2013年11月08日

P「シンデレラガールズですか?」 高木「うむ」

みたいな内容を書こうと思うけど需要ある?
というか、ここであってる?

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1342606705


高木「アイドルたちの人気も安定してきただろう? というわけで1つ、新人アイドルの育成でもしてみようと思ったのだよ」

P「それでスカウトですか……?」

高木「時代を作るアイドルというのは、中々出てくるものではないのだよ」

高木「多くは本人の意志とは無関係、友人が応募したり、街角でスカウトされたりという事が多い」

高木「だからこそ、ニュージェネレーションというのは、スカウトして選ぶ必要があるのだよ」

P「新人事務員もスカウトして貰いたいのですが」

高木「それは追々考えよう」

P「急務だと思います」

高木「何よりも大切なのはアイドルの事だろう?」

P「それは確かに」

高木「多くの事務所、多くのアイドルがひしめき合うこの時代、新たなる風が必要だと感じたのだよ」

P「みんなのためですか……」
高木「何より、これは業界あげての企画なのだよ。876や西園寺を始め、勿論961も参加する」

P「となると、ウチが外れるわけにはいきませんね」

高木「そういう事だよ。まあ急ぎというわけではないから、ゆっくり考えておいてくれたまえ」

高木「キミが無理な時は、律子君にお願いするつもりだからね」

P「律子に負担はかけたくないんですよね……うーん」

高木(律子君はキミに負担をかけたくないと言いそうだがね)
高木「迷っているようだが、最初から答えは1つしかないがね」

P「どういう事です?」

高木「簡単な事だよ。キミがアイドルの原石を見捨てられるはずがないからね。相応の子なら、一目見るだけでティンと来るはずだよ」

P「……社長もですか?」

高木「うむ」

P「それで、見かける度に声をかけて」

高木「うむ……」

P「それで俺が来るまで火の車だったわけですね」

高木「……痛いところをつかれたね」

P(と言っても、社長の見る目は確か……アイドルたちはみんなトップと言える実力と実績を積み上げてきた」

P(でも……俺に同じ能力があるんだろうか)

高木「まあ、ゆっくり考えてくれたまえ。と言っても、通常の業務の方も頼むよ」

P「はい……外回りに行ってきます」
<公園>

P(スカウトかあ……そう言われてもしたことないし……)

P(あ、もしかして経験が無いから積ませようと……なのか?)

P(それにしたって、そう都合良くスカウトしたくなる人なんて現れないだろ。20年以上生きてきて1人も……)

P(むしろ事務員のスカウトをしても良いんじゃ……それにしたって、適正な人なんて分からないぞ……)

P「まあ良いか……どっかで昼飯食べて次の仕事行こう」

\エーンエーン/

P「……ん?」

P(子供が1人で泣いてる……迷子か?)

母親「どうもありがとうございました」

P「いえ、当然の事をしたまでです」

子供「ありがとう、お兄ちゃん」

P「もう迷子になるなよー」

P(良かった。おじさんと言われなくて良かった……)

P「さてと今度こそ……ん? あの人……」

P「すみません、財布落としましたよー!」

女性「え? 私ですか?」

P「あなたのお連れさんですけど……はい、どうぞ」

女性「あ……すみません。あの子はちょっと今……ありがとうございます」ペコリ

P「いえいえ、どういたしまして。それでは俺はこれで――」

P(ご年配の方が大荷物を……どうして誰も手伝わないんだよ)ハァ
P「ふう……休憩のはずが、どうしてこんなに疲れてるんだか……」

P(迷子の次は財布を届けて、おばあさんの荷物持ちをして、電話で業務のやりとりをしてから道案内……)

P(美希たちの付き添いもあるし、そろそろ移動しないとな……結局昼食べてないし)

\ワンワン/

P「こ、この声は……」

犬「ワンワン!」

P(いぬぅっ!?)ビクッ

P「ひっ!? こ、こっちへ来るな!!」
?「あ……さっきの人……」

?(お礼、言えなかった……財布拾って貰ったのに……あれ?)

?(ベンチに置いてあるこの財布、あの人の……? さっき座ってたし……)

?「…………」キョロキョロ

?「確認しないと……失礼します」

?「財布と、名刺…………765プロ、プロデューサー?」

?「ここが765プロ……住所は間違いないけど、思ったより小さい……あんなに有名なのに」

?「ともかく、会いに行ってみよう……」

?(警察の方が良いかもしれないけれど、直接お礼をしたい……)

?「……よしっ」

?「ごめんください」ガラガラガラ

小川さん「いらっしゃーい」

?「……あれ?」

小川さん「何になさいますかー?」

?「……お任せで」
?「765プロは上だったのね……てっきり定食屋だったのかと思ったわ……」

?(たるき亭……美味しかった)

?「…………」

?「……定食屋の定職やー」ボソ

?「……入り口が分かりにくいのは、芸能事務所なりの配慮かしら?」

?「ともかく、エレベーターを……動かない」スカスカ
?「芸能プロダクション、765プロダクション……名前は同じね」

?「…………よし」コンコン

小鳥「はーい。どちら様ですか〜?」ガチャ

小鳥(あら、綺麗な人……)

