2013年11月08日

女モバP「スカウトした経緯とか理由とか」凛「へえ」

このスレに出てくるPは特別な表記が無い限り女性P
事務所に所属した子のスカウト理由とかを適当に妄想するスレ


モバ事務所
夕方

 ガチャ

女モバP(以下P)「ただいま戻りましたよーっと」

ちひろ「おかえりなさいプロデューサーさん」

凛「おかえり」

P「あれ? 凛はドラマの撮影でそのまま帰るんじゃなかったっけ?」

凛「うん。そうだったけど早く終わったからね。せっかくだしプロデューサーとご飯でも食べに行こうかなって」

P「……んー」

凛「ダメ?」

P「最近は新しい子の仕事につきっきりで寂しがらせてたから……ご褒美に食べにいこっか」ニッコリ

凛「別にさびしかったとかそういう訳じゃないけどね」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1367847676


P「凛ちゃんは素直じゃないのうお姉さんさびしいよ」シクシク

凛「ちひろさーんプロデューサーがスタエナ1ダースずつ持ってきてだって」

P「言ってません! 言ってませんから! ちひろも目を\にしてこっちに来ないで!」

ちひろ「わかってますよー長い付き合いですから」

P「相変わらず冗談が……ってそうだ!」

凛「どうしたの?」

P「車にアイドル候補生の子載せてきたんだった! 今いる人に説明するから待っててって言ってたんだ!」アワアワ

凛「また新しい人を……」

ちひろ「よく見つけてきますね……。女子寮は200は入るはずなんですけど既に半分近く埋まってますよね……」

P「と、とにかくすぐに連れてくる! 紹介終わったらご飯にいこう!」タッタッタッタ
凛「今度はどんな人なんだろう」

ちひろ「プロデューサーさんの見つけてくる子は個性が豊かですよね……。ホントどこからみつけてくるんだか」



女子寮の一室

??「へくちっ」

??「あれしまむー風邪?」



凛「でも例外なく皆アイドルで活躍してるし、見る目は凄いと思うよ」

ちひろ「凛ちゃん達もそうですものね。でも、一番頑張ってるのは皆自身だと思いますよ? 私達はアイドルのサポート役だから」

凛「……うん。ありがとうちひろさん。プロデューサーにもいつかお礼をしなきゃ」

ちひろ「ふふありがとう。あの人にはその一言だけで十分なお礼だと思いますよ?」ニッコリ
ガチャ

P「いやーお待たせしたね。……って2人ともどうしたんだい? 私の顔に何かついてる?」

凛「ううんなんでもないよ」

ちひろ「そうですよ。で、プロデューサーさんの後ろにいる人が?」

P「そう! 我がモバプロ事務所の新たなアイドル候補生!」ドヤァ

??「ここがプロデューサー殿の戦場でありますか!」

P「その通り! そしてキミの新たな部隊……いや舞台でもある!」ドヤァ

凛・ちひろ((うまいこと言ったって思ってる絶対))

