2013年11月14日

P「ときめきメモリアルver765オールクリアデータ」

もしもアイマスがときめきメモリアルだったら全員を攻略する
そんな内容です

1週目、2週目、前スレがあるので、まずはそちらを読んでもらえたら話の流れがつかめるかと思います


1週目
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346228440/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346311774/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1346389974/

2週目
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347441113/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347522666/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347542081/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347600244/
http://logsoku.com/thread/hayabusa.2ch.net/news4vip/1347625022/

前スレ
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1349027728/

今回は雪歩編からの投下でスタートします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1351106681

【優しさに触れた日】

P『なんだか入学早々から、どっと疲れたなー…』

P『早く帰ろう…』

真『あっ、おーい!』

P『ん?』

P『あぁ、真か』

真『プロデューサーくん、今から帰り?』

真『帰り道一緒だよね?良かったらボク達と一緒に帰らない?』

P『ボク達?』

?『ええっ…!?真ちゃん…?』

真『大丈夫だよ。何かあったら、この人蹴り飛ばすから』
            __ , ─── 、
           . :´: : : : : : : : : : : : : : : : `: .
          /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
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         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
        ,': : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : i
        |: : : : : : : : : : : :/: : : : : : :ヽ: : : : : : : : ::: ヽ: ::|
.        |: : : :/: : : : : : : i: :|: : : : : : :ヽ: : : : : : : : ::: : 、::|
       |: : :,': : : : : : : :|: :ハ: : : : : : : ヽ\: :ヽ: : ::::::::|::|
         |: :|: : : : : : :/ |:イuヽ::ヽ: : : : |  \ヽ: :::::::::|:|
       |: |: : : : : :/  V   ヽヽ\: :|___ヽ|ヽ: ハ|:|
        |:|: : : : :/_ , ─ ´ ヽ ヽ|   __ V:::::|
        || |: : ::|   _ニ      ̄(:ヒソ ' |::::::|
       _ |v \{ <´ (::ヒソ          .::::::::::/|:::::|´  ̄ ヽ
      /  `|: : ::|ヽ::::::::::     ,       |:|::::| /    ヽ
     /   \ |: : :| `、         _  ノ|:::::|/     i
    {     ヽ|: : :| | \  r── ´   }/ |:::::|       |
    |       |: : :||∠ヽ` ニ ´  ̄ イ" j /::::/       |
.     |       |:|ヽヽ∠ヽ  \ ̄ ̄/  ノ //:/ /       |
    |      レヽ ヽ∠ \/| ̄ |ヽ/ _//      |
     |       \}   //  | O | \ ヽ /        /

?『で、でもでもー…』
P『あれ…?萩原さん?』

雪歩『えっ…?』

雪歩『あっ…プロデューサー…くん…』

真『あれ?知り合いだったの?』

P『あぁ、中学の時、一度同じクラスになったことあるんだ』

P『(全然喋ったことないけど…)』

真『あぁ、なるほどね』

真『じゃあ話は早いね!』

雪歩『うぅっ…』オズオズ…

真『大丈夫だって!この人、害無いから』

P『(ていうか萩原さんが男子と話しているところみたことなかったな…)』

P『(今の様子を見ても…苦手意識があるのかな?)』

P『(真は…女の子か…)』
P『悪い、真。俺、先に1人で帰るわ』

真『えっ?なんでさ?』

P『ちょっと急用思い出しちゃってさ』チラッ…

雪歩『あっ…』

P『(イヤな思いさせてまで一緒に下校する必要も無いだろう)』

真『そっかー。なら、また明日だね!』

P『あぁ、また明日な!じゃあな!』タッ…

真『じゃあねー!』

真『…さて、雪歩。ボク達も帰ろうか?』

雪歩『……』

真『雪歩?』

雪歩『(プロデューサーくん…私のこと気遣ってくれて…?)』
【デートきてくれますか?】

P『萩原さんか…』

P『中学時代は全然喋ったことが無かったけど…』

P『せっかく高校も同じになったんだから仲良くなりたいな』

P『……』

P『…でも、デート来てくれるのかな?』

trrrrrrrrr…

ガチャ…

雪歩『はい、萩原です』

P『あっ、萩原さん?俺、プロデューサーだけど…』

雪歩『ひゃっ!?ぷ、プロデューサーくん…?』

P『は、萩原さん?』
雪歩『あ…ご、ごめんなさい…』

雪歩『えっと…突然お電話貰ったから…その…』

P『あっ、ごめん…驚かせちゃったかな?』

雪歩『いえ…そんな…』

雪歩『そのぉ…私の何かご用でしょうか…?』

P『あぁ、うん…』

P『もし良かったらで良いんだけどさ…』

P『今度の日曜日、一緒に中央公園で散歩でもしない?』

雪歩『えっ…』

雪歩『……』
P『あっ…やっぱりダメかな…?』

雪歩『い、いえ!』

雪歩『えっとぉ…私で良かったら…その…』

P『えっ?OKなの?』

雪歩『はい…』

P『それじゃあ、日曜日に中央公園の前で待ち合わせで大丈夫?』

雪歩『は、はいっ』

雪歩『楽しみにしてますね…?』

P『(まさか誘えるとは…)』
【一歩前進】

P『さてと…本当に萩原さんは来てくれるのかな…?』

雪歩『お、お待たせしましたっ…!』

P『萩原さん』

雪歩『……』オズオズ…

P『(見るからに緊張してるな…)』

P『えっと…本当に大丈夫?』

雪歩『は、はいっ!』ビクッ…

雪歩『……多分』

P『(頑張って来てくれたんだろうな…)』

P『それじゃあ、行こうか?』
雪歩『な、並木道って素敵だよねっ』

雪歩『景色も良いし、どこまでもお散歩したくなる気分…』

P『うん、それは俺もそう思うんだけどさ』

P『萩原さん……距離、遠くない?』

雪歩『あ、ご、ごめんなさいっ…!』

雪歩『……』チョコッ…

P『(それでも、まだ大股二歩ぐらいの距離があるな…)』

P『(まぁでも、デートに来てくれただけで充分だよな)』

雪歩『……』

雪歩『…あの』

P『ん?』
雪歩『私、こういうの慣れて無いっていうか、その…』

雪歩『で、でも、凄く楽しいからっ!』

P『…!』

雪歩『だから今日は誘ってくれて、ありがとうっ…!』ニコッ

P『……』

P『それって友達ってことで良いのかな?』

雪歩『えっ?』

雪歩『……は、はい』モジモジ…
     /                      \
       . ゙                        \
     /      //           /         ヽ
.     /      //     /   ,〃          ',
   ,′       l/   /    / /    /      l|
   !    i    |  /7-─/、 /    ∧ .│   l|
   l   i    |/ _厶./_  /  / / ヽ |    |
.   !   .i   │ィf{ノハ ゙ヽ / / ノ_ `ヽ.||   │
.   |.        │代ノ:::ノ   /   ィぅュ、ノ|     |
    |       |  ¨´        んノハ}  |   l |
.     |.       |  :::::::        ヒ:ノ '゙/ !  ,l│
    \.      |           ' :::::: /   !  /jノ
      ヽ    |、             ,へ. | /  
       \  | 丶、  `ー- '    ノ  ヽ! /
        r‐/\|   丶.   _,.  '´    j/
      丿 \      [ ̄
    ,ィ     \     | \、_
   / ヽ.      \   |   | \
  /    \      \ |   |/⌒l 
. / ̄ ̄\  \     /∧j o ハ  |
/     ヽ  \ O./  O|\/  ',. | 
       }   \/   .|     ||

雪歩『私なんかで良かったら…』

P『そっか、嬉しいよ』

雪歩『…えへへ♪』

P『(デートに来てくれただけで充分なんてもんじゃない)』

P『(これは大きな進展じゃないか!)』
雪歩『えっと、今日は誘ってくれて本当にありがとうっ』

雪歩『本当に楽しかったよっ』

P『良かった』

P『また誘っても良いかな?』

雪歩『あっ…』

雪歩『は、はい…!』

雪歩『良かったらまた誘ってくださいっ!』

P『うん、また誘わしてもらうね』

雪歩『えっと…途中まで一緒だよね…?』

P『一緒に帰っても良いかな?』

雪歩『うんっ…!』
【これは仕方ない】

P『今日は体育祭だ!』

P『そして俺が参加するのは二人三脚なわけなんだが…』

雪歩『うぅぅ……』オズッ…

P『(選手ですがパートナーが足を結んでくれません)』

P『萩原さん、ダメそうだったら棄権しても…』

雪歩『そ、そんな…!』

雪歩『それじゃあ、あなたに迷惑を…』

P『でも…』

雪歩『だ、大丈夫っ…!』

雪歩『私、気合いだけはあるからっ!』フンスッ!

P『じゃあ…足、結んでも良い?』スッ…

雪歩『ひゃあっ!?ち、近いっ…!!』ビクッ…!

P『(……これはダメだな)』

P『(うーん…まだまだ距離を感じちゃうなぁ…)』

雪歩『うぅっ…すみませぇん…』グズッ…

P『(結局、俺と萩原さんは二人三脚を棄権した…)』
【真面目で良い子】

P『期末テストですよ!期末テスト!』

P『うむ…』

P『可もなく不可も無く…』

雪歩『あっ…こ、こんにちわっ…』

P『やあ、萩原さん』

P『テスト、どうだった?』

雪歩『わ、私はその…』

雪歩『か、可も無く不可も無くかな…』

P『(あとで聞いた話だと、萩原さんは国語関連は満点だったらしい)』

P『(もっと自分に自信を持っていいと思うのになぁ)』
【ホントにきてくれますか?】

P『さて、夏休みだ!』

P『……』

P『…萩原さん、海になんて来てくれるのかな?』

trrrrrrrr…

ガチャ…

雪歩『はい、萩原です』

P『あっ、萩原さん?』

雪歩『あっ…プロデューサーくん…』

雪歩『えっと…なにか急用ですか?』

P『あっ…えっとさ…』
P『もし良かったら日曜日に一緒に海でも行かない?』

雪歩『う、海ですか…?』

雪歩『う、うーん…』

P『(…やっぱりダメかな)』

P『(今のシーズンだと男性客も多いし…)』

雪歩『だ、大丈夫ですっ…』

P『えっ、本当に?』

雪歩『は、はい…』

P『じゃあ、日曜日は駅で待ち合わせでも平気かな?』

雪歩『わ、わかりましたっ!』

雪歩『頑張って行きますっ…!』

P『(頑張ってって…)』
【ひんそーひんにゅーちんちくりん?】

P『さてと、萩原さんはまだ来てないな…』

雪歩『お、遅れてごめんなさいっ…!』

P『萩原さん』

雪歩『その…おでかけするのにあれこれ迷っちゃって…』

P『(やっぱり無理して来てくれたのかな…?)』

P『大丈夫そう?キツいなら…』

雪歩『い、いえ!』

雪歩『あなたがいるなら、その…』

雪歩『平気っ!』

P『……』

P『(かなり感激だな…)』
P『さてと…海に着いたわけなんだけど…』

雪歩『…ううっ』モジモジ…

P『…萩原さん、着替えないの?』

雪歩『そ、そのっ…えっと…』

雪歩『だってぇ…』

雪歩『私、ひんそーひんにゅーでちんちくりんだもんっ!』

P『えっ?』

雪歩『やっぱり、あなたの前で水着なんて恥ずかしいですっ!』

P『……』

P『(線が細くて俺好みのスタイルなんだけどな…)』
             .  ―  ‐ -  .
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  ーイ        : : :/ : : : : : : : : : : : : : . . . . . . . . : : ヘ
   /: : : : : : : : : : : :/ l: : : |! : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : :.
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  / イ.: : : : : : :.:|! : ,'   V: :.!丶: : : : :.ト、: : : : : : : : : : : : : : ',
. /´ .|: : : : : : : :.|!: :|! ,  ∨ !  \ー :!-∨ _: :/ : : : : : : : : :.
   l :|: : : : : : :!∨| /   .�    ヽ:/ ハ: :/ : : : : : : : : : :|
   �.: : : : : :.| 斗'      \  /    V. : : : : : : : : : :.:|
.     V\: : : : lー=≠,      ≠ = 一んつ : : : : : : : : : j
.      | \ : :l.   /              l : :/ : : : : : : :,'
.      |: : :>rつ'"       _  - … .、j :/ : : : : : : :/
.      | :/ : : : :〉   r ―  ¨      イ / : : :/ : : :/
.      |/l : : : : > . ゝ _    _  < /イ : /,' : /
.       | ', : : :ト、: : : : : : / ¨ У  ヽ. /: :/ ヽ /
         ゝ: :.| \l、: :Y   〃      Y"     ',
          \!     / |  ./        j      j
              〈 j! .〈      〆      /
              ∨   〉_  .Y´.У   :/
              /   / l   |. /    :/
                /   /   !   .|/    :/ 〉

雪歩『ううっ…せっかく海にまで来たのにすみませぇん…』

雪歩『私なんて、穴を掘って埋まってますぅ!!』

P『い、いや…そこまでしなくても…』

P『ほ、ほら!波打ち際で遊んだりも出来るし!』

雪歩『でもぉ…』

P『ほら、一緒に砂の城でも作ろう?』

雪歩『プロデューサーくん…』

雪歩『…うん』

雪歩『ごめんね……ありがとう…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

雪歩『その、今日は本当に…!』

P『大きな城も作れて楽しかったね?』

雪歩『あっ…』

雪歩『…うんっ』

雪歩『…楽しかった♪』

雪歩『だから…また…』

P『うん、また一緒に遊ぼう』

雪歩『…!』

雪歩『…うんっ♪』
【茶道部、誕生】

P『さて、今日から新学期だ!』

小鳥『そんなあなたにご朗報〜♪』

P『小鳥先生?』

小鳥『雪歩ちゃんがね、新しく部活を作ったのよ』

P『えっ?萩原さんが?』

小鳥『ええ♪』

小鳥『その名も茶道部!』

小鳥『せっかくの学園生活、帰宅部じゃもったいないわよ?』

小鳥『もし興味があったら覗いてみたら、どうかしら?』

P『(茶道部か…)』
ガラッ…

P『失礼しまーす…』

雪歩『ふぇっ?ぷ、プロデューサーくん?』

P『あっ、萩原さん』

P『(おお、和服だ…本格的だなぁ…)』

雪歩『な、何か茶道部にご用?』

P『あぁ、うん』

P『入部希望なんだ』

雪歩『えっ…?入部希望…?』

P『うん』
雪歩『わぁっ…♪』

雪歩『歓迎しますっ!茶道部へようこそっ!』

P『えっ?そんなあっさり良いの?』

雪歩『も、もちろんっ』

雪歩『私が作った部活だから、私が部長だし…』

雪歩『お友達なら大歓迎ですっ!』

P『…!』

P『(なんか俺は特別みたいで優越感…)』

P『(こうして俺は茶道部に入部した!)』
【わびさび】

雪歩『……』シャカシャカシャカ…

P『……』

雪歩『粗茶ですが…』コトッ…

P『い、いただきます…』スッ…

P『えーと…器を二回回して…』クルクル…

P『…んっ』ゴクッ…

P『!!』

P『(お抹茶、うめぇ!)』

雪歩『……』ジーッ…

P『…!』

P『け、結構なお手前でした…?』

雪歩『…♪』ウンウン…

P『(不思議だ…身も心がまるで穏やかに…)』
【ときメモなら「部」と呼ぶ】

雪歩『……』コクコク…

雪歩『…ふぅ』

P『ところで萩原さん?』

雪歩『はいっ?』

P『俺達以外の部員っていないの?』

雪歩『えっ?』

雪歩『私達…二人だけだけど…?』

P『えっ』

雪歩『言って無かったっけ…?』

P『(この部活はあの萩原さんと二人きりになれるという奇跡の部活だったのか!?)』

P『(…ていうか、「部」と呼んで良いのか?)』
【あっさり】

P『そういえば茶道部は文化祭ってどうするの?』

雪歩『あっ、うーんと…』

雪歩『お茶とお茶菓子を出して…』

P『うん』

雪歩『……』

雪歩『…それだけ、かな?』

P『…休憩所?』

雪歩『そ、そうかも…』

P『(まぁ、お客さんに正座させるのもなんだしな…)』
【多分、宇宙】

P『今日は文化祭だ!』

雪歩『は、はいっ…!お茶のおかわりは自由ですっ』

P『……』

P『(平和だ…)』

貴音『もし?お茶菓子のおかわりをいただいても…』

P『四条さん。他のお客さんの分、無くなっちゃうからそれぐらいで勘弁してくれない?』

貴音『むぅ…』

雪歩『あっ、お茶ならいくらでも…!』

貴音『では、お茶で空腹を満たすとしましょう…』

P『(四条さんに胃袋に限界はあるのだろうか…?)』

P『(こうして高校生活、最初の文化祭は終わりを迎えた…)』
【ときめきの予感】

P『今日はクリスマスだ!』

P『…っていっても予定が無い』

trrrrrr…

P『おや…電話なんて珍しいな…』

P『はい、もしもし!』

小鳥『プロデューサーくーん!』

P『うわっ!?小鳥先生!?』

小鳥『今、暇?暇よねー?』

小鳥『遊園地行くわよー!!』

P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』

小鳥『えー!?無理なのー!?』

P『いや、無理ってことは無いですが…』

小鳥『せっかく雪歩ちゃんも誘ったのにー』

P『えっ、萩原さん?』

P『行きます!すぐ行きます!現地集合ですか!?』

小鳥『…感じわるーい』

P『す、すいません…』

小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
【まだ二人は始まったばかり】

P『すいません、遅くなりました…』

小鳥『いやいや!ベストタイミング!』

雪歩『こ、こんにちわっ』

P『萩原さん、こんにちは』

小鳥『こらこらー?挨拶よりも先に言わなきゃいけないことがあるでしょー?』

P『えっ?』

小鳥『今日、24日は雪歩ちゃんのお誕生日なのよ!』

P『おお…!?』

雪歩『わ、私なんかにはもったいない聖なる日なんですけど…一応…』

P『いやいや、萩原さんにはピッタリな誕生日だよ』

P『誕生日、おめでとう萩原さん!』

雪歩『あっ…』

雪歩『ありがとうございますぅ…///』

小鳥『(うーん♪青春の1ページねー♪)』
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』

小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』

P『萩原さん、俺と一緒に乗れる?』

雪歩『あっ、は、はいっ』

雪歩『私なんかで良ければ…』

P『(…日に日に俺と話す時の距離が近くなってる)』

P『(これはもう信頼されているのかな…?)』

小鳥『…と、考えるプロデューサーくんであった』

P『人の心を読まないでください!?』

雪歩『?』

〜〜〜♪

〜〜〜♪

〜〜〜♪
雪歩『……』ピトッ…

P『(…凄い)』

P『(萩原さんが俺にもたれかかってる…)』

P『……』ドキドキ…

P『(いやいや!?よこしまなことを考えるな俺!)』

P『(彼女の信頼を裏切るな!)』

雪歩『……』ギュッ…

P『(……いや、でも無理だろ)』ホンホンッ…

雪歩『……』

雪歩『(私…男の人とこんな…)』ドキドキ…

小鳥『(うーん♪眼福、眼福♪)』
P『えっと…萩原さん…?』

雪歩『な、なぁに…?』

P『そ、その…』

P『(なんか気の利いた台詞を言え、俺!)』

P『は、萩原さんとくっつくことが出来て嬉しかったよ!』

雪歩『えっ…?』

P『……』

P『(…って、何言ってんだ、俺!?)』

P『(ただの変態じゃねーか!!)』

雪歩『……』

雪歩『…わ、私も』

P『…えっ?』
                   _  __
                  . <: : : : : :`´: : : : : :> .
              /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
                        . . . . : : : : : : : : ',
                /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .
.             .: : : : : : : : : : : : :イ: : : : : : : : : : : : : : : :.
.             | : : : : : : : N : : | | : : : : ト、: : : : : : : : : :i
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      _ __ _ .」: : : :! 丶             .:.:.:| : : /.Y´l .,' / > .
     / ヽ ヽ ! j メ : : |:.:.:.:> .  `   ´ . <.:.:.:.:|: : ,'  ヾl l ./ ./   Y
.     /  x .ヘ .〉 !ノ′∨: |M___| >  < |___Mj: :/    込ノ_/! ji   ト、
   r{   i{ //.イ./   ゝヘ   j、 _ _ _イ、  ./イ     〈ヘ.   ` l  ,'/}
    l∧ ノ¨ ´  メ     \ イゞ.ニ三ニ彡 > . _     _〉ヘ _ _ ///
   }/ヘ _ ,.イ〈z.、 ―‐ ´    \   /         >イ/////////.∧
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   {////////./三三三三二ニニ=――=ニニ二三三三ニ∨////////i
   l ///////〈ニ三三三三三三三三三三三三三三三三ニ//////////
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.    l///////// }卦寸三三三三三三三三三三三三ニYニ∨///////./

