2013年11月07日

留美「もう結婚なんてどうでもいい」

初めてssを書くのでこまけぇことは気にしない方向で頼みたいです。一応書き溜め有り。短いからすぐ終わる予定。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1374488434

和久井家


留美「結婚なんてどうでもいい」

美優「……そうですね」ボケー

楓「もう飲む気もダジャレを言う気もおきないです」ボケー

三人「……はぁ」

留美「まさかPさんが鬼だ、悪魔だと罵っていたちひろをいきなり天使だ、女神だと言い出してそのまま結婚するとは思わなかったわ」

美優「素直にPさんの幸せを喜びたいところですけど」

留美「私たちとしてはいろんな都合でそういうわけにもいかないのよね」

楓「今まで貯めてた有給を全部使って休んでるらしいですし」

美優「ラブラブですもんね。事務所に来てもノロケ話を聞かされるだけの日々」
留美「私はまだ完全に信じてはいないわ」

美優「無駄ですって。あんなに毎日誰彼構わずちひろさんの話しばかりじゃないですか」

楓「私なんて昨日、ちひろさんから一緒にお風呂に入ったって聞きました。いいですよねぇ」

美優「それなら私も。一昨日にデートしたって」




留美「……でもおかしいと思わない?」

楓「何がですか? 食べ物とお酒が目の前にあるのに誰も飲み食いしていない最後の晩餐的なこの状況がですか?」

留美「違うわ。Pくんとちひろの結婚のことよ」

美優「え? どこか変なところがありましたか?」

留美「だって、ちひろが結婚を皆に発表する前日までPくんは彼女を罵ってたのよ? それが一日で好感度が振り切れるほど好かれるなんてことは有り得ない。いや、あってはいけないわ。それに私達はPくん本人からちひろと結婚したなんて一言も聞いてない」

美優「……確かに」

楓「そうですね」

留美「絶対に何か裏があるわ」


留美「いや、無くてはいけないわ」

楓「でも疑いすぎじゃないですか?」

美優「そうですよ。いくらなんでも疑いすぎです。お二人は同棲してるんですよ?」

楓「あぁ、確かにプロデューサーさん、同棲してるとは言ってましたよね」

留美「それよ! Pくんから私達は同棲してるっていう言葉しか聞いてない。まだ結婚式も開いてないし入籍したがどうかも怪しい」

美優「(だんだん留美さんの本音が出てきた)」

楓「(これはめんどくさそうな予感)」

留美「二人は真実の愛で結ばれていない! 私は必ずあの悪魔からPを救い出してみせる!」グッ

楓「(私達って言われたらどうしようかと)」

美優「(なんだか完全にちひろさんが悪い人みたいになってる)」
留美「っていうかそもそも魔王ちひろと結婚するなんておかしいでしょ。結婚するならもちろん……」

三人「私でしょ」

三人「……」

美優「そ、そろそろご飯食べてお開きにしませんか?」

楓「そうですね。この話はいろいろ都合が悪いのでまた今度にしますよ」

留美「どう考えても私がお嫁さんであるべきでしょ」ブツブツ

楓「ほら、留美さん。ぶつぶつ言ってないで食べてください」

美優「お酒で全部忘れてくれれば……」
一時間後

留美「皆、帰っちゃたわね。暇だわ。次にPと仕事があるのは一週間後か」

留美「その時に全部暴いてやるわ」

携帯「ウーサミン」

留美「ん? メール。ちひろから? 何かあったのかしら?」

留美「こ、これは……Pくんにあーんしてる写メ。どう考えても新婚夫婦」

留美「っていうかちひろ。もっとPくんを映せ。してそこを変われ」ガチャガチャ
留美「本当に結婚してしまったのかしら?」

留美「いいえ、そんなハズはない。Pくんと結婚するのはこの私、和久井留美。既成事実を作ってでもこのチャンスは逃せない」

留美「とりあえず、楓ちゃんと美優にも写メを送っておきましょう」

携帯「ウーサミン」

留美「またメール? ナタちゃんから?」

ナターリア『見てヨ見てヨ。あのちひろさんがプロデューサーに食べさせてあげてるヨ。これ日本ではあーんっていうんだっテ? いいなぁ、ナターリアもプロデューサーにしてあげたいヨ』