P「というわけで、自己紹介をどうぞ」

亜季「お初にお目にかかります! 本日付けでこのモバプロ事務所に配属となりました大和亜季であります!」ビシッ

凛「ぐ、軍人さん?」

亜季「いえただのミリタリー好きであります!」

ちひろ「また濃い人を連れてきましたね」
P「色々あってね……聞きたい? あ、亜季座って座って」

亜季「了解です!」

凛「語る気まんまんじゃん……」

ちひろ「じゃあ私はコーヒーでも淹れてきますね。プロデューサーさんはいつもので、凛ちゃんは……」

凛「わたしは砂糖を1つとミルクを。亜季さんは?」

亜季「私はブラックでお願いします! それと凛さん私のことは呼び捨てでも構わないであります」

凛「でも亜季さんわたしより年上……だよね?」

P「うん21歳」

凛「そうだよね。プロデューサーの見つけてくる人は外見と年齢が合ってないこと結構あるから」


女子寮の一室

??「うぇっくしょーい!」

??「菜々ちゃんもうちょっと静かにくしゃみしたほうがいいんじゃないかしら」
亜季「いえ、私はこの世界では若輩者もいいところでありますから……」

凛「わかった……よろしくね、亜季。わたしも凛でいいよ」

亜季「ではよろしくお願いしますね凛」

P「仲良くなってくれてよかったよ。でもはやいね、凛に限らないけどうちのアイドルは打ち解けるの」

凛「なんだろうねこう……タイプが合う、っていうのかな?」(クールタイプ極大アップ)

亜季「私も凛とは波長が合っている気がするであります!」(クールタイプ中アップ)

P(今、何か見えた気がするけど気にしないことにしよう)

ちひろ「お待たせしましたー」コト

P「サンキューチッヒ」ズズズ

凛「ありがとう」

亜季「感謝するであります!」

ちひろ「いえいえ」

P「さて私が亜季をスカウトした経緯だったね……。さて、どこから話したもんか」

――――――
――――
――

――
―――
――――

 数日前……


P「あー缶コーヒーうめー」ゴクゴク

P「コーヒー考えた人はノーベル賞もんだなうん」

P「特に仕事が一段落した時に飲むとまた格別だな! 河原で飲むとまたいいもんだはははははは!」

<ママーアノヒトワラッテルヨー
<ダメヨミチャヘンナヒトダカラ

P「……むなしい」ガックリ

P「最近は結構な人数が自分で仕事とれるようになったし……」

P「仕事がない子はみんなレッスン……」

P「でも私も頑張ってるんだよ! ちゃんとおっきなお仕事は私が取ってきてるんだよ! 今日だって仕事取りつけたんだよ!」

<ママーアノヒト
<シッミチャダメ

P「……はぁ」

 ガサガサ

P「あれ……なんかあっちの草むら動いてるような」

 ガサガサガサ

P「見に行こう。なんか私の勘が久々にティンと来た!」ダッ


P(蛇かもしれないからそーっと覗いて……)

亜季「うーん……」

P(あら女の……子? いやもう女性って言ったほうがいいくらいの年齢っぽいね。腕組んで悩んでるみたい)

亜季「やっぱり葡匐前進はちょっと辛いでありますな」ウムム

P(わかるわ。私も嫌いだったなあアレ。それにしてもずいぶん変わった子だ)

亜季「特にこの……胸がやっぱり邪魔になってるであります」バインバイン

亜季「いっそ無い方がもっとスムーズに……」ウムム
P「それを捨てるなんてとんでもない!」ガサガサッ!

亜季「て、敵襲!?」銃を構え

P「ダメダメ! その胸がいらないなんて言ったら色んな人が怒るよ!?」

亜季「は、はあ?」

P「いいかい巨乳は皆の夢がつまっているから大きいんだ。キミはその夢を否定してもいいのかい?」

亜季「そういう訳では……。って貴女は誰でありますか?」

P「……ああ、そういえばそうだったね。どうも私こういうものです」スッ

亜季「モバ事務所の……プロデューサー……」

P「兼マネージャー兼スカウト兼用心棒兼雑用兼犬だけどね。知ってるかな? 事務所は結構有名になってきたとは思うんだけど」

亜季「(犬?)一応は……その、私は趣味の方に熱中してて詳しいかと言われると……ですが」
P「そっか……。うん、まだまだ私達の名前を広める必要があるってことがわかったよ」ウンウン