雪歩『私も、嬉しかったよ…!』ニコッ

P『…!!』

P『そ、そっか…』ドキドキ…

雪歩『うん…』ドキドキ…

小鳥『(あらあら♪)』

小鳥『(今日はもう、あのまま二人きりにしておいてあげましょうかね♪)』

小鳥『……』

小鳥『(あーん!良いなー!若いって!)』

P『(こうして高校生活、最初のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【萩原さんのお正月】

P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』

P『年賀状…来てるかな…』

P『おっ…』

P『萩原さんから年賀状が来てるぞ!』

P『さて、謹賀新年と言えば初詣だが…』

P『萩原さん、来てくれるかな?』

trrrrrrrr…

ガチャ…

雪歩『はい。萩原です』

P『あっ、萩原さん?俺、プロ』

雪歩『あっ、プロデューサーくん…♪』
雪歩『えへへ…明けましておめでとうございますっ♪』

P『うん、おめでとう』

P『ところで萩原さん、今からって暇かな?』

P『良かったら一緒に初詣でもどうかな?』

雪歩『あっ…ごめんなさい…』

雪歩『私、お正月は家族で過ごすことになってて…』

P『あーそうなんだ…残念』

雪歩『ホントにごめんね…?イヤとかそういうのじゃなくてね…?』

P『あぁ、大丈夫だよ。いきなり電話した俺も俺だしさ』

P『良かったら今年もよろしくね?』

雪歩『あっ、うんっ…!』

雪歩『よろしくお願いしますっ♪』

P『(うーん…残念だ…)』
【私の初めて、もらってください…】

P『今日はバレンタインだ!』

雪歩『あのー…』

P『やぁ、萩原さん』

雪歩『えっと…私、こういうの…異性のお友達にあげるのは初めてで…』モジモジ…

P『…もしかしてチョコくれるの?』

雪歩『は、はいっ!』

雪歩『その…受け取っていただけますか…?』

P『もちろん!ありがとう!』
【お茶菓子にしました】

P『さてホワイトデーですよ!ホワイトデー!』

P『もちろん萩原さんにお返しをあげるわけだけど…』

P『あっ、萩原さん!』

雪歩『プロデューサーくん?何か私にご用?』

P『これ、ホワイトデーのお返し。チョコありがとう』スッ…

雪歩『わぁっ…♪』

雪歩『嬉しい…ずっと大切にしますっ!』

P『いや、マシュマロをずっと大切にされても』

P『(でも、喜んでくれたみたいで良かった)』
【お花見しよう!】

P『さてと、春休みだ!』

P『桜も、もう満開だな』

P『こういう時こそ、萩原さんを誘ってお花見だろう!』

trrrrrrrr…

ガチャ…

P『もしもし?』

雪歩『あっ、プロデューサーくん…♪』

雪歩『お電話嬉しいな…ご用はなぁに?』

P『あっ、えっとさ…』
P『もし良かったら、今度の日曜日に一緒に中央公園行かない?』

P『きっと桜が綺麗だよ』

雪歩『あっ、良いねっ』

雪歩『誘ってくれてありがとうっ。是非行きますっ!』

P『それじゃあ、日曜日に中央公園で待ち合わせで大丈夫かな?』

雪歩『はいっ!楽しみにしてるね?』

ガチャ…

P『っし!』
【ポエマー】

雪歩『プロデューサーくんっ!ここだよ、ここっ!』

P『あれ?萩原さん、もう来てたんだ』

雪歩『えへへ…』

雪歩『今日が楽しみで早くお家出ちゃった…♪』

P『(うおっ…!今の台詞はグッとクるな…)』

雪歩『それじゃあ、並んで歩きましょ?』
雪歩『桜って日本の代表的なお花なのにすぐに散っちゃうよね…』

P『花は散るから美しい』

P『(…って、なに臭いこと言ってるんだ俺)』

雪歩『わぁっ…♪』

雪歩『詩人だね、プロデューサーくんっ♪』

雪歩『私、そういう表現って好きだよっ♪』

P『……』

P『(意外にも好印象…)』
             ..:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:>--.、
            ,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\
            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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         .:.:.:.:.:./:.:.:.:./:;イ:.:.:.|:.:.:.:.| \:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.}
           '/:.:.::/:!:.:.:/:/-{:.:.:.|:.:.:.:.|--:.ヽ:.:.:.:.:':.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:
          ハ:.V::::|:.:/V==、\\:.:.:. __\\:.:.';:.:.:.:、:.:j:.:.:.:..'
         {ハ{:::::V〃ん)ミ   \{ z==ミ、\}:、:.:|∨:.:|:.:j
             八:::小 V;/}       んハヽ V∨/:.:./:.:
         /:.:从∧           V;/ソノ/:.:.:.:.:.:./:!:.:
         /:./:.:.:::::::.   ′           /:.:.:.:.:.:./:::l/
         /:./:.:::::::::ム    r ―― 、   /:.:./:.:.:/::::/
    ,( \ {:.:.|:::::::/  >、   V    ノ  ,/:.:./:.:.:/j/
  j ̄/\ ヽ;.ハ:::/{   /    、      ィ/:.:./:./^ト、
  〈 / /⌒ヽ八V ', V    / ーr‐   /:/"´   | \
  } ′/ /⌒7j八  ',ハ   ∧  l  ,イ  r‐、   |    、
.  \  ′  \  い   |0∨、   /   ノ-く ̄}ノ      .
   <≧= 、    人  V⌒ヾ、 0 V∨ノ⌒ヽ } jリ       ヽ

雪歩『ねぇねぇ、他には無いのっ?』

P『え、えっとぉ…?』

P『(萩原さんって、詞的な表現が好きなんだな…)』

P『(でも確かにポエムとか似合うかも…)』

P『は、花と共に咲き乱れた恋心…?』

雪歩『それも凄く良いと思うっ♪』

P『(は、恥ずかしい…)』
雪歩『今日は本当に楽しかったですっ!』

雪歩『また…誘ってくれますか…?』

P『うん、もちろん』

雪歩『えへへ…♪』

雪歩『あ、あのぉ…良かったら…』

P『一緒に帰ろうか?』

雪歩『うんっ♪』
【だって友達だから】

P『さて…今日から2-Aだ!』

P『知ってる顔はいるかな?』

P『…おっ?あれは…?』

P『萩原さん!』

雪歩『あっ、プロデューサーくんっ…♪』

P『同じクラスになったね』

雪歩『うんっ』

雪歩『中学生の時はあんまりお話出来なかったけど…』

雪歩『良かったら仲良くしてくれたら嬉しいな…』

P『もちろん!こちらからお願いしたいぐらいだよ!』
【居心地の良い場所】

P『茶道部は新入部員、入らなかったね』

雪歩『うん…でも、ちょっとホッとしたかも…』

P『どうして?』

雪歩『あ…!?あのっ…』

雪歩『…そのぉ、騒がしいのはあんまりというか…』

P『あぁ、なるほどね』

P『(かくいう俺も二人きりの空間に誰かが入って欲しくなかったって思ってたから、ホッとしてたり…)』

雪歩『……』モジモジ…
【相当凄い】

P『さて!今日は体育祭だ!』

P『……』

雪歩『あのっ…!私、頑張るからっ!』

P『足、結んでも大丈夫?』

雪歩『うんっ!』

雪歩『大丈夫だよっ!』

P『(…もう至近距離でも自然に話せるレベルにまで到達しちゃったな)』

P『(俺ってもしかして…凄い?)』

雪歩『よぉし…!気合いだぁー!』

P『…よっし、行くか!』ギュッ…!

雪歩『うんっ!』

P『(こうして俺と萩原さんは今年は二人三脚に出場した)』

P『(息ピッタリの俺達は最後まで安定してペースで走り続けることができ…)』

P『(見事、1位をもぎとった)』

P『(こうして高校生活2年目の体育祭は終わりを迎えた…)』
【信頼度MAX】

P『さて、夏休み!』

P『今日から茶道部の合宿だ!』

P『……』

雪歩『…?』

P『茶道部って合宿必要なの?』

雪歩『せ、精神鍛錬には良いと思うっ!』

P『俺と二人きりで大丈夫?』

雪歩『えっと…プロデューサーくんは信頼してるし…』

P『……』

P『(なんていうか茶道部に入って良かった…)』
雪歩『……』コクコク…

雪歩『…ぷはぁ』

雪歩『……』

雪歩『結構なお手前でしたぁ♪』

P『(おお!萩原さんが笑顔に!)』

P『……』

P『(成程…これがもてなす喜びということか…!)』

雪歩『(お抹茶美味しい♪)』
【当然、信頼は裏切らない】

P『いやー良いお湯だったぁ』

P『はっ!?あそこに見えるは女湯の窓…』

P『……』

P『覗くわけが無いよな』

P『萩原さんにバレたら一大事だ』

P『二人きりの部活…これからの関係や萩原さんの気持ちも考えてここは当然のスルー!』

P『(こうして茶道部の夏合宿は終わりを迎えた…)』
【貴音に首ったけ】

P『萩原さんって誰と仲が良いの?』

雪歩『えっ?私?』

雪歩『うーん。一番はやっぱり真ちゃんかなぁ』

雪歩『あぁ、でも!四条さん!』

雪歩『仲が良いっていうか尊敬なんだけど…』

雪歩『いつも凛としてて憧れるなぁ…』

P『へぇ』

P『(萩原さんは四条さんに憧れを持ってるのか)』



貴音『ちくしっ』

小鳥『あら、貴音ちゃん風邪?』
【当然、当日まで行き先は確認しない】

P『今日から修学旅行だ!』

P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』

P『……』

P『あぁ、そうだ京都・奈良だったな』

P『それじゃあ、バスに乗って出発だ!』
【サラサラのストレートだし】

P『(初日はクラスでの団体行動だ)』

雪歩『あっ、見て見て!舞妓さんだよっ』

P『おぉ、凄いな。本物だ』

雪歩『凄いなー…女の子から見ても羨ましい…』

P『羨ましい?』

雪歩『うんっ。だって、凄く綺麗なんだもん』

P『萩原さんだって和服姿、可愛いよ?』

雪歩『え、えぇっ!?』

雪歩『そ、そんな…こと…』モジモジ…

P『(萩原さんは髪を伸ばしたら凄い美人になるだろうなー)」』
【デートしてくれますか…?】

P『さて、明日は自由行動の日だ』

雪歩『あの…ちょ、ちょっと良いかな…?』

P『萩原さん?どうしたの?』

雪歩『え、えっとぉ…』

雪歩『も、もし良かったらで良いんだけど…』

雪歩『明日の自由行動っ…一緒にまわりませんかっ…!?』

P『喜んで』

雪歩『えっ…ほ、ホント?』

P『うん。萩原さんと一緒にまわれるなんて嬉しいな』

雪歩『わぁっ…♪』

雪歩『ありがとうっ♪私も嬉しいっ♪』

P『(これは明日が楽しみだな)』
【宿命】

P『さて、今日は自由行動の日だ』

雪歩『おはよう、プロデューサーくんっ』

P『萩原さん、早いね』

雪歩『私から誘ったのに待たせるわけにはいかないもんっ』

P『(待てと言われたらいつまでも待ってそうだな…)』

雪歩『それじゃあ、行きましょ?』

P『あっ、うん。そうだね』
P『京都と言えば!』

雪歩『宇治茶っ!』

P『茶道部の宿命だね…』

雪歩『だって高級ブランドだもの…』

P&雪歩『……』コクコク…

P&雪歩『…ぷはぁ』

P『うめぇ!』

雪歩『美味しいっ♪』

P『お土産に買って帰るかな』

雪歩『あっ、私もっ!』
【あなたに会えて】

P『ふぅー…良いお湯だったー…』

雪歩『プロデューサーくんっ。ちょっと良いかな…?』

P『萩原さん、どうしたの?』

雪歩『えっとね…この近くに夜景が綺麗な場所があるみたいで…』

雪歩『その…』モジモジ…

P『あっ、良いね。一緒に見に行こうか?』

雪歩『…!』

雪歩『はいっ…♪』
雪歩『修学旅行ももう終わっちゃうね…』

P『そうだね。あっという間だったね』

雪歩『…ねぇ、プロデューサーくん?』

P『ん?』

雪歩『私、またあなたと同じ学校に通えて良かったよ?』

雪歩『仲良くなれて…嬉しかった』

P『萩原さん…』

P『ありがとう、俺もだよ』

雪歩『プロデューサーくん…』
              ___
         , -─一'´: : : : : : :`丶、
       /: : : : : : : : : : : `ヽ: \: : \
.      / : : : : : : : : : : : : : : : ',: : :ヽ: : :ヽ
      / : : : : : !: : : : : : : : : : :: ',: : : ',: : : :',
     ,' : : : : :/:| : ::|: : : :l : : : : : l: : : }: : : ::l
     l: :/: : /:斗: : |: :─|- 、: : :::| : : l: : : : }
     |/ l: : :lィ=ミ',: :|ヽ:テ=ミ: : : : ! : :,' : : : ,'
        V :| ヒク ヽ|  ヒ:::クヽ/l/:∨: : : :/
       /:ヽ|  l    `ー/ :/:: : : : :/: :/
        /: : :ハ 、      / : : : : : : /: :/
     /イ : /:/ヘ  ̄  ./ : : :/: /_/,/
      |: : :/|/  ̄ ̄/: //´ ̄\
      |/      /イ´ , ' ⌒ヽく
             く  /      \
              ∧ ,'       \
             〈〉l}ハ           ',
             / | ∧       | l
               / .| / ∧       /ヽl_
              ,'_/_ノ'─-〈ヽ、__ノ /ヽl
            /     ∧  __ノ  〉、
            ,'       \        / ∧

雪歩『あなたと、もっと早く仲良くなれたら良かったのに…』

P『(俺もそう思うよ)』

P『(こうして修学旅行、最後の夜は終わりを迎えた…)』
【俺は可愛いと思う】

雪歩『……』コクコク…

P『……』

雪歩『…ぷはっ♪』

雪歩『結構なお手前、げぷっ…』

P『……』

雪歩『……』

雪歩『うわーん!穴掘って埋まってきますー!!』

P『落ち着いて萩原さん!?』

P『(女の子の月賦なら可愛いもんだよな…?)』
【のーんびり】

P『今年の文化祭はどうするの?』

雪歩『うーん。去年と変わらないかなぁ』

P『お茶とお茶菓子をお出しして、か』

雪歩『うんっ。休憩所』

雪歩『のんびりが一番♪』

P『(これは本当に「部」なのだろうか…)』
【敵、2体確認】

P『さて、今日は文化祭だ!』

雪歩『……』シャカシャカ…

P『うーん…まったり…』

真『プロデューサーくん!お茶菓子おかわり!』

P『真、お前もか』

真『えっ?』

P『あぁ、いやなんでもない』

貴音『あなた様…』

P『ダメです』

貴音『いけずです…』シュン…

P『(こうして高校生活2年目の文化祭は終わりを迎えた…)』
【聖夜の奇跡】

P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』

P『伊織本人からクリスマスチケットも貰ったし…』

P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』

P『って、思うんですよね?』

新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』

P『はい。本人からチケットも』ペラッ…

新堂『拝見させていただきます…』ジッ…

新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』

P『あっ、どうも』
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』

P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』

P『…まぁ、それはともかくだ』

P『俺もパーティを楽しまないとな』

P『誰か知ってる顔はいるかな?』

雪歩『あっ、メリークリスマースっ』

P『あっ、萩原さんも来てたんだ』

雪歩『えへへ…凄い豪華なパーティだねー』

P『うん。伊織と同級生であることを誇りに思っちゃうな』

P『(萩原さん…純白のドレスでまるでお嫁さんだな…)』

P『(ん…?萩原さん?)』

P『(…あぁ)』

P『(今日は萩原さんの誕生日か!)』

P『(とは言ってもプレゼント交換用のプレゼントしか持ってきてないんだが…)』

P『……』
P『(って、そんないい加減なプレゼントをあげてもな)』

P『(ここは気持ちだけ贈ろう)』

P『ところで萩原さん、誕生日おめでとう!』

雪歩『え、えっ?』

雪歩『覚えててくれてたんだぁ…///』

雪歩『ありがとうございますぅ!』

P『良かったら、このあとのダンスのエスコートさせてもらえないかな?』

雪歩『え、えぇっ!?』

P『あっ…だ、ダメなら…』

雪歩『わ、私で…よ、良ければ…///』

P『良かった』
P『さて、そろそろプレゼント交換の時間だな』

P『まぁ、ランダムだから欲しいものが貰えるわけじゃないけど…』

P『どうせ貰えるなら彼女の…』

P『さて…俺へのプレゼントは…』ガサッ…

P『おおっ?これはまた高級そうな湯のみ茶碗…』

雪歩『あっ、プロデューサーくんが持ってるの私のプレゼントだぁ♪』

P『えっ?ホント?』

P『あれ?そういう萩原さんが持ってるのは俺のプレゼントだ!』

雪歩『ええっ?ホントー?』

P『うん、ホントホント!』

雪歩『すごーい…♪』

雪歩『聖夜の奇跡だぁ…♪』

P『本当だね』

P『(萩原さんとプレゼント交換出来るとか俺って幸せ者じゃね?)』
【来年も、再来年も】

P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』

P『さて、年賀状は来てるかな?』

P『おおっ』

P『萩原さん、今年も送ってきてくれて嬉しいな…』

ピンポーン!

