2013年11月10日

P「アイドル達がキャラ作りしていた」

春香「日常で一日一回以上転んでたら普通おかしいと思うじゃないですか」

P「うん、思うな。でも春香h」

春香「あ!もしかして今まで素だと思ってたんですか!?」


P「・・・うん?」

春香「やだなー、プロデューサーさん。キャラ作りに決まってるじゃないですか!キャラ作り!」


P「マジで!?」

春香「当たり前じゃないですか!私自分でいうのもアレですけど、特徴がないんですよ!・・・特徴が・・・」


P「春香ぇ・・・」
P「え?それじゃあほかのアイドル達もキャラ作りしてるのか?」

春香「うーん、どうなんでしょう?私は他の子がキャラ作りしてるとは思えませんけど」



響「おっはよ!」

春香「あ、響ちゃんおはよう!」

P「おう響、おはよう・・・ん?」

響「二人して何話してたの?」

春香「いや、それはちょっと言えないかな」

P「なぁ響」

響「どうしたの?プロデューサー」

P「いや、ちょっと些細なことなんだが、お前って挨拶するときはいつも『はいさい』だったよな?」

響「ああ、あれ。止めた」

二人「「what!?」」

響「いやー、だってうちなー語しゃべるの面倒だもん」

P「い、いやだって響お前沖縄出身だろ!?」

響「沖縄出身だからってうちなー語しゃべるとは限らないじゃないか・・・それに」

春香「それに?」

響「自分が沖縄に住んでたのは4、5年ほどであとは東京に住んでたんだ」
P「なんか知りたくなかったなぁ・・・」

響「そもそも『はいさい』ってうちなー語なのかどうかも怪しいし」


P「キャラ作りしてたのが二人いたなんて」

響「え?それじゃあ春香も?」


春香「毎日のように転ぶ人が平気で暮らせるとおもう?」

響「春香のそれがキャラ作りだったなんだね」

春香「なんかまだキャラ作りしている人いそうだよね」

響「それじゃあ誰がどんなキャラ作りしてるか当ててみよう!」

春香「あ、それ面白そう!」


P「やめてくれ!もうそれ以上俺の中のアイドルたちを壊さないでくれ!」

春香「じゃあ最初に美希」

P「おいこら聞けや」
響「とはいっても美希はあれが素だとおもうな」

春香「いやいや、実は高校生とか?」

響「確かにあんなにスタイルがいいと中学生だって思えないね」

P「美希と同じぐらいのスタイルの中学生なんて世界中にいるだろ!やめろ!」

響「あ、でも『〜なの』がキャラ作りなのかも!」

春香「ああ!それありえる!」

P「クソゥ!こんなところにいられるか!俺は営業に出かける!」

春香「あ、今日のスケジュールは・・・」

P「今日は休みだ!なんで来たんだこんちくしょう!」

春香「ひどい!」

ガチャ

美希「みんなおはようなの!」

P「」
多分ここら辺からキャラ崩壊ゾーン


春香「あ、美希!ちょうどいいと所に来た!」

美希「どうしたの春香?ハニーがなんかドアの前で固まってるけど」

響「ズバリいうぞ!美希はキャラ作りしてるのか!?」

P「やめろ・・・やめてくれ・・・もうこれ以上俺からアイドルを奪わないでくれ・・・」

美希「うん・・・してるの・・・してます」

春香(美希が敬語!?)