亜季「それで、一体私に何の用でありますか?」

P「単刀直入に言うと、えーとキミ……あー……」

亜季「大和亜季であります」

P「ありがと。亜季さんアイドルやってみない?」

亜季「え?」パチクリ

P「うん、結構こういう反応するんだよね最初」

亜季「私が、あいどる、ですか?」パチパチ

P「そうそう」

亜季「……えええええええええ!?」

P「いい反応」ニヤニヤ

亜季「わ、私がアイドルって私、趣味はサバゲーとかプラモでありますよ?」

P「大丈夫うちの事務所もっとアレで困った趣味持ちもいるから」苦笑い

亜季「そ、そうなんでありますか?」

P「自分で言うのもなんだけどさ、私、人を見る目は結構あると思うんだよね。それでキミを見た時ティンと来たんだ」

亜季「私がアイドルに、ですか」

P「うん。あと無理強いはしないよ。……アイドルって色々不安定な仕事だしね」

亜季「……」

P「じゃあ番号を渡しておくからさ、いいにせよダメにせよ一度電話をかけてよ」サッ

亜季「了解したであります」

P「それじゃあね」ガサガサガサガサ

亜季「あ、その辺りは」

P「ぬおおおおおおおおおお!?」ビターン

亜季「葡匐前進の練習用の縄……」

P「だからこんな草むらでやってたのね……」

――――――
――――
――
――
―――
――――――

今日

モバ事務所

P「カップうどんはかき揚げうどんが最高!」ズゾゾゾゾゾ

ちひろ「誰に向かって喋ってるんですか?」

フリカエラズマエヲムイテー♪

P「ん?」

ピッ

P「ハイもしもしこちらPですが」

亜季『あ、Pさんでありますか? 大和亜季であります』

P「あー亜季さんか! さっそくだけどどうする?」

亜季『ではあの河原に来てほしいであります」

P「……そういやあの名刺住所書いてないやつだったね。ごめんね直ぐに向かうよ」

亜季『お待ちしてるであります』

P「ちひろーちょっと私出掛けてくるからー! ついでに仕事取ってくるよー!」

ちひろ「いってらっしゃーい!」
P「河原にやってきたけど……」キョロキョロ

P「亜季さんいないなあ……もうちょっと下流の方かな? であった場所とは言わなかったし」キョロキョロ

??「動くなッであります!」

P「……」

??「そのまま後ろを振り向かずに両手を上げて……いや両手を後ろに……ん?」

P「両手を頭の後ろに」

??「そうそう!」

P「……亜季さんもういい?」

亜季「はい。ありがとうございました」

P「私以外にやっちゃだめだよ」

亜季「申し訳ありません。後ろ姿を見たらつい先日の映画のまねを……」
P「それで返事は……」

亜季「それは決まっているであります!」

亜季「この大和亜季! これよりプロデューサー殿の下でトップアイドルを目指し戦いぬくであります!」

ビシッ

P「おお! やってくれるんだ!」

亜季「あれから色々考えたんでありますが……。今の世の中、プラモデル収集はともかくとしても、サバゲーなどの趣味をもった女性が少ないであります。近頃は新規自体があまりいない気もするでありますが」

P「なるほど」

亜季「なので私はサバゲーの魅力を、私が少しずつでもいいから伝えていきたいのであります! 当然ながら防具などの注意もしっかりとして! そこから少しずつミリタリーにも興味を…・・・と考えています」

