2014年08月21日

春香「ゾッとする話」

春香「実はある人が学校紹介で神戸に行ったときの話です」



千早「一体どうしたの?」



P「後で聞いてやるから待っててくれ」カタカタ







春香「学校紹介も終わり、その人はサイダーを買いに神戸の中華街を散策していました」





千早「…まぁ普通ね」



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春香「しかし付近にスーパーは無く、コンビニには500mlのスパークリングレモンとか言う面妖な炭酸水か」







春香「ただの炭酸水しかありませんでした」



千早「 そぅ」





春香「コンビニからの帰り、その人は見てしまいました」ゴクリ



千早「」ゴク

春香「歩行者用の信号が点滅していたのです!」





千早「…え?」





春香「その人は全力で走りました」





千早「え、ま、まさか」





春香「財布をポケットにしまい、500ml のペットボトルを握りしめ走る 」





春香「半袖、7分のズボン、サンダルで神戸の夜の町を全力疾走 すると!」





千早「止めて!!」





P 「お、おい大丈夫か千早?」



千早「」ブルブル





千早「ュゥ」ボソッ

春香「どうやら間に合いそうです」



春香「その人左右、後方を確認し車はありませんでした」



千早「ホッ」





春香「しかし横断歩道へ出ようとした瞬間!」





千早「」ビクッ





春香「その人の左足に鋭い痛みが走りました」





千早「」ガクガク





春香「その人は飛んでいました」



春香「時間にして1秒あるかないか」





P「」ゴクッ





春香「ヘッドスライディングを交差点でやってのけました」



春香「目の前には自分が履いていたはずのサンダルが転がっていきます」





春香「着地した瞬間、右手で持っていたペットボトルは手から離れ、道の向こうへと勢いよく滑っていきました」

春香「起き上がったその人は振り返り何が起きたかをやっと理解しました」





千早「ぷろでゅぅさぁ」ギュ



P 「千早」スッ







春香「縁石につまずいたのです」







P千早「はぁ?」



P「え?それd





春香「全力で縁石を蹴り、神戸の中華街付近の交差点でヘッドスライディングをしたのです!」





千早「…ぷふ」ホッ

P「なぁんだ」



春香「既に信号は赤、周りの人が指を指した先には」





千早「え、そんな」ブルッ

P 「まさか!」

春香「さっきまで履いていたサンダルでした」



P 「お、おい あんまり脅かすなよぉ」





春香「その人はサンダルを履こうとした瞬間 血の気がスッと引いていくのを感じました」





春香「」



P 千早「」ドキドキ





春香「無いのです」









春香「足の指が1本 左の人差し指の第2間接から先が無いのです!!」





千早「い、いやぁぁぁああああああ!」ギュゥ

P 「お、落ち着け千早!お、落ち着くんだぁぁぁぁ」ギュ





春香「よく見ると指が曲がっているだけでした」



春香「その人は曲がって隠れていた指を伸ばし、交差点から足を引きずりながら走りました」





春香「もう少し、あと1つの交差点を越えるとその日泊まっているホテルにたどり着きます」





春香「最後の交差点は赤。 その人は立ち止まり足を確認します」





春香「するとまた曲がっていました」





P 「 …どの方向に?」





春香「普通に指が曲がる方向に」





P 「」



春香「ぶつけた左の人差し指だけ曲がっていたのです」





春香「その人はまた指を伸ばしホテルまで、やっとの思いでたどり着きました」

春香「物事において大切なのは ホウ レン ソウ」



春香「とりあえず引率の先生に報告です」





春香「すると先生は言いました」





千早「ウグ ヒッ 優ぅぅ」



P 「お、おい千早 しっかり」





春香「ナンデ 血まみれ ナンダ」

千早「もういや ちーたんお家帰る」ポロポロ





P 「」ギュゥゥゥウ



春香「その人は言われて初めて気がついたのです」





春香「左の掌から、左肘から、左の骨盤の辺りから出血していることに」





春香「急いで水で血を洗い流そうとするのですが皮が水でめくれて白い何かが見えます」





P 「ヒィィィィ」ガクガク

千早「」



春香「…千早ちゃん?」





春香「まぁ千早ちゃんが白眼剥いてますけど続けますね」





春香「その人は次の日の朝、地元へ帰っていきました」





P 「お、終わったのか?」

春香「しかし、その人の住んでいる近くの病院は休診でした」



春香「総合病院まで行くのは遠いし面倒なので、1週間は様子を見て病院に行こうと思ったのです」





春香「しかし、1週間後、オープンキャンパスの手伝いで病院に行けませんでした」





春香「その次の日からは卒業研究の発表会の準備で病院に行けませんでした」





春香「そして、怪我をしてから2週間後、やっと病院に行く事ができました」





春香「怪我をした当初、デラウェア(種無しぶどう)のような色、形でしたが、未だに少しの腫れ、変色が見られました」







春香「診察の結果…」

春香「指の骨が欠けていたのです!」











P 千早「」





春香「しかし病院に行くのが遅かった為

、少し変わった形で治りかけていたのです」





春香「3週間たった今も作者の指はまっすぐに伸びないままなのでした」





春香「突き指だと自己診断をせず、早めにお医者さんの所に行きましょうね♪」







千早「」プルプル



P 「これがゾッとする話か…」





春香「えぇ 私もよく転びますけどアイドルが指の骨が曲がったままになったらと思うと…」





春香「あれ?」





千早「そ、それなら結論だけ言えば良いでしょう!」





春香「え、 そ、それじゃあつまらないって言うか その」





千早「」ゴゴゴ









小鳥「その後、人生で最も怖い体験をしたのは、怖い話をした本人でしたとさ」









終わり



21:30│天海春香 
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