美希「ゴメンね、春香・・・さんに響さんにプロデューサー・・・美希、本当は」

P「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

響「あ!逃げた!」


〜数分後〜

P「離せ!話してくれ!!」

春香「プロデューサーさん、現実を見なきゃみんなに嫌われますよ?」

P「うるさい!知りたくねぇよ!聞きたくないよ!」


美希「すみません皆さん。子供の頃から年上には敬語を使えって母さんから言われてて・・・」

響「これはこれでムズ痒いぞ・・・」

美希「アイドル候補生になってからは皆と近づきたくて、春香さんや皆さんに呼び捨てとかしちゃって」

美希「いつかはやめなくちゃって思ってたけど、なかなか戻すタイミングが取れなくて」


美希「プロデューサーにもハニーなんて呼んじゃうし・・・馴れ馴れしくてごめんなさい、プロデューサー」

P「美希!頼む!もう一度俺にハニーと呼んでくれ!馴れ馴れしくしてくれ!」

響「プロデューサーが怖い・・・」
美希「でもどうして美希がキャラ作りしてるって知ってたんですか?」

響「いや、美希だけじゃなくて自分達もキャラ作りしてたんだ」

春香「うん、もしかしたらほかのアイドルの子達もキャラ作りしてるのかなって思って」

美希「春香さんと響さんも・・・私だけじゃなかったのですか。聞かれた時嫌われているのかと思いました」

春香「うん、だから安心して!たとえ素だったとしても私たちは嫌いにならないから!」

美希「春香さん・・・」

響「というか美希が呼び捨てじゃないってのが斬新だね」


P「嫌いだ・・・俺はお前らが嫌いだ・・・」
春香「じゃあ次は誰にする?」

美希「亜美ちゃんと真美ちゃんはキャラ作りとかしそうにないですね」

響「実は三つ子とか!」

美希「それはもはやキャラ作りじゃないのでは?」

P「あ、もしもし真美?今日は事務所に来なくていいから・・・え?もう事務所前に来てる?」


春香「いいタイミングだね」

響「美希は二人が分かるまでカミングアウトはしないでね」

美希「分かりました、響さん」

P「え?亜美もいる?」


真美「おっはよ〜ん兄ちゃ〜ん!」

亜美「おっはよ〜!」

P「」
亜美「んっふっふ〜、これは調査が必要ですな」

真美「亜美隊長!既に情報はゲットしてやすぜ!」

伊織「はぁ?ああ!私のバッグ!!やめなさい!!」

真美「まこちん!裏切り者のいおりんを束縛するのだ!!」

真「えぇ〜、なんで・・・」

伊織「とか言いながら私を羽交い絞めしないでよ!!」


亜美「おやおや、中には今日のチラシやクーポン券がいっぱいですなぁ」


美希「もしかしてデコさんって・・・」

伊織「デコ言うな!!あーもう・・・そうよ!!」





伊織「どうせ私は水瀬グループの娘じゃないわよ!!」
〜伊織がスカウトされた日の夕方辺り〜

伊織「オトンただいま」

父「おお、帰ったか伊織。じっちゃが遊びに来てくれてるぞ」

祖父「お帰り伊織ちゃん」

伊織「あ、じっちゃ!久しぶり!元気にしてた?」

祖父「伊織ちゃんの笑顔を見たら数年は元気じゃわ!」


父「それより伊織、今日は遅かったじゃないか」

伊織「ごめんオトン。さっき黒いおっちゃんに『アイドルにならないか』ってスカウトされてて・・・」

祖父「ほう」

父「やめとき、どうせやらしいビデオの撮影に使われるんやろ」

伊織「絶対そんなんちゃうわ!名刺だってもろてるし!」

父「あのな、そんなもんあっちの業界の人かて持っとるわ!」

伊織「もうオトンなんて知らへん!晩御飯オトンの分作ったらへんからな!」

父「こら伊織!オトンの分も作れ!」

祖父「ふむ・・・伊織ちゃん、その名刺見せてくれんか?」

伊織「うん、ええよ」
祖父「ふむ、765プロか・・・というと、高木の事務所か」

伊織「しってるの?じっちゃ!」

祖父「ちょっと知り合いでな、高木のところならアイドルになれるじゃろ」

父「ちょっとじっちゃ!」

祖父「安心せい、もしそのようなことになったら水瀬グループの会長であるワシが、全力でつぶすさかいに」

伊織「じっちゃ大好きー!オトンの晩御飯じっちゃにあげるね!」

