2013年11月08日

まゆ「付き添って、付き添われて」

―CGプロ事務所―


まゆ「ええと、ここをこうして……」チクチク

雪美「まゆ……」テクテク

まゆ「あら?こんにちは雪美ちゃん。今日はもう終わりですかぁ?」チクチク

雪美「今日はレッスンだけ……まゆは……?」

まゆ「まゆも終わりですよ。Pさんが事務所に帰ってこられるまで、編み物でもして待って
   ようと思いまして」チクチク




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雪美「じゃあ……ひま……?」

まゆ「暇と言えば暇ですねえ。何かご用ですかぁ?」ニコ

雪美「少し……つきあって……」ジッ

まゆ「?」

まゆ(そう言って、雪美ちゃんはおもちゃの猫じゃらしをまゆの前で軽くふりました)









―電車―



 ガタン ガタン



まゆ「暇とは言いましたが、一応Pさんを待っていたんですがねえ……」ハア

雪美「迷惑……だった……?」

まゆ「いえいえ、雪美ちゃんを1人で行かせるわけにはいきませんから。事務所には
   まゆしか居ませんでしたし、付き添うのは当然ですよぉ」ナデナデ

雪美「ありがとう……まゆ……やさしい……」ニコ

まゆ「一応おねえさんですからねえ。765プロに着いたら起こしてあげますから、寝てても
   いいですよぉ」ナデナデ

まゆ(雪美ちゃんは先日、765プロとのお仕事で一緒になった我那覇響さんに猫じゃらしを
   貸してもらったそうです。それを返しに行くのに、まゆに付き添いを頼みました)





雪美「おかげでペロと……仲直りができた……お礼も言いたい……」

まゆ「雪美ちゃんはえらいですねえ。Pさんはお忙しいですから、付き添いをお願いする
   にもなかなかつかまりませんしねえ」

雪美「それも……ある……だけど」

まゆ「?」

雪美「いつまでも……こども扱い……されたくない……私でも……これくらいできる」グッ

まゆ(へえ、この子……)





雪美「それに私は……凛とは違う……Pにべたべた甘えたりしない……」キッパリ

まゆ「ぶふっ!? 」

雪美「……?……まゆ?」キョトン

まゆ「く、くくくっ……なんでもありませんよお……」プルプル

まゆ(凛さんは最近加蓮さんと奈緒さんとユニットを組んで、Pさんは彼女達にかかり
   になってますからねえ。そうでなくても凛さんは普段から忠犬のようにP
   そばにいますけど、雪美ちゃんにはそう見えていましたか……)クスクス





雪美「凛はもっとまゆを……見習うべき……まゆはPを……こまらせない……」

まゆ「そうでもありませんけどねえ……」ポツリ

まゆ(まゆは基本的に『待ち』のスタイルを取ってますからねえ。偶然を装ってPさんの
   行く場所に先回りしたりとか。凛さんみたいに直接的な方法ではありませんから、
   雪美ちゃんにはそう見えるのでしょうかねえ……)





まゆ「凛さんとはやり方が違うだけで、まゆもPさんに迷惑をかけているかもしれません。
   みんなPさんの事が大好きですから、アプローチも色々あるんですよぉ?」

雪美「アプローチ……?」

まゆ「う〜ん、なんて言いましょうか……Pさんに近づく方法とでも言いましょうか。
   どうすればPさんに好きになってもらえるかという作戦ですねえ」

雪美「作戦……?そんなことする必要……あるの……?」

まゆ「え……?」ピクッ





雪美「Pは……私達のこと好きだから……スカウトした……違う?」

まゆ「……!? 」ハッ

雪美「だったら……私達は……アイドル……頑張ればいい。大好きな……Pのために……」

まゆ「…………ふふっ」

雪美「まゆ……?」





まゆ「まさか雪美ちゃんに教えられるとは思いませんでした。これは思わぬ所に強敵が
   いましたねえ……」ナデナデ

雪美「私……なにかおかしなこと……言った?」

まゆ「いえいえ。雪美ちゃんは間違ってませんよ。間違ってるのはまゆの方……じゃ
   なくて『まゆ達』の方でしたから。教えてくれてありがとうございました」クスクス

まゆ(今の話を凛さんが聞いたらどんな顔をするでしょうか。凛さん、まゆにばかり
   気を取られていると、雪美ちゃんに負けてしまいますよ―――――?)






