2013年11月11日
やよい「プロデューサーと13人の魔女」
「プロデューサー、今日のご飯はなにがいいですか?」
「ん? 今日は実家の晩飯、大丈夫なのか?」
「はいっ! アイドルのお給料がいーっぱい残ってるのと、お父さんのお仕事が見つかったので、今日からお母さんがお家にいるんです!」
「ん? 今日は実家の晩飯、大丈夫なのか?」
「はいっ! アイドルのお給料がいーっぱい残ってるのと、お父さんのお仕事が見つかったので、今日からお母さんがお家にいるんです!」
やよいは時々俺の家にご飯を作りに来てくれる。そのまま泊まっていくことも多いし、実家が大丈夫なようなら同棲も考えようか…
二人で暮らすには自分の部屋は少し狭い。引越しするのもいいかもしれないな…
手を繋いで歩きながらそんな空想を描いていたが、ふとある不安がよぎる。
「なあ、やよい…」
「? なんですか?」
小首をかしげてこちらを見上げるやよいは愛らしくて、続く言葉をためらいそうになる。
だがここで引いては不安はいつまでも不安のまま…俺は自分を叱咤し、やよいの目を真っ直ぐに見据えて告げる。
「どうして、キスだけはダメなんだ?」
「…」
俺も健康な男だし、それなりに長く付き合っている彼女が泊まりにくれば…そういう雰囲気にもなる。
やよいの年齢を考えると躊躇われたが、彼女自身の一押しによって俺たちは繋がることができた。
その過程で頬や額、言うに憚られるような箇所にまで…恥ずかしがりながらもやよいは口付けを許してくれた。
ただ一箇所、唇以外は…
「初めては…結婚するまでとっておきたいから…」
それらしいことを言うが、やよいは目を逸らして明らかに挙動不審になっている。
やよいが嘘をついていること等丸わかりだ。付き合いが長いから、というよりもやよいが嘘を苦手としているからだろう。
そもそも俺はそれ以上の『初めて』を受け取ってるし…
「やよい…本当のことを言ってくれ。俺はなにがあってもやよいのことを嫌いになんてならない…だからっ!」
「…とりあえず入りましょう」
なんやかんやしている間に家に着いていたようだ。無言で家に入り、お茶を淹れてきたやよいと二人で向かい合った。
口と目をぎゅっと閉ざしたやよいをじっと眺める。しばらくの間をおいて、俺が痺れを切らす直前、やよいが重い口を開いた。
「プロデューサー、信じられないかもですけど…」
「やよいがそんなに真剣になって言うことだ。なんだろうと俺は信じるよ」
やっと口にした言葉は今まで聞いたことがないくらい頼りなさげだ。
俺はやよいを勇気づけるように言葉を被せる。
やよいが月からの使者だろうと俺の気持ちは一切揺らがない。
俺の命を奪いにきた死神だと言うのなら喜んで差し出そう。
「私、変な力っていうか…能力があるんです…」
「能力…?」
やよいの口から出たのは突拍子もない言葉。だがその表情と口調、先ほどの言い訳なんかより断然信じられる。
「私がキスした相手は皆、私のことが好きになっちゃうんです!」
「…」
そりゃこんな愛らしいやよいにキスされたら、誰だってやよいのことが好きになるよ、やよいは可愛いなぁ…と言い掛けて口をつぐむ。
やよいの真剣さはそんなレベルの話ではない。
いや、というか…そんなことより…
「ちょっと待て、何でそれを…知ってるんだ…!?」
記憶が正しければ俺はやよいとキスをしたことなど一度たりともない。
だからこそこんな話し合いになっているわけだ。
だとすればやよいの先ほどの発言はすなわち『俺以外の誰かとキスをしたことがある』ということになる。
やよいが能力者だとかキスすると皆惚れるだとか、そんなことは些細な問題だ。
