2013年11月07日

P「貴音の正体は夢だった!」 響「だぞ!」 伊織「にひひっ♪」 貴音「面妖な」

本SSは、
P「本格的に貴音の正体に迫ってみる」 響「だぞ!」 伊織「にひひっ♪」
の、続編です

前作を先に読まないとわからないところがあるので、できればお読みになってからどうぞ


のんびり行きます

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響「貴音!!」

貴音「答えは用意しましたか、響!?ここは終に世界の果て―――」

貴音「道化の詭弁と悪魔の仮面が、響の影を踏んでいます!!」

響「!!」

貴音「勝者のみ・・・」

貴音「唯一人の勝者のみが、涯に立つでしょう」

貴音「その者をこそ上(カミ)と呼びましょう。人に許されざるを自ら許す、超越の権能者と―――」

響「・・・・・・・・・」

響「貴音」

貴音「ええ」

響「貴音・・・・・・なのか?」

貴音「何ですか、その禅問答は」

貴音「いえ、分からないでも無いですね、色々ありましたゆえ。心配をかけてしまいましたか?」

響「・・・・・・」

貴音「案ずることはありません、結局何だったのかよくわかりませんが、わたくしはわたくしです。他の何者でもありません」

響「そう、だな」
響「神だったか」

貴音「ええ」

響「貴音は神になりたかったのか?」

貴音「神になりたい・・・ですか。それは、まこと、考えたこともありませんでした」

貴音「ですが、ならなくてはなりません。そうでないと、わたくしの望みが叶いません」

響「だけど!貴音はもう神同然だぞ!」

貴音「・・・・・・ふむ?」

響「貴音、神の力はさっき砕け散ったが、力はまだ貴音の中にあるぞ!」

貴音「・・・・・・はて?」

銀鳥号《御堂ちゃん、これのことじゃないかしら?》

貴音「ああ、これでしたか」

銀鳥号《ええ、これは大したものよ》

貴音「胃袋が十個くらい増えた感じです」

響「・・・それで、もう十分じゃないか貴音!貴音はもう神と名乗れるほどの力を持ってるぞ!」

響「それでも、まだ何かを望むのか!?」
貴音「響は分かりきったことを訊くのですね、そこが不思議なところです」

貴音「わたくしは、如何に大きな食力を持とうとも、成果を世に顕すまでは決して僭称しません」

貴音「そして、過ちの轍も踏みません」

貴音「かつての覇王は皆、中途でぎぶあっぷした。世界人類悉くにその食を見せつける前に満足し、金に溺れ、不完全な神となりました」

貴音「ゆえに打倒された」

貴音「わたくしは、そうはなりません。らぁめんの底までを踏破します」

貴音「四条貴音は六〇億人類全てと勝負し屈服させ、その事実をもって神座へと至りましょう!」

響「貴音は、どうして、その飽くなき食への執念を捨てられないんだ!?」

貴音「捨てられません、如何にも執念、いかにも愚念、ですがこの一念がわたくしの命脈!」

貴音「まずは舞台を整えましょう。今、わたくしに宿る戯けた食力・・・天下万民と分かち合うにも十分です!」

響「――――何をするんだ!?」

貴音「わたくしは一身の願いから全人類の満腹による敗死を求みます。ならば諸人はわたくしの意志に抗い拒絶するための食力を持たなくてはなりません―――でなくては不公平というものです!」