父「伊織・・・」

祖父「しかし!」

伊織「?」

祖父「伊織ちゃん、明日から『水瀬伊織』として活動してくれんかのう?」

伊織「いいわよ!」









伊織「という暗い過去があったの」

春香「うん、暗くないね」
響「えーと、つまり?」

伊織「私の祖父が水瀬グループの会長なんだけど、私の父は水瀬グループで働きたくないから下町の工場で働いてたの」

伊織「一回祖父と縁を切って婿入りにいったのだけど、私が生まれたことによって祖父も復縁してくれた」

伊織「だから本来は水瀬とは無関係だったけど、祖父が『水瀬』を名乗ることを許してくれたからこのスーパーアイドル水瀬伊織ちゃんがいるってわけ」


やよい「じゃあ、私が伊織ちゃんのいえに泊まりに行く時のあのでっかいおうちは?」

伊織「あれは誰かが泊まるときに場所を貸りてるだけよ。私もあんな広い部屋にいたら落ち着かないわ」


春香「・・・じゃあどこに住んでるの?」

伊織「安いマンション」

真美「昔の姓は?」

伊織「言わない」
伊織「ま、今思えば水瀬グループの宣伝のために私に水瀬を名乗らせたんでしょ」

貴音「今晩の夕食は」

伊織「肉じゃが」

真「じゃあみんなで遊びに行こう!」

伊織「・・・どっちに?」

真「マンション」

伊織「やめて」


P「おう伊織・・・来てたか」

伊織「ええ、さっき・・・って、くっさ!」
P「やばい・・・残り三人になっちまった・・・」

伊織「あんた臭いんだからこれ以上私たちに近づかないで」

響「残りは千早とあずささんと雪歩かぁ」

春香「あ、そういえば千早ちゃんはオフの日は家で曲の練習してるんだった」

亜美「千早おねーちゃんは本当のオフだったんだ」

伊織「何?みんなオフなの?」

美希「強制的にね」

春香「あ、じゃあ千早ちゃん呼ぶ?」

やよい「うっうー!皆そろいますね!」

P「やめて!もう俺のSUN値はとっくにゼロよ!」

ピリリリリ

春香「あ、噂をすれば千早ちゃんからだ。もしもし?」
春香「うん・・・え?そうなの?・・・うん・・・あ〜、ごめんね。私いまロケで事務所にいないの」

P「!?」

春香「あ、そうなの?うん、わかった。音無さんに伝えておくね」

響「そういえばぴよ子今日見てないな」

伊織「サボってるんじゃない?」

春香「うん、それじゃあね」ピッ


美希「どうしたんですか春香さん?」

春香「なんか楽譜を事務所に忘れたみたいで今から来るんだって」

真「あ〜、なるほど」

ガチャ


春香「え、もう来たの!?」








雪歩「おはようございます〜」
P「ああ、そう・・・ふ〜ん」

春香「あれ?意外と反応が薄い」

美希「美希たちだとあんなに騒いでたのに」

P「いや、だって律子って今プロデューサーじゃん?アイドルじゃないじゃん?つまりそういうことだよ。アイドル時代の律子知らないし」

響「Sランクまでいったのにか?」

P「当時はアイドルなんて興味なかったんだよ!」

律子「別に知らなくてもいいです。それでどうするんですか?」

P「んー、そうだな・・・とりあえず・・・亜美、真美、やよい、真以外のアイドルはクビね」

全員『はぁ!?』

P「当然の結果だ!俺を騙したり殺しにかかったりするアイドルなんていらん!!あ、そうなると真もクビになるなぁ・・・うん、それじゃあ真もクビ!決定!ほら消えろ!!」

真「非道い!!」


小鳥「プロデューサーさん」

P「何ですか小鳥さん?」







小鳥「お戯れもそのへんにしておきましょうか?」

P「はい?」
小鳥「社長室で隠れていた私も悪いですが、プロデューサーさんは言いすぎの上にやりすぎです」

P「い、いや・・・」

小鳥「たった少しのキャラ作り、いいじゃないですか。この子たちだけじゃなく、ほかの事務所の子達もキャラはつくってますよ?」

P「しかし」

小鳥「プロデューサーさん♪」

P「はぃい!!」


小鳥「この事務所はあなたの理想のためにあるんじゃないんです。アイドル達が理想より遥か上を目指すためにあるんですよ?理解できますか?できませんよね?だって、あなたの理想を彼女達に押し付けてるんですもの」