?「すみません、落とし物を届けに来たのですが……Pさんはいらっしゃいますか?」

小鳥「プロデューサーさんですか? ただいま外に出ていますが……」

?「あ……すみません、名乗り遅れました」

楓「私は高垣楓と言います」ペコリ
春香「綺麗な人だよね……プロデューサーさんの知り合いなのかな?」ヒソヒソ

千早「私は訪ねてきたとだけ聞いたけど……」

真「美人さんだよね。アイドルなのかな?」

雪歩「大人の女性って感じだよね……」

あずさ「色っぽい方ね〜」

伊織(あずさが言うと嫌味に聞こえるわよ……)

真美「兄(c)の知り合いなんだよね……」ソワソワ

亜美「んっふっふ〜、もしかして彼女とか?」

「「「!?!?」」」
やよい「プロデューサーの彼女さんですかー? お似合いですよねー♪」

伊織「ままままだそうと決まったわけじゃないじゃない」

春香「そ、そうだよね。うん」

雪歩「あの人が彼女さんだったら……私なんかじゃ勝てないですぅ」

あずさ「あらあら〜(プロデューサーさんと同い年かしら……?)」

千早「……美希が居たら酷い騒ぎになっていたわね」

千早(我那覇さんと四条さんはさらっと流しそうだけど)

真美「あ、亜美! まだそうと決まったわけじゃないでしょっ」

亜美「冗談だYO! みんな反応しすぎっしょ→」
律子「ほらアンタたち、いつまで騒いでるの?」ガチャ

春香「りり律子さんっ、あの女の人が誰か知ってますか!?」

伊織「アイツの彼女なの!? あああたしは気にならないけど、みんなが気にしてるから――」

あずさ「お付き合いされている方とか聞いたことは――」

律子「はぁ……そう言うのじゃないから。落とし物を届けに来てくれただけで――」

律子「それよりほら、早く準備しなさい。竜宮の3人は車出してあるから下行ってて」

律子「レッスンに行く人は早く移動すること、いいわね?」

「「「はーい」」」
楓(テレビで見る子がいっぱい……本当に芸能事務所だったのね)

小鳥「すみません、騒がしくて……」

楓「いえ、こちらこそ……突然ですみません」

小鳥「いえいえ、こちらこそ。うちのPがご迷惑を――」

小鳥(はっ!? うちのって……家内みたいだわ)ピヨ

楓(突然放心して……大丈夫かしら?)
楓「ええと……音無さん?」

小鳥「――ふあっ!? え、ええと……」

楓「……元は言えば、私が落とし物をしてしまったというお話です」

小鳥「そうですか……それで、プロデューサーさんが落としたのは……」

楓「はい……財布と名刺ですね。公園で休んでいるときに……」

小鳥「あら……もう、プロデューサーさんったら」

楓「休んでいるときに、迷子の子供を案内して、私の財布を届けてくれて……知っている限りでは、他に荷物運びや掃除の手伝いも」

小鳥「プロデューサーさんらしいですね」クスクス

楓「……そういう方なんですか?」

小鳥「素の性格はそうですね。仕事に関してはやり手って噂なんですけど」

楓「そうですか……ちなみに犬が苦手とか?」

小鳥「そういう話は聞いたことがありませんが……」
小鳥「そろそろプロデューサーさんも戻ってくる頃ですし、直接お話を――あ、来ましたね」ガチャ

P「お疲れ様です――すみません、小鳥さん。ご迷惑を……」

小鳥「いえいえ。こちらに拾ってくださった方がいらっしゃいますから」

楓「どうも……」

P「ありがとうございます。わざわざ――」ティン

P「……あれ?」

ティン! ティン!

P(ティンしてる……!?)
楓「あの……」

P「あっ、失礼しました。拾ってくださって、ありがとうございます」ティン

楓「いえ、こちらこそ……ありがとうございました。先に拾っていただいたのは私ですから」

楓「それで、お礼ついでにこちらへ」

P「先に……?」ティン

P(ティンが続いてる……これは社長の言っていた……)
P「なるほど、そんな事情が……でもわざわざ来てくださったんですか?」ティン

楓「お礼がしたかったので……それに1度、お話もしたくて……思った通りの方でした」

P「分かりやすいとよく言われますけどね。がっかりさせないで済んだのなら良かったですけど」

楓「そんな事ありませんよ……本当に、とっても……」

小鳥(……何なのかしら、あの空気)ピヨ
楓「あ……長く話しすぎましたね。邪魔してしまうのも悪いので、私はこれで――」

P「ちょっ、ちょっと待ってください! この後急ぎの用事はありますか!?」

楓「え……いえ、時間はありますが……」

P「で、でしたら――」

ピヨ(も、もしかしてこの流れは……デートの誘い!?)

楓(え……え?)

P「あ……アイドルに興味はありませんか!?」

楓「……え?」
<後日>

楓(Pさんとの約束の日……この前は突然だったから、とりあえず1度仕事を見学させて貰うことになったけど……)

楓「アイドルって……何なのかしら?」

楓(テレビでよく見かけるけれど、アイドルって何をする職業なの?)