留美「ちひろの野郎。アイドル全員に送ってやがる」
留美「もちろんその後も何件も同じメールが来たわ。私は友達が少ないわけないじゃない。主に早くPくんを奪ってくれとか、ちひろは許せん、どうせなら留美さん頑張れとかそういう感じだったけどね」
留美、楓、美優が議論時のP家


ちひろ「Pさん、はい、あーんっ」

P「あーん」

ちひろ「どうですか?」

P「もちろん美味しいよ。毎日美味しい」

ちひろ「それは嬉しいですね。じゃあもう一口あーん」

P「あーん」

ちひろ「いやぁ、Pさんにこうやってあーんできるなんて夢みたいですよ」
P「へ、へえ〜。お、俺もちひろさんに食べさせてもらえて嬉しいよ」

ちひろ「……さ……じゃない」

P「え?」

ちひろ「『さん』じゃない! 何回呼び捨てにしろといえばわかるんですか!? 私のことはちひろもしくは大天使、女神様と呼ぶように言っているでしょう!? そしてちゃんと私がいない時も事務所ではノロケ話をアイドルに聞かせてるでしょうね?」

P「ひぇっ!? す、すいません! だから課金は……」

ちひろ「分かってます。私をここに住まわせてくれる限りPさんはスタドリ、エナドリをタダで購入させてあげます」

P「ありがとうございます。女神様」ドゲサ

ちひろ「よろしい」

P「やっほーい、これでお金が浮きまくりだぁい」

ちひろ「(ドリンクを無料にするだけでここまで従順になるとは。ガチャも無料にすれば何でもいけるんじゃ……)」

P「早速だが女神様」

ちひろ「あ、はい。何ですか?」

P「明日、エナドリを1カートンお願い」キリッ

ちひろ「わ、わかりました。送っておきます」
ちひろ「(間違いなくこの人の分だけで赤字になる。けどこの幸せを逃すわけには……)」

P「どうした? 笑顔が引きつってるけど」

ちひろ「い、いやそんな事ないですよ」

P「?」

ちひろ「じゃあ、明日には着くように手配しておきますからモバk……じゃなかった。明日もここに住まわせてくださいね」

P「もちろんですとも。いやぁ、必要経費が浮いて助かりますよ」

ちひろ「じゃあ私はお風呂に入ってきますね」

P「いってらー」

 お風呂場

ちひろ「さっきバレないように撮ったPさんへのあーんの写メをアイドルたちに無料配布して、皆にはPさんの事を諦めてもらうわ……一斉送信!」

ちひろ「さて、お風呂に入りましょう。まさか今さらの覗きになんてこないわよね。平常心平常心」

 ちひろさんのサービスシーンなんて誰得wwということでカット

ちひろ「ふぅ、さっぱりしました。Pさんもどうぞ。私は青汁飲んで寝ます」

P「分かった。おやすみちひろ」

ちひろ「はい、おやすみなさい」

P「そういえば、もうちひろさんと暮らし始めて二週間くらいたつなぁ。まだ怒ってんのかなぁ」
P「最近目付き怖いし、会うたびに何か変だし。俺から言わなきゃだよなぁ」

P「風呂上がったらちょっと進めるか。でもちひろさんのおかげで少し豪華なのが作れそうだぞ」

風呂上り

P「さて、ちひろさんも寝てるよな。じゃあはじめよう。裁縫なんて中学校以来だからなぁ、でももう三分の二はできてるしあと一週間続ければどうにかなるよな。早くしないと!」

