2013年11月08日

モバP「まゆのヤンデレを治す!」

茜「Pさん!心なしか元気になった気がします!」

P「そうか、それは何よりだな。」

P(まだどんな風に病むか分からないが、茜だからひどいことにはならないはずだ。)


社長「あ、Pさん。この間のライブの件だけど…」

P「ああ、はいはい。あの時のライブですね。それについては…」

茜「」ユラァ

社長「茜ちゃん、どうしたんだい?」

茜「あなたがPさんを悲しませたんですか?」ギロッ


社長「えっ、急にどうしたの?」

茜「あなたがPさんを悲しませたのか聞いているんですよ!」ギリッ

P「な、何を言ってるんだ!?」

茜「社長が減給したってPさんから聞きました!本当なんですか!?」

社長「いや、幸子ちゃんはともかくとして響子ちゃんに至っては事務所に立てこもっているからね!?それだけの騒ぎを起こしたのはPさんだから当然…」

バキィ

社長「えっ!」

P「茜が…社長を…殴った…だと…」
茜「あなたがPさんを悲しませたんですね。ならば、私はあなたを倒して減給を取り消してみせる!!」

P「」

社長「Pさん、飲ませたね。」

P「」コクッ

茜「問答無用です!」

社長「や、やめ…」

バシィ

P(蹴りが入った…。社長が悶えてる。)

茜「どうです、気が変わりましたか?」

社長「変わりません!なんでこんなことをするの!!」

P(社長はなぜ茨の道を進もうとするのだろう…)

茜「あなたは私の大切な人を傷つけた。それだけで戦う理由は充分だ!!」

ゲシィ

P(倒れている社長の顔面に蹴りを入れたー!!)

茜「私の大切な人を傷つける者は絶対許さない!!」
社長「げ、減給を取り消すから…。や、やめて…」

茜「今度、同じことをやったら…分かってますね。」

社長「」

P(社長は気絶してしまったようだ。まぁ、数分間ボコボコにされれば気絶するのも当たり前だな…)

ちひろ「あ、ああ…」

P「あ、ちひろさん。こ、これはですね、その…」

茜「ちひろさん、そのドリンクを渡して下さい。」

ちひろ「あ、1本100MCだけど…」

茜「違う、こんなものに頼っているからPさんはダメになるんだ。だから、こんなものこうしてやる!!」

ガッシャーン

P(あ、スタドリとエナドリの入った箱を窓から投げ捨てた。)

ちひろ「」

P(なぜだろう…、ちひろさんが上を向いて何かをブツブツ言っている…)

ちひろ「ゆ、夢…、これは…、夢…」

P(関わらないようにしよう。)
茜「Pさんは私が命懸けで守ります!!」

P「同じくらいアイドル活動を頑張ってくれ…」

茜「はい、どちらも頑張ります!」

P(目から光が消えてる君からその言葉を聞いたら、背筋がゾクゾクするよ…)

まゆ「Pさぁぁぁあん、また飲ませたんですねぇぇぇぇ。」ゴゴゴゴゴゴゴ

P「ひいいい…」

茜「何をしているんですか?私のPさんが怯えているじゃないですか!!」ギリッ

まゆ「まゆはPさんのことを思って言ってあげてるんですよぉ。」ドドドドド

茜「ならここで一戦交えてみますか!」

まゆ「やめておきます。Pさぁん、良かったですねぇ、減給取り消されてぇ。」

P(ああ、まゆが本気で怒ってる…)






この後、茜はずっとPを脅威から守り続けた。Pにとっては茜も脅威の一つであったが…









Pにとっての一番の脅威は1日が終わった後のまゆの精神攻撃である。
茜ちゃん終わりました。なんか、自分でもこれヤンデレとは違うような気がしてきた感がありますね。




聖來さん今、必死に考え中です…
〜一週間後〜

社長「あいたたた…、まだ痛むよ。」

P「すいません、社長。茜にはきちんと言って聞かせるんで。」

社長「私は君に言って聞かせたいんだけどね!!」

P「スタドリとエナドリの弁償で減給取り消してもらったのに、マイナスになってしまいましたよ…」

社長「自業自得だよ…。薬は没収!わかったね!」

P「わかるわ」

社長「分かってないだろ…」

P「はい、これですね。」

P(中身はビタミン剤とすり変わっているけどな。)

社長「もうないと思うけど、次やったら減俸だからね!」

P「わかるわ」

社長「君、上下関係って分かる?」

P「わかるわ」

社長「分かってないだろ!!」
P「川島さん、アンチエ…」

川島「譲ってくださる?」

P(反応早え。)

川島「これで若さが保てるのね、わかるわ。」

P(分かってないけどね。)

川島「じゃあ、Pくん。私は仕事に行って来るけれども、今日は二人きりで飲みに行かない?」

P(別段、変わった様子が見られないけど…)

P「菜々さんや和久井さん、志乃さんとか楓さんも誘ってみたら…。」

川島「ごめんなさいね、実は仕事のことで込み入った話なの。だから、二人だけで…ね。」

P「分かりました。じゃあ、お仕事が終わったら事務所に帰って来てください。一緒に行きましょう!!」

川島「お願いね。」

まゆ「」ジーッ
P「ふう、すっかり夜だなー。」

川島「ただいま、っと。Pくん待っててくれたのね。嬉しいわ。」

P「いえ、川島さんから相談って珍しくて。私が力になれればと思って…」

川島「ありがとう、Pくん。」

P「じゃあ、行きましょう。」

川島「私が行くお店に行ってもいいかしら?」

P「川島さんのオススメのお店に、ですか?行きましょう!ものすごく楽しみです!!」

川島「ふふ、ありがとう。」

まゆ「」ジーッ
川島「ここよ。」

P(超オシャレなバーじゃないですか…)

川島「緊張しないで。私の行きつけバーよ。」

P「は、はい!!」

川島「ふふ、二人だけって言ったのにね。」ボソッ

P「何か言いました?」

川島「いいえ、何でもないわ。行きましょう、Pくん。」

P「わ、分かりました!」

まゆ「」ジーッ
川島「それでぇ〜、楓ちゃんが瑞樹さんには水着の仕事が来るかもしれませんねって。」

P「川島さん、飲み過ぎですよ。」

川島「川島さんじゃやーだ。瑞樹って呼んでっ。」キャピッ

P「川島さん!!」

川島「瑞樹って呼んでくれなきゃやーだ!」キャピキャピッ

P「瑞希さん、帰りましょう。」

川島「なーんで、さん付けなのー。瑞樹って呼んでって言ってるでしょー。」

P「み、瑞樹っ!か、帰りましょう!」

川島「どーして敬語なのー。まったくぅ〜、瑞希帰ろうって言うぐらい出来るれしょー。」

P(面倒臭っ。前は酔ってもこんなことにならなかったのに。今日に限って…、今日…、あ!)