P『ん?誰だろう?』
ガチャ…

雪歩『あ、明けましておめでとうございますっ♪』

P『萩原さん?どうしたの?』

雪歩『あのぅ…』

雪歩『一緒に初詣行きたいなって思って…』モジモジ…

P『えっ、行く行く!』

雪歩『あっ、ホントぉ?』

雪歩『えへへ…♪誘って良かったぁ♪』

P『じゃあ、着替えてくるからちょっと待っててね?』

雪歩『うんっ!ごゆっくり♪』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『前から思ってたんだけどさ』

雪歩『うん?』

P『萩原さんって凄い和服似合うよね』

雪歩『え、ええっ!?』

雪歩『そんなことないよう…』

雪歩『わ、私なんて…その…』

P『俺は好きだけどな』

雪歩『え…』

雪歩『ふぇぇっ!?』

P『あっ、いや…その…』

雪歩『……』

雪歩『…ありがとう、ございましゅ…』プシュー…

P『(顔、真っ赤にして俯いちゃったな…)』

P『(まぁ、そういう俺も顔が熱いんだが…)』
雪歩『高校生活も残り1年ちょっとだねー』

P『そうだね』

雪歩『……』

雪歩『…卒業しちゃったら、私たちの関係ってどうなるのかな?』

P『……』

P『ずっと仲良しだと思うよ?』

雪歩『あっ…』

P『来年も再来年も一緒に初詣行けたら良いね』

雪歩『…!』

雪歩『うんっ!』

P『(今年も1年、頑張るぞ!)』
【冬の定番】

雪歩『…♪』ニコニコ

P『あはは…』ヌクヌク

P『(まさか部室に炬燵を持ってくるとは…)』

P『(萩原さんって結構行動力あるよな…)』

雪歩『おこたで飲むお茶は美味しいね♪』
【愛情たっぷり】

P『バレンタインですよ!バレンタインっ!』

雪歩『こ、こんにちわっ…』

P『やぁ、萩原さん』

雪歩『あのぅ…』モジモジ…

雪歩『が、頑張って作りましたっ!』

雪歩『食べていただけたら嬉しいですっ!』スッ…

P『えっ、手作りなの?』

雪歩『そ、それじゃあっ…!』ダッ…

P『……』

P『(あんな可愛い反応されて食べないわけがないだろう!)』

P『(これは味わって食べよう…)』
【でも、口に出して言われたら恥ずかしい】

P『さて、ホワイトデー!』

P『白が似合う女の子、萩原さん!』

P『チョコありがとう、凄く美味しかったよ』

雪歩『あっ…食べてくれたんだぁ…』

雪歩『えへへ…♪』

P『愛情たっぷりって感じで、それはもう極上の味でした』

雪歩『えっ…!?あ、あのっ…』

雪歩『た、確かに愛情は…その…』

雪歩『……』プシュー…

雪歩『〜〜〜〜っ!!!』ダッ…

P『あっ!?萩原さーん!?』

P『(まだお返し、渡してないのに…)』
【俺も彼女を信頼してる】

P『ついに最上級生か…』

小鳥『ええ。最後の1年よ』

P『小鳥先生…』

小鳥『男性が苦手なはずの雪歩ちゃん』

小鳥『だけど、とてもあなたのことを信頼しているわ♪』

小鳥『彼女への優しさをいつまでも忘れないであげてね♪』

小鳥『ってわけで今年も私が担任です!』

小鳥『最後まで面倒見てあげるから残り1年よろしくね!』
【萩原さんの幸せ】

P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』

P『誰か知っている子は…』

P『あっ…』

P『萩原さんっ!』

雪歩『あっ、その声…!』

P『今年も一緒のクラスだね』

雪歩『うわー♪嬉しいなぁ♪』

雪歩『仲の良い男友達がいるだけで何だか凄く安心出来ちゃう♪』

雪歩『えへへ…今年もまた1年間よろしくねっ』

P『(今年も萩原さんと同じクラスになった!)』
【雪歩ちゃん】

P『さて、帰るか…』

P『おっ、あれは…』

P『(萩原さんか…)』

P『(せっかく仲良くなったのに、いつまでも萩原さんってのもなぁ…)』

P『(…よし!)』

P『雪歩ちゃん!』

雪歩『あっ、プロデューサーくん…♪』

雪歩『い、今…帰り…?私も…そのっ…』モジモジ…

P『良かったら一緒に帰らない?』

雪歩『う、うんっ!一緒に帰ろうっ♪』
【聖域】

雪歩『…すー』うっつら…

P『……』

P『雪歩ちゃんが眠りこけている…』

P『……』

P『ふー…』

P『今年も茶道部は二人きりかぁ…』

雪歩『…うにゅ…えへへ…♪』
【成長、そして完成】

P『さぁ、学生生活最後の体育祭だ!』

雪歩『今年も頑張るっ!』

雪歩『さぁ、足を結ぼっ?』

P『……』

雪歩『…プロデューサーくん?』

P『あぁ、いやごめん』

P『(雪歩ちゃんから、そう言ってくれるようになるなんて誰が予想してただろうか…)』

雪歩『?』

P『(こうして俺と雪歩ちゃんは今年も二人三脚に出場し…)』

P『(見事、1位を掴み取った)』
【雪歩といた結果】

小鳥『はいはーい!期末テストの結果発表ー!』

P『おおっ…!』

P『文系科目はパーフェクトじゃないか!』

小鳥『やるわねー♪』

小鳥『担任名利に尽きるわ♪』

P『ありがとうございます!』

P『(よし!あとは今年の夏を悔いの残らないものにするだけだ!)』
【二人きりだし】

P『今年も夏合宿やるの?』

雪歩『せっかく出来るんだし…やろっ?』

P『(夏合宿か…)』

P『じゃあ、今年もやろうか!』

雪歩『うんっ!やろやろっ!』

P『(今年も茶道部の合宿を行うことになった)』

P『(これは何か起きる予感がするぞ!)』
【誰より特別な】

P『さて!今日から茶道部の夏合宿だ!』

雪歩『おー!』

P『でも何するの?』

雪歩『うーん…』

雪歩『思い出作り…かな?』

P『(そうだよな、俺達二人の部活とも、もうすぐお別れなんだ)』

P『(「部」としての活動も多い方がより素敵な思い出になるよな)』
雪歩『ねぇ、プロデューサーくん?』

P『ん?どうしたの?』

雪歩『えへへ…じゃーん♪』バッ…

P『わっ?花火セット?』

雪歩『うんっ♪』

雪歩『その…良かったら…』

P『うん。もう少し暗くなったらやろうか』

雪歩『…うんっ!』
                 /: : : : : : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
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/´   ヽ     \                        }   ヽ `ヽ
雪歩『私ね、この部活。ずっと1人でも良いと思ってたの』

P『えっ?』

雪歩『えっと、女の子の新入部員は歓迎だけど…男の子だとやっぱり困っちゃうし…』

P『俺、男だけど?』

雪歩『……』

P『雪歩ちゃん?』

雪歩『あなたは、特別です…』

P『えっ?』

雪歩『あなたと二人で部活をやってこれて良かった…』

P『雪歩ちゃん…』

P『(線香花火を見つめる萩原さんの横顔は儚げで美しかった)』

P『(…茶道部、入って良かったな)』

P『(こうして茶道部の夏合宿は終わりを迎えた…)』
【あなただから意味がある】

P『夏の終わりか…』

P『雪歩ちゃんに会いたい…』

P『誘えるかな?』

trrrrrrr…

ガチャ…

雪歩『はい、もしもし?』

P『あっ、プロですけど』

雪歩『プロデューサーくん…お電話くれて嬉しいなっ…』

P『良かったらこれから花火大会行かない?』

雪歩『はいっ!いきますぅ!喜んで!』

P『じゃあ、河川敷公園で落ち合う感じで良いかな?』

雪歩『はい♪了解ですっ!』

P『(よし、行くか!)』
雪歩『プロデューサーくんっ!』

P『あっ、雪歩ちゃん』

雪歩『花火大会なんて、最高にハッピーです…♪』

P『浴衣着てきたんだね』

雪歩『は、はい…どうかな…?』

P『バッチリ似合ってる。可愛いよ』

雪歩『そ、そんなことっ…!』

雪歩『……』

雪歩『…嬉しい』

P『おっと…そろそろ始まるね』

雪歩『あっ、うんっ!』
ヒュー…パーン!パーン!

雪歩『えへへ…』

雪歩『今も信じられないなぁ…』

雪歩『あなたとこうして花火を見上げてるだなんて…』

P『俺が相手で良かったの?』

雪歩『えっ?』

雪歩『……』

雪歩『…むしろあなたじゃなきゃ』ボソッ

P『えっ?』

雪歩『…なんでもないっ』

P『(雪歩ちゃん、なんて言ったのかな?)』

雪歩『今日は誘ってくれて、ありがとうっ!』

雪歩『……』モジモジ…

雪歩『その…送ってもらえますか…?』

P『もちろん!』
【モットーは生徒の夢を叶える!】

P『9月になっても茶道部は卒業まで引退は無いんだね』

雪歩『うんっ。先生がかけあってくれたの!』

P『先生って顧問の先生?』

P『そういえば顧問って誰なの?』

雪歩『えっ?小鳥先生だけど…?』

P『えっ!?』

P『(なるほど…あの人の無茶で1人でも「部」として認められていたのか…)』

P『(まぁでも…良い先生だな…)』
【あとで小鳥先生がお酒持って乱入してきた】

雪歩『今日のお茶菓子は…これ♪』

P『おっ、月見団子かぁ』

雪歩『今日はお月さまが出るまで、活動しよっ?』

P『そうだね、今日は満月だって言ってたし』

P『(雪歩ちゃんとお茶を飲みながら月見をした)』
【やっぱり茶!】

P『さて10月だ!』

小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』

小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』

小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』

P『また唐突な』

小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』

P『(ふむ…)』

P『(出し物か…)』

雪歩『(出し物…)』
小鳥『…じゃあ、喫茶店をやることに決定!』

小鳥『みんなで頑張りましょうね!』

雪歩『わぁっ…♪』

雪歩『プロデューサーくん、賛同してくれてありがとうっ♪』

P『いえいえ』

P『(喫茶店用の制服とか作るのかな?)』
【間違いなく似合う】

雪歩『制服?』

P『うん。どうなのかなって?』

雪歩『えっと、私は和服でやるものだって思ってるんだけど…』

P『あぁ、完全に茶店か』

雪歩『ふ、普通の喫茶店の風の方が良いかな…?』

P『いやいや、そんなことないと思うよ』

P『(メイド服を期待してただなんて言えない…)』
【看板娘の雪歩ちゃん】

P『今日は文化祭だ!』

P『うーん…』

P『最後の文化祭なんだよなー…』

P『もう学生生活も残りわずかだと思うと名残惜しいな…』

P『なんて感傷に浸るにはまだ早いか!』

P『さて、クラスに急ごう!』
                    __,,....,,_
                  ,. ィ: ´: : : : : : 、__
                   ,. : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
              ,イ: : : : / ; : : i、: 、: : : : : : : : 、
                /.: : : ://l ル: : ト';..L、: : : : : : : :.
              , : : l: :ル'´l'_ヽ: :l ,. 〉、.\: ; l : : : l
               i/!: :l/,ィ芹x ヾi ,f芥ミ,lヾN:: :: :;′
               ヾ;}バ'弋ク     ゞク'.|: : : : : ;
                |: ::l   ′      l : : : : ;′
                 l: : :、   ___   ,: : : : :;
                  l ; : :ヽ       ,': : : : ;'
                    l;'l : : :_; :>. _  イ ,'メ;: ; '´
                V´___/}   '7,へ、 _,,...,
               ,ィ´  ./ {゙  , '  ,〃´  `
              ,′ , /  .! , '   ,.';'    _,.l
                  ,  / ,}__,、 '_,'_   , ';.'   /:::::l
                ,:::. .,'/ ..,,_V゙/__`Y::;.' l / :::::::::l
             i::::::iハ  -‐r'、ヽ ,!/  l / :::::::::::::::l
               l:::::::i ', ニ>ヽ,` /,'  l/::::::::::; '´ .l
            /ト;:::::l .ヘ  `Y  ,ベ  /:::::::; '   , l
              /`ゝミェ! /゙' /:ヽ  ヽ、,':::::::,.' __/ |
.             {   ,ィ´  , ',':::::;'ヘ   ヾ_;;;;''"´    ',
              }  .,'   ,.'./ ::::;′A.    ヽ`゙'ヽ、  〈
              |  i   ,ん_:;;;;:;;'   _、     ',.  `   .〉
            l  l ,.イ.{_,{_}__|  ̄ ̄ ュ、   〉    ./
                l .|'´.,' 「::::::::;' ̄ ̄ ̄`゙i ヽ_/ |   /
            ',. l. ,' 〃::::::;'      ゝ   .}  ./
小鳥『いやー制服似合うわねー雪歩ちゃん♪』

P『すっかり看板娘ですね』

小鳥『雪歩ちゃんのお茶立ててる姿ってホント奥ゆかしいもの♪』

P『(確かに…お客さんみんな釘付けだ)』

P『……』ムゥ…

小鳥『あら?ジェラシーかな、少年?』

P『ち、違いますよっ!』

小鳥『うふふっ♪そーですか♪』

P『(くそう…小鳥先生に図星をつかれるとは屈辱…)』
【ずっとこのままで】

P『ふう…だいぶ良い時間になりましたね…』

小鳥『そうねーそろそろキャンプファイヤーの時間よ♪』

P『あっ、キャンプファイヤー…』

小鳥『一緒に見たい子…いるんでしょ?』

P『……』
雪歩『最後の文化祭も、もう終わりだね…』

P『そうだね…』

雪歩『なんだか高校生活、あっという間って感じだったなぁ…』

雪歩『……』

雪歩『今だけは…』

雪歩『時間、止まって欲しいな…』

P『(本当、そう思うよ)』

P『(こうして最後の文化祭は幕を閉じた…)』
【最終奥義】

P『さて…帰ろう』

P『ん?下駄箱に手紙が…?』


『覚悟があるなら河川敷公園まで来い』


P『こ、これは…果し状か…?』

P『……』

P『…行くか』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『……』

P『…誰もいないように見えるが』

?『逃げずによく来たな…』

P『だ、誰だ…!?』

?『お前か…ウチのお嬢さんに手を出したっていう不届きな奴は…』

P『な、なんのことだ…?』

?『男の意地にかけて…勝負だ…!』ダッ…!

P『…!』

P『(くっ…!やるしかないのか…!)』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

?『ぐっ…できるなっ…!』ハァハァ…

P『……』ハァハァ…

P『(マズイな…そろそろ体力も限界だ…)』

P『(とは言っても、向こうもだいぶガタがきてるはず…!)』

?『だが男の意地にかけて…負けるわけにはいかねぇっ…!!』ザッ…!

P『…俺だってそうさ!』

P『目に物、見せてやるっ!!』スッ…!

?『ぬ…!?』

P『茶道部の力を舐めるなよ!』

P『くらえっ!茶道部最終奥義…!!』



P『スコップで殴るっ!!』ヒュン…!

?『ごっ!?』バキッ!!




?『ぐはぁっ…!?』バタッ…!

P『これが三年間部活動を続けた男の魂の一撃っ…!!』

P『ていうか、あんた一体なんなんだ…!?』

?『……』

?『…なるほどな』

?『お嬢さんに…見合うだけの…気合いと根性は…あるってか…』

P『…?』

?『お前なら…親父殿にも…許してもらえるかもな』

?『あばよ…』ザッ…

P『あっ…!』

P『なんだったんだ…?』
【まだ未定】

P『今年のクリスマスはどうするの?』

雪歩『うーん…お家でお祝もしてもらえると思うけど…』

雪歩『でも、伊織ちゃんのパーティも興味あるし…』

雪歩『予定があるかって言われたら、わかんないかもっ』

P『そっか』

P『(そうだよな。24日は雪歩ちゃんの誕生日だもんな)』
【でも…私は…】

P『だけど、やっぱり雪歩ちゃんと一緒にいたいよな…』

P『…よし』

P『雪歩ちゃんに電話を…』

trrrrrrr…

P『あれ?電話だ?』

P『もしもし?』

雪歩『あの…萩原です』

P『雪歩ちゃん?どうしたの?』

雪歩『えっと…』

雪歩『今年のクリスマスって、もう予定決まっちゃった…?』

P『えっ?』
P『実はまだ…』

雪歩『ほ、ほんと?』

雪歩『じゃあ…その…』

雪歩『良かったら…夜は茶道部室で一緒に過ごしませんか…?』

P『えっ?茶道部室で一緒に?』

雪歩『はい…だめでしょうか…?』

P『是非!俺から誘おうと思ってたぐらいだよ』

雪歩『ほ、ほんとぉ?良かったぁ…!』

P『えーと時間は…』

雪歩『あっ、伊織ちゃんの家でのパーティの時間の間で…』

雪歩『そうじゃないと、お家出てこれないから…///』

P『わかった』

P『じゃあ、パーティ開始に合わせて行けば良いかな?』

雪歩『うんっ!お願いします!』

P『(クリスマスイブか…)』
【サイレントナイト、ホーリーナイト】

ガラッ…

P『雪歩ちゃーん?』

雪歩『あっ…プロデューサーくんっ…♪』

雪歩『えへへ♪来てくれてありがとう…♪』

P『(雪歩ちゃん…パーティドレスだ…)』

P『そりゃ約束もしたしね』

雪歩『えへへ…そうだよねっ』

P『何よりもさ』

雪歩『…?』

P『今日は雪歩ちゃんの誕生日じゃん!』

雪歩『…!!』

P『メリークリスマス、そしてハッピーバースデー』スッ…

雪歩『あ…』
          /  /                    ゞ .:.:.:.:.\
            /,   /                        .:.:.:.:.:::ヽ
        //  /                      ヽ.:.:.:.:.:.:.::.:.: '.
         //   /                           \.:.::.:.:.:.:. '
.        //   /                          \.:.:.:.:: i
      .′  /    .:.::.: �           丶.:.:.:.:.::.:.     .:.:..ヽ::.:.:|
      i′ .     .:.:.:/ |  .′          \.:.:.:.:.:.:......... :.:.:.:. |:.:.:|
      |  ′    :.:.:./  :|  |    .'    \   ヽ.:.:.:.:.:.:.::.:.::.:.:.: |:.:.:|
      | i |    :.:.′   !  |     | _/___j丶__j:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:八リ
.      � |     .:.::|.:.: _/..-八    :|: /| /_i_ ヽ|`ヽ:.:.:.:.:.:.:.:i/::. !
        � {    :|.:|:.: ´′ \| ヽ.   V  V xz=ミX。\.:.::.:.::.∧:  !
         '. '.   イ:i.: /ィ云々ミ  \ |    �::::し:!ヾV ヽ:.:./:.  ノ
        V∧ � 从V/ |代::てi         弋o:少 }}   V:.  Vハ
        _ハ|  v∨|  {{ 弋oz少                ..':.:  {rぅつ
        こo|  .:.:.:.:ト.                       ::::::::::::::: ∧.:  人)、)⌒ヽ
     ノ .:.(人  .:.:.:|ヽ . :::::::::::::::     .           /:.:..:   |⌒ヽ )ノ
     ( :.:人ノ  :.:.:.|─\                  . ヘ):.::     |   \)
     )ノV  !  :.:从   r ゝ      V    了    /⌒:.:.:   / ノ
        / !  :.:.:.   {__: : >             イメ  /.:.:  /V'⌒ヽ
       ′  !  :.:.:.:| ) し' /  ゚。> .      /。゚ }: :/:.:./:./      \
      .   |:.:ノ.:.:.::|γ⌒y、    ゚。   `  -  ´。゚  レ'.:.:/:.八        ヽ
      |   i∧ : :.:|:⌒ /  \   ゚。      。゚  /:.:.://: : ’         .
.        |     ヽ.:.:|⌒/    ヽ  ゚ o。。。o゚ _ - /:./} :⌒∧}         |
            \�          r八テ ´  /  }: ⌒∧}          |
        !      (y′                   \: ⌒: ノ:/       .
       !      V          ヽ.            ヽV/        /