楓(あずささんの映画は感動したし、美希ちゃんの曲もよく聴く。やよいちゃんの料理番組は為になるし……)

楓(色々あるけど……どれも私に出来るとは思えない……)

楓「あ……そろそろ出ないと……」
楓「おはようございます……」

P「おはようございます、高垣さん。今日はよろしくお願いします」

楓「いえ、こちらこそ……Pさんと音無さんだけですか?」キョロキョロ

P「みんなはもう移動していますからね。レッスンか現場か……まずはレッスンルームから回りましょうか」

楓「まずは?」

P「その次は真と雪歩のラジオ番組に行って、雪歩を別現場まで届けたらやよいのリハに付き添います」

P「あとは貴音のレコーディングもありますので、そちらにも顔を出して――」

楓「…………」

P「高垣さん?」

楓「あ……いえ、大変だなと思って……」

P「しまったな……そうですよね、迂闊でした。レッスンだけにしておきますか?」

楓「いえ……Pさんが」

P「へ? 俺ですか? そんな風に思ったことはありませんが……」

楓「もう慣れてるんですね。お仕事に関してはやり手って聞きましたけど、本当です」

P「ははは、そんな事はありませんが……関しては?」

楓「音無さんがそう……私生活は苦労性だと」

P「ははは……これも性分ですから。むしろ仕事以外にしたい事がなくて……」
今回は楓回です〜。申し訳ありません。

P「それより、高垣さんの負担になるようでしたら、同行する現場を減らしても――」

楓「いえ、出来るだけ色んなお仕事を見学したいので。判断の参考に……」

楓「それに、Pさんにスケジュールを管理していただくと、なんだか人気の芸能人の気分になれますから」

P「高垣さんが望めば、気分だけじゃなくて現実になれますよ?」

楓「……でもPさん、忙しいんじゃありませんか? 私の面倒まで見ると更に……」

P「忙しく……ないとは言い切れませんけど」

P「でも、だからってそれを理由に、高垣さんのプロデュースを諦めるなんて出来ません」

P「トップになれる逸材で、わざわざ財布を届けてくれるぐらい律儀で……素敵な人なのに、本人が気付いていない」

P「高垣さんはいつだって輝けるんです。だけど輝かせ方を知らなくて……」

P「だから俺はその手伝いが出来たらって……負担に釣り合わないぐらい、嬉しいことだと思うんです」

楓「……そこまで言われると、ちょっと照れますね」

P「あ……す、すみません……」

楓「いえ……こんなにも熱心な求愛を受けたのは初めてだったので。ふふ、嬉しかったです」

P「うっ……と、ともかく、レッスンを見に行きましょう!」

楓「そうですね」

楓(いつでも輝ける……か)

楓(今まで考えもしなかったのに、そんな気がしてくるのはPさんだから……?)
P「中でダンスのレッスンをしてるのが、春香、千早、響、美希ですね」

楓「……ダンスってあんなに動くんですね。アイドルだから、てっきり……」

P「曲によってはアップテンポの物もありますからね。ある程度は出来る必要があるんですよ」

P「ボーカルとヴィジュアルの仕事ばかりだったとしても、マルチに出来ないと駄目ですね」

P「勿論、人によって得意不得意が――この中だと響や美希が得意な方ですね。千早も苦手ではありませんが」

P「ただ、得意な分野で仕事を増やすとしても、苦手な事で仕事を減らすような事は無くしてあげたいんです」

P「みんながやりたいと思った仕事をやらしてあげられるように……」

楓「……私、身体を動かすのは得意じゃありませんが……」

P「その時は苦手じゃないと言えるように、俺も協力しますよ」

楓「……Pさんがレッスンを?」

P「俺もあまり……ですが、出来る限りのサポートはしますよ。全力で取り組める手伝いをするのが俺の役目ですから」

楓「……そうですか」
美希「――なの!?」

千早「美希? 突然どうしたの?」

美希「ハニーの気配がするの!」

春香「え? プロデューサーさん? どこどこ?」

響「隠れてレッスンを覗いてるのか?」

美希「すん……近くに知らない女の気配がするの」

千早「……凄いわね、美希」
P「おっと、邪魔しちゃ駄目だな……次へ行きましょうか」

楓「……はにい?」

P「あー……愛称みたいな物です。気にしないで下さい」

楓「お付き合いをされているんですか?」

P「ちっ、違いますよ、誰とも付き合ってません」

P「……気持ちは嬉しいですけど、今の俺では答えられません。俺はプロデューサーで、みんなはアイドルですから」

P「夢を応援する立場の俺が、邪魔するわけにはいきません……」

楓「……硬派なんですね」

P「そんな格好良い物じゃありませんよ」
<収録現場>

P「ここで雪歩と真のラジオを収録します。公録で人が多いですから、気をつけてくださいね」

楓「窓の前に人がたくさん……」

P「まーどうしようって感じですよね」アハハ

楓「!?」

楓(私より早く……Pさん凄い)

