2013年11月09日

モバP「トゥルーシンデレラストーリー」

P「アイドル達と夢の学園生活?」

ちひろ「はい♪」

ちひろ「もしも、あのアイドルと同級生だったら……」


ちひろ「なんて妄想、しちゃったことありませんか?」

P「妄想って言われるとちょっと否定したくなるけど…」

P「まぁ、学園のアイドルと青春時代を過ごすっていう憧れはあるかもしれませんね」

ちひろ「そんなあなたの憧れを叶えるアイテムがこちらですよ!」スッ…

P「…ゲームソフト?」

P「なんですか、これ?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1366544631

ちひろ「このソフトはその名も『トゥルーシンデレラストーリー』」

ちひろ「アイドル達と夢の高校生活が送れるという恋愛ゲームです!」

ちひろ「ちなみにキャラクターの声優はみんな本人ですよ♪」

P「いつの間にそんなゲームを…」

P「それよりもゲームタイトルがギリギリな気がするんですけど大丈夫なんですか?」

ちひろ「ブンターエレインさんの許可はちゃんと下りてますからご安心ください♪」

P「それなら、まぁ…良いのかな…」
P「ところで夢の高校生活ってことは登場キャラクターは全員高校生組なんですか?」

ちひろ「よくぞ聞いてくれました!」

ちひろ「なんとこのゲーム、実年齢とは関係無しに全員高校生の設定なんです!」

P「えっ?じゃあ、雪美や礼子さんまで高校生の設定になるんですか?」

ちひろ「そういうことになりますね♪」

ちひろ「でも、雪美ちゃんや礼子さんが攻略対象キャラクターかどうかはわかりませんよ」

P「あぁ、そうか。流石に全員を登場させるのは無茶だよな」

ちひろ「容量的な問題もありますからね」
P「でも、誰が登場するのかわからないっていうのは面白いな」

P「高校生組との学生生活はもちろん、そうじゃないアイドルも高校生になってるっていうんだから」

ちひろ「そうでしょう、そうでしょう!」

ちひろ「この『トゥルーシンデレラストーリー』!」

ちひろ「新品で、なんと今なら超お買得の5000モバコイン!!」

P「うっ…くれるわけじゃないんですね…」

ちひろ「こんなレアなアイテムを無料提供したりしたら商売あがったりですよ!」

P「まぁでも、ゲームソフトを5000モバコインならお買い得なのかもしれませんね」

P「よし!このゲーム、買った!!」

ちひろ「お買い上げありがとうございます♪」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P「さて、何を始めるにもまずは説明書を読まないとな」ペラッ…

P「何々、プレイヤーは男子生徒…」

P「ゲーム終了までに攻略対象キャラクターと仲良くなり、愛の告白をすることが目的です…」

P「友好度を上げ、寄り道デートや休日デートに誘いましょう…」

P「まさに恋愛ゲームの説明書って感じだな…」

P「えっと、次のページは登場キャラクターか…」ペラッ…

P「ここに載っているアイドル達が、このゲームでの攻略対象キャラクターになるんだな」

P「えーと、各属性3人ずつか…」

P「まずキュートでの登場キャラクターは…」

攻略対象キャラクターの名前を指定してください(キュート属性のみ。765は除く)

>>6
>>7
>>8
P「まずは卯月…」

P「このゲームのメインヒロイン的なキャラクターなのかな?」

P「次はまゆ…」

P「まゆって同級生の男子相手にはどんな感じに接するんだろう…」

P「最後はみく…」

P「学生生活の中でも、やっぱり語尾は「にゃ」なんだろうか…」

P「とはいえ、キュート勢は恋愛ゲームの王道って感じの子が集まったな」

P「さて、次はクール勢の登場人物だ」ペラッ…

攻略対象キャラクターの名前を指定してください(クール属性のみ。765は除く)

>>10
>>11
>>12
P「まずはありす…」

P「高校生組以外も登場するとは聞いていたけど、随分思い切ったな…」

P「高校生になったありす…どんな感じなんだろうか…」

P「次は凛…」

P「うん、凛も恋愛ゲームにおいては王道的なキャラだよな」

P「最後は奈緒…」

P「このゲームって声優も本人が担当してるんだよな…」

P「よく奈緒が参加してくれたな…」

P「クール勢からは小学生のありすが来たわけだけど…」

P「最後のパッション勢はどんな顔ぶれなんだろう…」ペラッ…

攻略対象キャラクターの名前を指定してください(パッション属性のみ。765は除く)

>>16
>>17
>>18
※蘭子はクールのため無効

P「まずは愛梨…」

P「…このゲーム、全年齢向けだよな?」

P「次は早苗さん…」

P「……」

P「ありすも思い切ってるけど、早苗さんも中々…」

P「最後はきらり…」

P「ははっ、きらりとの放課後デートは楽しそうだな」

P「さてと、これで攻略対象キャラクター全員が揃ったわけだけど…」ペラッ…

P「…ん?攻略対象キャラクターとは別に主人公には妹がいるのか」

妹を指定してください(属性問わず。765は除く)

>>30
P「えーと、妹は主人公であるお兄ちゃんに女の子達の好感度を教えてくれるお助けキャラクターです」

P「李衣菜…」

P「いや、悪くはない…むしろ嬉しいんだが…」

P「お助けキャラクターってなると、一抹の不安が…」

P「まぁ、まさかゲームの中まで知ったかぶりをするってことはないよな…」ペラッ…

P「おっ、最後のページに担任の教師までいるぞ」

担任の教師を指定してください(属性問わず。765除く)

>>33
P「えーと、安部菜々…」

P「ウサミン星からやってきた永遠の17歳…」

P「……」

P「教師なのに17歳設定なのか…」

P「さて、これで一通りキャラクターは確認したし…」

P「そろそろゲームを始めようかな」

P「電源を入れて…と」カチッ…

P「……」

P「ゲームとはいえ、これからアイドル達と恋愛するんだって思うとなんだかドキドキするな…」
李衣菜『お兄ちゃんの名字を入力してね!』


P「おおっ、李衣菜の声だ」

P「って、アイドル達が声優担当しているんだから当然といえば当然だよな」

P「しかし、李衣菜の「お兄ちゃん」呼び…」

P「くそっ!悔しいけど悪くない!!」

P「……」

P「えーと、名字は「モバ」…」カチッ…
李衣菜『お兄ちゃんの名前を入力してね!』


P「名前は「プロ」…」カチッ…


李衣菜『これでいいの?』


P「はい」カチッ…

P「……」

P「妹ってことは…」

P「モバリーナ…」

P「あだ名は「バリー」…」

P「…ちょっと面白いな」
ロード中…

李衣菜『おーい、お兄ちゃーん!』コンコン!

P『リーナ?開いてるから入っていいぞー』


P「おっ、ゲーム始まった」

P「李衣菜は攻略対象キャラクターじゃないってことはやっぱり実妹なのかな?」


ガチャ!

李衣菜『お兄ちゃん、大変だよ!大変!!』

P『どうしたんだ?そんなに慌てて』

李衣菜『どうしたもこうしたもないよ!』

李衣菜『私たち、転校しちゃうんだって!!』

P『…は?』

P『(高校生活2年目の夏が始まろうとしていた、そんなある日…)』

P『(俺は転校することが決定してしまった)』
P『えっ、転校って何言ってんの?』

李衣菜『何言ってんのって、そのままだよ!』

李衣菜『パパの仕事の都合で夏休みになったら遠くに引っ越さなきゃいけないんだって!』

P『夏休みってあと、1ヶ月ちょっとじゃないか…』

李衣菜『お兄ちゃん、どうしよう!?私、また受験勉強しなきゃいけないの!?』

P『心配事はそこかよ……いや、そこも確かに心配だけど…』

P『(マジかよ…まだこの高校生活で大した思い出も作っていないのに…)』

P『(せっかく今の学校にはアイドル級に可愛い女の子達がたくさんいるのに、その子達と親密になれないまま転校…?)』

P『(そんなのって無いだろ…)』
李衣菜『あーあ…せっかく今の学校でロックな友達とも会えたのになぁ…』

李衣菜『お兄ちゃんだって、やっぱり転校はイヤだよね?』

P『当たり前だろ…』

P『(ロクな思い出もないまま転校するなんて寂しすぎる…)』

P『(いや、思い出があったらあったで別れの時に辛くなるかもしれないけど、それっきりってわけじゃないし…)』

P『はぁ…せめて彼女でもいたらな…』

李衣菜『えっ?』

P『…あっ』



P「ゲームの中の俺は随分と寂しい奴だな…」
李衣菜『お兄ちゃん、彼女いないの?』

P『いや、今のはだな…』

李衣菜『お兄ちゃん、ダメだよ!そんなのロックじゃないよ!』

P『…は?ロック?』

李衣菜『ロックな男たるもの、彼女の一人や二人は作っておかないと!』

P『いや、二人はダメじゃないか?』

李衣菜『とにかく!思い出もロクにないまま転校なんて寂しいって!ロックじゃないよ!!』

P『うっ…』

李衣菜『…よし!決めた!』

P『決めたって…何を…?』

李衣菜『お兄ちゃん、転校するまでに彼女作ろう!』

李衣菜『それで転校の日に彼女との切ない別れ…』

李衣菜『ウッヒョー!これってかなりロックじゃない!?』

P『転校までに彼女ってお前…』

P『(でも…)』

P『(このまま思い出も何もないまま転校してしまうより、女の子との思い出の一つでもあったらいいなって思うのが本心だ…)』

P『(彼女か…)』

P『(そうは言っても1ヶ月そこらで彼女なんて作れるものなのだろうか…?)』



P「こうしてゲーム内の俺は彼女作りに励むことになるってわけか…」
ここで中断します
次回でプロローグを終わらせます

恋愛ゲームという形なので最終的にエンディングを迎えるキャラクターは一人になりますがキャラクターは出来る限り登場させていきたいと思います
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(しまった…)』

P『(次の英語の授業の和訳、今日俺が当たる日だった…)』

P『(参ったなぁ…全く手を付けていないぞ…)』

P『(かと言って、今から和訳するには時間が無いし…)』

P『(誰かに教えてもらうしかないか…)』

ありす『……』ペラッ…

P『(…橘さんも今日、当たる日だったよな)』

P『(彼女のことだから間違いなく全部済ませているとは思うけど…)』

P『……』

P『(…よし!)』
P『橘さん、ちょっと良いかな?』

ありす『…?』

ありす『何か?』

P『えっとさ、次の英語の授業で俺たちに和訳の宿題出てたじゃん?』

ありす『そうね』

P『実は俺、やってくるの忘れちゃってさ…』

P『もし良かったら教えてくれないかなーって…』

ありす『……』

ありす『…そう』

ありす『あなたも出来ない自分を認めたくないの?』

P『えっ?』
ありす『みんなの前で先生に怒られて、出来ない奴と思われたくない』

ありす『出来る奴と思われたい……違う?』

P『ち、違うよ…俺はただ…』

P『(橘さんと会話をするきっかけとして…)』

P『(…確かに宿題を教えて欲しいのも事実だけど)』

ありす『まぁ、理由はどうあれ悪いけどお断りよ』

ありす『自分でどうにかしようともしない人に手を貸す義理は無いから』

P『……』

P『…うん、わかった。もう聞かないよ』

P『ごめんね』

ありす『……』ペラッ…

P『(確かにそうだな…)』

P『(自分でやろうともせずに人に頼るのは間違ってるよな…)』

P『(今からでもやれるだけのとこまでやろう…)』

P『(しかし、結局時間までには間に合わず…)』

P『(俺は英語教師にたっぷりと怒られてしまった…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(図書室なんて久々に来たな)』