雪歩『これ…ネックレス…?』
P『おっ、思った通り雪歩ちゃんにピッタリだ』

雪歩『ふぇぇっ…!?』

雪歩『こ、これ…もしかしてプレゼントなの…?』

P『そうだよ?』

雪歩『でもでも…凄い高かったんじゃ…?』

P『俺は、その…』

P『雪歩ちゃんの喜ぶ顔が見たかったから…』

雪歩『あ…』

P『可愛いよ、雪歩ちゃん』

雪歩『…っ!』

雪歩『ううぅっ…』グスッ…

P『!?』
P『え、えっ!?ど、どうしたの…?』

雪歩『ぐすっ…ごめ、ごめんね…』

P『もしかして気に入らなかった…?』

雪歩『……』フルフル…

雪歩『うれしいの…』

雪歩『凄く…うれしいの…』

雪歩『一緒に過ごせるだけでも私にとっては誕生日プレゼントなのに…』

雪歩『聖なる日に、こんなに幸せじゃバチが当たっちゃうよ…///』

P『(良かった、凄く喜んでくれたみたいだ…)』

雪歩『ありがとう…最高のお誕生日です…』

P『(こうして高校生活最後のクリスマスの夜は更けていった…)』
【ずっと、ずっと】

P『謹賀新年!』

P『明けましておめでとう、雪歩ちゃん』

雪歩『明けましておめでとうございますっ♪』

P『去年の約束、果たせて良かったよ』

雪歩『うんっ…♪』

雪歩『えっと、来年も…だよね…?』

P『来年も再来年もかな?』

雪歩『えっ?』

P『って、言ってたらキリが無いけど』

P『俺はこれからも雪歩ちゃんと一緒に新年を迎えられたら嬉しいな』

雪歩『…!!』
雪歩『うんっ…!』

雪歩『来年も再来年も…!』

雪歩『その先もっ…!』

雪歩『私もあなたと一緒に初詣に行きたいですっ!』

P『じゃあ、遠い未来まで約束だね』

雪歩『うんっ♪』

雪歩『絶対の…約束だよっ?』
―――そして、時は流れ


P『3月1日…卒業式…』

P『今日、最後の制服…』

P『この道を歩くのも最後になるんだな…』

P『……』

P『…行こう』
P『さて…そろそろ卒業式が…』

高木『君ぃ!?なんか変な奴が君のことを探しているぞ!?』

P『えっ?』

?『あーいたいた…そこのお前、ちょっと来い?』

P『アンタはあの時の…』

高木『お、おい…なんなら私も…』

P『いや、大丈夫』

P『これは俺自身が決着をつけなきゃいけないことだから…』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『ここで良いのか?』ザッ…

?『馬鹿野郎。何を構えてんだ?』

?『ここがどこかよく見ろ』

P『えっ?』

P『…あっ』

P『(これは…伝説の木…)』

?『……』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

雪歩『……』ウツムキ…

?『俺に出来るのはここまでです』

?『大丈夫…あなたの根性や気合いは本物です』

?『頑張ってください…お嬢さん』ザッ…

P『雪歩ちゃん…』

雪歩『あの…ごめんね…?』

雪歩『もう卒業式が始まるっていうのに…』

雪歩『こんなところへ呼び出したりして…』

P『いや、全然…』

雪歩『……』
雪歩『あのね、私ね…』

雪歩『いつも自分ってだめだめだなーって思ってたの』

P『えっ?』

雪歩『だって臆病だし…その…』

雪歩『今だって男の人って凄く怖いの…』

P『でも…』

雪歩『あなたに対してだって!』

雪歩『…あなたと、この高校で会った時…』

雪歩『私に気を遣って先に帰ってくれたよね?』

P『あっ、うん…』

P『そうだったかな…』
雪歩『あの日、その優しい部分を見ることが出来ないままでいたら…』

雪歩『私はきっとあなたのことも怖くて…ずっと拒絶してたままでいたと思うの…』

P『……』

雪歩『でも、でもね…』

雪歩『私、勇気出したんだよ?』

雪歩『あなたのこと…茶道部員として迎え入れた…』

雪歩『表面上は喜んでいたけど本当は凄く不安だったの』

雪歩『だけど、あなたは私の思った通り本当に優しい人で…』

雪歩『ううん、思った以上に素敵な人で…』
雪歩『あなたと仲良くなれて本当に良かったなって思えるのっ』

雪歩『この高校3年間…いつも思い出にはあなたがいた…』

雪歩『中にはつらいことだって、あったけど…』

雪歩『でも…でもね?』

雪歩『だけど、そういうつらさもあって今があるんだと思うの』

雪歩『だって、この高校3年間…』

雪歩『すっごく楽しかったもの!!』

P『……』
雪歩『私…もう一度勇気出します…』

雪歩『私は…』

雪歩『あなたのことが…大好きですっ…!!』

雪歩『ずっと…ずっと一緒にいたんですっ!!』

P『雪歩ちゃん…』

P『……』
P『俺も…』

P『俺も、雪歩ちゃんのこと好きだよ』

雪歩『あ……』

P『手放したくない…』

P『ずっと俺の傍で笑っていてほしい』

P『君の笑顔を守りたい』

雪歩『…!』

雪歩『……うんっ』

雪歩『はいっ…!!』グズッ…
リンゴーン!リンゴーン!

雪歩『あっ…伝説の鐘…』

雪歩『鳴らないはずなのに…』

P『…きっと天使が祝福でもしてくれたのかな?』

雪歩『天使…』

雪歩『うんっ…きっとそうだね…』

雪歩『こんな奇跡が起こるんだもの…』

雪歩『天使さん達が見守ってくれているなら…』

雪歩『私達…ずっと幸せでいられるよ…』
P『…あっ、そういえばさ?』

雪歩『はい?』

P『俺を連れてきた男の人って一体何なの?』

雪歩『……』

P『…雪歩ちゃん?』

雪歩『えへへ…』

雪歩『プロデューサーくんのこと萩原家を背負える漢だって言ってたよ!』

P『えっ、なにそれ?』

雪歩『そんなの決まってますぅ!』

雪歩『私をお嫁さんにしてくれるってことです♪』

P『お、お嫁さん!?』
キーンコーンカーンコーン!

雪歩『あっ…卒業式…!』

P『……』

P『…二人でサボっちゃおうよ』

雪歩『…えっ?』

P『きっと今なら許して貰えるんじゃないかな?』

P『それに色々とこれからのこと話したいし…』

雪歩『…うんっ』

雪歩『これも大切な思い出だね…///』

P『ていうか、もう結婚前提で良いの?』

雪歩『えーだってぇ…』


―――ずっと傍にいてくれるって

―――相手の全てを受け入れることだし…

―――だから、そういうことじゃないのかな?
           -‐ ´::::::::::::::::::::::::::::ヽ
          ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`  、
       /:::::/::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ
.        //::::::/::::::::::/::::::::::::::::::}:::::::::::::::、:::::::::::::ハ
      //.:::::/::::::/,イ::::::::::::::::::/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::.
      {' :::::::!::::://-!:{:::::::::::::イ:::ハ:::::::::::::::::ハ::::::::::::'
         {::::{::/j/ jハ::::::::/-|-ト::::::::::::::::::::',::::::::/
       Vハ ィ芹ト ',::::/  j/ ',:::::::::::::::}::}:::::/
        }:::ハヽヒソ  V  f笊卞}:::|ヽ::::::{/::::,
       ,::::::::!  ,     ヒソノ !ノ:::::\j:::::::{
       {:::::::.           ,::::::::i::::::::::::::!
       |!:::{人   、        ,:::::::::!:::::::::i_ノ
       |!:/'  \   ´   ィ,::::::::::|:::::/
        j/     `. -‐ 爪  /::::::j/j/`ヽ
               r=}  厶イ/   ∧
               厶'´ ̄ ̄         ハ
              /             }   END
             /___                |
           //:::::::::::\           〉
             //´ ̄ ̄\::ハ           イ
         //{ : : : : : : : V∧      /}::!
           //{::! : : : : : : : :V∧    /: :/jノ
.          //. |::} : : : : : : : : :V∧ / : : /: |
         //  |::{ : : : : : : : : : V∧´: : : :/: : ,
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. /:::::::::::ト!::\: o : : : : : :ヽ : : : : | /{+V/\
 {:::::::::::/ ト::::::` 、: : : : : : :ヘ: : : : !}: : |ト升十ヘ
雪歩編終了です
次回更新時は、あずさ編を予定しています

折り返しを超えました
2スレ目も良かったらお付き合いください
>>129
あぁ、そっか
依頼しなきゃダメなんだっけ
すまない、thx
【空手の達人】

P『さて、せっかくの高校生活…』

P『俺には帰る家がある!帰宅部!』

P『ってのも青春の一つだが…』

P『それじゃあ、ちょっと味気無いよな』

P『と言っても気になる部活があるかと言われたら…』

P『……』

P『そういや真は空手部のスポーツ推薦で入学したんだよな』

P『空手部に見学に行ってみるか』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『……』

P『(空手部道場…)』

P『(学校の施設とはいえ、なんだか緊張するなぁ…)』

P『失礼しまーす…』

部長『ん?ウチになにか用かな?』

P『あっ、すいません。部活の見学をお願いしたいんですけど』

部長『あぁ、見学者か。経験者かな?』

P『いえ、未経験なんですが…』

部長『そうかぁ。直接打撃を行う形式の部活だからなぁ』

部長『全くの未経験者だと厳しいかもしれないが…』

P『そうなんですか…』
P『(まぁ、そうだよな)』

P『(真みたいに数を踏んでるならまだしも高校の部活で全くの未経験だとなぁ)』

部長『でも、せっかく足を運んでくれたんだ』

部長『良かったら組手でも見ていかないか?』

P『組手、ですか?』

部長『まぁ、わかりやすく言えば練習試合みたいなものだよ』

部長『今から女子空手部期待の新人、菊地真が男子空手部の部員と組手をするところだから』

P『えっ?女子なのに男子と試合するんですか?』

部長『そう、女子なのに』

部長『まぁ、見てればわかるさ』
男子部員『…押忍っ!!』

真『…押忍っ!!』

P『(真…凄い気合いだ…)』

P『(でも、相手の男子部員よりも身体が一回り小さい…)』

P『(いくら真が強いと言っても、あの体格差じゃ…)』

審判『……』

審判『…始めっ!!』

真『てやあぁぁぁっ!!』ダッ…!

P『…!?』
バシィッ!!

男子部員『ごっ…!?』バタン…!

審判『一本!勝負有り!!』

P『な…』

P『(な、なんだ…あのハイキック…!?)』

P『(人間の足があそこまで高く上がるものなのか…!?)』

P『(いや、それより何より…速いし重い…!)』

P『(あれが真の実力…)』

P『(空手のことは詳しくないけど体格の良い男子を一発KO…)』

P『(達人クラスじゃないのか…?)』
       ヾヽ!:.l  ____
      ,..-ヾヽ!´:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
     /:.:.:..:.:.:`:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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      l:.:/:.:.:i:.:.:.:.i:.ヽ:.:ヽ:.:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:ヽ、
      !:.!:.:.__!、:.!:.lヽ_Lヽ-:.:.:.lヽ:ゝ:.:.,ゞ
     レリ:.:..,ォ、lヽ!´,ィ=t-、ヽl:.:.:.:.:、l`
.      ヽト、!ヒ!    ヒリ_ r'´:´:`:ヽ
         l、 '   "",i´: : : :))ノ`!
        ヽ、´`   ,{: : : : : :)ヽ: :)
        r'´: : :` T´ {: : : : : :) ./: :)
      ,!: : : : :) lー 、 {: : : : : :} l ̄ヽ、
       {: : : : : } l__  ヽ: : : : :) ,! ./ ヽ
     /{: : : : : } |::::: ̄::;ゝ: : ノ. ヽl!  ヽ
     /(: : : : : ) !::::::::::/ ` ハ   ヽ、__`-、
    / ヽ: : : :}  !::::::/  / ヽ   ヽ  ` ト、
    / ヽ ト、: : :)ヽl/  /   ハ   〉   \
   /   ヽ`ー' / /    l!:::ヽ、_/      /
   / _  ノ  /  /      ヾ、:::〃     /
  r'  , - `ヽ!_〈  /         ヾ、     /
  ヽ/    ヽ`ー-.、_,ォ-、,-、___, イ   ̄` ー'
   l   ,r‐‐-〉`ー-,〃::::;!:::::トヽ-‐'ヽ、
   ヽ /:::〉/l  /:::l`ー'└‐' ヾヽ  ト、

真『ふぅ…』
部長『どうだった?』

P『確かに男女の心配をする必要は無かったですね…』

P『(正直、想像していた以上のレベルだ…)』

P『(あまりにも俺は場違い過ぎる…)』

P『(ここは早々にお礼をして立ち去るか…)』


真『…あっ!』


P『えっ?』
真『プロデューサーくん!見学に来てたんだ!?』タタッ…

P『あぁ、うん…』

部長『なんだ?二人は知り合いだったのか?』

真『はい!同じクラスなんですよ!』

真『プロデューサーくん、もしかして空手部に入部するの?』

P『あぁ、えっと…俺は…』

真『う〜ん…』マジマジ…

真『…先輩。彼は伸びますよ』ニヤリ

P『…見学だけで』

P『……』

P『…えっ?』
部長『ほう。菊地のお墨付きか』

部長『だが彼は未経験だと言っていたが…』

真『未経験だからこそですよ!』

真『可能性や伸びが望めるんです!!』

P『ま、真さん…?』

部長『なるほど…そういう考え方もあるのか…』

部長『よし!空手部への入部を認めよう!』

部長『毎月第三日曜は全体練習があるから休まないようにな!』

P『えっ?えっ!?』
真『プロデューサーくん、や〜りぃ〜!!』

真『未経験者が入部を認めてもらえるのって難しいんだよ!』

P『あ、あの…真…俺は…』

真『あぁ、うん。わかってるよ』

P『だったら…』

真『ボクは女の子だから女子空手部…同じ部活とは言えないけど…』

P『いや、そうじゃなくて…』

真『でも、同じ道場だから一緒に練習してるも同然!』

真『へへっ!今日からよろしく!』

P『……』

P『(聞いちゃいない…)』

P『(こうして俺は空手部に入部することになった)』
【任せて!】

P『さて!今日は体育祭だ!』

真『へへっ!ボクの見せ場が来たね!』

P『真、二人三脚のパートナーよろしくな』

真『任せてよ!』

真『机に向かってカリカリと勉強しているのは苦手だけど…』

真『身体を動かすことはボクの専売特許と言っても良いからね!』

P『頼りになるな。俺も引きずられないようにしないとな』

真『プロデューサーくんがバランス崩しても、ちゃんと最後まで引きずるから心配しないで大丈夫だよ!』

P『いや、引きずらないでくれ…』

P『(こうして俺と真は二人三脚に出場し見事1位を勝ち取った)』

P『(卓越した運動神経だよなぁ)』
【仲間】

P『期末テストですよ!期末テスト!』

P『……』

P『あ、赤点…』ズーン…

P『(しまったな…夏休みは補習か…)』

P『(くそ…夏休みまで学校に行って勉強だなんて…)』

P『(せめて誰か仲間がいれば、まだ…)』

真『うわぁぁぁん!』

P『…おっ?』
 ,-'7
 -'´ィ i            、   ,イ'´___
   / レイ7__   ヾー-=ニ、_ム`ヽ、j:レ',-‐'⌒
/`i`´ レ'´   ,ヘヘ::::::::::::二__ム::::`ヽ、___
―i レ'´i    /__,=-┘>'´  / ヽ、::ヽ:`ヽ、`ヽ_
  レ-ヘ|_    | `ヾ、::-K__, "'´=っ \i、::::、:ヽ、 `ヽ、
        j _,x≦:i´= ,  """_    ヾ:i:::ト、::ヽ、  Y
.         / ヽ、:::::,:|"",-‐'´  ̄ ヽ   リレ'、}|、::i:ヽ  |
.      /   /7: :|  レ'´     〉   、シ'´::Nヾ、 |
      /   / /ィ込  \  _,-‐'   /::::::::N.     |
.     /   /    ヘ  `´      ,イ:::::|>'´|    j、
     /   i,イ`ii、     `ヽ、   _  |、:iヽi|三ミヽ、__j__〉、
.   /    `i ii |`ヽ、_ ___フ7´   j\ |: : `ヾミ三彡'
   `ヽ、     | ii i   .:/:. 7 ヘ    / : :゙Y{: :     /j
      `ヽ、__j ii | 、 . :i: :. /  ,ヘヽf r‐、 : :|:.',:/i.   /:/
           N ii |: :i: :i: i:.{  /i i: |.|//: :\:.|: ヘ/  /::f
         `ヽ、: :、i: : レ' {_{__i//,:'  レ'  iヽ  :.:.ノ
            ゙ヽ{: :    |  7:      i ヽ/
                i:    〉―{:. === : /
               i:    i   |:     /|
              j    i   |:    /: : i
             ノ',.   /    |:   : : : : :i
             /: :i  {    ノ:     : : i
              /  :i  ヘ  /:     : : i

