2013年11月09日

モバP「小梅の手」

モバP「気になる」


みたいなの。もう日付変わっちゃったけど立ったら書く


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ちひろ「何ですか藪から棒に」

モバP「ああちひろさん。いや、小梅の手のことなんですけどね」

ちひろ「小梅ちゃんがどうかしたんですか?」

モバP「どうかした、って程のことじゃあないんですが……」

ちひろ「?」

モバP「一時期、小梅関連のイベントが立て続けに来たことがあったじゃないですか」

ちひろ「ああ、メイドにハロウィンに雪山ロケでしたっけ。その節はどうも稼がせていただきまして」

モバP「ええ……メイドは何とかやりくりしましたが、ハロウィンでは俺もとうとうKAKINさせられましたね……まあ俺は運よく小悪魔ニートを他所の事務所にやってひと財産作れたので、6k程度で何とかロケまで乗り切れましたが」

ちひろ「じゃあ次はイベント上位報酬で小梅ちゃんの新衣装を」

モバP「やめろくださいしんでしまいます」
モバP「と、ともかく、そういったイベント事をこなすうちに、小梅とも随分打ち解けてきたんですが」

ちひろ「いいことじゃないですか。何か問題でも?」

モバP「……手がね、見えないんですよ」

ちひろ「……はい?」

モバP「だから、手を隠すようななっがい袖の服ばっかり着てて、あいつの素手を見ることがほとんど無いんですよ」

ちひろ「んー……確かにあの子はそういう服を好んで着てるみたいですけど、そういうのもあの子の可愛いところじゃないんですか?」

モバP「え? そりゃ小梅が可愛いのは当たり前のことじゃないですか何を今更」

ちひろ「」イラッ
ちひろ「話がよくわからなくなってきたので、もう一度順序立てて説明してもらえますか?」

モバP「小梅が、手を隠すような長い袖の服ばっかり着てるんですよ」

ちひろ「単に、それが彼女なりのファッションなんでしょう?」

モバP「でもレッスンの時もアレなんですよ」

ちひろ「え、そうなんですか?」

モバP「ええ。ボーカルレッスンはともかく、ダンスレッスンの時も長袖ジャージで。余った袖ぶんぶん振り回しながら踊ってて、まあそこが可愛いんですが」ゲヘヘ

ちひろ(ノロケうぜぇ)

モバP「ダンスの動きが激しくなってくると、たまーに袖が隣の子の顔面にヒットしたりして」

ちひろ「え、それはちょっと危ないんじゃないですか?」

モバP「慌てて謝る小梅が可愛いから問題ないです」

ちひろ「言い切りましたね?」

モバP「まあ最近は、小梅も周りも余った袖のリーチをだいたい見切れるようになってきてるんで、そういう事故は滅多にありませんから。蘭子なんかノリノリで「ククク、貴様の動きは既に見切った!」とか言ってますし」

ちひろ「楽しそうですね」

モバP「言いながらたまに直撃してますが」

ちひろ「駄目じゃないですか」

モバP「この前は、振り回した袖が逆に小梅自身の顔に直撃しちゃって「あうぅ……」ってなってたりもしましたが、それもまた超ォ可愛くて。あ、写メ見ます?」

ちひろ(危ないのはむしろこの人の方かもしれない)
モバP「ゴホン。とまあ、とにかくそういう具合に、小梅は袖の長い服ばっかり着てるんですよ」

ちひろ「みたいですね」

モバP「ほら、この服も長袖ですし、この日もこんな服で。他にもこの日だって……」

ちひろ「わかりましたから写メはもういいです。というか業務連絡用のケータイで何撮りまくってるんですか」

モバP「宣材候補です」

ちひろ「無駄に凛々しい顔して言い切りましたね。ならその写真データが入ったSDカード徴収してもいいですか」

モバP「死んでも渡さん」

ちひろ「ならころしてでもうばいとる」

モバP「な なにをする きさまー!」
モバP「緑色の悪魔め……運営の犬め……」エグッエグッ

ちひろ「いいから本題を進めてください」

モバP「ここまで来ると気になりませんか?」

ちひろ「何がですか」

モバP「だから、小梅の手ですよ。どうしていつもあんな長袖で隠してるんだろう、って」
ちひろ「でも、ステージ衣装では普通に手が見えてるじゃないですか」

モバP「あれも最初は『手が隠れるような長袖の衣装』がいいって言ってたんですよ。でも俺が小梅の手が見たかったんでプロデューサー権限であれにしました」

ちひろ「迷いなく職権乱用してますね」

モバP「いやいや、ちゃんとプロデュースのことも考えてやってますって。メイドの時には折衷案として手袋、ハロウィンでは本人の希望通り袖で手が隠れるような衣装にしましたけど。でもやっぱり、あの綺麗な手を見せない手はないと思ったので」ドヤッ

ちひろ(この程度で上手いこと言ったつもりなのかしら)
ちひろ「まあたしかに、普段長い袖で隠してるせいか、すごく色白でほっそりしてて、綺麗ですもんね、小梅ちゃんの手って」

モバP「あの「小梅」がマイクを握っている「手」…あれ……初めて見た時…なんていうか……その…下品なんですが…フフ……」

ちひろ「早苗さんちょっといいですか?」

早苗「ん? P君シメるの? オッケー任せて」

モバP「」
モバP「台詞の続き知ってるってことは元ネタあるってわかってたはずですよね?」ボロッ…

ちひろ「パロディだろうとなんだろうと、アイドルのプロデューサーが言っちゃいけない台詞ってあると思うんですよ」

モバP「ごもっともです」

ちひろ(仕事中に写メ撮りまくったり、既に色々アウトな気もするけど)

モバP「でまあ、『なんであんな綺麗な手を普段はひた隠しにしてるんだろう』って話に戻ってくるわけですが」

ちひろ「本人に直接聞いたらいいじゃないですか」

モバP「そんな身も蓋もない。こうやってアレコレ妄そ……もとい予想するのが楽しいのに」

ちひろ「アイドルの私服姿盗撮したり、やってることがゴシップ記者とあんまり変わりませんねプロデューサーさん」

ちひろ「……まあその楽しさはわかりますが」

モバP「さすがちひろさんは話がわかる」

モバP「さて、小梅は何故手を隠しているのか」

ちひろ「隠している、というからには、何か見られたくない理由があると考えるのが自然ですよね」

モバP「ですね。じゃあどういう理由だと思います?」

ちひろ「そうですね……って、プロデューサーさんも考えてくださいよ」

モバP「いやぁ、既に自分では色々考えてみたんで、他の人のアイデアを聞いてみたいなと」

ちひろ「考えてみたって、たとえばどんなのですか?」

モバP「そうですね、たとえば……」
変質者『ああ……そこのお嬢さん、ちょっといいですか』

小梅『え、な、何……ですか……?』

変質者『君のその手……指……白くて細くてすべすべしてそうで、ああァ〜ッ、ホントにとッッッても美味しそうな手をしてますねぇ。なめてみたい、かじってみたい、さわさわモミモミしてみたいッ……!』

