2014年07月19日

モバP「プラネタリウム」

※注意事項

・モバマスss

・キャラ崩壊、あるかもな

・某曲の影響を受けております

以上でもよろしければどうぞ





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…一年前…



〜事務所〜





岡崎泰葉「ただいま戻りました」





…………





泰葉「あれ?Pさん、いないんですか?」





……とか………った…な





泰葉(あれ?この声はPさんの……会議室の扉が半開きで、明かりも点いているしそこにいるのかな?)





モバP「これで完成か……試しに使ってみよう」





泰葉(癖の独り言ですね、ふふ。何か作っているのかな?)







カチリ



P「よし……ちゃんとできているな、プラネタリウム」





泰葉(わぁ…!とても綺麗……本物の星空みたい!)





P「星座もわかるな…細かいのまでは無理だったが、これでいいだろう。後は……」





泰葉(ちゃんと星座もわかるんだ……あっ、あれはオリオン座!)





P「…………」プスリ





泰葉(あれ?串でプラネタリウムに穴を開けている?完成してなかったのかな?)





P「この星は……」





カタン





P「誰だっ!?」



泰葉「あっ!ご、ごめんなさい、私です……」



P「泰葉か……びっくりして心臓止まるかと思ったよ。おかえり、泰葉。声をかけてくれればよかったのに」



泰葉「ごめんなさい、Pさんが独り言いいながら何をしているのか気になってしまって……プラネタリウムを作っていたんですね」



P「また独り言をいってしまってたか。直さないとなぁ……。んで、泰葉の言う通り、プラネタリウムを作っていたのさ」



泰葉「なんで事務所で作っていたんですか?」



P「ここ最近家に帰っている時間がなくてな。仕事の合間に作るようにしていたんだよ」



泰葉「ちゃんと休むようにしてください。倒れでもしたら大変ですよ」



P「大丈夫だよ。そこんとこの管理はできてるさ、大人だからな」



泰葉「大人が仕事の合間にプラネタリウムつくるんですか?」



P「むぅ……そんな大人もいるのさ」





泰葉「それにしても、すごいですね。全部Pさんが作ったんですか?」



P「家にあった科学の本に作り方が書いてあってな、一人で作ってみたんだ。本格的な物には及ばないが、我ながらいい出来だと思うよ」



泰葉「学校で勉強した星座しか知りませんが、このオリオン座とか綺麗にできていてわかりやすかったですよ」



P「よくある星座とかはわかりやすいようにはできているんじゃないかな?細かいのまでやり始めると穴だらけでわからなくなりそうでな」



泰葉「そういえば、最後に作っていた穴はどんな星なんですか?」



P「え?そ、そんなとこまで見ていたのか!?」



泰葉「ごめんなさい……完成したと言ったあたりから……」



P「別に怒ってはいないよ、あの星はな……」



泰葉「星は……?」





P「……泰葉、そういえば言い忘れていたことがあったな、誕生日おめでとう」



泰葉「えっ!?あ、ありがとうございます」



P「朝に事務所のみんなと誕生会をしたそうだが、俺は現場に行っていて出会えなかったし、泰葉は今日の仕事終わったらそのまま帰ると思っていたから電話でもかけようか迷っていたんだよ。事務所に用事でもあったのか?」