P『(まぁ、でも期末テストも近いからな)』

P『(流石に赤点残して転校っていうのも後味悪いし…)』

P『(えーと…熊本弁の参考書は…)』

P『(あっ、一番の上の段にあったぞ)』

P『よいしょ…と…』グッ…

P『(…うっ)』

P『(ギ、ギリギリ届かない…)』プルプル…

P『(仕方ない…脚立を借りて…)』

ヒョイ…

?『これー?』

P『…えっ?』
?『にょ?』

P『……』

P『(…お)』

P『(大きい…!?)』

P『(なんだ、この子!?顔は可愛いのに凄く背が高い!!)』

?『あ!もしかして、これじゃなかったかにぃー?』

P『あ、いや…これであってるよ…』

?『そなの?じゃあ、どぞー☆』スッ…

P『あ、ありがとう…えっと…』

?『んあ?』

?『あー!きらりのなまえー?』
P『きらり?』

きらり『うん!きらりは諸星きらりだよー☆』

きらり『きらりん☆にゃはっ♪』

P『……』

P『(なんだか凄い子だな…)』

きらり『あなたのお名前は、なんてーの?』

P『え、俺?』

きらり『そそっ♪』

P『俺は、モバプロだけど』

きらり『じゃあ、Pちゃんだにぃ♪』

P『ぴ、Pちゃん…?』

きらり『あー!もうすぐ授業始まっちゃゆー…』

きらり『そんじゃPちゃん、まったねぇ♪おっつおっつ☆』タッ…

P『……』

P『(プロだからPなのだろうか…?)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(あー…腹減った…)』

P『(今日の昼飯はどうしようかな…)』

P『(イカ焼き…いや、から揚げ定食も捨てがたい…)』

P『…ん?』

P『……』クンクン…

P『(なんだかどこからともなく甘い良い香りが…)』

P『(この香りは…家庭科室からか?)』

P『……』

P『(くっ…足が勝手に…)』フラフラ…
ガラッ…

P『失礼しまーす…』

P『……』

P『(誰もいないのかな…?)』

P『あっ…』

P『(大きなケーキ…)』

P『(甘い香りの正体はコイツか…)』

P『……』ゴクリ…

P『……』キョロキョロ…

P『(ひ、一口だけ…)』ソー…

ガチャ…

?『…ん?』

?『あー!?勝手に食べちゃダメですよー!!』

P『わっ!?』

P『(しまった…準備室の方にいたのか…)』
P『ご、ごめんなさい!その…』

?『これはまだトッピングしていないんですからー!』

?『食べるのは完成してからですっ!!」

P『えっ…?』

?『どうしても食べたいのなら今度はちゃんと完成させておきますから…』

?『また今度来てください!』

?『今日はお預けですっ!』

P『あっ、はい…ごめんなさい…?』

?『じゃあ、また今度待ってますね♪』

?『うーん、トッピングはどうしようかなー…』

P『……』

P『(とりあえず邪魔しちゃ悪いし、今日は帰るとして…)』

P『(また今度来て良いのか…?)』

P『(随分と寛容的な子だったな…)』

P『(胸も大きかったし…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ジリジリ…

P『あっちぃー…』

P『(この炎天下の中、休み時間にグラウンドに来てる俺はどうかしてるな…)』

P『(…さっさと教室に戻るか)』

女子1『今日の体育、ハードル走だってー…』

女子2『ありえないよねー…どうせならプールにしてよー…』

P『(あーあ…次の授業が体育の女子も、やる前からだれちゃってるよ…)」』

P『…ん?』

?『んしょ…んしょ…!』

P『……』

P『(あの子だけ、授業が始まる前からハードルを用意してる…)』

P『(真面目な子だな…)』
?『よいしょっ…!』ガシャン…!

?『ふぅ…』

?『……』トテテテ…!

P『(あっ、まだ運ばなきゃいけないのか)』

P『(他の女子は誰も用意しようとしてないのに…)』

P『(まさか全部一人で用意するつもりなのか?)』

P『……』

P『(…よし!)』ダッ…!
?『んしょっ…!』グッ…!

?『ちょっと重たいかなぁ…』

?『でも、あとはこれだけ運べば…』

P『そんないっぺんに運んだりしたら危ないよ』

?『…えっ?』

P『ほら、俺も手伝うよ』ヒョイ…

?『えっ…!?』

?『そ、そんな!悪いですよ!』

P『良いから、良いから』

P『女の子一人じゃ大変でしょ?』

P『それに二人でやった方が早いよ』

?『あ…』

?『……』

?『…ありがとうございますっ!』ニコッ
P『……よいしょ、と』ガシャン…!

?『あの!本当にありがとうございました!』

?『私、凄く助かりました♪』

P『いえいえ』

P『俺はヒマだったし、なんだか大変そうだったしさ』

?『それでも見ず知らずの私のことを手伝ってくれるなんて…』

?『優しい人なんですね♪』ニコッ

P『そ、そんな…』

P『(情けは人のためならず、とはよく言ったものだ…)』

P『(この子の笑顔だけで手伝った甲斐があるってもんだな)』
卯月『あの、私、島村卯月です!』

卯月『良かったらお名前教えてもらえませんか?』

P『あっ、俺モバプロ』

卯月『モバさん、本当にありがとうございました!』

卯月『またお会いしましょうね♪』

卯月『それでは!』タッ…!

P『あぁ、うん。また』

P『(島村さんか…)』

P『(明るくて笑顔の可愛い子だったな…)』

P『(これから仲良くなれたらいいなぁ…)』

P『……』

P『(って、やばい!授業始まる!戻らなきゃ!!)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キンコーンカーンコーン!

P『(今日もお勤めご苦労様っと…)』

P『(さて、帰るか…)』

李衣菜『おーい、おにいちゃーん!』

P『リーナ?2年の教室まで来てどうしたんだ?』

李衣菜『今日はもう帰るの?』

P『あぁ、そのつもりだけど』

李衣菜『じゃあ、一緒に帰ろう!』

P『そうだな、そうするか』

李衣菜『うん!』
李衣菜『…あっ!』

P『どうした?』

李衣菜『しまったぁ…教室に友達から借りたCD忘れてきちゃったよー…』

P『友達から借りた物を忘れるのはまずいな…』

李衣菜『お兄ちゃん、ちょっとダッシュで取ってくるから下駄箱出たとこで待ってて!』

P『はいはい』

李衣菜『ちゃんと待っててよねー!』ダッ…

P『(全く…そそっかしい奴だ…)』

P『(さてと、それじゃあ先に下駄箱まで行ってるか)』
P『……』

P『(…遅い)』

P『(全く…リーナの奴め…)』

P『(廊下を走ってるところを先生に見つかって説教でもくらってるのか?)』

P『(なんにしても兄をこんだけ待たせるなんて、これはおしおきが必要だな)』

P『(来たらチョップの一発でもお見舞いしてやろう)』

李衣菜『おまたせー!』

P『(来たか…!)』

P『こらっ!遅いぞっ!!』ヒュン…

?『むえっ!?』ビシッ…!

P『…えっ?』

きらり『ご、ごめんにぃ…?』

P『……』

P『(なんという壮絶な人違い…!!!)』
きらり『うー…怒られちゃった…』

きらり『しゅーん…』

P『ご、ごめん、諸星さん!今のはその…!』

きらり『ごめんにぃ、Pちゃん…』

きらり『きらり、お約束忘れたにぃ…』

P『いや、約束もなにも俺が勝手に勘違いしただけで…』

李衣菜『ごめんごめん!廊下走ってるの先生に見つかっちゃって…』

李衣菜『…って、あれ?』

P『リーナ…』

きらり『……』
きらり『…Pちゃん!きらり、今度は遅れないようにすゆね!』

P『えっ?』

きらり『だからー…今度はきらりと一緒に帰ってね☆』

きらり『ばいばーい☆』ダッ…!

P『あっ、諸星さん…!』

P『(行ってしまった…)』

李衣菜『え、えっと…』

李衣菜『もしかして、私タイミング最悪だった…?』

P『いや、そういうわけじゃあないんだけどさ…』

P『…リーナ、とりあえずこっちこい』

李衣菜『?』トテトテ…

P『ていっ』ヒュッ…!

李衣菜『にゃっ!?』ベシッ!

