2013年11月06日
水木聖來「おさんぽおさんぽ♪」
のんびりと書いていきます
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379410025
聖來「ふんふふ〜ん♪」
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聖來「ふんふふ〜ん♪」
聖來「朝のおさんぽは楽しいね♪」
わんこ「ワン!」
聖來「最近涼しくなってきたし、だんだんと秋に近付いてきたのかも」
聖來「季節が変わっていくみたいにアタシもどんどんレベルアップできれば...」
わんこ「!?」クンクン...
聖來「んっ、どうしたの?」
わんこ「ワンワン!」ダッ!!
聖來「ちょ、ちょっとこら!」
バシッ
聖來「あっ、リードが...」
わんこ「ワン!」ダダダッ!
聖來「行っちゃった...」
聖來「おーい!わんこー!」
聖來「どうしたんだろ、一体...」
「い、いやー!!」
「ワン!」
聖來「あっ、わんこの鳴き声だ!」
「来ないでぇー!」
聖來「あっちね!」
聖來「わんこ!?」
わんこ「くぅーん...」
「そ、そんなとこ....ペロペロしちゃダメぇ...」
わんこ「わふっ」
「はうぅぅぅ...」
聖來「ゴメンなさい!大丈夫?」
わんこ「ワン♪」ペロペロ
「ダ、ダメなのぉ...」
聖來「こらわんこ!離れなさい!」グイッ
わんこ「くうぅぅん....」
聖來「まったくもう....スカートの中に潜り込むなんてエッチ!」ペシッ
わんこ「ワン....」
聖來「すみません、いきなり走りだしちゃって...」
わんこ「ワンワン!」
聖來「あはは...ずいぶんあなたの事が好きみたいで....」
「はぅぅぅ...穴掘って埋まってますぅ!」
聖來「ちょ、ちょっと待ってー!!」
画像支援ありがとうございます
−−−−−
「すみません...」
聖來「いいよ別に、ちょっとびっくりしちゃったけど....」
わんこ「ワン!」
「はうぅ!?」
聖來「こーら!ゴメンね..」
「いえ...」
聖來「それよりさ、萩原雪歩さん...でしょ?」
雪歩「は、はい...」
聖來「初めましてだね♪アタシ、水木聖來!セイラでいいよ」
雪歩「こ、こちらこそ....」
聖來「萩原さんはどうしたの?こんなに朝早くから」
雪歩「え、ええっと....」
わんこ「わふっ」
雪歩「ひうぅ...」
聖來「大丈夫だよ、この子噛んだりしないから」
雪歩「す、すみません....」
聖來「で、なにしてたの?」
雪歩「は、はい....その、近々大きなライブがあって」
聖來「あー、765プロのやつね、知ってる知ってる」
雪歩「それで....それに備えて...体力づくりを...」
聖來「なるほどね、そういうこと」
雪歩「あ、あの...その...」
聖來「なに?」
雪歩「せ....せ....」
聖來「緊張しすぎだよ、聖來だよ、せ・い・ら♪」
雪歩「は、はい!その、聖來さんは....」
聖來「アタシはこのわんこのおさんぽ♪」
雪歩「そ、そうですか....」
聖來「朝早いと気持ちいいし、なにより周りの目を気にしなくてもいいからね」
雪歩「へぇ....」
聖來「でも萩原さんは努力家なんだね」
雪歩「そ、そんなこと....」
聖來「だってさ、こんな朝早くから体力づくりなんてすごいよ」
雪歩「私...体力がある方じゃないので....少しでもみんなの足を引っ張らないようにしないと...」
聖來「へぇ、ステージ見たことあるけど全然そんな風には見えなかったけどなぁ」
雪歩「いえ、終わるといつもヘトヘトになっちゃうんです、今度のライブは長丁場だし...」
聖來「それに備えてってワケ?」
雪歩「私、ダンスしてるとすぐに息があがっちゃうから....」
聖來「あー、なんかわかるかも、踊りながら歌うの大変だもんね」
雪歩「聖來さんも?」
聖來「そうそう、ダンスしながら歌ってると歌詞が飛びそうになっちゃってさ、よくトレーナーさんに怒られちゃうんだ」
雪歩「そ、そうなんですか....」
聖來「萩原さんは?」
雪歩「私は....歌詞が飛ぶよりも疲れて歌えなくなっちゃう方が....」
雪歩「その....ファンの人たちに私の歌声を届けられなくならないか、いつも心配しちゃうんですぅ...」