泰葉「えっと……それは、今日はPさんに会えていなかったので挨拶してから帰ろうと思いまして。帰宅中のちひろさんに聞いたら事務所にいたと言われたので来ました」



P「それで事務所によってくれたのか、ありがとう。では、俺からのプレゼントだ。よければこのプラネタリウム、もらってくれないか?」



泰葉「いいんですか?完成したばかりなのに……」



P「もともと泰葉にプレゼントするために作っていたんだよ。明日には渡そうと思って作っていたんだが、今完成してよかったよ」



泰葉「ありがとうございます。大切にしますね」



P「星図も一緒に渡すよ。好きなようにアレンジしてみてくれ」



泰葉「はい!あの、良ければ一緒に見てもらってもいいですか?」



P「いいよ。本格的な解説とかはできないが、雑学程度の話をしてあげよう。冷蔵庫に朝の誕生会のケーキの残りやお菓子があるだろうから食べながら話そうか」







〜二時間後〜





P「って理由で、北極星ってのはよく光るから目印になっているだけじゃないんだ」



泰葉「ふふ、それは授業で聞いたことがありますね」



P「地軸の角度が変わると、北極星も変わるというのは知っているかな?」



泰葉「地軸が変わるということは方角も変わるからですね!それは気づかなかったです。勉強になりますね」



P「テストには出ないだろう。ずっと同じものが目印になるワケじゃないということさ」



泰葉「なんだか、寂しいですね」



P「まぁ、変わるのにとても長い時間がかかるんだがな。おっと、もうこんな時間か。そろそろお開きにしないとな」



泰葉「お祝い、ありがとうございます。こうして……喜べる今があるのが、本当に嬉しいです。Pさんのおかげ……でしょうか」



P「そう言ってもらえると嬉しいよ」



泰葉「Pさんに出会って、私の中の気持ちが色々と……本当に変わりました。もちろん……良い方に、です」



P「泰葉……」





泰葉「感謝しています。本当です。言葉で気持ちを伝えるのは難しいけど……Pさんにはお仕事の成果でお返ししたいな」



P「……」



泰葉「Pさん?」



P「あぁ……期待しているぞ。泰葉はアイドル、なんだからな」



泰葉「はい……Pさん、どうしましたか?顔色が……」



P「うーん、どうやら体調を崩してしまったのかも知れないな」



泰葉「もう!大人だから体調管理はできるんじゃなかったんですか?片付けは私がしておきますので早く休んでください」



P「すまんな、誕生日だというのに」



泰葉「そう思うなら、これからは無理しないでくださいね」カチャカチャ



P「…………あぁ」スッ



泰葉「どうかしましたか?壁に映った星に何かありましたか?」



P「……光には触れても、星には触れられないなぁ、ってな」



泰葉「どういう意味なんですか?」



P「ん?何か言っていたかな?」



泰葉「……しっかり休んでください」







〜〜





泰葉「それでは、今日はもう帰ります」



P「送っていくよ」



泰葉「女子寮は近くですし、Pさんはしっかり休んでいてください」



P「しかし……」



泰葉「途中で倒れても助けられません。休んでいてください」



P「はい……」



泰葉「プラネタリウム、とても嬉しいです。大切にしますね!」



P「あぁ。いつか、大きなプラネタリウムを見せてあげられればいいんだがなぁ……」



泰葉「ふふ、楽しみにしています。あの……Pさん……」



P「どうした、泰葉?」



泰葉「あの………いえ、それでは、また明日」



P「あぁ、、また明日な……」





バタン





P「外はもう星が出ている時間か……」



ガララ



P「星か……いつか宇宙関係の仕事をとってきたいなぁ。星に興味を持ってくれたみたいだし、その時は泰葉を主役にするのもいいかもしれない…………今日は風が冷たいな、よく眠れそうだ」







テロリン





P「ん?泰葉からメール?」





泰葉『今日はありがとうございました。手作りのプラネタリウム、大切にします。これからもすこさ』





P「おや?書きかけのメールか?なんて返したものか……」





<「Pさん!!」





P「ん?この声は泰葉。どこからだ」





ガチャ



P「おう、どうした泰葉。急に戻ってきて。何か忘れモノか?」





泰葉「あの、Pさん、これからも、少し強くなれた私をずっと支えてください。Pさんと過ごす記念日は、今までとは違うってわかるから…これからも、よろしくお願いします。Pさんとこの日を迎えられて、とても嬉しいです。この幸せな毎日が……これからも、ずっと続けばいいな……そう思っています!それでは、おやすみなさい!」







バタン





P「…………ふふっ、俺も嬉しいよ、俺も幸せだ。顔真っ赤にしてなんてこと言いやがる。……そうさ、何も心配することはないさ。俺は全力で、泰葉を輝かせてやろう。これはますます泰葉主役のステージを考えたくなったな。宇宙か……そういえば、スペースワールドってのがあったな、今から調べるとしよう。疲れなんか吹っ飛んだ。泰葉の笑顔は最高だぜ!!」