小梅『え、え……? え……!?』

変質者『ハァハァ、お、おお嬢さん、君のその手…… p r p r し て い い で す か ?』

小梅『ひ、ひぇぇっ』
モバP「……というような事件があって以来トラウマで手を隠すように」

ちひろ「ちょっと待ってください。ひとついいですか?」

モバP「なんでしょう」

ちひろ「逮捕される前に今の仕事の引き継ぎだけはちゃんとしていってくださいね?」

モバP「なんで俺が逮捕されるんですか。たとえばの話ですよ、たとえばの」

ちひろ「その割に変質者の演技がやたら真に迫ってたんですけど」

モバP「気のせいです。小梅の指をprprしたいなんてこれっぽっちも考えてません」

ちひろ(早苗さんにパトロール強化お願いした方がいいかしら)

モバP「それじゃ、別の想像ですが……」

小梅『〜〜〜♪』フンフフーン

ボタッ ガササッ

小梅『? なに、か、いる、の……?』

手『』ズリ

小梅『』

手『』ズリ、ズザザザザザッ

小梅『ひゃ、あ、て、手だけが勝手に動いてっ……!?』

手『』バッ ガシッ

小梅『や、やぁっ、い、痛、い……!』ギリギリギリ

……ブチッ ボタッ ブシュゥゥ

小梅『あ、ぁ、わたし、の、手……手、が……』

手『』シャッ ピタッ

小梅『あ……え……?』

小梅の手『』グググ

小梅『や、やぁああぁぁぁぁぁ――……!!』
モバP「……みたいな事件があって、それ以来自分の手を見ないように長い袖で」

『異議あり!!』バァン

ちひろ「ちょっと待って下さいプロデューサーさん。その推論には明らかな矛盾があります」

モバP「ほう。それを示す証拠がありますか」

ちひろ「もちろんです」

『くらえ!!』ジャァン

モバP「これは……小梅のプロフィールですか。美味哉美味哉」ムシャァ

ちひろ(「くらえ!」ってそういう意味じゃないはずなんですけど……)

ちひろ「ええと、とにかく。彼女の趣味はこの通り、見事なまでにホラー系です」

モバP「そうですよ」

ちひろ「それほどの恐怖体験をして、普段から自分の手を見ないようにまでしている子が、ホラー系の趣味に傾倒するとはとても思えません!」ズビシッ

モバP「くっ!」ズギャァ

ちひろ「……というかほんとに真面目に考えてますか?」

モバP「俺ぁいつでも真面目に不真面目です」
モバP「……ちゃんと真面目な話すると、最初はちょっと心配というか、不安もあったんですよ」

ちひろ「不安? 何の不安ですか?」

モバP「そんなことはないだろうと勿論信じてはいましたが……可能性の問題として、もし、仮に、万が一、あの袖がリストカットの痕を隠すためのものだったりしたら……と」

ちひろ「ああ……たしかにそれは、本当だったらちょっと問題になりそうですね。いくらホラー系の雰囲気で売り出してるにしても、あの年ですし」
モバP「でしょう? でも最初の頃はまだ壁があって確認できなかったんですよ。「小梅! お前の手ちょっと見せてくれ!」って頼んでも恥ずかしがって見せてくれませんでしたし」

ちひろ「まあ、知り合って間もない頃じゃ仕方ないですよね」

モバP「「今ちょっと手相占いにハマってるんだ見てあげよう」作戦もあっさり拒否されて失敗しましたしねー。ああ、あの時は先に楓さんや拓海の手をすりすりしてカモフラージュまでしておいたのに」

ちひろ「うん……? ま、まあ、それはちょっと作戦自体が回りくどかったんじゃないでしょうか」

モバP「着替え中ならさり気なく確認するチャンスもあるかと、タイミング見計らってドリンクの差し入れに行ったら涼のやつに叩き出されましたし」

ちひろ「もう単純に変態として警戒されてただけなんじゃないですかねそれは」
モバP「まあそういった紆余曲折を経つつも何とか素手の確認ができて、リストカットの懸念は払拭できたわけですが」

ちひろ「プロデューサーさんに対する疑念は膨らむ一方なんですけど」

モバP「疑問は残るんですよねー。なんで普段はあそこまで隠そうとするのか」

ちひろ「さらっと無視しましたね……というかナチュラルに「何かを隠すためにああいう服を着てる」って前提で話してましたけど、もっと単純に、ああいうファッションが好きだからそういう服ばっかり着てるって発想には至らないんですか?」

楓「そういう意匠が好みなんですね……服だけに。ふふっ」

モバP・ちひろ「!?」
ちひろ「どこからともなく現れたと思ったら言うだけ言って帰っていきましたね……。一体何しに来たんでしょうか」

モバP「今日はオフだった気がするんですが……まあそれはともかく。――うちの小梅がファッションセンスないみたいな言い方はやめてもらえます?」

ちひろ「なんでいきなり喧嘩腰なんですかこの人。そろそろ面倒くさいんですけど」

モバP「袖余らせてるって共通点はありますけどね、小梅は色んな服をもうほんっとに可愛く着こなしてて」

ちひろ「はいはいわかってます知ってますよ私も事務所で見てますから。あっ、ていうかまだデータあったんですかその盗撮写真!」

モバP「盗撮写真とは失敬な。これは、えーと、そう、小梅の成長記録とか、小梅と共に歩んできた美しい日々の思い出とか、そういう清いものですよ!」

ちひろ「便利に使ってるみたいで悪いんですけどお願いできますか早苗さん」

早苗「まっかせといてー」スッ ベキィ

モバP「あ゙――――ッ本来二つ折りになっちゃいけないものが綺麗に二つ折りに!!」

ちひろ「お疲れ様です。すいませんね、今度美味しいお酒差し入れしますから。プロデューサーさんの奢りで」

早苗「もうすぐお花見シーズンだし、期待して待ってるよん」

モバP「くっ……重ね重ね外道だこの事務員……! まあいいですよ、どうせ自宅のPCにバックアップが……」

ちひろ「今度泉ちゃんに頼んで、そういうデータ消去するウィルス作ってもらいますね。自宅のPC宛にメールで送っておきます」

モバP「ウィルス付いてるとわかっててメール開ける馬鹿が居ますか」

ちひろ「小梅ちゃんの生写真も一緒に添付しておきますよ」

モバP「開けざるを得ないッ!」

ちひろ「居ましたよ馬鹿がここに」
モバP「帰ったらウィルス対策を強化しておかないと……」

ちひろ「で、小梅ちゃんのことですけど、そういう服が好きなんだなぁこの子は、で納得できないんですか?」

モバP「でも「手見せて」って言ったら恥ずかしいとか何だとか理由付けて断るんですよ? やっぱり単なるファッションだけじゃなく、何かを隠そうという意図があるとしか」

ちひろ(単純に、小梅ちゃんと打ち解けてきたっていうのがプロデューサーさんの一方的な勘違いだったってだけの話じゃないんですかねこれ)