P「」ダラダラ

川島「Pくーん、汗びっしょりだよー。どうしたの?」

P「ナンデモナイヨ、ミズキカエロウ」

川島「んふ〜、帰ろ、帰ろー。」
川島「んへへ〜。」

P「川島さんの家に着いた…」

川島「おうちに一緒に来たついでにお泊まり会しよーよ。」

P「い、いや、さすがに…」

川島「らいじょーぶ!!智恵理ちゃんや美里ちゃん達とかも泊まったんらから〜。」

P「いや、無理ですよ!」

川島「いーじゃん。」

P「無理ですって!」

川島「いいじゃないのー。」

P「ダーメです!」

川島「泊まれっつんてんだろうが、いてまうぞワレ」ボソッ

P「よ、喜んで泊まらせていただきます!!」

まゆ「」ジーッ
川島「まあまあ、入りたまえー。」

P「は、はい…」

P(普通のちょっとオシャレな部屋だ…。なんか川島さんのイメージ通りって感じの…)

川島「」ガチャリ

P(鍵閉められた…)

川島「Pく〜ん。」ダキツキッ

P「あの…川島さん、酔ってないでしょ。」

川島「うっ、気付いていたのね。いつくらいからかしら。ボロは出していないと思うけど。」

P「だって、今日に限ってここまで酔うなんておかしいですよ。そして、いつまでくっついているんですか!?」

川島「そうよね、わかるわ。でもっ、こうでもしないとっ、Pくんにっ…」ウルッ

P「か、川島さん!?」

川島「ぐすっ…、私はアイドルだけどっ、その前に一人の女の子なのよっ。でも、私っ、年上だから、他の人に頼ることが出来なくなってっ、だから…、だから…」ボロボロ

P「川島さん…」

川島「少しでいいから甘えたくって…、だからPくんダメかしら…」

P(潤んだ目で上目遣いは卑怯だと思います…)

川島「ごめんね、Pくん。年がいもなくこんなことを言って…。でもっ、どんな手段を使っても、あなたに来て欲しかったの。だから…、応えて?」

P「私で良ければ、甘えてください。」

川島「Pくーん!!」ギューッ

P「ちょっ、苦しっ!!」



まゆ「」カシャッ
P(ヤバい…、非常にマズイ。)

川島「Pく〜ん。」スリスリ

P(下着とキャミソールしか着ていない川島に抱きつかれている…)

川島「Pく〜ん、私一人で寝れそうにないの。だから、一緒に寝よっ!」

P「は、はい、分かりました。」ダラダラ

〜ベッドの中〜

P「か、川島さん…。」

川島「瑞樹って呼んで。」プクーッ

P「み、瑞樹。お休みなさい。」

川島「お休みなさい、Pくん。でも、腕枕して欲しいかも。」

P「は、はい…、これでいいですか?」

川島「お休みなさーいっ!」

P(今日は眠れない夜になりそうだ…)

ガタッ

P「ん?窓の方から音が…」

まゆ「」ニコニコ

P(ああ、窓に!窓に!)
〜翌朝〜

川島「おはよう、Pくん。」

P「おはようございます、瑞樹。」

P(すごく寝不足だ…)

川島「じゃあ、朝ごはんにしましょう。」

P「は、はい…」




川島「それでは、いただきます。」

P「いただきます。」

川島「」

P「瑞樹、食べないんですか?」

川島「Pくんが食べさせるんだよ。」

P(目が据わっている…)

P「分かりました、瑞樹、口を開けて。」

川島「あーん」

P「はい」

パクッ

川島「おいしいよっ、Pくんっ!」

P(痛々しい…)

P「もしかして、全部ですか?」

川島「Pくん、甘えていいって言ったよね。どうしてそんなこと言うの。冗談だとしても笑えないよ。一人の女の子として甘えさせてくれるってことは、付き合っているってことでしょ。だから、この行為は当たり前なの、Pくん。なのにどうして出来ないの?社会人として常識が足りないんじゃない?でも、仕方ないよね。やっぱ仕方なくないかな?私がきちんとまたお姉さんしてPくんに常識を教えてあげなくちゃダメなのかな?Pくん、答えて?出来るの、出来ないの?」

P「出来ます、出来ますからっ!!」

P(今まで一番怖いよ…)




P「ごちそうさまでした。」

川島「ごちそうさまでした。」

P「さあ、仕事に行きましょう!」

川島「Pくん、抱っこ。抱っこで連れて行って。」

P「おおぅ…、なんてこったい…」

川島「私達の仲なら当然だよね。お姫さま抱っこで連れて行ってくれるよね。永遠のプリンセスなんだよね。もしかして、Pくん私に嘘ついたの、嘘ついたの?ひどいな、Pくんは。これはまた川島さんになってお説教をしなくちゃいけないね。」

P「抱っこで連れて行きます。」

まゆ「」ジーッ






こうしてPは、ご近所に白い目で見られながら川島さんをお姫さま抱っこで連れて行った。薬の効果が途中で切れたことが幸いだった。







その後、まゆにあの夜の写真をネタに脅されてまゆに1日中甘えられたという。
川島さん、ヤンデレっていうより痛い人になった気が…





とりあえず、リクエストがあった分はなるべくこなしてみせます。(小学生並みの決意)
ここだけの話

私、スプリングマンのSS書いてたんです。関係ないですね。



聖來さん

きの子

加蓮

菜々さん

木場さん

東郷さん

相葉ちゃん

熊本の堕天聖

順番はこんな感じですかね…
P「川島さんが目を合わせる度に赤面して目を反らすんだが…」

まゆ「当たり前ですよぉ。」

P「まぁ、今までのはお前に自分がやっていることを見せることによって、お前の行動をな、自重させようとしているんだ。」

まゆ「まゆはぁ、そんなことしません。」

P(ダメだ、まゆは分かっていない!!もっと分からせないと!!)

社長「あの顔は、何か良からぬことを考えている。そんな顔だ…」
水木「あ、プロデューサー。何やってるの?」

P「ん、ああ。ちょっとライブの後処理をな…」

水木「ふーん。」

まゆ「まゆは仕事の時間ですねぇ。行ってきます。」

P「ああ、いってらっしゃい。」

水木「じゃあ、私はどうしようかなー。」

P(まゆも社長もいない!チャンス!!)

水木「どうしたの、Pさん?」

P「いや、このビタミン剤なちひろさんの試供品なんだが飲んでくれないか?」

水木「いいよ。まったく、うちは健康食品会社かアイドルのプロダクションだかはっきりさせないと…」

P「そうだなー。」

P(さあ、どうなる!)

水木「うーん、別にどうというわけでもないね。」

P「まぁ、ビタミン剤だからな。」

水木「あ、ちょっと出掛けて来るね。」
輝子「た、たくさん、遊んだ!!楽しかった、フヒ、フヒヒ…」

P「そうか、良かったな。」

まゆ「じゃあ、時間も遅いですし、帰りましょうかぁ。」

輝子「」ピクッ

P「輝子…?」

輝子「ま、まだ、遊ぼう。フヒ、フヒヒ…。こ、これからがほ、本番。」

まゆ「もう遅いですよぉ。早く…」

輝子「」ギリッ

P「えっ!?」

輝子「なんで、なんで、なんで友達なのに、ずっと居てくれないの?友達だって、親友だって、言ったのに!!わ、私の友達はそ、そんな人じゃない。きっと、きっと、お、お前たちは偽物なんだ。か、返せ!私の友達を返しやがれぇぇぇぇえ!!」

P(い、イヤァァアアア!!なんか今までにましてヤバい輝子になってるゥゥゥウ!!)
輝子「ヒャハッハッハッハ!!地獄のミサの時間だ!!今日の生け贄の豚どもは、私の大切なご友人をどこかに隠してしまった哀れな偽物達だぁ!!」

P「し、輝子!?」

まゆ「うふふ、本心が出ちゃいましたかぁ。」

P「え?」

輝子「さぁ、私の前で言え!!私の友人はどこだぁ?ずっと、ずっと、私と一緒に居てくれて、ずっと、ずっと私に話しかけてきて、私にとっても優しくて、ずっと、ずっと、私と遊んでくれて、私を…、私を大切に想ってくれている友達をぉぉぉぉぉぉお!!貴様ら、どこに隠したァアアアアア!!」

P(手に負えません。どうしたらいいですか。私にはもうどうにも出来ません。)

まゆ「うふ。」
まゆ「大丈夫ですよぉ、輝子ちゃん。私達は、あなたの友達ですからぁ。」

輝子「嘘だ、嘘だァアアアアア!!」

まゆ「これでも信用出来ませんかぁ?」

ギュッ

P(まゆが輝子を抱きしめた!!)

