2013年11月07日

貴音「うるてぃま・からふる・でいず」

765プロ事務所


貴音「美希、響、

   『うるてぃま4 くえすと・おぶ・じ・あばたー』

            なる、古のげえむを知っていますか?」

美希「貴音がなんか変なこと言い出したの……」

響「知らないぞ? ファミコンのゲーム?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1381225271

貴音「ふぁみこんにも移植されましたが少し別物になってしまってます。わたくしが言っているのはぴーしー版ですね」

美希「PCってウィンドウズとか?」

貴音「いえ、もっと昔。あっぷるつーや日本のぱそこんではPC-9801、8801、FM-7、X1、X68000などの時代ですね」

響「なんの呪文だ? それ……。もう何が何やら……」

美希「そもそもどうしてそんな昔のゲーム、貴音知ってるのかな?」

貴音「じいやに教わって、ぷれいしたことがあるのです」

美希「あふぅ……。で、そのゲームがなんなの?」
貴音「はい、このうるてぃましりーず。いわゆるこんぴゅーたRPGの元祖の一つと言われております」

響「へー、ドラクエとかより前からあるゲームなのか」

貴音「初代から3までは、王道のRPGだったのですが、この4から独特の展開になっていくのです」

貴音「響、ふつうRPGといえばどんなゲームを想像しますか?」

響「うーん、レベル上げて、お金稼いで、アイテムを手に入れてボスを倒す?」

貴音「そうですね」ニヤリ

美希「貴音が見たことない笑顔になってるの……」

貴音「ですが! このうるてぃま4は皆の指針となる『いいひと』になるのが最終目標なのです!」

美希「?」

響「……」

美希「いいひと……って、いいひと?」

響「どうすればそんなのゲームで出来るんだ?」
貴音「『にげる』……」

響「ん?」

貴音「このゲームでは戦闘時に敵から逃げることができます」

美希「それは普通なの」

貴音「だが! 逃げればそれは『勇敢さ』に欠けた人物として『いいひと』の資質を失うことになります!」

響「なんだそれ?」

貴音「他にも盲目の商人への支払いをごまかせたりします」

美希「さすがにそれは美希もダメだって思うな」

貴音「そうです、きちんと支払わないと『誠実さ』に欠く人物となってしまうのです!」

響「う、うん。なるほどなー。そういうゲームなのか(なんか楽しくなさそうだぞ……)」
貴音「そういう『いいひと』への指針となる『8つの徳』があって、それを極め」

貴音「さらには、『究極の公理』を突き止め『こでっくす』なる写本を見つけるのが最終目標なのです!」

響・美希「へー(なの)」

貴音「どうです? うるてぃま4の画期的なげえむしすてむ。理解していただけたでしょうか?」

美希「うん、それはわかったの。でも……」

響「貴音が自分達にわざわざそんな話をする理由がわからないな?」
貴音「そう、ここからが本題です。先ほど『いいひと』への指針は『8つの徳』になっていると言いましたね?」

美希「そんな事言ってたかな? 8つの決まりみたいなもの?」

貴音「誠実さ、慈悲、勇敢さ、正義、献身、名誉、崇高な心、謙譲の8つです」

響(どうしよう、全然覚えきれない……)タラー

貴音「そしてそれぞれ、対応した『色』があるのです!」

貴音「わたくしは思ったのです。765プロのわたくし達のいめえじからあと、それらが対応しているのではないかと!」

美希「そういうこと? みんなとその『徳』が、色でつながるの?」

響「確かにイメージカラーとその『徳』の色が対応してると面白いかも」ウラナイトカソンナノリネ

貴音「1つずつ確かめてみましょう」
貴音「まず、誠実さ、これは『青』です」

美希「千早さんなの」

響「確かに千早は誠実かもしれないな」

美希「イロは体を表すなの」アハッ

貴音「ちなみに対応する職業は魔法使いです」

美希「魔法使い千早さん……」

響「ちょっとカワイイ感じの魔法使いかもね」
貴音「次は、慈悲、これは『黄色』です」

響「亜美と真美か……二人には悪いけど、これは」

美希「でも、お医者さんの子供だから、慈悲深いのかも知れないの」

貴音「職業は吟遊詩人です」

響「うん、職業的にはぴったりかも」

美希「みんなを楽しませる感じならそうかもしれないの」

響「アイドル的ではあるよね、吟遊詩人」
貴音「次、勇敢さ、これは『赤』です」

美希「春香、勇敢なの?」

響「たしかにそういう面もあるけど、それで押すのは……」

貴音「職業は戦士です」

響「みんなの中心。主人公的な位置としてなら職業的にはあってるかもだけど……」

美希「よく転ぶ戦士は危ないの」

響「敵の前で転ぶ職業は別のになっちゃうぞ」
貴音「正義、これは『緑』です」

美希「律子……さん」

響「これは納得だな。765プロの事務所の正義は律子なしには成り立たないぞ」

貴音「職業はドルイド僧です」

美希「職業のイメージが湧かないの」

響「律子は正義だけでいいんじゃないかな?」

美希「口うるさそうだけどね」
貴音「献身、「オレンジ色」です」

響「おおっ! やよい! ピッタリだぞ」

美希「やよいは家族にも仲間にも献身的なの」

響「これは否定する要素ないな」

貴音「……職業は鍛冶屋です」

美希「なんでっ!」

響「職業オカシイだろ! RPGで鍛冶屋が冒険ってどうなの?」

美希「やよいに向くとか以前なの」
貴音「次、名誉、『紫』です」

美希「あずさと名誉?」ウーン

響「これも微妙な……」

美希「あ、でも、名誉を重んじて恥をよしとしない、と言うか恥ずかしがるとかなら、あずさあるかも」

貴音「職業は騎士です」

響「名誉だからな」

美希「名誉じゃしかたないの」

響「でも女騎士のあずささんってかっこいいかも!」

美希「需要あるかもね」ビキニアーマー
貴音「続いて、崇高な心、『白』」

美希「これは雪歩にぴったりなの」

響「ピッタリだな!」

美希・響(ところで崇高な心って具体的にはどういうのだろう?)

