2013年11月08日

超琉球伝説-我那覇響-

某日 765プロ
響「ピヨ子…… 自分、アイドルに目覚めたみたいだぞ」

小鳥「響ちゃん、一体何を言っているの?」


響「自分の中から力が溢れでてくるんだ」

P「アイドルとしてのやる気、なのか?」

響「そういうんじゃないんだ、なんかこう、ぐあーって!」

P「よくわからないな……」

響「……わかった。それなら、見せるよ」

P「え?」

響「ピヨ子、避けるんだぞ?」

小鳥「ピヨッ!?」

響「ハイッサーーーーイ!!」

キュイイイン…… チュウンッ!

P「な、なんだ!?」

小鳥「響ちゃんの右手に光が集まると、束になった光の矢が放たれて、
    私のデスクが消し飛んだですって……!?」


響「ふふん」

P「小鳥さん、よく見えましたね……」

小鳥「あれ? プロデューサーさん、見えなかったんですか?」

P(これがヤムチャ視点ってやつか……)

響「どうだ? これが自分のアイドル力だ……」

P「アイドルかどうかはともかく」

小鳥「すごい力ね……」


ガチャ

あずさ「あらあら、響ちゃんも目覚めてしまったのね」

響「あずささん、自分も、って……」

あずさ「ええ。ついに五人のアイドル戦士が誕生してしまったということよ〜」

P(五人も居るのか……)

響「完璧な自分だけじゃないのか……」

あずさ「そう。あなたが完璧になるには、ここ、765プロを舞台に
    他のアイドル戦士と戦わなくてはならないの。 ……そして、勝ち残った一人が……」

響「完璧な、アイドル戦士……」

あずさ「ええ」

P(なんですかね? これ)

小鳥(まあまあ、面白そうだから見てましょうよ)
響「の、残りの四人って言うのにあずささんは……」

あずさ「私は含まれてないのよ〜。私はただ、知っているだけ。
    だから教えに来たのよ。もうすぐ、その一人がやって来るってね?」

響「一体誰が……」
ガチャ

やよい「私です」

響「や、やよいなのか……!」

P(予想外の人物だな……)

小鳥(やよひびもひびやよもアリよね……)

やよい「響さん、ショーブしてくれま・す・か?」

P(決闘なんてDo-Dai? ってことか?)
響「じ、自分、イヤだぞ! やよいと戦うなんて!」

やよい「私も、響さんには家族のことも助けてもらったし、本当は戦いたくないです」

響「だったら!」

やよい「でも、私もアイドルですから」

響「やよい…… うん、わかったぞ。妹が立ち向かってるのに、ねぇねが逃げるわけにはいかないな!」

やよい「ありがとうございます!」

P(なんだこの熱い展開)

小鳥(アイドル熱ってやつですね)

P(なんか違う)
あずさ(どっちが勝つのかしら〜)

P(あ、あずささんも机の陰に来たんですね)

あずさ(まだここの方が安全ですから)

P(さっき机ごと消し飛んだ気がするけどな……)

あずさ(大丈夫、プロデューサーさんは死にません。私が守りますから)

P(……あずささん……)

小鳥(ピヨッ!? 私は!?)
響「やよい、本気でいくぞ!」

やよい「簡単には負けませんよ!」

響「ハイッサーーーイ!」

キュイイイン…… チュウンッ!

やよい「うっうーーー!」

キラキラキラ…… ブォンッ!

小鳥(やよいちゃんの両手に光が集まると、集約した光が体の中心から、輪になって放たれたわ!)

P(相変わらずよく見えるなぁ……)

あずさ(音無さんすごいんですね〜)

P(あずささんには見えないんです?)

あずさ(見たいけれど、見えないんです〜 残念です)シュン
バシュウンッ!!

小鳥(二つの力がぶつかり合って……相殺された!?)

P(うぉっ まぶしっ!)

あずさ(大丈夫です?)

P(うぉ、あずささんが覗き込むから目の前に胸元が……)
響「やるな、やよい!」

やよい「うっうーだと互角……だったら……!」

やよい「ハイッターーーッチ!」

ジュウッ…… ボウッボウッボウッボウッボウッ!