輝子「信じない、信じない、信じないィィィィイ!!」

まゆ「あなたの前に友達はいますよぉ。」

輝子「…、ほ、本当?いや、嘘だ、嘘だ、し、信じない、信じない…」

まゆ「じゃあ、ずっとこうしてあげますねぇ。あなたが私達を信じてくれるまで。」

輝子「…、私は帰らない。もっと、もっと、友達と一緒にいたい。」

まゆ「じゃあ、ずっと一緒にここにいましょうねぇ。」

輝子「じゃあ、友達?友達だ、まゆだ、まゆだ、まゆだ。」ギューッ

まゆ「じゃあ、ここは寒いから一緒に帰りましょうかねぇ?」

輝子「う、うん。ぴ、Pはどこ、Pも一緒に…」

まゆ「ですってぇ、Pさん。どうしますかぁ?」

P「一緒に帰るって言ってもどこに帰るんだ、輝子?」

輝子「わ、私とキノコ達の家。あ、キノコ達もよ、喜ぶから、フ、フヒヒ…」

P「そっか、じゃあ早く帰ろうか。」

まゆ「私がご飯を作ってあげますねぇ。」

輝子「ま、まゆ、あ、ありがとう!!」

まゆ「いえいえ、どういたしましてぇ。」

P(まゆもこうして見るとお姉さんというか、先輩として頑張ってるんだなぁ。私につきまとう所しか見ていなかったから、新鮮な気分だ…)

まゆ「Pさぁん。後でお話しましょうか?」ゴゴゴゴゴ

P(訂正、まゆはまゆでした。)
輝子がヤンデレっていうか、ただの寂しがりのだだっ子になってしまった(真顔)



予定通りなら加蓮だったはず。コレジャナくても怒らないでね。
P「いや、反省してます。この通り。次やったら社長が坊主になるから許して。」

社長「おい待て、てめぇ。」

まゆ「まゆは怒っていませぇん。輝子ちゃんと楽しい1日が過ごせたので。」

P「怒ってるよね、でなければ土下座してる私を踏んづける理由がないよね。」

社長「次はハイヒールでやってよ。」

まゆ「良いですねぇ。」

P「やめて、そっちの人じゃないから、やめて!!」

まゆ「そうじゃないとお仕置きにならないじゃないですかぁ。」

P(もう、まゆとか関係ない。こいつら困らせてやる。)
加蓮「Pさん、SMプレイご苦労様。」

P「やりたくてやってたんじゃないよ、ちきしょう。」

加蓮「やりたくてやってたら引くけどね。」

P「ノーマルだから安心してくれ。」

加蓮「どうだか。」

P「そういえば、加蓮。最近、体調はどうだ?」

加蓮「うーん、最近はきちんと朝と昼が食べれる日が少なくなってきたかな。夜も疲れるとご飯食べずにそのまま寝ちゃうし。」

P「な、なんだと!?なんで、そんなこと黙ってるんだ!!ああ、もう待ってろ。はい、ビタミン剤だ。飲んでおけ。」

加蓮「まぁ、こういうのに頼るのは良くないけどね。Pさんがくれたんだもん。ありがたくいただくね。」

P「ああ。」
加蓮「」クラッ

P「おい、大丈夫か!?」

加蓮「うん、大丈夫だよ。」

P「お前の大丈夫は大抵大丈夫じゃないんだ。待ってろ、レッスンのトレーナーさんに休みの連絡を入れるから。」

加蓮「もうっ、大丈夫だって。」

P「お前は無理する回数が最近多いからダメだ。」

加蓮「大丈夫なのに…」

P「もしもし、トレーナーさんですか?Pです。実はですね、加蓮が…、え!?この前はレッスン後に倒れた!?あ、はい分かりました、休ませます。」

加蓮「んもう、ただの風邪で体力が落ちてただけなのに…」

P「まったく、無理をし過ぎじゃないのか?それでなくても体が弱…」

加蓮「」バタン

P「おい、大丈夫か、加蓮、加蓮、加蓮!?」
P「加蓮の家なんて久々だな。この前来た時、もしもの時には使ってくれって言われてた合鍵がこんな所で役立つとは…」

加蓮「あれ…、ベッドって、Pさん!?」

P「お前倒れたんだぞ。」

加蓮「あ、ごめん。」

P「謝る必要はないよ。まぁ、大事になる前で良かった。」

加蓮「ただの風邪なのに大げさすぎなんだよ、Pさんは。」

P「加蓮、お前なぁ…」

加蓮「よっ、と。」

P「どこに行くんだ?今日はオフだろう。」

加蓮「ん…、ちょっとね。」

P「あ、そうか。すまんな。」

加蓮「Pさんはデリカシーがないんだから。」

P「返す言葉がございません…」

加蓮「じゃ、待ってて。」

P(え、待っててっておかしくないか?トイレに行くのにどうして…。あ、女の子の事情って奴だな。最近、私、Pもデリカシーのデの字を覚えたぞ!!)
P(久々だな、加蓮の部屋も。こんな部屋を見ると、普通の女子高生だもんな。もしかしたら、俺が体の弱い加蓮を辛いアイドルの道に巻き込んでしまったのかもしれないな。いや、全部俺のせいか。)

P「おーい、加蓮。そろそろ帰るぞー。」

加蓮「あ、私の部屋で待ってて。ちょっと用があるから。」

P「分かった。」

P(やっぱり自分の体のことについて相談があるのだろうか?体が弱いことを本人は気にしてるみたいだしな。凛や奈緒にも心配かけてるんじゃないかって気にしてるかもしれないし。よし、私がプロデューサーとして加蓮の悩みを…)



バチバチバチ



ドサッ




加蓮「ごめんね、Pさん」ニヤァ
P(ん、急に目の前が真っ暗にって!?加蓮のベッドに寝てる。起きないとって…、拘束されてる!?)

加蓮「あ、Pさん。起きたんだ。待ってて、今ご飯持って来るから。」

P「」

加蓮「ごめんね、Pさん。これで気絶させちゃった。」バチバチ

P「そ、それは…」

加蓮「そ、スタンガン。普通のじゃなくて、晶葉に改造してもらったやつ。」

P「な、なんで、そんなものを…」

加蓮「まゆと一緒に買ったの。何か、良い防犯グッズ買いに行こうって私が誘って。そしたら、まゆがこれを見つけて、つい買っちゃったの。でも、まゆが加蓮ちゃんは体が弱いからーって言ってさ、強力なやつが良いって勧めるの。だから、晶葉に改造してもらったっていうわけ。」

P「そんなことより、これ解いてくれよ。」

加蓮「ダーメ。Pさんは私を大事に大事にしてくれたから私もPさんを大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事にお世話してあげるの。」

P(あれれー、おかしいぞー。加蓮に飲ませたのはビタミン剤のはずだったのになー。)
P「トイレ行きたいんだけど…」

加蓮「大丈夫、はい、尿瓶。」

P「全然、大丈夫じゃない。」

加蓮「もしかして…こっち。」

P「紙おむつとかなんで?ねぇ、いつの間に用意したの?」

加蓮「私ね、思ってたことがあったの。」

P「おーい、加蓮。話聞いて、トイレ、トイレに行きたいの。」

加蓮「私が体調崩した時、Pさんを独り占めしてるんじゃないかって。」

P「トイレに行かせて…」

加蓮「だから、お世話は一人だけじゃなくてみんなでやれば良いんじゃないかって思ったの!!ねぇ、まゆ?」

まゆ「そうですねぇ、加蓮ちゃん。」

P「」

まゆ「大丈夫ですよぉ、私だけですから。凛ちゃんも奈緒さんもいませぇん。」

加蓮「さすがにね、こんなの理解してくれるのはさ、まゆしかいないと思って…。でも、大丈夫!!明日から凛とか奈緒とか呼ぶから。」

P「呼ばないでくれ。」

まゆ「ところでPさぁん、尿瓶と紙おむつ。どちらが必要ですかぁ?」

P「いえ、トイレに行かせてください。」

まゆ「どちらですかぁ?」

P「いや、トイレ…」

まゆ「ど、ち、ら、で、す、かぁ?」

P「し、尿瓶を…」

まゆ「じゃあ、加蓮ちゃん。一緒に…」

加蓮「うん、分かった。」

P「え、やめて…」




「せーのっ!」



「やめてくれー!!」



こうしてPは一晩、加蓮とまゆにお世話されました。



紙おむつはさすがに使いませんでした。
加蓮ェ…って方ごめんなさい!!