貴音「職業はレンジャーです」

美希「レンジャーって?」

響「森や野外での活動のエキスパートだぞ」

美希「てことは、穴掘りとか……」

響「得意だろうな(遠い目)」
貴音「最後に、謙譲、『黒』」

美希「ん? 真クンが謙譲?」

響「いや、美希。真、結構慎み深い謙虚なところ『も』あるぞ」

美希「うーん」

貴音「職業は羊飼い」

響「これまた微妙な感じ……」

美希「ゼンゼン真クンと合ってないの」

響「きっと、ゲーム上では大暴れの活躍できる職業なんだよ」

貴音「弱いです。最弱です」

響「うわぁ……」
貴音「以上、うるてぃま4の8つの徳と765プロの色の比較、いかがだったでしょうか?」

響「そうだなぁ、まあ、あってる子もいたけど」

美希「大外れっぽいのもあったの」マコトクントカ…

貴音「ふむ、わたくしは、なかなか皆様と合っていると思ったのですが……」

響「まぁ、カラーとそのイメージって似るからね」

美希「んん? ちょっとまって? これミキ達の色はないの?」

響「そうだな。貴音どうなんだ?」

貴音「残念ながら……」

美希「えー、そんなのヤ!」
響「とは言っても自分たちの色、浅葱色、黄緑、臙脂色は独特だからな」

貴音「そういえば! 実は8つの徳を構成する3つの原理と言うものがあるのです!」

響「3つの原理? 何があるんだ?」

貴音「『真実』と『愛』と『勇気』です」

響「これまたベタな」

美希「それには色とかあるの?」
貴音「厳密に言えば、『真実』=青、『愛』=黄色、『勇気』=赤、になってると思われます」

貴音「これらを組み合わせることで、色も混ざって変化し、先ほどの8つの徳ができるのです」


真実→青→誠実さ
愛→黄色→慈悲
勇気→赤→勇敢さ
真実と愛→青+黄色で緑→正義
真実と勇気→青+赤で紫→名誉
愛と勇気→黄色+赤でオレンジ→献身
真実と愛と勇気→3色が混じってなぜか白→崇高な心
原理を何も含まない→黒→謙譲
貴音「ですがこの3つ。ちょうど数もあっていますし、わたくしたちに対応しているか考えてみましょうか?」

美希「ミキは『愛』があってると思うの。黄緑は黄色に近いし」

響「そうかな? まあいいけど。そうすると貴音は臙脂色だから赤の『勇気』かな?」

貴音「フフ。少し、わたくしのいめえじとは違うかもしれませんが」

響「自分は浅葱色に近い青の『真実』か……。まあ何もないよりはいいから、そういうことにしとこうか」

美希「響はまっすぐで『真実』があってると思うな」

響「そ、そうか?」エヘヘ
?「ちょっと! さっきから聞いてれば! 主役の誰かを忘れてない?」

響「ん?」

伊織「なんであたしだけ、仲間はずれみたいなことになってるのよ!」

美希「デコちゃん、いたの?」

伊織「デコちゃん言うな!」

貴音「忘れていたわけではないのですが、ぴんくに対応した徳はなかったのです」

響「伊織もなんかの徳に、あてはまりたいのか?」

伊織「べっ、別にゲームなんかどうでもいいんだけど。一人だけあぶれるのがちょっとね……」

美希「貴音、デコちゃん用のいいのってないの?」
貴音「実は……。色は明らかではないのですが、徳はもうひとつあるのです」

響「え? そうなの? 9つ目の徳?」

貴音「先ほどの『謙譲』の前身となる徳があり、それが『誇り』になります」

美希「へぇ、デコちゃん良かったね。それでいいじゃない! なんかピッタリだし」

貴音「ですが、この『誇り』は……」

伊織「ほ、ほら! 私にもよさそうなのあるんじゃない」

響「『誇り』高い伊織かー。なんかカッコイイぞ!」

伊織「にひひっ! 当然よ! スーパーアイドル伊織ちゃんなんだからね!」

貴音「……」

貴音(伊織が満足しているなら『誇り』がげえむでどうなったか……。そのようなことを話すのは無粋というものですね)





小鳥(究極の公理『無限』……私の無尽蔵の妄想力ならば!)ゴゴゴゴゴゴ





おわり



最後まで読んでいただきありがとうございます。

昔のゲームネタですいません。

伊織が仲間はずれになっているのに最後の方まで気づかなかった……。

ウルティマオンラインは有名ですけど、その世界観を初めて確立したウルティマ�も面白いですよ。
徳の日本語名称に関しては当時のウルティマ�基準にしてあります。


参考リンク

アイドルのイメージカラー - アイマスDB(情報まとめ)
ttp://imas-db.jp/misc/color.html

ウィキペディア ウルティマ 徳と原理
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%9E#.E5.BE.B3.E3.81.A8.E5.8E.9F.E7.90.86

18:06│四条貴音 
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