ちひろ「あの、プロデューサーさん……ええと、あんまりハッキリ言うと傷つくかもしれないので言葉選んで言いますけど……」

モバP「なんですか」

ちひろ「……とりあえず、パーフェクトコミュニケーションが100%発生するアイテム大量入荷しときますから、それ箱で買って頑張りましょう?」

モバP「うっわぁ婉曲表現がかえって胸に刺さるぅ」

ちひろ「嫌われるようなことした心当たりがあるなら早いうちに自首した方がいいですよ?」

モバP「言ってる! もう全部言ってるししかも何か冤罪まで付いてる!」
ちひろ「じゃあ聞きますが、ステージ衣装着た小梅ちゃんの素手を見た時、何か隠さなきゃならないようなものがありましたか?」

モバP「リストカット痕は勿論のこと、特に変なところはありませんでしたよ。うっわ肌白ぇー、指ほっせぇー手ぇ綺麗ー、とは思いましたけど」

ちひろ「プロデューサーさんのそういうなめまわすような視線から隠すために長袖を着てる可能性を提唱します」

モバP「却下で。俺と小梅の信頼関係はそんなもんじゃありませんから」キリッ

ちひろ(うっわぁドヤ顔で言い切りましたよこの人)

モバP「だいたい俺がスカウトする以前からああいう服着てたんですから、少なくとも、俺に見られるのを嫌がってああいう服着てるわけじゃない事は確かです!」

ちひろ(ああ、もしそうだったら嫌だなっていうのはやっぱりあるんですね)
モバP「もうちょっと何かこう、ドラマ性とか意外性のある想像はできないんですか? 脳が固いんですか?」

ちひろ「」ムカッ

ちひろ「じゃあ……うーん……あ」

モバP「何か思いつきましたか」

ちひろ「誰かからもらった指輪をずっと付けてたいんだけど、それ見た周りの人に冷やかされるのが恥ずかしいから長い袖で隠してる……とかだったら、可愛い理由だと思いません?」

モバP「なるほど。ちょっとその男探してブッ●してきます」

ちひろ「落ち付きましょうね?」キュッ
モバP「ハッ、俺はいったい何を」

ちひろ「正気に戻りましたか?」

モバP「大丈夫です。おれは しょうきに もどった」

ちひろ(なんか駄目な気が……いやどうせ元々そうでしたか)

モバP「しかし仮に、もしも、万が一いや億が一兆が一、小梅に彼氏がいたとしてもですよ? あのくらいの年頃で彼女に指輪贈るほどの甲斐性があるとは思えないんですが」

ちひろ「まるで自分ぐらいの年なら甲斐性があるみたいな言い方ですね」

モバP「」ゴフッ

ちひろ「だいたい、別に縁日で売ってるようなオモチャの指輪だっていいんですよ。こういうのは、二人の思い出の品ってことが大事なんですから……ふふっ」

モバP(守銭奴にはあるまじき乙女思考……なにこれ怖い)

ちひろ「それに、高い指輪を贈る甲斐性がある年代の男性が恋人だったとしても、それはそれで……フフフ……」

モバP「あの、うちのアイドルネタにしてそういうエグイ想像するのやめてもらえますか」

ちひろ「プロデューサーさんが想像してみろって言ったくせに……何なんですかもう」

モバP「そこまで嫌なリアリティは求めてないです」

モバP「でもそうか……たしかに指輪しててもバレないよなあの袖……」

ちひろ「あら、誰かに贈るご予定が? まゆちゃんが興味持ちそうなお話ですね」

モバP「おいやめろ」
ちひろ「というか、やっぱりこんな妄想話をしてるだけじゃ話が進みませんし、スレタイ詐欺って言われちゃいますよ。いい加減小梅ちゃん本人にアプローチしに行くべきだと思います」

モバP「そ、それもそうですね」

モバP(スレタイって何だ……?)

ちひろ「ほら、今日はたしか午後からレッスンですよね? もうすぐ来る頃ですよ」

ちひろ「きちんとした信頼関係を築けているんなら、その行き帰りの途中にでも、しっかり真相を聞き出してきてください」

モバP「ふ、ふふ、俺と小梅の仲なら、そのくらい朝飯前ですよ」

ちひろ(言いつつ膝は震えてますけどね)

ちひろ「あ、もし私の「パパ」がくれた指輪を隠してる説が当たってたら、相手の情報も聞き出しておいてください。スキャンダルになる前に沈めますんで」

モバP「はい了解で……沈め……え?」
ガチャ

小梅「お、おは、よう、ご、ございます……ちひろさん、プロデューサー、さん」

モバP「おう、おはよう」パシャ

ちひろ(今なんかカメラ音が……)

モバP「今日は個人レッスンだぞ。体調は大丈夫か? またホラー映画見て夜更かしとかしてないだろうな」

小梅「だ、だいじょうぶ、です……やれます」フンス

ちひろ(あ、結構積極的になってるのはたしかなんですね)

モバP「よし、それじゃちひろさん、行ってきますね」

ちひら「あ、はい。気をつけてくださいね……小梅ちゃんも」

小梅「? は、はい、大丈、夫、です」

モバP「はっはっは、俺が付いてますから心配いりませんよ!」

ちひろ「プロデューサーさーん、手出したら蟹工船ですからねー?」

モバP「は、はっはっは、そそそんなことあるわけないじゃないですかぁ」

小梅「カニ、光、線……? きらりん、びーむ、みたい、な?」

モバP「うん、レベルが高いカニはビームを撃てるんだよ。そういうことにしておこう」

小梅「?」

ちょっと休憩
ログインボーナスが更新される前には来られたよ(白目
今夜中に終わりまで行けるかなー

モバP「……さて、そうこうしてるうちにこんな時間だ。そろそろ撤収するぞー」

小梅「わ……わ、かり、ました」

彩華「はぁ〜い」

モバP「忘れ物のないようにな。涼も、自分の荷物取ってこい」

涼「アタシが居ない間に小梅に変なことしようとするんじゃないよ?」

モバP「はっはっは」

涼「……するんじゃないよ?」

モバP「あっはっはっは」

涼「……ッせい!」ゴッ!