足もとが崩れ落ちるような感覚に襲われる俺にやよいは少し申し訳なさげにする。
「初めてしたのは…伊織ちゃんでした。お家に泊りに行った時に冗談で…」
伊織と冗談で……真相を聞き、パニックになりかけた自分に苦笑する。
「のはずだったんですけど…唇が触れた瞬間に伊織ちゃんの目がなんだか熱っぽくなって…その…服を…」
「え…?」
「あっ、脱がされかけただけですよ? 途中でもう一度キスされて、そしたら元に戻ったので…」
俺の表情を見てやよいが慌てたように付け足した。どんな顔してたんだろう、俺…
「それで私も伊織ちゃんも明らかにおかしいって思ったので…何度か試したんです。私と一度キスすると伊織ちゃんが私のことを大好きになって、もう一度すると元に戻る…伊織ちゃんはとりこの能力って名付けてました」
「で、でも伊織がたまたまって可能性も…」
言いかけて気付く。やよいは初めに『皆』と言った。そしてその後にも『初めてしたのは』と…
「次にしたのは千早さんでした。ダンスレッスンの途中で転んじゃった時に唇が触れ合っちゃって…」
「じゃあどこか壁を作っていた千早が、やよいと急に仲良くなったのは…」
「力が効いてる間に気付いたことがあるって…言ってました」
生活環境や性格から対称的に見える二人だが、二人がアイドルを志した原因は共通して『家族』だ。
その辺りになにか感じ入るものがあったのだろうか?
「うーん、じゃあ男には発動しない可能性とか…」
相手と経緯を聞いて安心したようなそれでも少し嫉妬するような複雑な感情を味わっていつつ思い浮かんだ質問を飛ばして見る。
「その、3人目は…女の子じゃなくて…」
いや、待て落ち着け…やよいはそんな子じゃない。今日だって仲良く手を繋いで帰ってきたじゃないか。いつだって幸せそうな笑顔を…俺に…
「ほんとはこれ、言いたくなかったですけど…」
やよいの、悲しげな、顔
『とおーいかーなたーへーたびーだーったー
わたーしをーひとーりおーきざーりにーしてー』
脳内で765プロオールスターズ(やよいを除く)の歌が流れる。
春香、若干音外れてるぞ。あと千早は主張しすぎ。もっとバランスを大事にだな…
あ、こら、亜美真美!こぶちをきかせるな!
>>23>>24
今日はVIPの方で要望のあったやよい編の続きを番外として落とすつもりです。
>>25
基本的に
・P視点
・能力が主軸になる
話を本編、その他を番外としようと思っています。
では投下していきます。
〜やよい・番外〜
「んっ…んー…んぅー!」
狭い布団の中で、やよいがなんとかキスをしようと首を動かす。
だがそう簡単に許してしまっては面白くない。
顔を背けたり、やよいの顔を自分の胸に押しつけたり…あの手この手でかわし続ける。
「プロデューサー、意地悪しないで早く…」
「早く、なんだ?」
にやにやしながらやよい返答を待つ。
やよいは俺の意図を察して唸ったり顔を赤くしたり…やっとのことで口を開くと
「キス、してください…」
上目遣いのおねだり。
本当はもう少し焦らすつもりだったのだが、あまりの可愛さに俺は引き寄せられるようにキスしてしまう。
だがここで終わる俺ではない。一瞬だけ唇を離すと間をおかずに再び口付けた。
「んっ、ぷろでゅー……んんっ…」
抗議の声を発しようと開いたやよいの口内に舌を侵入させる。先ほどまでのついばむようなものとは違う、絡みつくようなキス。
「んにゅっ…ふぁ…ゃ…」
舌を動かし、やよいの小さな歯を一本一本、形を確かめるように撫でていく。
「ふぅっ……はぁっ……んっ……ひぅっ……」
舌が歯茎に触れる度、甘い吐息が漏れる。
「くふっ……っぁ……っふ……」
全ての歯を撫で終えると今度は舌をつつく。
