2013年11月07日

モバP「世にも奇妙な物語」

P「初めまして、モバPと申します。」

P「私は今芸能事務所で働いております。芸能界というのは広いもので、色々な特技や魅力を持った人たちが集まるところです」

P「その中でもアイドルの世界というのは大きな世界ではないでしょうか」


P「そんな広いアイドルの世界では、常に奇妙な事や不思議な事に満ちあふれています」

P「今日はそんな世界のほんの一部ですが見ていきましょう」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368320518

6つの話を1から一つずつ投稿していきます。
一番左の人がメインキャストで、残りはサブキャストです。

※胸糞系やギャグなども入っているので気をつけてください


1.幽霊の見える女(松永 涼、白坂小梅、P、あの子)
2.永遠の十七歳(高橋礼子、安部奈々)
3.ドーナッツパラダイス(三村かな子、椎名法子)
4.サイボーグのあ(高峯のあ、P)『キャラ崩壊注意』
5.神撃の世界(P、クールアイドル多数、???(ゲスト) )
6.ペロの恩返し(佐城雪美、ペロ)

幽霊の見える女

P「人は時に信じられない現象を目の当たりにするときがあります」

P「幽霊が見えたり、ものが浮いたり……」

P「人はそんなとき『そんな馬鹿な』と思いますよね」

P「……じゃあもしあり得ないことが自分の身に起きてしまったとき」

P「あなたは人々にどう説明しますか?」

幽霊の見える女 主演:松永 涼

涼(アタシの名前は松永涼。このアイドル事務所の社長さんに学生ライブの時にスカウトを受けてこの事務所に入った)

涼(最初は「アイドルなんて……」と思った事もあったけど、今やアイドルはかわいいだけじゃないのもいるみたいで、あたしの歌をいろんな人に聴いてもらえるんだったらと思い、スカウトを受けた)

涼(そんなある日の事……)

社長「えー、本日からみんなの事務やスケジュール管理をしてくれる人を紹介しよう。」

社長「モバP君だ。モバP君、自己紹介を頼むよ」

P「はい、本日から皆さんの管理をします、モバPと申します。芸能事務所ははじめてですが、精一杯がんばるのでよろしくお願いします。」

『おー!!』パチパチパチ

モバP「……」チラッ

小梅「……!?」ビクッ

涼「?どうした小梅?」

小梅「だ、大丈夫……です」

涼「そうか?あんまり無理すんなよ」

小梅「あ、ありがとうございます……」

涼(この小さな女の子は白坂小梅。趣味がホラー映画の鑑賞という事で気が合い、仲良くさせてもらっている)

涼(こいつは霊感が強いらしく、いろんなものが見えるらしい。アタシはホラー映画は好きだけど現実にはそんな事はあり得ないと思ってる)

涼(現実と趣味はしっかり区別しているからな)

涼(でもさっきの小梅の違和感は何だったんだ……?)

………………

…………

……

涼(新しく入ったプロデューサーはとても有能な人で、事務所からもだんだん信頼されていった)

涼(……ただ小梅だけはかたくなに関わるのを拒み続けていた。小梅がこんなにも拒絶する事がなかったので、アタシも少しづつ不振に感じ始めていた)

涼(その後も小梅の独り言が増え始めて、この間はついに発狂寸前まで行ってしまった)

涼(そんなプロデューサーが入って一ヶ月経ったある日……)

涼(アタシは、プロデューサーを呼び出した)

ウサミンの名前間違えた……
………………

…………

……

涼「なあ、Pサン。ちょっと聞きたい事があるんだけどいいか?」

P「ああ、松永か、どうしたんだ?」

涼「ちょっと向こうの部屋で話さないか?ここじゃ話しにくいんだ」

P「いいぞ」

………………

…………

……

ガチャッ

P「それで、どうしたんだ?」

涼「……最近小梅のやつがおかしい事は知ってるか?」

P「ああ、この前もまずかったみたいだな、大丈夫だったか?その場にいなくて悪かったな……」

涼「……ああ、大丈夫だ、そんな事はいいんだよ……」

涼「あんたに一つ聞きたいんだ。遠回しにするのは嫌いでね、単刀直入に聞くぞ」

P「?」

涼「あんた……小梅があんな事になった原因知ってるだろ」

P「……」

涼「知らないなんて言わせないぞ。あんたが入ったときから小梅の様子はおかしかったし、あんたと目が合ったりあんたと関わる事を拒み続けてるんだ」

涼「知ってるだろ、なにか」

涼「答えてくれ」

P「……」

P「……この事務所にも鋭いやつはいるんだな」

P「……わかった、俺の知っている事は全部話す。そのかわり……」

P「ここで言った事は絶対に漏らすな、いいな?」

涼「ああ、わかった」

P「……さて、どこから話そうか……」

P「そうだな……松永、白坂が霊感があるってのはわかるか?」

涼「ああ、アタシも時々そんな風に感じるときがあるよ」

P「じゃあ、あいつはどれくらい霊感が強いと思う?」

涼「……見えるくらいか?」

P「……いや、違うな。あいつは霊と会話ができるくらい霊感が強いぞ」

涼「なんでわかるんだ?」

P「聞いた事ないか?白坂の口からよく『あの子』って出てくるの。たまにぶつぶつ独り言を言っているみたいに見える事があったと思うけど、多分その『あの子』と会話をしているんだろう」