P「・・・」

小鳥「あなたの言い分じゃあ『自分のいらないものは消えろ』と言ってるようなものですね。それじゃあ私からも言わせてもらいます・・・彼女達の夢を邪魔する人は・・・」











小鳥「[ピーーー]」







P「うわぁあああああああああああああああああああ!!!!」ガバッ


小鳥「ヒッ!」ビクッ

小鳥「びっくりしたぁ〜・・・プロデューサーさん、やっと起きたんですね」

P「はい?あ、夢?」ハァハァ

小鳥「ここ最近、プロデューサーさん頑張ってましたからねぇ、疲れが一気にきたんでしょう」

P(よかった・・・夢か・・・にしても、小鳥さんの最後の言葉聞き取れなかったなぁ・・・なんか音が入ってたし・・・)

P「うわ、寝汗グッショリ・・・俺どれぐらい寝てました?」

小鳥「ざっと三時間ぐらいですかね?早く仕事に取り掛からないと、律子さんに怒られますよ?」

P「そ、そうですね・・・アハハ」

P(そうだよ、これが現実だよ・・・寂れた事務所、小汚いソファ、寂しく響くキーボード・・・そして)






P(プロデュースしようにも居さえしない、アイドル)

小鳥「早くアイドル候補生が現れないかなぁ」

P「夢のよな話しないでくださいよ。こんな汚い事務所に誰が入るんですか」

小鳥「ムッ、汚いとは失礼な!こう見えても昔は綺麗だったのよ!」

P「それは昔だったからでは」

小鳥「ふ〜んだ、プロデューサーさんなんて知らない!」



ガチャ

小鳥「!!、もしかしてアイドル候補生!?」

P「そんな都合よくこないでしょうな」
律子「ただいまー・・・あ〜疲れた」

P「おうご苦労さん」

小鳥「なんだ、律子さんかぁ・・・」

律子「なんだってなんですか、こっちは頑張ってたのに」

P「どうだった?アイドルになれそうな子はいたか?」

律子「ええ!豊作でしたよ!なんと13人!」

P「おお!それはすごいな!!っで、いつ来るんだ?」

律子「みんなやる気満々でもうすぐ来るはずですよ」




『え〜っと、ここでいいのかな?』

『いいんじゃないでしょうか?』

『もしかしてみんなスカウトされたのか?』

『ボロっちい事務所ね。本当にこんなとこでアイドルになれるのかしら』

『なんとも面妖な・・・』

『もしかしたらエッチいビデオ撮影じゃないのー』

『そだよー!もしかしたら騙されてんじゃないのー?』

『ひぅっ!お、男の人がいるんですかぁ〜!』

『心配ないよ、ボクがついてるからさ』

『うっう〜みなさんよろしくおねがいしまーす!』

『あらあら〜、元気ね〜』

『お姉ちゃん!私たちアイドルになれるんだよ!!』

『まずは女装をやめなさい』

ガチャ

「「「失礼しまーす!」」」


律子「あら、いらっしゃい!プロデューサーさん、この子達がアイドル候補生です!」

P「いらっしゃ・・・い」



P(やべぇ、夢でみたメンツと一緒だ)

小鳥「キャーー!!みんな可愛いーー!!」

律子「えっと、みんなアイドル志望ってことでいいわね?それじゃあ軽く挨拶をしてちょうだい。そのあと、手続きとかあるから」

律子「プロデューサーさん、何か言っておくことありますか?」


P「え?あ、ああ・・・」







P「じゃあまず、キャラ作りから始めよう」

律子「それは手続きが終わってからにしてくれませんか?」




                        おわり

08:14│アイマス 
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