2014年08月22日

櫂「泳ぎに行こうよ!」モバP「いやだ」

のんびりと書いていきます



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−−−事務所−−−







P「......」カタカタ



櫂「ふぅ...ねぇプロデューサー?」



P「んっ?」



櫂「事務所のクーラー、まだ直らないの?」



P「明日には修理が来るらしいから、それまで扇風機でガマンしてくれ」



櫂「最近ジメジメしてきてるからイヤだよねぇ、ムシムシするし...」パタパタ



P「確かにな、こう湿度が高いとどうにも...」



櫂「あーもう、こんなに暑いと...あっ、そうだプロデューサー!」



P「なんだよ?」



櫂「泳ぎに行こうよ!」



P「...泳ぎに?」



櫂「うん、一緒に行こう!」



P「....いやだ」

櫂「えー、どうしてさ?行こうよ!」



P「いやなものはいやだ」



櫂「あたしこの後はオフだよ?」



P「お前一人で行くのなら何も問題はないよ、行ってきなさい」



櫂「それでもいいけどさ、プロデューサーも一緒の方が楽しいって」



P「俺なんかと行っても面白くないだろう」



櫂「そんなことないって、そろそろ夏だし、海とかプールに向けて身体作っておいた方がいいでしょ?」



P「海とかプールには行かないから大丈夫だ」



櫂「でもたまには運動した方がいいって、プールでの運動は身体にいいんだよ?」



P「そんなこと言ったって仕事が...」



ちひろ「あら、いいんじゃないですか?」



P「ちひろさん...」



ちひろ「特に急いでやる仕事もありませんし、最近プロデューサーさんは働きっぱなしだし、運動不足でしょうからちょっとくらいなら行っても大丈夫ですよ?」



櫂「ほらほら、ちひろさんもこう言ってるし!」



P「...いやだ」



櫂「どうして?泳ぐの苦手?」



ちひろ「プロデューサーさん、もしかして...」







P「...泳げないのに行ってもつまらないだろうが...」

ちひろ「あら、プロデューサーさんそうだったんですか...」



櫂「あははっ!なーんだ、そんなこと気にしてたんだ!」



P「そ、そんなことってなんだよ...けっこう重要な事なんだぞ...」



櫂「スイミングスクールに通おうとか考えなかったの?」



P「いつかはそうしようと思ってたけどイマイチ踏ん切りがつかなくて...それに...」



櫂「それに?」



P「恥ずかしいだろ、大の男が泳ぎ方を習いに行くなんて...」



櫂「あぁ、なるほどね、じゃあなおさら行こうよ!」



P「でも...」



櫂「大丈夫だよ♪あたしが教えてあげるからさ!」グイッ



P「お、おい...」



櫂「てなわけでちひろさん、ちょっとプロデューサーと泳いでくるね♪」



ちひろ「無理しないでくださいねー」



P「ち、ちょっとー!」

−−−−−−





櫂「うーん、どれにしよっかなー?」



P「櫂、別にここまでしなくても...」



櫂「何言ってんの、せっかくの機会なんだしプロデューサーのカナヅチを解消したげるって♪」



P「でもなぁ...」



櫂「それより水着持ってないんでしょ?だったら買わないと!ねえ、どっちがいい?」



P「どっちでもいいよ...」



櫂「もう!ちゃんと選んでよ!サイズは合ってるだと思うんだけど...」ピタッ



P「お、おい!」



櫂「じっとしててよ、合わせられないじゃん」



P「うぅぅ....」



櫂「あっ、よかったピッタリ♪じゃあこれにする?」



P「い、いいよなんでも...」



櫂「ダメ!どうせならカッコいい方がいいでしょ?へへっ♪」

−−−−−−





P「妙な事になったなぁ...まさかこんな事になるとは...」



P「しかもジムのプールで泳ぐのか...」



P「まあタダだし、人の目をあんまり気にしなくてもいいってのはいい事かもしれんが」



P「海パンなんて履いたのは何年ぶりかな...」



櫂「プロデューサー、もう準備いい?」



P「おう、いいぞ」



櫂「おっ、サイズピッタリだね!よかった♪」



P「あ、ああ...選んでくれてありがとな...」





P(やっぱり櫂はスタイルいいなぁ...)



P(身体が引き締まってるし、出る所は出てて健康的なお色気が...)





櫂「ふぅーん...」ジロジロ...



P「な、なんだ!?どうかしたか?」



櫂「プロデューサーって意外と筋肉質なんだ...」



P「ま、まあ筋トレくらいは家でやってるし...」



櫂「なるほどね、結構イイ身体してるわけだね」



P「そ、そうか?」



櫂「うん、ちょっとカッコいいかも♪」



P「お、おう...」



櫂「これならフォームさえ教えればすぐに泳げるようになるかもね!さっ、行こう♪」

ピーッ!!





