2013年11月07日

凛「仲の悪い私たち」

注意書き
 ・モバマスSSです
 ・喧嘩があります
 ・キャラがイメージと違うかもです


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1375190625


 ---事務所---

 15:56 pm 


 ガチャ

村上巴「来たどー」


モバP「……。おはよう、巴。早かったね」


巴「今日は車つこうたけぇ、はよ着いた」


モバP「そっか」


巴「はぁー。ここのソファは落ち着くのぉ。わかたのはパリパリしとるから、好かん」ボフ


モバP「小学校でクラブとか入って無いのか?」


巴「うちは中学生じゃ! おどれ、喧嘩売っとんのか!!」


モバP「あ! ごめんな、そうだったな」


巴「まったく」


モバP「けど、中学生が今来たのに……その前から来てるってやっぱりおかしいと思うな、凛」



凛「………」



巴「おっ!? いたんか………。

  とりあえず、お疲れ様です」サッ


モバP(相手を見据えながら、手を膝に乗せ、中腰になって挨拶するその姿……怖い)


凛「お疲れ様、巴ちゃん。 で、プロデューサー、さっきの言葉だけど、ちょっと気になるな」


モバ「ははは。どうしたんだ、凛。巴に気付かれていないのを不憫に思って話を振っただけじゃないか」


凛「今週は試験前で学校が早く終わったんだって、何回言えば分かるの? 耳掃除してあげよっか」


モバP「いやぁ、もしかしたら凛が学校をさぼったんじゃないかと思って念を押したんだけどなぁ」


凛「さぼったんなら、早くから事務所になんか来ないよ」


モバP「そっか、そっか。うぅーん、なら家で勉強しなさいよ。わざわざ事務所に来てまでしてないでさ」



巴「……」ハァ・・・




モバP「わかった! 勉強が嫌いだからここへ来たんだな? 家だと両親の目があるから…」


凛「ここでもちゃんとやってるよね? 机の上に広がる、この教科書達が見えないの?

  それに何処かのアホが試験前にも仕事を入れてるから、学校と収録の間にこうやって勉強してるんでしょ」


モバP「駆け出しアイドルなんだから仕事を選べる立場じゃないんだぞ! それに俺だってなるべく試験と被らないように頑張って交渉したんだ!」


凛「『試験』には被って無いよ! でも、『試験前』にポンポン入れられたら勉強する暇ないでしょ!? 勉強しないでテスト受けさせるとか、何考えてるの!?」


モバP「お前は一夜漬けとヤマ張りしかしない輩だな!? テストって言うのはコツコツ、毎日、勉強と宿題と授業の積み重ねで挑むものなんだ!」


凛「プロデューサーと私を一緒にしないで!」




モバP ギャー!

凛 ワー!




巴「……」


松本沙理奈「巴ちゃん〜……、うぷ…。あの二人を止めて…」


巴「アンタもいたんか。 お疲れ様です」サッ


沙理奈「その極道挨拶じゃなくて、普通で良いって言ってるのに〜……うぷ…」


巴「こればっかりは、何か直らんのぉ。 ちゅーか、調子悪そうじゃの」


沙理奈「朝から飲まされちゃって〜……。クーラーの効く事務所で休んでたとこ、アタシ仕事少ないから自由なんだ〜♪……うぷ」


巴「まぁ酔いにあの喧騒は厳しいかね。けど、うちも、ああなった二人を止めるんはしんどいんで」


沙理奈「さっきまで一通り、言い争いが終わって沈黙状態だったんだけどね…」




モバP ウギャー!

凛 ワワー!




巴「うちが種火になったか…。まぁ、また少ししたら落ち着くじゃろ。しばらく、ほっとき。

  アンタ、水でも汲んでこよーか?」


沙理奈「あ、お願い〜…」


巴「待っとってつかい」


 トトト

沙理奈「そのオレンジジュースは?」


巴「うちのじゃ。ほれ。水」


沙理奈「どもども〜」



巴 ゴクゴク

沙理奈 グビグビ



巴「なんか静かになっとるが、終わったんかいの、あの二人」



モバP「……」

凛「……」



沙理奈「睨み合ってるね」

巴「そろそろ行くか」コト



巴「二人とも、もうええか。プロデューサーは、うちと打ち合わせがあるんじゃが」


モバP「はっ。すまないな、巴。…凛がつっかかってくるものだから……」


凛「言いあいは終了でいいのかな? じゃあ、プロデューサーが私に言いくるめられたって事でいいね?」


モバP「よぉし。わかった。第2回戦を始め――――」


巴「待ちぃや! げに、終わらんの、おぬし等。プロデューサーは打ち合わせじゃ、来い!」



モバP ファッキューの指

凛 ファッキューの指返し



沙理奈「二人とも、小指立てちゃ意味違うからね」


---打ち合わせ後---


モバP「じゃあ、巴。今度の仕事は浜川愛結奈とアナスタシアが一緒だから」


巴「わかった」


モバP「こんなところか。聞きたい事とかあるかな?」


巴「仕事と関係ないが、おどれは何でいつも凛と喧嘩ばかりしよるん?」


モバP「あれは俺じゃなくて凛の方から―――」


  ドン!