貴音「ゆえに授けましょう、食の一法 飲物食物の力と心を!」

貴音「天下布食!!!今ここに、四条貴音が発令いたしました!」
響「貴音の周りに何か渦巻いてるぞ!?村織、あれはなんだ!?」

村織《食欲波の塊よ・・・!とてつもない濃度の・・・・・・》

村織《あんなの浴びたらきっと、甲鉄でも防げないわ!》

村織《それだけじゃない・・・・・・!?》

貴音「そうです、村織、これは食の嵐です」

貴音「銀青の雨風を地上に注いで回り・・・人々に食の力と魂を与え、このわたくしと同等の食人に仕立て上げます」

響「なん・・・だって!?」

貴音「これで人類は心身共に完全食装です!この中で勝ち抜いてこそ、神たる食人」

響「食の嵐が世界へと散りばめられたぞ・・・!村織!」

村織《・・・・・・なに?》

響「あれが全世界を汚染するのにかかる時間は!?」

村織《一時間もかからないでしょうね、きっと》

貴音「おおよそ、四十五分です」

響「止める方法は・・・」

村織「元を断つしかないわ。あの嵐は独立してない。発生源と繋がったままよ」

響「何を望むんだ・・・貴音!!!」

響「そこまでの事を為し、何を!!!」
貴音「良いでしょう、何度でも答えます。響が問を重ねるというのなら、わたくしも同じだけ変わらない決意を叫びましょう」

貴音「らぁめんを!!」

響「っ・・・!」

貴音「わたくしの望みは唯一つ!わたくしのらぁめんを返しなさい!」

貴音「わたくしをこの食の世界に生み落とした根源を―――らぁめんの味を確かめたい!」

貴音「そのためにわたくしはぷろでゅーさーを滅ぼし、世界を滅ぼす。らぁめんを奪い束縛する全てを滅ぼす。」

貴音「そのためにわたくしは神となります。人倫(ひとのみち)にゆるされぬらぁめんの奪回を神権によって成し遂げましょう!」

貴音「何故、と問いますか? 何故、かくも求めるのかと」

貴音「それが奪われているからです!」

"このらぁめんは食べてはいけない"

"このらぁめんはあなたのではない"

"このらぁめんを味わってはいけない"

貴音「わたくしは確かに覚えています。ぷろでゅーさーがわたくしに告げた残虐な言葉を、その瞬間を、魂に懸けて記憶しています」

貴音「だから取り戻さずにはいられないのです!!」






貴音「ら ぁ め ん を !!!!!」
シーン

P「・・・装甲悪鬼麺達、これが今度響が主演の映画のプロモーションだ」

伊織「その主演の響は、ほんの僅かだったわね」

響「違うぞ!ここはほんの一例だぞ!」

貴音「ふふ、らぁめんへの飽くなき戦いです。まこと、胸を打つものがありました」

響「それを言ったら、伊織だって声だけじゃないか!」

伊織「確かにそうね・・・無尽合体キサラギのロボットみたいな気分だったわ」

P「ところで、貴音の正体は夢だったが、今はなんなんだ?」

貴音「実のところ、それはわたくしにも分からないのです」

伊織「どうして?」

貴音「ふと気がついたら、いつもの通勤路を歩いていたものですから」

響「また不思議な事があるもんなんだな」

P「これはまた俺たちが出動するしかないか?」

デコリン「正直、もうお断りしたいのだけど?」

GNHくん「この名前はちょっと・・・(困惑)」

PさんLOVE「文句言うんじゃない!」

貴音「まこと、不思議です」

伊織「ところで、このユニットの名前とリーダーはどうするのかしら?」

P「んー、それを今考えてるんだよね」

伊織「ふふん、リーダーは私しかいないわよね?だって、竜宮小町のリーダーだったのよ?」

響「それなら自分がやりたいぞ!だって自分、完璧だからな!」

貴音「貴方様?」

P「うーん・・・・・・」
P「まず、貴音がリーダーは無いんだ」

貴音「はぅ!?」

P「貴音は、ユニットにした場合、前で歌わせるより、後ろでサポートした方が輝くからな」

P「そうなると、響か伊織なんだけど、伊織だと、ひびたかを上手く使えるかどうか怪しい」

P「それに竜宮小町のリーダーっていうのも引っかかる」

伊織「どういうこと?」

P「伊織がリーダーだと、メンバーは変わっても竜宮小町の延長だって見られる可能性があるからな」

P「あくまで新ユニット、そういう路線で行きたいんだよ」

伊織「アンタがそう思うならそうなんでしょうね、ああは言ったけど、私はどっちでも構わないわよ」

P「それじゃ、響で行くか!」

響「わかったぞ!」

P「ユニット名は、そうだなぁ・・・それは、また考えるわ」

P「っと、その前に、これからはトリオレッスンだ」

P「響と伊織は問題はないが、貴音は、さっきの映画には響の紹介で出演出来たけど、世間ではデビューしていないことになっているからな」

P「それに数年というブランクはヤバイ」
P「以前の貴音は夢で割りと超人的だったから、ハードスケジュールもいけたんだが、今は人間・・・いや、人間かどうかもわからんけど・・・」

P「もしかしたら、今までのようには行かないかもしれないからな。」

P「詰まるところ、貴音の天井と底が知りたい」

貴音「諒解です、貴方様」

響「映画のキャラが抜けきってないぞ」

伊織「少し不安だわ、しかも、そっちのキャラは響の方でしょうが」

レッスン場

P「ワン、ツー、スリー、ほら!伊織!遅れてるぞ!響は少し速い!」

響「うがー!」

伊織「ひぃひぃ」

貴音「ふっ、はっ」

P(貴音は完璧だな・・・・・・ブランクなんてなかったんだな)

貴音(わたくしは言ったはずですよ?必ず覚えていると)

P(そうだな・・・・・・脳内に直接!?)