真『赤点5つなんて補習も課題もシャレにならないよ〜!』

真『うう…部活だってあるのにまいったな〜…』

P『真!信じてたぞ!』

真『ふぇっ?プロデューサーくん…?』
P『聞いてくれ、真。俺、赤点取ってしまった』

真『えっ!?プロデューサーくんも!?』

P『あぁ、困ったな!』

真『…なんか、嬉しそうな顔してるのは気のせい?』

P『そういう真だって』

真『あっ、バレた?』

真『へへ〜♪仲間だ〜♪』

P『あぁ、仲間だ!』

P&真『……』

P&真『どうしよう…』

小鳥『補習です』

P&真『うぐ…』
【デートってデートのこと?】

真『いや〜まさかクラスで赤点なのボク達だけだなんてね〜…』

P『まぁ、1人じゃないだけ良しじゃないか?』

P『俺は真がいてくれて嬉しいぞ』

真『それもそうかもね〜…』

真『プロデューサーくんがいなかったら今頃一人ぼっちだったわけだし…』

P『1人だとかそういうの関係無しにさ』

P『こうやって真と二人ってのが嬉しいな』

P『なんかデートしてるみたいで』

真『えっ…?』
                ,
                ,イ
               (( ,x=ニ二ニ=-'
             -―'::'∠ ,_
          , ’....:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ
        ,’           ............:::ヽ  て
        /..::::::::.........................:::::::::::::::::::::::::::::ヽ  そ
.       /:::::::::,':::::::::::::::::::、::::ヽ:::ヽ::::::::::::::::::::::ヽ
      /:::::::::::i:::::::,ィ::,ヘ::::i:::::::ト、::ト、::::::i::::::::i:::::',
      f:::::::,:::::i::::::A:/-‐i::::|’,厂ヽヽ、:::i、:::::i::::::i
      i:::,:::j:::::;イ:/,ィz宍、� レ',宍=z、N::,、::ii:::,i:|
      レ'レ'i::/{rレi{  5リ       5リ  } リf }ノi::ハi
        �、ゝi //`´///////`´// ノ‐'::/リ
       r、r、r、iゝ           /::/i/
      r、\ヽヽヽミ 、 f⌒ ´ ̄ )_,イ レ'
       \ヽ ` `..} ≧‐- -‐'´:i,\
        {    |´| \ r'´ ̄  }ー―-=、
          入   i ', /~゙Y⌒ヽ、  i      ヽ
.       /ヽ \  \ii/ 三、ヽ⊃//'´     )
.        /__ヽ,':\  | rt): 个':.レ'___   ,イ
      /==={: : ヽj  ヽ: : `⊃===ミ、  :j
      {/i ̄`i:. :/   r―‐'´ヽ、7 ̄\ミ`Y
        \|  /    /\        〉>'
        i ´     /i  \     ,イ'´
        八    / .|   |: \  / i
         弋__/   \/:  `´  >
          (            /|
           Y⌒ヽ、_,-‐'⌒ー‐'´i:::」
          /7┬┼┬┼┬┼┬┼ヘ
            //::::ii:::ii::::ii:::ii:::ii:::ii::::ii:::ii:::iiヘ
         //=ii=ii=ii=ii=ii=ii=ii=ii=ii=ii=ヘ

真『で、ででで…』

真『でーとぉ!?』
P『男と女が二人きりだと、そういう風に連想しないか?』

真『男と女…』

真『……』

真『うわぁっ…そっかぁ…』

真『これ…デートなんだぁ…』

P『いや、これが本当にデートなわけじゃないけど…』

真『女の子かぁ〜……いひひ…♪』

P『(まぁ、真は女だと思うが…)』

真『い、いやだなぁ〜…なんだか顔が熱いよ〜…』パタパタ…

P『……』
P『(そっか)』

P『(真は凛々しい顔立ちと言葉遣い…)』

P『(性格も良い意味で男らしいからな)』

P『(やっぱり、男扱いされることが多いんだろうな)』

P『(俺だって最初は…)』

P『(多分、本人は女らしくなることに憧れがあるんだろう…)』

P『……』

P『なぁ、真』

真『あっ!?な、なに?』

P『今度の日曜日に一緒に中央公園でデートしないか?』

真『……』

真『えっ?』
真『デート…?』

P『あぁ』

真『誰と誰が…?』

P『俺と真が』

真『と、友達同士で遊びに行くとかじゃなくて…?』

P『二人きりならデートじゃないのか?』

真『……』

真『い、行くっ!行きますっ!!』ズイッ…!

P『おおっ!?』

P『じゃ、じゃあ日曜日は中央公園の前で待ち合わせで大丈夫か…?』

真『ボ、ボク!絶対に行くから!ちゃんと来てよね!?』

P『わ、わかった。わかった』

P『(そんなに気合いを入れられても…)』

P『(でも、こんな反応してもらえると誘って良かったって思えるな…)』

小鳥『…デートも良いけど早く教室に来てもらっても良いかしら?』

P『うわっ!?』
【デートってこういうことじゃないの…?】

P『今日は真とデートだ!』

P『(さて、中央公園に着いたわけだけど)』

P『(時間までまだ余裕はあるな…)』

P『(ちょっとベンチで座って待ってるから…)』

P『(えーと…ベンチ、ベンチ…)』

P『(あっ、あった)』

P『…って』
                          __ ヾヽ
                          ´二ニヽ}/<__
                         /::::::::::::::::::j:::::ハ::ヽ
                        /::.... ../:::/::/|::/ l:jヽハ
                          /::::::::::::/:::j'::7≧' リィ.|::ji
                      /::::::::::::::j:::イ ハュrj  マハイ|
                        /イ:::;::::r‐-!ハ       ′l'
                       レ |:::{ 「 c ` u   ー'ー' ノ
                        レヘ:7T^ー..   __ /
                            ' ⌒マ!   l_...
                            /⌒ヽー` -}ハ  Y
                           i!   jl≧=彡リ l
                             ハヽ  マヾニハ j
   _        ________    jトハ  ',_゚_j : ---‐<ヽ
  (\ヽ ̄ ̄ ̄                    !  l  マTサモl :. __ ヽハ
   ヽハ ヽ_______............   --ァ=ュ= |   ハ  V回_y1 i  ̄   マム
     マ ム ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         /イハ Y j  |.ム  マt_x」!  l ___)ハ
     Y ハ   ____  .............. {! |l j l|/   lか.  Vァハ  l  ̄ ̄ l! !
     |! l― ̄ ̄ ̄        人_jト/人!   `ヾ_、  V=r'ニニ、 __」 |!
     |! i!       ____/¨  ̄(/トイ!   __、_'。 〉-=v-―-、 ーl! |
     ||! !===== ̄ ̄ ̄   /     |! ハ ´ ̄`ヽハ j l j」-ュ)」/メ _! ハ
     ||! |    ___.......  {     j!  }   ー∨ニ≧'ニ≧,ニニY 二_>..._
     ||! ハ―  ̄ ̄       >- .. ノ!  ノ _j r-='ニyニニニj!ニニl! ニニニ≧=ュー-、
     ゝ.ー≧-=ニニ -- ニニ三三 ≧ ̄j/ヽ_>‐‐ァ_'ニニニ/lニニハ_  ____) }
      `TT r--,、 ヽ\________二ニニ /_,イニマニ/ `T ―' ト、!TT 7l / ̄ ̄´
       | | |!  j !〉-'=)―   ̄ ̄ ̄ ̄        / マリ7´   l   i } L!_/ j /
       | | |! // / ̄                      /   /     ',   V r-、 ハ
       人≧='/ /                       /   /       ハ   V   ヾl }
      j イ ̄ ヾ ヽ                 /   /       `ヘ  }!    l! l
     (_彡'    Vl |!                r'=- _/,        Yニ彡{   ヾ ≧、
            l ハ               ア/ーr'         ヾ=ァハ     `ー'
             マ ≧、             { ト-=ヘ          {ハ 」〉 >.
             `ゞ--'             Yヾ、 >\         Yr_T_フ!
                              ーミ=vヘミ>        `ー=‐'
                                `ー='

P『真…!?』
真『えっ…?あっ、ぷ、プロデューサーくん…』

P『…いつからいたんだ?』

真『あー…そのー…あははっ…』

真『こういうのって、どうするのが良いのかわからなくてさー…』

真『「ごめーん?待った?」って、ちょっと遅れて可愛く謝るのが良いのか…』

真『でもでも、外は暑いしあんまり待たせるのも悪いから先に来た方が良いのかなぁって…』

P『お前な…』

P『俺も早く来たから良いけど、この暑い中を待たせてしまった俺の身にもなれよな』

真『あっ!?ご、ごめん!やっぱり男の子もそういうの気にして…!』

P『…自然体で良いんだよ』

真『えっ?』
P『無理に気取らなくても良い』

P『俺は真が真だから仲良くなったわけなんだしデートに誘ったわけなんだ』

真『ぷ、プロデューサーくん…』

P『確かに気軽に話せる男友達みたいな感覚はあるかもしれないが…』

P『俺は真のこと、可愛い女の子だと思ってるぞ』

真『…!!』ドキッ…

P『だから、いつもの真のままでいてくれ。なっ?』

真『…う、うんっ!!』

真『行こう、プロデューサーくんっ!!』

P『あぁ』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

真『いや〜!今日はホントに楽しかったなぁ!』

真『また誘ってよ!ボク、待ってるからさ!』

P『あぁ、また誘うよ』

真『へへっ♪』

真『えーと…帰り際はどうすれば…』

P『…一緒に帰るか?』

真『えっ?』

真『あ…う、うん…///』

P『じゃあ、帰ろう』
【まだ死にたくない】

P『今日から空手部の夏合宿だ!』

真『やぁ!』

P『おっ、真』

真『ちゃんと部活の練習に付いていけてるみたいだね!』

真『やっぱりボクが見込んだだけはあるな〜!』

P『ははっ。わりといっぱいいっぱいだけどな』

真『ボク、プロデューサーくんと組手出来る日を楽しみにしてるよ!』

P『いや、それは勘弁してくれ。死んでしまう』
【女の子といえば料理でしょ!】

P『いや〜今日の練習も疲れたなぁ…』

P『…腹減った』グ~…

真『さて!良い練習をする為には良い料理を食べないとね!』

P『おっ、今日の夕飯当番は真か』

P『…料理、出来るのか?』

真『むっ!失礼だなー!』

真『これを見てもそんなことが言えるかな!?』ドンッ…!

P『ぬおっ!?』
              / ̄`ヽ、       ,.r
              /     /     .// ,..-‐=-、
              !     /   ,....-....!:レ':/_
              ヽ_/  ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.´:.:.:.:.:.:`ヽ、
              //   /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
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         ,」´(´_`ヽ     !:!:/rォ、 リ ´._ヽ_`:i:.:.:l、l:.:.:.:.:.:.:lー`
        .r'-、ヽ」〉 〉     ハl ヒ.!   ´ ヒ リヽ!:.l‐i:.:.:.:.:lヽl
        .ヽゝ'/ ! ./      、  '.    `´ .ハ!ノ、ト、:.l
        / /‐.-‐.'┐     .ヽ . マ_ァ   .!vヘ/
        .!_ノ、_:.:.:.:._ j    __,r/ヽ>.、 ィ´  .ト、
        〈    `´ .〉   / / /:.:/ '´ノ   ヽヽ_
        .ヽ    ./   / / ./:::/.、_     /:_>ヽ
        .l    イ ./ / /:.:.!:.:.:.:`ヽ,.-‐.,r '´_,..-‐ヽ
        l     レ'´   /fxil´`ー-<´:.:.:/ / _, -─i
        .l     l   / `"     `__ // /´   l
        l     .!   l         lfxil 〉 /     ト、
        !      _,. -‐!          `" ! /      i:ヽ
        ヽ   /    !         i  .l      !::ヽ
         `ー '´    .∧         !  !      l:.:.:.ヽ
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                 /          .!   .!     /l
               /          !、  !     !
              〈           `ー-.l.!     l`!
              /            ,r‐〉!    .! !
              /            イ _,ゝ!     .!
            __/             l´:.l:.:!     !
         _, -'´:.:./                  l:.:ヽ:l       !
         ヽ:.:.:._/!                   l:.:.:.`l      l
        r‐'´,r┘              ノ:.:.:./!      l
         >'´               /:ヽ:.:ヽ、   __,イ
       /                 /:.:.:.:.:.ヽ:.:!:.`´ ̄:.:.:.,!
     /                  /:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ7!ー-- ´l
   /                  ,.r':.:.:..:,r‐ '"´`トi .l .r、  l
  ヽ                  / !ヽ/       レ. ヽ! ! ! !l!
   ヽ、_              /  l        l   l.j!.lj'
       ヽ           /   .!        !

真『真特製!活けダコと魚介いっぱいの舟盛りだよ!』
P『(な、なんて男らしい…)』

真『まぁ、食べてみればわかるって!』

P『……』パクッ…モグモグ…

P『あっ、美味い…』

真『でしょ!親に隠れてこっそり訓練してるし!』

P『(料理も女の子らしくなるための努力の一環ってとこだろうか?)』

P『(…確かに技術はあるんだろうけど)』

P『(やっぱり舟盛りは豪快過ぎるだろ…)』

P『(こうして1年目の空手部合宿は終わりを迎えた)』
【ダンサー二人】

P『今日から新学期だ!』

真『スポーツの秋だね!』

響『スポーツの秋だぞ!』

P『真、響。二人揃ってどうした?』

真『帰りに響とゲームセンターに寄るんだけどプロデューサーくんも一緒にどう?』

響『ダンスダンスレボリューションするんだ!』

P『ダンスダンスレボリューションか…良いな。俺も行くよ』

響『おっ!デューサーはノリが良いな〜!』

真『一番スコアが低かった人は勝った二人にジュース奢りね!』

P『よし!受けて立とう!』

P『(と、意気込んだ俺だったが真と響の運動神経の前に成す術も無く見事に完敗した…)』

P『(くそ〜…真はダンスも得意なんだな…)』
【水も滴る良い女】

P『さて、今日はクラス対抗水泳大会だ』

P『(室内プールがある765学園だからこそ出来る行事だよな)』

P『(さて、個人戦。ウチのクラスの代表と言えばもちろん俺!)』

P『(と、言いたいところだけど…)』

真『ぷはっ!』バシャッ…!!

小鳥『A組、真ちゃーん♪今、1着でゴールインっ♪』

P『(当然のように男子に交じって、真が今、1着でゴールイン)』
                    〈::{ /:,.'
                   ,,..__ ヾ斗/___
                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::`丶
                .::::::/:::::::::::::::::Y::::::::::::::::::::::::::.
                /:::::i:::::::::ハ::::::::i{:::::::::::::i:::::::::::::':、
               ,イ:::::::{::::::::{ {ハ:::::i!:::::::::::::!::::::::::::::::i
              / {::::从Lヾ| ´「`メ、:::::::i:::::i::::::::::::::::}
               i{::{' __   ! ⌒ヽヘ::::}::::rハ:::::!:::::::}
   f^! / )         }:::}'⌒ ,  xwx ハ::}::::| }::::!::::::i!
.  i { / /          从vx  _    }/i:!丿:::::::�
.  } y /_           ヘ  ∨_丿   イ }从::ハ!゛
  }, 'Y"´ 〉           \,..__,,  '::  ,__辷_
  .{ ィt_/_} ー―――''"´  ̄`¨ 丶ー≠―一'"    \
  !  ` /                          ヽ
 ̄ ゝ、_,_,-―--  ....,,,_____ _ ___ __         }
_                /::i !l{ .//::::::::::`ァ-       ;
   ̄ ̄"´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ `/::::i !l{-//:::::::::::::::{  ¨´   ,'
               ./:::::::i !l{//::::::::::::::::::ヽ     /
               /:::::::::::i !〃::::::::::/::::::::ヽ、  /
              {:::::::::::: :i//: ::::::,':::::::::::::::::::::゚丶
              i!:::::::::::::i!/:::::::::i::::::::::::::::::::::::::::}
               }:::::::::::刈::::::::::i:::::::::::::::::::::::::/
               i:':、::::圦:::::::::::i:ヾ:::::::::::::::::/
               |:::::/⌒ヽ、:::::::i::::::::::::::::::/
               !::::{  〃}} :::::i:::::::::::::::::/
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               i::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::{
               !::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::、
               !::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::\
              /::':、::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::ヽ、
              }:::::::::::、::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::':、
               j:::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::,
             /:i:::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,
             i:::i:::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
             {:::i::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
             }::::i::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::.-‐ャ
             ゞー%―――‐┴≧ァ―一''゙´     ',
             ,′  \::::::::::::::::::::::/          '.
             i     `丶、:::::::::{           }
             |        ゛i¨~ l           i

真『へへっ♪やーりぃー♪』

美希『きゃー♪真くーん♪』

雪歩『かっこいい〜♪』

真『わっ!?や、やめてよ、二人とも〜!』

P『(あれは女子にモテても仕方ないよなぁ…)』
【戦士の休息】

P『今日は文化祭だ!』

P『せっかくだから誰かと一緒に見てまわりたいな』

P『おっ…あれは…』

P『真!』

真『うん?ボクに何か用?』

P『良かったら一緒に文化祭、見てまわらないか?』

真『あっ、良いよ!ボクもちょうど誰か誘おうかなって思ってとこなんだ!』

P『そうか。それはちょうど良かったな』

P『じゃあ、茶道部にでも行くか』
真『いや〜…雪歩のお茶は美味しいね〜…』シミジミ…

P『全くだなぁ…』シミジミ…

雪歩『おかわりは自由だから、好きなだけ飲んでねっ』

P『しかし、お祭りなのにこのまったり感…』

P『真には合わないんじゃないのか?』

真『普段、動いてばかりだからね』

真『たまにはこういう休息の時間も必要だよ』ゴクッ…

真『…ぷはぁ♪』

P『なるほど…』

P『(こうして高校生活最初の文化祭は終わりを迎えた)』
【期末テストの補習はパスしました】

P『今日はクリスマスだ!』

P『…っていっても予定が無い』

trrrrrr…

P『おや…電話なんて珍しいな…』

P『はい、もしもし!』

小鳥『プロデューサーくーん!』

P『うわっ!?小鳥先生!?』

小鳥『今、暇?暇よねー?』

小鳥『遊園地行くわよー!!』

P『ゆ、遊園地…?』
P『そんな唐突に…』

小鳥『えー!?無理なのー!?』

P『いや、無理ってことは無いですが…』

小鳥『せっかく真ちゃんも誘ったのにー』

P『えっ、真?』

P『行きます!すぐ行きます!現地集合ですか!?』

小鳥『…感じわるーい』

P『す、すいません…』

小鳥『まっ、いっか♪じゃあ、現地で落ち合いましょー!』
【お姫様になりたくて】

P『すいません…遅くなりました…』

小鳥『いやいやベストタイミング!』

真『やぁ、プロデューサーくん!』

P『よう、真』

真『へへっ♪遊園地なんてひっさびさだー!』

真『今日は楽しむぞー!!』

小鳥『プロデューサーくんは幸せ者ね〜♪』

小鳥『クリスマスイブにこんな可愛い女の子達と過ごせるだなんて♪』

P『…女の子?』

真『……』ギロッ…!