P「……うん。キミならきっとなれる私が保証するよ」スッ

亜季「では、よろしくお願いするであります!」アクシュ

P「えーとそれじゃあ亜季さんは」

亜季「いえプロデューサー殿、私のことは呼び捨てで構わないであります」

P「ん……わかった。亜季はどうする? 手続きとか色々あるけれど事務所に今すぐいく?」

亜季「思い立ったが吉日、兵は神速を尊ぶ、今からでお願いするであります!」


――――――
――――
――
――
―――
――――――

P「……とまあこんな感じかな。あ、ちひろおかわり」

ちひろ「糖尿になりますよ」スタスタスタ

凛「ふーん……サバゲーかぁ」

亜季「凛も興味を持ったでありますか?」

凛「そういう趣味を持った人が横にいて、興味を持たないほうが珍しいかも」

P「私はアイドルの趣味には特になにも言わないよ。でも危なすぎることはやめてね」

凛「わかってるよ」

亜季「ふふふこれで私の目標のサバゲー女子が……。お近づきの印にレーションなんてどうであります?」

凛「レーション?」

P「軍用のご飯みたいなものと思っていいよ。私のころあんまり美味しくなかった記憶だけど」

亜季「私のは一般に出回ってるやつでありますよ」

凛「へえ……かな子とか喜ぶかな?」
P「でも基本レーションってカロリー半端ないよね」

凛「え」

亜季「大体1食で1日分のカロリーでありますからな。その分、私は鍛えてるでありますから!」

P(レーション食べてて体重51キロって相当鍛えてるよね……)

凛「わ、私は今はいいかな……」

亜季「そうでありますか。ではまたの機会に」

ちひろ「コーヒー入りましたよ」

P「サンキューチッヒ」

亜季「そうだ。凛はどうやってスカウトされたんでありますか?」

凛「私?」

P「凛はね、私がスカウトした最初のアイドルなんだよ」

亜季「そうなんでありますか? 私、気になるであります」

P「話しちゃってもいい?」

凛「そんな話したそうな顔しないでよ……いいよ別に困ることはないし」

P「ありがと。えーとどこから話そうかな……実は凛と最初に出会ったのって結構前なんだよねー」

凛「えっ何それ知らない」
今回はこの辺りで区切り次は凛ちゃん
選ぶアイドルは中の人の趣味 適当に地の文とか入れたほうがいいのか悩み中
好きな子ばかり書くから結構ながくなりそう恵磨とかののとか南条とか
しぶりんおわり〜あたらしい子まで
地の文だけにしようとしたけど、この地の文だとどうしても現在の部分で地の文がおかしくなるから現在の部分だけは台本で

 公園は休日のハナコの散歩コースなんだ。平日は学校とかで忙しいから、家の周りですませてるんだよね。
 この間の休みは大雨でいけなかったし、その分も含めて朝から出発して、沢山散歩しようと思ったんだ。
 ハナコも嬉しかったのか心なしか興奮してるようにも見えた。

「こらハナコあんまりはしゃぐと木にぶつかるよ?」
 
 そう言うとハナコは私の歩調に合わせるように速度を少し落とした。
 賢い子だなと思いながら、散歩のコースが残り半分くらいのあたりだったかな。見たことがある人がベンチに腰掛けてたんだ。
 勿論プロデューサーのことだよ。また真っ黒のスーツで他の人からひそひそ言われてた。
 え? 気付いてなかったの? 悪くはないとおもうけど、休日の朝からスーツで公園のベンチに腰掛けてるって少し変な人って思われるかもしれないよ。
 ……そういえば早苗さんのスカウトってそんな感じだったらしいね。
 
「……」

 うつむいて何か言ってるみたいで、話しかけられるような雰囲気じゃなかったけど、勇気を出して話しかけてみたんだ。

「あの……」

「っ!? ――ああ、お嬢さんか」

 最初は驚いてたみたいだけど、私の顔をみたら落ち着いたのか、ほっとしたようにため息をついた。

「ごめんね変な反応して。……犬の散歩かな?」

「あ、はい」

「ついて行ってもいいかな。例の事を話したいし」

「どうぞ」

 プロデューサーはハナコに少し怖がりながら歩いてたね。
 ちらちらハナコを見ながら歩いてたのわかってたよ。
 歩きながらプロデューサーは自分のことや、プロダクションのことを話してくれた。 

「事務員の人に誘われて、ですか」

「幼馴染でね。ぶらぶらしてたところを拾われたんだ」

 多分、このプロダクションでプロデューサーとちひろさんが幼馴染って知ってるのは、結構少ないんじゃないかな?
 何人かは二人の会話で察してるかもしれないけど。

「少し……いや、結構お金にうるさいところはあるけれど、信用できる人だよ」

「ふふっ、ちょっと困った顔してますよ」

「あ、そ、そう?」

 プロデューサーと話しているうちに、段々と怪しいとかそういう感情はなくなっていった。
 騙されやすい、と思われるかもしれないけど、話しやすいって言うのかな。今でもよくわかってないんだ。