聖來「萩原さんはそっちの方なんだ」
雪歩「私、これと言った取り柄もないし....」
雪歩「臆病だし...不器用だし...」
聖來「うん...」
雪歩「おまけにひんそーでひんにゅーでちんちくりんだし...それに...」
聖來「あ、あのさ....そこまで自分を卑下しなくても....」
雪歩「でも、こんな私でもアイドルになれて....」
雪歩「そして、私を応援してくれる人たちがいるから....」
雪歩「だから、その人たちに私の声を届けられたらって....」
雪歩「そのためには私がへばってちゃどうしようもないから...」
雪歩「体力が無いままの私じゃダメだから...」
雪歩「少しでも出来る事をしないといけないんですぅ...」
聖來「....萩原さんってカッコいいね」
雪歩「か、カッコいい...?」
聖來「うん、すっごくカッコいい!」
聖來「なんて言うのかな...上手く言えないんだけど...」
聖來「こう...覚悟みたいなものを感じるよ!ビリビリと!」
雪歩「ビリビリ...ですか?」
聖來「アタシ、ダンスは得意だけど歌はちょっぴり苦手だったんだ」
聖來「でもそれに構わずダンスのレッスンばっかりやってたらPさんに、プロデューサーさんに怒られちゃってさ」
聖來「『聖來、ダンスのレッスンをするなとは言わない、だけどダンスだけじゃ伝えきれないものもあるんだ!』」
聖來「『お前の魅力をファンの人たちにもっともっと知ってもらうには、さらに必要なものがあるんじゃないか?』」
聖來「そこで気付いたの、アタシはダンスが得意な事にかまけて不得意な部分から目を背けてたんじゃないかってね」
聖來「そこからボーカルレッスンを増やしてもらったり事務所で歌の上手い子にコツを教わったりしたんだ」
雪歩「そうだったんですか...」
聖來「でも萩原さんは自分で気付いて、そして自分から努力して苦手な部分を克服しようとしてるんだね」
聖來「レッスンだけじゃなく、こうして朝早くから体力作りしたりして」
聖來「それもこれも全部ファンの人たちの為に、でしょ?」
聖來「そういう姿勢はすごくカッコいいと思うし、アイドルとしての覚悟を感じるよ!」
雪歩「.....」
聖來「萩原さん?」
雪歩「グスッ...うぅぅ...」
聖來「ど、どうしたの!?」
雪歩「...すみません....」
聖來「アタシ、なにか気に障る事言っちゃった!?」
雪歩「...違うんです....嬉しくて....」
雪歩「ありがとうございます聖來さん、そんなこと言ってもらえて私とっても嬉しいです」
聖來「な、なーんだ...ビックリしちゃった」
雪歩「でも、私も最初からこうだったわけじゃないです」
雪歩「ダメダメだった私をみんながいつも見守ってくれたから...勇気づけてくれたから...」
雪歩「私に覚悟を教えてくれたのは、周りの人たちなんです」
雪歩「落ち込んだ時には春香ちゃんが、真ちゃんが慰めてくれて...」
雪歩「前に進むのをためらった時には四条さんが、千早ちゃんが背中を押してくれて...」
雪歩「それだけじゃない、もっともっといーっぱい助けられてますけど...」
雪歩「みんなが私を支えてくれて、そのおかげで私はアイドルを続けられているから....」
雪歩「だから私は、生半可な気持ちでアイドルをやりたくないって思うんです!」
雪歩「ライブに来てくれる人たちにはだらしない所は見せたくないから...」
雪歩「たとえ辛くたってファンの人たちの前では笑っていたいんです!」
雪歩「それが....私の覚悟だから...」
聖來「うんうん!いいねそれ!ビリビリ来ちゃうよ!」
雪歩「ゴメンなさい、なんだかえらそうに言っちゃって...」
聖來「とんでもないよ!なんか感動しちゃった♪」
わんこ「ワン!」
聖來「ほら、わんこも感動したって!」
わんこ「くぅぅぅん♪」
雪歩「ひゃうぅぅ....」
聖來「あれ?萩原さんって犬苦手だったりする?」
雪歩「す、すみません...大丈夫になったつもりだったんですけどぉ.....」
聖來「まあしょうがないよね、苦手を克服するのって難しいし...」
雪歩「で、でもあきらめちゃダメですから...」
雪歩「ほ、ほーら...わんちゃん...」オソルオソル..