朋ちゃん書くから病まないでください。以外に花言葉ってヤバいのが多いんですね。わかるわ。
P「いや、あれがヤンデレールだってその…分からなくて…。頼む…忘れてくれよ、色々と。」

まゆ「まゆはぁ、色々見れて満足ですよぉ。」

P「ううっ…」

社長「まぁ、加蓮を思ってなってしまった結果だ。今回は私を目をつむろうじゃないか。」

P「社長、ありがとうございます。」

社長「そういえば、まゆはこれから仕事かな?」

まゆ「はぁい。まゆは、近畿の方まで行きまぁす。」

社長「うん、頑張ってね。」

まゆ「いってきまぁす。」

P「いってらっしゃい〜。」
菜々「Pさん、おはようございまーす。」

社長「また二日酔いか。」

菜々「な、ナナは17歳だからお酒なんて飲めませんっ!!」

社長「何本あけたの?」コソッ

菜々「ワイン4本」ボソッ

社長「空けすぎだよ!!二日酔いになるわな、そりゃ。」

P「あれ、社長と菜々って仲良いんですね。」

社長「おなじ高校。」

P「あれってことは…」

社長「深く考えるんじゃないよ!!」

菜々「ナナは17歳ですよ!!」

社長「ま、まぁ、私もちょっと出かけて来ないといけないから…」

菜々「いってらっしゃーい。」
菜々「あ〜、最近肩が凝って辛いことが多くなりまして…」

P「わかるわ。私も最近疲れていることが多くなりましてね。」

菜々「あっ、ナナはまだまだ元気ですよ!!」

P「なぁ、ビタミン剤飲まないか?意外と効くぜ。」

菜々「じゃっ、じゃあ、遠慮なく…」

P(どうなるのかなー。)
菜々「ちょっと楽になった気がします。」

P(気がするだけだと思うけどね。)

菜々「あ、Pさん。ちょっと使わないノートとかありませんか?」

P「ん、ああ。そういえば千枝や仁奈が表紙の自由帳がサンプルとして送られて来たんだが使い道がないんだ。適当に使ってくれ。」

菜々「分かりました、Pさん!!ありがとうございます。待っててくださいね。」

P「ん、ああ。どういたしまして。」

P(ん、何を待つんだ?)
菜々「」カキカキ

P(菜々が何かを必死に書いている。)

幸子「」ジーッ

P(幸子が興味深そうに見つめている。清書が趣味の幸子だから余程綺麗なノートなんだろう。ちょっと見てみようかな…)

菜々「幸子ちゃん?」

幸子「なんですか、菜々さん?」

菜々「このノートはウサミンの秘密がたくさん書かれているから、絶対、絶対、見ちゃダメだよ。」ゴゴゴゴゴゴゴ

幸子「ひっ。」

P(幸子が…、怯んだ…だ…と…)
P「仕事終わり、最近定時に帰れる幸せを知った。」

幸子「では、ご苦労様でした。ボクはもう帰りますね。」

P「ああ、それじゃあな。」

菜々「出来た!!」

P「ん、じゃあ菜々も帰るのか?」

菜々「もう、Pさんは冗談が上手いですね。」

P「え!?」

菜々「ナナは、Pさんのことがとっても大好きなんですよ。」

P「あ、はい。そ、それはどうも…。」

菜々「でも、ナナはアイドルだから。Pさんとの恋愛はご法度です…」

P「あ、恋愛感情ですか…。答えかねますね…」

菜々「でも、ナナはウサミン星人ですから!!地球のアイドルとは違うんです!!そして、Pさんとどうやったら付き合えるかって悩んだら、ウサミン星からPさんもウサミン星人にしてしまえば電波がピピッと来たんです!!」

P「え、ええーっ。」

菜々「だからPさんもウサミン星人になってもらうためにこれを読んで下さい!!」

P「拒否権は…」

菜々「何を言ってるんですか?これからウサミン星では、ウサミンとPさんの披露宴が行われる予定なんですよ。」シンダメ

P(あかん、冗談みたいだけど本人はマジだ…)
菜々「はい、Pさん。読んで下さい。」

P「さっき書いてた自由帳だ…」

菜々「早く読んで下さい。」

P「お、おう…」

P(ウサミン憲法 第一条 ウサミン星人は永遠の17歳である…)

菜々「Pさんも17歳ですっ!!」

P「じゃあ、俺結婚できないな。だって17…」

菜々「地球の法律じゃなくてウサミン星の法律ですよ。」ニコニコ

P(冗談みたいなのに冗談が通じねぇ!!)

P(第二条 ウサミン星人の夫は妻以外の女性に触ってはいけない。触れた場合は、監禁する。第三条 ウサミン星人の夫は妻を愛さなければならない。愛さなかったと妻が感じた場合は、監禁、教育を妻はする義務がある。第四条 ウサミン星人の夫は妻以外の女性とコミュニケーションをとってはいけない。もしとった場合、妻はその女を駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除駆除…)

P(おうふ…)

菜々「分かりやすくまとめたとは思うんですけど…」

P(分かりやすく字も丁寧にまとめられている。でも、中に書かれていることも分かるけどわからないわ。)
菜々「では、かえりましょうか?全部読みました?」

P「あ、ああ。読んだ。」

菜々「ウサミン星憲法 第252条 妻の言葉には心を込めて答えるに違反しています。」

P「いや、憲法ってそんなんじゃないから。むしろ憲法じゃなくて刑法だから。」

菜々「第203条 妻の言葉に反論してはいけない。」

P「そ、そんなもの…、読んだことは…」

菜々「Pさん、全部読んだっていいませんでしたか?」

P「あっ…」

菜々「第45条 妻に嘘をつかないこと。これだけ破るなんて…。ウサミンはやることがいっぱいで困っちゃいますね。Pさんを披露宴までにきちんと教育しなきゃ!」



まゆ「Pさぁん、何してるんですかぁ?」

P「」

菜々「」ギリッ

まゆ「どうせ、また。なんですよねぇ。」

P「」

菜々「」ギロッ

まゆ「なんで何も言わないですかぁ?それとも…」

P「」

菜々「」ギリギリギリギリ

まゆ「言えないんですかぁ?」

P「」

まゆ「なら言いですよぉ、まゆはPさんの顔を見るだけでも幸せですからぁ。じゃあ、帰りますねぇ。」

菜々「」ジーッ

P(ま、まゆには憲法のこと感づかれてたみたいだな…)


菜々「Pさん、速急に教育の時間にしましょう。早く帰らないとPさんが、Pさんが、Pさんが、Pさんが、略奪されるから、早く教育しなきゃ…、早くウサミン星人にしなくちゃ…」

P(私は明日、地球人のままで帰れるか不安です。)