「一つ、聞いてみてもいいですか?」
 
「なんだい?」

「どうして貴女はプロデューサーになろうと思ったんですか?」
 アイドルになるにせよならないにせよ、これだけは聞いてみたくなった。
 プロデューサーは歩きながら腕を組むと唸った。
 このアイドル業界でプロデューサーをやるのは凄く大変って聞いたことがある。
 きっとそれに見合った理由があると思ったんだ。……この時だけだけど。

「なんでだろね」

「は?」

 あまりにも単純な回答に私は思わず呆れたような声を出してしまった。

「どうしてプロデューサーになったか、なんて考えてなかった。ただ……」

「ただ?」

「言葉にしにくいけど……。輝いて見えたのかな」

「……輝いて?」

「うん。ただそれだけ。私はそんな女の子……女性も含めて、もっと輝かせてみたい。そう思ったんだ。私は輝きなんて持ってないから」

 『輝かせてみたい』なんて、頑張ってるのはアイドル自身なのにね。ってプロデューサーは苦笑いを浮かべた。
 
 理由は人によっては怒りそうだった。
 けどその言葉は嘘に聞こえなくて、この人となら一緒に走っていけるかもって。
 ――そう思った。

「決めた」

「何をだい?」

 ハナコに慣れたプロデューサーは、ハナコの頭を撫でたりして楽しんでた。
 
「私、アイドルになります」

「……いいの? 厳しい世界だよ? 私は新米だし色々迷惑かけると思うよ」

 プロデューサーは立ちあがると私の目を真っすぐ見据えて言った。

「スカウトしておいてそれは無いんじゃないんですか? プロデューサー」

 私はここで初めてプロデューサーって呼んだんだ。
 その時のプロデューサーの顔ったらなかったなあ。涙目になってるんだもの。
 ポケットに入ってたポケットティッシュを手渡すと、後ろを向いて色々してたね。

「ありがとう。よろしくね、凛ちゃん」

 プロデューサーの差し出した手に私は答える。
 柔らかくて、ちょっとだけ冷たい手だったけれど、内心興奮していた私には丁度よかった。

「よろしくお願いします。私の事は呼び捨てで構いません。その方がいいと思います」

「じゃあ凛も普段通りで構わない。新米のプロデューサーと、まだまだアイドルの卵、一緒に頑張っていくんだから」

「……わかった。これからよろしくねプロデューサー」

 この後、プロデューサーが家に挨拶にいって一緒にご飯食べたり、父さんが帰ってきて反対されたりして大変だったけど、これは関係ないね。
 本当の意味で、プロデューサーとアイドルの信頼を築いていくのは結構時間かかったかな。
――
―――
――――――