わんこ「ワン♪」ペロペロ
聖來「あはは、やっぱり萩原さんのこと好きみたいだよ」
雪歩「よ、よかったですぅ....」
わんこ「わふっ♪」ペロペロ
雪歩「ふふっ、くすぐったいよ」
聖來「おおっ、全然平気じゃん」
雪歩「ありがとうございます、この子なんて言うお名前なんですか?」
聖來「わんこだよ」
雪歩「いえ、名前を...」
聖來「だからわんこ」
雪歩「そ、そのままなんですか?」
聖來「いやー、いつか付けよう付けようと思ってたんだけど気が付いたらこんなに大きくなってたんだよね」
雪歩「そ、そうなんですか...」
聖來「アタシもプロデューサーさんもわんこって呼んでるから、もうわんこでいいかなって」
雪歩「そっか、わんこちゃーん♪」ナデナデ
わんこ「ワン♪」
聖來「ほらほら、もう犬でも平気でしょ?」
雪歩「そうですね、これならなんとかなりそ...」
わんこ「ワン!」ピョン!
雪歩「きゃあっ!飛びつかないでぇ!」
わんこ「ワンワン!」モゾモゾ
雪歩「ス、スカートの中はダメだったらぁ...」
聖來「わんこ!そんなことしちゃダメ!」グイッ
わんこ「わぅぅぅ...」
聖來「ゴメンね萩原さん...」
雪歩「す、すみません....やっぱりまだ特訓が必要みたいですぅ....」
聖來「まっ、焦らずゆっくりでいいと思うよ...」
わんこ「ワン?」
雪歩「あっ、聖來さん」
聖來「なに?」
雪歩「その....私の...私の苗字、読みにくくないですか?」
聖來「ううん、別に?」
雪歩「そ、そうですか....なら別に...」
聖來「ウソだよ♪えっと雪歩ちゃん、でいい?」
雪歩「は、はい!それでいいですぅ!」
聖來「よろしくね、雪歩ちゃん」
わんこ「ワン♪」
聖來「わんこもよろしくだって」
雪歩「は、はい...」ビクッ
聖來「ほらわんこ、飛びついたりするから雪歩ちゃんわんこの事嫌いになっちゃったよ?」
わんこ「くぅぅぅん....」
雪歩「そ、そんなことないよ、わんこちゃん!」
聖來「冗談だってば、雪歩ちゃんおもしろいね♪」
雪歩「はうぅぅぅ...」
聖來「さてと、あんまり雪歩ちゃんの体力作りの邪魔しちゃ悪いし....」
聖來「そろそろ行こっか?」
わんこ「ワン!」
雪歩「わ、私...別に邪魔だなんて...」
聖來「ううん、ライブ近いんだしいろいろ忙しいでしょ」
聖來「だからさ、時間が出来たらまた一緒におさんぽしようよ♪」
雪歩「は、はい!ぜひぜひ!」
わんこ「ワンワン♪」
雪歩「ふふっ♪またね、わんこちゃん」
わんこ「わふっ」
聖來「じゃあね雪歩ちゃん」
雪歩「あの...聖來さん!」
聖來「んっ?」
雪歩「その...よかったらライブ、見に来てください!」
雪歩「私も....新しい友達が出来たって....事務所のみんなに自慢したいから!」
聖來「...うん!きっと行く!」
雪歩「はい!ぜひ来てください!」
聖來「ありがと♪そのうち雪歩ちゃんもアタシのライブ見に来てね!」
雪歩「行きますぅ!」
聖來「じゃ、ライブ頑張ってね!」
わんこ「ワンワン!」
タッタッタ...
聖來(萩原雪歩ちゃんか....)
聖來(アタシも、もっと頑張らないとね!)
雪歩(聖來さんか...)
雪歩(素敵な人だったな...)