小鳥(やよいちゃんの右手が赤熱すると、炎の弾が1、2……5つも放たれたわ!)
響「だったら……」

響「ハイッターーーイ!!」

ギュイイイン…… バチバチッ ビュッ バリバリバリバリッ!

小鳥(対した響ちゃんのポニーテールが青白く輝くと、
   響ちゃんの構えた両手に電流が走り、拳を突き出すとともに青白い雷の槍が走ったわ!)

P(小鳥さん、これ、お茶どうぞ)

小鳥(あ、どうも)

あずさ(音無さんの分だけですか〜?)ムスッ

P(物凄い勢いで話してますから)

あずさ(それなら仕方ないですね〜)
バチンッ! シュンッ! バリバリバリッ!!

小鳥(やよいちゃんのハイタッチが、響ちゃんのはいたいに競り負けた……!)

やよい「キャアアアァァァッ!」

響「やよい!」ダッ!

やよい「ふふ…… 負けちゃいました……」

響「もう、もう喋るな! 自分は、自分は……」

やよい「私の分も…… 頑張ってください…… 大好きな、ねぇね……」ガクッ

響「やよいーーーーっ!!」
P(やよいが……!?)

あずさ(大丈夫です、プロデューサーさん。やよいちゃんは眠ってるだけですから)

P(え?)

やよい(すぅ……すぅ……)

P(あー、良かった)

あずさ(アイドル勝負に負けても、身体は傷つかないんですよ)

小鳥(ピヨッ!? 私の机は消え去りましたけど!)

あずさ(あらあら)
響「やよい、お前の意志、受け取ったぞ……
  自分がNo.1のアイドル戦士になってやる!」

ガチャ

伊織「聞き捨てならないわね」

響「伊織……!」
伊織「誰がやよいの遺志を受け継ぐって?」

響「もちろん、自分だ!」

伊織「へぇ…… アンタなに勘違いしてんのよ!」

バシュウッ ビリビリ……

響「ぐっ、なんて気迫なんだ……!」

伊織「私が、私がやよいの一番なのよ!」

小鳥(ピヨ〜! 萌える展開だわぁ)ハァハァ

P(小鳥さん……)ハァ……
伊織「覚悟しなさい!」

響「やるしかないんだな……」

伊織「かかってきなさい!」

響「上等だぞ!」

響「ハーイサーーーイ!!」

キュイイイン…… チュウンッ!

伊織「甘いわっ!」

カキィンッ!

小鳥(伊織ちゃんが、響ちゃんのはいさいを、おデコで弾き返したですって!?)

P(もはやなんでもありだな)
響「なんだって!?」

伊織「まだまだ実力不足なんじゃなくて?」

響「くっ、くそっ」

伊織「今度はこっちの番よ!」

伊織「伊織フラッシュ!」

ピカッ!!

小鳥(伊織ちゃんのオデコが光り輝いて、真っ白な閃光が迸ってるわ!)

P(まぶしっ)

あずさ(あらあら〜、迷っちゃいそうなくらい真っ白ですねぇ)
響「くそぉっ、目が、目がぁっ!」

伊織「響敗れたりね!」

響「まだだ! 負けないぞ!」

伊織「視界を失って、何ができるのよ。所詮アンタは二流なのよ、二流!」

響「自分は……自分は、完璧なんだ!!!」

バシュッ! ビリビリビリ……

響「完璧な自分は、視界なんてなくたって大丈夫なんだ!」
響「てーーーげーーーっ!!!」

ギュウンギュウンギュウン…… ブォンッ!

小鳥(響ちゃんのポニテに光が集まると、集約した光が体の中心から、
   輪になって放たれたわ! あれは…… まるでやよいちゃんのうっうー!じゃない……
   響ちゃん、あの子、戦いの中で成長している!?)

P(小鳥さんセリフ長いなぁ)

あずさ(お茶入れてきましょうか?)

P(ああ、もうさっきのカラなんですね。お願いできます?)