―765プロ―



小鳥「CGプロの佐城雪美ちゃんと付き添いの佐久間まゆさんですね。千川さんからお話は
   伺っています。プロデューサーさんと響ちゃんはもうすぐ帰ってくるので、応接
   スペースでお待ちください」

まゆ「ありがとうございます。それではお言葉に甘えさせて戴きます」ペコリ

雪美「ありがとう……ございます……」カチコチ

小鳥「ふふ、そんなに緊張しなくて大丈夫よ。さっきプロデューサーさんにお菓子を
   買って来るように言っておいたから、楽しみにしててね」ニコニコ

雪美「は、はいっ……」ギュッ

まゆ(しがみついちゃって。そういえば雪美ちゃんって、元々人見知りする子だったわね。
   他の年少組より落ち着いてるから忘れていたわ)ヨシヨシ





P「ただいま戻りました〜」ガチャ

響「ただいまー!! 」

小鳥「あ、プロデューサーさん丁度良い所に。CGプロの佐城さんが来られましたよ」

P「スマン、待たせたか……って、あれ?佐久間まゆさん?雪美ちゃんの付き添いって
  君だったのか」

まゆ「まゆの事ご存知なんですか?確かまゆは、765プロさんとご一緒した事はなかったと
   思いますけど……」

P「こう見えても業界長いんでな。仙台でモデルをやっていた頃から君の事は知ってるよ。
  CGプロでアイドルになったとは聞いていたが、本当だったんだな」

まゆ「そうでしたか。改めましてCGプロの佐久間まゆです。宜しくお願いします」ペコ





響「おー!雪美来てくれたのか!どうだ?ちゃんとペロとは仲直り出来たか?」

雪美「うん……響のおかげ……これありがとう……」サッ

響「わざわざ返しに来てくれてありがとな!美希にも見習わせたいぞ。同じ事務所なのに
  貸したアクセや雑誌が返ってこないし……」ブツブツ

P「ははは、今度俺からも言っておくよ。響、帰って来たばかりで悪いがお茶とお菓子の
  準備をしてくれないか?俺は二人を応接スペースに案内するから」

響「わかったぞ!ゴージャスセレブプリンだったら紅茶の方がいいかな。雪歩に美味しい
  淹れ方教えてもらったから楽しみにしててくれ!」ルンルン♪






―――



P「CGプロからここまで遠かっただろう。途中で迷ったりしなかったか?」

雪美「だいじょうぶ……まゆが……いてくれたから……」

まゆ「雪美ちゃんもあらかじめ調べていたみたいだったので、まゆは着いて行っただけ
   ですけどねえ。お手伝いしたのは電車の乗り換えくらいでしょうか」

響「ああ、よくわかるぞ。自分もいまだに東京駅や渋谷駅は迷いそうになるからな」

P「お前はいい加減に慣れろよ。東京に住んで何年になるんだよ」

響「し、しょうがないじゃないか!沖縄には電車なんてなかったんだし!」アセアセ





雪美「響……電車のれないの……?」

響「の、乗れるぞ!電車に乗るくらい楽勝だぞ!」

P「ああ、そうだな。響は電車には乗れるけど駅から出られないんだよな。この前なんて
  東京駅の地下8階で半べそかいて……響「わ―――――!! うが―――――!! 」」

まゆ「うふふ……プロデューサーさんと響さんは仲が良いですねえ」クスクス

響「いじめられてるだけだぞ……亜美真美がいなくてよかったさ……」ズーン





P「ははは、それも信頼関係があるからだろう?俺達仲良しだもんな!」

響「確かに仲良しだけど……そうじゃなくて自分はプロデューサーの事が……その……
  あーもうっ!! 」ジタバタ

P「どうした?何暴れてるんだよ」ドウドウ

雪美「鈍感……」ハア

まゆ「ですねえ。プロデューサーさんって、みなさんそうなのでしょうか……」ハア

P「な、なんだよ二人まで……」アセアセ






―――



響「へえ、編み物が好きなのか!自分も得意だぞ!」

まゆ「奇遇ですねえ。響さんはダンスやスポーツがお好きかと思ってましたが」

響「自分完璧だからな!ダンスだろうが編み物だろうが料理だろうがスポーツだろうが
  なんでも来いだぞ!ちなみにどんなの作るんだ?」ワクワク

まゆ「そうですねえ。寒い季節はマフラーや手袋を編みますが、今はハンカチにレースの
   エジングを付けています。確か編みかけの物がカバンの中に……あ、ありました。
   これですね」ファサ…

響「う……上手い……」ゴクリ

P「へえ、大したもんだな。まるで売り物みたいだ」マジマジ

まゆ「いえいえ、まだまだ人にお見せ出来るレベルではありません。これくらいなら
   少し練習すれば出来ますから……」モジモジ





雪美「まゆは……私の撮影衣装にも……レースつけてくれた……」

まゆ「そういえばそんな事もありましたねえ。あの時はまゆが手芸店で選んで買った
   市販品を縫い付けただけですけど」

P「そんなことも出来るのか。さすが元モデル、センスも抜群だな」

響「じ、自分だってこれくらい出来るぞ!レース編みはやった事ないけど……」ゴニョゴニョ

P「そうなのか?というか俺お前のプロデューサーになって結構経つけど、お前が編み物
  好きな事すっかり忘れてたよ。いつもダンスしてるかペットと遊んでいるかだし」

響「それはプロデューサーがそういうお仕事ばかりとって来るからでしょ!! 自分だって
  たまには雪歩みたいに、ゆっくり座って静かにお仕事がしたいぞ!! 」プンプン