巴「そうゆうんは面倒だから、ええ。素直に答えようや、な?」


モバP「はい…」


巴「で、何でじゃ?」


モバP「でも、まぁ、本当に凛の方からつっかかって来る事も増えて…、昔より気心が知れた分、本音を言い合うようになったと言いますか…」


巴「言いすぎじゃ」


モバP「すみません……」


巴「親しき仲にも礼儀ありと言うけん、仁義は守らな」


モバP「仁義は関係あるのか…?」


巴「あるんじゃ!」ドドン!


モバP「そ、そうですね…」アセアセ


巴「したら、おどれから謝れ。どっちが悪いとかではのうてな。

  …あんたは大人じゃけぇ、度量がある事、見してこい!」


モバP「そうだな! 大人なんだもんな! 俺はガキンチョに何を言われようと耐えられる!」


 ダダダ


巴「待て、やっぱ、何か不安じゃ、きゃあっ」スッテンコロリーン!




 ダダダダダ


モバP「凛! どうも俺が悪かったみたいだ! お前の安っぽい挑発に乗ってしまった俺が全部、悪かった!

    凛は必死に無い知恵を振り絞って考えた言葉なんだから、乗られないのも非常に心苦しいが全ては君の為だ!

    これからはスルーするけど、まだまだ豆並の脳みそから知恵を引っ張り出して煽りをしてくれ!」



凛「ふーん、あっそ」モグモグ


沙理奈「プロデューサー……」ハァ


凛「別にいつも挑発しているわけじゃないけど…、プロデューサーの考えは分かったよ」モグモグ


モバP「ん…?」


凛「……」モグモグ


沙理奈「凛ちゃん、このカニ美味しいね〜」パクパク


凛「タラバガニだそうですよ、沙理奈さん」モグモグ


沙理奈「酔いも吹っ飛ぶ、この美味しさっ。サイコ〜♪」パクパクパク


モバP「……!」ダダッ ガサガサ


沙理奈「プロデューサー。ゴミ箱なんか漁ってどうしたの?」パク


凛「……。うん、美味しい」モグモグモグモグ


モバP「………!!!」ダダダ パカッ!


沙理奈「今度は冷蔵庫開けてる…」パクパク


モバP「沙理奈」


沙理奈「何〜?」


モバP「その、オホーツク海で取れて北海道から産地直送で送られてきた最高級タラバガニは、どこから出てきたのかな…?」


沙理奈「え、え〜と、凛ちゃんが冷蔵庫から…」サー・・・


モバP「凛」


凛「何?」


モバP「凛」


凛「何?」


モバP「その特上タラバガニはこの冷蔵庫から出したものだな……」


凛「そうだね」モグモグ


モバP「ふ、ふふ……その極上タラバガニはね…、愛しのアーニャからお中元として『俺に』送られた特別なものだったんだよ……」


凛「知ってるよ。至極のタラバカニが入ってた箱の上に『アナスタシアから』って手紙が乗ってったもん。

  アーニャも可愛いよね、書くか書かないか迷ったか一目で分かるハートマークがしたためてあるんだもん」


モバP「……ふ」


凛「手紙は捨てないでおいたよ。はい」ヒュッ


モバP「俺が聞きたい事は一つだけだ……。なんで食べたのかな………?」


凛「これ、消費期限が昨日までじゃん。むしろ何で食べないの? 馬鹿なの?」


沙理奈「え? 昨日までなの?」





モバP「食べるのが勿体無くて1日過ぎちゃっただけだろぉ!!! 今夜食べようとしたんだよーーーー!!!!!!! 馬鹿はお前だーーー!!!!!!」



凛「こっちは期限が過ぎた物を食べてあげてるんだから良いでしょ!? それに、送られて来てからずっと手紙を上に置いてとっとくなんて、気持ち悪いし!