菜々の教育は隅々まで行き届いたものであった。だが、それゆえに時間がかかり薬の効果も切れたため、Pは若干ウサミンよりになったがまだ地球人のまま明日を迎えられた。







Pは翌日、まゆから厳しいお達しが下されたという。
ウサミン ハーイ…。俺、コメディを書いてるつもりがいつの間にか違うもの書いてることに気づいてしまいました…。






あいさんと木場さんまでは今日中に終わればいいかな?(楽観)
P「今日も朝からウサミンハーイ!!」

社長「戻れ」バチーン

P「へぶっ!!」

まゆ「ウサミン憲法…」

菜々「や、やめて!!」

社長「事務所がカオスなことになってる…」

P「ウサミン憲法が第500条を超えていることに驚きを隠せません。」

社長「君の反省のない行動にも驚きを隠せませんけどね!」

P「もう減俸されても使う。まゆにギャフンと言わせてやる。」

社長「本末大転倒だよ!!」
木場「私もそのコメディ空間に混じりたいものだったな。」

P「いや、経験しないと分かりませんよ。」

木場「まあまあ、そう言うな。」

P「ううっ…」

木場「まったく君は見ていて飽きないよ。」

P「私はピエロですか!?」
木場「今日はオフだったんだが、これを作っていたんだ。」

P「あっ、クッキーですね。ハロウィンの時以来だなぁ。あ、お返しです。」

木場「これは?」

P「ビタミン剤ですよ。」

木場「あまりこういうものは好まないんだが、他ならぬ君の好意を無下にするわけにはいかないからね。」

P「あ、ありがとうございます。」

木場「お礼なんていいさ。」
木場「…」

P「どうしたんですか、木場さん?」

木場「いや、なんでもない。少々家の用事が出来た。帰らせてもらおう。」

P「あ、はい。分かりました。」




ガチャ

まゆ「どうしたんですか…んっ!!」

ドスッ


バタッ



「すまないね、打てる手は全て打っておきたいんだ。」
「晶葉くん、作って欲しいものがあるんだ。」



「そんなものは作れない。どうしてだい?」



「悪用なんてしないさ。なんたって2人の愛をより確かにするためのものさ。」



「なおさら作れない?そうか、残念だ。」



ガシャン



「次は何を怖そうか、迷うな。壊しがいのありそうなものばかりだ。」



「作る、だって?嬉しいよ。君はとても良き友人だよ。」




池袋晶葉はこう語った。




木場真奈美という人物はよく研がれた包丁によく似ている。



正しく使えれば、人のためになるが、悪用すれば凶器となりうる、そんな存在だ。
木場「ただいま。」

P「おかえりなさい、って木場さん、どうしたんですか?」

木場「やぁ、Pくん。少々相談があるんだ。」

P「なんですか、出来る範囲で手伝いますよ。」

木場「実は冷蔵庫を買い換えてね。古い方を外に出したいんだ。だからといって私一人で冷蔵庫を運ぶのはかなり難しい。」

P「あー、だから男手が欲しいってことですか。いいですよ。行きましょう。」

木場「そうか、それはとても助かるよ。」

P「いえ、木場さんにはお世話になってますから。」

木場「これからもっとお世話してあげるよ」ボソッ

P「何か言いました?」

木場「いいや、何も。」
木場「まぁ、入ってくれ。」

P「おじゃましまーす。冷蔵庫どこですか?」

木場「玄関をこえて、リビングを挟んだ部屋がキッチンだ。」

P「はい、分かりました。」

木場「頼りにしてるよ。」

P「任してください。」




バタン
P「木場さんの冷蔵庫の中身からじゃないけどいいんですか?」

木場「いいんだよ。これから2人で住むんだからね。」

P「な、何を…」

木場「嫌なら出て行くといい。出れるものならね。」

P「まったく、冗談きついですよ。」

ガチャ ビリッ

P「い゛っだぁあああ!!」

木場「すまんね、ドアノブに細工があるんだ。ひねると、強烈な電流が流れる仕組みでね。晶葉くんに作ってもらったよ。まぁ、つくらせたかな。どんな手段を用いたかはオイルまみれの靴を見てもらえば分かるだろう。」

P「き、木場さんもで、出れないんじゃ…」

木場「あくまで電流だ。ゴム手袋でなんとかなる。」

P「じゃあ…」

木場「させるとでも?」


P「ま、まゆなら…」

木場「事務所の物置小屋で眠ってるよ。口を押さえてみぞおちに一発だ。まぁ、身体能力の差といったところかな。」

P(ま、まゆまでいないなんて…)
ガンガンガンガン

木場「ま、まさか…。佐久間くんは確かに…」

加蓮「Pさん、Pさん、大丈夫!?」

社長「木場さん、ダメだ!!」

輝子「P、P、は、早く帰るよ!!」

まゆ「Pさぁん、無事ですか!?Pさぁん、Pさぁん!!」

木場「」ギリッ

P「木場さん?」

木場「参ったね、最終手段をこんなに早く使わないといけないなんて…」

P「な、何を!!」

木場「これだよ。」


ビリビリビリ
木場「鍵は開いている、入りたまえ。」

ガチャ

社長「P!大丈夫か…」

ドスッ ビリビリビリ

バタン

木場「ようこそ、2人の愛の巣へ。」

加蓮「木場さん、何やってるの!?」

木場「社長をこのスタンロッドで気絶させたこと以外何もやっていないんだが。」

まゆ「Pさんを返して…」

木場「Pは君のものじゃない!!」

輝子「」ビクッ

木場「すまない、取り乱した。まぁ、取り返したいというなら私を倒してからにした方がいい。」

加蓮「む、無理だよ!!あんな凶器持ってる木場さんに勝ち目はないって!!」

輝子「ど、どうする?」

まゆ「どうしましょうかねぇ…」
木場「じゃあ一つ質問だ。なぜ、抜け出せたんだ?」
まゆ「簡単ですよぉ。まゆにも心配してくれる友達がいた。ただ、それだけのことですよぉ。」

木場「一人で来なかったのは予想外だが、来ることまでは分かっていた。さぁ、どうする?勝算はあるのかい?」

輝子「ど、どうするの?」

まゆ「格闘家は勝算のない戦いはしない、でしたかぁ、社長?」

ムクッ

社長「言ったっけ、そんなこと?」

木場「なっ…」
木場「グラップラー刃牙。懐かしい漫画だね。」

社長「分かるのか?」

木場「ああ、よく読んだよ。こういうことも学んだ!!」

バシィ

社長「」グラッ

木場「格闘技で最も速い技。それはボクシングの左ジャブ。どんな格闘家でも受けることを前提にしなければ…」

まゆ「今です、逃げますよぉ。」

輝子「は、早く、に、逃げるよ。」

木場「な、何っ!?いつの間に扉の外にPがっ!!」

まゆ「あんなにべらべらおしゃべりしていれば当たり前じゃないですかぁ。」

木場「逃がすかァアアアアアア!!」

社長「は、早く。」ガシッ

木場「くっ、邪魔をするなぁ!!」

まゆ「ありがとうございます。輝子ちゃん、早く、早く!!」

加蓮「社長は!?」

まゆ「社長を…信じましょう…」

社長「あ、俺おいてかれるの!?」

木場「離せ、離せぇええ!!」
木場「逃げられてしまったか…」

社長「もう一回、捕まえに行く?」

木場「社長が掴んでいる手を離したら、喜んでそうさせてもらうよ。」

社長「そっか…、フォローはいるかい?」

木場「いらないよ、もういい大人だからね。」

社長「じゃ、この手もいらないか…」

パッ

木場「P、待てェェェェエエエエエ!!」

社長「ハハッ、ワロス。っていうか、俺、本格的に留守番だわ…」



木場さんは薬が切れた後、泣いて晶葉に発明を壊したことやまゆを殴ってしまったこと、社長を気絶させた後に殴ってその上留守番までさせたことなどを謝った。みんな、薬のせいだと許してくれた。





Pは、どうなったか分からない…。
木場さんは木場さんより社長がぼこぼこにされただけのような…。





あいさんはもっと優しめに書きますかね…
社長「許すとか許さないとか本当にそんなレベルじゃなくて許せる、許せないの問題だから。もう、私の寛大な心を持ってしても怒りの感情が先走るからね!!」