モバP「ぐふぉ!!」

涼「じゃあ小梅、一緒に行こっか。ここに居ちゃ危ないから。ほら、手」

小梅「あ、えっと…………う、うん……」ギュ

涼「ん」ギュ

涼「それじゃPサン、先に車で待ってるから、復活したら早く来てよね」タタッ

小梅「あ、ぷ、プロデューサー、さん、また、あとで……」トコトコ

モバP「」チーン

彩華「……だいじょうぶぅ?」

モバP「うぅ……き、キスしてくれたら生き返るかも……」ガクガク

彩華「それじゃあ、ん〜〜」

モバP「ぅおい待て待て本気でやるな! 問題になるだろ!」ガバッ

彩華「あぁ〜ん、ざんねぇ〜ん」クスクス

モバP「……からかいやがって。でもまあ、なんだ。今回はありがとな」ポム ナデナデ

彩華「うふふっ、そんな子供扱いしないでほしいなぁ〜。あやか、もう19だよぉ〜?」

モバP「ん、ああすまんすまん、つい、小梅とかにやる時のクセで」

彩華「……もぉ〜、ほんとに小梅ちゃんラブなんだからぁ。まあ、別にいいんだけどぉ」

モバP「いやまあたしかに個人的には小梅を推してるが……別に、お前らのプロデュースに手抜いてるってわけじゃ決してないからな?」

彩華「言われなくてもわかってるってばぁ。ほらぁ、早く事務所に帰ろうよぉ〜」ギュ タタッ

モバP「っとっとわかったわかった、急かすなって」タタタッ
モバP(駐車場に来ると、小梅と涼が手を繋いで待っていた)

モバP(……正確には、繋いだ手を涼の上着のポケットに突っ込んだ状態で待っていた。何だその恋人みたいな真似、羨ましい)

モバP(なのでストレートに「おい涼、それ代われ」って言ったら笑顔で脛を蹴っ飛ばされた。いてぇなこいつめ)

モバP(小梅は結構気恥ずかしそうにしてたが、まあ、満更でもなさそうだった。その可愛さに免じて、涼の横暴も許してやることにする)

モバP(……別に握り拳+笑顔のプレッシャーに押し負けたとかそういうアレではない。そう、俺は心が広いので! ビビってるわけじゃないもんね!)


ドルルルン...
モバP「……んじゃ、車出すぞー。ちゃんとシートベルトしとけよー」

「はぁ〜い」「は、い……」「わかってるよ」
モバP(走り始めたが、どうやら後ろの席で、小梅と涼はまだ手を繋いでるらしい)

モバP(ぐぬぬぬぬ)

涼「ほらPサン、ちゃんと前見て運転してよね」

モバP「わぁっとるわい! くっそー涼てめぇ、小梅独占禁止法違反でしょっ引くぞ」

涼「その前にPサンが早苗サンにしょっ引かれそうな気がするけどね」

小梅「あ、あの涼さん、手、そろそろ……」

涼「いいじゃん、いっつも袖越しだからさ、新鮮なんだよ」

小梅「ぁぅぅ……」


涼「小梅の手、ひんやりしてるな……」

小梅「りょ、涼さんの手は、あったかい、です……」エヘヘ

涼「そうか? でも、手が冷たい人の方が、心があったかいって言うよな」

小梅「そ、そんなことない、と、思う……も、もしそうだったら、ゾンビも皆、心があったかいって、ことに……」

涼「ゾンビの体温って……いや、あんまり考えたくない。夢に見そうだし」

小梅「あ、えと、そうじゃなくて……」

小梅「りょ、涼さんの心は……す、すっごく、すごく、暖かいと、おも、思います……!」

涼「……ふふ、ありがとね。小梅の心もすっごくホットだよ」ナデナデ

小梅「え、えへへ……あ、そうだ、こ、この前、新しい映画のDVD、借りてきたの……ま、また一緒に、見よう、ね……!」

涼「……普通のホラーだよな? スプラッター系じゃないよな?」

小梅「えへへ……楽しみ……」

涼「おい、答えろって、なぁ」

< キャッキャウフフ

モバP(ぐぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬ)

彩華「ほらぁプロデューサーさん、信号青に変わったよぉ〜」
モバP「……おい、涼」

涼「何?」

モバP「あー……えーっと……」

涼「何だよ、アタシと小梅の仲のいい会話を邪魔したかっただけか?」

モバP「それはある」

涼「言い切りやがった……」

モバP「いや、まあ、それだけじゃなくってな?」

モバP「今日の撮影、お疲れさん。スタッフからも、よかったって聞いてるぞ」

涼「え、そ、そうなのか?」

モバP「おう。やっぱ胸デカい奴が居ると色っぽさが増……痛い痛い痛い、危ないから後ろから座席を蹴るな!」


モバP「ん、そうそう。……えーっと、涼?」

涼「なんだよ」

モバP「今日の撮影、お疲れ様。お前がついててくれて助かったよ」

涼「……なんだよ、急に」

モバP「いや、そういや今日、お前にだけはちゃんと言ってやってなかったと思って」

モバP「彩華はそこまで小梅との付き合い長い方じゃないからな……その点お前なら、今日みたいに俺が居なくても、ちゃんと小梅のフォローしてやれるし。助かってるよ」

涼「……あのさ、Pサン。そういうことは、仕事終わったそのタイミングで言ってくれよな」

モバP「いやぁ、言うタイミングなかったろ、あのゴタゴタの中じゃ……」

涼「だいたいPサンのせいだけどな? ……ま、いいよ。忘れずに言ってくれたから許す」

モバP「これからも頼むな。……小梅は渡さんがな」フッ

涼「ははっ、言ってなって。渡すも何も、Pサンが手ぇ出したら普通にアウトだから」

あ、ちょっと順番ミスった
>>124→このレス→>>125で



涼「だったらセクハラ発言すんな! ったく、アタシのことは胸しか見てないのかよ……」

モバP「んなこたぁないぞ。スタイルの良さなら彩華だって負けてないがな、お前の場合、セクシーショットでちょっと恥ずかしがってぎごちなさが出るのが逆にイイと評判が……痛い痛い痛い痛い待てコラ事故ったら小梅諸共全員あの世行きだぞわかってんのか」

涼「ちっ、そういう巻き添えさえ出なけりゃ容赦しないのに……!」

彩華「ちょっとぉ、あやかのことはどうでもいいわけぇ〜?」

涼「ああいや、別にそういうわけじゃ……」

彩華「んふふ、わかってるわよぉ。で、ほら、プロデューサーさん、本題はぁ?」

モバP(そう言った涼は窓の方に振り向いて、座席の陰、バックミラーの死角に隠れてしまったが……)

モバP(バックミラーに映っている小梅は、涼の方を見て楽しそうな笑顔だった)

モバP(袖まくりして素手を出してたことが普段より大胆にしてたのか、指で涼のほっぺたあたりをつっつきに行ったりしてな)

モバP(その後、お返しにもみくちゃにされてたのがデラ可愛かった。涼マジそこ代われ)

モバP(……ってな光景をずっと見てたら危うく本当に事故を起こしかけたが、まあ、未遂で済んだから良しとしよう、うん)


モバP(手……か)

モバP(手、てのは……ああいや別にオヤジギャグとかじゃなくて)

モバP(手は、総括的に言えば、「他のものに関わる」ための道具なんだよな)