  むしろキモいよ! キモい!!!」




モバP「アーニャが帰郷から戻ってくるのを待ってたんだよ! 一緒に食べようと思ったの!!!!!」


凛「自分で送った物を自分で食べるとか失礼と思わないの!? やっぱり馬鹿なんだね!?」


モバP「アーニャなら快く受け止めてくれるね! 凛とは違う! 全てが違う!」


凛「ああ、気持ち悪いっ! きっとアーニャ戻りたくないんじゃないの? プロデューサーに会いたくなくてっ!!」


モバP「もういい!! 出ていけ!!! 君なんかクビだ!」


凛「ふん! わかったよっ!!」



 タタタタタッ バン!!


沙理奈「凛ちゃん!」カツカツカツ…!



モバP「……」


 トコトコトコ


巴「……」


モバP「巴……」


巴「あほんだらっ!!」


 バチィッ


モバP「ぶへっ!」



---外---


 テクテク


凛「……あほ…」







沙理奈「凛ちゃ〜んっ」


凛「沙理奈さん…」


沙理奈「戻ろ〜よ。プロデューサーも本気じゃないよ。多分」


凛「どうだか」


沙理奈「凛ちゃんがプロデューサーと喧嘩するようになったのって、アーニャちゃんが来てからだよね〜」


凛「知りません。関係ありません」


沙理奈「プロデューサーも担当する子には全力で愛情を注ぐから気にしない方が良いよ。愛情って言っても、アイドルとしてだからね」


凛「沙理奈さんは、愛結奈さんと一緒にあのプロデューサーの初めての担当アイドルでしたもんね。なんでも分かるんですか?」


沙理奈「まぁね〜。そうかもしれないね。凛ちゃんが入ってきた時なんかも荒々しかったから分かるんだよね!」


凛「そうなんですか?」


沙理奈「今とおんなじ感じかも」


凛「へぇ…。誰とがですか?」


沙理奈「誰かな〜? ま! とりあえずは凛ちゃんはプロデューサーと仲直りしないとね〜☆」


凛「……はい」




 ---とある地下食品売り場---


凛「タラバガニ…ですか」


沙理奈「本場の味には負けるかもしれないけど、凛ちゃんからまたプロデューサーに送ってあげようよ」


凛「でも、あれはアーニャからの贈り物だから喜んでたわけで…」


沙理奈「凛ちゃんからでも、きっと喜ぶよ」


凛「そう、ですか?」


沙理奈「うんうん!」


凛「けど、すみません。今、財布を持ってなくて」


沙理奈「あっ、いいの、いいの。カニ代はアタシが出すよ!」 


凛「そ、それは申し訳ないですからいいですよっ」


沙理奈「気にしないで〜。凛ちゃんより仕事少ないけど、先輩が後輩に奢るのはこの業界じゃ当たり前っ!」


凛「…ありがとうございます」


沙理奈「じゃあ、買おっか!」






店員「14000円です」


沙理奈「え」


凛「沙理奈さん。やっぱり…」


沙理奈「カ、カード…………ぐす…………でぇ…」


店員「お支払方法はいかが致しますか」


沙理奈「リボ……」


店員「リボ払いで―――――」


沙理奈「やっぱり6回払いで!」


店員「か、かしこまりました」


沙理奈「ふぅ…あぶない、あぶない〜。昔、へましちゃってリボは怖いんだよね〜」


凛「すみません。ちょっと意味が分からないんですけど…」


沙理奈「だよね…」


沙理奈「さぁ! カニも買ったし、プロデューサーの所に謝りに行こうか!」


凛「はい…!」


沙理奈「うっ…!?」ギュルルルル


凛「どうしました、沙理奈さん!?」


沙理奈「お腹が……グルグルピ〜…。カニが早速あたっちゃった…」ギュルルルル


凛「私はなんとも無いですけど…」


沙理奈「なぜ〜…。じゃ、じゃあアタシは化粧室に行ってくるので、凛ちゃんっ、一人でプロデューサーの所へっ」


凛「沙理奈さんを置いて行けませんっ」


沙理奈「いいからっ。このカニを持って行くの! 先輩命令よ!」


凛「……分かりました。でも、すぐに来てください!」



 タタタタ・・・・・・



沙理奈「…うぅ。……トイレ…」グルルルル



---同時刻 事務所---


浜川愛結奈「おはよっ☆ …って、なんだか暗い顔してるわね、プロデューサー」


モバP「た、助けてくれ浜川! 巴が怖いんだ!」


巴「まだ説教は終わっとらんぞ!!!」


愛結奈「なにかあったの?」


巴「実はの……」







愛結奈「馬鹿!」

 
 バチィ!