凛「私がプロデューサーと出会ったのと、アイドルになった話はこのくらいかな」

雪美「ぱちぱちぱちぱち……」

亜季「凛が最初のプロデューサーのアイドル……羨ましい気もするであります」

ちひろ「亜季ちゃんならすぐに追いつけるから、このドリンクを飲んで頑張りましょう! 100MCですよ!」

亜季「買ったであります!」

凛「……そういえばプロデューサー」

P「なにかな凛ちゃん」

凛「あの雨の日ってなんですぐに帰ったの? あと今更だけどどこで私を知ったの?」

P「雨の日に帰ったのは、なんて言えば言えばいいかかわからなかったから。知ったのは私が一方的に、かな」

凛「まあ、プロデューサーは信頼してるから特に追求しないけど、いつかちゃんと教えてよね」

P「ありがと」

亜季「美味しいでありますなこのドリンク」グビグビグビグビ

P「飲みすぎるとお腹壊すから注意ね」

雪美「うん……Pも大変なこと……なって……た……」
亜季「何奴!?」

凛「今更だね」

P「プロダクションにそんなリアクションする子いるなあ」

雪美「……にん?」


女子寮の一室

??「ニンックション!」

??「あやめっちまたお風呂場で水遁の術でもやったの?」


P「と、いうわけで雪美挨拶して」

雪美「佐城……雪美……」

亜季「大和亜季であります!」

雪美「よろ……しく……」

ちひろ「雪美ちゃんは休憩室にいたみたいですね。いつも一緒の猫がまだ寝てますし」

凛「いつの間にかプロデューサーの膝の上だからね」

P「全く気付かなかった。凛の話に夢中になってたし」

雪美「……うふふっ」

亜季「プロデューサー殿、雪美ちゃんは……」

P「もちろんうちのアイドルだよ。ね、雪美」

雪美「……うん」

ちひろ「この人のスカウトは年齢出身関係ないですからね」

凛「もっと小さい子もスカウトするから驚きだよね」

ちひろ「そのうちつかまりますよ?」

P「……努力はします。でも輝いて見えた子が偶々」

凛「4連続で起きたんだよね」

P「ごめんなさい」

亜季「それはちょっとプロデューサー殿の援護はできないであります……」

雪美「……P……P」クイクイ

P「どうしたの雪美」

雪美「私……も……。私との……はじめても……お話……して……」
P「別に構わないけど、どうしてまた」

雪美「凛……と……亜季だけ……ずるい……。私……も……」

P「って言ってるけど、どうする?」

亜季「私は一向に構わん! であります」

凛「私も大丈夫だよ」

ちひろ「そういえば雪美ちゃんのは聞いてなかったですね」

P「じゃあ大丈夫みたいだね。話すよ雪美」

雪美「うん……全部……話して……」

P(えっ全部? アレも? ホントに話すの?)

雪美「……全部」

P「……わかりました話します」
区切り
恵磨ちゃんにしようとしたけど雪美ちゃんの親愛度が今更最大になったので変更
今日はきっとナンジョルノのRかSRが出るんだきっとそうだ
画像兄貴アリシャス
亜季ちゃん再登場おめでとう亜季ちゃんメインで書きたいけど書くなら別にスレ立てて書くことにするよ
投下しようと思ったら呼び出され
また次の機会に
画像先輩アリシャス あまりに早い仕事に驚愕
雪美ちゃん途中まで 大和軍曹は書いてる途中書き終わったらスレをたてよう
吉岡さんはかっこかわいい

 私はニュージェネレーションのライブ会場を見に京都に行ったんだ。
 私が手掛けた初めてのユニットが、こんな大きな場所でってこともあって、嬉しさ半分と緊張が半分で、会場を見た時はもう胸が高鳴りっぱなし。

 ホントはあの3人が輝く舞台なんだろうけど、こういうのを見ると自分も頑張ってきたんだな、って思ったりした。
 季節は梅雨が終わって夏に入ろうとしたころで、雨上がりからの太陽で蒸し暑かったのを覚えてる。
 スーツ、通気性最悪だから平静を装うのが大変だった。

「さて、皆にお土産買っておかないと」

 話しあいも終わり、せっかくの京都だし観光ついでにお土産を買って帰ろうと思った。
 この時の事務所はまだ十人くらいしかいなかったから。
 ……今の事務所の規模でお土産買ってきてって言われたら私の財布の中身が吹っ飛ぶので勘弁願いたいね。

「京都だと八つ橋買っておけば外れは無いかな」

 ネットには噂はあまりなかったけど、地元の人に聞いた美味しい店があるらしくて、そこに向かうことにした。
 ちなみに、そこの店の娘が周子だったんだ。
 周子なら話しても怒らなそうだけど、一応これは周子がいるときにしよう。

