2013年11月06日

あずさ「一人酒、はしご酒」

俗に言う「夜の」閲覧注意の感じかもしれません。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1382012560


「じゃあ、失礼します〜」


みんなの『さようなら!また明日!』という声を後ろに、私は事務所を出ます。

こんばんは、三浦あずさです。

今日はいつもより早くお仕事から上がることができました。

こんな早く上がることのできた日は・・・うふふっ♪

そう、こんな日には一人酒です!

色んな所に、少しずつ回って飲んで行くんですよ?



18時というのにもう夕焼け空も見えないほど暗くなっています。

ちょっと前までこの時間でも明るかったのに。

太陽の沈んだ街は、少し肌寒いです。

こういう日にはやっぱり温かいお酒かしら・・・

でも、昼はレッスンもあったおかげで喉はカラカラ。


・・・うん!やっぱりビールが飲みたい!

ということで、美味しくビールの飲めるお店にまずは行きましょう!



どこかいい店が無かったかしら・・・

あ!そうだ!この前見つけたあの居酒屋さんに行きましょう!

あの店はたくさん小料理があったんです。

枝豆はもちろん出し巻き卵に、赤出し・・・色々あるからつい食べ過ぎてしまいそうです。

ずっと前に行った焼鳥屋さんにもう一度行こうとしてた時に迷っちゃって・・・

その時にその居酒屋さんを見つけたんですよ?



もうすぐその居酒屋さんに着きますよ〜

今日も1日動き回ったから、お腹もペコペコです。

この通りを右に回って、すぐ右手にそのお店が・・・



あれ?ない?

あ、あらあら、まさか、また迷っちゃいました?


ここは一体どこでしょう?

ちょっと見覚えがある気がするけど・・・

行こうとしていた居酒屋さんは駅の方だったはず。

あ、あの銀行があるってことは、今いるのは、駅とは反対側です。

ということは、また道に迷っていたみたいです・・・

このまま戻るというには少しばかり遠い距離です。



う〜ん、どうしよう、と迷っていると、どこかからいい香りが。



香ばしい良い匂い・・・どこからこの匂いがしてるのでしょう?

その匂いは私のいる場所の隣のお店から香ってました。

そのお店は焼鳥屋さんのようで・・・ってこの焼鳥屋さん・・・

この前探していた焼鳥屋さんのようです。


運命的な再会!

ちょっとロマンチックじゃないですか?うふふっ♪

近づくにつれて、その魅力的な香りも強くなります。

お腹ペコペコの私には耐えられない匂い・・・

自然と手が引き戸に手がかかります。



ガラッと引き戸を開けると、おじさんの「ラッシャイ!!」という威勢のいい声が。

鉢巻きをした愛想のいいおじさん・・・そうそう、この焼鳥屋さんです!

カウンターしかない小さなお店で、カウンターの真ん中の席に私は座ります。

書き入れ時とあって、かなりのお客さん。

女性のお客さんもちらほらと・・・おじさんの人柄の良さのおかげなのかもしれません。

注文を聞かれたので、生ビールと、鶏身、軟骨、鶏皮、砂肝の焼き物を頼みます。

銀杏があるかどうかを聞くと、

「お姉さん運が良いねぇ、初物が今日入ったところだよ」

そう言われたのでついつい2本頼んでしまいました。


もう一本何か食べたいな思っていると、おじさんから豚バラ串をおススメされました。

豚バラ串は九州の焼鳥屋さんではポピュラーとのこと。

確かに豚バラの焼き物は食べたことない・・・楽しみです♪



生ビールのジョッキと共に、お通しも置かれました。

今日は酢豚ならぬ、酢鶏のようです。

ジョッキを軽く持ち上げ、心の中で「乾杯」と呟きながらまずはビールを一口。

冷えたビールが、炭酸の刺激と麦の香りを口いっぱいに満たし、喉を潤しながら入っていきます。

「この一口目の為に生きてる!」って言ってしまいたくなりますね!

とっても美味しい♪



早速、酢鶏にも手をつけます。

お腹の空いた状態でお酒が入ると、酔いが早く回ってしまうんですよ?