あずさ(はい〜、プロデューサーさんの分も愛情たっぷりで淹れてきますね)

P(お願いします)

あずさ(は〜い♪)
伊織「キャ、キャアアアアッ!!!」

小鳥(反射が間に合わなかった……)

伊織「や、やるじゃない……ガクッ」

響「ごめんな、伊織。伊織のおかげで、
  他のアイドルの上に立つことがどういうことか、わかったぞ」

小鳥(こうして、アイドルは成長していくのね……)

P(いやいや)
響「次は、誰が来るんだ……?」

小鳥(響ちゃんの前に立ちはだかる壁……一体……)

あずさ(音無さん、お茶ですよ〜)

小鳥(あ、ありがとうございます)
ガチャ

千早「おはようございます」

小鳥(ホントに壁が来ちゃったピヨー!!)

千早「」ピクリ

小鳥(ギクッ)

あずさ(あらあら、千早ちゃん目が怖いわぁ)ドタプーン

千早「くっ」
響「ち、千早……」

千早「……誰が五人目かと思っていたのだけれど、我那覇さんだったのね」

響「やっぱり、千早もなのか……」

千早「ええ。おそらく、今日来る人はすべて……」

響「自分達、戦う宿命なんだな」

千早「そうね。でも、なんだか少し不思議な気持ち」

響「え?」
千早「私、我那覇さんと戦えることが楽しいみたい」

響「そ、そうなのか……」

千早「我那覇さん、正々堂々、勝負よ!」

響「う、うん! 勝負だ!」

響(なんだか千早が千早っぽくないぞ)

小鳥(ダメよ響ちゃん、冷静になった方が負けなのよ……
   アイドルはヒュペってないと……!)

P(ヒュペるってなんだろう……)
※スケットダンス参照

あずさ(はい、プロデューサーさんの分のお茶ですよ〜)

P(あ、ありがとうございます。あれ? 湯のみがいつもと……
 ってコレあずささんのじゃないですか?)

あずさ(うふふ、交換こしちゃいました〜)

P(使いたかったんです?)

あずさ(プロデューサーさんのですから……)

P(あずささん……)
書き溜めてたから良いモノの、スレに書くと長いよう(´・ω・`)
バシュウンッ

小鳥(2つとも消えてしまうなんて、千早ちゃんはやよいちゃんより確実に格上ね……)

千早「ふふ…… 高槻さんはアイドル戦士の中でも最弱……
   その高槻さんにすら苦戦してたのに、私に勝てると思っていたの!?」

響「やよいをバカにするな!」

小鳥(熱い展開キタコレ!)

あずさ(プロデューサーさん、お茶菓子要りますか〜?)

P(あ、はい)

あずさ(は〜い、プロデューサーさん、あ〜ん)

P(ちょ、ちょっとあずささん!)

あずさ(ダメですか〜?)

P(い、一回だけですからね)

あずさ(うふふ、ありがとうございます)
響「やよいは、やよいは最後まで一生懸命だったんだぞ!
  千早に何がわかるんだ!」

千早「わからないわ」

――・・・

川島瑞樹「今、何か……」

――・・・

響「だったら……!」

千早「……我那覇さん、あなたは何の為に戦っているの?」

響「え……」
千早「自分のプライドのため? ただ、相手が戦いを挑んでくるから?
   それとも、高槻さんのため?」

響「じ、自分は……」

千早「迷うくらいなら、リタイアすることね。そんな我那覇さんとは戦えないわ」

小鳥(千早ちゃんキツいわねぇ)パリポリ
響「自分は、自分は……」

千早「……」

P「響! お前は完璧なんだろ!!!」

響「プロデューサー……」

P「お前の、お前だけの答えがあるんだろ?」

響「…………」コクン

響「自分は完璧なんだ! その自分の力がどこまで通用するのか、確かめたいんだ!!」
千早「…………ふふ、それでこそね」

響「どういうことなのかわからないぞ?」

千早「あなたが全力を出してくれないと、私も全力を出せないでしょうから!」

響「千早……」

響(戦う意味を見失っていた自分を見かねて、なのか…… お人好しすぎだぞ!!)

あずさ(プロデューサーさん、カッコよかったですよ〜)

P(そうですか? ハハ、俺もアイドル熱にあてられたかな)
千早「ここからは私の本気よ!」

響「望むところだぞ!」

千早「くっ!!!!」

ゴゴゴゴゴ……

小鳥(千早ちゃんを守るように鉄の壁が突き出した!
   あれは……紛うことなき、鉄壁! さすが千早ちゃんね!)