モバP(俺が車を運転してるみたいに、物を動かすのはもちろん……)

モバP(触れたり、撫でたり、揉んだり、殴ったり、相手と手を繋いだり……)

モバP(「誰かに触れる」ためには、なくてはならない体の部位だ。まあ当たり前のことだが)


モバP(それを、覆い隠したままにしたがる意味は――)
………
……


モバP「ただ今戻りましたー」

涼「ただいまー」

彩華「ただいまぁ〜」

小梅「た、ただいま、です」

ちひろ「はい、お帰りなさい。大丈夫でしたか? プロデューサーに変なことされませんでしたか?」

モバP「俺が変なことするのを当然みたいに言うのやめてくれませんかね」

ちひろ「じゃあ今回は何も変なことしなかったんですか?」

涼「したよ。胸を揉まれた」

ちひろ「長い間お疲れさまでした。暇で暇で本気で何もすることが無い休みの日にくらいは面会に行ってあげますからね」

モバP「誤解じゃないけど誤解だ」
―休憩室

モバP「酷い目にあった……」ボロッ...

涼「当然の報いだよ」フンッ

モバP「事故だっつーに。しかも現行犯であれだけボコボコにしといてまだ殴るか!?」

涼「事情をちゃんと説明して、「これだけ痛い目見せたからもういい」ってとこをちひろサンの目の前で見せたからこそ仮釈放されたんじゃない。ほんとに首にならなかっただけマシだと思いなよ」

モバP「ああ、おかげさまで迂闊に人前を歩けん顔になったよ物理的に」

彩華「せっかくだからぁ、ゾンビっぽくメイクしてあげよっかぁ? 地がもうそれっぽい感じになってるからぁ、今ならあやかでもいい感じにできそうな気がするのよねぇ〜」

モバP「傷口に化粧品塗り込むとかどんな追い打ちだ」

彩華「でもぉ、ゾンビメイクしたら小梅ちゃんが喜ぶんじゃなぁい?」

モバP「…………」

涼「いいってさ。やっちゃえ」

彩華「りょおかぁ〜い♪」グイッ

モバP「ぎぃあぁぁぁぁぁぁ」
ガチャッ
小梅「な、なんか、B級ホラーみ、みたいな、悲鳴が……!」ワクワク

涼「別に映画とか見てるわけじゃないよ。プロデューサーサンの地声」

モバP「だがその息せき切って駆け付けたワクテカ顔」

モバP・涼「Good!」サムズアップ

彩華「あはっ、小梅ちゃんのことになると息ぴったりだねぇ〜」

小梅「そう……残念……あ、で、でも、プロデューサーさん、か、顔、格好良いです」

モバP「ありがとう。この顔(ゾンビメイク)で言われても若干複雑だけどありがとう」ナデナデ

小梅「えへへ……あ、ち、ちひろさんに、お菓子、もらってきたの……プロデューサーさんも、い、一緒に、食べる?」

モバP「よーし、せっかく小梅が誘ってくれたんだし、ご相伴にあずかろうかなー」

涼「誘われなくても居座る気満々だったくせに」


モバP「さて、お茶入ったぞー。今日はちょっと気温低いから熱めで」

涼「ん、ありがと。って熱っ」

モバP「湯飲みも熱いから気をつけろー(棒」

涼「渡してから言うなよ!」

彩華「やぁん、あっつぅ〜い。小梅ちゃんはだいじょぉぶぅ〜?」

小梅「だ、だいじょぶ、です。袖が、ある、から……」フリフリ

涼「……いや、キッチンミトンじゃないんだから」

モバP「……便利だな」

涼「それでその時小梅がさ――」

彩華「え〜、ほんとにぃ? やぁだ小梅ちゃん可愛い〜。あ、それならぁ――」

< キャッキャウフフ

モバP(ガールズトークが盛り上がり過ぎてて入り込めない……何か割り込もうとしたら涼のやつが露骨に被せてくるし)

モバP(仕方が無いので、せんべいかじりつつ小梅を愛でる)バリッ

小梅「ゃ、ぅ、そ、そんなこと、ない、です。だって――」フリフリ

彩華「えぇ〜? でもぉ〜――」ワイワイ

モバP(…………)ボリボリッ

モバP(アイドル同士の仲は、けっして悪いわけじゃないんだよな)

モバP(彩華となんか、今までそんなに顔合わせてる方じゃないのにな。むしろ、年上だし、性格とか趣味とか正反対だし、いかにも小梅にとって付き合いにくそうな相手なんだが)

モバP(小梅はペラペラしゃべるのは得意じゃないけど、その辺は涼が上手く話振って会話に引っ張り込んでるから、小梅一人置き去りにされてる感がないんだよなぁ)


モバP(……事務所に来たばっかの頃は、趣味が合う仲間もいないし、他人と喋るの苦手だしで、休憩室の隅でポツンとしてることが多かったのにな……)

モバP「……なあ小梅、ひとつ聞いていいか?」

小梅「ん、な、なに?」

モバP「いやぁ、大したことじゃないんだけどな? ……どうしていつも、そういう長い袖の服を着てるのかな、って」

小梅「……え、えと…………」

彩華「……ほら」ツンツン

小梅「ぅ、うん……」

小梅「え、と、その……わ、わらわ、ない?」

モバP「どんな理由でも笑うもんか」

小梅「そ、その……わ、たし、じ、実は……」

小梅「ひ……冷え性、で……」

小梅「だ、だから、こうやって、袖で、あったかく」

モバP「…………」

モバP(そういうオチか!!)

涼「何だよPサン、知らなかったの? 駐車場でも、アタシのジャケットのポケットに手ぇ突っ込んでたじゃん」

モバP「アレ伏線だったの!? いや普通気付かねぇよ! なんだこいつらイチャイチャしやがってとしか思わねぇよ!」

彩華「や、普通だったらぁ、女の子同士で「イチャイチャしてる」とは言わないんじゃないかなぁ」

小梅「ぁ、べ、べつに、そ、それだけじゃ、なく、て……」

モバP「え、じゃ他には?」

小梅「え、えと……」

小梅「こ、こうしてると、なんか、お、オバケみたいで」ブラブラ

小梅「た、たのし、……よ?」エヘヘ

モバP「…………」

モバP(可愛い)

涼(可愛い)

彩華(可愛いぃ〜)

モバP(なんかもう、リスカがどうとか真剣に考えてたのが馬鹿馬鹿しくなる可愛さですわぁ)

小梅「ぁ、べ、別に、その、それだけじゃ、な、なくて、ね……?」

モバP「お、おう、なんだ?」

小梅「な、なんとなく、袖、こうしてる方が……おち、落ち着く、って、いうか……」

小梅「なんか、安心する、って、いうか……」

小梅「だ、だから、こ、こういう服、す、好き、なんで、す……」オドオド

モバP「そうかぁ……」

小梅「で、でも……」

モバP「?」

小梅「ライブ衣装の時、は……て、手が出てても、何故か、そんなに寒く、ないんです……」

小梅「りょ、涼さんが、一緒だったり……出番の前に、プロデューサーさんが「頑張れ」って、言ってくれて……終わった後に、「よく頑張ったな」って、頭撫でてくれたり……」