P「ぬおおおお!! 針がァ! 指差さっているだと! いつのまに、全然気づかんかった。とりあえず抜いとこ」

P「だあぁぁああ! 糸がァ! いつの間にか糸の色が変わっているぅ。気づかんかった。とりあえずやり直すか」

P「今日はだいぶ頑張った。試練を乗り越えてめっちゃ頑張った。というわけで寝る」
一週間後


P「今日の仕事は留美さんと瑞樹とか。最近二人の、というかアイドル皆の目つきが怖いんだよな。何か嫌われるようなことしたかなぁ?」

ガチャ

留美「おはよう、Pくん。最近どう? 困ってることとかない? お金のこととか」

P「ちょ、留美さん来て早々に体を揺らさないでください。昨日も飲んでるんで吐きます」

留美「あ、ごめんなさい」シュン

P「で、困ってることですか? 特にないですよ。お金に関して言えば前よりかなり余裕がでてます」

留美「?」

P「ああ、俺今ちひろさんと同棲してるじゃないですか?」

留美「え、ええ、そうだったわね」

P「料理とか家事とかしてくれるしすごい助かってますし。今日も……ほらお弁当。これで昼食代が浮きますし。あと、ちひろさんがうちに住んでる限り俺はドリンク無料なんですよ。これが一番でかいですよ」

留美「え、ちょっとドリンク無料なんて聞いてないわよ」

P「ああ、それですか。えっと二週間くらい前ですかね。ちひろさんがいい提案があるんですけどって言ってきて私をプロデューサーさんの家に住まわせてくれたらドリンク無料にしちゃいますとか言われちゃって」

留美「(二週間、ちひろが結婚宣言した日と重なるわね)」

留美「で、Pくんはなんて答えたの?」

P「二つ返事でちひろさんの両手を握ってよろしくおねがいしますと」

留美「へぇ、ねぇ最近何で皆の目が冷たいか知ってる?」

P「え? ああ、それ俺も気になってるんですよ。留美さん何か知ってるんですか?」

留美「ちひろが貴方と結婚したって言ったから皆冷めてるのよ!」

P「」

留美「だいだい、いつもいつもちひろさんがいると毎日楽しいとか! ちひろさんがいないと俺はダメ人間だとか! ちひろさんがいるから今の俺がいるだとか! 年後の女の子の面前で堂々と惚気ればそりゃ皆の目線も冷たくなるわよ」

P「……あの」

留美「でも私は貴方とちひろが真実の愛で結ばれていないことなんてわかっているわ。さぁ速く正直にちひろに脅されていると言いなさい」

P「……あの、俺、真実の愛とかよく分かんないですけど、俺はちひろさんとは結婚してないです」

留美「ほんとに?」

P「確かに今は一緒に住んではいますけど」

P「手を出したりとかはしてないですし、まず付き合ってもないですし、ていうか俺、け――」

留美「……キターーーー(゚∀゚)」

P「留美さん!?」

留美「んん! とにかく本当に結婚してないのね」

P「え、ええ」

留美「じゃあ、早速この紙に印鑑を……」

P「ちょ、それ婚姻届じゃないですか!? ダメです、スキャンダルです
ガチャ

ちひろ「Pさん?」

P留美「あ」

ちひろ「……ちょっと! 私のPさんに何してるんですか!?」

留美「何が私のPさんよ! 貴方、Pと結婚してないじゃない」

ちひろ「げっ、何でそれを」

留美「Pは全て自分から喋ってくれたわ。貴方とは結婚してないし付き合ってもないってね」

ちひろ「くっ、だからって何なんですか! 私は同棲してるんですよ? 圧倒的アドバンテージです」

留美「ふふふ、もう遅いわ。既にPくんの印は貰った。後はこれを役所に提出するだけ。貴方は大人しく眺めてるのね」

ちひろ「甘いのはそちらの方ですよ。私もPさんの印が入った婚姻届を持ってます」

留美「……持ってるんなら何で出さなかったの?」

ちひろ「!? そ、それはPさんの合意の上でちゃんと二人で出しに行こうと思ってたから」
留美「一緒にお風呂に入ったとか、デートしたとか嘘を言った時点で合意もなにもないでしょ!」