P「木場さんからマジな拳を数発食らってフラフラなのに、社長が精神にまでダメージを与えてくる…」

社長「あ、た、り、ま、え!!」

P「ちくしょう、こんな薬作って晶葉のせいだ。」

社長「使って君の責任だから。」

P「社長が厳しい…」

社長「優しい処置だよ!!もう減給だよ、減給!!」

P「踏んだり蹴ったりだ…」

社長「俺のセリフだよ、バカ!!」
あい「やあ、P。オフだけど来てしまったよ。」

P「あいさん、おはようございます。」

あい「社長や真奈美に手痛くやられたと聞いてね。からかいに来た。」

P「ひどっ。」

あい「冗談だよ。まったく、Pは…。真奈美が泣いているのはびっくりしたよ。」

P「反省してます…」

あい「なぜ君が反省するんだい?彼女が起こした事件だろう?」

P(あ、私の仕業ってわかってない。これは…チャンス!!)ニヤリ

まゆ「」ゴゴゴゴゴゴ
あい「ビタミン剤?」

P「ええ、今流行りのやつらしくて…。良かったら飲みます?」

あい「そうだな、タダだし。肌アレ予防にも良さそうだしな。」

P「ビタミンCたっぷりですよ。」

あい「そうか、じゃあ試しに1錠いただこうかな。」

まゆ「」ドドドドドド
あい「あ、そうだ。君に用事を思い出してね。」

P「どうしたんですか?」

あい「君は、私に女の子のような服を一回着せたことがあるね。」

P「メイド服ですか?」

あい「ああ。あの時と今の感じPとしてはどちらが良いと思う?」

P「そうですね、メイド服可愛かったですよ。」

あい「そ、そうか…」

P「どうかしたんですか?大丈夫、似合ってましたからこうイメージに合わないとか気にしなくていいですよ。」

あい「…、そうか。ありがとう。ちょっと待っててくれ。」

P「な、何を!?」
あい「どうだ?」

P(あいさんが服部さんみたいな私服で更衣室から出てきました。どうやら、ファッションショーの始まりのようです。)

P「いいですよ、なんていうか…、そうだ!!格好いい大人の女性って感じで…」

あい「そうか…。ところでPに聞くが、世の中ではかっこいい女性と可愛い女性。どちらが男性を魅了すると思う?」

P「うーん、やっぱり可愛い女性じゃないでしょうか。女性であればかっこいい女性に憧れ…」

あい「次だ、次。」

P(帰ったら…、あいさん尋常じゃないほど怒りそうだ…。でも、楽しそうだしいっか。)
あい「これはどうだ?」

P(お次は蘭子ばりのゴスロリで出て来ました…)

P「んー、いいんじゃないでしょうか?」

あい「具体的にお願い出来ないか?」

P「大人な可愛いさがあって良いと思います。」

あい「そうか!!で、Pは少女みたいに可愛いのが好みか、こういうのが好みか!?」

P「私は前者ですかねー。」

あい「くっ…、そうか待ってろ!!」
あい「どうしたものかね…」

まゆ「まゆがお手伝いしてあげましょうかぁ?」

あい「た、頼む!!こ、この通りだ!」

まゆ「しょうがないですねぇ。」

P(次はどんな格好で…)

あい「待たせたね、これならどうだ。」

P(あ、リボンをモチーフとした可愛い衣装だ…。まるで、まゆ…)

まゆ「」ゴゴゴゴゴゴ

P(まゆでした。)
あい「どうだ?」

P「可愛いですよ、あいさん!!」

あい「そうか…、これでPの彼女になれたわけだなっ!!」

P「」

まゆ「うふふ…」

あい「さぁ、P!!これからデートだ!」

P「い、いやいや、おかしいでしょ!?」

あい「え!?あ、もしかしてもっとPを魅了してあげないとダメなのか?じゃあ…、これならどうだ?」スカートタクシアゲ

P「」

まゆ「」

P(し、白のワンポイント…)
あい「こ、これじゃ足りないのか!?」

P「い、いや…、そういう問題じゃなくて…」

あい「む、胸か!?」ウデニダキツキ

P「あうっ。」

あい「あ、当ててるんだ!!ど、どうだ!?」

P「だから、違うんですよ…」

あい「じゃあ、これなのか!?」カオニムネアテ

P(そういう問題じゃないし、この状況が、この状況が!?)
あい「なぜ、首を降るんだ!!もしかして、ちょっとまゆ来てくれないか!?」

まゆ「は、はぁい…」

P(まゆが圧されてるだと…)

<コンナノムリジャナイデスカー

<ダイジョウブダ、タノム、ヤッテクレ

<マユハシリマセンヨォ



P(更衣室からすごい声が聞こえる…)
あい「どうだ、P?」

P(リボンが体の至るところに巻き付けられているけど、衣類はリボンしかない…大事なところは隠れてるけど際どい…)

まゆ「もう、どうにでもなってしまえば良いんですよぉ。」

P(まゆがやけになってる…)

あい「これでもダメか?」スルッ

P「あっ」

まゆ「」

P(リボンを解いて全裸になった…)

あい「これが私の最終手段だ。どうだ、可愛いか?」

P(答えられない…)
あい「これでもダメなのか…、なぜだ、なぜだ、なぜだァァァァァアアアアア!!なぜ、Pは私に魅了されないんだァァァァァアアアアア!!もしかして、まゆみたいなのが良いのか、じゃあ、まゆみたいな格好をして、まゆの顔に整形して、でも身長まではまゆみたいにはなれない…、Pを魅了出来ない…、嘘だ、嘘だ、嘘だァァァァァアアアアア!!私の魅力はPが知っているはずなんだ!!だからPをきちんと私に合わせないといけないんだ!!なぜ、こんな簡単なことに気付かなかったんだ。P、一緒に行こう!!そして、私の魅力を存分に堪能させたやる!」

まゆ「懲りない、Pさんですねぇ?どうしますかぁ?」

P「助けて、まゆえもん。」

バシーン

まゆ「自分のことは自分でやってくださいねぇ。」

P「はい…」
P「あいさん、大丈夫ですよ。あいさんは魅力的です。」

あい「え?」

P「でも、私はアイドルとは付き合えません。だってプロデューサーですから。」

あい「P…」

P(決まった!!)

あい「じゃあ、その壁を越えるにはどうしたらいいんだい?」

P「えっ、えーと…服を着れば良いと思います。」

あい「そうか、着てくる!!」

P「これにて一件落着!!」

まゆ「もう一発欲しいですか?」

P「ごめんなさい。」




この後、まゆ風の衣装を着たあいさんとPはデートをした、という。お互いにレストランであーんし合ったりプリクラ撮ったりした後、薬の効果が切れた。あいさんは3日寝込んだ。





その数日後、Pはまゆにあいさんとデートでしたことを全てやらされた。
あいさん終了。なんか私が思うにヤンデレから遠くなった気がした。







相葉ちゃんはガチな怖いストーリーになる予定(KONAMI感)
社長「あ、ちひろ先輩。おはようございまーす。」

ちひろ「や、やめてくださいよ!?私が年上みたいでしょう!!」

社長「大学の1つ上の先輩だから年上でしょう。私は現役合格ですし。」

ちひろ「社長、ふざけるのは大概にしましょうか?そうやって女性の年齢をからかうと痛い目に合わせますよ。」ニコッ

社長「はぁ〜、事務員に脅される社長か…。っと、何か用があって来たんですか?」

ちひろ「あ、そうだった!!Pさんですよ、Pさん!?最近フリーダム過ぎるでしょう。あれじゃ、まゆちゃんが可哀想です。なんで、まゆちゃんはPさんを見捨てないか不思議で仕方ありません。」