翌日、体調を崩して泰葉に怒られるPであった







…一年後…





泰葉「それで、これがその時もらったプラネタリウムというわけです」



片桐早苗「へぇー、いいわねぇ。誕生日に手作りのプレゼントもらうなんて」



池袋晶葉「簡単な作りになっているのだな。私ならもっとすごいプラネタリウムを作れるが……そういうモノではないのだろ?」



泰葉「はい、とても特別なモノです」



早苗「それにしても綺麗ねぇ。どれが何座とかわかるの?」



泰葉「スペースワールドの時に勉強しましたので、これが映しているのは全部わかりますよ」



市原仁奈「泰葉おねーさん、仁奈のみずがめ座はどこにいやがりますか?」



泰葉「水瓶座は、これですね」



早苗「北極星とかならわかるんだけどなー」



晶葉「ふむ、星か……同じ科学でもロボとは違ったおもしろさがありそうだ」





早苗「それにしても、北極星の光が大きすぎない?こんなに光ってるものなの?」



晶葉「北極星は天測に役立つ星で目印ともなる。地球上からみたらほとんど動かないからな。光が弱いわけではないがこれは輝きすぎだな」



早苗「P君は光の大きさが目印になると間違えて穴を大きくしすぎたのかなぁ、おしいね」



泰葉「いえ、その北極星はそれでいいんですよ」



晶葉「どういうことだ?」



泰葉「特別な星なんです。私にとってずっと変わらない大きな目印なんです」



仁奈「このお星さまもでごぜーますか?」



早苗「それも結構輝いてるのね。どんな星なの?」



晶葉「ふむ……星図を見たところ、この場所にこんな目立つ星は無いはずなんだがなぁ」



泰葉「それも、特別なんですよ。そうですね……北極星にとって大切なんだと思います。あ、Pさんには内緒にしてくださいね」



晶葉「ふむ、泰葉が勝手に開けて穴ということかな。Pはそんなこと気にしないと思うが、黙っておこう」



仁奈「仁奈も内緒にしておくですよ!」



早苗「ふ〜ん…」ニヤニヤ



泰葉「な、なんですか、早苗さん?」



早苗「いや、星といえば織姫と彦星とかあるけど。北極星と名もない星ねぇ……あたしも名もない星の一つかなー?」ニヤニヤ



泰葉「も、もういいじゃないですか!」







ガチャリ



P『ただいまもどりましたー!』





仁奈「あっ、Pが戻ってきやがりました」



晶葉「少し遅かったな」



早苗「ほらー戻ってきたわよ?ほっきy」

泰葉「言わないでください!」



P「おや、みんな会議室でなにして……おわっ、これはプラネタリウムか!?」



仁奈「P、おかえりなさいです!」



晶葉「よくもどったな、P」



P「た、ただいま。それにしてもこれ……俺が泰葉にあげたやつか」



早苗「ふーん、星を見ただけでわかるんだ」ニヤニヤ



P「まぁ、始めて作ったプラネタリウムだからな。それにしちゃずいぶん北極星が輝いているな。穴大きくしたのか?」



泰葉「えぇっと……」

仁奈「秘密でごぜーます!」

晶葉「そう、極秘事項だな!」



P「お、おう……そうか……」



早苗「それで、P君は何か言うことがあるんじゃないの?」



P「あぁ、そうだったな。泰葉」



泰葉「はい」



P「誕生日おめでとう。これからも、泰葉が輝きに満ちた日々を過ごせることを祈り、そして俺もそのために全力を尽くそう」



泰葉「はい!」





早苗「もちろん、あたし達も輝かせてくれるのよね?」



P「ははっ、もちろんだとも!」



仁奈「仁奈もキラキラするですよ!」



晶葉「ふふっ、楽しみだな」



泰葉「……みんな輝いていると、わからなくなりますか?」



P「それぞれ輝きが違うんだ、はっきりわかるよ」



泰葉「ふふ、そうですよね。安心しました」



P「それに、俺しか知らない星もあるからな」ボソッ



泰葉「え?」



P「ん?何か言った?」



泰葉「……ふふ、独り言の癖、直りませんね」



P「こればっかりはなぁ……ポロっと出ちゃうんだよな。聞かなかったことにしてくれ」



泰葉「嫌です。ずっと覚えておきます」



P「えぇ〜。まぁ、泰葉にならいいか」



早苗「ちょっと、何イチャイチャしてんのよ!?」



P「ひぃ!す、すみません!」





泰葉「これからもよろしくお願いしますね、Pさん!!」







〜おわり〜



20:30│岡崎泰葉 
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