酢鶏は作り置きにしているおかげで、良い感じに味が鶏に染み込んでます。

人参や玉ねぎも同じように、よく味を吸っています。

ついついビールを飲むペースが速くなってしまう。

お腹が減っていたせいか、すぐに酢鶏は無くなってしまいました。



そうしていると、おじさんの「お待ちどう」という声と同時に、まずは鶏身と鶏皮、砂肝、軟骨が来ました。

いよいよご対面!

焼きたてで湯気とともにいい香りが・・・思わず、顔が綻びます♪

まずは鶏身からいただきます。


もも肉の程良く乗った脂と、旨みが口の中いっぱいに広がります。美味しい!

つい、もう一口もう一口と口に運んでしまいます。

そして、ビールを・・・うん!やっぱり、焼き鳥とビールはとっても合うわね〜!



次に、鶏皮の串を手に取ります。

では・・・もっちりしてて、でも外側はパリパリで・・・美味しい!

そして噛めば噛むほど脂がジュワっと出てきます。

ビールは口に広がった鶏皮の脂を流してくれて、たまりません。

思わず喉を鳴らしてゴクゴクとビールを飲んでしまいます。

鶏皮の後は砂肝、そしてその後は軟骨・・・


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最初に頼んだ串が無くなると同時にビールも空いてしまいました。

砂肝は臭くなくてコリコリで、軟骨も食感がよくて美味しかった〜!

まだ来ていない焼き物もあります。

どうしようかな・・・よし、もう一杯頼みましょう!


ということで、おじさんにビールを注文します。



2杯目のビールが来てちょっとすると、焼き物もやってきました。

翡翠のような透き通った緑色をした銀杏、そして見るからにジューシーに焼けた豚バラ・・・

豚バラからいきましょう!


あむっと、一口ほおばると豚肉の旨味が広がります、これは美味しい!

一緒に串に刺さっている玉ねぎも甘味が出ていて、とってもいいアクセントになります。

ビールとは・・・合わないわけないわね♪



次に銀杏に手をのばします。

綺麗な緑色で食べるのがもったいない・・・でも食べちゃいますよ?

一粒噛むと、むっちりもっちりとした食感。

そして、独特で、でも心地良い銀杏の匂いも鮮烈です。

採って時間が経ってないのでしょう、嫌な臭いはありません。

どんどんビールが進んじゃいます!

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席を立ち、「ごちそうさまでした」と言うと、

おじさんは「また来てね」とにっこりと笑って言ってくれました。

思わず私も「はい」と笑って答えながら戸を開けました。


外は沢山の人で賑わっています。

少し歩いて酔いを醒ましながら、次に行くお店を見つけて行きます。

ぶらりと歩いて、ティンときたお店に入るんですよ!



ふと、大きな水槽が目に入りました。

どうやら、お魚を主に取り扱う居酒屋さんのようです。

そういえば最近お魚をあんまり食べてない・・・特にお刺身・・・

サバのお刺身に、日本酒・・・よし!次はここにしましょう!

思い立ったらすぐ行動!お店のドアに手をかけます。


ガラッとドアを開けると、若いお兄さんの威勢のいい声が響きました。

このお店はどうやら立ち飲み屋のようで、カウンターに席がありません。

厨房でおばあさんが魚を捌いていて、このおばあさんがこのお店を仕切っているようです。



さっそく注文します。サバのお刺身と、釜揚げシラス。

日本酒は・・・いっぱいあって悩んでしまいます。

お店の人に尋ねると、「天吹」というお酒を薦められました。

佐賀のお酒なんだそうです。

九州って焼酎のイメージだったから・・・九州のお酒はどうなんでしょう?楽しみ♪


ちょっと訂正。

>>17の下から2行目、
席→椅子

こっちの方が語弊がないので。

お酒がまずやってきました。

枡の中にグラスが置かれていて、そのグラスによく冷えたお酒が注がれます。

グラスのお酒があふれると、あふれたお酒が枡に受け止められるんです。

この瞬間がかなり好きだったりして。

お酒がよく冷えてるのでしょう、グラスが汗をかいてます。



まだお酒は来てませんが、ちょっと我慢が出来ないので・・・お酒だけでいただきます♪

冷えたお酒が口に入ると、口の中に香りが広がります。

美味しい!