P「それじゃ、ちょい休憩だ!」

響「ユニットって難しいぞ・・・自分、クインテットとかでサポートはやったことあるけど、リーダーは全く経験が・・・」

伊織「はぁ・・・ひぃ・・・んぐっ、わ、わたしがすこしはおしえてあげるわよ・・・ぐぇぇ」

貴音「思いの外、動くものですね」

伊織「な、なんで、息切れてないのよ・・・凄いハードだったのに・・・・・・」

響「確かに、ちょっとキツかったな〜」

貴音「いつの間にか、だんす型になっていたのでしょうか?」

伊織「し、知らないわよ・・・」
P「これは、ユニットとしては前途多難だなぁ」

P「Sランクに準Sランクで一方はランク外だ、先ずは、文字通り足並みを揃えることから始めて行こう」

P「ということで、これ」プラーン

響「なんだ?これ」

P「これからは三人四脚で行くぞ!」ギュッ

響「え」

伊織「え」

貴音「面妖な」

P(ということで、ライブの並び順、伊織、響、貴音の順で並んでもらった)

響「よ、よし、先ずは右足から行くぞ・・・せーっの!」

伊織「ちょちょちょ!!」

貴音「響、しっかり確認を・・・!」

ドンガラバターン

響「うごごご・・・・・・」

貴音「お、思わず先ほどのれっすんと同じ感じで足を出してしまいました」

伊織「ワンツー方法は危険ね」



P(何度か繰り返すうちに転ばないようになり、その内にはよろけることもなく)

P(気がついてみたら、無意識のうちに足並み合わせて歩いていたという)