千早「まだまだ!」

千早「風は〜天を翔け〜てく〜♪」

ブォンブォンブォンッ!!

小鳥(千早ちゃんの歌声が、音波の槍になって響ちゃんに真っ直ぐ向かってく!!)
響(千早…… ありがとう…… いくぞ!)

響「なんくるないさー!!!」

ブゥゥゥン……

小鳥(響ちゃんの周囲を淡く光るオーラが取り囲んだ!)

P(あれ、なんかあずささんの技に似てますね)

あずさ(おそらく、性質が一緒なんだと思いますよ〜 防御専用の技なんでしょうね)
響「ここからだぞ! はいたい! はいたい! ハイターーーイ!!」

ギュイイギュイイギュイイイン…… バチバチッ ブォンッ バリバリバリバリバリバリッ!

小鳥(響ちゃんの手から、三本の雷撃が放たれた!
   その雷撃が混ざり合って一本の太い雷に!)

フォンッ

小鳥(あぁっ! 千早ちゃんの音波が響ちゃんの雷を裂いたわ!)

キィィィン!!

響「うわぁっ!」

小鳥(速い! 響ちゃんが避ける間もなく、貫くなんて!)

あずさ(音無さんの実況すごいですね〜)

P(普段からゲーム実況動画でも上げてるのかな……)
千早「どうかしら?」

響「ふ、ふふっ。なんくるないさー」

千早「我那覇さん、やはりあなた……強い……」

響「当たり前さ! 自分は、完璧なんだからな!」

千早「ふふ、そうこなくっちゃ!」

響「今度はこっちからだ!」

小鳥(でも、響ちゃん、あなた、もう千早ちゃんに対抗できる技は……)
響「サーター、アンダギイィィィッ!!」

グォンッ…… ヒューン ドォォォォン! ヒューン ドォォォォン!! ヒューン ドォォォォン!

小鳥(空が裂け、虚空と繋がったと思ったら、流星雨ですって……!)

あずさ(隕石の形がさーたーあんだぎーみたいですねぇ)

P(……言われてみれば)
千早「くっ……これは……」

響「これが自分の全力だ!!」

千早「私の壁でも防ぎ切れない……!」

小鳥(千早ちゃんに、響ちゃんの流星群が襲いかかる!!)

千早「いやあぁぁぁっ!!」

響「千早も強かったよ。ただ、自分が完璧すぎたんだ」

小鳥(響ちゃん、底知れないわ……)
響「次は誰だ!」

美希「あふぅ…… ミキならここに居るの」

響「美希、一体どこから……」

美希「ミキ、最初からここで寝てたの」

P(忘れてた…… たしかに美希は最初から居たんだ……)

小鳥(寝ていると、すべての気配を消せるのも、能力だと言うの……?)

あずさ(技というよりも、特性と言ったところでしょうか……)
響「美希が、最後の……?」

美希「そうだよ、最後のアイドル戦士」

響「そうだったのか……」

美希「でも、響は甘いの。そんな程度で
   ミキに勝てるなんて思わない方がいいと思うな」

響「自分が美希に勝てないとでも言いたいみたいだぞ……」

美希「あふぅ…… 時間の無駄なの」

響「やってみないと、わからないぞ!」
美希「かませ犬のセリフなの。
   ミキは響よりずっとずっとキラキラしてるよ?」

響「自分が通じないかどうか、試してみるといいぞ!」

美希「時間の無駄だって言ってるの……」

小鳥(なんだか、美希ちゃんは他のみんなと違うみたいね……
   一番、気迫がないのに、まるで弱く感じない……)

P(ついに小鳥さんもアイドル力がわかるくらいに……)

響「いくぞ!」
響「ハイッサーーーイ!」

キュイイイン…… チュウンッ!

美希「あふぅ」

バシュンッ!

小鳥(美希ちゃんがあくびしただけで、響ちゃんの技が消し飛んだ!?)

響「な……!?」

美希「だから無駄だって言ったの」

P(些細な力の差じゃない…… 格が違う!)