P『(今度は一緒に…か)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

李衣菜『今日も1日、お疲れ様!』

李衣菜『これ、今日までのお兄ちゃんの好感度だよ!』

ありす デアイ きらり デアイ 卯月 デアイ リーナ お兄ちゃん大好き

李衣菜『それじゃあ、お兄ちゃんおやすみっ!』


P「学校が終わると自宅に戻って、そこで李衣菜が好感度を教えてくれて、それで1日が終わるのか」

P「これを見ると、愛梨とはまだ知り合いになっていない状態なんだな…」

P「李衣菜の「お兄ちゃん大好き」っていうのはゲームとなにか関係あるのか?」
2日目

P『さてと…今日の予定は…』


P「まずは休み時間1だな」

1.音楽室 まゆ
2.自分の教室 ありす
3.花壇 凛
4.校舎裏 みく

>>124
P「休み時間1は花壇…と」

P「休み時間2はどうしよう?」

1.音楽室 まゆ
2.体育館 早苗
3.渡り廊下 卯月
4.自分の教室 ありす

>>128
P「休み時間2は教室…」

P「昼休みはどうする?」

1.家庭科室 愛梨
2.食堂 奈緒
3.校舎裏 みく
4.屋上 李衣菜

>>131
P「昼休みは校舎裏…」

P「次は休み時間3だな」

1.音楽室 まゆ
2.体育館 早苗
3.渡り廊下 卯月
4.保健室 みく

>>135
P「休み時間3は音楽室…」

P「最後に放課後を選んで決定だな」

1.渡り廊下 奈緒
2.図書室 ありす
3.下駄箱 きらり
4.帰り道 凛

>>138
ここで中断します
行動安価ですがイベントの関係上、このやり方を続けていこうと思っています
ご了承ください

また後日に今回の安価分を更新します
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

凛『……』

P『(渋谷凛さんか…)』

P『(同じクラスとはいえ、今までしっかりと話したことは無い…)』

P『(綺麗な子なんだけど、ちょっと近づきがたい印象があるんだよな…)』

P『(あまり愛想が良い感じじゃないし、ピアスとかも付けてるし…)』

P『……』

P『(って、見た目だけで判断するのは良くないよな)』

P『(あの明るい相葉先輩が一緒に園芸部に遊びにおいでって言ってるぐらいだし…)』

P『(きっと彼女も花が好きな心の優しい女の子なんだろう)』

P『(よしっ…!)』
凛『……』

P『あの、渋谷さん』

凛『…ん?』クルッ…

凛『アンタは…モバくん?』

凛『珍しいね、声かけてくるなんて』

凛『何か用?』

P『あぁ、うん』

P『今、ちょっといいかな?』

凛『別に良いけど』

P『(良かった…ぶっきらぼうな感じだけどちゃんと話はしてもらえるみたいだ…)』

P『えっとさ…』
P『3年生の相葉先輩って知ってるかな?』

凛『相葉…夕美先輩?』

P『そうそう。ショートヘアの人』

凛『知ってるも何も部活の先輩だけど?』

P『あぁ、じゃあやっぱり渋谷さんって園芸部員なんだ』

凛『…話が見えないんだけど?』

P『あっ、ごめん…』

P『実はこの前、花壇の花を見てたらさ相葉先輩に声をかけられてさ』

P『是非一度、渋谷さんと園芸部に遊びにおいでって誘われて…』

凛『……』

凛『アンタ、花が好きなの?』

P『えっ?』

P『まぁ…好きか嫌いかで言われたら好きかな?』

P『見てて飽きないし…花壇に咲いてた、ストロベリーフィールドだっけ?』

P『あの花とかイチゴみたいで可愛いよね』

凛『…へぇ』
凛『まあ…良いんじゃない?遊びに来れば』

P『えっ、ホント?行っても大丈夫?』

凛『夕美先輩に誘われたんでしょ?』

凛『だったら遠慮しないで来れば良いと思うけど』

P『そ、そっか』

P『じゃあ、俺が行ける時に一緒に行って貰っても良いかな?』

凛『私と?』

P『うん。招待されたとはいえ、2年にもなって部活見学に行くのって緊張しちゃいそうだからさ…』

凛『……』

凛『まあ…良いけど』

P『ホント?ありがとう!』

凛『でも私、毎日部活に行くわけじゃないから』

凛『見学したい時は事前に声をかけて欲しいかな』

P『わかった、そうするよ』

P『(渋谷さん、話してみると全然とっつきにくい印象は無かったな)』

P『(部活見学を機に仲良くなれたら、いいな…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ありす『……』ペラッ…

P『……』

P『(橘さん、せっかく少し仲良くなれたかなって感じだったのに…)』

P『(俺の何気ない一言で凄く怒らせちゃったんだよな…)』

P『(そのことがきっかけで今後、距離が開いたままになっちゃったら…)』

P『(そんなのはダメだ…!俺はもっと彼女と仲良くなりたい…)』

P『(もう一度、しっかりと謝ろう)』

P『あの、橘さん。ちょっと良いかな?』

ありす『……』

ありす『…なにか?』ペラッ…

P『(ううっ…視線は本に向けたまま…)』

P『(でも、めげたりしないぞ!)』
P『…この前はごめん』

ありす『……』

P『軽はずみな発言で橘さんのことを怒らせちゃって』

P『言い訳はしないよ』

P『今度からはあんなことが無いように気を付けるから…』

P『また俺と、話をしてほしいんだ』

ありす『……』

ありす『…別に、気にしてないから』

P『だけど…』

ありす『だからあなたも気にしないで?』

ありす『私こそ、あんな失礼な態度を取ってごめんなさい』

P『橘さん…』
ありす『今まで通り…って言ったら何かおかしい感じだけど…』

ありす『あなたと話すことを拒否したりはしないから』

P『…それって無理はしてない?』

ありす『大丈夫』

ありす『前にも言ったけど…』

ありす『私も…あなたとはお話したいから…』

P『橘さん…』

P『…ありがとう』

P『その…良かったら、何か話さない?』

ありす『…構わないわ』

P『良かった』

P『(こうして俺は橘さんに謝ることができた)』

P『(彼女が自分の名前を嫌う理由…気にならないといえば嘘になるけど…)』

P『(今は考えないようにしよう…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『おっ…』

P『(今日の定食は当たりの日だな)』モグモグ…

P『(このハムカツ、厚切りなうえにかなりジューシーだ!)』

P『(正直シーフードカレーと迷ったが定食の方を選んでよかったな)』

P『(しかし…)』

ザワザワ…

P『(今日の食堂は一段と混んでるな…)』

P『(早めに授業が終わって助かったよ)』

P『…ん?』

卯月『……』キョロキョロ…

P『(あれは島村さん…)』

P『(席を探してるのかな?)』
P『おーい、島村さーん』

卯月『…?』

P『こっちこっち?』ブンブン…!

卯月『…!』

卯月『モバさん、こんにちは♪』トテテ…

P『うん、こんにちは』

P『席、探してるの?』

卯月『あ、はい…そうなんです…』

卯月『えへへ…カレーと定食で迷ってたらこのありさまで…』

P『だったら、一緒に食べようよ』

P『ここ空いてるよ』

卯月『えっ?良いんですか?』

P『もちろん。島村さんと一緒に昼飯なんて、こっちからお願いしたいぐらいだよ』

卯月『も、モバさん…///』

卯月『えへへ、じゃあお言葉に甘えて…』スッ…

P『どうぞどうぞ』
P『島村さんはカレーにしたんだね』

卯月『あっ、はい』

卯月『定食も捨てがたかったんですけど…』

P『わかるよ、その気持ち』

P『俺もカレーと悩んだ末の定食だったから』

卯月『あっ、ホントだ』

卯月『うーん!やっぱりもそっちもおいしそう…』

P『……』

P『一口食べる?』

卯月『えっ?』
卯月『でも…』

P『その代り、俺にもカレー一口ちょうだいよ』

卯月『あ…』

卯月『えへへ…わかりましたっ!』ニコッ

卯月『じゃあ、交換で!』スクッ…

卯月『はい、あーん♪』グッ…

P『えっ!?』

卯月『えっ?』

P『し、島村さん…それは色々とまずいんじゃないかな…』

卯月『どうしてですか?』

P『いや、だってそれ島村さんのスプーンだから…』

P『その…』

卯月『……』

卯月『…あっ』
卯月『そ、そうですよね…』

卯月『関節キスになっちゃいますね…』

P『う、うん…』

卯月『……』

卯月『…あはは、ちょっと恥ずかしいですよね?』

P『そ、そうだね…』

卯月『ご、ごめんなさい!私ったらっ…』

P『……』

P『(まぁ、俺自身は別に島村さんと関節キスになっても、むしろ大歓迎だったんだけど…)』

P『(流石に彼女はそうはいかないよな…?)』

島村『……』モジモジ…

P『(こうして島村さんと一緒に昼食を食べた)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

李衣菜『あれ?お兄ちゃん、なにしてるの?』

P『あぁ、李衣菜』

P『いや、特になにかをしているわけじゃないんだが…』

P『ヒマならちょっと話さないか?』

李衣菜『別に良いけど…』

李衣菜『…ねぇ、お兄ちゃん?』

P『ん?』

李衣菜『もしかして友達いないの…?』

P『……』
P『…李衣菜、俺思うことがあるんだ』

李衣菜『えっ?』

P『一匹狼ってロックだと思わないか?』

李衣菜『…!!』

李衣菜『さ、流石は私のお兄ちゃん…!』

李衣菜『最高にロックな響きだよっ!!』

P『だ、だろ?』

李衣菜『でも…』

李衣菜『一匹狼なのに、お兄ちゃんから私に話しかけたりしてもいいの?』

P『むっ…』

P『そ、それはだな…』
李衣菜『それは?』

P『か、家族を大切に出来ない奴はロックじゃなくて、ただの愚か者なんだよ…』

李衣菜『…!!』

李衣菜『お、お兄ちゃん…!』ジーン…

P『李衣菜…!』

李衣菜『お兄ちゃん!私、ロックわかったよ!』

李衣菜『とりあえず友達と絶交して、お兄ちゃんのこと大切にする!』ダッ…!

P『待てっ!友達は大事にしろ!!』

P『(友達か…)』

P『……』

P『(いや、いないわけじゃないぞ?)』


P「でも、このゲームに男キャラ登場しないよな…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(さてと、今日も放課後は図書室に…)』

P『(…橘さん、いるかな?)』

P『……』

P『(って、なにを期待してるんだ俺は)』

P『(図書室にはテスト勉強をしにいくんだろう!)』

P『……』

P『(でも、いたら嬉しいよな…)』

ガラッ…

P『……』

P『…あっ』
ありす『…!』

ありす『…モバくん』

P『橘さん、今日も来てたんだね』

ありす『あなたこそ。今日もテスト勉強?』

P『うん、そのつもり。隣良いかな?』

ありす『空いているからどうぞ』

P『それじゃあ…』スッ…

ありす『……』ペラッ…

P『……』

P『(橘さん、テストの近い放課後には図書室いるって言ってたけど…)』

P『(今日も読書してるな…)』

P『(ていうか、今までテスト勉強してるところ見たこと無いぞ?)』
P『ねぇ、橘さん?』

ありす『…どうかしたの?』

P『えっとさ…余計なことかもしれないんだけど…』

P『橘さんはテスト勉強しないの?』

ありす『……』

P『あっ、ごめん…やっぱり余計な…』

ありす『言うならばテスト勉強に向けての特訓…かな』

P『えっ?』

ありす『私は何事にも余裕を持って臨みたい』

ありす『これは、その為の読書なの』
P『えっと…?』

ありす『簡単に言えば速読ね』

P『速読?』

ありす『本を速く読んで、内容を理解出来るようになればテストの問題文相手に同じことが期待出来る』

ありす『早く回答を終えれば、そのぶん見直しに使える時間も多くなるということ』

P『でも、速く読んで理解するって難しいんじゃないの?』

ありす『容易では無いかな』

ありす『けれど、同じ本を繰り返し読んでいれば自然と内容は頭の中に入っていくでしょう?』

P『じゃあ、今読んでるのって…』

ありす『そうね、アガサ・クリスティー』

ありす『ミステリーは静かな場所で読む方が、より内容が頭に入ってくるわ』

P『(だからテスト前は図書室に通っているのか…)』
ありす『あなたもミステリーは好きなんでしょう?』

ありす『少しの時間でも良いから、空いた時間に読書をしてみることをお勧めするわ』

ありす『気分転換にもなるし』

P『確かに趣味が試験対策になるなら願ったり叶ったりだな』

P『(別に読書は趣味ってわけじゃないけど…)』

ありす『けど当然、日々の勉強を疎かにしてたら何の意味も無いから』

P『そ、そうだよね…』

P『あれ?ところで、橘さんはいつ勉強してるの?』

ありす『私は自宅で毎日その日習ったところを復習して、次に習うところを予習』

ありす『ばっちりなんだから』

P『(あっ、ばっちりって言い方ちょっとかわいい…)』

ありす『…なに?』

P『いや、なんでも』

P『(でも、毎日のように自宅でも勉強か…)』

P『(ちょっとマネは出来ないな…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

李衣菜『今日も1日、お疲れ様!』

李衣菜『これ、今日までのお兄ちゃんの好感度だよ!』

ありす シリアイ きらり デアイ 卯月 シリアイ みく デアイ まゆ シリアイ 早苗 デアイ 愛梨 デアイ 凛 デアイ リーナ お兄ちゃん大好き

李衣菜『それじゃあ、お兄ちゃんおやすみっ!』


P「おっ、凛が追加されたな」

P「これであと登場していないのは、奈緒か…」
9日目

P『さてと、今日の予定は…』


P「さて、今日も一日の予定を決めていくか」

1.自分の教室 凛
2.渡り廊下 奈緒
3.グラウンド 早苗
4.2年教室前 まゆ

>>367
P「自分の教室…」

P「次は休み時間2だな」

1.渡り廊下 奈緒
2.グラウンド 早苗
3.校舎裏 みく
4.2年教室前 まゆ

>>371
P「グラウンドだな…」

P「じゃあ、昼休みはどうしよう?」

1.自分の教室 ありす
2.校舎裏 みく
3.食堂 卯月
4.音楽室 ウサミン

>>376
P「自分の教室…と」

P「休み時間3はどうする?」

1.2年教室前 早苗
2.保健室   卯月
3.1年教室前 李衣菜
4.3年教室前 夕美

>>381
P「保健室か…」

P「さてと最後は放課後だな」

1.家庭科室 愛梨
2.下駄箱 きらり
3.図書室 ありす
4.帰り道 凛

>>385
ここで中断します
続きはまた後日に

ウサミンは17歳ですよ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(さてと、今日も1日頑張るか!)』