響「なかなか揃ってきたな!」

伊織「この私にかかればこんなのお茶の子さいさいよ!」

貴音「伊織、おでこが少し腫れていますよ」

伊織「こんなのなんともないわ!」

P「よし、足並みは完全に揃ったな、それじゃ、踊ってみようか」パサッ

響「よーし!今なら行ける気がするぞ!」

伊織「楽勝、ね!」

貴音「ぴぴんあっとまぁく板橋さんですか?」

冬馬「全然ちげぇ!!」

千早「くっ」
P「やはり、この3人は未知数だな・・・」

響「久しぶりに楽しいダンスだったぞ!」

伊織「ぜぇぜぇ・・・上手く行ったわね・・・!」

貴音「よきにはからえ」

P「キャラ変わりすぎ」

P「それじゃ、今日はこの辺で終わろう!あ、直帰で構わないぞ」

ひびいおたか「はい!」ゾロゾロ

P(それにしても、息の切れない貴音・・・これはまた何かありそうだな・・・)
1週目の前夜の路地裏

男「へへへ、今日も上々だなぁ」

男「頭の悪いやつがこういうのを買っていくんだよなぁ」

男「こんな錠剤1つで痩せられるわけねぇってこった!ひゃははは!うめぇ!」

??「」

男「ああ?なんだてめぇ」

??「」ニヤリ

男「ひっ!な、なんだよ、この金は俺のもんだ!」

男「悔しかったら、お前も稼いでみやがれ!」

??「」ハァ

男「な、なんだよ」

??「いただきまぁす」

男「あ?」

男「!?」

男「や、やめろ!お、俺なんか食っても美味くねぇぞ!!!やめろ!!」

男「に、逃げるしか・・・!」ダダダダ
??「まてー」サッ

男「なっ、こいつ速い!!」

??「今度こそ、いただきまぁす」ガッチリ

男「は、離せぇ!話せば分かる!!」

??「離すと話すをかけてるんですか?面白く無いですねぇ」

??「あ、でも、ちょっとくすっと来るかもしれませんね」

??「話せぇ!離せばわかる!!とかどうです?」

男「う、うるせぇ!!」

??「むぅ、あなたがそう言ったんですよ?」

男「文面でしか分からない返しはやめろ!」

??「ふふ、的確ですね。それじゃ、今度の今度こそいただきまぁす」

男「あ・・・・あああ・・・・・・・!」

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
1週目

響「えーっと、吉野御流合戦麺法「湯斬」が崩し!電磁湯切「禍」!」

伊織「おはよう、何いきなり訳の分からない呪文を言ってるわけ?」

響「今度の映画の主人公の必殺技だぞ」

伊織「へぇ、やっぱりラーメンが関連してるのね」

響「他のもあるらしいぞ、自分はまだ知らないけど・・・」

伊織「ふーん」

響「あっと、おはようだぞ、伊織!」

伊織「ええ、おはよう」

響「というか、自分と伊織がこうやって歩くのも久しぶりだな!」

伊織「そうねぇ、この映画を撮る前は何かと忙しくて擦れ違うばかりだったものね」

響「昨日は気が付かなかったんだけど、伊織、ポニーテールにしたんだな」

伊織「ええ、最近暑いもの。だらーっとロングにしてると熱が篭っちゃうもの」

響「かわいいぞ!伊織」

伊織「・・・ええ、ありがとう///」
響「なぁ、伊織はなんで同じ映画に出てるのに知らないんだ?」

伊織「さぁ?書いてる人のミスじゃない?」

響「?まぁ、いいや・・・・・・ん?」

伊織「どうしたの?響、765プロはもうすぐそこだけど」

響「人がいるぞ」タタタタ

伊織「あっ、ちょっと!」

路地裏

響「おーい!そんなところで寝てると風邪引くぞ!」

響「なぁなぁ、聞いてるのかー?」

男「」ズズズズ

響「た、倒れるぞ!」

男「」バタリ

響「――――!!!」

伊織「はぁ、はぁ、な、何いきなり走りだして・・・」

響「――――」パクパクパク

伊織「何?この人が・・・――――!!!」





「いやあああああああああああああああああああああああああ」

「だぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
ペーポーペーポー

事務所内

P「大丈夫か?二人共」

響「な、なんくるないさぁ・・・・・・」

伊織「」ガチガチガチガチ

貴音「なんと・・・」

P「まさか、765プロ付近で殺人事件が起きるなんてな・・・」

貴音「まこと、衝撃を隠せません・・・」

P「そして、その死体を見たのがこの二人というのが最悪だ・・・・・・」

貴音「ですね・・・この状態では仕事がまるで手に付かないかもしれません」

P「これから、事情聴取なんかもあるからな、今日はとりあえずオフだな」

P「貴音は二人についてやってくれ、俺は仕事先に断りを入れてくる」ガチャッ

貴音「承知いたしました、響、伊織、大丈夫ですか?」
QK&2週目準備しまっす

あっちくて面倒になってきたYO→


2週目

P「今週もオフかねぇ、事務所に来てみたはものの」

貴音「どうでしょうか・・・・・・」

P「貴音も何か活動させればいいって?いや、今週はオーディションが入ってるんだよね」

貴音「なんと」

P「そこで貴音のお披露目って思ったんだけど、まぁ、事情が事情だし、向こうも分かってくれるかなぁ」

貴音「信じて待ちましょう、貴方様」

ガチャッ

響「はいたーい!」

伊織「歯痛いの?大丈夫?おはよう」

P「響!?」

貴音「伊織!?」

響「違うぞ・・・はいたいははいさいの女性が言う方だぞ」

伊織「へぇ、知らなかったわ・・・・・・」

P「ちょちょちょ・・・スルーしないで下さい」