 店にはいったあたりは省略するけど、その店で周子と出会って、この時は適当に喋って終わった。

「お姉さんまた来てよ。いるかどうかわかんないけどね」

「何それ。八ッ橋美味しかったよ」
 
 少し変わった子だなと思ってたけどまさか家から追い出されるとは……とりあえずこれは置いとこう。
 今度は観光でもしようかなと思って、旅行のパンフレットがあったから適当に選んで貰って来た。

「どっこにいっこうっかなー」

 ちひろが偶には有給を使えっていうから、この日の仕事は会場の確認だけにして、京都に一泊して帰る予定だった。

 有給じゃない? 和久井さんじゃないけど仕事が趣味だから。

「やっぱ金閣寺だよねー……清水寺とかもよさそう……」

 現在地から少し離れてるから、バスに乗って向かおうと思ったんだけど――

 なぁ〜お

 猫の鳴き声が背後から聞えた。
 この辺りは路地がたくさんあるし、野良猫だろうと思ってあまり気にしなかった。
 けれど、暫く歩いてまた――

 にゃーお

 さっきとは少し違う鳴き声だけど、同じ猫だってことはなんとなくわかった。
 
(ひょっとしてつけられてる?)

 手に持った八ッ橋の袋を餌と勘違いしているのかもしれない。
 あの店の正面の土産物屋は魚の干物とか置いてたから。
 今あげれるものを私は持っていない。
 なので猫には悪いけど追い払うつもりで後ろを振り向いたら――

「……」

 いたんだよ。
 誰って? 勿論、雪美が。

 どう思ったか? 一瞬、猫が擬人化でもしたのかと思った。
 雪美勘違いしないで褒めてるんだ。
 うん、猫みたいに可愛らしい子だなって思った。嘘じゃないよ。

「こんにちは」

「……こんにちは」

 少し間を開けて雪美は返事をしてくれた。
 小さな声だったけど、周りが静かだったのもあってちゃんと聞えてた。

「どうしたのお嬢ちゃん」

「雪美……」

「え?」

「私の……名前……」

「ありがとね、名前を教えてくれて。私は……Pでいいよ」

「うん……」

「雪美ちゃんはどうしたの? お父さんやお母さんは?」

 そう聞くと雪美は困ったような顔をした。
 また少し間を開けてから雪美は答えた。
 
「……が」

「ん?」

「ぺロ……が……」

「ぺロ?」

「うん……」

 雪美が下を向いたので私も同じように下を向くと、そこには雪美の足元に一匹の黒猫がいた。
 多分、この猫が私についてきた猫だろう。
「ぺロが……Pに……ついていって……追いかけたら……」

 何となく察しがついた。
 どうやら雪美は私についてきたこの猫を追いかけたら両親とはぐれてしまったのだろう。

「……そっか、ごめんね。雪美ちゃんはパパとママの電話番号とかわかる?」

 雪美が頷いたので私は携帯を取り出し、電話をかけれる状態にして雪美に手渡した。
 携帯に触ったのは初めてだったのか、恐る恐るボタンを触っていた。
 年齢の割には大人びた子に見えたけどやっぱり可愛らしい。

「番号入れた?」

「うん……」

「じゃあここを押して、少し待とうね」

 発信ボタンを押してほんの数秒で雪美に反応があった。
 どうやら電話に出てくれたようだ。向こうには非通知表示だろうし、切られたらどうしようかと思っていたのでほっとした。

「……あ……ママ……? 私……」

 ここで私が代わって状況を説明してもよかったのだけれど、恐らく両親も焦っていたとおもうので落ち着くまで雪美と話してもらうことにした。
 
「うん……うん……大丈夫……。……わかった」

 代わってほしいと言われたのだろう。雪美がスマフォを私に差し出す。
 最悪自分はどうなってもいいので、3人のライブだけはなんとか成功させたいなあ、とかそんなことを考えながら代わる。