トレーナー「はい、休憩でーす!」



かな子「はぁ...はぁ...」



亜季「かな子殿、大丈夫ですか?」



かな子「は、はい...大丈夫...です...」



亜季「やはり水泳は楽しいですな!いつもと違う環境での運動もいいものです!」



かな子「そ、そうですね...ふぅ...」



トレーナー「かな子ちゃん、亜季さん、休憩したらもう1セット行きますからね」



かな子「ふぇぇっ!?」



トレーナー「夏は水着のお仕事が増えますからね、今のうちから絞っておかないといけませんよ?」



亜季「了解であります!どこに出しても恥ずかしくない身体にしないとですね!」



かな子「り、了解ですぅ...」



トレーナー「だから今はゆっくり休んで...あれ?」







櫂「おっ、やってるやってる♪」



P「そういえば今日は亜季とかな子がレッスンだったな」





トレーナー「ぷ、プロデューサーさん?」

亜季「おっ、プロデューサー殿と櫂殿ではありませんか!」



P「よう亜季、それにかな子、がんばってるか?」



かな子「は、はい...どうしたんですか?」



P「いや、ちょっと...」



櫂「今日はすごく暑いからさ、プロデューサーと泳ぎに来たんだ♪」



亜季「ほほぅ、なるほど!でしたら私と競泳しませんかプロデューサー殿?」



P「あー、俺は...」



トレーナー「いいかもしれませんね、プロデューサーさんがいてくれた方が二人とも張り切るかもしれませんし」



P「あの、ですから...」



かな子「プロデューサーさんも一緒に泳いでくれたら...が、がんばれるかも!」



P「かな子...」



櫂「ゴメンねみんな、今日はプロデューサーを泳げるようにしないといけないからさ」



亜季「むっ?という事はプロデューサー殿は...」



かな子「お、泳げないってことかな...」



P「うぅぅ...そんな目で見るなよ...」



櫂「まあまあ、あたしが付きっきりでレッスンしたげるからさ、大丈夫だって♪」

トレーナー「でもちょっと意外ですね」



P「なにがですか?」



トレーナー「いえ、プロデューサーさんはなんでも出来そうなイメージがあったので...」



P「カッコ悪いなぁ...」



トレーナー「そんなことありませんよ、むしろなんていうかその...可愛いかも...」



P「可愛い?」



トレーナー「あっ、なんでもないです!忘れてください!」



櫂「ほらプロデューサー、そろそろ始めようよ」



P「わかったって、ここまできたらもう最後までやるよ、今日はよろしくお願いしますコーチ」



櫂「ふふっ、任せといて♪」



トレーナー「それじゃ私たちも休憩はおわり、再開しますよ」



亜季「プロデューサー殿、がんばってください!」



かな子「プロデューサーならきっと泳げるようになれると思います、ファイトです!」



櫂「へへっ、応援されてるよ、がんばらないとね」



P「おう、よろしく頼むよ」

櫂「じゃあまずどこからにしようかな...」



P「まあ、お手柔らかに頼む...」



櫂「そうだなぁ、それじゃまず基礎から行こうかな」



P「基礎か...」



櫂「水の中で目を開けるのってできる?」



P「それくらいならできるよ」



櫂「じゃあまずそこから」



P「本当に基礎の基礎だな...」



櫂「いいの、こういうのは基本ができてないとダメなんだから」



P「わかったわかった」



櫂「それじゃ、水に潜って目を開けてみて」



P「よし...すぅぅぅ...」





ドボンッ!

P(なんだか小学校の水泳の授業みたいだ...)



P(まあ教えられてる身だしな、文句を言うのはやめとくか...)



P(それに、さすがにこれくらいはできるし...)





パチッ





P(っ!!)



櫂「♪」ニコッ







P(か、櫂の顔が...こんなに近くに...)



P(俺がちゃんと目を開けられるかどうかを確認してたのか...)







櫂「!!」グッ





P(指でOKってサインを出した...)



P(すごく嬉しそうだ...)

ザバーッ





P「ぷはっ...はぁ...」



櫂「うんうん!できるじゃん、プロデューサー!」



P「はぁ...まあこのくらいは...」



櫂「ちゃんとあたしの目を見てたし、いい感じだったよ♪」



P「お前な...いきなりあんな近くにいたらビックリするだろ...」



櫂「でもちゃんと開けてるかどうか見ないといけないでしょ?」



P「それはそうだけど...」



櫂「とりあえず、水が怖いとかそういうんじゃなさそうだね」



P「まあその辺は平気だよ」



櫂「オッケー、じゃああとは泳ぐのに慣れることと、正しいフォームを身につければ勝手に泳げるようになるよ」







櫂「それじゃ、次のステップに行くよー!」

バチャバチャバチャ...