楓「私より早くダジャレを言うのは誰じゃ……」ボソ

P「高垣さん?」

楓「いえ……行きましょうか」

楓(次は負けない……っ)
楓「どんどん人が増えていきますね……」

P「応援してくれるファンだけじゃなく、気になった人も足を止めてくれてるんでしょうね。ありがたいことです」

楓「……ラジオやってる人って、よくあんなに言葉が出てきますよね」

楓「私は話すのが苦手なので、特に……会話も続かないんですよね」

P「そうですか? 話しやすいと思いますけど……今だって続いてるじゃないですか」

楓「……本当」

P「会話も相手によると思いますよ? 雪歩も最初、男と話すのが苦手でしたから」

P「自分の事を話すのは勿論、顔を合わせるのも……苦手なのは今もですけど」

楓「……そうは見えませんね。手を振ってますし」

P「苦手を克服しようと努力してるからですよ。コンプレックスを乗り越えようとして……」

P「だからこそ、雪歩は魅力的に映るんです。頑張ろうとしている子は輝いて見えるんですよ」

楓「……私もそうなれるんでしょうか?」

P「ええ、保証しますよ」
P「話し方って言うのは意識の仕方だと思いますし。大勢の人に聞かせるような話し方ってしないじゃないですか」

楓「それも練習ですか……」

楓(目の前の相手に気持ちを伝えることすら出来ないけど……)

P「お……始まりましたね。うん、雪歩も真もリラックスしてる……」

P「タイトルコールと挨拶もとちらなかったし、出だしは順調だな」ウンウン

楓(Pさん……嬉しそう。子供みたいに目をキラキラさせて……)

楓(あんな風に見守られて……ちょっと羨ましいな)