雪歩(歳も近いみたいだし...)
雪歩(いいお友達になれそう♪)
ガチャッ
聖來「おはようございまーす!」
モバP「おはよう聖來」
優「あっ、聖來ちゃんおはよ〜」
聖來「うん!アタシ今日も頑張るよ!」
モバP「どうした?今日はやけに元気だな」
聖來「昨日ちょっとね♪」
優「なんか機嫌いいね、もしかして素敵な出逢いとか?」
聖來「そうだね、そう言えなくもないかな」
モバP「なに!?そ、それはどういう事だ!?」
優「聖來ちゃんマジ!?相手はどんな人?」
聖來「内緒だよねー、アッキー♪」ナデナデ
モバP「おい聖來!そういうのはあんまりだな....」
優「ねえねえどんな人?あたしにだけ教えてよ!」
聖來「うん!そのうち紹介するね♪」
−−−−−−
いぬ美「Zzz...」
雪歩「....」ソロリ ソロリ...
いぬ美「わん?」クルリ
雪歩「ひっ!?」ビクッ!
いぬ美「.....」ゴロン..
P「なあ響、雪歩のやつ何やってるんだ?」
響「自分にもよくわからないけど、さっきからずっとああなんだ」
P「いぬ美に触ろうとしてるけど、触れないって感じだな」
響「うん、別にいぬ美は怒ってるわけじゃなくて眠いだけなんだけど...」
P「でも珍しいな、普段ならいぬ美には近づこうとしないのに...」
響「自分は結構嬉しいぞ!いぬ美も雪歩のこと嫌いじゃないみたいだし、仲良くなってくれたら嬉しいな!」
雪歩(いつまでも苦手なままじゃダメだよね....)
雪歩(わんこちゃんが飛びついても平気な様に慣れとかなくちゃ....)
雪歩(そして平気になったら事務所に招待して....)
雪歩(プロデューサーやみんなの前で...)
雪歩(新しい友達が出来ましたって紹介したいな!)
おわり
駄文失礼しました〜
聖來さん結構好きなんですけどSSでの出番は少なめですね
わんこもカワイイよ〜
あとローディングキャラになった聖來さん可愛すぎ!
ではまた〜
画像支援ありがとうございます
わんこ「ワン!」
聖來「最近涼しくなってきたし、だんだんと秋に近付いてきたのかも」
聖來「季節が変わっていくみたいにアタシもどんどんレベルアップできれば...」
わんこ「!?」クンクン...
聖來「んっ、どうしたの?」
わんこ「ワンワン!」ダッ!!
聖來「ちょ、ちょっとこら!」
バシッ
聖來「あっ、リードが...」
わんこ「ワン!」ダダダッ!
聖來「行っちゃった...」
聖來「おーい!わんこー!」
聖來「どうしたんだろ、一体...」
「い、いやー!!」
「ワン!」
聖來「あっ、わんこの鳴き声だ!」
「来ないでぇー!」
聖來「あっちね!」
聖來「わんこ!?」
わんこ「くぅーん...」
「そ、そんなとこ....ペロペロしちゃダメぇ...」
わんこ「わふっ」
「はうぅぅぅ...」
聖來「ゴメンなさい!大丈夫?」
わんこ「ワン♪」ペロペロ
「ダ、ダメなのぉ...」
聖來「こらわんこ!離れなさい!」グイッ
わんこ「くうぅぅん....」
聖來「まったくもう....スカートの中に潜り込むなんてエッチ!」ペシッ
わんこ「ワン....」
聖來「すみません、いきなり走りだしちゃって...」
わんこ「ワンワン!」
聖來「あはは...ずいぶんあなたの事が好きみたいで....」
「はぅぅぅ...穴掘って埋まってますぅ!」
聖來「ちょ、ちょっと待ってー!!」
画像支援ありがとうございます
−−−−−
「すみません...」
聖來「いいよ別に、ちょっとびっくりしちゃったけど....」
わんこ「ワン!」
「はうぅ!?」
聖來「こーら!ゴメンね..」
「いえ...」
聖來「それよりさ、萩原雪歩さん...でしょ?」