P『い、いや!真には言ったわけじゃない!』

小鳥『ふーん…』ジロッ…

P『そ、それよりも早く中に入りましょうよ!』
小鳥『じゃあ、最初はメリーゴーランドに乗ろうか?』

小鳥『プロデューサーくん、どんな感じで乗りたい?』

真『メリーゴーランドかぁ…』

真『……』ソワソワ…

P&小鳥『……』

小鳥『プロデューサーくん』

P『言われなくても』

真『(多分、周りから見たらボクは白馬に乗ってないと変に思われるんだろうなぁ…)』

P『ご一緒に馬車でもいかがですか、お嬢様』スッ…

真『えっ…?ぷ、プロデューサーくん…?』

真『……』

真『よ、よきにはからえ…!』

P『それじゃお殿様だろ』

〜〜〜♪

〜〜〜♪

〜〜〜♪
真『ボ、ボク達、変じゃないかな…?』

P『どうしてだ?』

真『だって、ボク…自分でもこういうの似合わないのわかってるし…』

P『俺が王子様じゃ不服か?』

真『えっ…?』

真『王子様…?』

P『あぁ』

真『……』

真『…ふふっ』
真『うーん。ちょっと、頼りないかなぁ♪』

P『あっ、酷い奴だな』

真『…へへっ♪』


小鳥『(あら♪二人とも良い雰囲気ね♪)』

小鳥『(ここは若い二人に任せて、大人は邪魔しないようにしましょうか♪)』

小鳥『……』

小鳥『(あーん!真ちゃん、羨ましい〜!!)』


P『(こうして高校生活最初のクリスマスは終わりを迎えた)』
【乙女の願いはいつでも】

P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』

P『さて、謹賀新年といえば初詣だが…』

P『真は誘ったら来てくれるかな?』

trrrrrrr…

ガチャ…

P『もしもし、プロと申しますが…』

真『やぁ、プロデューサーくん!新年早々どうしたの?』

P『おお、真か』

P『良かったら今から初詣でも行かないか?』

真『初詣かぁ!良いね、喜んで行くよ!』

P『あっ、ホントか?じゃあ神社の前で待ち合わせ良いか?』

真『了解、了解!じゃあ、また後でね!』

P『(よし!俺も準備して行くか!)』
P『さてと、真は…』

真『やぁ!明けましておめでとう!』

P『おっ、真。明けましておめでとう』

真『うーん!この寒空の下での人ごみ!』

真『新しい年を迎えたって感じだね!』

P『そうだな』

真『ねぇ!プロデューサーくんは何をお願いするの?』

P『俺は…内緒かな。真は?』

真『ボクはもちろん女の子らしくなれますように!』

P『…願いを人にバラすと叶わないって言うぞ?』

P『(さて!今年も1年頑張るか!)』
【モテモテ真くん】

P『さて、今日はバレンタインだ!』

真『やぁ!バレンタインチョコの調子はどう?』

P『おお、真か』

P『って、なんだその手に持ってる箱の量は…』

真『あー…うん…まぁ、毎年のことというか…』

女子生徒『真ちゃーん!真ちゃんにチョコ作ってきたよー!』

真『あははっ!ありがとう!』

真『…って感じで』

P『…人が良い奴だな』

真『あっ!ボクはボクでちゃんとキミにチョコ用意したから!』

真『良かったら食べて!』ドッサリ…

P『……』

P『…どれが俺宛てだ?』
【ホワイトデーも楽じゃない】

P『さて、そういうわけでホワイトデー』

真『ホワイトデーのお返し配るの手伝ってくれない?』

P『そんなバカな』

真『まぁ、流石に冗談だけどさ』

P『(本当かよ…)』

P『あぁ、そうだ真。これホワイトデーのお返し』スッ…

真『あっ!わざわざありがとう〜!』

真『いつも渡す側だから全然期待してなかったよ〜!』

P『そんなバカな…』
【俺達、仲悪いのか?】

P『さてと今日から2-Aだ!』

P『知ってる顔はいるかな?』

P『…おっ?あれは…?』

P『真!』

真『あぁ、プロデューサーくん!』

P『また同じクラスだな俺達』

真『ホントだね!担任も小鳥先生だし…』

真『呉越同舟ってやつかな!』

P『いや、絶対に違うと思う』
【GWはキミとおでかけ】

P『GWですよ!GW!』

P『せっかくの連休…部活だけで終わらせるのはもったいない…』

P『真ならきっとわかってくれる!』

trrrrrrr…

ガチャ…

P『もしもし?』

真『今ちょうどヒマだったんだ!どうしたの?』

P『おお、真か』

P『えっとさ…』
P『明日、良かったら一緒にショッピング街でも行かないか?』

真『えーと…ちょっと待ってね?』

真『…あっ、良かった!明日は空いてるから大丈夫だよ!』

P『それなら良かった』

P『じゃあ、明日は駅前広場で待ち合わせってことで大丈夫か?』

真『うんうん!待ってからね、ボク!』

ガチャ…

P『っし!』
【可愛い服だって似合うよ】

P『さてと、真はまだ来てないな…』

真『ごめーん!待った?』

P『あぁ、真。俺も今、来たところだよ』

真『あぁ、良かった!』

真『……』

P『…ん?どうした?』

真『あぁ、いや〜…』

真『なんだか今のやりとりって自然なデートの待ち合わせっぽくて良いな〜って…』

P『そういうのは口に出さずに心に留めておいた方がより自然だと思うけど…』

真『あぁ、そっかぁ…』

真『じゃあ、やり直そうっ!』

P『いやいや、そうじゃなくて』
P『ほら、もう行くぞ?』

真『あっ、そうだね。時間がもったいないし』

真『今日はどこに連れていってくれるの?』

P『ブティックなんてどうだ?』

P『そろそろ夏服も用意しておく時期だろ?』

真『あっ、良いね!ボクもちょうど行きたいって思ってところなんだ!』

P『そっか。それはちょうど良かったな』

P『それじゃあ行くか』
真『ねぇ、プロデューサーくん?』

P『どうした?』

真『どれがボクに似合うと思う?』

P『うーん、そうだなぁ』

P『あのリボンの付いたワンピースなんてどうだ?』

真『えっ…?あの可愛いやつ?』

P『ダメだったか?』

真『い、いや!そんなことない!』

真『てっきりパンツルックのかっこいい服って言われるかと思ったから…』

P『でも俺は、あのワンピースが似合うと思うな』

真『……』

真『ちょ、ちょっと試着してくる!』

P『あぁ』
                                __!:./-/;∠´ ̄ ̄``
                             ,..'"´:.:.:!:.!/:./:.:.:.:.:`:`:ヽ、
                           /:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ!/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
                          /:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
                          /:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:ヽ
                         /:.:./:.:.:./:.:.:.:イ:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.::.::.:.:.:.::.:ヽ:.:.:.ヽ
                          !:.:/:.:.:./:.:.:./:.!:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:ヾ:、
                          !:/:.:.:./-‐- 、i:.:.:.:ハ:.:.__:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.ヽ:.:.!ヾ、
                          lハ:.:./! _  ヽ:.:! ´ヽ:::.:!`:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:ヽ:.l
                           ヽハl " ̄`  ヾl ォ==、ヽ:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:lヽ!
                             !     ,       lハ:..!:.:.:l:.:.:.i
                             ヽ、 r‐ --、    ,r-イl:.:.:iヽ:.!
                        ,r‐ 、__   \ヽ __ノ   /  ヾハ:ノヾ!
                       / . . : :{ゝ ̄T"´ ` --‐ '"/
                      / . : :l : : {ゞ: : :!       〈
                     / . . : : ! : : {ゝ: : i       ヽ
                   / . : : : : l : : :{ゞ: : :i-、_      /\
                   i . . : : : : : :! : : : {ゝ : :ヽ `ヽ、 _ /: /}:ヽ、
                   ! . : : : : : : ! : : : :{ゞ: : : :ヽ   ノ: :/}: : : .!
                   ゞ=ミ、: :ノ: : : : :{ゝ ,r,=ォr=、く: :/ソ i: : : .!
                   /   /゙/ . : : : : { !〈〈//ヾ、〉〉/ソ: :i : : . !
                  /   .// . : : : : : { !: :`l ! ://´/ソ : :!: : : . !
                /   // . . : : : : : :{ !: :/ノ 〈〈 :/ソ: : /: : : 丿
               /   〃 . : . : : : : : : ゞゝ: : : : :,/ソ: : /==r"
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..( イぅっ、  ̄ヾ、_. : . : . : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ∽ : ∽. .i    !
      ヽ . : . `ゞヽ. : . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . : .i   l
      \ . : . ヾミヽ. : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . : . !  l
        ヽ、 . : . `ミヽ、、 : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : . : . : .!  l
         ヽ、. : : : :`ヾミヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : . : . : . : . i  ヽ、
           〉、: : : : : : : :`ゞ≡ミ、、_,、、: : : : : : .`ヽ、. :,,r=!   ヽ、
          / `ヽ、: : : : : : : : : : ``ゞ=ヾミ彡ミヽ、,,ィ彡"ヽ:ヽ、 \ `!
          /    ` ー-〈: : : : : : : : : : : : : : : . : . :`゙"´. : . : . ̄`\ヽj
         /        /`` ー- 、_ j-、___. : . : . : . : . : . : /´ `'
         /        /        /

真『ど、どうかな?』
P『良いじゃないか。やっぱり似合ってるぞ』

真『…!』

真『へへっ…♪嬉しいな…♪』

真『ボク、これ買うよっ!』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

真『いや〜今日はボク、大満足だよ〜♪』

真『また一緒に出かけようね!』

P『あぁ、また誘うよ』

真『じゃあ、一緒に帰ろう…?』
【君の手を取って】

P『今日は体育祭だ!』

P『体育祭の醍醐味と言えばフォークダンスだよな』

真『ボクもそう思うんだけどさぁ…』

P『…どうした?暗い顔して?』

真『ボク、人数合わせで男子の方に入れられちゃってさ…』

真『あ〜あ…わかってるけどやっぱりこういう役割かぁ〜…』

P『……』

P『真、あとで二人で踊ろうか?』

真『えっ…?』

P『なっ?』

真『……』

真『うん…♪ありがとう…♪』
【裏切り】

P『期末テストですよ!期末テスト!』

P『……』

真『プロデューサーくん!』

P『やぁ、真』

真『聞いてよ〜!ボク、赤点取っちゃったよ!』

P『そうか』

真『……』

P『……』

真『あの…もしかして赤点じゃないの…?』

P『…すまん』

真『…!!!』

真『うわぁぁぁん!プロデューサーくんの裏切りもの〜!!』ダッ…

P『(行ってしまった…)』
【真は祭りが似合う】

P『夏休みだ!』

P『そう言えば近くの神社で縁日が開催されるって言ってたな』

P『真でも誘って行こうかな?』

trrrrrrrr…

ガチャ…

P『もしもし?』

真『やぁ!電話待ってたよ!今日は何かな?』

P『あぁ、真か』

P『えっとさ…』
P『今度の日曜日に神社で縁日が開催されるだろ?』

P『良かったら一緒に行かないか?』

真『縁日!?良いねっ!ボク、浴衣着て行くよ!』

P『あっ、ホントか?』

P『じゃあ、日曜日の夕方に神社の前で待ち合わせってことでどうだ?』

真『うん!今から楽しみだな〜ボク』

ガチャ…

P『っし!』
【まこにゃん】

P『さてと、真は…』

真『やぁ!』

P『おお、真』

真『夏と言えば、やっぱりお祭りだよね!』

真『この活気!好きだな、ボク』

P『そうだな、俺もそう思うよ』

P『…っと。真、浴衣着てきたんだな』

真『あー、うん』

真『…どうかな?』

P『凄く似合ってる。可愛いぞ』

真『か、かわいい…?』

真『…えっへへ♪』

P『よし、それじゃあ祭りを楽しむか!』

真『うんっ!』
                    .!:.///
                l``ヽ、 _ヽ!i/_....-‐:.、
                l l >-、´_  ̄``ヽ、_, -`──┐
               /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ̄`ヽ、  -‐ "´,!/
              /:.:.:./:.:.;.:.:.:.;.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:\   .//
              ./:.:.:./:.:/_!_:.:.l.i:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ  /ヽ
             i:.:i:.:!.イ .l:.:.:l .!:.ト、:.:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:i !:.:.ヽ
             !:.i:.:i:./"�!:.:! ヽl .ヾーl、:.:.:.:.:.:.:.:i i:.:.:.:.ヽ
             !ハ:.:.! l::::!   lィ.たト、、:.:.:i:.:.:.:':.:.:.:.:lヾ、 , , , ,
               ヽ:.! ` '     !::::j / ヽ:.l、:.:.:.:lヽ:.l ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ,
              _.r‐i、"" !      `´   ヾ!ノ:ハl ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ',
             /_rl::ヽヽ、,、_   """ , イ.ー'´ l/ ;' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ,
   /`ー- 、_    ,..:".::::ヽ::::`/;;;;;: 〉__ , イ::::::::::::::::〉 ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ,
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  レ 〈:.`ヽ: : : : :j.:.:.:.:.:.::::::::::::::::i;;;;:;: i\ !:::::!::::::::::::::::::i ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ' ; ,
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P『真、俺からのプレゼントだ』