P「そうか。だったら一度企画として通してみるかな。まゆちゃんも一緒にどうだ?
  響と編み物対決とかさ」

響「なんで対決になるさ!? もっとフレンドリーな感じでやりたいぞ!! 」ギョッ

まゆ「お仕事でしたら、事務所に戻ってCGのPさんに相談しないといけませんが……」

響「そ、そうだよな!急に言われても難しいよな……」アセアセ

まゆ「でも、大先輩の765プロさんとのお仕事でしたらおそらく通るでしょうねえ。
   その時はまゆも全力でやりたいと思います……」ニヤリ

雪美「まゆ……やる気いっぱい……」キラキラ

響(『殺る気』の間違いじゃないのか……?敵に回すと厄介な相手だって、自分の野性の
  勘が叫んでるぞ。そういえばハム蔵は最初からまゆを怖がってたな。今日はやけに
  大人しいし……)ゾクリ

ハム蔵「ヂュ…………」ブルブル





P「まあ考えておいてくれ。雪美ちゃんも良い子だし、CGプロとはまた一緒に仕事したい
  と思ってるよ。これからも一緒にアイドル業界を盛り上げていこう!」

まゆ「はい。こちらこそ今後とも宜しくお願いします」ニコ

雪美「おー……」

響「こりゃ帰ったら特訓しなくちゃいけないな。かぎ針どこにしまったっけ……」






***



まゆ「今日はありがとうございました。連絡なしで伺ったのにご丁寧におもてなしをして
   戴いて、そのうえご馳走にまでなってしまって」

P「いや、こちらこそ長々と引き留めてしまって悪かったな。雪美ちゃんも寝ちゃったし、
  出来ればCGプロまで送ってあげたいが……」ブロロン

雪美「すぅ……」

まゆ「いえ、駅までで十分です。雪美ちゃんはまゆがしっかり連れて帰りますから」ニコ

響「まゆは良いお母さんになりそうだな!いや、その前にお嫁さんか!」ハハハ

まゆ「どうでしょうねえ。向こうもそう想ってくれていたら良いですけど……」フフフ…





P「好きな人がいるのか?大丈夫さ、まゆちゃんだったら素敵なお嫁さんにもお母さんにも
  なれる!俺が自信を持って保証するよ!」グッ

響「鈍感プロデューサーに保証されたって嬉しくないぞ。大体プロデューサーとして
  アイドルにその発言はどうかと思うけど」ジト

P「お、俺だってプロデューサーという立場上アイドルの恋愛を応援するような事は
  表だって言えないが、しかしいつだってアイドルの子達の幸せを一番に考えている
  んだぞ!なんてったって自分が惚れてプロデュースしてるんだからな!」アセアセ

響「惚れ……!? そ、そんな恥ずかしい事はっきり言うなこのヘンタイプロデューサー!!」

P「なんでだよ!? どうして変態扱いされないといけないんだよ!? 」






 ギャーギャー



まゆ(自分が惚れてスカウトした子……ですか。そうですよね。雪美ちゃんの言う通り、
   Pさんが私達の事を好きじゃないはずがないですよね。その中で一番になる為には、
   一番魅力的なアイドルになるのが正しくて……)フフッ

まゆ「お二人のように、軽口や冗談を言い合える仲というのも素敵ですね。ただ相手に
   尽くすだけでは得られない、親愛の情のようなものを感じます」ウフフ…

P「いや、そんな崇高なものではないと思うが……」

響「シンアイ?なんだそれ?中国の坊さんか?」キョトン

まゆ「アイドルのお仕事以外にも、765プロさんからお勉強させて戴く事は多そうです。
   これからもまゆ達と仲良くして下さいね♪」ニッコリ



END





>>14
ワロタ。そりゃ仕事してるだろうwww


綺麗なまゆというか、普段のまゆってこんな感じではないだろうかと。ドロドロしたまゆも好きですが、
面倒見の良いお姉さんキャラにしてみました。しかし響のいじられキャラを脱却する事は出来なかったw
では。






訂正

>>5
まゆ(凛さんは最近加蓮さんと奈緒さんとユニットを組んで、Pさんは彼女達にかかり
   きりになってますからねえ。そうでなくても凛さんは普段から忠犬のように
   Pさんのそばにいますけど、雪美ちゃんにはそう見えていましたか……)クスクス

>>23
まゆ(自分が惚れて……ですか。そうですよね。雪美ちゃんの言う通り、Pさんが私達の
   事を好きじゃないはずがないですよね。その中で一番になる為には、一番魅力的な
   アイドルになるのが正しくて……)フフッ


申し訳ございませんでした。以上

17:31│佐久間まゆ 
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