やよいの舌は一瞬の硬直の後、奥へと逃げようとした。
しかしそれにも限界がある。やよいの舌を絡めとるとこちらの口まで引き込み、唇で吸い付く。
「ちゅぷっ……ぷろゅーぁー……」
しばらく舌を絡めて唇で捏ね回した後、再びつついて促すとおずおずと舌が動き出した。
「んっ…んちゅ…んぁっ…ふぁぃぁっ…」
だんだん慣れてきたのかやよいも大胆になり、舌が別の生き物のようになる。
舌も唾液も混じり合い、俺はやよいと一つに溶け合っているような錯覚を覚えた。
やっと唇を離すと俺たちはどちらからともなく微笑み合う。
「私、知らなかったです。プロデューサーとの、大好きな人とのキスがこーんなに幸せだなんて…」
「俺もだよ」
蕩けそうな表情で余韻に浸るやよいを優しく撫で、パジャマのボタンをそっと外していく。
パジャマを脱がせ終えるとブラジャーも外し、俺は未だ膨らみかけの胸に手を伸ばした。
「あっ………んっ……ひゃぅ……」
未発達な胸は柔らかさというよりもぷにぷにとした弾力を返してくる。
掌で包み込むように揉むと、桜色の先端が胸とは異質な硬さで自己の存在を主張する。
「くふっ……ひぁ……んぁぅっ……」
そこに吸いついてやると、やよいは体をくねらせて甘い反応を返してくれた。
「気持ちいいか?」
胸から口を離し、囁くついでに耳を甘噛みしてやる。
「きゃぅっ……は、はぃ……いつもより……ぁぅ……ずっとずっと気持ち…んやぁっ……!」
桜色の先端に軽く爪を立てると、やよいの体はびくりと震えた。
「んぐっ……ふぃぅっ……!はぁっ…ひぅんっ……!」
やよいが刺激に慣れないよう、強さや角度、速さを少しずつ変えて奉仕を続ける。
次第に大きくなるやよいの声。俺は彼女が身につけてる唯一のものとなったパンツを脱がしにかかる。
「うあっ……だっ……めぇ……」
ブラジャーとお揃いのパンツはやよいの愛液でぐちゃぐちゃになっている。
「冷たっ……すごいな、これ…」
俺の言葉を聞くと、やよいは恥ずかしいのかギュッと目を閉じた。
「触るよ」
宣言してもやよいの目は閉じたまま開かない。無言を肯定と受け取り、俺はやよいの秘部に触れる。
「ん゛っ……っぁ……ひぁぅ……ゃっ……」
そこは既に十二分な湿り気を帯びており、俺ははじめから二本の指を膣内へ突き入れる。
「んぐっ……いや゛っ……やだゃだ…あぅっ……」
声は拒絶を訴えてるが本気で嫌がっていないのは反応で分かる。
「ぁっ……ふっ…ぅあっ……ぁんっ……」
能力の影響だろうか?いつも以上に反応の変化が早い。
「あ゛あ゛ッ……くっふ……もっ…だめっ…ですぅっ…!」
徐々に上げていった速度と比例してやよいの声が高くなっていく。
「ゃら…やらぁ……んぁっ…ん゛っあ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
それまでの準備が十分だったのだろう。触れ始めてからそれほどかからずに、やよいは達した。
「ぷろでゅーさー……いいですよ……」
絶頂の余韻か少し回らない舌でやよいが求めてくる。
正直俺も限界だ。枕元からゴムを取り出し、もどかしい思いをしながら装着する。
「やよい……」
小柄なやよいの上から覆い被さる。いわゆる正常位だ。
痛いくらいに硬くなった自身をやよいにあてがうと、やよいを気遣ってゆっくりと挿入する。
「やよい、大丈夫か?」
「は、いっ……最近慣れて…んっ…きましたし……今日は特に…その……」
続きははいつもより滑らかな挿入が代弁している。
我慢する必要もなさそうだ。俺は少し大胆に腰を動かした。
「はっ…ふぁっ……んんっ……ぁんっ……」