社長「うーん、先輩に話してなかったかな。まゆとPとの出会い。」

ちひろ「初耳なんですけど…」

社長「じゃあ、知らなくて良いですよ。では、これから取引先に行って来ます。」

ちひろ「おい、待てよ。」
相葉「あ、プロデューサー。何してるの?」

P「ライブバトルの果たし状の処理だな。」

相葉「大変だね!」

P「すごく大変。」

相葉「プロデューサーのこんなところ見ていると改めてすごいなと思うよっ。」
P「んー、そう言われると照れるな。」

相葉「あははっ。」

P「あ、ビタミン剤があるんだ。飲んでおけ、体調管理をしておかないとお花どころじゃなくなるぞ。」

相葉「そーだね、分かった!!」
相葉「ふぅ〜、元気になるといいんだけど。」

P「ま、気休めだしな。」

相葉「じゃあ、ちょっと買い物して来ようかな?」

P「おう、行ってらっしゃい。」

相葉「行って来まーすっ。」

P(夕美はどうなるんだろう。まぁ、普段あんなに明るいから大丈夫なはず…)

P「ん、何だこれ?ひまわり…。人の机の上にタチの悪いイタズラだな。」

仁奈「ひまわりでこぜーますな。花瓶に飾りやがらないのですか?」

P「あ、仁奈。そうだな、花瓶に飾っておこう。」

仁奈「きっとひまわりも喜ぶでごぜーますよ。」

P「そうだな。」

相葉「」ジーッ




P「今度はバラが…」

凛「これはプロデューサーの趣味?私も生で初めて見るよ。」

P「え、バラ見たことないのか?」

凛「違う、違う。これは黒薔薇。ブラックバッカスっていうの…ってプロデューサー知らないで買ったの?」

P「いや、そういう訳じゃないんだが…」

相葉「」ギリッ
P「今度は…、なんだこれ?花ってことは分かるんだが…」

首藤「これは、ソバだね。」

P「ソバ?お蕎麦の花か。」

首藤「うん、前に一回見たんだけど…。」

P「そうか、いや、ありがとう。飾っておくよ。」

相葉「首藤…葵…」ギリッ







P「仕事買える前にみたらまたある…、ナデシコか?確か夕美が持ってた記憶があるが…」

まゆ「どうしたんですかぁ?」

P「いや、なんでもないよ。今日はもう帰るのか?」

まゆ「…、私はちょっと自分の部屋に帰りますねぇ。」

P「それが普通だから。」

夕美「なぜ…分かってくれないの?」ギリギリ
「えっと、これでよしっ。」



「ねぇ、凛ちゃん、仁奈ちゃん、葵ちゃん、まゆちゃん。ジュース飲まない?」




「うん、日頃から頑張っているあなた達にご褒美だよ。」





「お礼なんていらないよ。」







「あなた達がいなくなればね。」ボソッ
P「ふぅ、家に着いた…。疲れたからそのまま寝…」

P(ま、窓ガラスが割られてる上に、辺り一面に植物が広がっている!!なんだ、この植物。杉や檜に似てるけど…)

相葉「それはね、ニオイヒバっていうの。」

P「夕…美…」

相葉「プロデューサーには、いっぱいメッセージ送ったのに…、分かってくれないんだもん…」

P「メッセージって、まさか…」

相葉「最初は、あなただけを見ていますって言ったの。でも、遠回り過ぎて分からないみたいだったから次はあなたはあくまで私のもの。でも、理解してくれなかった…」

P「夕美…、そんなの分かるわけが…」

相葉「次は、あなたを救います。でも、まだプロデューサーを分からないみたいだったから。最後のメッセージ送ったの、分かる?」

P「ナデシコは…、すまん…分からない…」





「いつも私を愛して」



「でも、プロデューサー分からないみたいだったから、もう害虫駆除をしちゃったんだよ。」
P「害虫…駆除?」

相葉「ヒガンバナって知ってる?」

P「あ、ああ。」

相葉「あれ根っこに毒があるんだ。神経が麻痺したりする強力なやつ。」

P「そ、それをどうしたんた?」

相葉「それを使って、害虫駆除したんだよっ。」

P「え?」

相葉「もう、ジュースに混ぜた配ったから今頃花言葉みたいにプロデューサーをあきらめたくなるくらいの吐き気に苦しんでるんじゃないかなっ。」

P「害虫って…」

相葉「凛ちゃん、葵ちゃん、まゆちゃん、仁奈ちゃんの4匹だよ。分からないかなっ?」

P「夕美…、なんてことを…」

相葉「プロデューサー、床のメッセージ…分かってくれないの…」

P「分かるわけにはいかないな…」

相葉「」ギリッ
まゆ「残念ですねぇ、思惑が外れて。」

P「ま、まゆ!?」

相葉「な、なぜ…」

まゆ「簡単ですよぉ。すでに開いているジュースなんて怪しくて飲めませぇん。」

相葉「ほ、他の害虫は…」

まゆ「凛ちゃん達は害虫じゃありませんよぉ。ま、私が飲まないでって言っておきましたぁ。」

相葉「プロデューサー、やっぱり害虫はこの手で潰しておくべきでしたァァァアア!!」

P「やめろ、ナイフなんて持って何を…」

相葉「大丈夫です。私が助けてあげますからっ」

P「まゆーっ!!逃げろ!!」

まゆ「うふふっ、夕美さんは単純ですね。」

相葉「プロデューサー、害虫は駆除してあげるっ!!」

まゆ「勝てるわけがないじゃないですかぁ。」バチッ

相葉「あぁ…うぅ…、ぐっ」バタッ

P「はぁ…はぁ…、助かったよ、まゆ。」

まゆ「ところでPさぁん。夕美さんの懐から出ている花の名前分かりますかぁ?」

P「いや、分からないな…」

まゆ「カルセオラリア。花言葉は私の伴侶…」

P「夕美…」





翌日、ひまわりやソバの花等様々な花が飾られている花瓶がなくなっていた。誰が片付けたか分からない。まゆかPか、それとも夕美なのか。誰も語ろうとしなかった。
相葉ちゃん終了しました。1日が相葉ちゃんで終わってしまいました…





ちょっと蘭子の熊本弁は難易度高くて完全には無理かもです。天草出身なんで…
社長「じゃあさ、光はヒーローはみんなのためなら一人を犠牲にしてもいいと思う?」

光「そんなわけないだろう!!ヒーローは一人でも百万人でも同じように守らなきゃいけない!!」

社長「アイドルも一緒じゃないかな?」

光「え?」

社長「アイドルはたった一人の笑顔も犠牲にしちゃいけない。百万人の笑顔も犠牲にしちゃいけない。けど、たった一人の笑顔のために頑張るのもいいんじゃないかな?」

光「でも、ファンを裏切って…」

社長「ファンの幸せも大事だよ。でもね、私は一番はアイドルのみんなに幸せになって欲しいんだよ。言ってることが矛盾してるのはわかってるけど、私が本当に一番に考えたいのはアイドルの幸せなんだ。」

光「長老…」

社長「多分、バッシングを受けるよ。それも覚悟の上だから。それに本当のファンは光の幸せを願ってくれているからね。」

光「…」

社長「今日は、レッスンだったっけか?じゃあ、今日はお休みにしよう。Pと一緒にどこかに出かけるといいよ。」

光「本当にいいのか?」

社長「いいよ。」

光「…、ありがとう!!社長!!」

社長「楽しんでおいでよ。」
ちひろ「良かったんですか、社長。あんなこと言って。」

社長「うん。」

ちひろ「ま、退職金はたんまり払ってもらいますからね。」

社長「金ばっかりだな。だから、鬼とか悪魔とか…」

ちひろ「あ?」

社長「聞こえなかったことにしといて。」

ちひろ「むーりぃー。慰謝料払ってください。」

社長「…、次の飲み代は私がちひろさんの分を出します。」

ちひろ「ありがとうございます。」ニコニコ









P「社長も太っ腹だな。今日はいきなり臨時の有給だなんて。」

光「P、あれ見たいぞ!!」

P「はいはい…」

P(でもなんで、光に付き合えなんて言ったんだろう…)

P「あ、あの子…」

光「P…」

P(目から光が消えて…。あっ…)