ちひろ「あ、あれは会話が弾んじゃってついノリで……」

P「あの、もうその辺にしませんかぁ? 留美さんも時間ギリギリですし。あと俺もう結婚してますし」

留美ちひろ「!?」

P「プロデューサーやめるまでは黙っとこうと思ったんですけど、実は俺、四年くらい前のまだプロデューサーを始める前に瑞樹と結婚したんですよ。でも、ちひろさんが提案してくる前日にちょっと喧嘩しちゃってまだ戻って来てくれてないんですけど」

留美ちひろ「(これ完全に浮気じゃね?)」

P「俺も悪かったとは思うんですが、中々謝れなくて。だから今日仕事連れて行く時にこれ渡そうして謝ろうかなーって」

留美「こ、これは浴衣?」

ちひろ「まさか、今やってるフェス用の……?」

P「そうです、この日のために俺が一から作りました。渾身の一作です」



ガチャ

瑞樹「……」

P「あ、瑞樹。すまんかった! 俺が悪かった。これだけで許してほしいとは言わないがこれをもらってくれ」

瑞樹「分かるわ。私も悪かった。貴方の気持ちも理解しないで。この浴衣ありがたく使わせてもらうわ」

P「はぁぁぁあ。良かったよぉ。瑞樹、ごめんねぇ!」

瑞樹「Pくん。ほんとにごめんなさい。今日からまたおうちに戻るから! また一緒に住みましょう」

留美「」

ちひろ「」

留美「……もう結婚なんてどうでもいい」

おわり

留美さんには一刻も早く既成事実を作っていただきたい
書き溜めないけど粛清ルートも需要があるならやろう
さらに一週間後

和久井家

留美「いやーほんとに生きる意味を失った気分だわ」

美優「る、留美さんならそんなに焦らなくてもいい人が見つかりますよ」

楓「それか、プロデューサーさんに悪戯でもしちゃいますか?」

留美「それだわ。私とちひろの純情を弄んだ男は粛清されるべきよ」

楓「(やっべ、地雷踏んだ)」

美優「で、でもどんなことするんですか? あんまり酷いのはちょっと……」

楓「イタズラしてすぐにトンズラ……ふふ」

留美「事務所ごと巻き込んでPには罰を与えるわ。名づけてオペレーションオルフェ!」

美優「(帰りたい)」
留美「一概に罰といってもいろいろあるわ。無視による精神的ダメージとかきらりちゃんによる物理的ダメージとか」

美優「とりあえず、きらりちゃんはやめましょう」

留美「……そうね」

楓「じゃあ、プロデューサーさんを最高に酔わせて弱みを握るとか」グッ

留美「とてもいい案だけどもっと事務所全体でやりたいわね」
自分でやっといてなんだが思いつかねぇな
美優「じゃあこれはどうですか? まず、プロデューサーがタダで買った分のつけとしてドリンクの値段を三倍にします」

留美「ほぅ」

美優「Pさんは重課金ナイトですから多分それでもちょいちょいは買うはずです」

楓「ほぅほぅ」

美優「そして、Pさんを飲みに誘います。もちろんPさんのおごりです。そこでめい一杯お金を使わせてドリンクの分のお金をなくします」

二人「ほぅほぅほぅ」

美優「最後にドリンクを買いたくて堪らないPさんはアイドルの誰かに借金すると思います。そうすれば、Pさんはまたドリンクを買います。また借金します。この無限ループです」