二人の結合部から水音が響き渡る。その卑猥な音に羞恥を覚えたのかやよいは両腕で顔を隠してしまう。
「やよいっ……顔……見せてくれっ……」
片腕をやよいの腰に回し抱き締めつつ、もう片方の手でやよいの腕を抑える。
「み゛ないでくだざいっ…!」
やよいの顔に浮かんでいたのは幸福、羞恥、悦び、そして少しの苦痛。
その中から羞恥の色が濃くなったかと思うと膣内が蠢き、俺のものを絞りとろうとしてくる。
俺は負けじと腰の動きをさらに激しくした。
「あぅっ…も、もう少しっ…ゆっく…りぃっ……」
「すまん、無理だ」
込み上げる射精感に身を任せてしまいたい衝動と、このまま繋がり続けたいという感情…
葛藤は数秒、これ以上の我慢は、できそうにない。
「ぷろでゅーさー!離さ…んっ…ないでぇっ!」
少しでも射精を遅らせるべく身を起こそうとしたが、やよいが足をからめてすぐに引き戻す。
互いの息がかかる距離、俺の視線は半開きになり唾液が垂れそうになっている唇に吸い寄せられる。
本能に導かれるまま、俺はやよいの唇にむしゃぶりついた。
「――っ!――――――!!」
反応は劇的だった。
やよいは声にならない声をあげ、俺の背中に爪を立てる。
音が鳴っているのではと錯覚するほどに膣内が収縮し、俺のモノがきつく扱かれた。
その快感に抗うこともできず、俺も最後の一突きと最奥まで打ちつける。
唇を貪り、繋がりあっているのだという強い認識と共に、俺は射精した。
―――――
―――
―
後処理を終え、心地よい疲労感に包まれつつ、二人で並んで寝転がる。
俺たちはどちらからともなく目を合わせ、微笑み合った。
「なあ、やよい」
俺はふわふわな髪を撫でつつ、幸福感に後押しされるように口を開いた。
「もっと広い部屋に引っ越してさ、一緒に住まないか?」
唯一の心配事が消えた今、俺の心に躊躇いはなかった。
やよいはきょとんとした表情を浮かべるが、それも一瞬のこと。
「うっうー!プロデューサーとずっと一緒の生活、楽しみですー!」
満面の笑みと共に少し久々となる口癖を聞かせてくれるのだった。
END
本日の投下はここまで
拙い文章で申し訳ありません。
しんどかったしエロはもう書かない、多分…
二人で暮らすには自分の部屋は少し狭い。引越しするのもいいかもしれないな…
手を繋いで歩きながらそんな空想を描いていたが、ふとある不安がよぎる。
「なあ、やよい…」
「? なんですか?」
小首をかしげてこちらを見上げるやよいは愛らしくて、続く言葉をためらいそうになる。
だがここで引いては不安はいつまでも不安のまま…俺は自分を叱咤し、やよいの目を真っ直ぐに見据えて告げる。
「どうして、キスだけはダメなんだ?」
「…」
俺も健康な男だし、それなりに長く付き合っている彼女が泊まりにくれば…そういう雰囲気にもなる。
やよいの年齢を考えると躊躇われたが、彼女自身の一押しによって俺たちは繋がることができた。
その過程で頬や額、言うに憚られるような箇所にまで…恥ずかしがりながらもやよいは口付けを許してくれた。
ただ一箇所、唇以外は…
「初めては…結婚するまでとっておきたいから…」
それらしいことを言うが、やよいは目を逸らして明らかに挙動不審になっている。
やよいが嘘をついていること等丸わかりだ。付き合いが長いから、というよりもやよいが嘘を苦手としているからだろう。
そもそも俺はそれ以上の『初めて』を受け取ってるし…
「やよい…本当のことを言ってくれ。俺はなにがあってもやよいのことを嫌いになんてならない…だからっ!」
「…とりあえず入りましょう」
なんやかんやしている間に家に着いていたようだ。無言で家に入り、お茶を淹れてきたやよいと二人で向かい合った。
