2013年11月09日

ちひろ「彼がプロデューサーになる直前のお話」

A「……」

B「……」

C「……」


P「……」

A「はは、どうしようか。一人ずつ感想言い合うってことでいいか?」

B「そうだな……そうするか」

C「同じく」

P「構いませんよ」

A「それじゃBからでいいか?」

B「わかった。一番は三人目の子かな。謙虚で人当たりも良さそうだ。きっと芸能界でもやっていけると思う」

C「俺も三人目が一番かな。あとは一人目の子、なにより元気がいい」
A「なるほど。確かにその二人はいいアイドルになるだろう。でも俺が一番気になってるのが二番目の子だ」

A「ありゃ見たらわかる。才能の塊ってやつさ」

A「そうだな。765プロでいう所の星井美希、いや、彼女を越えるのだって目じゃない」

P「そうか?」

A「ああ、環境に恵まれれば、あの子ならばきっと追い越せるだろうさ」

A「それより、お前はどうなんだ?」

P「……四人目、かな」
B「……」

C「え?」

A「いや、ちょっと流石にそれはないんじゃないか?」

C「だいたい、あの口調だぞ? 正直何言ってるか半分もわからなかった」

B「――あと、話しの途中でどっかに行っちまうしな」

A「服装も見てみろ。どう見ても中二病拗らせてただろ」

P「いや、服装はただのゴシックロリータのワンピなだけじゃないか」

A「わかった、わかった。最後に一つだけ聞くけど、アイツのどこがいいと思った?」

P「何と言えばいいんだろうな。見たらこうティーンと来てだな」
A「……なるほど、お前の言うことはわかった」

A「まあ、確かに容姿は可愛かった。さすがスカウトを受けるだけのことはある」

A「でもな、意思の疎通が取れないんじゃアイドルとしては厳しいんじゃないか?」

P「そんなことはない……と思うけど」

A「だとしてもだ。彼女は――」


十分後
声2『約束の時間だ。まだ書いてない愚図は早くしろ。そして速やかに立ち去るんだな』
黒井「……ようやくこのくだらない戯れが終わったか」

高木「くだらないと決めつけるのはどうかと思うがね」

黒井「ふん。千川製薬の娘の頼みじゃなかったら、こんな茶番は引き受けるものか」

黒井「それに、貴様も見ていただろう」

黒井「我々が絶賛したアイドル候補――いや、今はただの小娘を、まさかあれほどまでディスリスペクトするとはな」

高木「だが彼らの言う事も間違っていない」

高木「我々だって、彼女が必ずトップアイドルになれるなんて保証があるわけじゃないのだからね」

黒井「それはそうだ。発掘した良い原石も、良い研磨師がいなければただの石ころと変わらん」

黒井「だからこそ、研磨師には原石を見分ける力が必要なのだ」

黒井「それを試すテストだと言うのに、使えぬ奴等だ。しかし、それを言うと一番有望なのは彼か」

高木「ああ、あの男――確かPと言ったかね。彼の目には我々と同じように彼女が映ったみたいだね」
黒井「それだけで資質という意味では充分、いや年を考えるとそれ以上だろう」

黒井「後はあの男自身が良い研磨師に巡り合えるか、だ」

高木「その問題は私達の管轄外だ。きみとてわかってるのだろう?」

黒井「当たり前だ。それは千川の娘の問題だ」

黒井「果たして、千川の娘はあの男をどうするのか。見ものだな」

高木「……どうやら、君は彼の事を気にいったみたいだね。君も彼のことが欲しくなったのかい?」

黒井「くだらん。我が961プロにプロデューサーは不要」

黒井「それでは先に戻らせてもらうぞ」

高木「ちょっと待ってくれ黒井。まだ彼らの審査の途中だろう?」

黒井「ふん、そんなの決まってる。765プロでは知らんが、あの程度で961プロの御墨付きが貰えるわけなかろう」

黒井「合格者は彼一人だ」

黒井「貴様も早く戻って体制を整えておけ、もしかするなら千川の作るプロダクションに足元を掬われるかもしれんぞ」

高木「なに、大丈夫さ。私は私のアイドルと彼らを信じてるからね」

黒井「……だから、貴様は甘ちゃんなのだ」
P「えっ! あの人達がそんなこと言ってくれてたんですか!?」

ちひろ「それはもう絶賛でしたよ!」

P「光栄だなぁっ、あの人たちが蘭子の事を!」

ちひろ「ええ。って、喜ぶとこそっちですか!? ――確かに蘭子ちゃんも絶賛してましたけど」

P「担当するアイドルが961プロの黒井社長とあの765プロの社長に認められている」

P「プロデューサーとしてこれが嬉しくない訳ないじゃないですか!」

ちひろ「ふふっ」

P「いきなりどうしたんですか?」
ちひろ「いや、プロダクションを立ち上げた直後に蘭子ちゃんを探しに飛び出た時のことを思いだして」

P「そりゃそうですよ。あの時に一目で惚れて、あの子のおかげでここに来れたようなものです」

P「蘭子ほど大切な人なんてそうそういませんよ」

ちひろ「そう言うわりには、蘭子ちゃんの前に凛ちゃんとかいろんな子をスカウトしてましたけどね」

P「うっ、恥ずかしい話、見たらティーンってきて、気づいたらたくさんスカウトしてました……」

ちひろ「いえいえ、それはそれで貴方を見つけた二人の目は間違ってなかったことなんですから気にしないでください」

ちひろ「それにしても本当に大したものですよ」

ちひろ「プロデューサーはあなただけなのに、女子寮が五件も建てられるほど事務所を大きくするなんて」

P「私だけじゃないですよ。なにより、みんなが頑張ってくれたから――です」
蘭子「……」ブツブツ

凛「ん? 蘭子どうしたの?」

蘭子「ぷぷぷ、プロデューサーが、たわし、たたた大切ぅ……?」ブツブツ

凛「たわし?」

蘭子「り、凛さん!? いえ、あのその……闇に飲まれよ!」

凛「……?」

終わり
という短編だったのさ
遅くなったけど蘭子ちゃん新SRおめでとうございます

08:06│モバマス 
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