モバP「痛いっ」


愛結奈「君は大人なんだから、もっと考えて凛ちゃんと接しなきゃ駄目でしょ!」


モバP「だけどアイツは俺のタラバガニを食べたんだ!」


愛結奈「腐らせたものを食べられただけで怒るんじゃないわよ! 気持ち悪い!」



書き溜め終了。もう少しだけ続きます。

モバP「う…」


愛結奈「て言うか、ホントにあれアーニャを待ってて腐らせたの?」


モバP「まだ腐って無いと思うけどなぁ…」


愛結奈「質問に答えなさい」


モバP「実は食べるの勿体無いと思ってとっておいたら、消費期限が過ぎてたんだ…。今夜、食べようと思ってたのは本当だ」


愛結奈「君も彼女も、何故消費期限切れの物を食べようとするのかしら…」



巴「結論、勝手に食べたとはいえ、おどれも大人ならあれぐらい我慢せいよ。喧嘩ばっかしとるから歯止めが利かなくなるんど」


愛結奈「意思疎通してればこんな事にもならないんだから。仲直りしてきなさい」


モバP「…分かった。俺も大人げなかった。追いかけて謝ってくるよ」


 ガチャ


モバP「いってきま―――」


凛「あ」


モバP「あ」


巴「お。戻ってきたんか」


凛「どこか、出かけるの?」


モバP「…凛を探しに行こうと思ってたんだ。謝りたくて」


凛「謝る?」


モバP「さっきはクビなんて言い過ぎた。すまない」


凛「私も、…謝ろうと思って。…勝手にカニ食べてごめんなさい」


モバP「凛…」


凛「最近、言い争いばっかりしてたせいか、プロデューサーに対してしちゃいけない事もわかんなくなっちゃて…」


モバP「俺も同じだ…。すまない」


凛「私の方こそ、ごめんなさい」


愛結奈「いやー、一見落着かしらね!」


巴「喧嘩も大概にせいよ!」


凛「あ、それでお詫びになんだけど、カニを買ってきたんだ」


モバP「足元の発砲スチロールの中身はもしかして、カニか? わざわざ買わなくても…」


巴「あれほど、カニカニ言うとった奴がほざくな」



アーニャ「ドーブラエ ウートラ! おはようございますっ。ただ今、戻りました」



愛結奈「久しぶり、アーニャ」


巴「ども」スッ


アーニャ「あ、カニですね、タラバガニ。そう言えば、私が事務所に送ったカニはいかかでしたか?」


巴「事務所?」


アーニャ「ダー…お中元にと事務所に送ったのですが…来ていませんか?」


凛「あれって、プロデューサー宛に送ったカニじゃないの?」


アーニャ「受け取るのはプロデューサーだと思いますが、皆さんでお食べになるようにと送った物ですね」


巴「おどれ…」


モバP「ハハハ」


凛「もしかして『アナスタシアから』っていう置き手紙って、プロデューサーが書いたの…?」


モバP「…うん」


凛「気持ち悪い」


モバP「と、当然だがそのカニ、凛が支払ったんなら、後で俺が代金渡すけど…」


凛「これは沙理奈さんが買ってくれたんだよ」


愛結奈「……へぇー。沙理奈が…」


モバP「お、おおっと!! その沙理奈はどこか行ったのかな!? 帰ったよな!」


凛「お腹壊したからトイレに行ったんだけど、…あ! 来たよ!」


沙理奈「ども〜」


凛「沙理奈さん、すみません。さっきはあのカニを食べさせてしまって…」


沙理奈「その様子だと仲直りできたみたいだね〜。良かった、良かっ――――」



愛結奈「……」


沙理奈「……」



モバP「あっと、えっと」


アーニャ「? みんなで、このカニ、食べましょうか」


巴「うちは刺身で食べたいのー!」


アーニャ「マニアですね」



  巴 ジャケー
  
  アーニャ ダー




愛結奈「まーた、ふらふらしてたのね、沙理奈」


沙理奈「愛結奈は忙しそうで大変だね〜☆」


愛結奈「……」


沙理奈「……」


凛「ど、どうしたんだろ、二人共…」


モバP「二人は同期生でスペックが似てるから妙に張り合っちゃって…」


凛「それってつまり…」


モバP「浜川と沙理奈は犬猿の仲」



愛結奈 ギャー!


沙理奈 ワー!



 終わり

うーん、笑える喧嘩が書けなくてごめんなさい。胸糞を感じちゃった人すみませんでした。

08:49│渋谷凛 
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