でもなんだろう、日本酒にはないようなフルーティな香り。

むしろ、ブドウやマスカットにも近いような香りで・・・不思議です。



その新感覚の日本酒に魅了されていると、お待ちかねのお刺身とシラスが来ました。

サバは先ほど生簀からあげていたので、多分捌きたてのはずです。

ではまずサバから・・・とってもキラキラしてますよ!

・・・美味しい!

さっきまで活きていたからでしょう、全く臭みを感じません!

程良く脂が乗ってて、食感もコリコリしてて・・・

先ほどのお酒を口につけます。


うん、相性は抜群です♪

サバとお酒、お互いがケンカすることなく、互いの旨みを引き立たせてくれます。



お次に釜揚げシラス!

シラスの上には大根おろしが乗ってあり、その上には醤油がかけられてます。

かぼすも絞られてるのか、爽やかな匂いもします。

軽く味をなじませるために混ぜて・・・

・・・うんっ、美味しい!

ちょうど良い塩梅です。大根おろしのピリッとした辛みと、かぼすのほのかな酸味がいいアクセントです。

お酒が合わないわけがありませんね♪



こうして一人で飲んでいると、色々と出会いがあるんですよ?

この前もある女性と出会ったんです。

その人、25歳って言ってましたが、とっても気さくで、綺麗で・・・

でも、ちょっと子供っぽいような仕草もあって・・・あと、駄洒落も好きでしたね。

あの日は楽しかった・・・また会えるといいなぁ



それに、ゆっくり過ごせるから、こういったこじんまりしたお店で一人で飲むのって好きなんです。

一人で色々と考え事にふけったり、お店の大将やお隣の人と話したり・・・

そんなに他のお客さんからも私がアイドルだという前提で話しかけられるということもありませんから。


・・・もしかして、私がアイドルだということに気づいてもらえてない?

それはそれでちょっとショックです・・・もっと頑張らないと!





私がアイドルを始めて、もうすぐ2年です。

最初はレッスンばかりでお仕事はほとんどありませんでした。

でも、プロデューサーさんがやってきて、律子さんが私と伊織ちゃんと亜美ちゃんで竜宮小町を作って、みんな頑張って・・・

そうして765プロのみんなが売れてきて、今ではテレビでは誰かが映らない、という日はないほどです。

今だって、この居酒屋さんで流れているテレビにも春香ちゃんと千早ちゃんが出ています。



だからこそ、こうやって頑張っていると悩んでしまうこともあるんです。

リーダーシップを発揮している伊織ちゃんに、元気いっぱいの亜美ちゃん。

そして、みんなを上手くまとめてプロデュースする律子さん。

そんな中に私がいて大丈夫かな?

もっと適役がいるんじゃないかな?・・・って。



以前、そのことをプロデューサーさんと話したことがあります。

そうしたら、

『あずささん、あなたがいなければダメなんですよ?』

『どうしてって・・・その、何と言いますか・・・』

『あれです!ティンとくるというんでしょうか・・・ごめんなさい、上手く言えなくて・・・』

『でも、プロデューサー業を続けて感じましたけど、俺も律子の立場だったら、伊織と亜美ともう一人を選ぶとすれば、真っ先にあずささんを入れたと思います』

『他に適役なんていません。律子がプロデューサーで、伊織がいて亜美がいて、そして、あずささんがいる。それが竜宮小町なんですから』



プロデューサーさんはそういった後、私に少し怒りました。でも、とても優しい口調で。

『あずささん、このことは竜宮のメンバーに、特に律子には聞かれないようにしてくださいね?』

『律子は責任感強いですから・・・あずささんがそういうことを話したなんて聞いたら、かなり落ち込むと思うんです』

『でも、メンバーの中でも一番年上ですから、色々と悩むことがあると思います。それをメンバーに言うことができない時もあると思います』

『その時は・・・俺を頼ってください。俺も、765プロのプロデューサーですから・・・ね?』



プロデューサーさんの言ってたことは、正直ちゃんとした論理はありませんでした。

むしろ当てずっぽうに近い感じ・・・うふふっ♪

でも、とても嬉しかったです。

自分がいても大丈夫なんだって、自分の存在を肯定してくれて。

そのことを一生懸命私に説明してくれて・・・





少し頼りないけど、とても優しくて、

でもとてもしっかりしていて、

アイドルたちのことを一番に考えている・・・

そんなプロデューサーさんです。


時々思うんです

プロデューサーさんが私の運命の人だったら、って・・・



あ、あらあら〜!私、何てことを考えてるのかしら・・・!