口と目をぎゅっと閉ざしたやよいをじっと眺める。しばらくの間をおいて、俺が痺れを切らす直前、やよいが重い口を開いた。
「プロデューサー、信じられないかもですけど…」
「やよいがそんなに真剣になって言うことだ。なんだろうと俺は信じるよ」
やっと口にした言葉は今まで聞いたことがないくらい頼りなさげだ。
俺はやよいを勇気づけるように言葉を被せる。
やよいが月からの使者だろうと俺の気持ちは一切揺らがない。
俺の命を奪いにきた死神だと言うのなら喜んで差し出そう。
「私、変な力っていうか…能力があるんです…」
「能力…?」
やよいの口から出たのは突拍子もない言葉。だがその表情と口調、先ほどの言い訳なんかより断然信じられる。
「私がキスした相手は皆、私のことが好きになっちゃうんです!」
「…」
そりゃこんな愛らしいやよいにキスされたら、誰だってやよいのことが好きになるよ、やよいは可愛いなぁ…と言い掛けて口をつぐむ。
やよいの真剣さはそんなレベルの話ではない。
いや、というか…そんなことより…
「ちょっと待て、何でそれを…知ってるんだ…!?」
記憶が正しければ俺はやよいとキスをしたことなど一度たりともない。
だからこそこんな話し合いになっているわけだ。
だとすればやよいの先ほどの発言はすなわち『俺以外の誰かとキスをしたことがある』ということになる。
やよいが能力者だとかキスすると皆惚れるだとか、そんなことは些細な問題だ。
足もとが崩れ落ちるような感覚に襲われる俺にやよいは少し申し訳なさげにする。
「初めてしたのは…伊織ちゃんでした。お家に泊りに行った時に冗談で…」
伊織と冗談で……真相を聞き、パニックになりかけた自分に苦笑する。
「のはずだったんですけど…唇が触れた瞬間に伊織ちゃんの目がなんだか熱っぽくなって…その…服を…」
「え…?」
「あっ、脱がされかけただけですよ? 途中でもう一度キスされて、そしたら元に戻ったので…」
俺の表情を見てやよいが慌てたように付け足した。どんな顔してたんだろう、俺…
「それで私も伊織ちゃんも明らかにおかしいって思ったので…何度か試したんです。私と一度キスすると伊織ちゃんが私のことを大好きになって、もう一度すると元に戻る…伊織ちゃんはとりこの能力って名付けてました」
「で、でも伊織がたまたまって可能性も…」
言いかけて気付く。やよいは初めに『皆』と言った。そしてその後にも『初めてしたのは』と…
「次にしたのは千早さんでした。ダンスレッスンの途中で転んじゃった時に唇が触れ合っちゃって…」
「じゃあどこか壁を作っていた千早が、やよいと急に仲良くなったのは…」
「力が効いてる間に気付いたことがあるって…言ってました」
生活環境や性格から対称的に見える二人だが、二人がアイドルを志した原因は共通して『家族』だ。
その辺りになにか感じ入るものがあったのだろうか?
「うーん、じゃあ男には発動しない可能性とか…」
相手と経緯を聞いて安心したようなそれでも少し嫉妬するような複雑な感情を味わっていつつ思い浮かんだ質問を飛ばして見る。
「その、3人目は…女の子じゃなくて…」
いや、待て落ち着け…やよいはそんな子じゃない。今日だって仲良く手を繋いで帰ってきたじゃないか。いつだって幸せそうな笑顔を…俺に…
「ほんとはこれ、言いたくなかったですけど…」
やよいの、悲しげな、顔
『とおーいかーなたーへーたびーだーったー
わたーしをーひとーりおーきざーりにーしてー』
脳内で765プロオールスターズ(やよいを除く)の歌が流れる。
春香、若干音外れてるぞ。あと千早は主張しすぎ。もっとバランスを大事にだな…
あ、こら、亜美真美!こぶちをきかせるな!