小梅「お仕事、してると……なんだか、あったかい、の。ふ、ふしぎ、だけど……」

モバP「…………」

モバP「なるほどなぁ。ん、オッケオッケ、わかったよ」

モバP「ありがとな、答えてくれて」ナデナデ

小梅「ん……」エヘ

< プロデューサーサーン、ソロソロマタジムシゴトガタマッテマスヨー

モバP「……さてと。金の亡者が呼んでるし、俺はそろそろ仕事に戻るなー」

彩華「お疲れさまぁ〜」

モバP「お前ら、俺が居なくてもちゃんと仲良くし……いや涼、お前は小梅と仲良くするな、うん、これ以上しなくていい」

涼「お断りだよ」ギュー

小梅「ぁ、あぅ……」テレテレ
モバP「……お前、あんまり調子に乗ってたら、ホラー番組のレポーターの仕事に捻じ込んでやるからな? 覚悟しとけよ?」

涼「や、やるなら小梅とペアで出してよね……そういうの、小梅の方がよっぽど適役なんだしさ」

モバP「いや、出すなら愛海と出す。夜の墓場、不気味にざわめく木々。外灯もなく真っ暗な中を愛海と二人っきりで進む……怖いぞぉ」ヒッヒッヒ

涼「相方があの子って時点で、怖いの意味が180度変わるよねそれ」

モバP「ククク、特に涼は揉みごたえのあるモノを持ってるからなぁ……隙あれば揉みしだかれるのが目に見え――痛っ、こらやめろ、物を投げんな!」

涼「さっさと仕事行けスケベプロデューサー!」

ガチャッ パタン
モバP「ふぅ、退散退散。流石に熱々のお茶が入った湯飲み投げつけられちゃかなわん」

モバP「さて仕事仕事ー…………と見せかけて」コソコソ ピトッ


涼『まったくPサンときたら……』

彩華『そんなこと言ってぇ、実は満更でもなかったりするんじゃないのぉ〜?』

涼『……あんまりからかわれると、アタシも怒るよ、彩華サン』

彩華『やぁん、ごめんってばぁ』

小梅『で、でも、涼さん、む、胸おっきくて……ちょ、ちょっと羨ましい、です……わ、私……』

涼『…………』

彩華『…………』

彩華『えと、ほら、小梅ちゃんは多分これからが成長期だしぃ』

涼『そ、そうそう、あんまり気にすることないって』

小梅『そ、そう、かな……?』
モバP「あー、小梅はかなり痩せてるもんなぁ……フ、だがそれがいい」フヒヒ

彩華『でも涼ちゃん、ほんと胸おっきいよねぇ〜。あやかよりおっきいんだっけぇ?』

涼『そ、その話題はアタシも恥ずかしいからさ、もっと別の話しようよ。な?』

涼『あ、ほら、そういえば小梅、新しい映画のDVD借りてきたって言ってたじゃん。今度はなに借りてきたんだ?』

モバP(露骨に話題を逸らそうとしてる……なにこの乙女)ププ

小梅『あ、えっとね……じ、実は、今日、持ってきてる、の……!』

涼『え』

小梅『えっと……(ゴソゴソ)ほら、こ、これ……!』ジャーン←思い切り鮮血飛び散るパッケージ

涼『』

彩華『』
小梅『あ、あの……も、もうお菓子も、飲み物も、あるし……よ、よかったら、今からこれ、見ません、か?』

涼『えーっと、アタシはその……』

小梅『…………』ジーッ

涼『……よ、よしっ、それじゃ久々に、一緒に映画見よっか! いやぁ、楽しみだなー』アハハ

モバP(乾いてる、笑い声が乾いてるよ涼さん)

彩華『あ、あやかはこの後用事が……』

涼『ないよね? さっきホワイトボード見たけどこの後フリーだったよな?』ガシィ

彩華『』

小梅『あ、彩華さんも、よかったら、一緒に、見ま、しょ?』

小梅『その……彩華さんの、趣味……ネイルアート、教えて、もらったから……こ、今度は、私の好きなものも、み、見て、ほしいな、って……』

彩華『……え〜っとぉ……』チラッ

涼『ん、いいじゃん、一緒に見てくよね?』ニコッ 腕ガッシィ

彩華『……ん、ん〜、それじゃぁあやかもぉ、一緒に見せてもらおっかなぁ〜』

彩華『い、一応聞いとくけどぉ、やっぱり……怖いやつ、なのよね?』

涼『あー、うん、怖いっていうか……』

小梅『ち、血しぶき、とか、チェーンソーで[ピーーー]とか、そ、そういうの、い、一杯、出てくるの』ワクワク

彩華『わ、わぁ、楽しみだなぁ〜。……涼ちゃん、何か埋め合わせしてよねぇ?』ヒソヒソ

涼『大丈夫だよ彩華サン。……そのうち慣れる』ヒソヒソ

彩華『慣れてないよねぇ? 涼ちゃんあやかより付き合い長いのにまだ慣れてないよねぇ!?』

涼『人間時には諦めた方が楽になるよ?』

彩華『酷くなったぁ!?』

小梅『そ、それじゃ、再生します、ね……えへ、へ、みんなで、映画……楽しい、ね……!』

涼『お、おう……』

彩華『そ、そうだねぇ〜……』

涼・彩華(見るのがこれ系でさえなかったらな(ねぇ〜)……)

………
……


< \ドルン、ドルルン...ギュイィィィィィィィィグシャァッ! ドブシャァッ!/『ギャァァァァァ!』 ヒッ! アワワワワワ... エヘ、エヘヘ...