楓「見守られていたら……私も、頑張れるのかしら……」
<夜>

P「――今日の現場は以上ですね。お疲れ様でした」

楓「お疲れ様でした……Pさんも」

P「俺は慣れてますし、男ですから。高垣さんは疲れてませんか?」

楓「そうですね……慣れない事ばかりだったので、精神的に……」

楓「だけど、楽しかったです。みんなも……Pさんも楽しそうでしたよね」

P「それは勿論。仕事って言うのはみんなの頑張りが実る場所でもありますから」

楓「……いつもこんなに忙しいんですか?」

P「日によって違いますが、特別忙しい日じゃありませんでしたね」

P「ただ、昔は仕事なんてほとんどありませんでしたから。そこから少しずつ、レッスンを重ねて今に至っているんです」

P「その事を思うと、今は本当に充実していて……嬉しいんですよ」
楓「……最近ですよね。みなさんをテレビで見かけるようになって……」

P「ええ、最初に竜宮が人気になって、それからみんなも努力で少しずつ」

楓「……仲が良いのはそれでですか? 苦労を共にしてきたから……」

楓「テレビでもそうですし、この前見かけたときも思ったんですけど」

P「そうですね。団結と絆、それが765プロの原動力ですから」

楓「…………」

P「そこに高垣さんも加わって貰えたらと思ってます」

楓「え……?」

P「俺も途中参加ですよ。最初は律子がみんなのプロデュースをしていたんです。俺がそこに参加して……」

P「次は高垣さんが参加して、ここからまた、新たにスタートを切りたいんです」

P「仲間として、アイドルとして……その協力が出来たら嬉しいです――なんて、ちょっと強引ですけど」

楓「強引ですけど……ふふっ、そこまで言ってもらえるのは嬉しいですね」
P「お疲れ様です」ガチャ

律子「あ、お疲れ様です。高垣さんも、遅くまでお疲れ様でした」

楓「いえ、私はついて回るだけでしたから……」

P「律子はまだ仕事か?」

律子「もう少しですね。今度のライブのセトリを組んで、報告書をまとめて……でも10分ぐらいです」

小鳥「うふふ、今日はいつもよりちょっと早めですよね……お茶どうぞ」

律子「ありがとうございます、小鳥さん」

小鳥「高垣さんと、プロデューサーさんも」

P「ありがとうございます。領収書は机に置いておきますね」

楓「…………」
小鳥「高垣さん? お茶は駄目でした?」

楓「いえ、そうではなくて……秋月さん、ですよね?」

律子「ふぁい? ――こほん、私ですか?」

楓「はい……まだ19歳なんですよね? Pさんから聞いたんですが……」

楓「私より6歳下とは思えないぐらいしっかりしていて……凄いですね」

P・鳥・律「「「6歳下!?」」」

P「ってことは……え?」

律子「今25歳ですか……? 20ぐらいかと……それぐらいの色気は感じますが……」

鳥(プロデューサーさんと同年代……)ピヨ

楓「……言ってませんでしたっけ? 25じゃ、アイドルは無理ですか?」

P「いえ、そんな事は……アイドルにも色んな方向性がありますから。むしろアリです」

律子「そうですね。うちではあずささんが最年長ですが――」ガチャ

P「ん……?」
あずさ「あらあら〜? みなさんお揃いですね」

律子「あずささん!? 帰ったんじゃなかったんですか……?」

あずさ「そのはずだったんですけど、気が付いたら事務所の前にいたんです。不思議ですね〜」

P「噂をすればですね……1人で帰れますか?」

あずさ「うふふ、もちろんですよ――あら? あなたは……」

楓「あ……初めまして。高垣楓と言います。その……」

あずさ「あなたがそうなんですね。律子さんからお話は伺っています。新人の方ですよね?」

楓「まだ返事はしていないのですが……」

P「急ぎではないので。ゆっくり考えてください」

楓「……ありがとうございます」

律子(結構その気に見えるけど……今日1日で心境の変化でもあったのかしら)
高木「おお、みんなまだ残っていたのかね」

P「社長、お疲れ様です」

律子「お疲れ様です」

楓(この人が社長さん……)ペコリ

小鳥「社長はもう上がりですか?」

高木「そのつもりだったのだがね、みんな揃っているようだし……ふむ」

高木「ここは1つ親睦会でもと思うのだが、この後に予定は入っているかな?」

律子「私はすぐに終わりますが……プロデューサーはどうですか?」

P「俺はそんなに……メールの確認だけですね。おそらく20分も掛からないと思います。高垣さんとあずささんはどうです?」

あずさ「うふふ、もちろん参加しますよ〜。最近忙しくて、お酒が恋しくなって」

律子「明日は……夕方からなので良いですけど、飲み過ぎないでくださいね?」

小鳥「そうそう、二日酔いや悪酔いには注意してください」

律子(あなたもなんですけど)

楓「…………」
P「高垣さんは都合悪いですか?」

楓「いえ……ですけど、私も良いんですか?」

高木「勿論だとも。高垣君との親睦会でもあるのだからね」

P「そういう事です……あ、入る入らないは別で考えてくれて良いですよ?」

P「こうして知り合えた記念みたいなもので、今はプロデューサとアイドルじゃなく、個人的な友人として誘いたいんです」

律子(誘った上で断るなんて難しいですよ、プロデューサー)

高木(無意識にスカウトしているな……ふむ、高垣君も嫌がっていないようだし……これは)ティン

楓「……でしたら、ありがたく参加させていただきます」

小鳥「では全員ですね。場所は……下ですよね? 空いているか見てきます」

高木「すまないね、頼んだよ」

P「では俺は残った仕事を片付けて……」

律子「そういえば、まだ千早がボーカルレッスンをしていると思うので、後で見てきてあげてください」

P「昼から番組の打ち合わせだったよな? 春香と一緒に……また戻ってきたのか」ハァ

律子「ライブが近いですからね。気合い入ってるんだと思いますよ」

楓(こんな時間まで……? 出るときにレッスンをして……外で仕事をして、また戻ってきたの?)

楓「…………」

あずさ「でしたら、私が見てきますね。時間がありますから」

楓「あ……あの、私も見に行っていいですか?」

P「ええ、構いませんよ。あずささん、高垣さん。お願いします」
P「――よし、3人が戻ってくるまでに片付けないとな」

律子「……プロデューサー。どうですか、高垣さんは」

P「ん……そうだな、興味は持ってくれていると思う。才能はあると思うし、きっと活躍出来るよ」

P「それは俺が保証する――って言える程の実績もないけどな」

律子「プロデューサーがそれ言ったら、業界のほとんどの人が保証できませんよ。もっと自信持ってください」

P「あんまり実感が無いんだけどな……みんなのおかげなわけだし」

律子「良いんですよ、それで。みんなもプロデューサーのおかげだと思ってるんですから」
律子「ともかく、その意見を信じるなら、後はアイドルを続ける動悸だけですね……」

P「なんだけど、そればっかりはな……それこそ、あれば最初から目指してるだろうし」

P「むしろ、そういうのがない人をスカウトするのが、今回の主旨なわけだろ?」

律子「そうですね……だったらなおさら、プロデューサーが支えてあげないと駄目ですよ?」

律子「なんて、私が言うまでもないですけど」

P「そうだな、そうなれるように頑張るよ」

P「俺としても、みんなの為にもなると思うし……きっと新しい風を吹かせてくれると思うんだよ」

律子「私もそう思います」

律子(色んな意味で、ですけどね……プロデューサーの事だから、いきなり恋愛関係にはならないと思うけど)
あずさ「ええと、千早ちゃんは……上かしら?」

楓「あず……三浦さん、こっちじゃありませんか?」

あずさ「あら本当。千早ちゃんだわ」

楓「随分と遅くまでやっているんですね……」

あずさ「ふふ、千早ちゃんは頑張り屋さんなのよ〜」

楓(頑張り屋……テレビで見るときはクールな印象があるけれど、やっぱり影で努力しているのね)
あずさ「千早ちゃん、そろそろ時間よ〜」コンコンガチャ

千早「あずささん……もうそんな時間ですか――あ」

千早「お疲れ様です。高垣さん、ですよね?」

楓「はい……お疲れ様です」ペコリ

楓「如月さん、いつもこんな時間まで残っていらっしゃるんですか?」

千早「たまに……ですね」

あずさ「プロデューサーさんによく心配されているわよね〜?」

千早「あ、あずささん……悪いとは想っているんですけど、どうしても……

あずさ「でも心配されるのは嬉しいでしょう?」

千早「もう、からかわないでください……」カァ

楓(可愛い……)

楓(如月さん……前に雑誌で家族のことや、歌えなかった出来事に関して読んだけど……)

楓(テレビで見るアイドル、舞台裏のアイドル、そしてアイドルじゃない女の子としての如月さん……)

