2014年07月05日

P「○早?」千早「はい」

短いです。サクサク行きます。



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P「え?何?どういうこと?」





千早「実は今の私は仮の姿なんです…」



P「はぁ」



千早「ずっと隠してきたんですが、プロデューサーにはお見せしておこうかなと」



P「ふーん」



P(何か良く分からんが構ってほしそうだし付き合ってやるか)



P「それじゃ、その千早の正体とやらを見せてもらおうか」



千早「では行きます」



P「おう」

○早「プロデューサー?」



P「ん?」



○早「…また今日も寝ないで仕事してましたね?」



P「…げ、何故それを」



○早「シャツはヨレヨレ、眼鏡の下にクマは出来ている」



○早「私が昨日退社した時、音無さんが淹れていたコーヒーカップが一歩も動いていない」



P「良く見てるな」



○早「私たちのことを気にかけて下さるのは嬉しいですが」



○早「プロデューサーはもう少し自分の体を勞ってやるべきかと」



P「…ははっ、アイドルにそれを言われたらプロデューサー失格だな」



P「分かった。ありがとう。今後気を付けるよ」

○早「約束ですよ?」



P「ああ、約束する」



○早「もし約束破っちゃったら、私すぐに分かりますからね?」



P「千早は物知りだなぁ」



○早「何でもは知らないです。知ってることだけです」



P「ん、その台詞はどっちかって言うと雪h…」



○早「プロデューサー」



P「え、何近い」



○早「萩原さんは萩原さんです。それ以外の何者でもありません」



P「いや、うん。分かった。分かったから」



○早「その事は他言無用です。分かりましたね?」



P「お、おう」

雪歩「ただいま戻りましたぁー」



P「おう、雪歩お帰り」



千早「お帰りなさい。萩原さん」



雪歩「お二人で何の話してたんですか?」



P「うん、それがな。『何でもは』…」



○早「プロデューサー!」



P「あ、すまん」



○早「さっき萩原さんのその話をしてはいけないとあれほど…」



雪歩「え?え?」



P「いや、何というか軽くはずみで…」



○早「だからそういうところが、寝てないから頭が回ってないんですよ」



○早「事実プロデューサー、徹夜明けに話した内容良く忘れてますし…」



雪歩「え?私の、何の話ですか?」



P「うん。何というか。すまん」



□早「全く」



雪歩「うぅっ、二人が何の話してるか分からないこんなダメダメな私は…」スッ



P「あー!雪歩!スコップ!スコップ出さないで!」



雪歩「穴を掘って埋まってますぅー!」バッ



P「事務所が!事務所そのものがー!」



雪歩「ふぇえええええん」ガキィン



P・雪歩「!?」

雪歩「…な。私が突き破れない形状の物体があるなんて…」ガキンガキン



P「いや雪歩。その発言は色々とおかしい」



□早「ふっふっふっ…」



P・雪歩「!?」



雪歩「…まさか、千早ちゃん。あなたの仕業なの?」



□早「その通りよ、萩原さん」



□早「今の私は地を操ることが出来る!」



□早「今私たちが足を付いている地面部を固ーくさせて貰ったわ…」



雪歩「………」



P「ま、まぁ良かったじゃないか雪歩。危うくたるき亭にまた」



P「『お騒がせしてすみませんでした』の菓子折りを贈るところだったんだし」



雪歩「……………」スウウウウウウゥ



P「うん雪歩。スコップを振りかぶって何深呼吸してるのかな?」



雪歩「えええええええええええええい!」ブオン



ガキィン…ピシッ…



ガラガラガラガラッ



P「あああああああああああああ床がああああああああああああああ」



□早「…やるわね、萩原さん」



雪歩「…千早ちゃんこそ、だよ」



□早「………」



雪歩「………」



□早「どうやら考えていることは同じことのようね」



雪歩「そうみたいだね…。」



雪歩「こんなひんそーでちんちくりんな私でも、こと土系統だけは負けたくないんですぅ!」



P「土系統って何」



□早「…私もこの姿になったからには、それを譲るわけにはいかないわ」



雪歩・□早「表へ出て勝負よ!」



P「あああああああこれまた俺の監督責任だろおおおおおおおおおお」

―公園―



雪歩「ええええええええええええええええい」ザクザクザクザク



□早「んああああああああああああああああ」ザクザクザクザク



P「二人のアイドルがただひたすらに地面を掘り進めている」



P「アイドルって、凄い。俺はそう思った」



□早「や、やるわね…萩原さん…。この姿の私と互角だなんて…」



雪歩「ち、千早ちゃんこそ…。こんな近くにライバルがいるだなんて…」



雪歩「灯台下暗しとは良く言ったものだね…」



P「うーん多分そのライバルって台詞はアイドルにぴったりなんだろうけど」



P「使う対象を間違えてるんだよなー」



雪歩「…あ、もうこんな時間ですぅ!帰らないと叱られちゃいますぅ!」



雪歩「また勝負して良い汗かこうね!千早ちゃん!」



□早「…ええ。良い勝負だったわ。またね」



P「それも勝負の対象が穴掘りじゃなくてレッスンとかだったら良かったんだけどなー」

千早「………プロデューサー」



P「ん?」



千早「萩原さんとの穴掘りで泥だらけの汗だらけになってしまいました」



P「うん。そうなるよね。そうなるに決まってるよね。何でそんなことをしようとしたのかな?」



千早「何処かで身体を洗いたいのですが…」



P「………わーったよ」



P「俺の家はここからわりかし近いから、風呂場貸してやる」



△早「!!」

△早「そ、そんな!ぷ…プロデューサーの家だなんて!」



P「…あー、そうだよな。男の使ってる風呂場とか嫌だよな」



△早「あ、いえ!そ、そういうことは…」



△早「………ただ」



P「ただ?」



△早「……その、恥ずかしく感じまして…」



△早「いつもプロデューサーが使ってるお風呂場となると…」



P(あらかわいい)