美希「わかったら、降参するの」

響「まだだぞ!」

美希「まだやるの?」
響「サーター、アンダギイィィィッ!!」

グォンッ…… ヒューン ドォォォォン! ヒューン ドォォォォン!! ヒューン ドォォォォン!

美希「あふぅ」

バシュンッ

小鳥(すべての隕石が一度に消し飛んだ……!?)

美希「わかったら、もっとキラキラしてから出直すの」

響「自分の、負けなのか……!?」
P「ひびk……」

グイッ

P(あずささん、なんで袖をつかんで……!?
  俺が、俺が言ってやらないと……)

チュッ

あずさ(プロデューサーさん、静かに、です)

P(き、キスで口を塞がれてしまった……)

あずさ(響ちゃんのこと、信じてあげましょう)

P(……はい)

P(あれ? 今キスされた意味……)

あずさ(私がしたかったからです)

P(そんなどさくさ紛れに)

小鳥(ピヨ…… こいつらこんなことしてたのね……
   ぐぬぬ、妬ましいわ)
響「そんなことない。自分は完璧なんだ」

美希「あふぅ……でも負けてるの」

響「……プロデューサーが信じてくれた。自分は、自分の事を信じるんじゃない、
  自分を信じてくれたプロデューサーの言葉を信じるんだ!!!」

ドォン! ブォンブォンブォンブォン……

小鳥(ひ、響ちゃんが金髪になって、金色のオーラをまとい始めた……!?
   心なしか髪も伸びて……)

響「……これが、スーパーうちなー人。自分の真の力だぞ」

P(なんか龍の玉を集めるみたいな話になってきてるな)

あずさ(龍の玉、ですか〜?)

P(あ、いや、こっちの話です)
美希「へ、へぇ〜 なかなか強そうなの」

小鳥(美希ちゃんが動揺した……!)

響「もう一度、やってみるぞ!」

美希「来なさいなの!!」

響「ハイッターーーイ!!」

ギュイイイン…… バリバリッ ゴオッ ドドドドドドドドッ!

小鳥(さっきまでと、まるで違う……!
   雷を超えた真っ白な閃光が槍になって、空を裂いて疾走してる!!)
美希「どっどど、動揺しちゃいけないの!」

美希「あふぅ」
バチンッ! ドドドドドドドッ!

美希「そんなっ、消えないのっ!?」

響「さっきまでの自分とは、比べ物にならないぞ?」

美希「よ、避けきれないの!」
バリバリバリバリバリバリ!!

美希「キャアアアァァァ!」

小鳥(白雷に貫かれた美希ちゃんが、衝撃で事務所の端まで吹っ飛んだ、ですって……)

P(これはさすがに……)
あずさ(いえ……まだです)

響「まだ、立つのか!?」

美希「まだやられるわけに、いかないの!」

キラキラキラ……

小鳥(美希ちゃんの全身が星に包まれて輝きだした……!)
美希「ミキだって……負けらんないの!!」

小鳥(星が散るのと一緒に、美希ちゃんの姿が変わった!?)

P(茶髪のショート…… だいぶ印象が変わったな)

美希「生まれ変わったミキを見せてあげるの!
   待っててね、ハニー!」パチンッ

P(ウインク…… 思わずドキッとしたな)

あずさ(Pさんは生まれ変わった
     美希ちゃんの方がお好きなんですか?)ムスッ

P(ムスッとしてるあずささんも可愛いなぁ……)

あずさ(プ、プロデューサーさん、照れちゃいます〜)
美希「さあ響、覚悟はいいの?」

響「美希こそ!」

美希「最後の戦いなの!!」

響「自分、全力でぶつかれる相手が
  欲しかったのかもしれないな…… 美希、全力でいくぞ!」

美希「なの!」

響「ハイッサーーーイ!!!」

グォオオオン…… ドウッ!

小鳥(青白くて、太い熱線……! もはや波動砲だわ!!)

美希「ハニーフラッシュ!!」

小鳥(美希ちゃんの周りから、物凄い数のピンクの星が、
   響ちゃんに真っ直ぐ向かったわ……!)

P(美希よくコレ知ってるなぁ……)

あずさ(何度かリメイクされてますからねぇ)

P(あ、たしかに)
バチンッ!!!