楓(私が同じようになれるのかしら……)
あずさ「ところで千早ちゃん、晩ご飯はもう食べたの?」

千早「いえ、まだですけど……帰りに買っていくつもりです」

あずさ「だったら、一緒にご飯食べに行かない? プロデューサーさんたちと一緒に下へ行くつもりなの」

千早「たるき亭ですか……お酒、飲みに行くんですよね?」

あずさ「大丈夫よ〜。律子さんも一緒だから。それに、高垣さんとの親睦会でもあるのよ」

千早「そうだったんですか……高垣さん、私も参加させて貰って構いませんか?」

楓「もちろんです。私からお願いしたいぐらいです」
<たるき亭>

小鳥「それではコップを持って〜」

あずさ・小鳥「「かんぱーい」」

律子「もう4回目ですけどね……ウーロン茶のお代わりお願いします」

あずさ「うふふ、何回でも良いじゃないですか」

律子「……あずささんは酔うだけで倒れないから良いですけどね」

律子(あっちはプロデューサーに任せておこう……)
小鳥「あ〜、プロデューサーしゃ〜ん、高垣しゃ〜ん。飲んでますか〜?」

楓「ええ……美味しいですね」

小鳥「それなら良かったです〜。これからもよろしくお願いしますね〜」

楓「ええ……よろしくお願いします。お注ぎしましょうか?」

小鳥「おおっと、それでは私からも〜」

P「飲み過ぎないようにしてくださいね」

小鳥「は〜い」ゴクゴク

楓「そうですね……気をつけます」チビチビ

千早(この差はなんなのかしら……)
P「高垣さん、結構飲まれる方なんですね」

楓「そうですか……? 比べる相手がいなかったので……」コクコク

高木「事務所の平均年齢が低いからねえ、飲める相手が増えるのは楽しいよ」

P「まだ決まったわけじゃないですけどね」

高木「おっと、そうだったね。ハッハッハ」

楓「そうですね、まだ……」

P「自由に注文しちゃって良いですからね。千早も何か食べたいものあるか?」

千早「そうですね……お茶のお代わりと卵焼きを」

P「了解。社長はどうします?」

高木「冷酒を貰おうかな。キミも一献どうだい?」

P「良いですね、いただきます」

楓(Pさんもお酒飲む方なのかな……)チビチビ
楓「Pさん、注文お願いしてもいいですか?」

P「構いませんよ。どれにします?」

楓「炙りイカと銀杏を」

P「おお、渋い所行きますね……それじゃあ俺は焼き鳥を。少し分けてくださいね」

楓「私も焼き鳥、実は気になってました……」

ピヨ(焼き鳥……)

千早(楽しそうに飲んでる……私も早く飲めるようになりたいな)
あずさ「高垣さんは日本酒もいけるんですね〜」

楓「ワインよりは日本酒ですね……」

P「へえ、そうなんですか。ドレスでワインが似合うイメージですけど」

律子「そうですね。夜景が綺麗なお店が似合います」

千早(アイドルジャムの後に連れて行って貰ったお店とか似合いそう……)

小鳥「は〜、お酒おいちい」

千早(歌ってるときは素敵だったのに……お酒は怖いわね)

楓「高いお店には縁がないので……行く相手もいませんし」チラ

P「だったら行きますか?」

楓「え……?」

律子(……プロデューサーにしては珍しく積極的ね)

P「楓さんだったら、そういうお店のオファーも入ると思いますし」

楓「…………」

千早(プロデューサー、相変わらずすぎですね……)モグモグ

高木(それが魅力でもあるんだがね……)モグモグ
楓「……Pさんは行かないんですか? そういうお店には」

P「プライベートで行く時間はほぼありませんし、相手がいませんからね」

あずさ「私は行きたいんですけど、流石に難しいですからね〜」

律子「アイドルと2人で行ったら、すぐに週刊誌に載せられますからね」

P「と言うことです」

楓「……それじゃあ、一緒に行くのは難しいですね」

P「といっても、まだ所属していませんから、高垣さんなら大丈夫ですけどね」

楓「……誘われてますか?」

P「まだ高垣さんの事をよく知りませんからね。それも兼ねてですよ」

楓「それは……アイドルとして?」

P「じゃなくても。こうして知り合えたんですから、仲良くなれればと思います――異性云々を抜きにして」

楓(予防線張られた……?)

あずさ(うふふ、敏腕ですね〜)
千早「そういえば……高垣さん、なんだかこのお店に慣れてますよね。ここの醤油、位置が分かりづらいのに……」

楓「それは……事務所と間違えて、1度ここに入ったので……」

P「あー、名刺の住所見て来たんでしたっけ。それで……」

楓「定食、美味しかったです」

P「場所を間違えるなんて、あずささんみたいですね」

あずさ「も〜いやですよプロデューサーさんったら〜。私だって事務所とここの場所を間違えたりしませんよ〜」

P「そうですね、ははは」

律子(事務所の場所を間違えはしましたけどね)
楓「そういえば……エレベーター、反応しませんでしたね」

小鳥「それは……」

社長「直さなければと思っているんだがねえ」

千早「運動になりますから、みんなそれほど気にしていませんよ?」

小鳥(私は辛い……)まだ20代

楓(運動不足かしら……)25歳さん
楓「聞いた話なんですけど……秋月さんも以前、アイドルだったんですよね」

律子「少しだけですけど……それと律子で良いですよ? 私の方が年下ですし」

楓「……では私も楓で」

あずさ「なら私もあずさ、でお願いしますね〜」ウフフ

楓「ええと……律子さんと、あずささんで」

千早「……私も名前で呼んで貰って構いません。アイドルになられるんでしたら、なおさら」

楓「それは……」チラ

P「そうして貰えると、俺は嬉しいですけど……高垣さんにも事情がありますからね。無理強いは出来ません」

楓(無理じゃないのに……自信だけはなかったけど、私1人で頑張るのでなければ……)
楓「……まだ迷っていますが、1つだけ……お願いを聞いて貰えれば、前向きに」

P「……分かりました。出来る限り、叶えて見せます」

律子(勝負所ですね……)