この日は、光と仲睦まじくデートするPが見られた。



一方、まゆは…





何か企んでいるみたいです…
光編終了です。リアルが怒涛の忙しさで辛い…









ちひろさんと凛をなるべく早く書きます。
ちひろ「うーん…」

目の前にはヤンデレール。これを飲めば嫌でもあの人に想いを伝えることが出来ます。

ちひろ「…」

みんながヤンデレ化して想いを伝える中、私は迷っていました。

ちひろ「私なんかが…」

アイドルのみんなと違って、魅力のない私が飲んでも嫌われるだけかもしれません。所詮、私なんて金が恋人とまで言われる女です。

ちひろ「」ゴクッ

でも、光ちゃんとPさんがデートをしているのを見て決心がつきました。もう、私だけ置いていかれるのは嫌です。

ちひろ「んくっ…、あっ…」

Pさん、待っていて下さい。せめて、私が想いを告げるその時までは。
ちひろ「…」

自分が嫌になります。銀行で自分の通帳に入っているお金を全て下ろしました。趣味もなく、おしゃれもせず、ただひたすらに貯めてきたお金です。数百万はあるでしょう。いや、それ以上です。

ちひろ「ありがとうございます。」

怪訝な顔の銀行員からお金の入ったバックを受けとると、私はあの人の家へと向かいました。

ちひろ「すいませーん。」

ボサボサの髪を無理やり整え、まだ歯みがき粉が口の周りにくっついたまんまのPさんが出てきました。部屋着で出てきたみたいで、だらしない格好でした。

ちひろ「はい、そういうことなんで事務所に来てもらえますか?」

もちろん、事務所で用事なんて嘘なのにあの人は、笑顔で行きますと言ってくれました。心が高鳴っています。あの人を自分のものにできるので。

まゆ「…」
ちひろ「あ、どうも…。実は…」

スタドリの倉庫です。私の持っている鍵でしか開きません。

ちひろ「先に入って下さい。」

Pさんは疑いもせずに入ります。だってそうでしょう。ただの事務員があなたに想いを寄せているなんて思いもしないでしょうから。

ちひろ「えーと、ですね。」

さりげなく鍵を閉めます。後は、スタンガンと縄で…

ちひろ「ごめんなさい。」

今の私はとても悪い笑顔をしていると思います。なぜなら、一番欲しかったものを手に入れた気分になったのですから。

ちひろ「よいしょ、っと…」

もっと抵抗すると思ったんですけどね…。やっぱり、あれだけ薬を使えば学習するんでしょうか?してもらわないと困りますけどね。

ちひろ「さて、Pさん。あなたに伝えたいことがあります。」
ちひろ「私はあなたのことが好きです。好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで…」

息が切れます。息を吸う前に次の「好き」を言ってしまいます。

ちひろ「あはっ、好きなんです。好きなんですっ。」

息も絶え絶えに好きという言葉を連呼します。人をここまで好きになったことはありません。中学も高校も大学も…、なんとなくどんよりとした感じで過ごして来ました。社会に出て、社長の紹介でPさんに会って…、それから…、好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き…


ちひろ「大好きですぅ…、愛してますぅ…」

死んじゃう…、好きって言い過ぎて死んじゃう?息が出来ないくらい好きって伝えて死んじゃう?

ちひろ「お金ならあります…お金ならあります…、好きです…、私はあなたが好きです…、私なんてお金しか魅力がないんです…、愛してます…」

あはっ、死んじゃう?嫌だな…。好きって伝えたのに…
ちひろ「…、ううっ…」

私が縛っちゃったからいけないんだ…。あの人が必死に私を気遣ってくれたのに…。もしかしたら、ギュッと抱き締めてくれたかもしれないのに…

ちひろ「…」

ああ…、意識が薄れる…。なんでだろう、涙が…、出ないよ…。辛いのにでないよ…。大人になるって悲しいことだね…。多分、前の私だったら泣けたのに…。無理に見栄を張って…

ちひろ「P…さ…ん…」

ずっと、名前を呼んでくれてる…

ちひろ「わ…た…し…の…こと…あいし…て…ま…す…か…」

馬鹿みたい。自分勝手で一人よがりで…。なんで私、こんなことしちゃったんだろう。なんで?人を好きになるってこういうことなの?

ちひろ「…、そう…です…か。」

愛してるとは違う…。当たり前ですね…。でも、お金なんて魅力じゃない。ちひろさんには魅力があるって…。お世辞でも、この場を切り抜けるための他愛のない言葉でも私は嬉しいです。

ちひろ「ありがとう…ござ…います…」

良かった…、これだけは…、言えた…意識がとおくなっ――――――――――
翌日、目が覚めました。千川ちひろと書かれたプレートが入った病院のベッドの上に私は寝ていました。

ちひろ「あれ、私は…」

社長はいません。私の仕事を全て請け負ってくれてるそうです。しばらく給料を上げる相談はできませんね。

ちひろ「Pさんと…、まゆちゃん?」

どうやら、まゆちゃんが救急車を呼んでくれたらしいです。

ちひろ「ありがとう、まゆちゃん。」

まゆちゃんはこちらに笑顔で返してくれました。3人で他愛のない世間話をしました。でも、私は気付いてしまいました。




Pさん、まゆちゃんと話しているとき幸せそうなんです。私が話しても、誰が話してもこんな顔しなかったのに。

ちひろ「あれ、涙…」

私は嫌な女です。生き残れた嬉し涙ではなく、あの人が遠くに行ってしまった悲しみに涙を流してしまったのですから。

ちひろ「ごめんね、ごめんね。」

涙が止まりません。私は悲しくて悲しくて仕方ありませんでした。初恋が破れた瞬間でした。






泣いて泣いて落ち着いたときに恐ろしいことに気付きました。






あの倉庫の鍵は私しか持っていなかったはずなのにどうやって、開けたんだろう。マスターキーの位置なんてアイドルは知らないはずなのに…





まゆ「うふっ…」
まゆ「ちひろさん、まゆ、とっても怒っちゃいました。」

まゆちゃんが2人きりなったとき、いきなり話しかけてきました。

まゆ「だって、Pさんが縛られてて…」

ちひろ「まゆ…ちゃん…」

まゆ「うふっ…」

ちひろ「私を…どうするの…」

まゆ「どうもしませんよぉ…。ただ…」

ちひろ「ただ…」

まゆ「まゆは、ちひろさんを許せません。」

ちひろ「そうね。」

まゆ「ちひろさんのせいでPさんはボロボロです。ドリンク中心の食生活。いえ、食生活って言ってもいいんでしょうか?」

ちひろ「早く、言って…」

まゆ「ただ、まゆの言いたいことはそれだけですよぉ。」

ちひろ「分かったわ。」

まゆ「まぁ、自分を省みて下さいねぇ…」

ちひろ「…、通報したの?」

まゆ「さぁ…」

部屋に近付く足音が聞こえる。私は、後悔しているのか、それとも、受け入れているのか分からなかった。Pさん…、ごめんなさい。もう二度とあなたに関わったりしません…






ガチャ


早苗「犯罪者ちひろタイホー!!」

ちひろ「えっ…」

まゆ「うふっ…、まぁ、いい薬といったところでしょうかねぇ。」

後日、いつも通り私は仕事をしていました。

凛「あ、ちひろさん。」

ちひろ「凛ちゃん、どうしたの?」

凛「聞きたいことがあってさ…」

ちひろ「何?」

凛「ヤンデレールって薬知らない?」

ちひろ「…、今日はレッスンじゃなかったかしら?」

凛「まゆにきついお灸でも据えられたの?」

ちひろ「!」

凛「図星みたいだね…」

ちひろ「ダメよ、使っちゃ…」

凛「大丈夫。悪用しないから…」

ちひろ「そう…」











一番、怒らせちゃいけない子はまゆちゃんじゃなくて、もしかしたら…
ちひろさん編終了です。というより、プロットがあったんです。イベント走ってたりしたら時間が…












凛編はちょっと待って下さい。

17:38│佐久間まゆ 
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