P『(そういえば渋谷さん、園芸部に行きたい時は事前に声をかけてって言ってたな)』

P『(朝のうちに声をかければ大丈夫かな?)』

P『(よし…)』

P『渋谷さん、ちょっといいかな?』

凛『…?』

凛『…あぁ、モバくん』

凛『別に良いけど、何?』

P『えっとさ、今日園芸部の見学に行こうかなって思ったんだけど…』

P『渋谷さん、今日は平気?』

凛『あぁ、そのことね』
凛『ごめん。私、今日は部活には行かない日なんだ』

P『あっ…そうなんだ…』

凛『だけど、明日なら行くよ』

凛『明日の放課後、空いてるなら付いてくれば良いよ』

P『放課後…』

凛『まぁ、明日が無理でも週の1日目、3日目、5日目は基本的に参加してるから…』

凛『アンタの都合で声をかけてくれれば連れていくよ』

P『そっか、ありがとう』

P『しかし園芸部って毎日活動してるんだね?』

凛『園芸部は植物を相手にする部活だからね』

凛『水やりは必要でしょ?』
P『あっ、そっか。花だって生きてるんだもんね』

凛『そうだよ』

凛『特にこれから暑くなっていくから、夕方の水やりはかかせないんだ』

P『昼休みじゃダメなの?』

凛『もっとも暑い時間帯に水をあげたりしたら蒸れて腐っちゃったりもするんだ』

凛『だから水やりは涼しい時間帯にやるの』

P『へぇー』

P『流石渋谷さん。詳しいね』

凛『まぁ、家が…』

P『えっ?』

凛『…いや、なんでもない』

凛『それじゃあそういうことだから、よろしくね』

P『あ、うん…』

P『(家が…なんだ…?)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

キャッキャッ…

P『……』

P『(うちの高校って未だに女子の体育着はブルマなんだよなぁ…)』

P『(目の保養には良いんだけど…)』

ジリジリ…

P『(いかんせん、夏場のグラウンドでは、その姿も見学するのは厳しいものがある…)』

P『この時期はプールでの体育が望ましいよなぁ…』

早苗『ふんふん、それでそれで?』

P『…えっ?』

早苗『はぁい♪』

P『うわあっ!?』ビクッ
早苗『うわあっ!?ってなによー。失礼しちゃうー』プクー

P『か、片桐さん…?』

P『(い、いつの間に…)』

早苗『そうそう!覚えててくれたのねー♪』

早苗『あぁ、あたしのことは名前で呼んでいいわよ?』

早苗『今なら特別に早苗ちゃん呼びも許す♪』

P『さ、早苗ちゃん…?』

早苗『歯切れが悪いわねー、もう一回!』

P『…早苗ちゃん』

早苗『なーに、プロ君♪』

P『……』

P『(な、なんかくすぐったいぞ…)』
早苗『それで、プールの授業がなんだって?』

P『えっ?』

早苗『もー、プロ君が言ってたことじゃないの』

早苗『女子の体育着姿を見学しながら♪』

P『うっ…』

P『(もしかして、ずっと見られてたのか…?)』

早苗『確かにねー、アタシの水着姿を見たいっていうのはわかるんだけど…』

P『……』

P『確かに胸とか凄いことになりそうだな…』

早苗『…それを口に出してるようなアブナイ子は見過ごせないかなー?』ボキボキッ…!

P『…あっ!?』

早苗『ん〜まぁでも、正直でよろしい!』

早苗『今日だけは見逃してあげるから、ほら!帰った帰った!!』

P『う、うん…』

早苗『まったね〜♪』

P『(確かに口に出してる俺ってちょっとアブナイ奴…?)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(今日は出遅れたから、食堂の席空いて無かったな…)』

P『(でも、購買で焼きそばパンをゲット出来たのは不幸中の幸いだったな)』

P『(さて、自分の席に戻って食べるか…)』

P『(…あっ)』

ありす『……』モグモグ…

P『(橘さんが一人でお弁当食べてる…)』

P『(そういえば食堂とかで見かけたことって無かったな…)』

P『……』

P『(せっかくだから…)』

P『橘さん』

ありす『…?』モグモグ…ゴクン…

ありす『モバくん…』
P『隣、いいかな?』

ありす『…隣って、そこはもともとあなたの席でしょう?』

ありす『座れば良いじゃない』

P『そ、そうだよね。それじゃ…』スッ…

ありす『……』

ありす『今からお昼なの?』

P『うん、そうなんだ』

ありす『あなたが教室で食べるのって珍しい、かも』

P『あはは、今日は学食の席が空いて無くってさ』ガサッ…

ありす『…それだけ?』

P『えっ?』

ありす『手に持ってるパン、それだけなの?』
P『あぁ、うん。購買のパンって人気だからさ』

P『その中で焼きそばパンを1つゲット出来たのはラッキーだったよ』

ありす『それだけで、足りるの?』

P『うーん、確かに普段に比べたら物足りないかもしれないけど…』

P『午後の授業を乗り切るぐらいのエネルギーにはなると思うよ』

ありす『…そう、なんだ』

P『そういう橘さんはお弁当なんだね』

ありす『ええ…』

ありす『……』

ありす『モバくん、イチゴ、食べる…?』

P『えっ?』
ありす『イチゴにはビタミンCが豊富なの』

ありす『疲労回復の効能があるし…脳の働きもよくしてくれるわ』

P『えっ、でも…それは橘さんのデザートじゃ…』

ありす『食べるの?食べないの?』

P『……』

P『…じゃあ、お言葉に甘えて1個もらうね?』ヒョイ…

ありす『待って』

P『えっ?』

ありす『隣に並んでるイチゴも一緒に取ってあげないとかわいそう』

P『……』

ありす『なに?』

P『いや、その…いただきます…』ヒョイ…

ありす『どうぞ』

P『(こうして橘さんからイチゴを分けてもらった)』

P『(イチゴがかわいそうって…橘さんって意外と子供っぽいがあるのかな…?)』

P『(でも、彼女なりの気遣いだったみたいだし、正直嬉しいな…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『ふぁーあー…ねむっ…』

P『(なんで学校生活って午後になると急激に眠くなるのかね…)』

P『(次の授業はちょっと保健室で一休みさせてもらおうかな…)』

P『…あれ?』

卯月『あいた、たっ…』ズルズルッ…

P『…島村さん?』

P『(体操着姿…体育だったのかな…?)』

P『(いや、それよりも何か様子が変だな…)』

P『(足を引きずって歩いてるし…)』

P『……』

P『…!』ダッ…!
P『島村さん!』

卯月『えっ?あっ…プロさん…』

卯月『こ、こんにちはっ!』ニコッ

P『島村さん、足どうしたの?』

卯月『えっ?』

P『引きずって歩いてるみたいだけど…』

卯月『あ、いや…これは…』

卯月『なんでも……っつ!』ズキッ…!

P『なんでもってこと無いだろ?』

P『現につらそうな顔してるじゃないか』

卯月『ううっ…』
卯月『ちょ、ちょっとハードルで躓いちゃって…』

卯月『その時に足首を捻っちゃったみたいで…』

P『…保健委員は?』

卯月『あ、躓いた時はホントに平気だったんで…!』

P『(相手に悪いから遠慮したってことか…)』

P『……』

P『……』キョロキョロ…

P『(…誰もいないな)』

P『島村さん、ちょっとごめんね?』グッ…!

卯月『ひゃっ…!?』ポスッ…!
卯月『……』

卯月『あ…あのー…?』

P『(お姫様抱っこなんて出来るか心配だったけど…)』

P『(島村さん、軽いから全然平気だな)』

P『俺も今から保健室に行く途中だから』

P『ちょっとの間だけ我慢しててね?』

卯月『えっ!?モバさん、怪我したんですか!?』

卯月『じゃあ、私のことを抱っこしている場合じゃ…!』

P『あ、いや、そういうわけじゃないんだ』

P『とりあえず誰にも見つからないように急ぐからっ』トテテ…

卯月『え、えーっ!?』
P『……』トテテ…

卯月『…あ、あのぅ?』

P『どうしたの?』

卯月『私、重いですよね…?』

P『……』

卯月『最近ちょっと、お肉が付いてきちゃって…』

卯月『だからハードルでドジやっちゃったのかなぁ…えへへ…』

P『…大丈夫だよ』

卯月『…えっ?』

P『全然軽いから』

卯月『…モバさん』

卯月『ありがとうございますっ…』キュッ…

P『(こうして島村さんを保健室まで送り届けた)』

P『(島村さん、頑張り屋さんなのは良いけど、頑張りすぎるのも良くないと思うんだよな…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(さてと、今日も図書室でテスト勉強だ!)』