モバP「……ん、もういいだろ」

モバP(……小梅のことは、全然心配いらなかったな)

モバP(仕事関係のことは、俺がしっかりやってれば問題ないわけだし)

モバP(人間関係の方は、俺だけじゃなく、涼のやつもいる)

モバP(それに何より、小梅自身が、自分から他の人と触れ合おうとするようになった)

モバP「ハハッ、プロデューサーとしてはちょっとさびしいとこもあるんだけどな」

モバP「ま、そこはスキンシップで埋め合わせするとして」ゲヘヘ

モバP(さて、小梅のために……ってまぁ、小梅だけじゃなくて他のアイドル達のためでもあるんだけど)

モバP(俺もこれからビシバシ働いてかないとなぁ〜っ!)グッ

モバP(……とりあえず休憩室の扉には『ホラー映画鑑賞中』の札かけといて、と。さて、仕事行くかぁ!)クルッ

真奈美「やあ」

早苗「やっ♪」

モバP「」

モバP「えーっと……一応聞きますがどの辺から?」

真奈美「「さて仕事仕事ー…………と見せかけて」の辺りからだったかな」

早苗「「だがそれがいい」とかグヘヘとかフヒヒとか、もう全部バッチリ聞かせてもらったよっ♪」

モバP「」

モバP「い、いや、待ってください、今のは別に不埒な行いとかそういうのじゃなくてですね」

真奈美「覗きだろう?」スパァ

早苗「覗きだよね」ズパァ

モバP「覗きですハイ」ゴフゥ

真奈美「ふむ、認めたね? では、これからどうなるかもわかっているのだろう?」

早苗「美人なお姉さん二人がかりであーんなことやこーんなことをされちゃうんだから、嬉しいでしょー?」

モバP「どちらか一人ならともかく、二人がかりだと多分我々の業界でも拷問です」

真奈美「まあ、映画鑑賞の邪魔をしては悪いし、詳しい話は向こうで聞かせてもらおうか。さっき、涼の胸を揉んだとかいう話も小耳に挟んだことだしね」

早苗「あー、ついにやっちゃったかー。それじゃP君、アバラの一本くらいは覚悟しといてねっ♪」

モバP「ちくしょう! 結局こういうオチかよ!! 小梅の趣味に付き合うのは全然構わないけど、自分の体でリアルスプラッターは嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!」ズルズルズルズル


――その後、小梅のコレクションにアイドル事務所を舞台とした動画が加わったとか、加わらなかったとか。



おわり

くぅ〜疲(以下略
本当は「小梅ちゃん誕生日おめでとう! おめでとう!!」をしたかったのに色々と遅すぎた
あーもう小梅ちゃん可愛い!! 超可愛いよ!!! そんなに可愛いならCuteに来てくれてもいいのよ俺とタイプ一致ボーナス入るから

ここまで読んでくれた方、画像支援してくれた方、ありがとうございます
感想とかもらえたら多分ディスプレイの前で小躍りして喜びます
一応おまけのネタ幾つか浮かんでるので、またあとで投下しに来ますねー
ではではノシ

おまけネタもいっこあるんで、そっち投下し終わったら依頼出しときますわー
おまけ2


―また別の日


モバP「あ゙ー……すいませんちひろさん、やっぱちょっとしんどいっす」フラフラ

ちひろ「あらら、風邪ですか? 最近ちょっと暖かくなってきたと思ったら、一気に冷え込みましたからねー」

モバP「そうなんですよ、油断してました。おまけに昨日は、遅くまで小梅フォルダを整理してたから寝不足で……」ファァ

ちひろ「そんなプロデューサーさんに朗報です! 超得SHOPでスタドリが10+1本ついてなんと」

モバP「まあこのくらいならちょっと休めば仕事できる程度に回復すると思うんで、仮眠室行ってきますね」サッ

ちひろ「……おまけでエナドリも」

モバP「買いません」

ちひろ「今なら小梅ちゃんの写真も」

モバP「買……買いません。KAKINして欲しかったら小梅の新衣装でも持ってきてください」

ちひろ「くっ、全17種類+シークレット3種類のランダム封入で美味しい商売ができるかと思ったのに」

モバP「そういうのやめてマジでやめて」
―仮眠室

ガチャッ
モバP「あー……やっぱビミョーに体がだるいな……今日は担当アイドルもほとんどオフだし、一時間だけ寝かせてもらおう」

モバP「体調も……まあこのくらいなら、寝れば大分マシになるだろ。目覚ましタイマーセットしてと……」カチカチ

モバP「ふぁあ……んじゃ、おやすみなさい」バサ

モバP「…………Zzz……」


………
……



ガチャ キィ...

小梅「ぷ……プロデューサー、さん……?」コソコソ

小梅(休憩室に置いとこうと思って、DVD、持ってきたら……ぷ、プロデューサーさんが、体調、崩してる、って……)

小梅(だ、大丈夫、かな……?)ソーッ...

小梅「……ぷ、プロデューサー、さん……?」ヒソヒソ

モバP「くかー……」Zzz...

小梅(ね、寝てる、みたい……お薬とか、ちゃんと飲んだの、かな……?)

小梅(ち、ちひろさんは……)

ちひろ『小梅ちゃん、普段の仕返しをするなら今がチャンスですよ!』ニコーッ

小梅(……とか、言ってたけど……)

小梅(しか、えし……? お返しの、言い間違い、かな……? えへへ、うっかりなちひろさん……)クスクス

ちひろ『』ガーン

モバP「んん……」モゾモゾ

小梅(あ、と、扉ずっと開けてたら、さ、寒いよ、ね……)

小梅「お、お邪魔しま、す……?」ソーッ...ガチャ

モバP「すぴー……」Zzz...

小梅「よ、よく寝てる、み、みたい……」ヒソヒソ

『…………』

小梅「そ、そんなこと、ないよ……? 優しくて、た、頼りになる、ひと」エヘヘ

『…………』

小梅「え? べ、別に、様子、見に来た、だけで……」ヒソヒソ

『…………』

小梅「……ちゃ、チャンスとか、そういうの……よ、よくわからない、から」アセアセ

『…………』

モバP「ぐー……ぐ、ぅ、ぐががっ」モゾモゾ

小梅「あっ、だ、だめっ、な、なんか変な夢、見てるみたいだから、ま、枕元に立っちゃ、だめ……!」アセアセ


モバP「むにゃむにゃ……」Zzz...

小梅「良かった、お、落ち着いた、みたい……」ホッ

小梅「な、慣れてない人にやるのは、め、ね?」ヒソヒソ

『…………』

小梅「うん、や、約束……あなたのことも、だ、大事、だけど……大事だから、ほ、他の人にも、嫌いになって、ほしく、ない、から……」ヒソヒソ

『…………』

小梅「……うん。いつか、み、皆にも、紹介できたら、い、いいのに、ね……」


モバP「すーっ……」Zzz...

小梅「プロデューサーさん……よく寝てる……」

小梅「ね、熱、あるのか、な……ちょっと、汗、かいてる、みたい……」

小梅「た、タオルとか……」キョロキョロ

小梅「……な、ない、の、かな……」

小梅「……ん、べ、別に、いっか」

小梅「袖、で……」ポムポム フキフキ

小梅「えへ、へ……いつもの、お返し……私、から、プロデューサーさんに、なでなで、してる、みたい……」

『…………』

小梅「///」ボフッ

小梅「そ、そういう、い、いじわる言うのも、め、めっ、だから、ねっ……!?」

モバP「すかー……」Zzz...

小梅「あ、し、しー……しー、ね?」ヒソヒソ

モバP「んむむ……」Zzz...