高木(頑張ってくれたまえ)

楓「でしたら、その……」

楓「私の事も、名前で呼んでください。一員になるんだったら、やっぱり……」

P「へ……」

楓「その代わり、私も……どう、ですか?」

P「……そんな事でよければ。これからよろしくお願いしますね、楓さん」

楓「……はい、こちらこそ」

高木「これはめでたい。よし、ここは1つ祝杯といこうか」

小鳥「そうですね! すみませ〜ん、注文をお願いしま〜す」

あずさ「では私はこのお酒を〜♪」

千早(まだ飲むのね……)
小鳥「かんぱ〜い☆」

あずさ「かんぱ〜い♪」

高木「うむ、乾杯」

律子「3人とも、飲み過ぎないでくださいね……」

小鳥「律子しゃんも一杯でどうですか〜?」

律子「私はまだ未成年ですので……」

あずさ「しっかりしているから、そうは見えませんよね〜」ウフフ

律子(それを言ったらあずささんも……仕事の時は大人っぽいのに……お酒の力かしら)
千早(……あっちも盛り上がってるわね)

千早(こっちは静かに盛り上がってるけど……)

P「そういえば、まだ楓さんのこと、何にも知らないんですよね……」

楓「そうですね……ほとんど聞かれませんでした。なのにスカウトって……」

P「あんまり根掘り葉掘り聞くのも……それにスカウトって初めてだったので」

楓「そうだったんですか? 意外です……話が上手だったの」

P「そんな事ありませんよ、苦手な方です」

P「多分相手が楓さんだったから、勝手に口が動いたんでしょうね。スカウトしたいと思ったのも本心ですし」

楓「ふふ……ありがとうございます」

千早(美希がいたら大騒ぎしそうな会話ね)
P「楓さんは普段、休日になにしてるんですか? 趣味とか、そういうのは」

楓「趣味……温泉めぐり、ですね。友達と――同性ですよ? 入りながら日本酒をちょっと……」

P「あー、良いですね。温泉だったらワインより日本酒ですよね」

楓「はい、それもあって……」

楓「でも、その友達は温泉が好きなだけで、お酒は駄目なので……こうやって飲めるのは楽しいです」

千早「……お酒って美味しいんですか?」

楓「そうですね……1週間の疲れを取り除く清涼剤です」

P「まだ千早の口には合わないと思うけどな。徐々に舌も変わってくるだろうし……未成年のうちに飲もうとするなよ?」

千早「分かってます。スキャンダルとかありますし……」

P「それもあるけど、身体に悪いんだよ。千早はまだ、成長しきっていないんだからな」

P「出来れば食生活も……俺が言えた事じゃないけどな」

千早「そうですね……フフ、気をつけます」

千早「でも、プロデューサーも気をつけてくださいね? 四条さんに付き合ってラーメンばかりでは駄目ですよ?」

P「うっ……そうだな」

楓(……兄妹みたい)モグモグ
P「楓さんって携帯持ってますよね? 番号交換しておきましょう」

楓「そうですね……千早さんもお願いして良いですか?」

千早「は、はい……ええと、登録は……」アセアセ

楓「……随分と古い型ですね」

千早「あまり機能が多くても……苦手なので」

P「携帯がシンプルな所も、千早らしくて良いんだけど……もう少し慣れると良いよな」

千早「すみません……電話をかけるのが精一杯で」

楓「電話を……」

楓「……携帯に電話をかけぃたい」ボソ

千早「ぷふっ!?」

P「……え?」

楓(あれ……?)

千早「……こほん、失礼しました」

楓「……ほっけを注文したい? ほっとけー」

千早「くっ……」プルプル

楓「このお皿がなおさら好きになった」

千早「〜〜〜っ」バンバンバン

P(ダジャレが好きなんだろうか……)

P(……可愛いな)

楓「この生姜、しょうがないから煮付けにつけといて」

千早「…………」ピクピク

P(でも放っておくと千早が危険だ……)
P(落ち着いたと思ったら、今度は真剣な話に……)