P『(と、意気込んだのは良いんだけど…)』

P『(橘さんの姿が見当たらない…)』

P『(今日はもう帰っちゃったのかな…?)』

P『(だったら俺も帰ろうかな…)』

P『……』

P『(って、だから図書室には橘さんに会いに来てるわけじゃないだろう!?)』

P『(本来テスト勉強は出来るだけ自力でやるもので…)』

P『……』

P『(でも、少しショックだな…)』
P『(それに今日は橘さんに数学の応用問題でどうしてもわからないところがあったから聞こうと思ったんだけど…)』

P『(仕方ない…参考書を借りて、もう一度自力で頑張ってみるか…)』

P『(えーと、参考書がある本棚はどこだろう?)』スタスタ…

P『…って、あれ?』

ありす『……』ペラッ…

P『(橘さん…)』

P『(帰ったわけじゃなくて彼女も本を探していたのか…)』

P『……』

P『(…なんでだろうな)』

P『(彼女の姿を見た瞬間に安心した…)』

P『…橘さん』

ありす『…!』

ありす『…モバくん』
ありす『何か探し物?』

P『あ、うん…』

P『数学の参考書を読みたいと思ったんだけど…』

ありす『数学の参考書なら、この奥の棚にあるわ』

P『そ、そっか…ありがとう…』

P『……』

ありす『…?』

ありす『何か?』

P『…橘さんはまだ図書室にはいるの?』

ありす『えっ?』

ありす『まぁ、そのつもりだけど…』

ありす『それがどうかしたの?』

P『うん…』
P『図書室に入った時にさ、いつもの席に橘さんがいなくて、俺不安になったんだ』

ありす『不安…?』

ありす『…何故、私がいないと不安になるの?』

P『橘さんとは、せっかく少しずつ話せるようになってさ…』

P『それなのに会えないことで話す機会が減ると、また今まで通りの関係に戻ってしまうような気がして…』

ありす『…私たちは同じクラスで隣の席よ』

ありす『お話しようと思えば、いつでも出来るけど?』

P『違うんだ、そうじゃないんだ』

P『クラスメイトだからとか隣の席とかじゃなく…』

P『俺は今みたいな時間でも、一緒に過ごせて話せるような…』

ありす『……』

ありす『…あなたの言いたいことが、わからない』

ありす『あなたは私に何を伝えたいの…?』

P『……』

P『俺は…』
P『俺は、君ともっと仲良くなりたい』

P『一緒の時間を過ごしたいんだ』

ありす『……』

ありす『…変な話ね』

P『えっ?』

ありす『私、愛想は良くない方だと自分でも自覚してる』

ありす『あなたにも、この前キツいことを言った』

ありす『そんな私とどうして仲良くなりたいだなんて…』

P『……』

P『友達になりたいのに難しい理由なんて必要かな?』

ありす『えっ?』
ありす『友達…?』

P『話をして、それを楽しいって思って…』

P『俺としては、もう橘さんのこと友達かななんて思ってたりするんだけど…』

P『それに、橘さんはイチゴをくれる優しいところもあるし……あはは…』

ありす『……』

ありす『…モバくん』

P『…ん?』

ありす『話をして、それを楽しいって思って…』

ありす『また…』

ありす『また、お話ししたいなと思ったら…』

ありす『それは友達、なの…?』

P『……』

P『相手も、そう思っていたら、それはもう立派な友達だと思うんだ』

ありす『……』
ありす『そう、なんだ』

ありす『じゃあ、私たちは友達なの?』

P『俺はそうでありたいな』

ありす『そう…』

ありす『そっか…』

ありす『……』

ありす『…そ、その』

P『ん?』

ありす『私、高校で友達っていなくて…』

ありす『なんて言えばいいのか…』モジモジ…

P『あー…えっと…』

P『とりあえず、これから友達としてよろしくってことで握手でもしよっか?』スッ…

ありす『…!』

ありす『……』
ありす『…ええ』

ありす『よろしくお願いね……えへへ…」キュッ…

P『あっ…』

ありす『な、なに…?何か間違えちゃった…?』

P『いや、その…』

P『ちゃんと笑った顔、初めて見たなって思って…』

ありす『えっ…?』

ありす『……』

ありす『…私だって、楽しい時や嬉しい時ぐらい、笑うわ』

P『…!』

P『あはは、そっか』

ありす『な、なんで笑うのよ…?』

ありす『……』

ありす『…ふふっ』
ありす『そういえば、参考書を探していたんじゃ…?』

P『あー、うん…』

P『その…』

P『自力で勉強したんだけど、どうしてもわからない問題があって…』

ありす『だから参考書を…』

P『あ、いや…!』

ありす『…?』

P『良かったら、教えて欲しいなー…なんて…』

ありす『お断りよ』

P『あれ!?』

ありす『もう一度、参考書を読みながら頑張ってみて?』

ありす『それでも、わからなければ力になるわ』

ありす『その…終わるまで隣にいるから…』

P『…!』

P『わかった!もう一度、頑張るよ!』

ありす『…図書室では静かに』

P『(こうして俺は晴れて橘さんと友達になることが出来た)』

P『(彼女がこの日、俺に見せてくれた柔らかな笑みを…)』

P『(俺はこの先ずっと忘れることはないだろう…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

李衣菜『今日も1日、お疲れ様!』

李衣菜『これ、今日までのお兄ちゃんの好感度だよ!』

ありす ナカヨシ きらり デアイ 卯月 シリアイ みく デアイ まゆ シリアイ 早苗 デアイ 愛梨 デアイ 凛 デアイ リーナ お兄ちゃん大好き

李衣菜『それじゃあ、お兄ちゃんおやすみっ!』


P「おっ、ありすの好感度がまたアップしたぞ」

P「けど、このゲームはナカヨシからが長いみたいだな…」
10日目

P『さてと、今日の予定は…』


P「さて、今日も一日の予定を決めていくか」

1.自分の教室 ありす
2.2年教室前 卯月
3.2年教室前 まゆ
4.渡り廊下 奈緒

>>433
P「休み時間1は自分の教室…」

P「休み時間2はどうする?」

1.校舎裏 みく
2.2年教室前 まゆ
3.渡り廊下 奈緒
4.2年教室前 卯月

>>438
P「2年教室前だな」

P「さてと、昼休みはどうしよう?」

1.体育館 早苗
2.自分の教室 ありす
3.校舎裏 みく
4.屋上 李衣菜

>>444
P「屋上か…」

P「次は休み時間3だな」

1.2年教室前 早苗
2.2年教室前 卯月
3.自分の教室 凛
4.自分の教室 ウサミン

>>452
P「教室前を選んで…」

P「最後に放課後だな」

1.家庭科室 愛梨
2.下駄箱 きらり
3.花壇 凛
4.帰り道 ありす

>>458
ここで中断します
安価の速さに驚きを隠せない

JKありすちゃんは俺の中では見た目そのままで制服着てる感じです

スローペースではありますが続きはまた後日に
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ありす『モバくん』

P『ん?どうしたの、橘さん?』

ありす『どうしたというわけじゃ、ないんだけど』

ありす『次の授業まで、少しお話ししない?』

P『あぁ、うん。俺で良かったら』

ありす『…良かった』

P『(最近、橘さんの方からよく話しかけてくれるようになったなぁ)』

P『(それだけで、なんだか今の学生生活が凄く充実してる気が…)』

P『……!?』ゾクッ…

ありす『…?どうかしたの?』

P『い、いや…』

P『(なんだ…?今、急に寒気が…)』
女子『ねぇ、モバくん』

P『えっ?』

女子『佐久間さんって子が呼んでるよ?』

P『佐久間さん?』

女子『うん。ほら、ドアの前』


まゆ『…♪』フリフリ…


P『あ…』

P『(もしかして、さっき感じた寒気って彼女の視線…?)』

P『……』

P『(いやいや、女の子の視線で寒気って失礼だろう)』

P『(きっと夏風邪の前兆だな…)』

P『(体調管理には気を付けよう…)』
女子『早く行ってあげなよ。待たせたら可哀想だよ』

P『あ、うん…』

P『でも…』チラッ…

ありす『呼ばれてるなら行ってあげたら?』

ありす『私が引き留める理由は無いわ』

P『そ、そっか』

P『ごめんね、また後で』タッ…

ありす『……』

女子『…モバくんとお話し出来なくて残念だったわね、橘さん?』ニヤニヤ…

ありす『あなたには関係無いことよ』

ありす『それに彼と話すことなんて、いつでも出来るわ』

ありす『彼の用事で不平を漏らすほど、子どもじゃないから』

女子『…ふん、かわいくない』
P『お待たせ、佐久間さん』

まゆ『うふ…全然♪』

P『俺に何か用事?』

まゆ『用事?』

P『うん。用事があって俺のこと呼んだんじゃないの?』

まゆ『うふ…まゆの用事ならもう済んだわぁ♪』

P『えっ?それってどういう…』

まゆ『ねぇ、プロさん』

まゆ『他の子との話…楽しい?』

P『…!』ゾクッ…

P『(これは…さっき感じた寒気と同じ…?)』

まゆ『うふふ…』
まゆ『ごめんなさいね、プロさん』

まゆ『まゆ、プロさんとお話しようとプロさんの教室を訪ねんたんだけどぉ…』

まゆ『プロさんが他の子とお話ししようとしてるのを見て…』

まゆ『まゆ、妬いちゃったから邪魔しちゃった♪』

P『…佐久間さん』

まゆ『…なんてね』

P『えっ?』

まゆ『ねぇ、プロさん』

まゆ『まゆ達はお友達になったんだから…』

まゆ『ちゃぁんと、まゆとも仲良くしてね?』

まゆ『それじゃあ、またね♪』タッ…

P『あ…』

P『(……ヤキモチだったのか?)』

P『(ヤキモチを妬かれるのは嬉しいけど…)』

P『(佐久間さんのいうヤキモチは、何か違う気がするのは気のせいか…?)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

きらり『Pちゃん、おっすおっす!』

P『やぁ、きらり。おっすおっす』

P『これから体育?』

きらり『んっふー☆そうなのー☆』

P『って、グラウンドで体操着姿なんだから見ればわかるか』

P『(…うん)』

P『(背の高さもあるけど、スタイル自体が良いから…)』マジマジ…

きらり『にょ…』

きらり『……』

きらり『いやーんっ☆あんまし見ないでー☆』

きらり『Pちゃんのえっちー☆』

ベシベシベシベシッ!!

P『いたっ!?いだだっ!?』
きらり『見てもいいけどー…見ちゃやー☆』

ベシベシベシベシッ!!

P『ご、ごめ…ギブ!いだっ!?』

きらり『あ、ごめんにぃ…』

きらり『Pちゃん、いたいいたいだった…?』

P『あぁ…いや…大丈夫…』

P『俺の方こそ、ごめん…』

きらり『んーん、良いのぉ☆』

きらり『きらり、Pちゃんとお話出来てハピハピだから☆』

P『きらり…』

P『(なんて良い子なんだ…)』
きらり『ところで、Pちゃんはグラウンドでなにしてゆのー?』

P『えっ?』

P『……』

P『(…言えない)』

P『(女子の体操着姿を間近で見るためにわざわざ外に出てきただなんて…)』

きらり『……』

きらり『…むぅー』

P『えっ?』

きらり『Pちゃんのえっちー!!』

ベシベシベシベシッ!!

P『いだぁ!?』

P『(こうしてきらりに天誅?を受けた…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(さて、昼飯も食べたし授業が始まるまで教室で昼寝でもしようかな…)』

早苗『あら、ちょうどいいところに!』

P『ん?あぁ、早苗ちゃん』

P『俺に何か用?』

早苗『今、ヒマ?ヒマよね!』

P『えっ?』

早苗『体育館でバスケットボールするわよ!』

P『ええっ?バスケ?』

早苗『なに?何か他に用でもあるの?』

P『俺、教室で昼寝したいんだけど…』

早苗『もー、若い男の子がそんなんじゃダメよ!』

早苗『はい!タイホー♪』ガシッ!