楓「無限ループって恐ろしい」

留美「美優らしくない案だけど素晴らしいわ。うまくいけば弱みを握るどころじゃない」

美優「子供から借金はできないでしょうから二十歳以上のメンバーには声をかけておきましょう」


数日後

P「ど、ど、どどど、ドリンクの値段が三倍!?」

ちひろ「ええ、実はタダで配布してたのがバレてしまって」

ちひろ「(私の純情を弄んだプロデューサーさんなんて借金に溺れればいいのよ)」

P「え、じゃあ、ドリンク一本三百円ってことですよね」

ちひろ「そうなりますね」

P「仕方ないですね。三ダースで」

ちひろ「はぁい、毎度あり。一万八百円になります」

P「くぅ、痛い出費だなぁ」

留美「ふふふ」ニヤ

ちひろ「ふふ」ニヤニヤ


さらに数日後

P「今月分のお金が切れてしまった」

ちひろ「プロデューサーさん、今日は特別にドリンク百五十円ですよー」

P「くっ、これは借りるしかないのか……」

楓「(私の出番かなーって)」

P「すみません、楓さん。千八百円貸してください」ドゲサ

楓「えぇ! もうしょうがないですねぇ(棒)」

楓「ちゃんと返してくださいね」ピラ

英世さん「大事に使えよ」

P「ありがとうございます」

P「ちひろさん一ダースで」

ちひろ「毎度あり。千八百円になります。二千円で二百円のお返しです。またどうぞー」

留美「ふはは」

美優「ふふふ」
一ヶ月後

P「まずい、まずいまじまずい。楓さん、美優さん、礼子さん、志乃さん、瑞樹から借金して誰ひとりとして返していない。既に総合金額はかなりの額だ」

ちひろ「Pさん、今日は何を買われますか?」

P「ちひろさん、今日はちょっと……」

ちひろ「何を買われますか?」

P「あの、その、えと」

留美「(やっと私の出番かなーって)」

P「すいません、留美さん。一万円貸してください」

留美「仕方ないわね……と言いたいところだけど貴方、楓ちゃんや美優の他にも借金してるみたいじゃない。しかも誰にも返してないらしいわね。そんな人にお金は貸せないわ」

P「そ、そんなぁ」

留美「(いいわよ、Pくん。そのしゅんとした姿、最高に可愛いわよ。もっともっと見てあげるわ)」

留美「そもそも最近私達と飲みに行かないわよね。今日あたりどうかしら。もちろんPくんのおごりで」

P「ちょ、話聞いてました? 俺今金ないんですよ!?」

留美「もちろん聞いていたわ。でも貯金とかあるでしょ。それを使えばいいじゃない。それともまた誰かに借りる? ふふ」

留美「じゃあ、メンツは私、美優、楓ちゃん、ちひろ、志乃さん、礼子さん、あと、真奈美ちゃん、あいちゃんあたりかしら」

P「ちょ、それは流石に呼びすぎなんじゃ……」

留美「何か文句があるのかしら」

P「な、何でもないです、はい」

留美「なら、いいわ。じゃ、今日の九時にここね」ピラ

P「……はい」

留美「じゃあ、私はもう帰るわ。お疲れ様」

P「……お疲れ様です」

ちひろ「お疲れ様でーす」

ガチャ

留美「もしもし、美優? 無事にPくんを誘えたわ。あとは皆を呼ぶだけよ」

美優『はい、楓ちゃんは寝ちゃってますけど多分大丈夫です』

留美「こっちは残りの二十代達を呼ぶからそっちはティーンエイジャーをよろしく頼むわ」

美優『はい、分かりました』
数時間後

楓『もしもし、凛ちゃん、加蓮ちゃん、奈緒ちゃん、みくちゃん、アーニャちゃん等をお店に入れました。ちなみに店はちゃんと貸し切ってます。どうぞ』

美優『元から行くはずだったメンバーが店の前でPさん待ちです。入れるなら早くしたほうがいいと思いますよ。ど、どうぞ』

留美「残りの二十代も全員店にぶち込んでおいたわ。あとは二つのグループと鉢合わせの状況を作るだけね。どうぞぉ」

楓『でも十代だけで居酒屋って無理があると思うんですけど。どうぞ』

留美「そんなこと関係ないわ。Pくんも今はお金のことで精一杯よ。どうぞぉ」

美優『あ、Pさんきました。すごく財布の中身を気にしてます。店に入りました。私たちも行きましょう、どおぞ』