真『ふにゃ?』
真『…ネコ耳のカチューシャ?』

P『さっき、かたぬきの景品で貰ったんだ』

P『俺が持っててもしょうがないから真にやるよ』

真『……』

真『にゃー♪まこにゃんだよ〜♪』

P『……』

真『…な、なんちゃって』

P『……良いじゃないか』

真『えっ?』
真『今日は楽しかった〜!』

真『また来年も一緒に行きたいな…?』

P『そうだな。また一緒に来れたら良いな』

真『…うんっ!』

P『さてと…もう遅いな。送るよ』

真『あ…』

真『うん…お願いしますっ♪』
【憂鬱】

P『今日から空手部の夏合宿だ!』

真『元気だね〜…』

P『あれ?真、あんまり元気無いな?』

真『あー…うん…』

真『ちょっとね…』

P『悩みがあるなら聞くぞ?』

真『あー、大丈夫大丈夫!』

真『変な心配かけてごめん!ありがと!』

P『(真…?)』
【真の変化】

真『…ふぅ』

P『お疲れ、真』

真『プロデューサーくん…』

P『どうした?いつもより技のキレが無いな?』

真『あはは。ボクだって調子悪い時はあるよ』

P『そっか』

P『…空手、したくないのか?』

真『…えっ?』
真『い、いやだなぁ、プロデューサーくん…』

真『そんなこと…』

P『真、俺は少なくともお前のことを信頼してるぞ?』

真『えっ…』

P『だから俺のことも信頼してくれたら嬉しい』

真『……』

真『あはは…』

真『敵わないなぁ…』
P『…やっぱり、そうだったのか』

P『組手の時も、わざと全力を出してなかったんだな』

真『そうだね…』

真『そんなのさ、相手にも失礼だってわかってるし、ボクもそういうのは嫌いなんだけどさ…』

真『だけど…』

真『ボクはもう、誰かに力を奮ったりするのがイヤになっちゃって…』

真『暴力はもちろんだし、それが組手でもさ…』

P『……』

P『…なにかあったのか?』

真『…心境の変化になるのかな?』
真『ボクが空手を始めた理由って話したことないよね?』

P『そうだな』

真『ボクさ、小さい頃にね、いじめられていたんだ』

P『…!』

真『男女なんてからかわれてさ』

真『でも、ボクは弱かったから何も出来なくて…』

真『だから周りの連中を見返してやる為に空手を習い始めたんだ』

P『……』
真『空手で強くなることは楽しかったよ』

真『だからボクはどんどん強くなった』

真『いじめていた連中も黙らせた』

真『だけど、今になって思うんだ』

真『本当にそれで良かったのかなって』

真『力で解決するなんて、いじめていた連中と何も変わらないんじゃないかなって』

P『そんなことないだろ…』

P『真はちゃんと目標があって空手を始めたんだから』

真『…ありがとう』

真『でも、今のボクには空手をやる上での目標が無いんだ』

真『小学校、中学校で評価されて、それが嬉しくて高校でも空手部に入ったけど』

真『強くなりたいなんて、もう思わないんだ』

P『……』
真『自分の力で相手を倒すたびにさ』

真『いじめられていた頃のことを思い出すようになって…』

真『今までそういうことは無かったのに…』

P『真…』

真『あははっ…!ごめんね、変な話しちゃって!』

真『さっ!練習に戻ろう!』

P『…でも』

真『ボクなら…大丈夫だから…』

P『……』

P『(嘘つけよ…)』

P『(どう見ても無理してるじゃないか…)』

P『(こうして2年目の空手部の夏合宿は終わりを迎えた)』
【熊殺し?】

P『今日から修学旅行だ!』

P『あれ?そういえば行き先ってどこだったっけ?』

P『……』

P『そうだそうだ、北海道だったな』

P『よし!飛行機に乗って出発だ!』
P『(初日はクラスで団体行動の日だ)』

真『クマ牧場か〜』

真『……』

P『どうした?難しい顔して』

真『あぁ、いやいや』

真『ボクとクマってどっちが強いのかなぁって』

P『…えっ?』

真『なーんて!流石にクマには勝てないか!』

P『…そうであって欲しいよ』

P『(熊殺しって…都市伝説じゃないのか…?)』
【一緒にまわろうよ!】

P『さて、明日は自由行動の日だ』

真『プロデューサーくん!』

P『真?どうした?』

真『ねぇ、明日の自由行動の予定ってもう決まっちゃった?』

P『いや、まだ決まってないけど』

真『あっ、じゃあさ!ボクと一緒にまわろうよ!』

P『あぁ、俺で良かったら構わないぞ』

真『ホント!?へへっ、思いきって誘って良かった〜』

P『じゃあ、明日の朝はロビー待ち合わせで大丈夫か?』

真『うん!ボク、楽しみにしてるからちゃんと来てよね!』

P『(真と自由行動か…楽しみだな)』
【ロマンチックモード】

P『さてと真は…』

真『おはよう!』

P『あぁ、おはよう真』

真『早いね!ボク、待たせちゃったかな?』

P『大丈夫だ。俺も今、来たところだから』

真『そっか!良かった!』

真『それじゃあ、早速だけど早く行こうよ!』

真『ボク、昨日はわくわくして眠れなかったよ〜』

P『そうだな。そうするか』
真『ここが釧路湿原の展望台かぁ』

P『細岡展望台っていって、ここから見る夕日は絶景らしいぞ』

真『あっ!夕日って凄くロマンチックだね!』

真『……』ソワソワ…

P『……』

P『…時間ギリギリまでここにいるか?』

真『え、えっ?いいの?』

P『俺は真と二人で夕日を眺めたいからさ』

真『…!』

真『うん…』

真『ボクもプロデューサーくんと一緒に夕日を眺めたい…』

P『(こうして俺達は肩を並べて釧路高原の夕日を眺めた)』
【ばかぁ】

P『ふぅー…良いお湯だった…』

真『プロデューサーくん♪』

P『真?どうかしたか?』

真『ねぇ、今から修学旅行最後の思い出作ろうよ!』

P『最後の思い出?まだ何かすることあったか?』

真『写真だよ!写真!』

真『ボク達まだ一緒に写ってないでしょ?』

P『そういえばクラス集合写真以外ではそうだな』

真『だからさ、今から一緒に撮ろう!』

真『ボク、この近くに景色の良い場所を見つけたから、そこでさ!』

P『そうだな…じゃあ、撮りに行くか』

真『うんっ!』
             /:l ,..-.‐-、
              〈:.:l/:/ ̄ ``
             _ヽl/-:.─:.-...、_
          ,..:'"´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
         /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.ヽ:.:.:ヽ
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.ヽ:.:.:.ヽ
       ./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.iv、:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.ヽ:.:.:.ヽ
       !:.:.:.:.!:.:.:/:.;イ:.i:.:.:l´ヽ:.:.ヽ:.:.,,r彡:.:.:i:.:..:.:.i
      l:.:.:.:.:l:.:.:.!:.:i !:ハ:.:!  ☆彡'":.:!:.:.:.:l:.:.:.:.:i
      l:.:.:.:.:.!:.:.l:.:.! !l__ヽ:!   ,ゞ--:.、i:.:..:l:.:.:.:.:.:!
       !:.:.:.:.:!:.:!:.:'" _ `     _ヽ、!:.:.!:.:.:.:ル
         !:.、...:ヽ! /´!イ::l`    〃 ̄ヾ ル'l:.:.:/
         ヾ!ヽ:..ハ` ゞ‐'   ,   """ l..イソ , -、
      r‐ r-、:`ーヽ"""           /:./ /`/ /
      \ \ \ハlヽ、  ` ー ´ , イ:ル' / / /
        \ \ \ル:.r‐、. _ .イヽリ / / /
         \ ヽ,r‐、l  lー-、_,- ! .ト‐'‐'‐、/
          _/´ヽ、!ヽ l   ∪ ! l. l´ ̄`lー-.-.、
        ,r.:'"〈 .ゝ、_リ  !   ll  | ヽ_Y´ ./  / :ヽ
         /:ヽ ∧  `ヽ. /`: ーll‐'"ヽ /  ト,、/   : :l
      〈: : ヽ.lヾl_   _lリ: : : ll: : : f`!  _/: l、  : :l
      /:   /l、: :  ̄ : j、: : ll: : : : 〉 ̄: : : :ノ`!  : :l
      l: :  l  `ー-‐'"丿_:_:ll_:_:_:_:!`ー--'"   ヽ : :/
      〈: :  ,イ.    /j______ll______`!、       ! ヽ/
      !:  / i.     /イ______.ll________ヽ、    ハ :.!
        !: /  !   ' l_______ll__________!ヽ     iヾ:ヽ
     /: ハ      ,イ: : : : :ll : : : : : : i       ヽ:.!
      ∨ !      / l : : : : ll: : : : : : : `!、      i:.l
      l:         / : : : : ll: : : : : : : : :l`      ヽ!

真『はい、チーズ!』カシャッ…!
真『うーん…可愛く撮れたかなぁ…』

P『そんなに気にする必要無いだろ』

真『気になるよ〜!ボクだって女の子なんだから!』

P『そのわりにはジャージ姿なんだな』

真『そ、それは…えーと…北海道の夜は寒いし…』

P『……』

P『心配するな』

真『えっ?』

P『真が可愛いこと。俺はちゃんとわかってるから』

真『…!!』

真『そ、そんな…い、いきなり…!』

真『…ば、ばかぁ!』

真『……ありがとう///』

P『(こうして修学旅行最後の夜は終わりを迎えた)』
【少女漫画、好きなんだもん】

P『読書の秋だ!』

真『プロデューサーくんはどんな本を読むの?』

P『俺か?俺はもちろん漫画だ』

真『あははっ。それ読書の秋って言うの?』

P『むっ。そういう真はどういう本を読むんだ?』

真『ボク?ボクは…』

真『……』

真『…えへへ。少女漫画…』

P『……』ジトー…

真『な、なんだよう…』

P『まぁ、可愛いから許す』

真『むぅ…』
【早く迎えに来ますように】

P『今日は文化祭だ!』

真『プロデューサーくんっ♪』

P『おお、真。どうした?』

真『ねぇ、1人?良かったらボクと一緒にまわらない?』

P『あぁ、良いぞ。ちょうど誘おうと思ってたところだよ』

真『ホント!?へへっ♪や〜りぃ〜♪』

真『どうしてもプロデューサーくんと一緒にまわりたかったんだ!』

P『どこか見たい場所があるのか?』

真『うんっ!』

真『演劇部に付き合って欲しいんだ!』

P『演劇部か。良いな、行こうか』
ワタシト、オドッテイタダケマセンカ?

真『わぁっ…///』

P『(シンデレラか…)』

P『(真は王子様とお姫様って関係に憧れているんだろうな)』

真『やっぱり良いなぁ、シンデレラ…』

真『…早くボクにもガラスの靴を履かせてくれればいいのに』

P『真なら、きっとすぐだよ』

真『えっ!?』

真『……』

真『うん…そうだと良いな…』

P『(俺も頑張らなきゃな…)』

P『(こうして高校生活2年目の文化祭は終わりを迎えた)』
【君の手を取って2】

P『さーて!クリスマスですよ!クリスマス!』

P『伊織本人からクリスマスチケットも貰ったし…』

P『多少小奇麗な格好をして行けば大丈夫だろう!』

P『って、思うんですよね?』

新堂『伊織お嬢様のご友人の方でいらっしゃいますか?』

P『はい。本人からチケットも…』ペラッ…

新堂『拝見させていただきます…』ジッ…

新堂『…結構でございます。どうぞごゆっくりとお楽しみくださいませ』

P『あっ、どうも』
P『いやー流石に豪華なパーティーだな…』

P『テレビで見るようなお偉いさんの顔まで…』

P『…まぁ、それはともかくだ』

P『俺もパーティを楽しまないとな』

P『誰か知ってる顔はいるかな?』

真『やぁ!プロデューサーくんも招待されてたんだね!』

P『おお、真。メリークリスマス』

真『うん!メリークリスマス!』

P『ところで、真…』

真『ん?どうしたの?』
P『あまりとやかく言うことじゃないのかもしれないが…』

P『なんで今日に限ってスーツ姿でビシっと決めてるんだ?』

P『真のことだから、てっきりドレス姿かと…』

真『あぁ、これはね…』スッ…

P『えっ?』

真『ボクと踊っていただけませんか?』キリッ…

P『俺がお姫様かよ!?』
真『へへっ♪ビックリした?』

P『まさか真がこんな冗談をしかけてくることに驚きだよ』

真『…女の子のまま誘うのはちょっと気恥ずかしかったからさ』ボソッ…

P『ん?なにか言ったか?』

真『あっ、ううん!なんでもない!』

真『それよりもほらっ!踊ろう!』

真『エスコートはボクにまかせてよ!』

P『完全に俺がお姫様扱いだな…』

P『(こうして高校生活2年目のクリスマスは終わりを迎えた…)』
【その願いは叶うわよ♪】

P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』

P『さてと、謹賀新年と言えば初詣だが…』

ピンポーン!

P『おや?誰だろう?』

ガチャ…

真『明けましておめでとうございますっ!』

P『真?一体どうしたんだ?』

真『いやだなぁ。新年の挨拶と言えば初詣のお誘いに決まってるじゃない!』

P『ちょうど良かった。俺も誰かと一緒に行きたいなって思ってたんだ』

真『あっ!じゃあベストタイミングだったわけだね!や〜りぃ〜!』

P『じゃあ、ちょっと準備してくるから待っててくれ』

真『うんうん!ゆっくりで良いからね!』
P『高校生活も残り1年なんだなぁ』

真『ねっ。なんだかあっという間って感じだね』

P『また同じクラスになれと良いな』

真『うん!そうなれたら嬉しいな!』

真『あっ!じゃあさ、二人で同じクラスになれますようにってお願いしようよ!』

P『おっ、良いな。そうするか』



小鳥『……』

小鳥『その願い、叶えてしんぜよ〜』

小鳥『…なんちゃって♪』

小鳥『あーん!私も男の子と初詣行きたい〜!!』
【ボクだって女の子】

P『今日はバレンタインだ!』

真『あ、あのさ…』

P『やぁ、真』

真『あの…これ受け取って…チョコだよ』

P『あれ…?これってもしかして…』

真『その〜…もしかしてなんだ…』

真『一生懸命作ったんだ!良かったら食べてっ!』

P『…!』

P『ありがとな!味わって食べるよ!』
【こんなに嬉しいホワイトデーは初めて】

P『さて、今日はホワイトデーなわけだが』

真『はぁー…やっとホワイトデーのお返し配り終わったよ〜…』

P『お疲れ様』

P『頑張った真には俺からのお返しだ』

真『あっ…これ、もしかしてホワイトデーの…?』

P『チョコ、ありがとな。美味しかったよ』

真『…!』

真『う、うんっ!こちらこそ食べてくれてありがとうっ!』

P『(手作りチョコを貰ったのに感謝されるっていうのも変な話だよな)』
【真の選択】

P『さてと…部活に行くか』

真『あっ、プロデューサーくん。ちょっと良いかな?』

P『ん?どうした?』

真『あぁ、うん…』

真『その、ね』

真『……』

P『…話しづらいことなら屋上にでも行くか?』

真『うん…それでも良いかな?』

P『あぁ』
真『……』

P『……』

真『…何も聞かないの?』

P『真が話せるタイミングで話してくれれば良いよ』

真『…ありがとう。優しいね』

真『でも、ボクはもう大丈夫だから』

真『えっとさ…』

真『ボク、空手部辞めようと思ってるんだ…』

P『…そうか』
真『…驚かないの?』

P『真がそう思うのならそれで良いんじゃないか?』

P『それに真は組手でも誰かに力を奮うのはイヤになっちゃたんだろ?』

真『うん…』

真『なんだろう…ボクはボクを守る為に空手を覚えてさ…』

真『でも、今は誰かに守られたいっていうか…』

真『力に頼ったりしない…』

真『普通の女の子に戻りたいっていうかさ…』

真『あははっ!変だよね、こんなの!』

P『……』
真『中途半端でボクらしくないってわかってるんだけど…』

P『真らしくない、なんてことは無いよ』

真『えっ?』

P『女の子だからこそ、暴力が嫌いだからこそ、誰かに守ってもらいたいって思うからこそ…』

P『そういう考えに辿り着いたわけだろ?』

P『凄く女の子らしくて、それもまた真らしさじゃないか』

真『プロデューサーくん…』

P『真が辞めたら、止める奴も責める奴もいるかもしれない』

P『でも、真が考えて決めたことならそれで良い』

P『文句言う奴がいるなら俺が守ってやるから』

真『…!!』
真『…ボク、プロデューサーくんのこと、頼っちゃって良いのかな?』

P『もちろんだ。真は女の子なんだから』

真『ありがとう…』

真『ボク、今から部活に行って退部をお願いしてくるよ』

P『俺も付き合うよ』

真『プロデューサーくん、部活は良いの?』

P『俺も空手部を辞めるよ』

真『ええっ!?そんな…』

P『真のことを守るなら一緒の時間が多い方が良いだろ?』

真『…!』

真『…ばかっ』

真『でも…』

真『今の、ちょっとかっこよかったよ…///』

P『(こうして俺と真は空手部を退部した)』

P『(周りからは引きとめられたり説教をされたりだったが…)』

P『(二人でしっかりと理由を説明したら、ちゃんとわかってもらうことができた)』
【菊地真】

P『ついに最上級生か…』

小鳥『ええ。最後の1年よ』

P『小鳥先生…』

小鳥『真ちゃんは誰よりも女の子らしい女の子よ』

小鳥『だけど、まだ理想と現実で悩んでいる部分もある』

小鳥『そこは男の子であるあなたがフォローしてあげないとね♪』

小鳥『ってわけで今年も私が担任です!』

小鳥『残り1年、よろしくね!』
【叶えられた願い】

P『さて担任は変わらずともクラスは変わった…』

P『誰か知っている子は…』

P『あっ…』

真『プロデューサーくん!ボクたち、また同じクラスだね!』

P『3年連続か。凄いな』

真『くぅっ〜〜!!』

真『プロデューサーくーん♪』ガバッ…!

P『おわっ!?こ、こら!真、離れろ…!』

真『あ、ご、ごめん…!ボクったら嬉しくて…』

P『(まぁ、俺も嬉しいんだけどさ)』
【デートしてくれますか?】

真『プロデューサーくん、ちょっと良いかな?』

P『真?どうした?』

真『ねぇ、GWの初日って空いてるかな?』

真『一緒に中央公園にでも行かない?』

P『良いな。一緒に行こうか』

真『ホント!?良かったぁ、内心断られるんじゃないかと思ってドキドキしてたんだぁ』

P『じゃあ、GWの初日に中央公園の前で待ち合わせで良いか?』

真『うん!待ってるからね、ボク!』

P『(楽しみだな。早くGWにならないかな…)』
【君を守る為に】

P『さてと、真とは…って、もう来てるじゃないか!』

真『あっ、プロデューサーくん…///』

P『悪い。待たせちゃったか?』

真『平気平気!ボクも今、来たところだよ!』

P『(ホントはもっと待ってた気がするな…)』

真『それじゃあ、行こうよ!』

P『そうだな』

真『……!!』

P『ん?どうした、真…?』

P『…!』
不良A『今日までに3万持って来いって言っただろ?』

不良B『これぽっちじゃあ俺達、遊べないじゃん?』

学生『でも、これだけしか用意出来なくて…』

不良A『用意出来ねぇなら親の財布からパクるなりなんなりすれば良いだろっ!』

ドカッ!

学生『あうっ…!!』


真『……』ギリッ…!

P『…真、やめるんだ』

真『止めないで、プロデューサーくん』

真『ボク、ああいうのは絶対に許せないんだ!』

P『真…』
P『(自分がいじめられていたから…)』

P『(誰に助けてもらいたかった時に誰も助けてくれなかったから…)』

P『(だからこそ、真は守る為に強くなったんだ)』

P『(だけど、真は暴力が嫌いだ)』

P『(ここで止めないと、真に嫌いな暴力を使わせることになってしまう)』

P『……』

P『(俺は…)』

P『(俺はなんの為に空手部で強くなった?)』

P『(理由なんて考えたことなかったさ…)』

P『(でも…)』

P『(こういう時の為じゃないのか!!)』
P『真、ここはお前の出る幕じゃない』ザッ…!

真『プロデューサーくん…!』

P『俺がいくよ』

真『えっ…?』

P『真に暴力は使わせない』

真『で、でも…』

P『俺は…』

P『お前のことを守るって約束したからな』

真『…!!』

真『プロデューサーくん…』
P『おい!そこのお前ら!』

不良A『あぁ?なんだ、兄ちゃん?』

不良B『俺達になんか用かよ?』

P『あぁ、大事な用があるんだ』

P『…ケンカを売ってるんだ。買えよ』

不良A『チッ!いきなり出てきて正義気取りかよ!』

不良B『気に入らねぇな!やっちまおうぜ!』

P『…!!』ザッ…!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『元空手部奥義…!』

P『金的蹴り!!』

チーン!!

不良A『ぐほっっ!?』

ズサッ…!!

不良B『く、くそっ!覚えやがれっ!!』ダッ…

不良A『ま、待ってくれぇ〜!!』ダッ…

P『……』

P『ふぅ…』


真『……』

真『(プロデューサーくん…)』
学生『あ、ありがとうございました!』

P『いや、大丈夫だよ』

学生『僕も…僕も強くなります!』

学生『それで今度は自分からアイツらに立ち向かえるようになりますっ!』

P『あぁ、頑張れよ!』

学生『本当にありがとうございました!』ダッ…

P『……』

真『プロデューサーくん…』

P『真…』
真『怪我、無い…?』

P『あぁ、大丈夫だよ』

真『良かった…』

真『でも、もうこんな無茶はやめてよ!』

P『いやでも、俺はお前を守りたくて…』

真『嬉しいよ!守ってもらえる!それは嬉しい!』

真『だけど、プロデューサーくんが怪我したりしたら…』

真『ボク…』グスッ…

P『真…』
P『…ごめんな』

真『ううっ…』

P『でも、あのまま真が不良達に立ち向かって行ったら俺も同じことを思ったわけだぞ?』

真『そ、それは…』

P『……』

P『だけど時として力が必要になる時もある』

P『助けを求める誰かを守る為だったりな』

真『…ボクは見捨てたりすることは出来ないよ』

P『そうだな』

P『だから今度、そういう場面に出くわして、どうしても力が必要になった時は…』

P『二人の力を合わせよう』

真『二人の…?』
P『あぁ』

P『二人なら、そのぶん余計な力も使わなくて済むんだ』

P『何より、お互いのことを気遣える』

P『俺が真を守って…』

P『真が俺を守るんだ』

真『…!』

P『それなら良いんじゃないか?』

真『……』

真『…うんっ!』

真『ボク、プロデューサーくんには指一本触れさせないっ!』

P『あぁ、俺もだよ』

真『へへっ…♪』

P『さぁ、デートの続きだ。行こうか?』

真『うんっ!!』
【泳ぎに行こう!】

P『さて、夏休みですよ!夏休み!』

P『夏休みと言えば、やはりプールだろ!』

P『真、誘ったら来てくれるかな?』

trrrrrrr…

ガチャ…

P『もしもし?』

真『電話くれたんだね!ありがとう!今日は何かな?』

P『えっとさ…』
P『今度の日曜日に一緒にプールに行かないか?』

真『うん!バッチリOKだよ!』

P『あっ、ホントか?』

P『じゃあ今度の日曜日はバス停の前で待ち合わせでどうだ?』

真『了解!やったー!凄い楽しみだなぁ!』

ガチャ…

P『っし!』
【今、ボク凄くヤバイ!】

P『さてと、真は…』

真『プロデューサーくん、ここだよ!ここ!』

P『悪い、待たせたな』

真『そんなの良いよ!ほら、早くいこっ!』

真『ボク、もう昨日からウズウズしちゃって!』

P『(楽しみにしててくれたってことだよな)』

P『(嬉しいな)』

P『よし!それじゃあ行くか!』
                 /:/ ,.-─-.、
              ___l:.!/:,r'"´ ̄`
          ,...:'"´:.:.:.:.:.:ヾ/:.:``ヽ、
        /:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
          /:.:./:.:.:.:./:/:.:!:.:.:.:ヽ:.:.:ヽ.:.:.:ヽ
       /:.:/.:.:.:.:.:./:.:/:/:.i:.:.!:.:.:.:.ヽ:.:.:ヽ:.:.ヽ
      l:.:./:.:.:.:.:./:.:./:./:.:l:.:.!:.:.:.:.:.:.:!:.:.:ヽ:.:.:.i
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      ル:.:.:l:.:./ !:/ リ l:.:l ヾ!` ー- 、l:.:.:.ハ:.:.:l
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       lハ:.`i ""     " ̄ヾ .j:.:/:.:!/
        ヾ:ハ      !   "" ./イ/レ/
            \ ` ー -   ,イル
             lヽ、__ . イ
           ,〃     /ヾ ー--─ ヽ、
      , -‐ ' 7/_    , -ヽヽ     ヽ
     /    ! !   `    .!.ヽ 、    !
     /   , .l !        .!ハヽ l    !
     l    ! l ハヽ`` 、  , '´//  ヾ !   l
.      l    l/   ヾ 、 ヽ , //    l    !
     i    l      ヾ、; 、//     !    !
      !   ヽ     )l .l L__,. イ   l
      !   ヽ-=="//ハヾ)) ̄ ! /)!
       !    !   ゝ'  l !´   .! / 'ー─- 、
        !    !    !l  !| __ , -‐'    二`r'
        !   ,r┴─ '"´ ̄      _   -、)
        ヽ           _, イ´  ̄ !`ー'
         ヽ  _, -─ '"´   l    !
           / ̄          !   i
         /            l    !
          /       `'    l   ハ
       /              !   l .l
        / ヽ、_              !   l l
        ! \ ` ー- 、_         !   !, イ
      l   .ヽ     ̄`` ´ ̄!   !/!
      !    \          ノ  .!   !
      l       \      /    !  .|
      l        ヽー-r /    ./  l
      l         ! / ! i、、 、 i〈  .i