△早「で、でも…」



△早「わ、私も早く身体を洗い流したいですし!」



△早「そ、その…プロデューサーがご迷惑でなければ!」



P「おう。俺は構わんよ。じゃあ決まったしさっさと行くか」

P「タオルはそこ。湯を焚かすのはこれ。シャワーはそこ」



P「着替えは…ごめんな。女物がないんだよな…」



○早「私、知ってますよ」



○早「男の人は直で裸の上から女の人にYシャツを着させたいんですよね?」



P「あらいつの間にか変わってる」



○早「肌が透けそうな白無地のワイシャツ…」



○早「上半身のみをワイシャツで包むため、むき出しとなる下半身…」



○早「下半身では生足の眩しさが、健康的な色気をストレートにふりまき」



○早「上半身では布地にできるシワや凹凸、肌の透けや、前ボタンにより変化する胸元の露出…」



○早「そういったものが男の劣情を催す…」



P「はーい。お風呂沸いたからー。はい入って入ってー」

ガララッ



△早「し、失礼します」



P「ああ。じゃあ俺はあっちで仕事してるから。何かあったら言ってくれ」



ピシャッ



△早「…ここが、プロデューサーがいつも身体を洗っているお風呂…」





-15分経過-



P「あーこの番組だったら響にやらせるべきかなー」



-30分経過-



P「あ、音無さん?え?床が空いてる?何か心当たりはないですって?いえ。全くないですねー。はい。失礼します」



-45分経過-



P「この企画はあの二人を組ませて…っと」



-60分経過-



P「…遅すぎない?」

P「おーい、ちはやー」



×早『…………』



P「ちーはーやー」



×早『は、はい!何でしょうプロデューサー』



P「反応遅いな。お前60分も風呂入ってるけど大丈夫か?」



×早『…………』



P「お前 60分も 風呂 入ってるけど 大丈夫 か?」



×早『あ、はい。大丈夫です。今髪を洗い始めたところで…その次に身体を…』



P「まだ髪!?ていうか何?全部ウチでやるの?汗と泥流すだけじゃないの?」



○早『………それは知りません』



P「あ、こいつごまかしやがった」



×早『あと2時間もすれば出れるかと…』



P「お願い だから 早く 出て下さい」

◇早「上がりました。良い湯加減でした」



P「おう。じゃあ落ち着いたら…」



P「って何で本当に俺のYシャツ一枚で動いてるのおおおおおお」



◇早「ふふっ♪裸Yシャツちーちゃんですよ、プロデューサー♪」



P「下!せめて下穿いて!」



◇早「ええ?何でですか?」



◇早「せっかくプロデューサーの匂いがするYシャツだけに私包まれてて良い気分なのに…」



P「見えるから!いやギリギリ見えてないけど!」



◇早「プロデューサーにだったら…見られても…」



P「痴女!痴女がいる!助けて!!」



△早「…でも、やっぱり恥ずかしいですね…」



P「そう!だろ!?だから早く下を…」



◇早「私だけYシャツ一枚なのは♪」



P「は?」

△早「だから、プロデューサーも一枚になれば私も恥ずかしくないです」



P「意味が分からないいいいい」



◇早「覚悟して下さいね、プロデューサー♪」



P「れ、冷静になろう!千早!」



×早「………え、今何て?」



P「ちくしょう!使い勝手良すぎだろ!!」



○早「私知ってますよ。嫌よ嫌よも好きのうちって」



P「知りすぎ!」ガチャガチャ



P「だああああドアも開かねえええええ」



□早「ちょっと地面に隣接してるところを固くしてみました」



P「いや本当使い勝手良すぎだろおおおおお」



千早「……さあ、プロデューサー…」



P「………」

P「…ふふっ」



千早「な、何が可笑しいんですか!」



P「いやだってお前…」



P「すっごく顔赤いんだもん。真っ赤だよ」



千早「こ、これは別に…!」



P「ふーん。そこは△早になるところじゃないの?」



千早「いや、だからそれは…」



P「…ごめんな」ポフッ



千早「!」



P「最近、忙しくて千早にかけてやれる時間が少なかったもんな」



千早「………」ギュッ

P「だから、あれだろ?ちょっと俺にかまって欲しかったんだろ?」



P「いやーごめんな。俺もみんなの良き兄貴分として、分かってやれなかったわー」



千早「…あ、兄?」



P「ん?だから寂しかったんだろ?」



千早(こ、この人は…)



千早「…もう良いです。それで良いですよー」



P「む、何か拗ねてない?」



千早「拗ねてません」



P「いや絶対拗ねてる」



千早「拗ねてません」



P「拗ねてる」



○早「知りません」



P「拗ねてますねこれは」

P「…まぁ何だ。今日は色々なちはやを見てきたけど…」



千早「………見てきたけど、何です?」





P「やっぱり、素の千早が一番可愛いと思うよ」





千早「………っ!」



千早「…そ、そんなの知らないです!」プイッ



千早「…プロデューサーの、バーカ♪」







パーフェクトコミュニケーション!!





おわり

―了―



23:30│如月千早 
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