2013年11月07日

晴「橘ー、なぁ橘ー」ありす「何ですか」

晴「遊ぼうぜー」

ありす「………」

晴「橘ー」


ありす「嫌です」

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晴「いいだろー、サッカーしようぜー」

ありす「……今私が何をしてるか、分かってますか?」

晴「んー?何やってんだ?」

ありす「夏休み中に出された算数の課題です」バッ

晴「うわ、やめろ!オレに数字を見せるな!」

ありす「………」
晴「橘ー」ダラダラ

ありす「………」

晴「なぁ橘ー」グテー

ありす「人の話聞いてました?」

晴「分かってるよ、算数の宿題やってんだろ?」

ありす「そうです」

晴「でも遊ぼうぜー」

ありす「………」イラッ
ありす「イスからずり落ちる程もたれかかって、見苦しいですよ」

晴「別にいいじゃねーか、この位」

ありす「……って言うか、何でそんな余裕しゃくしゃくなんですか」

晴「今は夏休みだろ?何言ってんだよー」

ありす「結城さんは、宿題出てないんですか?」

晴「そりゃあ、出てるぜ」

ありす「じゃあ、もう終わらせたんですか?」

晴「んなワケねーじゃん!」ドヤァ
ありす「……何でやらないんですか」

晴「宿題なんてのは、気の向いた時にやりゃいいんだよ」

晴「遊ぶ時は思いっ切り遊べって、オヤジも言ってたしな!」

ありす「今は?」

晴「今は遊ぶ時だ!そうだろ?」

ありす「違います」
P「そうだそうだ、思いっ切り遊んどけー」

晴「ほら、プロデューサーの奴もああ言ってるじゃねーか」

ありす「……あれはですね」

P「今年のバカドルグランプリ、楽しみにしてるからなー」



晴「え?」

ありす「………」
晴「ど、どういう事だ?」

ありす「……プロデューサーは叱らない代わりに、個性を大事にしますから」

晴「個性って、オレがバカドルだってことがか!?」

ありす「もう既に何人か、チェックされてるらしいですよ」

晴「マジかよ……」

ありす「………」
ありす「(やっと静かになりました。これで落ち着いて勉強……)」



晴「橘ー」

ありす「………」

晴「なぁ、橘ー」

ありす「何ですか」

晴「ここの計算なんだけどよー、やり方忘れちまって……」
ありす「そこは、こうやって解くんです」

晴「おー!サンキュー」

ありす「……って、それ何です?」

晴「宿題だよ。一応、持ってきてたんだぜ?やる予定を立ててなかっただけでさ」

ありす「立ててなかったんですか……」

晴「忘れて家に置いとくよりはマシだろ」
ありす「(まぁ……不貞腐れずに勉強する気になったのは、いいことです)」





晴「橘ー、なぁ橘ー」

ありす「何ですか」

晴「この割り算なんだけどよー」
ありす「これは、四捨五入して……」

晴「あー、四捨五入か」

ありす「分かりました?」

晴「へへっ、サンキューな」



晴「橘ー」

ありす「………」

晴「なぁ橘、この問題なんだけど」

ありす「少しは自分で考えてます?」
晴「んな事言ったってよー。これ全然分かんねーんだから、仕方ねーだろ?」

ありす「私だって忙しいんです!見て分かりませんか?」

晴「そ、そう怒らなくったっていいじゃねーか」

ありす「………」ムスッ

晴「悪かったよ……もう橘には聞かねぇからさ」ガタッ



ありす「………」
晴「あ、いたいた。美嘉ねーちゃ……」



茜「サイィーーーーン!!!コサイィーーーーーーーン!!!!」

真尋「タンジェントォーーーーーー!……って、何だっけ?」

美嘉「ちょっと、うっさいからそこ!黙って勉強できないワケ!?」

唯「んふふ……そ、そこはダメだってばぁ〜、プロデューサーちゃん……☆」Zzzz

里美「ほぇぇ……美嘉さん、この問題分かりますかぁ〜?」

美嘉「あ、アタシに聞くなぁー!」



晴「……邪魔しちゃ、悪い……よな」