小鳥(どちらも消えていない……!?
    いえ、ぶつかると同時に力が拮抗したの……!?

響「全力勝負だ!」

美希「望むところなの!」

小鳥(二人の気持ちがそのまま威力になって、
   せめぎ合ってるわ……!)
響「美希は、なんでただ一人のアイドル戦士になりたいんだ!」

美希「ミキが一番キラキラできて、ハニーに良い思いをさせてあげられるの!」

響「だったら、自分の勝ちさ!」

美希「どこがなの!」
響「プロデューサーに一番良い思いをさせられるのは、あずささんだ!」

美希「……!」

小鳥(意外に周りをよく見てるのね)
美希「そ、そんなハズないの! ねぇ、ハニ……」

あずさ(プロデューサーさんはロングとショートどっちがお好きなんですか?)

P(悩みどころですね)

あずさ(じゃあ、私ならどうですか〜?)

P(あずささんはどっちも似合うから、どっちも好きだなぁ)

あずさ(あらあら、照れちゃいますね〜)

美希「…………」

響「自分は、自分のために戦うんだ! 自分が、完璧であることを、みんなに見せるために!!」

美希「……ミキの負けなの」
バチンッ

美希「キャアアアァァァ!!!」

響「み、美希!!」

小鳥(さっきまでの何倍もの威力が……美希ちゃんに……!)

美希「響…… あとは、頼んだの……」

響「美希! 美希!!!」

美希「キラキラして……なの」ガクッ

響「美希ぃいいい!!」
あずさ「決着がついてしまったんですね……」

響「自分が最後のアイドル戦士だぞ」

あずさ「おめでとう、響ちゃん」

響「こんなの…… こんなのちっとも嬉しくないぞ……」

あずさ「……そうね」

響「アイドルはもっと、みんなに力をあげる仕事のはずなんだ、
  こんなの……こんなの……」

あずさ「響ちゃん、あなたは勝者として、たった一つ、
    なんでも願いを叶えることができるわ」

響「……なんでも?」

あずさ「ええ」

響「……だったら!」
――・・・

響「んぁ?」

響(ここは…… 自分の家? アイドル勝負は……)

響(……もしかして)
――・・・
765プロ事務所

カンカンカンカン ガチャッ!

響「…………」

響(ふ、普通の事務所だ。ピヨ子の机も消えてないぞ……)

P「お、響? いつものはいさいはどうしたんだ?」

響「あ、えっと、はいさい!」

P「響はそうでなくちゃな!」

響(覚えてないみたいだぞ……)
ガチャッ

響(!)

あずさ「おはようございま〜す」

P「おはようございます!」

あずさ「響ちゃん、怖い顔してどうしたのかしら〜?」

響「あ、ごめんなんだぞ! 考え事しちゃってて!」

響(夢、だったのか……?)

あずさ(あなたの望み、叶ったでしょう?)

響(え!?)

あずさ(うふふ)
――・・・

響「だったら、アイドル勝負をなくして欲しい!」

あずさ「あら、折角勝ったのにいいのかしら〜?」

響「自分は、みんな仲間だと思ってるんだ。
  もちろん、ときどきはライバルになることもある。
  あんまり甘い世界じゃないのもわかってるつもりだぞ?
  でも、仲間のみんなとつぶしあいになるくらいなら……」

あずさ「うふふ、優しいのね、響ちゃんは」
響「そんなことない、自分はひどいんだ。
  自分が完璧になりたいからって、みんなを傷つけて……
  自分なんて、自分なんて!」

あずさ「それ以上は、めっ、よ?」

響「……うん」

あずさ「響ちゃんの願い、ちゃんと受け取ったわ」

響「それなら……」

あずさ「ええ。……ちちんぷいぷ〜い!」
――・・・

響(夢じゃ、なかったんだな……)

あずさ(夢だった方が良かったかしら?)

響(ううん。夢じゃなかったから、
  あの体験をしたからこそ、思えるんだ……)

響「今日も完璧なアイドル目指して、頑張るさー!!」

おわり
くぅ〜w(略

なんでもいい、
私はあずささんとイチャつくPになりたい。

16:54│我那覇響 
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