響「自分たち、腐ってもSランクアイドルだからな!」

伊織「ええ、あんなのでへこたれるメンタルじゃないわ。私は準Sだけど」

P「そうか・・・本当に大丈夫なんだな?」

響「大丈夫だぞ!なんたって貴音のなでなでは凄いからなー」

伊織「ええ、あれは凄かったわね」

貴音「ふ、二人共!それは秘密ということに・・・!///」

P「うらやまけしからん!」
P「ということで、今週はオーディションなんだけど、大丈夫?」

響「自分は大丈夫だぞ!ただ、練習量がちょっと不安だぞ・・・」

伊織「そうねぇ、私達一人一人はいいけど、ユニットとなると、話が違うわね・・・」

貴音「わたくしたちが信じるわたくしたちを信じるほかないと思います」

伊織「そう・・・ね、あれこれ考えても仕方がないわ、当たって砕いて行きましょうか」

P「それじゃ、いっちょあれやっとくか!」

響「ああ、あれだな?」

伊織「あれね、いいわ」

貴音「あれですね、わかりました」

P「4!」

貴音「三!」

伊織「2♪」

響「1!」

P「ターッチ!」

貴音「えい、えい、おー!」

伊織「ファイト、オー!」

響「トップアイドル!」

P「・・・」

貴音「・・・」

伊織「・・・」

響「・・・」
テレビ局控え室

伊織「で、結局、ユニット名は何にしたのかしら?」

P「あれ?見なかったのか?ユニット名」

響「え、どこに書いてあったんだ?」

P「ほら、控え室のドアの前に貼ってあるじゃないか」

貴音「これ・・・ですか」

P「ああ、>>+2だ」

伊織「安価なの?」

響「安価かぁ」

貴音「あんか?」
伊織「誰も来ないじゃないのよ!」

P「あっれー、おかしいな・・・」

貴音「貴方様、こちらの紙では?」

P「ああ、そうだ、こっちだこっち」

響「それで、ユニット名は?」

P「色々、考えたんだよなぁ、シルバームーンとかゴールドスマイルとかラブリーピンクとか」

響「えぇ、なんかセンスないぞ・・・」

伊織「なんで色なの?」

P「いや、深い意味は無いんだけどね、うーん」

貴音「ならば、れいんぼぅなど如何ですか?」

響「あ、それいいな!レインボードリームとか!」

伊織「虹色の夢、んー、いいんじゃないかしら」

P「それじゃ、それで行くか!」

伊織「前途多難だわね・・・・・・」

響「ホントだぞ」
P「そして、時は吹き飛ぶ!キングクリリン!」

オーディション後

伊織「ふふん、楽勝だったわね!」

響「だぞ!国内オーデション最高峰って聞いてたけど、そうでもなかったさー」

貴音「えくしりあでしたか?しかし、良い経験でした」

P「それじゃ、そろそろ帰るぞー、車にのりこめー^^」

ひびいおたか「わぁい^^」

ボロロロロロロ

事務所

ひびいおたかP「ただいまー!」

社長「おかえり、今日のオーディション素晴らしかったよ!小鳥君と一緒に見ていたよ」

社長「おっと、そろそろどっとっぷTVの時間だ」

P「レインボードリームは・・・20位か、ふむ、なかなかイイ線だな!」

響「全然ダメだぞ!」

伊織「そうね、もうちょっと上じゃないと」

貴音「そうですね、この二人がいるのに二十位というのはいささか・・・」

P「ユニットだからな、まだ厳し目の評価なんだよ、これからだ、これから!」

P「それじゃ、今日はこのへんで終わりだ、みんな、お疲れ様!」

響「お疲れ様だぞ!」

伊織「お疲れ様♪」

貴音「お疲れ様でした」

ガチャッバタン


小鳥君× 音無君達◯



3週目夜P帰路

P「ふぅ、今日も疲れた」

P「しかし、なかなか今回のユニットはよさそうだ」

P「どっとっぷTVでは、5位だったからな」

ガサガサ

P「ん?なんかいるのか?」

ガサ・・・

P「どうせ、クマだろ、気にすることはないな」

P「・・・クマはダメだろう」

??「こんばんは」

P「うお!!!」

??「月が綺麗ですね」

P「突然月並みなセリフ吐かれても」

??「本当、月が綺麗。だから・・・」ドンッ

P「うわっ!いきなり押し倒してきた!これが今流行の肉食系女子か!」

??「いただきまぁす」

P「ちょちょちょ、待ってくれってばよ!」

??「この痴れ者!この様な往来で何をしているのです!!」

P「た、貴音!」

??「!!」バッ

貴音「ぷ、ぷろでゅーさー!?お怪我はありませんか?」

P「あ、ああ、すまない、助かった」

??「四条貴音・・・」ボソッ

??「今は、まだ」サッ

貴音「お待ちなさい!!・・・行ってしまいましたか」

P「あ、あいつはなんだ?」

貴音「わたくしにもわかりません・・・ですが、なにかわたくしを知っているような素振りをしていました」

P「765プロ周辺で起きた事件といい、最近物騒だな・・・・・・」

貴音「ええ・・・・・・」
QKしまっす&4週目じゅんB
帰路

P「はぁ、これは疲れたな・・・」

P「しかし、もし、貴音をあんなことにした奴がいるんなら、そろそろアクションがあってもいいんじゃないか?」

P「貴音は自分が吸血鬼であることを自覚したみたいだし・・・」

P「そういうのには敏感そうだけども・・・まぁ、なにもないならそれが一番だけどもさ・・・」

??「ちょいとそこの若いの」

P「はい?」

爺「この老僕めの話を聞いていかんかの」

P「え、なにそれは(困惑)」

爺「なに戯言じゃよ」

P「そうですか、戯言なら失礼しますね」

爺「またんかい!」

P「!!」

P(動けないんですけど!)