お酒とは全く違う意味で顔が真っ赤になっているのが分かります。

恥ずかしい・・・



お勘定をお願いして、急いでお金を払います。

早く外でこの真っ赤な顔を冷ましたいからです・・・もう・・・


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今のお店も、とても美味しかったです。

お客さんも店員さんも人柄がとても良くて・・・また行きたいですね♪


日が沈んでしばらく経ったからでしょう、少し冷え込んできました。

風が吹くとかなり寒く、おかげで先ほどの顔の火照りも取れてきました。

寒さのせいか、酔いも少し抜けています。

どうしよう、もう少し飲もうかしら・・・

確か明日は、午後からのお仕事だったはず。

・・・もう一軒行きましょう!もしかしたら、何か良い出会いがあるかもしれませんからね♪



向かいの角に渋めのお店が見えてきました。

『焼酎が飲めるお店』という立て看板が置いてあります。

焼酎飲みたいなぁ・・・寒いからお湯割りなんて良いかもしれません。

体がぽかぽか温まるんですよ?

・・・よし!ここにしましょう!



ガラッと引き戸を開けると威勢のいい声が響きます。

このお店の大将のおじさんも、気さくな方のようです。

私はカウンター席に案内されました。

左隣はちょっと白髪の交じったおばあさんが座っていて、右隣は誰も座っていません。



席に着いて、ふと身に付けている腕時計を見ます。

時刻は9時2分・・・まあ!私の歌と同じ時間です♪

「逢いたい・・・」という歌詞のように、このお隣の席には一体誰がやって来るのでしょう?

どんな出逢いがあるのでしょう?

とっても楽しみ!



どの焼酎を飲もうかなと、お酒のメニュー表を開きます。

開いて驚きです!ずらりとたくさんの焼酎の銘柄が書かれています!

流石は「焼酎が飲める店」と看板をあげているだけありますね。

でも流石にこんなにあると、どれを選べばいいか迷ってしまう・・・

聞いたことのない銘柄の焼酎もかなりあります。

どれにしようかな・・・



ガララッ!