「ただいま代わりました。モバ事務所のPと申します」

『あ、貴女が雪美を保護してくれたんですね』

 優しそうな女性の声が聞えてきた。
 どこにいるのかわからないが、通話先が騒がしい気がする。

「申し訳ありませんご迷惑をかけてしまって」

『いえ事情は雪美から聞きましたので……。むしろ謝るのはこちらのほうです」

「あの、雪美ちゃんを怒らないであげてください。彼女は猫がはぐれてしまったのを追いかけただけで、私は彼女がとても優しい子だと思いますので」

『……わかりました。貴女がそういうなら私達は何も言いません』

「ありがとうございます。あの、ご住所を教えてもらってもよろしいでしょうか? 雪美ちゃんを送り届けようと思うので」

『それがですね……』

 雪美の母親が言うには、少し前に雪美の父に急な出張が入り東京に向かったらしい。
 だが父親が書類を忘れてしまい、母親は届けに来てほしいと頼まれた。
 なので雪美を一緒に連れて行こうと思ったところいなくなっていた。
 そんなに遠くに行くわけがないと近所を探し続けて、ようやく電話がかかったころには、もう出発しなければならない時間になってしまったらしい。

『それで貴女に頼みたいことがあるのですが……』

「なんでしょう」

『よろしければ、今日だけ雪美を預かっていただけないでしょうか?』
「私が、ですか?」

『はい。最初は親戚や知人に頼もうとしたのですが、なぜか全員留守にしていて……』

「……私は構いませんよ。明日までは居る予定なので。ですがよろしいんですか? お母様は見ず知らずの私に娘さんを預けることになります」

 私なら見ず知らずの人に我が子を預けるなんてことはできないだろうと思う。
 通話先の母親はこう言った。

『私は大丈夫だと思ってます。理由は……雪美ですかね』

「雪美ちゃんが理由……?」

『はい。あの子には、家族とペットの猫以外には心の壁……というんでしょうか。そんなものを感じます。けれど貴女にはそんなに警戒をしてないみたいなんです』

 子供特有の直感とでも言うのだろうか。

 雪美にはミステリアスな部分がある。
 実際にのあさんと共感をしている所をちらほら事務所で見ている。
 まあ、この時はあまり信じてはいなかったのだけれど。

「そういうことでしたら……」

『ありがとうございます。明日の朝に連絡をいたしますので、雪美をよろしくお願いします』

「はい。それではお気を付けて……」

 言い終わるよりも早く電話は切れた。よほど急いでいたのだろう。

「雪美ちゃん。キミのお母さんはお父さんに会いにいったんだ」

「うん……」

「それで、お母さんから私に雪美ちゃんを1日お願いねって頼まれたんだけど……」

「……大丈夫。ぺロも……Pならいいって……」

「んにゃ〜ご」

 私と雪美の出会った理由を作った猫は、先ほどとは違った声で鳴いた。
「じゃあホテルに一度戻ろうか。その後一緒に買い物に行こう」

 男だったら通報物なセリフだと我ながら思った。
 
「うん……わかった……。……手……つないで……」

「そうだね。はぐれないように繋ごうか」

 初めて触れた雪美の手は想像以上に小さく感じた。
 
「……ふふっ」

「どうしたの?」

「手……繋ぐの……初めて……」

 雪美が手に力を込めたのがわかった。
 
「P……ちゃんは……つけなくて……いい……」

「ん、わかったよ雪美」

「うふふっ……。パパ……みたい……」

 ママって言われないに私は女らしくないんだなと軽くへこんでたよこの時。
 パパみたいに頼りがいがあるからって?
 ……ありがと。
区切り
女Pの問題点 大体男でおk ままゆのスカウトが高難易度
女Pのいいところ 半身浴 プール 温泉 風呂でのスカウトが容易
のんびり好きな子をかいていこう

17:35│渋谷凛 
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