楓「あの……千早さんはどうしてアイドルを目指そうと思ったんですか?」

千早「そうですね……元はアイドルになるつもりは無かったんです。ただ、歌を歌いたくて……」

千早「そんな時、アイドルになれば歌を歌えると言われて……」

千早「今考えるとみんなに失礼な考えなんですけど、アイドルは歌手に足るための踏み台としか考えていなくて」

千早「でも、あの時は歌が私の全てだったので……気づけたのは事務所のみんなのおかげなんです」

楓「あ……前に週刊誌で……」

千早「読んでいただけたんですね……書いてあったとおりです」

千早「今でも歌は大切ですが、歌うために私がいるんじゃなくて、私らしくいるために歌いたいと思うようになって……」

千早「自分の気持ちを歌に乗せて、大事な人たちに、みんなに伝えたいと思ったんです」

千早「歌の仕事だけじゃなくて、色んな出来事が私を成長させて、歌を豊かにしてくれると思って……少しずつ変われたんです」

楓「歌で自分の気持ちを……」

楓(そうなんだ……だから千早さんの歌はあんなにも……)

楓(変わろうと思う、きっかけをくれたあの人へ……気持ち、伝えたいな……)
<翌日>

高木「では改めて、新しく765プロの一員となるアイドルを紹介しよう――高垣君」

楓「はい……高垣楓です。私、自己紹介とかってあまり、得意じゃなくて……こんな時、何を話せばいいのか……」

楓「ええと……身長は171センチ、体重は49キロで、誕生日は6月14日の双子座です。あ、血液型はABで……」

楓「出身は和歌山で……ええと、趣味は温泉巡りです」

楓「あの……とにかく頑張りますので、よろしくお願いします」ペコリ

一同「「「よろしくお願いしまーす」」」パチパチパチ
千早「これからよろしくお願いしますね、楓さん」

楓「はい、よろしくお願いします」

春香「千早ちゃん、なんだか仲良いみたいだけど……」

千早「昨日、一緒に食事をしたのよ。律子たちも一緒で……」

律子「時間が丁度あってね。楓さんはプロデューサーと一緒に回ってたから」

律子「あとはあずささんも偶然。誘ってくださったのは社長よ」

あずさ「うふふ、楽しかったですよね〜♪」

小鳥(そして私は二日酔い……ううぅ)

真「良いなあ……今度はみんなで行きましょうね」

雪歩「大人数だと焼き肉が良いですよね……?」チラ

律子「スケジュールがあったらだけどね」
春香「……もしかして、プロデューサーさんも一緒だったんですか?」

P「そりゃな、親睦会の前倒しみたいなもんだったし。そこで参加しない方がおかしいだろ」

春香「そ、そうですよね……あははー」

美希「……危機的状況なの」

響「何が危機なんだ?」

貴音「競う相手……強敵が増えたということです」

響「??? 敵じゃなくて仲間だろ?」

真美「ひびきんはそのままでいてね……?」

亜美「うんうん、沖縄っ子はそ→じゃないとね→」

響「なんだとっ? それ沖縄でも言えるのか!?」

小鳥(良い使い方よ、響ちゃん)グッ

律子「……響、それ誰から教わったの?」

響「? 小鳥だぞ?」

律子「へえ……」ジトー

小鳥「!?」ピヨ
楓「沖縄……」

楓(パパイヤを食べるパパイヤ……)ボソ

千早「〜〜〜」プルプル

春香「……千早ちゃん?」キョトン

P(ああ……また千早が餌食に……)

やよい「楓さん、背高いですよねー。何食べたらそんな風に綺麗になれるんですか?」

伊織「貴音より高いわよね……スタイルも良いし。これでアイドルじゃなかったなんて……」

伊織(アイツの見る目はやっぱり確かって事ね……)

楓「特に何も……たくさん食べるぐらい?」

貴音「そうですね。楓嬢の言う通りかと」

楓(嬢……初めての呼ばれ方)
亜美「ね→ね→」

真美「楓お姉ちゃん?」

楓「あなたは……双海、亜美さんと、真美さん?」

亜美「呼び捨てで良いよ→」

真美「真美たちもお姉ちゃんって呼ぶからね→」

楓「……努力します」

楓(双海さんたち……私と一回り違うのよね)

楓(新人だけど、私が一番年上……頑張らないと)
P「楓さん、みんなと仲良く出来そうですか?」

楓「あ……はい、それは大丈夫です……良い子ばかりですから」

P「ですね。楓さんも、みんなの顔と名前は分かりますよね?」

楓「ええ……テレビで見かけますので」

P「でも、アイドルとしてだけじゃ分からない面もあると思いますから、驚くかも知れませんね」

楓「……私も、アイドルとしての私が生まれるんですね」

P「無理して作る必要はありませんよ? ありのままの、素敵な楓さんを見せてあげれば大丈夫です」

P「なりたい自分がいるなら、そこを目指すのも自由ですし……その辺りは打ち合わせでまた」

楓「なりたい私……」

楓「でしたら……まずは、感謝を素直に、伝えられるようになりたいですね……苦手ですから」

P「そんな風には見えませんが……」
楓「いえ……多分、伝わってませんから……」

楓「私を選んでくれた時、本当に嬉しかったです……スカウトなんて、信じられなくて……」

楓「私、自分の取り柄も、魅力もよく分かりませんけど……でも、あなたが輝けると言ってくれるのなら、きっと頑張れます」

P「楓さん……」

楓「みんなみたいに、有名なアイドルになれるか分かりませんが……」

楓「これからもよろしくお願いしますね、プロデューサー」

楓「それと……また一緒に飲みに行きましょうね♪」


END

07:19│高垣楓 
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