雪歩「は、はい...」
聖來「初めましてだね♪アタシ、水木聖來!セイラでいいよ」
雪歩「こ、こちらこそ....」
聖來「萩原さんはどうしたの?こんなに朝早くから」
雪歩「え、ええっと....」
わんこ「わふっ」
雪歩「ひうぅ...」
聖來「大丈夫だよ、この子噛んだりしないから」
雪歩「す、すみません....」
聖來「で、なにしてたの?」
雪歩「は、はい....その、近々大きなライブがあって」
聖來「あー、765プロのやつね、知ってる知ってる」
雪歩「それで....それに備えて...体力づくりを...」
聖來「なるほどね、そういうこと」
雪歩「あ、あの...その...」
聖來「なに?」
雪歩「せ....せ....」
聖來「緊張しすぎだよ、聖來だよ、せ・い・ら♪」
雪歩「は、はい!その、聖來さんは....」
聖來「アタシはこのわんこのおさんぽ♪」
雪歩「そ、そうですか....」
聖來「朝早いと気持ちいいし、なにより周りの目を気にしなくてもいいからね」
雪歩「へぇ....」
聖來「でも萩原さんは努力家なんだね」
雪歩「そ、そんなこと....」
聖來「だってさ、こんな朝早くから体力づくりなんてすごいよ」
雪歩「私...体力がある方じゃないので....少しでもみんなの足を引っ張らないようにしないと...」
聖來「へぇ、ステージ見たことあるけど全然そんな風には見えなかったけどなぁ」
雪歩「いえ、終わるといつもヘトヘトになっちゃうんです、今度のライブは長丁場だし...」
聖來「それに備えてってワケ?」
雪歩「私、ダンスしてるとすぐに息があがっちゃうから....」
聖來「あー、なんかわかるかも、踊りながら歌うの大変だもんね」
雪歩「聖來さんも?」
聖來「そうそう、ダンスしながら歌ってると歌詞が飛びそうになっちゃってさ、よくトレーナーさんに怒られちゃうんだ」
雪歩「そ、そうなんですか....」
聖來「萩原さんは?」
雪歩「私は....歌詞が飛ぶよりも疲れて歌えなくなっちゃう方が....」
雪歩「その....ファンの人たちに私の歌声を届けられなくならないか、いつも心配しちゃうんですぅ...」
聖來「萩原さんはそっちの方なんだ」
雪歩「私、これと言った取り柄もないし....」
雪歩「臆病だし...不器用だし...」
聖來「うん...」
雪歩「おまけにひんそーでひんにゅーでちんちくりんだし...それに...」
聖來「あ、あのさ....そこまで自分を卑下しなくても....」
雪歩「でも、こんな私でもアイドルになれて....」
雪歩「そして、私を応援してくれる人たちがいるから....」
雪歩「だから、その人たちに私の声を届けられたらって....」
雪歩「そのためには私がへばってちゃどうしようもないから...」
雪歩「体力が無いままの私じゃダメだから...」
雪歩「少しでも出来る事をしないといけないんですぅ...」
聖來「....萩原さんってカッコいいね」
雪歩「か、カッコいい...?」
聖來「うん、すっごくカッコいい!」
聖來「なんて言うのかな...上手く言えないんだけど...」
聖來「こう...覚悟みたいなものを感じるよ!ビリビリと!」
雪歩「ビリビリ...ですか?」
聖來「アタシ、ダンスは得意だけど歌はちょっぴり苦手だったんだ」
聖來「でもそれに構わずダンスのレッスンばっかりやってたらPさんに、プロデューサーさんに怒られちゃってさ」
聖來「『聖來、ダンスのレッスンをするなとは言わない、だけどダンスだけじゃ伝えきれないものもあるんだ!』」
聖來「『お前の魅力をファンの人たちにもっともっと知ってもらうには、さらに必要なものがあるんじゃないか?』」