爺「昔の事なんじゃが、それは大層力のある妖怪がおったそうな」

爺「しかし、あまりある力のせいか、常に孤独じゃった」

爺「その妖怪は考えたんじゃ、どうすれば友が出来るか」

爺「その考えに至るまで数百年かかったそうじゃがな」

爺「そして、思いついた答えが、自分と同じ者を作り上げれば良い。と」

P「そ、れで?」

爺「それだけじゃ」

P「」

爺「それと、この言葉も送っておこうかの」

P「?」

爺「喜怒哀楽を包む雫は全てを赦す」

P「??」

爺「ワシにもわからんぞい、じゃが、きっと何かの役に立つじゃろうよ、じゃあの」

P「な、なんだったんだ・・・・・・」
同日夜

貴音「まこと、本日も多忙の極みでした」

貴音「ですが、あの方が取ってぃて下さった仕事だと思うと、より一層励めるというものです」

貴音「ふふっ、貴方様♪」

??「ごきげんね」

貴音「な、何奴!?(気配が全くしませんでした)」

??「そろそろいい具合かと思ってね、ちょっと顔出ししに来たの」

貴音「顔出しという割には、覆面をしていてわからないのですが?」

??「うふふ、まだ見せられないのよね」

貴音「!」ジリ

??「大丈夫よ、まだ何もしないわ。まだ、ね」

貴音「・・・何が目的なのですか?」

??「んー、あ、やっぱり気が変わったわ」ヒョイ

貴音「んん!?いったい何を・・・!!!?」ドクン

貴音(何事です・・・!?思考が塗りつぶされていきます・・・!)

貴音(こ、これは・・・血血血・・・なんという・・・血血血・・・コタエますね・・・チチチ!)

貴音(くっ・・・血血血血血血血血血血血血)

貴音(コレガ吸血衝動トイウものデスカ?ダメでス・・・アラガえません・・・)

貴音「カァ゙ァ゙ァ゙ァ゙」

??「さぁて、親鳥は教えてあげるの。餌の捕り方をね!」




貴音()

貴音「はっ・・・!」

貴音「わたくしは何を・・・・・・」ニチャ

貴音「・・・!!!!」

??「お目覚め?」

貴音「わ、わたくしに何を・・・したのですか?」

??「ちょっと本能のままに動いてもらっただけよ?」

貴音「わ、わたくしは・・・・・・!」

??「そう、あなたは食事をしたのよ?」

??「誰だって、食事はするでしょう?あなたはそれをしたの。何も悪いことじゃないわ」

貴音「そ、そんな・・・」バタッ

??「あらら、倒れちゃった。ちょっと記憶イジっとこうかしら」

??「私に会ったのは消して、血を吸ったのは残しておくと」

??「うふふ、貴音ちゃん。もうすぐ完成よ」


そいでは今日はこの辺で

クライマックスは目の前さー!
専ブラだとsageが自動で入っちゃうのね・・・




8週目

ひびいお「おはようだぞ!」

P「ああ、お早う。・・・だぞ?」

伊織「///」

響「あれ?貴音はまだ来てないのか?」

P「実はそうなんだよ、貸出携帯に電話してみても出ないし、なにやってんだろうなぁ」

P「貴音・・・・・・」

ひびいお「行ってくるといいさ!」

P「二人共・・・・・・何かあったのか?」

伊織「べ、別に何もないわよ!」

P「ふぅん?」

P「それじゃ、ちょっと探しに行ってくるな」ガチャ

響「いってらっしゃいだぞー!」

伊織「・・・いってらっしゃい」

響「伊織ー?どうしたさー?」

伊織「なんでもないわ!///」

伊織(私が響を意識し始めたっていう話はまた別の話よ!別なんだからね!)