櫂「プロデューサー、もっと早く早く!」



P「もっと!?これ以上かよ...」



櫂「バタ足は基本だよ、文句言わない!」



P「ひぃ〜...」







亜季「おぉ、さすがに櫂殿は泳ぎのプロ、厳しいレッスンですな!」



トレーナー「かな子ちゃんたちも負けてられませんよ?」



かな子「わ、わかってます!私もプロデューサーさんに負けないようにがんばらないと!」







P「はぁ...はぁ...」



櫂「うん、いい感じかな」



P「はぁ...もういいだろ?」



櫂「そうだね、それじゃ今度は実際にコースを泳いでみよっか♪」



P「も、もうそんな所か...」



櫂「大丈夫♪まだ一人で泳がせたりしないから」



P「それじゃどうするんだ?」



櫂「次はあたしに掴まってバタ足♪」

バチャバチャバチャ...





櫂「ほらほら、泳げてるよプロデューサー!」



P「お、おう...」



櫂「あとは上半身の使い方を覚えれば一人で...って、どうしたの?」



P「いや、なんかさ...」



櫂「もしかしてまだ怖いの?大丈夫だって、あたしがしっかり手握ってるから♪」ガシッ



P「違う、それはわかってるよ、ただ...さすがに恥ずかしいっていうか...」



櫂「あっ、やっぱ気にしてたんだ」



P「だってこれじゃまるで小学生みたいじゃないか...」



櫂「あはは♪ずいぶんおっきな小学生だね♪」



P「うーん...」



櫂「平気平気、今ここにはあたしたちしかいないし、ここで泳げるようになっておけば誰からもバカにされないよ」



P「それはそうだけどな...」



櫂「それにしても...ふふっ♪」



P「なんだよ?」



櫂「あの変質者さんにこうやって泳ぎを教えてるなんて、不思議だなぁと思ってさ♪」

P「変質者って...」



櫂「だってさ、初めて会った時のプロデューサー、変質者そのものだったじゃん」



P「おいおいそれは言いすぎ...」



櫂「だって勝手にプールに忍び込んでまわりをジロジロ変な目で見てるんだもん、怪しむよ」



P「あ、あれはだな...ティンとくる子がいないか探してただけで...」



櫂「関係者以外立ち入り禁止のところでやってちゃダメでしょ!」



P「はい...」



櫂「でもあれがなかったらあたしはアイドルやってないんだよねー...」



P「まあ、そう言われればそうだな、あのプールでお前に注意されたのが出会いだったし...」



櫂「なんだこいつは!とか思って結構ケンカ腰だったんだよねあたし♪」



櫂「でもそれが今じゃプロデューサーにプロデュースしてもらってアイドルやって...」



櫂「そして、こうやって一緒に泳ぎに来る仲になるなんて...人生ってわかんないものだね♪」



P「後悔してないか?俺にスカウトされたの」



櫂「ぜーんぜん!だって楽しいもん、アイドルやってるの!」



櫂「出会いはあんまりよくなかったけど、プロデューサーにスカウトされて本当によかったと思ってるよ!」



P「櫂...」ジーン...



櫂「それよりほら、口を動かさないで脚を動かす!」



P「はーい...」バチャバチャ...

−−−−−−





P「ふっ...ぷはぁっ...」



櫂「おー、いいじゃんプロデューサー!もう一人で泳げてる♪」



P「はぁ...はぁ...とりあえずな、櫂の教え方が上手だから...はぁ...」



櫂「ふふーん♪わかってるじゃん、でもプロデューサー飲みこみがいいね、すぐに覚えちゃうんだもん」



P「でもまだ息継ぎが上手くできないんだよ」



櫂「焦る事ないって、たった一日でここまで泳げるようになったんだもん、上出来上出来」



P「だけどもう少し出来そうな気が...」



櫂「ちなみに目標とかあるの?ここまで出来るようになりたい、とか」



P「とりあえず25メートルは泳げるようになりたいな」



櫂「この調子なら2、3日で泳げるようになるよ、保証する♪」



P「櫂がそう言うんならそうだろうけど...」



櫂「無理しないで、のんびりいこうよ」



トレーナー「櫂ちゃーん、ちょっといいですか?」



櫂「はーい!ちょっと休憩しててね」ザバーッ



P「ああ、わかった」

P「....ふぅ」



P「あそこが25メートルか」



P「...なんだかいけそうな気がする」



P「あのくらいだったら息継ぎ無しでもなんとかなるかも...」



P「...よし」





ザバーンッ!





P「ふっ...ふっ...」





P(くっ...意外と遠い...)



P(もう少し...)



P(ダメだ、息が続かない...)



P(やっぱりまだ早かったか...)



