当違いの方向に」

ググッ

・ ・ ・ ・

フォン

バキャァ!!

春香「……… …………」フラッ

春香「…は?」

ドク ドク
伊織「行け、『スモーキー・スリル』ッ!!」ブオッ

バキッ!!

春香「え? ………」

ブシュ

春香「な…」フラッ

春香「…なに?」

春香(殴られた…? 伊織に…『スモーキー・スリル』に?)

伊織「これが…」

ドドドド ドド

伊織「あんたの能力ってわけ」

ドドドド

春香「い…おり…?」

伊織「なるほど、言われてみれば真もやよいも…みんな妙な動きをしているわ。『一度起こっている』ってことか」
春香「なんで…?」

伊織「ん?」

春香「どうして動けるの…? どうして私に攻撃できる…?」

伊織「さぁ…アンタの能力のことなんて大して知らないわよ。出来るんなら、出来るんでしょ」

春香「できるわけがないッ! この『過去の世界』…私の『ジ・アイドルマスター』が触れたもの以外は、決して変わらない行動をするはず!!」

春香「なんで自由に動けるの、伊織!?」

伊織「触れたもの以外…か。なるほどね」

伊織「それだったら…触れてるわよ、春香」

春香「は…?」

スゥ…

春香「あ…」

春香「ああ…ああああ…!!」

春香(『スモーキー・スリル』は『煙』のスタンド…空気中に漂っていた、それに…)

伊織「あんたの『ジ・アイドルマスター』は触れた」

伊織「だから、アンタの言う…『過去』が変わったんじゃない? アンタが私に触ったから」
おっと…
本日分はこれで終了です。支援ありがとうございました。
次は…月曜?

16:53│高槻やよい 
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