P『わっ!?ちょ、ま…!?』

P『(な、なんてパワーだ…!?引きはがせない…!!)』ズルズルズルズル…!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

早苗『渚ちゃーん!面子確保してきたわよー♪』

渚『おォ、早苗ちゃんお手柄ッ!』

渚『これで3on3が出来るねッ!!』

P『あの…早苗ちゃん…?』

早苗『男の子なんだからバスケットボールぐらい出来るでしょ?』

P『出来ないことは無いけど…』

P『俺、まだやるって一言も…』

早苗『断るならシメるわよ』

P『横暴だ!!』

渚『キミ、急に誘っちゃってゴメンねッ!』

渚『でも、やるからには勝ちにいくよッ!!』

早苗『ほら、渚ちゃんもこう言ってることだし♪』

P『…はぁ、わかったよ』

早苗『よしよし♪それじゃあ、早速始めましょうか!』

P『(しょうがない…腹を決めて付き合うか…)』

P『(よぉーし…!やると決めたからには全力だ!)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

渚『早苗ちゃんッ!』ヒュッ…!

早苗『よしきた!』パシッ!

早苗『ほっ…!』ヒュン…

ボスッ…!

渚『ナイッシューッ!!』

早苗『いえーい♪』

P『……』

P『(渚って子は女子バスケ部の次期キャプテンって話だから上手いのは当然として…)』

P『(早苗ちゃんも運動神経抜群なんだなぁ…)』

P『(あの大きな胸とか邪魔しそうなのに…)』

P『……』

P『(なんて本人の前で言ったらシメられるな、俺…)』

渚『…よしッ!それじゃあ、これで終わりにしておこうかッ!』

P『(あっ、終わったか)』
渚『いやー!キミ、ありがとねッ!』

渚『おかげで良い試合が出来たよッ!!』

P『いや、俺は別にそんな…』

渚『また良かったら一緒にバスケしようッ!!』

渚『それじゃあ、またネッ!早苗ちゃんもッ!!』ダッ…!

早苗『お疲れ〜』

P『…元気で爽やかな子だったな』

早苗『そうねー、スポーツマンシップってやつ?』

早苗『あっ、女の子だからスポーツウーマンか』

P『そういう早苗ちゃんも、アスリートさながらの活躍だったね』

早苗『まぁね。身体を動かすのは得意なのよ』

早苗『こう見えても空手、柔道、合気道…あたし一通り有段者なの。うふっ♪』

P『うぇっ!?』

P『(こんなにも小柄なのに…)』

P『(通りで、あれだけのパワーがあるわけだ…)』

P『(…早苗ちゃんに逆らうのはよしておこう)』
早苗『それよりもプロくん!キミも全然動けるじゃない!』

早苗『最初はウダウダ言ってたから、後で個人的にシメてやろうかと思ったけど…』

P『(それはあんまりだ)』

早苗『スポーツに熱くなれるキミ…ちょっとカッコよかったぞ☆』

P『…!』ドキッ…

P『そ、それほどでも…』

早苗『うっひっひ♪なーに照れてんのよー♪』

P『べ、別に照れてなんか…』

早苗『可愛い反応しちゃってぇ♪あー楽し♪』

早苗『あたし、キミにますますキュンときちゃったなぁ♪』

早苗『これからもあたしのこと飽きさせないでよね♪』

早苗『それじゃ、またね!』タッ…

P『あ、うん…また…』

P『……』

P『(たまにはこういう風に汗を流すのも悪くないかもな…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(いやぁ、今日の裁縫の授業はドジったな…)』

P『(結構深く指に針を刺してしまった…)』

まゆ『…あら、プロさん♪』

P『あ、佐久間さん。これから家庭科?』

まゆ『ええ、そうなの』

まゆ『…あら?』

P『ん?』

まゆ『プロさん、指に絆創膏が…』

P『あぁ、うん。ちょっと針で刺しちゃってさ』

まゆ『…そう』

まゆ『……』

P『佐久間さん?』
まゆ『うふ…随分可愛らしい絆創膏ね♪』

まゆ『クラスの女の子から貰ったの?』

P『あぁ、うん…』

P『(可愛い犬の絵柄の絆創膏…)』

P『(実はこれをくれたのは渋谷さんだったりする)』

P『(彼女が絆創膏を常備していたのも意外だけど犬の絵柄っていうのがこれまた意外…)』

まゆ『そっかぁ…』

まゆ『…ねぇ、プロさん?』

まゆ『前に保健室で会った時のこと、覚えてる?』

P『え?保健室?』

P『(保健室……もちろん覚えてる…)』

P『(俺はそこで佐久間さんに指をくわえられて…)』

まゆ『……』
まゆ『ねぇ、プロさん。まゆが消毒してあげましょうか?』

P『…えっ?』

まゆ『あの時の続き…』

まゆ『まゆに…』

まゆ『あなたの血の味を、おしえて?』

P『なっ…!?』

P『(ち、血の味って…)』ゾクッ…

まゆ『……なんて…こんなところじゃ人目に付いてダメね』

まゆ『まゆは別に見られても良いけどぉ…邪魔はされたくないものね♪』

P『あ、あぁ…うん…そうだよね…』

まゆ『それじゃあ、プロさん…またね♪』タッ…

P『……』

P『(血の味を知りたいっていうのは、否定しないのか…?)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(さてと、今日も図書室に行ってテスト勉強するか!)』

P『(図書室なんて今までロクに使わなかったけど…)』

P『(橘さんがいるかもって思うと、不思議と足取りが軽やかになるもんだ)』

P『(まぁ、最初から彼女を誘って一緒に行けば良いわけなんだけど)』

P『(次からは誘って…)』スタスタ…


『――――わね』


P『…ん?』ピタッ…

P『(今、D組の教室から橘さんの声が聞こえたような…)』

P『……』ソロー…

P『(…あっ)』
ありす『……』


P『(やっぱり橘さんだったんだ)』

P『(違うクラスにいるなんて珍しいな…)』

P『(彼女を取り囲ってる女子達は、友人だろうか?)』

P『(橘さんは、うちのクラスの女子からはあまり快く思われていないみたいだけど…)』

P『(他のクラスの女子とは上手く付き合えて…)』

P『(……いや、何か様子が変だぞ?)』

P『(それに、うちのクラスの女子もいる…)』


女子1『はぁ?アンタ今、なんて言ったの?』

ありす『聞こえなかったの?耳が遠いわね』

ありす『くだらないわね、って言ったのだけれど…』

ありす『聞こえた?』

女子1『このっ…!』
女子2『うわっ、ホントに可愛くないねコイツ』

女子3『感じわるぅー』

女子1『そうなの!愛想は無いし、一々一言多いし…!!』

ありす『だって、くだらないでしょう?』

ありす『教科書を盗んだ相手に返してくれと懇願しろだなんて…』

ありす『そうまでして私のことを下に見たい?』

ありす『それであなたの気が済むのなら別に私はしても構わないけど?』


P『(教科書…盗んだ…?)』

P『(一体、何のことだ…?)』


女子1『…そうよね、アンタは別に教科書なんて無くたって困らないものね!』

女子1『大好きなモバくんに見せてもらえるからねー!』

ありす『……』
ありす『ええ、その通りね』

ありす『だから返してもらえないのなら、それで別に困らないわ』クスッ…

女子1『…!!』

女子1『…そういうすかした態度が腹立つ!』

女子2『何?男子には媚び媚びって、ますますムカつくね』

女子1『そうなの!他の誰が頼んでも断るくせに彼にだけは勉強を教えたりしてさ…!』

ありす『……』

女子3『もういいよ。コイツ反応無くてつまらないよ』

女子3『さっさと教科書返して、遊びに行こうよ』

女子1『…!そうね…』

女子1『ほら、現代文の教科書』ポイッ…

ありす『……』ポスッ…


P『(現代文…?)』

P『(……あっ!?)』

P『(そういえば、橘さんこの前現代文の教科書を忘れたから見せてくれって…)』

P『(それって忘れたわけじゃなくて…)』
女子1『あぁ、そうそう…その教科書だけどさ…』

女子1『いくら勉強できるからって、落書きして遊んだりするのは良くないと思うよ?』ニヤニヤ…

ありす『…?』

女子1『それじゃあ、いこ』スッ…


P『(…おっと!?)』サッ…


ありす『……』

ありす『……』ペラッ…

ありす『…!!』


P『……』

P『(ふぅ…気づかれないで済んだか…)』

P『(橘さん…大丈夫かな…)』ソロッ…

P『(…!?)』
ありす『…っ』ツー…


P『(橘さん…泣いて…!?)』


ありす『……』ゴシゴシ…

ありす『……』


P『(声を…かけるべきなのだろうか…)』

P『……』

1.ありすに声をかける
2.声をかけない

>>700
P『…橘さんっ!』ダッ…!


ありす『…!!』

ありす『……モバくん、入って来ないで!!』

P『…!?』

ありす『…盗み聞きしてたの?』

ありす『あまり良い趣味では無いわね』


P『…それは』


ありす『私なら、平気よ』

ありす『あんな人たちの言葉で心が折れるほど、弱くはないから』


P『だけどっ…』
ありす『駄目よ。モバくん』

ありす『私、今…酷い顔してるから』

ありす『だけど、明日にはまた…いつもの私よ』


P『橘さん…』


ありす『だからお願い』

ありす『今日はもう、このまま一人にしておいて』


P『……』

P『…わかったよ』

P『…また、明日ね?』


ありす『…ええ、また明日』


P『……』

P『(…自分が情けなかった)』

P『(彼女の泣いてる姿を見ておいて…)』

P『(気の利いた言葉も言えない…涙を拭ってあげることも出来ないまま立ち去る自分が…)』

P『(橘さん…)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

李衣菜『今日も1日、お疲れ様!』

李衣菜『これ、今日までのお兄ちゃんの好感度だよ!』

ありす ナカヨシ きらり シリアイ 卯月 ナカヨシ みく シリアイ まゆ シリアイ 早苗 デアイ 愛梨 デアイ 凛 シリアイ リーナ お兄ちゃん大好き

李衣菜『そうそう、ありすさんだけど…』

李衣菜『ありすさんとは下校デートをしないと次のしないと次のイベントには進まないよ!』

李衣菜『それじゃあ、お兄ちゃんおやすみっ!』


P「ありすと下校デートか…」
16日目

P『さてと、今日の予定は…』


P「さて、今日も予定を決めてセーブするかな」

P「休み時間1はどうする?」

1.自分の教室 ありす
2.渡り廊下 奈緒
3.保健室 まゆ
4.校舎裏 みく

>>707
P「休み時間1は自分の教室…」

P「休み時間2はどうしよう?」

1.渡り廊下 奈緒
2.体育館 卯月
3.2年教室前 早苗
4.自分の教室 凛

>>710
P「体育館だな」

P「昼休みはどうしようかな」

1.中庭 きらり
2.中庭 早苗
3.職員室 ウサミン
4.校舎裏 みく

>>716
P「職員室に行って…」

P「次は休み時間3だな」

1.1年教室前 李衣菜
2.2年教室前 卯月
3.家庭科室前 きらり
4.保健室 まゆ

>>720
P「保健室を選んで…」

P「最後に放課後だな」

1.家庭科室 愛梨
2.帰り道 凛
3.1階廊下 卯月
4.自分の教室 ありす

>>723
安価ミス

>>733
ここで中断します
安価ミスって申し訳ない

早苗さんの好感度をミスったので後日修正します

>>676
ありがとうございます
参考にさせていただきます

続きはまた後日に
>>739
ありがとうございます
あまりに流れに追いつけないようだったら参考にさせていただきます

>>741
無効は下という形を取るので最後の安価はありすということでお願いします
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(俺が転校した後も橘さんが孤立しないためには…)』