涼「……聞いた事あるな『あの子』の話は前々からよく聞いてたよ」

P「!!」

涼「この話が何の関係があるんだ」

P「……おそらく白坂は俺にビビっているんじゃない」

P「俺を憎んでるんだろう」

涼「!?」

涼「小梅が……あんたを……!?」

P「そうだ」

涼「あんた小梅に何かしたのか!!」

P「まあまあ落ち着け、白坂には何もしてない」

涼「……じゃあ他のやつに何かしたのか!!」

P「違う違う、話は最後まで聞け」

P「白坂がよく見るのはいわゆる浮遊霊だ。この世に何かしらの未練を残している霊の事だ」

P「当然『あの子』に関しても何か聞いているだろうな」

涼「……いったいなんなんだ……」

P「ここからが本題なんだけどな、多分俺と『あの子』は知り合いだ」

涼「……え?」

P「もし『あの子』が俺の知り合いなら、白坂でなくとも俺を憎むだろうな」

P「だって白坂の言う『あの子』は……」





















「 俺 が 殺 し た ん だ か ら な 」

涼「!?!!」ゾクッ

涼「……ど、どういう事だよ……」

P「どういう事も何も、言葉通りだよ。『あの子』はしゃべっちまったんだろうな、白坂に」

P「確かに言ったぞ、白坂には何もしてないって」

涼「あ、あんた……犯罪者じゃないか!なんで捕まってないんだよ!?」

P「ああ、まあ、それには深い訳があるんだよ」

涼「あんたを警察に突き出してやる!!」

P「無駄無駄、意味ないよ。だってこの話……」















「50年以上も前の事だからな」

涼「あ……ああ……」

涼「あんた、見た目20台くらいだろ……」

P「そうだ、ほんとなら70超えたじいさんのはずなのに、50年経っても若いままでいられる……なんでだと思う?」

P「そんなの理由は一つしかないじゃないか」

P「 俺 も 霊 な ん だ よ 」

涼「う、うそ……うそだ……」

涼「あ……ああ……」チョロチョロチョロ……

P「……俺の知ってる事は全部しゃべったぞ」

P「さてと……そこにいるんだろ、白坂、○○(あの子)」

小梅「っ!」

P「松永はメンタルが強いから、放置しても大丈夫だろう」

P「でも白坂には刺激が強すぎたな……忘れてもらおうか……」

小梅「い、嫌……」

スッ

「……やめて!」

P「!」

P「やっと出てきたな、○○」

「……」

P「あいたかったよ」

「……」

P「もう逃がさない」

「……」

P「お前がこっちにくれば白坂は見逃してやるぞ、どうだ?」

「……」

小梅「だめ!」

「小梅ちゃん…今までありがとう……」

「元気でね」

小梅「うっ……あ、頭が……」

バタッ

涼(こ、小梅!)

バタッ


………………

…………

……

涼(アタシは未だに信じられない。ホラーは映画の世界だけでの話だと思っていた)

涼(でも、現実に起きた。アタシは霊を見た)

涼(この日の事は私しか覚えてなかった。小梅が忘れていたのは『あの子』のおかげだろうか……)

涼(この後アタシたちはちひろサンに発見されて起こされた)

涼(アタシは小梅が覚えていない事とホラー映画のDVDが散らかってたのをいい事に、寝落ちしてしまったとだけ言った)

涼(お漏らしに関しては情けないけど、怖すぎてやっちまったと押し通した。恥ずかしかったけど、未だにあの時の恐怖は拭えない……)

涼(小梅は相変わらずホラー映画を見ている。こういうときの小梅は生き生きしていて好きだ)

涼(それからは事務所のアイドルたちや学校の友達にこの事を話した。もちろん冗談まじりに。)

涼(やっぱり誰も信じてくれなかった。幽霊を見たという話をアタシが笑い飛ばしたときも、その人たちはこんなに惨めな気持ちになったんだろうか……)

涼(……あの子のことが心配だけどアタシたちにはどうしようもなかった……)



昨日は中途半端に投下していたので、次はしっかり投稿したいと思います

20:43│モバマス 
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