>>23>>24
今日はVIPの方で要望のあったやよい編の続きを番外として落とすつもりです。
>>25
基本的に
・P視点
・能力が主軸になる
話を本編、その他を番外としようと思っています。
では投下していきます。
〜やよい・番外〜
「んっ…んー…んぅー!」
狭い布団の中で、やよいがなんとかキスをしようと首を動かす。
だがそう簡単に許してしまっては面白くない。
顔を背けたり、やよいの顔を自分の胸に押しつけたり…あの手この手でかわし続ける。
「プロデューサー、意地悪しないで早く…」
「早く、なんだ?」
にやにやしながらやよい返答を待つ。
やよいは俺の意図を察して唸ったり顔を赤くしたり…やっとのことで口を開くと
「キス、してください…」
上目遣いのおねだり。
本当はもう少し焦らすつもりだったのだが、あまりの可愛さに俺は引き寄せられるようにキスしてしまう。
だがここで終わる俺ではない。一瞬だけ唇を離すと間をおかずに再び口付けた。
「んっ、ぷろでゅー……んんっ…」
抗議の声を発しようと開いたやよいの口内に舌を侵入させる。先ほどまでのついばむようなものとは違う、絡みつくようなキス。
「んにゅっ…ふぁ…ゃ…」
舌を動かし、やよいの小さな歯を一本一本、形を確かめるように撫でていく。
「ふぅっ……はぁっ……んっ……ひぅっ……」
舌が歯茎に触れる度、甘い吐息が漏れる。
「くふっ……っぁ……っふ……」
全ての歯を撫で終えると今度は舌をつつく。
やよいの舌は一瞬の硬直の後、奥へと逃げようとした。
しかしそれにも限界がある。やよいの舌を絡めとるとこちらの口まで引き込み、唇で吸い付く。
「ちゅぷっ……ぷろゅーぁー……」
しばらく舌を絡めて唇で捏ね回した後、再びつついて促すとおずおずと舌が動き出した。
「んっ…んちゅ…んぁっ…ふぁぃぁっ…」
だんだん慣れてきたのかやよいも大胆になり、舌が別の生き物のようになる。
舌も唾液も混じり合い、俺はやよいと一つに溶け合っているような錯覚を覚えた。
やっと唇を離すと俺たちはどちらからともなく微笑み合う。
「私、知らなかったです。プロデューサーとの、大好きな人とのキスがこーんなに幸せだなんて…」
「俺もだよ」
蕩けそうな表情で余韻に浸るやよいを優しく撫で、パジャマのボタンをそっと外していく。
パジャマを脱がせ終えるとブラジャーも外し、俺は未だ膨らみかけの胸に手を伸ばした。
「あっ………んっ……ひゃぅ……」
未発達な胸は柔らかさというよりもぷにぷにとした弾力を返してくる。
掌で包み込むように揉むと、桜色の先端が胸とは異質な硬さで自己の存在を主張する。
「くふっ……ひぁ……んぁぅっ……」
そこに吸いついてやると、やよいは体をくねらせて甘い反応を返してくれた。
「気持ちいいか?」
胸から口を離し、囁くついでに耳を甘噛みしてやる。
「きゃぅっ……は、はぃ……いつもより……ぁぅ……ずっとずっと気持ち…んやぁっ……!」
桜色の先端に軽く爪を立てると、やよいの体はびくりと震えた。
「んぐっ……ふぃぅっ……!はぁっ…ひぅんっ……!」
やよいが刺激に慣れないよう、強さや角度、速さを少しずつ変えて奉仕を続ける。
次第に大きくなるやよいの声。俺は彼女が身につけてる唯一のものとなったパンツを脱がしにかかる。
「うあっ……だっ……めぇ……」
ブラジャーとお揃いのパンツはやよいの愛液でぐちゃぐちゃになっている。
「冷たっ……すごいな、これ…」
俺の言葉を聞くと、やよいは恥ずかしいのかギュッと目を閉じた。
「触るよ」
宣言してもやよいの目は閉じたまま開かない。無言を肯定と受け取り、俺はやよいの秘部に触れる。
「ん゛っ……っぁ……ひぁぅ……ゃっ……」