P『(まず、橘さんの味方になってくれる人物の存在が必要だ)』

P『(それも交友関係が広く、橘さんと周りを繋いでくれるような人物が…)』

P『(正直、橘さんを疎んでいる人物が多い中で…)』

P『(そんな人物なんていないだろうとは思っていたけど…)』

P『(…一人だけ心当たりがあった)』

ありす『モバくん』

P『…橘さん』

ありす『次の時間まで、お話ししましょう?』

P『……』

P『ごめんっ!ちょっと用事がある人がいてさ…』

ありす『えっ?』
ありす『……』

ありす『…そうなの』

P『(うぅ…そんなしょげた顔をしないでくれ…)』

P『で、でも!次の休み時間!その時は話しをしよう!』

ありす『うん…』

ありす『わかったわ…』

ありす『忘れたりしちゃ…イヤよ…?』

P『忘れたりなんかしないよ』

P『それじゃあ、また後で』スッ…

ありす『…うんっ』

ありす『……』

ありす『(モバくんにはモバくんの都合があるわよね…)』

ありす『(でも…一人はさみしいな…)』
P『(出来ることなら俺も橘さんと話しをしていたい…)』

P『(橘さんの為とはいえ…)』

P『(今から話しかけようと思っている人物は…ちょっと苦手意識がある…)』

P『(まぁ、ロクに話したことが無いっていうのもあるけど…)』

P『(どうも彼女のギャルなノリが俺には合わないんだよな…)』

P『(それでも…)』

P『…あの、藤本さん。ちょっと良いかな?』

里奈『おっ?』

里奈『おおっ、ピーすけ!話しかけてくるなんて、ちょー珍しいね!』

里奈『なんか用かにゃ?』

P『(同じクラスの藤本里奈は…)』

P『(少なくとも橘さんのことを疎んでいるようにはみえない…)』
P『あ、うん。いきなりで悪いんだけど…』

里奈『良いって良いって!』

里奈『オナクラのよしみ?ってーの?』

里奈『相談ゴトとかあんなら、とりま聞くよー』

P『あ、ありがとう…』

P『(今日も変わらず見た目もノリもギャルだけど…)』

P『(もしかしたら、良い奴なのかもしれない…)』

P『じゃあ、少し小声で…』

里奈『えっ?マジで相談ゴトなん?』

里奈『ウケルー♪あたしってエスパー?』

P『……』

P『(しかし、このノリはどうも苦手だ…)』
里奈『でもー、アタシバカだからなー』

里奈『相談とかされても、あんま気の利いたこと言えないと思うよ?』

P『いや、むしろ藤本さんだからこそ相談出来ることっていうか…』

里奈『ふん?』

里奈『……』

里奈『あー、恋バナ!?』

P『…!?ちょ、な…!?』

里奈『キャハハ!その反応、まぢだ?』

里奈『きゃわゆいなーピーすけ♪』

P『い、いや…そういうわけじゃなくて…』

P『(くそっ…やっぱりこの子は苦手だ…)』

里奈『よっし!わかった!』

P『えっ?』
里奈『恋バナ関係ってことは、ありりんのことっしょ?』

P『(ありりん…藤本さんは橘さんのことをこう呼んでいる…)』

P『……』

P『…いや!?確かに橘さんのことだけど恋とかそういう…!!』

里奈『照れんな照れんなー♪』

里奈『うん!せっかく相談してくれたんだし、アタシで良いなら力にはなるよー♪』

P『えっ?ホントに良いの?』

里奈『いやー、ピーすけってありりんと仲良いじゃん?』

里奈『アタシもさー、仲良くなれたらいいなーって思ってんだけど、どうも嫌われてるみたいでさー』

里奈『てか、今まで誰とも仲良くしてるのみたことない系?』

里奈『いっつも、ぼっちでつまんそうにしてたし』

P『……』
里奈『でもさ、最近ありりん楽しそーだにゃ♪』

P『えっ?』

里奈『ピーすけが仲良くしてるおかげかな?』

里奈『せっかく楽しそうにしてるんだからさ、そのままの方が良いっしょ♪』

里奈『だからなんか問題とかあんなら、パパッと解決しよーか☆』

P『藤本さん…』

P『(良い奴かもしれないなんて間違いだった…)』

P『(この子…凄く良い奴だ…)』

P『…ありがとう』

里奈『まぁ、なに?』

里奈『ウサミンは誰でもウエルカム!的な?』

里奈『ウサミンってマジで大事なこと教えてくれるよね!』

P『(菜々先生が聞いたら泣いて喜ぶだろうな…)』
里奈『で、その相談ゴトってのは?』

里奈『わかりやすく、おね♪』

P『うん、単刀直入に言うと…』

里奈『うんうん』

P『橘さんの友達になってほしいんだ』

里奈『えっ?ありりんの?』

P『うん』

里奈『アタシもなれるならなってるっていうか…』

里奈『ありりんが友達ほしーとか言ってたの?』

P『いや、これは俺のお節介』

里奈『んー…』

里奈『……』
里奈『…てか、ピーすけがフォローしてくれんの?』

P『するする』

里奈『そっかー♪だったらいいけどー…』

里奈『やっぱ彼氏的には彼女には友達いてほしーって思うわけ?』

P『だから彼氏じゃないってば』

里奈『……』

里奈『…ま、いっか☆』

里奈『うん♪とりま、友達の件はいいよー♪』

P『ありがとう』

里奈『で、アタシはこれからどうすれば良いの?』

P『俺が近いうちに藤本さんと橘さんが話せる機会を作るからさ』

P『その時にまた声をかけて良いかな?』

里奈『オッケー♪待ってまーす☆』

P『(こうして藤本さんに橘さんと話しをしてもらう約束を取り付けた)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(えーと、小銭小銭…)』ゴソゴソ…

P『っと…』チャリーン…

P『(危ない危ない…自販機の下に入らなくてよかった…)』スッ…

P『…ん?』

P『(何か落ちてる…)』ヒョイ…

P『(…これはキャラ物のストラップか?)』

P『(どっかで見たことあるな、このキャラ…)』

P『(アニメキャラなのはわかるけど…)』

P『……』

P『(う〜ん…思い出せない…)』

P『(モヤモヤする…)』

『…あっ!』

P『ん?』
?『な、なぁ?そのストラップってここらへんに落ちてたやつか?』

P『え?まぁ…そうだけど…』

?『それ、あたしのなんだ!返してもらってもいいか?』

P『あぁ、そうなんだ』

P『はい』スッ…

?『ありがとなっ!』

?『拾ってくれたんだろ?』

P『うん。ここの自販機の前に落ちてたよ』

?『そっかー…んじゃあ、ジュース買う時に引っかけちまったか…』

P『……』

P『(可愛いけど、ちょっと口調が男前な子だな…)』じー…

?『…ん?』
?『なんだよ?』

P『えっ…あぁ、いや…』

P『そ、そのストラップ…良いなぁって思ってさ…』

?『おっ!これわかるのか!?』

?『良いよなぁ!魔法少女ラブリーチカ!』

P『(あぁ、そうだ。魔法少女ラブリーチカだ!)』

?『これを知ってるなんて、なかなか話せそうな奴だな!』

奈緒『あたし、神谷奈緒!』

奈緒『良かったら名前、教えてくれねーか?』

P『俺?俺はモバプロ』

奈緒『モバな!』

奈緒『ホントに拾ってくれてありがとなモバ!』

奈緒『また今度ゆっくりラブリーチカの話でもしようぜ!』

奈緒『じゃあな!』タッ…

P『……』

P『(神谷奈緒…)』

P『(アニメが好きなのかな?)』

P『(…ラブリーチカ、レンタル置いてあるかな?)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(さてと、昼飯の時間だ)』

P『(今日の定食はなんだろうな…)』

ありす『モバくん』

P『橘さん』

ありす『あの…今日のお昼ってどうするか決まってる?』

P『……』

ありす『……』

P『一緒に食べよう、橘さん』

ありす『えっ?』

P『お弁当作ってきてくれたんだよね?』

ありす『…!』

ありす『……そうだけど』ムスッ…

P『…あれ?なんで不機嫌そうな顔してるの…?』

ありす『そういう風に先に言っちゃうのはデリカシーが無いって…思う…』

P『ご、ごめん…』

P『(だってこの前、察しが悪いって言われたもんだし…)』

P『(乙女心は難しいな…)』
ありす『まぁ…一緒に食べられるなら良いけど…』

P『俺も橘さんと一緒にお昼食べられるの嬉しいよ』

ありす『……』

P『……』

ありす『…そういうのはずるいって…思う…』

P『(…可愛いな、橘さん)』

P『そうだ。せっかくだから今日も外で食べようか?』

ありす『うん。私は構わないわ』

ありす『また屋上へ行くの?』

P『今日は中庭に出てみない?』

P『花壇の花を見ながら食べる食事も乙なものだと思うよ』

ありす『良いわね。素敵だと思う』

P『よし。それじゃあ、行こうか?』

ありす『うんっ』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『おっ、そこのベンチが空いてるね』

P『あそこで座って食べようか?』

ありす『うん』

P『よいしょっと…』スッ…

ありす『…お花、綺麗ね』スッ…

ありす『きっと良い人に育てられてるのね…』

P『橘さんは花とか好き?』

ありす『どちらかといえば、好きな方』

ありす『お花は疲れた心を癒してくれるって思う』

P『そうだね。見てるだけで心が安らぐ気がするよ』

ありす『ホントにそう…』

ありす『ねぇ、あなたはどんなお花が好き?』

P『好きな花?』
P『うーん…なんだろう…』

P『(あんまり花は詳しくないんだけど…)』

P『…あっ。ヒマワリとか好きかな』

P『なんだか元気になれる気がしてさ』

ありす『ヒマワリか…』

ありす『ふふっ。あなたには似合ってる』

P『そうかな?』

ありす『うん』

ありす『だって…』

ありす『私もあなたといるだけで、元気になれるから…』

P『橘さん…』

P『(今すぐ抱きしめてやりたいぐらい感激だな…)』
ありす『そ、そろそろお弁当…食べましょうか…』

P『あ、うん…』

ありす『…その』

ありす『…期待は、しないで?』

P『作ってきてもらえただけで嬉しいから大丈夫だよ』

ありす『…そう言ってくれるからこそ、尚更失望させたくないのに』

ありす『はい、これ…』スッ…

P『ありがとう。開けても良い?』

ありす『どうぞ…』

P『それじゃあ…』パカッ…

P『…おおっ!?』
P『(そぼろご飯にから揚げ…ポテトサラダ、焼き魚…)』

P『(それにタコさんウインナーまで!)』

P『(そしてデザートはイチゴ…)』

P『(これは…とても美味しそうだぞ!)』

ありす『あんまり見ないで…恥ずかしい…』

P『いや、恥ずかしがる必要も無いくらい凄く美味しそうだよ』

P『ウインナーとかキレイにタコさんだし…』

ありす『タコさんにしちゃったけど…子供っぽくない…?』

P『むしろ凝ってるなぁって印象だよ』

P『俺の為に頑張ってくれたんだなって思う』

ありす『……』

ありす『……愛情、込めておいたから』ボソッ…

P『えっ?』

ありす『…なんでもない。それよりも、食べてみて?』

P『あ、うん…』

P『(橘さん、なんて言ったんだろう?)』
P『それじゃあいただきます』

ありす『はい。どうぞ』

P『あむっ…』ヒョイ…モグモグ…

ありす『…どうかしら?』

P『……』ゴクン…

P『……う』

ありす『…!お、美味しくなかった…!?』

P『美味いっ!!』

ありす『えっ…』

P『橘さん!これ美味しいよ!!』

ありす『ほ、本当?無理してちゃ、イヤよ?』

P『無理なんてしてないよ。ホントに美味しいよ』

ありす『……』

ありす『…良かったぁ』ニコッ
P『これなら毎日でも食べたいくらいだね』

P『橘さんはきっと良いお嫁さんになるね』

ありす『えっ…?』

P『ん?』

ありす『良い…お嫁さん…?』

P『あ…』

P『え、えっと…』

ありす『……』モジモジ…

ありす『そんなの、まだわからないわ…』

P『そ、そうだよね…』

ありす『でも…』

ありす『お弁当なら…また作って…』

P『橘さん…』

ありす『ほ、ほら。残さず食べて?』

P『あ、うん…』

P『(無意識に凄いこと口走っちゃったな、俺…)』

P『(こうして橘さんの手作り弁当を食べた)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(うーん…)』