小梅(プロデューサーさんの、寝顔……)ジーッ

小梅(いつも顔、見てる筈なのに……な、なんか、新鮮……)

小梅(ちひろさんは……)

ちひろ『もし眠り込んでたら、チャンスですよチャンス! え? もちろんコレに決まってるじゃないですかぁ』ニッコー

小梅(……とか言って、油性ペン、見せびら、かしてたけど……)

小梅(ね、寝てる間に、ゾンビのメイクとか、してたら……起きてから、驚く、かな……?)ワクワク

小梅(で、でも、また今度、ね……今は、ちゃんと休ませてあげないと、だから……)


モバP「んがー……」Zzz...

小梅「…………」ジーッ

小梅「……」ツンツン

モバP「ふがっ……ぐー……」Zzz...

小梅「えへへ、な、なんか、面白い、かも……」クスクス

小梅「……熱、まだあるの、かな……」

『…………』

小梅「……/// お、おでことおでこは、は、はず、恥ずかしい、から……こ、今度、今度、ね……!」

『…………』

小梅「い、いいからいいのっ……!」

小梅「そ、袖、ちょっと、まくって……」ゴソゴソ


小梅「…………」ソーッ...

小梅「……、」ピトッ

モバP「んんっ……」Zz...

小梅(プロデューサーさんのおでこ……ちょっと、熱い、かも……)

モバP「……ふぅ……」Zzz...

小梅(この前、涼さんが……私の、手、冷たいって、言ってたから……き、気持ちいい、かな……?)ナデナデ

モバP「…………」Zzz...

小梅「…………」ナデナデ

小梅(……な、なんだろ、なんか……ちょっと、イケナイことを、し、してるよ、な、気が……して、きた……)カァァ

小梅(べ、別に、へ、変なこっ、こととか……何にも、して、ないのに、ね……)ナデナデ

モバP「……んむ、こう、めぇ……」モゾ ギュッ

小梅「!!!!!?」ドキィッ!!

小梅「ぷっ、ぷぷ、プロ、デューサー、さっ……お、起き、て……!?」ワタワタワタ

モバP「んがー……」Zzz...

小梅「ね……寝ぼけて、た、だけ……?」ドキドキ

小梅「あ……でも、どうしよ……手、握られ、ちゃった……」

小梅「プロデューサーさんの手……大きい、な……」

小梅「それに、なんだか……とっても、あったかい……」エヘヘ

『…………』

モバP「……ぅぐぐぐ」モガモガ

小梅「あっ、まっ、枕元、立たなくて、いっ、いいっ、からっ……!」アセアセ

モバP「んむむ……ぅぇ……」ムニャムニャ

小梅「……?」キョトン

モバP「……こう、め……ょく、がんばっ……な……」Zzz...

小梅「ふふ……プロデューサーさん、夢の中でも、仕事、してる……」

モバP「……こ、め……」Zzz...

小梅「うん、こ、ここに、いる、よ……」

モバP「……んどの、ぉ仕事は……カフェ……冥、土……服……」Zzz...

小梅「うん……可愛い、服、新鮮、だった……」

モバP「……ハロ……ィン……っておき、の、ぃしょぉ……」Zzz...

小梅「うん……皆でした、仮装、す、すごく、楽しかった……!」

モバP「……ぉんどは、雪山……ォケ……うぅ……死体が……」Zzz...

小梅「えへへ……あ、あの時は、驚かせちゃって、ごめんな、さい……」

モバP「……へへへぇ、ぉうめぇ……ォディショ……ぅかく、った、ぞ……」Zzz...

小梅「うん……うん……」

モバP「……こぅめぇ……ぇったい、トップ、ぁいどぅ、に……」Zzz...

小梅「……うん、私、がんばる、から、ね……!」ギュ


モバP「にへぇ……」Zzz...

小梅「あは、ぷ、プロデューサーさん、変な、顔……」クスクス

小梅「……ふぁ……」

小梅(んん……今日、休み、だからって……昨日は遅くまで、映画、見てたから……)

小梅「ふわぁ……んー」ゴシゴシ

小梅「……プロデューサーさんも、寝てる、し……ちょっとくらい、いい、よね……?」

小梅「……ぉ、おやすみ、なさい……」ファァ

小梅「…………Zzz……」


………
……

モバP(……ありのまま、今、起こったことを話すぜ!)

モバP(ちょっと仮眠取って目ぇ覚ましたら、目の前で天使が寝てた)

モバP(なにを言ってるのかわからねーと思うが、俺も何が起きたかわからなかった……)

モバP(猫だの犬だの、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ……もっと素晴らしい癒しってものを味わったぜ……!!)

モバP「ていうか、え? 何で手握った状態で寝てんのマジで。これどういう状況?」

モバP「……小梅の手……細くてスベスベでちょっと体温低くて……もう一言で言うと超イイなぁ……」ニヘェ

小梅「んん……」Zzz...

モバP「っと。口チャック。口チャックな?」シーッ

小梅「…………プロデュ……さ……さん……」Zzz...

モバP「……おう、ここに居るぞー」ヒソヒソ

小梅「えへ、へ…………だい、す……、…………ぐぅ」Zzz...

モバP「だいす……だいす何!? ダイス!? 駄椅子!? あぁぁぁあと一文字頑張れよお前ぇぇぇ……!」ウギギ


モバP「……あー、もう。ほんっと可愛いなぁこいつめ」ナデナデ

小梅「ん……んふふ……」Zzz...

モバP「こいつめこいつめ」パシャパシャ

モバP(保存、と……)ポチポチ

モバP「……しっかしほんとどうしよコレ。起きて仕事しようにもがっちり手ぇ握られちゃってるし……」

モバP「起こしちゃうのも悪いしなぁ」

目覚まし『ジリr――』ガッ

モバP「んー、セットしてたはずの目覚ましも鳴らないしなー、もう少し寝過ごしちゃおっかなー。そう不可抗力、不可抗力ですよこれは」ウンウン

モバP「不可抗力なら仕方ないよな、うん仕方ない。何せこんな天使が添い寝してくれてるんだもんな! ヘッ、仕事なんてやってられっかよ! 全部ちっひに丸投げだぜ!」

モバP「てことで俺も二度寝しよう。ああ、ここは天国か……」ファァ

モバP(おっと、小梅にも毛布半分かけてやってと)

モバP(あぁ、いいなぁ、ほんと……)


モバP(こいつとなら、良い夢見れそうだ)



おわり


なおこの後、仮眠室にガサ入れが入った模様。

とりあえずこれで書きたかったネタ全部書けたので、ホントのホントに終わりです。
初SSだったので途中で頓挫しないかと自分でヒヤヒヤしてましたが、なんとか書き切れてよかったです。予想以上に長くなっちゃいましたが……
ここまでお付き合い頂きありがとうございました! 起きてから依頼出しにいくので、それまでに感想とか付けてくれたら『あの子』がお礼を言いに行くよ


小梅の手はいつも袖で隠されてるから、直接触れられる刺激には敏感とかそんなだと良い(挨拶

13:27│白坂小梅 
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