2013年11月07日

拓海「いらねーよ」

拓海「大体誕生日だからってなんだってんだ。別にいつもと変わらない1日だろ?」

P「記念日ってそんなもんだろ。普段と変わらないけど、何かが違う日だし。それを形に残したくてさ」

拓海「ま、まあ気持ちは嬉しいけどよ。Pが稼いだ金なんだから自分のために使えって」


P「一番有意義な使い方が拓海へのプレゼントだと思ったんだが」

拓海「折れねぇなああんたも」

P「今更だな。渋とさが売りなのは拓海がよく知ってるだろ?」

拓海「それもそうだな」

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拓海「でもいらねえ」

P「えー」

拓海「ガキか! あー……、なら今日付き合え。Pも午後は時間あるんだろ?」

P「拓海の誕生日プレゼント買いに行くために空けてたからな」

拓海「なら問題ないな。ちょっと待ってろ。バイク取ってくるから」

P「出掛けるんなら車出すぞ?」

拓海「今日はアタシが運転したい気分なんだよ」

P「なら姫の意向に従うとするか」

拓海「だ、誰が姫だッ! 変な事言ってねーで準備してろ!」

P「へいへい」
 
 ………
  …


P「さすがにヘルメットは被るんだな」

拓海「このバイクには不釣り合いだけどな。被らねえとうるせー奴がいるし」

P「そりゃ元交通課だしな、あの人」

拓海「めんどくさい後輩だよ、たくっ。じゃあ行くぞ。ちゃんと腰のベルト掴んどけよ?」

P「抱き付くという手もあるんだが」

拓海「振り落とされてぇなら好きにしな」

P「それは困るからベルト掴んどくよ」

拓海「賢明だな。行くぜ!」
P「いい風だなー」

拓海「な? 夏はバイクのほうがいいんだよ」

P「信号で止まると現実が帰ってくる」

拓海「それも醍醐味のひとつだと割り切るしかねーな」

P「割り切るにはなかなか過酷だけどな。で、どこに行くんだ?」

拓海「さあ?」

P「さあって」

拓海「2人きりで話せる時間が欲しかっただけだから、どこに行くかは決めてねーんだよ」

P「事務所でも出来ないかそれ」

拓海「事務所だといろいろ邪魔が入りそうだからし」

P「はは、確かに」
P「で、話ってのはなんだ?」

拓海「んー。どうもPがアタシのこと勘違いしてる節があったからな」

P「そうか?」

拓海「ああ。アタシはよ、誕生日とか記念日とか、あんまり大事にするほうじゃねーんだ」

P「なんで?」

拓海「なんつーかな……。アタシは毎日必死に生きてるんだ。手を抜くことを知らねーから」

P「いいことじゃないか。手抜きの人生なんてつまらないしな」

拓海「わかってんじゃねーか」
拓海「毎日必死だとさ、毎日が記念日みたいになるんだ。だから誕生日だっていつもと変わらない、ただの特別な日」

P「言いたいことはなんとなく分かるけど、支離滅裂じゃないかそれ」

拓海「あー……。こういう小難しいことを言葉にするのは慣れてねーんだよ」

P「拓海らしいな」

拓海「うるせェッ! 振り落とすぞ!」

P「横暴だ!」

拓海「嫌なら黙って掴まってろ!」ブオンッ

P「スピード上げるな! 事故る!」

拓海「この程度で事故ってちゃ、特攻隊長は務まんねえよ!」

P「元だろが! やめて!」
 
 ………
  …


拓海「いい潮風だな。おいP。いつまでへばってんだよ」

P「あんな速度で走られたら誰でもこうなるっての……」

拓海「アタシをアイドルにしたくせにだらしねえな。ほら、海辺まで行こーぜ」

P「着替えてきてよかったよ。砂浜をスーツ姿で歩いてたら変な目で見られてただろな……」

拓海「アタシが一番最初に大笑いしてただろな」

P「ひどい」

拓海「ははっ。ほら、行くぞ」

P「へいへい」
拓海「んー! 冷たくて気持ちいいな!」

P「海に来るんだったら水着も持ってくればよかったな。泳げてたし、俺も目の保養になってたし」

拓海「意味分かんねえよ。たく、次の仕事にしろ、なんでアタシの水着姿なんか見たいんだか……」

P「そりゃあ魅力的だからに決まってるだろ」

拓海「は、ハァッ!? ね、寝言言ってんじゃねーよ!」

P「事実を述べたまでだけどな」

拓海「あ、暑さで頭イかれたんじゃねーか!? 冷ましてやるよ!」パシャッ

P「冷たっ。着替えないんだからやめろ!」
>>9
名字も入れときゃよかったな…。
すまん…。
拓海「知るかよ! そりゃ!」

P「がぶっ!? し、塩っ辛い!」

拓海「あはは! 飲んでやんの」

P「……いい度胸だ拓海君。この私にこれほどの水を掛けるとは」

拓海「ん……? おいバカよせ。悪ふざけが過ぎたのは謝るから――」

P「遅いわ! 喰らいやがれ!」バシャン

拓海「きゃっ!? や、やりやがったなテメェ!」バシャ

P「まだやるか! そりゃそりゃ!」

拓海「やーめーろー!」

P「こっちのセリフだ!」
拓海「どーすんだよこれ。着替えも持ってきてねーのに」

P「先に仕掛けたのはお前だろ……」

拓海「大人気ねえ奴」

P「うるせい。帰りに服買ってやるからそれで許せ」

拓海「……それ誕生日プレゼントとかいうんじゃねえだろな」

P「ぎくぎくっ」

拓海「本当にしつこいなあんたは。まあいいや、代わりにPの服はアタシが買ってやるよ」

P「いいって。普段着なんか滅多に着ないんだから」

拓海「Pが断るならアタシも断り続けるぞ?」

P「う……、わ、分かったよ」

拓海「おう」
拓海「じゃあ乾くまで潮風にでも当たるとするか」

P「そうだな」

拓海「……なあ、P」

P「ん?」

拓海「アタシは、さ。あんたからいっぱいプレゼント貰ってんだよ」

P「記憶にないが」

拓海「こんな生活、ちょっと前まで考えられなかったし。喧嘩がアタシの人生だと思ってたしよ」

P「物騒だなおい」

拓海「悪かったな、たく。でさ、そんな生活も悪くないって気付けたし……。感謝してるんだぜ?」

P「そう言ってもらえるなら嬉しい限りだよ」
拓海「たまに恥ずかしい仕事もあるけどな」

P「拓海が可愛いから仕方ないさ」

拓海「う、うるせェッ! 茶化すな! あー……。まあ、そんなのも含めた新鮮な毎日をくれたのはPなんだ。プレゼントはこれだけで充分なんだよ」

P「そっか」

拓海「おう。だから、こういうのはこれきりにしろよ?」

P「善処する」

拓海「直す気ないな?」

P「バレたか」

拓海「まったく、変な奴に捕まっちまったもんだぜ」

P「逃がさないからな?」

拓海「逃げるつもりもねーよ。てゆーかPこそ逃げんじゃねえぞ?」

P「有り得ない話だな」

拓海「ならいいんだ。アタシにとって服とかアクセサリーより、あー……」

P「なんだ?」





拓海「Pがそばに居てくれることが、一番のプレゼントなんだからよ」ニカッ



おわり
最近Paばっかり書いてる気がする…。
俺CuPなのに…。

お付き合い感謝です。

18:06│向井拓海 
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