真『ど、どうかな?この水着…?』

P『おお…!』
真『ぼ、ボク…そんなに胸とか大きくないんだけど…』

P『バッチリ似合ってる。可愛いよ、真』

真『あっ…』

真『えへ、へへっ…♪』

真『うわー!どうしよっ!こんな時、どうやって返せば良いかわかんないよぅ!』

真『もう!プロデューサーくんのばかぁ…♪』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

真『凄く楽しかったなぁ!また一緒に遊ぼう!』

P『あぁ、また誘うよ』

真『…家まで一緒じゃダメかな?』
【仕事してください】

P『今日から新学期だ!』

小鳥『はいはーい。進路相談の時間よー』

P『あっ、はい』

小鳥『まぁ、そんなのどうだっていいわね』

P『!?』

小鳥『と言いたいところだけど、あなたは成績が芳しくは無いのよねぇ…』

小鳥『でも、きっとどうにかなるから!』

小鳥『頑張ってね!』

P『それ、真にも言ったんですか?』

小鳥『…泣かせちゃったわ』

P『アンタ、酷い教師だな…』
【ケーキ喫茶が良いな!】

P『さて10月だ!』

小鳥『はい!みんな、おはようございまーす♪』

小鳥『今日はあなた達に大切なお知らせ!』

小鳥『今年の文化祭はクラスで出し物をすることに決定しました!』

P『また唐突な』

小鳥『ていうわけで、みんな意見をちょーだいな!』

P『(ふむ…)』

P『(出し物か…)』

真『(出し物かぁ…)』
小鳥『…はい!じゃあ喫茶店をやることに決定!』

小鳥『みんなで頑張りましょうね!』

P『真、案が通って良かったな』

真『うん!賛同してくれてありがとう!』

真『やっぱり文化祭と言えば喫茶店でしょう!』

真『当日は美味しいケーキをいっぱい食べるんだ!』

P『…これ、クラスの出し物だぞ?』
【甘い物食べて幸せよ】

P『さて、今日は文化祭だ!』

真『おかげ様で大盛況って感じだね!』

P『お疲れ、真。今から休憩か?』

真『うん!』

真『ねぇ、せっかくだからウチのクラスのケーキ食べていこうよ!』

P『真、ずっと食べたがっていたもんな』

真『そりゃ女の子は甘い物には目が無いんだからね!』

真『ほら、早く行こうよ!』グイッ…!

P『こら、引っ張るなって!』
                ./:::::/_
                〈::::://::::: ̄ヾ
               ___ゞ_{_/ィ≦ ̄ ̄ :::::::-、
             ,ィ:::::´::::::::::::::::::::::::`丶:::::::::::::::丶、
           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::ヽ、
          /::::::::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::゙,:::::::::::ヽ、:::::::::::::\
        , ':::::::::::::::::::i::::::::i {::::::i:::::::::::‘,:::::::::::::ヾ:::::::::::::::::゙':、
       /::;:::;:::;::::::::::斗‐::i  i:へ{::::::::::::::i::::::::::::::::‘,:::::::::::::::::i
       /:,::::::::,':::::::ィ´:::::/i{   i::::「`ト:::::::::|:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::!
      /ィ7::::::{:::::::::{::::::/ !  � jハ:::::}:::::::::::::::::ハ:::::::::::::::::::|
      /  {:::::::!::::::孑⌒ヽ    ァ⌒�}:ハ:::::::::::И:::!:::::::::::::::|
        ‘,:::ゝ、::{   ,       ′ i::::::::::/-气:::::::::::::::::}
         \!:::::::j.::::::. 〈    .:::::::::.   !::::::/r  }::::::::::::::::!
           � {             }/ 一' 丿:::::::}ミ、ノ
             \ ,≠-ァー        ィ‐‐一'从ハ/
              ァ'〃/        イ::::::::/}/
             / ィ'\__  ''"   {乂/ ゝ、
            ./ /  ,.一'}」       〉    \
        /У´)./ /   i j      /      \
       / //,./       i       /      _,_ゝ、
      f .// -┐、      /ヽ、 ,-一' /   _,,.。''",.::'´::::::\
      i   ー‐┤::\   ./、      / ,,..ィ'':::::::ィ::::::::::::::::::::::::::::i
     ,′   r‐' j,__\/ ゝ、__,..-‐イ/´¨¨¨"/::::::::::::::::,ェ-‐-┤
     |     }′|::::::::::::i{        /__  〃;:::''゙´ ̄      |
      i    ノ  j:::::::::::::i{      /:::::::::::::.`;;:::}    __,,..,,-i
      |   f′ /  ̄ ̄ |      i:::::::::::::::::::{ j-―一'::::::::::::::::::::|
      |   |:::::/__   _i      |  ̄ ̄ ̄У::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
    /|    i::::{:::: ,;^;,::|      |_____/-‐‐‐――――‐‐┤
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   \i!   ,r'^~弋;';'.y'゚^:.、     i::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
     |  ┌≠‐‐‐ 〒――┐   | ̄ ̄ ̄ゝ、__:::::::::::::::::::::::::::::::::::}
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''"´ ̄ ̄ !______.::|____:! ̄¨¨ ‐-。、
                     . _ノ
'''ー― ――――――一――― ' "´

真『う〜ん!幸せ〜♪』

P『(美味しそうに食べるな〜)』
真『すいませーん!ケーキ、おかわりー!』

P『おいおい…クラスの商品をあんまり食べ過ぎるなよ』

真『ちゃんとお金は払うから大丈夫だよ〜!』

真『ほら!プロデューサーくんも食べようよ!』

P『……』

P『(休憩中とはいえ、クラスの喫茶店で男女が二人きりでケーキ…)』

P『(確かに幸せなんだが…周りの目が痛い…)』

小鳥『……』ジー…

P『(…特に小鳥先生)』

P『(こうして学生生活最後の文化祭は終わりを迎えた)』
【今度は二人きりで】

P『さて、もうすぐクリスマスだな』

真『あ、あのさ!』

P『おお、真。どうした?』

真『えっと…24日って空いてるかな?』

P『24日か?空いてるけど?』

真『あっ、じゃあさ!』

真『その…ボクと一緒に…』

真『遊園地に行かない!?』

P『遊園地?』
真『う、うん…』

真『どうかなぁ…?』

P『あぁ、良いぞ』

P『一緒に行くか』

真『あぁ、良かったぁ〜!』

真『…二人きりのクリスマスかぁ』

真『わあぁぁっ!今から顔真っ赤になってちゃ大変だよぉ〜!』

P『(そんな風に言われると、俺も顔が熱くなっちゃうな…)』

P『(でも、楽しみだな…)』
【世界中の誰よりもお姫様】

P『今日は真とクリスマスデートだ!』

真『お待たせ、プロデューサーくん!』

P『真』

真『へへっ♪クリスマスデートだ…♪』

P『プランは決めてあるのか?』

真『あぁ、うん!ある程度!』

真『とりあえずメリーゴーランドは最後で!』

P『メリーゴーランドは最後?どうしてだ?』

真『もぉ!そんなことを聞くの野暮だよ!』

真『ほら、行こう!』

P『…?』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

P『ふぅ…たくさん遊んだなぁ…』

真『そうだねぇ…』

P『空もすっかり真っ暗で遊園地もライトアップされてきたな』

真『……』

真『…ねぇ、プロデューサーくん?』

P『あぁ、ちゃんと覚えてるよ』

P『帰る前にメリーゴーランド。乗ろうか?』

真『…!』

真『うんっ!』
P『おお、メリーゴーランドもすっかりライトアップされてて綺麗だな』

真『うん…』

真『……』

P『……』

P『真』スッ…

真『…えっ?』

P『私と一緒に白馬に乗っていただけませんか?』

P『お姫様』

真『…!』
                    イ:::::ヽ
                      {:::/.ィ≠ミ、
                    Y/ィ_}}
                 ::::´:::::::::::::}'::::::::::::::::::::::>.,
               /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
              /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
        /ィ:::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
        /:|::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ:::::::::::ハ
         { .|/:::::/::ハ:::::::::イ::::::::::′∨::::::: .!:::::::::::::ヽ:::::::ハ
.           /:イ::/::/ ルV:{. |:::::::::!  }:斗−'リ:::::::::::::::::::::::::ハ
.        /:ハ/::::ハィオテミ lハ:::::!.  j::!_}:::: イ::::ハ:::::::::::::::::::;
        /イ /{::|::ハ杙沙 { �  〈ィリ刈リ::/}} ハ::::::::::::::::::;
          {::ハ{:::{/iハ/        ゞ- '   ル ヾ;!:::::| l::;
          |ハ:::::::ヾ        /iハ/iハ /ρ ノ!::://::;
              �、:ヘ    `         イ:::::ソ:::::从ル′
             ヾ V ヽ `  ゚´  /::::.|从{ i/イ
                 }ハ≧ 、 _ .イ  :::::/ ̄` 、
                r< > )  :::::::.イ::::::::::::イ:|
                ヽ::::`T=‐-≧≦::::::::T´:::::::|:i
                   i ::::::| ::::::::|:::::::::::::::::|:::::::::::|::ヽ
                   入 ::| .:::::::|:::::::::::::::::}彡'⌒ =‐、
                 /::::≧=‐-≒‐-  -‐ ::::::::::::::::::\
.              /     :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
.             /          ::::::::::::::::::::::::: /      :.:.:.:ヽ
            /         ::::::::::::::::::::::|      :.:.:.:.:‘,
                          ::::::::::::ヽ      ::::::::::,
.            |             :::::::::::ハ        :::::::::::.
         八            ::::::::::: ヽ!       :::::::::::l
            ゝ::::::::::::: .ゝ __   ::::::::::::::::::::: |      :::::::::::|
.              ヽ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|.       :::::::::::‘
.               }   ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l       ::::::::::‘
.               |    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::‘.     ::::::::::}

真『…はい、喜んで』

真『ボクだけの王子様…』スッ…

〜〜〜♪

〜〜〜♪

〜〜〜♪
真『……』

P『気分はどうだ?』

真『うん…最高かなっ』

P『それは良かった』

真『…ねぇ、プロデューサーくん?』

P『ん?』

真『ボクに抱きつかれて、イヤじゃない…?』

P『……』

P『ばーか』

真『えっ?』

P『嬉しいに決まってるだろ』

真『…!』

真『…ボクも、プロデューサーくんと一緒に乗れて嬉しいよ』ギュッ…

P『(こうして高校生活最後のクリスマスの夜は更けていった)』
【ぬくもりを抱きしめて】

P『謹賀新年ですよ!謹賀新年!』

P『さて、初詣に行こうと思うが…』

ピンポーン!

P『おや?来客だ』

ガチャ…

真『明けましておめでとうございますっ!』

P『真』

真『へへっ…♪』

真『ねぇ、一緒に初詣行こうよ?』

P『あっ…』
P『あぁ、一緒に行こうか』

真『…!』

真『うんっ!』

P『しかし、外は寒いなぁ…』

真『あっ、じゃ、じゃあさ…』スッ…

P『ん?』

真『手、繋いで…行こうよ…?』

P『真…』

真『……』ドキドキ…

P『…そうだな』ギュッ…

真『あっ…』

P『こうするとあったかいな』

真『…うん』

真『凄くあったかいよ…///』

P『(真、はにかんでて可愛いな)』
―――そして、時は流れ


P『3月1日…卒業式…』

P『今日、最後の制服…』

P『この道を歩くのも最後になるんだな…』

P『……』

P『…行こう』
P『卒業式も終わっちゃったな…』

真『プロデューサーくん』

P『真』

真『ねぇ、今から時間あるかな?』

真『ボク、君に大事な話があるんだ…』

P『……』

P『場所は移動した方が良いか?』

真『あっ、うん…』

真『ここだと伝えられないから…』

真『伝説の木の下で…』

P『わかった。行こうか』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

真『……』

P『真…』

真『ご、ごめんね。いきなりこんなところに呼びだしたりしちゃってさ…』

P『いや、全然大丈夫だよ』

P『それで、どうしたんだ?』

真『あ、うん…』

真『えっと…』

真『……』

真『あはは…ご、ごめん…』

真『こんなの初めてだからさ…ボク、凄く緊張しちゃってるや…』
真『情けないなぁ…』

真『ちゃんと昨日の夜にシュミレーションしたはずなのに…』

真『キミのことを考えて、どんな言葉を言ったら良いのかって…』

真『だけど、いざ君の前に立つと…』

真『全部…君のことで頭がいっぱいになっちゃって…』

P『真…』

真『あはは…』

真『もうさ、わかってると思うんだけどさ…』

真『最後まで聞いてくれたら、嬉しいな…』

P『うん…』
真『ボクって全然女の子らしくないでしょ?』

真『男の子っぽいって言われ続けてて…』

真『女の子に告白だってされたことあるんだ!』

真『だけど、やっぱりボクだって…ボクだって…』

真『王子様ばかりでいたくない!』

真『可愛いお姫様になりたいんだっ!』

真『キミが望むなら言葉遣いも直すし、髪の毛だって伸ばす!』

真『だから、ボクを…キミのお姫様にしてください!』

真『ボク、キミのことが大好きですっ!』

P『真…』
真『…ごめん。こんなカッコ悪い告白なんかしちゃって』

P『そんなことないよ』

真『えっ?』

P『カッコ悪いとか、カッコ良いだなんて関係無い』

P『大切なのは相手に想いを伝えることだろ?』

P『俺は真の想い、充分に受け取ったよ』

P『ありがとう、俺も真のことが好きだよ』

真『えっ…?ほ、ホント?』
P『ホントだよ』

P『それに真は勘違いしてるぞ?』

真『えっ?』

P『女の子らしくない?そんなことなんて無い』

P『真は俺にとって誰よりも可愛い女の子らしい女の子だよ』

P『俺はそんな真の王子様になりたい』

P『こちらこそ俺を選んでくださいませんか、お姫様』

真『あっ…』
リンゴーン!リンゴーン!

真『ううっ…!』

真『ボク…ボクっ…!』

P『今のままで良いんだよ、真』

P『俺は今まで一緒にいた真のことが好きだから』

真『ありがとうっ…ありがとう…!』グスッ…

真『大好き…』

真『大好きだよぉっ!!』ガバッ…!

P『あぁ、俺も大好きだ!』ギュッ…!


―――もっと強く抱きしめて

―――やっと見つけた

―――ボクだけの王子様
                   ,イ  //⌒`
                       /:/ //   ___
                  /:::| |:::/ .  ´::::::::::::::::::`ヽ、
                  \ヽ」::レ'´:::::::::::::::::::::::::\::::::::\
                  /ヾハ_|:::::::::::\::::::\\:::\::::::::\
                 /:::::::/::::::ヽ:ヽ:::\:\::::::\\:::ヽ:::::::::\
                   //::::/::::::|:::::|::::|:::::::ト、:::ト、::::::∨',:::::|::::::\:,ゝ
                     //::::/:/:::::l::ハト:::ト、::::}ハ:lハ:::::::}::l:::::|::::::::::ヘj
                 / l::::/:::|::::::从 l l::| ヽl  l|  ',:::::l::ヽ::|:::::::::、\
              /.イ|:::|:::::|:::::ハ:} |:|  ノ  |__',:::ト、:}::ト、::\\,ゝ
            ー=彡'´ l:|::ハ::::|::::| ノ  ||   /    l:::| )/ ハ:::::ト、|\
                ヾ:|::|:::|::::r‐─、ノ   ´ , r' ̄ |:/ /イ /::::::}
                  ゝ从ト、:ト、 rf'テ、    ´    ノ / イ´:::::ト从__
              ー=彡'  | ヽ:ヾヾ='  ,      / |:::/レ'
                     |`ハ     -  '    / レ'
                     |/�>    ___ _ /  |         END
                         _____, -‐|      _〉-─、
                           l/_r-‐='つ     /     `ヽ、__
                     ノ'´ ´ ,-‐二つ   /     / ̄`:l }
                        r'´    ,二二⊃,/      /::/ ̄`:||
                __rf┤     r'|〈;;∨´/_____/:./:::::::::l:::::::|
                  |`L_>、__<´:::| 〉;;Y´フ´/:::::::::::::::::l:::::::::::::::|:::::::|
                  |:::::::‐‐--∠):::r'入;;;〈 /::::::::::::::::::/:::l:::::::::::|:::::::|
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                  l:::::::::::::::::::::/::::::::::::::::ハ::::::::::::::::::::::::::::::/  ∨|:::/::/:::::ハ
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                 ヽ、::::::::::/:::::::::::::::::ゞ::::|::::::::::ヽ___/        |::::::::::::::::::::ハ
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              /:::::::::::::::::::::::´:::::/:::::::`─‐キ         ヽ:::::::::::::::::::::ハ
                  入::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::|          lヘ::::::::::::::::::::ハ
              .   ´ 入:::::::::::.  ´ヽ:::::::::::::::::::::::::::::|        V::::::::::::::::::::::::::\
           /   /   〉-´  /   \_____|         V´::::::::::::::::r―、ハ
          /   . ´  /    /    |  |  |  \         \::::::::/r' ̄`、〉
.      /  / ___/     /|    /  |  ト、  ハ         \人人   `ヽ、
      <__、,く  |       //'    /    l   | |  ハ           `─┤    丶ヽ
      \`ヽ:\∧      / /   .イ     |   | |  ハ             ',  r'`Tゝ_`ヽ、
      入/ ̄´\   / /   /' |    /  | |    |              ヽ } `{ ハ`lヽ\
       `<__     \/ /    / /    /  /  |    |   
真編終了です

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08:05│菊地真 
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