P「ハァハァ・・・どこにもいないぞ・・・マジなにやってんだ・・・」キョロキョロ

P「そういや、貴音と一番最初に会ったのは、桜吹雪が舞うところだったな・・・」

P「ちょっと行ってみるか・・・」タタタタ



貴音「わたくしはこの様なところで何をしているのでしょうか・・・」

貴音「・・・・・・1日暇をしてしまいました」

貴音「本来であれば、ゆにっとの皆と仕事に行っている頃だというのに・・・」

貴音「貴方様・・・・・・」グッ

P「ふぅ・・・やっと見つけたぞ、貴音」

貴音「・・・・・・」

P「貴音?どうしたんだ?」

貴音「貴方様はわたくしが怖くはないのですか?」

P「吸血鬼だってことか?」

貴音「ええ、貴方様に限らず、響や伊織もですが」

貴音「どうして怖くはないのですか?」
P「理由なんてないけどなぁ」

貴音「どうしてですか?わたくしは寝ている貴方様を組み伏せあまつさえ血を吸い取ろうとしたのですよ!?」

貴音「前夜に至っては、わたくし自身の吸血衝動打ち勝てなかった・・・・・・」

P「他の人の血を吸ったのか・・・?」

貴音「ええ・・・」

P「そうか・・・・・・」

P「それが出そうならもうちょっと早く言って欲しかったな」

貴音「?」

P「俺なら、いいぞ、吸っても。我慢することはないぞ?」

貴音「あ、あなたさま・・・・・・」フラフラ

貴音「はっ!」

貴音「またっ・・・・・・!」

P「貴音?」

貴音「わたくしは、以前は夢という存在でした。しかし、わたくしは奇縁あってかこうして再び貴方様に巡り会えました・・・」

貴音「こうしてまた再び貴方様と触れ合えることをどれほど喜んだか・・・・・・ですが」

貴音「こうして、他人の犠牲の上に立ってまで再び生を刻む・・・わたくしにはそれが耐えられません」

P「おい、貴音・・・?」

貴音「知っていますか?昔、桜の木の下には人の死体が埋まっているという与太話が円満したそうですよ」

貴音「わたくしが埋まったら、何色の桜が咲き誇るでしょうか・・・?」

P「おい!貴音―――」

??「それは、困るわ、貴音ちゃん」

P貴音「誰だ(何奴)!?」

??「折角、夢だった存在の貴音ちゃんを集めて、体を作ってあげたのに・・・」

P「お、音無さん・・・!?」

貴音「小鳥嬢・・・!」

小鳥「この辺には吸血鬼一族はいなくて、ひとりぼっちだったから、折角家族になってあげようと思って作ったのに」

貴音「・・・小鳥嬢がわたくしを吸血鬼にしたのですか?」

小鳥「ええ、そうよ。だって、貴音ちゃんまたプロデューサーさんと会いたかったんでしょう?」

小鳥「そして、プロデューサーさんも貴音ちゃんとの再開を望んでいたわよね?」

小鳥「それなら、この音無小鳥が人肌脱いであげようと思ったのよ?」

小鳥「それなのに、生きたくないだなんて・・・」

小鳥「贅沢が過ぎるわよ?」サッ

P「!!貴音!!!!」ザシュ

貴音「貴方様!?」

小鳥「脇腹・・・なんで邪魔するんですか?プロデューサーさん」

P「いってぇ・・・へへ、当たり前の事を聞くんですね、音無さんは」

小鳥「?」

P「俺が貴音のプロデューサーだからに決まってますよ」ガクッ

小鳥「なるほど、単純明快ですね。でしたら、これは如何ですか!?」サッ

P「消えた!?」

小鳥「後ろですよ、プロデューサーさん」

P「!!」

小鳥「それでは、いただきまぁす」アーン
貴音「貴方様!!」グーパンチ

小鳥「へぶっ!」ドシャッ

小鳥「痛いわ、貴音ちゃん」

貴音「いくら小鳥嬢とは言え、それは承服いたしかねます」

小鳥「よいしょっと」パンパン

小鳥「でも、予想外だったわ」

貴音「?」

小鳥「血の味を初めて覚えた吸血鬼はところ構わず血を吸い尽くすと思っていたんだけどね」

貴音「・・・わたくしを嘲笑しているのですか?」

小鳥「いいえ、寧ろ感嘆だわ、その自分の制御法が私も知りたくなっちゃったわ」

貴音「教えて差し上げましょう」

小鳥「ホント!?」

貴音「ですが、その前にまたあの時のように765ぷろには戻れはしないのでしょうか・・・」

小鳥「それは無理ねぇ」

小鳥「正体明かしちゃったしね、プロデューサーさんも怪我させちゃったし」

貴音「で、ですが、ぷろでゅーさーはわたくしの事を・・・だから、小鳥嬢も・・・!」

小鳥「無理・・・・・・なのよっ!」

貴音「あう!」ドサッ

小鳥「あーあ、失敗作かぁ、私の話も聞いてくれないし、もういいかな」