P『(この前、廊下で会った眼鏡をかけたみくは本当にみくだったんだろうか?)』

P『(けど、普段の猫キャラとは正反対だったし、やっぱり双子の姉か妹?)』

P『…ん?』


みく『……』スタスタ…


P『(あれは…みく…?)』

P『(今も眼鏡をかけてるな…)』

P『(いや、彼女が本当にみくなのかっていう確証っていうのは無いんだけど…)』

P『(校舎裏の方に向かってるのか…?)』

P『(…ちょっと付けてみるか)』タッ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

みく『……』

みく『今日は猫チャン、いないにゃあ…』


P『……』

P『(あの猫に会いに来たわけか…)』

P『(あの鈴が付いてたけど、みくの飼い猫ってわけじゃなかったのか)』

P『(しかし、今は普段通りの猫口調だな…)』

P『(いや、敬語でクールな感じの方が普段通りなのかもしれないけど…)』

P『(つまり、みくは俺の前では猫を被っている?)』

P『……』

P『(って、上手いこと言ったつもりか俺)』

P『(ていうか、俺に対しても敬語でキツい感じだったしなぁ)』
みく『ンー…』コキコキ…

みく『優等生でいるのも、楽じゃにゃいにゃあ…』

みく『かと言って、今更みんなの前で猫キャラになるのも引かれちゃう気が…』


P『……』

P『(本当に猫を被っていたのか…)』

P『(失望しました。みくにゃんの友達やめます)』

P『(…って、いうのは冗談で)』

P『(俺の前では素の自分を出しているってことか…)』

P『(みくのことだから、クラスとかでも構わず猫口調で過ごしているものだと思っていたけど…)』

P『(優等生キャラを演じているのは、何か理由があるのだろうか?)』

P『(うーん…気になる…)』

P『(こうして、みくがみんなの前では自分を曲げている事実を知った)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『(さて、藤本さんに橘さんと仲良くなって欲しいというお願いをしたわけだけど…)』

P『(藤本さんは…)』


里奈『じゃねー☆』


P『(よし。まだ残ってるな)』

ありす『モバくんっ』

P『橘さん』

ありす『……』

ありす『一緒に…帰りましょう?』

P『うん。もちろん』

ありす『…!』

ありす『えへへ…良かった…』

ありす『それじゃあ…』

P『あっ、ちょっと待って?』

ありす『えっ?』
P『今日はさ、二人じゃなくて三人で帰ろうと思うんだ』

ありす『…?』

P『おーい、藤本さん』

ありす『…!?』

里奈『ん?』

里奈『あぁ、ピーすけおつにゃん☆』タッ…

里奈『なーに?』

里奈『って、あ…』

ありす『……』

里奈『ありりんがいるってことはー…』

P『これから時間大丈夫?一緒に帰らない?』

里奈『そーいうことね♪オッケー☆』

P『良かった』

ありす『…モバくん』くいっ…

P『…!』
ありす『…どういうこと?』

P『あぁ、いや。みんなで帰った方が楽しいかなって』

ありす『私と二人っきりじゃ…楽しくないの?』

P『いや、そういうわけじゃないんだけどさ…』

ありす『それじゃあ、どういう…』

里奈『あー、ごめんねーありりん?』

里奈『なんか彼氏との時間邪魔しちゃってるみたいでさー』

里奈『けどー、ピーすけがアタシを誘ったわけだし…』

里奈『許してにゃん☆』

ありす『……』

ありす『…別にあなたにどうこう言うつもりは無いけれど』

ありす『私とモバくんは恋人関係じゃない』

ありす『それと…その変な呼び方、やめてくれる?』

里奈『うわーん、ありりんやっぱりクールだよぉー』

P『まぁまぁ、橘さん…藤本さんも悪気があるわけじゃないし…』

P『とりあえず、今日だけでも三人で帰るのはダメかな?』

ありす『……』

ありす『…誘ったのは私だし、それは構わないわ』

ありす『…行きましょう』スッ…

P『うん、それじゃあ藤本さんも…』

里奈『はーい☆』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ありす『……』テクテク…

P&里奈『……』テクテク…

里奈『…ねぇ、ピーすけ?ありりん、マジおこぷんみたいなんだけどさ』

里奈『これアタシ、仲良くなれんのかな?』

P『…大丈夫だよ、きっと…』

里奈『なんか頼りなーい…』

P『(とは言っても、橘さんと藤本さんって正反対って感じだからなぁ…)』

P『(何か共通の話題があれば良いんだけど…)』

P『…藤本さん、読書とか好きだったりしない?』

里奈『アタシ?けっこー好きだよ☆』

P『おっ…!』

P『(これは意外だけど橘さんとの共通の話題で盛り上がるチャンスか!?)』

里奈『コンビニでさ、バイクの雑誌とかよく立ち読みすんの☆』

P『…そういう読書ですか』
里奈『いや、ムズカシー本とか読んでも内容入ってこないしー』

里奈『教科書とかってマジつまんないと思わん?』

P『(教科書も読書に入るのか?)』

里奈『てゆーか、もうすぐテストだよね!マジヤバ!』

里奈『でも、ありりんは勉強得意そうだから余裕っぽいよね♪』

ありす『……』

ありす『私は普段の積み重ねがあるから。当然よ』

P『(うっ…これまたキツい…)』

里奈『おぉー、なんかカッコイイね!』

里奈『何かを頑張ってるのってステキだと思うよ!』

ありす『……』

ありす『…普通のことよ』

P『(でも…)』

P『(藤本さんはそんな橘さんの言葉に気を悪くしたりせず、逆に橘さんを心から褒めてくれる…)』

P『(やっぱり橘さんには藤本さんとは是非仲良くなってもらいたい…)』
ありす『…藤本さん』

P『(おっ…)』

里奈『ん?どったの、ありりん?』

ありす『だから、その呼び方…』

ありす『…まぁ、言っても聞かなそうだからいいけど』

ありす『あなたはモバくんとは…仲が良かったの?』

P『あ、それは…』

里奈『あー、やっぱ気になっちゃう系だ?』

里奈『どうだと思う?』

ありす『…質問をしてるのは私なんだけど?』

里奈『キャハハっ♪それもそうだ☆』

里奈『まぁ、これから仲良くなれたら良いなとは思ってるよ?』

ありす『…これから?』
ありす『それって…』

里奈『あー、深い意味はないない!』

里奈『ただ最近、二人がたのしそーにしてるの見て良いなーって思っただけ☆』

里奈『そこにアタシも混ぜてほしーみたいな♪』

ありす『…そう』

ありす『けれど、あなたには、大勢の友達がいるでしょう?』

ありす『なのにどうして、私たちとも仲良くなりたいと思うの?』

ありす『それに私のこと……他の人みたいに生意気な奴だとか思わないの?』

里奈『んー…そういうのよくわかんにゃいにゃー』

ありす『…私は真面目に話してるんだけど?』

里奈『アタシもマジだけど?』

ありす『……』

ありす『…変な人』

里奈『あっ、それ褒め言葉かにゃ☆』

P『……』
P『(内容はともかくとして…)』

P『(二人の会話のキャッチボールは成立している…)』

P『(藤本さんは橘さんに友好的に接してくれているし…)』

P『(橘さんも折れて仕方なくって感じだけど藤本さんを無視するわけでもなく…)』

P『(これは、二人が仲良くなれるチャンスはいくらでも…)』

ありす『……』ぐいっ…

P『…ん?』

ありす『…モバくん』ぼそっ…

P『…どうしたの?』

ありす『……』

ありす『…次は二人きりで帰りましょう?』

ありす『私…あの人、苦手だから』

P『……』

里奈『えーなに?二人でナイショバナシ?』

里奈『アツアツー☆』

P『(二人を友人関係にする計画は…)』

P『(まだまだ前途多難のようだ…)』

P『(こうして3人で楽しく?下校した)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

李衣菜『今日も1日、お疲れ様!』

李衣菜『これ、今日までのお兄ちゃんの好感度だよ!』

ありす アコガレ きらり シリアイ 卯月 ナカヨシ みく シリアイ まゆ ナカヨシ 早苗 シリアイ 愛梨 デアイ 凛 シリアイ 奈緒 デアイ リーナ お兄ちゃん大好き

李衣菜『それじゃあ、お兄ちゃんおやすみ!』


P「奈緒が増えたな」

P「これで全キャラクター登場かな?」
19日目

P『さてと、今日の予定は…』


P「よし。今日も1日の予定を決めてセーブするか」

P「休み時間1はどうする?」

1.1年教室前 李衣菜
2.2年教室前 奈緒
3.2年教室前 まゆ
4.校舎裏 みく

>>965
P「休み時間1は1年教室前…」

P「休み時間2はどうしよう?」

1.自分の教室 凛
2.2年教室前 奈緒
3.2年教室前 早苗
4.1階廊下 ウサミン

>>968
P「1階廊下か…」

P「次は昼休みだな」

1.中庭 きらり
2.食堂 卯月
3.中庭 早苗
4.自分の教室 ありす

>>971
P「食堂だな」

P「次は休み時間3だ」

1.3年教室前 夕美
2.2年教室前 まゆ
3.家庭科室前 きらり
4.校舎裏 みく

>>975
P「校舎裏を選んだら…」

P「最後に放課後だな」

1.自分の教室 ありす
2.1階廊下 卯月
3.花壇 凛
4.家庭科室 愛梨

>>979
ここで中断します

次回からは次スレに突入しようと思います
おかげさまで1スレ目を完走することが出来ました
安価参加、支援ありがとうございます

次スレを立てた際には雑談スレの方で宣伝させていただこうかと思うので、よろしくお願いします
それでは続きはまた後日に
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0941869-1371906707.jpg
藤本里奈(18)

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神崎蘭子(14)

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五十嵐響子(15)

08:13│モバマス 
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