2014年08月06日

佐久間まゆ「Pさんに、嫌われてしまいました……」




事務所:休憩室







モバP「すまないが、弁当を食べてくれないか?そっその、作り過ぎてしまってだな、腐らせるといけないから……」つ花柄の弁当箱





モバP「その、これも……いや、決して他意なんか無いんだ!ただ食べてくれる人がま佐久間しかいなかったと言うだけで、だけで……うぁぁぁぁ!」ダダダダダダダッ!



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まゆ「見ましたか……?凛ちゃん」





凛「うん、見たよ」ギリッ











まゆ「……どうしましょう、凛ちゃん。まゆは、Pさんに嫌われてしまいました……」グスッ





凛「はい?」





モバP「通学路、定刻通りの朝8時……」カタカタ……カタカタ……ズーン……





まゆ「歌っているのだって、まゆの曲じゃありません……」ズーン……





凛「あの後『「おはよう」ってあなたに向かって言えなくて』と繋がったよね」







まゆ「Pさんは、まゆの事だけ苗字で呼ぶ、んです……皆は名っ、前なのに……」ポロポロポロポロ……





凛「そうだよ。がっつり意識されてるじゃん」







まゆ「まゆはPさんにとって、残飯処理機に過ぎないんですよぉ……あぁあぁ……」





凛「Pさんの言ってる事聞いてた?既視感すらあるよ、絶対アプローチだよ」





まゆ「えっ?何か言ってましたか……?」キョトン





凛「アタックは得意だけど、ディフェンスはてんで、なんだ!?」







数分後





事務所:休憩室





凛「落ち着いた?」ヨーシヨシナデナデグルーミン





まゆ「はい……」







凛「まゆは調理経験が私より長いから……食事を人に振る舞うって事の意味は私より、わかるんじゃないかって思うんだ」





まゆ「……」





凛「まゆはこのお弁当を食べてみて、どう思う?」







まゆ「いただきます……」パカッ チャッチャッチャッ パクリ……





まゆ「……美味しい、ハンバーグです……」ポロポロポロポロ……







凛「今思った事を、Pさんに伝えてみようよ。私が呼んでおくから」





まゆ「……ありがとうございます。何から何まで、凛ちゃん……」





凛「いいよ、別に」





凛(何でなんだろ。チャンスだっていうのに、余計なことなのにしてるんだ……)





凛(ここで割って入るのは、流石にモラルが痛むから……なの、かな)ズキンッ





数時間後





事務所:屋上





凛(『xx時に、屋上でまゆに会って』と伝えた。Pさんは顔が真っ赤になって何かを言ったかと思えば、仮眠室のベッドに突撃して毛布に包まってきりもみ回転していた)







モバP「……」キョロキョロウロウロキョロキョロウロウロ





凛(……まだ予定の二時間前なのに、今は小包みを抱えて屋上にいる)







モバP「……」パカッ





凛(あ、中身見た)





モバP(新しいリボン……喜んでくれると、いいな)





モバP(あ、でも、趣味に合わなかったり……逆に『既に持ってます』とかだったら、どうしようか……)





モバP(でも、つけてるまゆが見てみたい……なあ)





モバP「……ふふっ」ニパァァァァ





凛「……時間来るまで、離れよう」グスッ





一時間と四十分後



事務所:屋上





凛「……あの店、あんなに味付け辛かったかな……」







モバP「……」シュン……





まゆ「Pさん、お待たせしました」





モバP「い、いや!待ってなんかいない!さっき着いたばかりだ!」





まゆ「……そう、ですか」シュン……





まゆ(待って、くれていなかったんですね……)グスッ





凛(面倒な性格しかいない……)ハァ







まゆ「Pさん……には、大事な大事な話しがあって、来てもらいました」





モバP「はひっ……いや、なんだ」





凛(料理が上手くなって良かったね、今度もまた作ってください♪とか、今度交換しましょう♪とかでいいから!)







まゆ「Pさん、料理お上手なんですねぇ」





モバP「えあ!?ああ、あの程度なら、朝飯前だ!」ホッペポリポリポリポリポリポリポリポリ





凛(手がキズパワーパッドまみれ!?)





まゆ「あの味付け、まゆの好みそのままでしたよ」





モバP「やったぁ!……ごほんっ、珍しい事もあるものだな!美味しく食べてくれてありがとう!」





まゆ「……はい、だから、まゆはPさんに伝えたい事があるんです」





モバP「……ああ」ゴクッ





凛(いけ……)ゴクッ





まゆ「Pさんは……」











まゆ「もう、まゆなんていらないって事なんですかぁ!?」ブワッ





凛 モバP「……えっ?」















まゆ「自分で、料理出来るから、まゆにもう、関わるなって……事、なんですかぁ……あうぁぁ……」ポカポカ





モバP「そっ、そんな、俺はそんな気持ちじゃ……」ジワァ……





凛(美味しいハンバーグで、どうしてそうなる!?)





モバP「……バカぁっ!」タッタッタッタッタッ





モバP(馬鹿なのは俺なんだ!まゆが傷つく事も想定出来ず、自己満足な料理をしてしまったと言うのに、罵ってまでしまう!)





モバP(馬鹿、馬鹿、死んじゃえ俺ー!)タッタッタッタッタッ





モバP(……また、渡せなかった……)







まゆ「ぴっ、Pさぁん、逃げないでぇ……」グスッ……ジワァ……





まゆ「……まゆを一人にし、ないでくだ、さい、Pさぁぁぁぁん!」ウワァァァァァァン!





凛「……もう、意味わかんない」ポロポロポロポロ……グスッ





凛「……うぇぇぇん!」







話を聞かないヤンデレと素直になれないツンデレ、起きるべくして起きた事です。

この後まゆとモバPの血で血を洗うラーメン対決があったとか無かったとかですが、それは話の本筋ではございません。





おわり





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