小鳥「同じ吸血鬼に傷を付けられると、再生できないって聞いたわ、だから、心臓を、ね?」
P「くっ、間に合え・・・!」ガバッ

貴音「貴方様!!」

小鳥「あら」ザクッ

P「かはっ」

貴音「あぐっ」

P「ごめ・・・ん・・・な?とめ、られなか・・・った」ポロポロ

貴音「あ、あなた・・・さま・・・!」ゴフッ

貴音「と、ともに・・・・・・まいりましょう・・・」

P「あぁ・・・・・・」ポタポタ

小鳥「なにこの二人、ちょっとムカツクわねぇ」グチャ

P貴音「」

小鳥「はぁ、次は誰にしようかしら?響ちゃんなんていいかもしれないわね」

小鳥「なんだか私に懐いてくれそうよ」
P「ごめ・・・ん・・・な?とめ、られなか・・・った」ポロポロ

貴音「あ、あなた・・・さま・・・!」ゴフッ

貴音「まこと・・・・・・おしたい・・・もうして、おりまし・・・た」

貴音「この・・・ように・・・・・・なみだまで・・・つらかった・・・でしょう?」

貴音「ですが、もうすぐ・・・ときはなたれます・・・と、ともに・・・・・・まいりましょう・・・」

>>68にこれを追加して読んでくださいな
パァァァァァ

小鳥「な、なに!?あの二人のところが光ってるんだけど!?」

爺「ふぉっふぉ!どうやら奇跡とやらが起きたようじゃなあ!まだまだこの世の中も捨てたもんじゃないわい!」

小鳥「だ、だれ!?」

爺「なぁに、通りすがりの老僕じゃよ」

小鳥「見られたっ![ピーーー]しかないわね・・・」

爺「たわけが!!この小童め!!」

小鳥「!!」

爺「ここ最近界隈を騒がせて追ったのはお主か・・・これは少し灸を据えねばなるまいて」

小鳥「え、えっ」
アッー これだもんなぁ

殺るしかない ね









P()

P(あれ、俺生きてる?あれ?)

P「あれ?事務所?あれ?」

貴音「あ、貴方様!?」

P「おお、貴音!?大丈夫か?」

貴音「え、ええ、大丈夫です」

P「何がいったいどうなって・・・」

貴音「わたくしもまるで理解ができません・・・」

小鳥「おはようございまーす!あなたの街の宣伝部長、音無小鳥ですよ!」

P貴音「音無さん(小鳥嬢)!?」

小鳥「はぇ^〜どうしたんスか?二人共」

小鳥「ああ、そういえばそういえば、いやぁ、すみません、今日の今日まで鳥インフルエンザが治らなくてですねぇ〜」

P貴音「!?」

小鳥「ここ1週間くらい記憶がないんですよねぇ。私、よく生きてたなぁ、あ、それじゃ溜まってる事務やってきますね!」テクテク

P貴音「どういうこと?」
貴音「ぷろでゅーさー」

P「貴音?」

貴音「わたくし、吸血鬼ではなくなったようです」

P「なんだと!?」

貴音「吸血衝動がまるでありませんし、何より、体が重いです」

P「そ、そうか・・・」

P「俺の方もいつもの体っぽいな、うん」

P「いったい何が・・・・・・」

響「はいさーい!自分、我那覇響だぞ!」ガチャッ

伊織「なんで突然自己紹介したのかしら、おはよう」

P「お、おはよう」

貴音「おは、おはようございます」

響「どうしたさー?プロデューサーに貴音」

P「いや、俺にもよく分からなくてだな・・・」

伊織「分からないなら、考えても仕方がないんじゃない?」

貴音「・・・そうですね、今は生きているのです。こうして」ツネル

P「痛い痛い!夢じゃない!」ツネル

貴音「痛いです、貴方様、夢ではありませんね」

響「プロデューサー!今日のスケジュールを教えて欲しいぞ!」

伊織「早くしなさいよ」

貴音「貴方様」

P「よし、それじゃ今日のスケジュールは―――!」



END
ということで、終わりでございます

ムーンレイス説だとなんだかどこかのガンダムみたいになりそうなので、吸血鬼説を引っさげてみました

ひびいおはどうしたんだって?
それは、まだ何も書いてないし決まってもいないんだ、済まない

それでは、短いですが読んでくださりありがとうございました
>>74

爺さまは、昔、同族を増やそうと画策したお方です
戻し方は知っていたけど、やっても戻らなかったという
何故戻らなかったかというと、長年覚えていたあのヒントには先頭に想い人のって入って初めて成立するんさー(後付け)

よくあるじゃないか、例え話は自分の話っていうのがさ

13:39│四条貴音 
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