聖來「そこで気付いたの、アタシはダンスが得意な事にかまけて不得意な部分から目を背けてたんじゃないかってね」
聖來「そこからボーカルレッスンを増やしてもらったり事務所で歌の上手い子にコツを教わったりしたんだ」
雪歩「そうだったんですか...」
聖來「でも萩原さんは自分で気付いて、そして自分から努力して苦手な部分を克服しようとしてるんだね」
聖來「レッスンだけじゃなく、こうして朝早くから体力作りしたりして」
聖來「それもこれも全部ファンの人たちの為に、でしょ?」
聖來「そういう姿勢はすごくカッコいいと思うし、アイドルとしての覚悟を感じるよ!」
雪歩「.....」
聖來「萩原さん?」
雪歩「グスッ...うぅぅ...」
聖來「ど、どうしたの!?」
雪歩「...すみません....」
聖來「アタシ、なにか気に障る事言っちゃった!?」
雪歩「...違うんです....嬉しくて....」
雪歩「ありがとうございます聖來さん、そんなこと言ってもらえて私とっても嬉しいです」
聖來「な、なーんだ...ビックリしちゃった」
雪歩「でも、私も最初からこうだったわけじゃないです」
雪歩「ダメダメだった私をみんながいつも見守ってくれたから...勇気づけてくれたから...」
雪歩「私に覚悟を教えてくれたのは、周りの人たちなんです」
雪歩「落ち込んだ時には春香ちゃんが、真ちゃんが慰めてくれて...」
雪歩「前に進むのをためらった時には四条さんが、千早ちゃんが背中を押してくれて...」
雪歩「それだけじゃない、もっともっといーっぱい助けられてますけど...」
雪歩「みんなが私を支えてくれて、そのおかげで私はアイドルを続けられているから....」
雪歩「だから私は、生半可な気持ちでアイドルをやりたくないって思うんです!」
雪歩「ライブに来てくれる人たちにはだらしない所は見せたくないから...」
雪歩「たとえ辛くたってファンの人たちの前では笑っていたいんです!」
雪歩「それが....私の覚悟だから...」
聖來「うんうん!いいねそれ!ビリビリ来ちゃうよ!」
雪歩「ゴメンなさい、なんだかえらそうに言っちゃって...」
聖來「とんでもないよ!なんか感動しちゃった♪」
わんこ「ワン!」
聖來「ほら、わんこも感動したって!」
わんこ「くぅぅぅん♪」
雪歩「ひゃうぅぅ....」
聖來「あれ?萩原さんって犬苦手だったりする?」
雪歩「す、すみません...大丈夫になったつもりだったんですけどぉ.....」
聖來「まあしょうがないよね、苦手を克服するのって難しいし...」
雪歩「で、でもあきらめちゃダメですから...」
雪歩「ほ、ほーら...わんちゃん...」オソルオソル..
わんこ「ワン♪」ペロペロ
聖來「あはは、やっぱり萩原さんのこと好きみたいだよ」
雪歩「よ、よかったですぅ....」
わんこ「わふっ♪」ペロペロ
雪歩「ふふっ、くすぐったいよ」
聖來「おおっ、全然平気じゃん」
雪歩「ありがとうございます、この子なんて言うお名前なんですか?」
聖來「わんこだよ」
雪歩「いえ、名前を...」
聖來「だからわんこ」
雪歩「そ、そのままなんですか?」
聖來「いやー、いつか付けよう付けようと思ってたんだけど気が付いたらこんなに大きくなってたんだよね」
雪歩「そ、そうなんですか...」
聖來「アタシもプロデューサーさんもわんこって呼んでるから、もうわんこでいいかなって」
雪歩「そっか、わんこちゃーん♪」ナデナデ
わんこ「ワン♪」
聖來「ほらほら、もう犬でも平気でしょ?」
雪歩「そうですね、これならなんとかなりそ...」
わんこ「ワン!」ピョン!