留美「了解」

楓『了解です』

店主「いらっしゃーい」

店主「話は聴いてるよ。奴はなんでもあんたの乙女心傷つけた野郎とか。今日は存分に仕返ししてやれい」

留美「ありがとうございます。全力で食べさせてもらいます」

店主「おう、こっちは儲かってあんたが笑顔になって一石二鳥ってやつよ!」

P「お、おーい、留美さん、助けてください」

留美「あら、何でこんなに大勢(棒)」

美優「こんなに多くの人の分をまとめて奢っちゃうなんてプロデューサーさん、太っ腹ですね(棒)」

楓「あれー、瑞樹さんはいないんですか?(棒)」

留美「そういえば誘ってなかったわ。でも奥さんを置いといてたくさんの女の子と豪遊するなんてPくんはプレイボーイね(棒)」





数時間後

皆「御馳走様でしたー」

P「あ、ああ、皆美味かったか?」

留美「早く会計に行きなさい」

P「……いつもと桁が二つ違う」

留美「あら、残念もっと違っても良かったのに。Pくん、この後事務所に来なさい。話があるわ」

P「分かりました」


事務所


楓「んふー」

美優「ふふ」

瑞樹「わからないわ」

留美「……」

P「」

留美「Pくん、確かに貴方は私たちの為にドリンクを買ってまで仕事をしてくれてるわ。でもそれはあくまで自腹の時の話。人として人にお金を借りてまで仕事をする理由はないわ」

美優「そうですよ、たとえ少しサボっても今までそのぶん頑張ってるんですからだいじょうぶですよ」

楓「プロデューサーさんがお金を使う分には構わないですけど、周りを巻き込んでまで自分の都合に合わせちゃダメですよ」

P「」

瑞樹「わからないわ。貴方がお金を他人に借りてまで頑張る理由が。でもこれだけはわかるわ。貴方は微課金でもやっていける。これからは私があなたの財布を握らせてもらいます。これから課金は月に2000円まで、いいわね?」

P「ちょ……いや、分かった。確かに今思い返せば人から借りた金で皆を育てるなんて良くない、いや悪いよな。俺だってプロデューサーだ。これから微課金といわず無課金で頑張ってみるよ」

留美「分かればいいのよ、分かれば」

楓「じゃあ、もうネタばらしですね」

美優「そうね」

留美「Pくん、はい。貴方がドリンクを買うためにつぎ込んだお金よ。これからは奥さんやアイドルのために大事に使いなさい。」

楓「もとは留美さんの嫉妬が原因だったんですけどね」

美優「それが大きなことになってしまって……」

留美「ちょ、この案は美優考案じゃない」

P「っぷ、ふふはははは!」

P「すいませんでした。いろいろ。やっぱり皆さん笑顔の方が素敵ですよ。これから心を入れ替えてこのP精一杯皆さんを輝かせます。いっぱい迷惑をかけたけど一から出直して頑張ります。留美さん、美優さん、楓さん、これからも頑張りましょう」

留美「当たり前だわ。強引にスカウトされた身だもの。トップアイドルになれなかったら貴方を恨むわ」

美優「そうですね、いっぱい恥ずかしい格好もしましたし。今更あとに引けませんよね」

楓「トップアイドルにならないとプロデューサーさんにも責任がかかりますしね」

P「瑞樹、これからもよろしくたのむよ」

瑞樹「もちろん、ずっと貴方の横でスタンばってるわ」

美優「罰はとりあえず成功? ですかね」

楓「途中から何か趣旨変わってませんでした? Pさんを更生させる方向に」

留美「別にいいわ。今回のことでPくんが変わってくれたなら。オペレーションオルフェ、ミッションコンプリートね」

美優「でも、結局Pさんは結婚してるわけですし違う相手を探すんですか?」

留美「もういいわよ。もう結婚なんてどうでもいいわ」
おわり
途中からいかにPを悪い奴っていうか馬鹿な奴に見せるかで精一杯だった。やっぱ、ssは難しいな。気が向いたらまた書くよ。

21:18│和久井留美 
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