「へい、いらっしゃ・・・っておお!久しぶりだね!」

「お久しぶりです!ここ最近はあんまり時間が無かったですから・・・空いてます?」

「ちょうど一席だけ空いてるよ!ああ、あと、まだキープが残ってるよ!」

「ホントですか!それなら良かったです!」

「席は向こうのお姉さんのお隣ね」

「ありがとうございます。すみません、お隣失礼しま・・・」


「・・・あ、あずささん?」



「え?って・・・」


「プロデューサーさん?」



P「あずささん、どうしてここに?」

あずさ「実は・・・かくかくしかじか」

P「なるほど。ふらっとはしご酒をしてたら、このお店に行きついたわけですか」

あずさ「そうです。プロデューサーさんは、よくここに?」

P「ええ、よくここには来ます。最近はあんまり来れませんでしたけど・・・」



P「そうだ、あずささん、もう注文しました?」

あずさ「いえ、まだ何を飲むかも、何を食べるかも決めてないです」

P「それなら、一緒に食べましょうか。ここの出し巻きは美味いですよ?」

P「あと、牛すじ大根なんかも格別です!」

あずさ「まあ、それは楽しみです♪」

P「あと俺、キープしてる焼酎があるんで、それを飲みましょう!」



P「『姶良』っていう芋焼酎ですけど・・・芋焼酎飲めます?」

あずさ「はい、麦でも芋でも、大好きです」

P「なら良かったです。俺はお湯割りで飲むつもりですけど、あずささんどうします?」

あずさ「私もお湯割りで飲むつもりでしたから、大丈夫ですよ?」

P「OKです、じゃあ注文しますね!すみませーん!」


__________



あずさ「でも、まさかこんな所で偶然会ってしまうなんて・・・」

P「本当ですよね、俺はここに良く来てましたけど、あずささんは偶々立ち寄ったんですからね」

P「ん、待てよ・・・こういうの番組で使えるかもしれんな・・・」ブツブツ

P「あずささんがゆったり散歩しながら色々なところを散策する旅番組・・・アリだな」ブツブツ

P「名前は、そうだな・・・ちょっとパクリっぽいけど『あず散歩』とか良いかも・・・」ブツブツ


あずさ「もう、プロデューサーさんったら・・・」

P「す、すみません。急に良い感じのアイデアが浮かんだので・・・」

P「あずささんの迷子癖を有効活用しちゃおうって思って」

あずさ「・・・私だって、好きで迷子になってるわけじゃないんですよ?」ジトッ

P「ゆ、『有効活用』は冗談ですよ!」

あずさ「うふふっ、分かってます」



あずさ「ところでプロデューサーさん、大丈夫なんですか?」

P「何がですか?」

あずさ「私が、プロデューサーさんがキープしていたお酒を飲んでも、ってことです」

P「大丈夫ですよ、早く飲んだ方がお酒の状態も悪くなりませんからね」

P「それに、あずささんみたいな別嬪さんとお酒が飲めるんです、これ以上ないことですよ」

あずさ「・・・///」カァ

P「あ、あずささん、大丈夫ですか?さっきまで他のお店で飲んでた分の酔いが回って来たんじゃ・・・」

あずさ「そんなのじゃありません!」///



あずさ「もう・・・ばかっ」ボソッ



あずさ「あと、最近のプロデューサーさん、かなり忙しく働いてますけど・・・大丈夫ですか?」

P「大丈夫ですよ。あずささん、ありがとうございます。でも、みんなも頑張ってますから・・・」

あずさ「でも、プロデューサーさんが倒れてしまったら、私たちも動けなくなっちゃいますよ?」

P「あはは・・・確かにそうですね」

あずさ「それに、プロデューサーさんが倒れてしまったら、みんな悲しんじゃいますから」

P「そうですかね?」

あずさ「もちろんです!」



P「お湯割り飲むの、久しぶりだなぁ〜」

あずさ「プロデューサーさんは、このお店はどうやって見つけたのですか?」

P「ここですか?実は俺も、あずささんと同じようなもので・・・」

あずさ「え?」

P「この辺をぶらっと歩いてたら見つけたんですよ」

あずさ「あら、そうだったのですね〜」



P「一人だけでよく行く秘密の場所だったんですけど・・・あずささんに見つけられちゃいました」

あずさ「秘密の場所だったのに、私が見つけてしまって・・・ちょっと、悪いことしちゃいました?」

P「いえ!そんなことないです!」

P「そろそろ、誰かに紹介しても良いんじゃないかな〜、なんて思ってましたから」

あずさ「・・・今度からは、私たち2人だけの秘密ですね?」

P「え、ええ、そうですね・・・あはは・・・」///



P「おっ、キープの焼酎とお湯割りセットが来ましたね」

P「あずささん、俺が作りましょうか?」

あずさ「いいんですか?では、お言葉に甘えて・・・」

P「大丈夫です・・・最初だから、そんなに濃く作らないようにして・・・」

P「お湯を入れて、そして焼酎を・・・はい、あずささん、どうぞ」

あずさ「ありがとうございます」



P「では、あずささん」

あずさ「はい、プロデューサーさん」

Pあずさ「「乾杯!」」チンッ

__________
______
___



私の隣に来たのは、まさかのプロデューサーさんでした。

こんなところで会うなんて・・・

でも、嫌ではありませんよ?

むしろ嬉しい・・・いや、幸せともいえるかもしれません。

ちょっと運命的じゃないですか?うふふっ♪

一人でゆっくり飲むのも良いものですが、やっぱり誰かと飲むというのも楽しいものです。

特に、お相手がそういう方であれば、もっと・・・



いつもは、良いお店を見つけても次行く時は迷ってしまって見つけられないけど、

このお店だけは、絶対に忘れないようにしましょう!

だって、このお店には・・・










あなたがいるかもしれませんからね♪



温まった焼酎の甘い香りが私たちを包んでいきます。

そして、様々な話題をもとに、私たちの会話は弾みます。

互いに笑いながら

互いに頬を染めながら、

夜は更けて行くのです・・・




おわり

13:07│三浦あずさ 
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