雪歩「きゃあっ!飛びつかないでぇ!」
わんこ「ワンワン!」モゾモゾ
雪歩「ス、スカートの中はダメだったらぁ...」
聖來「わんこ!そんなことしちゃダメ!」グイッ
わんこ「わぅぅぅ...」
聖來「ゴメンね萩原さん...」
雪歩「す、すみません....やっぱりまだ特訓が必要みたいですぅ....」
聖來「まっ、焦らずゆっくりでいいと思うよ...」
わんこ「ワン?」
雪歩「あっ、聖來さん」
聖來「なに?」
雪歩「その....私の...私の苗字、読みにくくないですか?」
聖來「ううん、別に?」
雪歩「そ、そうですか....なら別に...」
聖來「ウソだよ♪えっと雪歩ちゃん、でいい?」
雪歩「は、はい!それでいいですぅ!」
聖來「よろしくね、雪歩ちゃん」
わんこ「ワン♪」
聖來「わんこもよろしくだって」
雪歩「は、はい...」ビクッ
聖來「ほらわんこ、飛びついたりするから雪歩ちゃんわんこの事嫌いになっちゃったよ?」
わんこ「くぅぅぅん....」
雪歩「そ、そんなことないよ、わんこちゃん!」
聖來「冗談だってば、雪歩ちゃんおもしろいね♪」
雪歩「はうぅぅぅ...」
聖來「さてと、あんまり雪歩ちゃんの体力作りの邪魔しちゃ悪いし....」
聖來「そろそろ行こっか?」
わんこ「ワン!」
雪歩「わ、私...別に邪魔だなんて...」
聖來「ううん、ライブ近いんだしいろいろ忙しいでしょ」
聖來「だからさ、時間が出来たらまた一緒におさんぽしようよ♪」
雪歩「は、はい!ぜひぜひ!」
わんこ「ワンワン♪」
雪歩「ふふっ♪またね、わんこちゃん」
わんこ「わふっ」
聖來「じゃあね雪歩ちゃん」
雪歩「あの...聖來さん!」
聖來「んっ?」
雪歩「その...よかったらライブ、見に来てください!」
雪歩「私も....新しい友達が出来たって....事務所のみんなに自慢したいから!」
聖來「...うん!きっと行く!」
雪歩「はい!ぜひ来てください!」
聖來「ありがと♪そのうち雪歩ちゃんもアタシのライブ見に来てね!」
雪歩「行きますぅ!」
聖來「じゃ、ライブ頑張ってね!」
わんこ「ワンワン!」
タッタッタ...
聖來(萩原雪歩ちゃんか....)
聖來(アタシも、もっと頑張らないとね!)
雪歩(聖來さんか...)
雪歩(素敵な人だったな...)
雪歩(歳も近いみたいだし...)
雪歩(いいお友達になれそう♪)
ガチャッ
聖來「おはようございまーす!」
モバP「おはよう聖來」
優「あっ、聖來ちゃんおはよ〜」
聖來「うん!アタシ今日も頑張るよ!」
モバP「どうした?今日はやけに元気だな」
聖來「昨日ちょっとね♪」
優「なんか機嫌いいね、もしかして素敵な出逢いとか?」
聖來「そうだね、そう言えなくもないかな」
モバP「なに!?そ、それはどういう事だ!?」
優「聖來ちゃんマジ!?相手はどんな人?」
聖來「内緒だよねー、アッキー♪」ナデナデ
モバP「おい聖來!そういうのはあんまりだな....」
優「ねえねえどんな人?あたしにだけ教えてよ!」
聖來「うん!そのうち紹介するね♪」
−−−−−−
いぬ美「Zzz...」
雪歩「....」ソロリ ソロリ...
いぬ美「わん?」クルリ
雪歩「ひっ!?」ビクッ!
いぬ美「.....」ゴロン..
P「なあ響、雪歩のやつ何やってるんだ?」
響「自分にもよくわからないけど、さっきからずっとああなんだ」
P「いぬ美に触ろうとしてるけど、触れないって感じだな」
響「うん、別にいぬ美は怒ってるわけじゃなくて眠いだけなんだけど...」
P「でも珍しいな、普段ならいぬ美には近づこうとしないのに...」
響「自分は結構嬉しいぞ!いぬ美も雪歩のこと嫌いじゃないみたいだし、仲良くなってくれたら嬉しいな!」
雪歩(いつまでも苦手なままじゃダメだよね....)
雪歩(わんこちゃんが飛びついても平気な様に慣れとかなくちゃ....)
雪歩(そして平気になったら事務所に招待して....)
雪歩(プロデューサーやみんなの前で...)
雪歩(新しい友達が出来ましたって紹介したいな!)
おわり
駄文失礼しました〜
聖來さん結構好きなんですけどSSでの出番は少なめですね
わんこもカワイイよ〜
あとローディングキャラになった聖來さん可愛すぎ!
ではまた〜
画像支援ありがとうございます
19:21│水木聖來