真奈美「ほう、夏休みの宿題か。感心だな」

晴「頼むよ、真奈美ねーちゃん」

真奈美「どこで詰まってるんだ?」

晴「日本史の問題なんだけどさー」



真奈美「……日本史だと?」
晴「えーっと、キューセッキ時代の遺跡で、カントーロームソーに」

真奈美「ち、ちょっと待ってくれ」

晴「?」



早苗「なになにー?」

真奈美「日本史なら、長く日本にいる彼女の方が詳しい。そうだろう、早苗?」

早苗「……はい?」
晴「ここ全然分かんねーんだよ、早苗ねーちゃん」

早苗「んー?どれどれー」



早苗「………」



早苗「……………」ポリポリ

真奈美「おい、早苗」

早苗「あー、これはねー……うん」
早苗「えっと、晴ちゃん?」

晴「?」

早苗「人に聞いて回るばかりが勉強じゃあないって、お姉さんは思うわけよ」

真奈美「………」

早苗「教科書とか読んだりして自分の力で調べるのも、勉強の内じゃない?」



晴「そっか……確かにオレ、人に頼ってばっかだった……」
晴「分かったよ、早苗ねーちゃん。自力で調べてこの問題、解いてみるぜ!」

早苗「そうそう、その意気!頑張ってねー」ヒラヒラ

晴「おう!」タタタッ





真奈美「上手く逃げたな」

早苗「どっちがよ」

真奈美「私は帰国子女だからな。英語なら容易く教えられたんだが」

早苗「何それ、ズルくない?」
晴「オレの力で……この問題、解いてやろーじゃねーか!」

晴「よーし、教科書開いて……」バサッ



晴「………」ジー





晴「……………Zzzz」カクーン
ありす「………」


バシーン


晴「いってぇー!」

ありす「ったく……」

晴「な、何すんだよ!?」

ありす「寝たら何の意味も無いじゃないですか」

晴「あれ?……オレ、確か教科書開いて……」

ありす「答えは岩宿遺跡です」

晴「えっ?」
ありす「旧石器時代の遺跡で、キーワードは関東ローム層ですよね?」

晴「あ、あぁ。そう……だったっけ?」

ありす「ほら、その教科書にも……」スッ

晴「……ホントだ。マジで書いてある」

ありす「これで最後ですからね」



晴「あ、ありがとな、橘……」

ありす「どういたしまして」
晴「しっかし、すげーなぁ。橘ってまだ六年生だろ?」

ありす「そうですけど」

晴「これ、中学の問題だぜ?」

ありす「あんなの、少し調べれば出てくる情報ですから」

晴「?……調べれば出てくるって?」

ありす「この携帯に単語を入力すれば、一発です」ドヤァ
晴「……子供が携帯弄ってるとバカになるって、オヤジ言ってたぞ?」

ありす「なら、他にどうすれば良かったんですか?」

晴「う……」

ありす「そもそも小学生の私に中学の問題を解けと頼む方が」

晴「あーあー!分かった、分かってるって!」

ありす「………」

晴「何でもすぐ聞いてきたオレが悪かったよ……ごめんな」

ありす「分かればいいんです」
晴「………」

ありす「………」



晴「なぁ、橘ー」

ありす「何ですか」

晴「これ、終わったらさ。遊ぼうぜー」

ありす「……いいですよ」
晴「お、いいのか!?」

ありす「そろそろこっちの方も、一段落つきそうですから」

晴「じゃあ、オレもさっさと終わらせねーとな!」

ありす「ふふっ……精々頑張ってください」

晴「へっ!見てろよー、こんなのすぐ」

ありす「あ、ここ計算過程間違ってます」

晴「えっ!?」

ありす「あと、こことここも……やり直しですね」

晴「マジかよ……」
P「何か仲良いですね、あいつら」

ちひろ「性格はまるで正反対なのに、不思議ですねぇ」

P「ホントそうですよねー」ハハハ





P「……二人揃って出すのもアリか」ボソッ



おわり
同年代アイドルの絡みを書きたかった
今は深く反省している

13:55│橘ありす 
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