そこは既に十二分な湿り気を帯びており、俺ははじめから二本の指を膣内へ突き入れる。
「んぐっ……いや゛っ……やだゃだ…あぅっ……」
声は拒絶を訴えてるが本気で嫌がっていないのは反応で分かる。
「ぁっ……ふっ…ぅあっ……ぁんっ……」
能力の影響だろうか?いつも以上に反応の変化が早い。
「あ゛あ゛ッ……くっふ……もっ…だめっ…ですぅっ…!」
徐々に上げていった速度と比例してやよいの声が高くなっていく。
「ゃら…やらぁ……んぁっ…ん゛っあ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
それまでの準備が十分だったのだろう。触れ始めてからそれほどかからずに、やよいは達した。
「ぷろでゅーさー……いいですよ……」
絶頂の余韻か少し回らない舌でやよいが求めてくる。
正直俺も限界だ。枕元からゴムを取り出し、もどかしい思いをしながら装着する。
「やよい……」
小柄なやよいの上から覆い被さる。いわゆる正常位だ。
痛いくらいに硬くなった自身をやよいにあてがうと、やよいを気遣ってゆっくりと挿入する。
「やよい、大丈夫か?」
「は、いっ……最近慣れて…んっ…きましたし……今日は特に…その……」
続きははいつもより滑らかな挿入が代弁している。
我慢する必要もなさそうだ。俺は少し大胆に腰を動かした。
「はっ…ふぁっ……んんっ……ぁんっ……」
二人の結合部から水音が響き渡る。その卑猥な音に羞恥を覚えたのかやよいは両腕で顔を隠してしまう。
「やよいっ……顔……見せてくれっ……」
片腕をやよいの腰に回し抱き締めつつ、もう片方の手でやよいの腕を抑える。
「み゛ないでくだざいっ…!」
やよいの顔に浮かんでいたのは幸福、羞恥、悦び、そして少しの苦痛。
その中から羞恥の色が濃くなったかと思うと膣内が蠢き、俺のものを絞りとろうとしてくる。
俺は負けじと腰の動きをさらに激しくした。
「あぅっ…も、もう少しっ…ゆっく…りぃっ……」
「すまん、無理だ」
込み上げる射精感に身を任せてしまいたい衝動と、このまま繋がり続けたいという感情…
葛藤は数秒、これ以上の我慢は、できそうにない。
「ぷろでゅーさー!離さ…んっ…ないでぇっ!」
少しでも射精を遅らせるべく身を起こそうとしたが、やよいが足をからめてすぐに引き戻す。
互いの息がかかる距離、俺の視線は半開きになり唾液が垂れそうになっている唇に吸い寄せられる。
本能に導かれるまま、俺はやよいの唇にむしゃぶりついた。
「――っ!――――――!!」
反応は劇的だった。
やよいは声にならない声をあげ、俺の背中に爪を立てる。
音が鳴っているのではと錯覚するほどに膣内が収縮し、俺のモノがきつく扱かれた。
その快感に抗うこともできず、俺も最後の一突きと最奥まで打ちつける。
唇を貪り、繋がりあっているのだという強い認識と共に、俺は射精した。
―――――
―――
―
後処理を終え、心地よい疲労感に包まれつつ、二人で並んで寝転がる。
俺たちはどちらからともなく目を合わせ、微笑み合った。
「なあ、やよい」
俺はふわふわな髪を撫でつつ、幸福感に後押しされるように口を開いた。
「もっと広い部屋に引っ越してさ、一緒に住まないか?」
唯一の心配事が消えた今、俺の心に躊躇いはなかった。
やよいはきょとんとした表情を浮かべるが、それも一瞬のこと。
「うっうー!プロデューサーとずっと一緒の生活、楽しみですー!」
満面の笑みと共に少し久々となる口癖を聞かせてくれるのだった。
END
本日の投下はここまで
拙い文章で申し訳ありません。
しんどかったしエロはもう書かない、多分…
19:44│高槻やよい