P(もう少し練習してから...)





ピキーン!





P「っ!!」

P「がっ...!」





P(ヤバい...脚...つった...)





P「がはっ...うぷっ...!」





P(やべっ...息が...)





P「はっ...助け...櫂...!」





P(誰もいない...)





P「誰か...誰か...」





P(苦しい...)





P(死...ぬ...)





−−−



−−−−−−





P(.....)



P(んっ...?)





櫂「んっ....」





P(あれ...生きてる...?)





櫂「んんっ...」





P(櫂...?)





櫂「お願い...目を覚まして...んぷっ...」





P(あっ、そうか...さっき...)





櫂「プロデューサー...!」





P「んっ...げほっ!げほっ!」





櫂「プロデューサー!」



トレーナー「あっ、よかった!」



亜季「無事生還ですね!」



かな子「よかった...」

P「俺...泳いでたら脚がつって...」



トレーナー「ええ、そうですよ、そろそろレッスンが終わりなので櫂ちゃんにプールの鍵を渡して戻ってみたら...」



亜季「プロデューサー殿が水の中でもがいていたのであります!」



P「そっか...」



かな子「びっくりしました...大丈夫ですか?」



P「うん、まだボーっとするけど平気だよ...」



亜季「全然目を覚まさないからみんな心配したであります、本当に...」



櫂「プロデューサー」



P「んっ?」





バシッ!





P「あっ...」







櫂「何考えてるの!!!」

P「櫂...」



櫂「休憩しててねって言ったじゃない!なんで勝手な事するの!」



P「いや...」



櫂「今日は慣れないことやったから身体が疲れてるんだよ!?息継ぎも満足にできないくせに!」



トレーナー「か、櫂ちゃん...あんまり強く言いすぎても...」



櫂「黙っててください!もしもあたしたちが戻ってくるのが遅れてたら死んでたかもしれないんだよ!」



P「ああ...」



櫂「無理しないでって言ったのに!」



P「すまん...」



櫂「バカ!」



P「はい...」



櫂「はぁ...はぁ...」





ギュッ





櫂「死んじゃったら...どうするの...」



櫂「うぅぅ....ヒック...」

−−−−−−





トレーナー「大丈夫ですか?」



P「ええ、まあ...」



トレーナー「すごい剣幕でしたね、櫂ちゃんがあんなに怒るの初めて見ました」



P「俺もですよ...」



トレーナー「でも櫂ちゃんすごく心配してたんですよ?」



トレーナー「溺れてるプロデューサーさんを見るなり迷わずプールに飛び込んで、すぐに人工呼吸をしてくれたんです」



P「櫂が...」



トレーナー「はい、だから櫂ちゃんのこと嫌いにならないでくださいね?本当に心配してたからこそ本気に怒ったんですから」



P「...なりませんよ、大丈夫です」



トレーナー「ふふっ、知ってます♪それにほら、噂をすれば...」



P「んっ?」







櫂「......」

トレーナー「それじゃプロデューサーさん、あとはお二人でどうぞ♪」



P「あっ...」





櫂「.....」



P「.....」



P(参ったな...何を話せば...)





櫂「あ、あのさ...プロデューサー...」



P「お、おう...」



櫂「えっと...ゴメンね、本気でたたいたりして...」



P「い、いや大丈夫だよ...気にしてない...」



櫂「そ、そっか...それならよかった...」



P「俺の方こそ悪かったよ、勝手に無茶して勝手に溺れて...」



櫂「そうだよ、ものすごくビックリしたし、心配したんだから...」



P「すまん...いつもお前に教えてるのにな...」



櫂「毎日の地道な努力が実を結ぶ、でしょ?」



P「そう、その通りだ...今日は俺がそれをすっかり忘れてたな...」

櫂「アイドルも水泳も同じだよ、ゆっくり基本から固めないとどこかで大ケガしちゃう...」



P「そうだな、なにごとも基礎が大事だもんな...」



櫂「そうそう、あたしが最初に言ったじゃない」



P「悪かった...今回は全面的に悪かったよ...」



櫂「いいよ、そんなに頭下げなくても...」



P「いやいや、お前は命の恩人だよ櫂...人工呼吸まで...」



櫂「ま、まあね...非常事態だもん...しょうがないしょうがない...」



P「なあ櫂、お願いがあるんだけど...」



櫂「なに?」



P「実は俺、明日の午後からヒマなんだよ」



櫂「へぇ...そうなんだ」



P「ああ、それでなんだけどな...確かお前明日の午後からこのプールでレッスンしてるよな?」



櫂「うん、してるよ」



P「だからもし...時間が空いた時でいいから...」



櫂「へへっ♪もう、しょうがないなぁ!」







櫂「いいよ!明日もあたしがレッスンしたげる!」

−−−−−−





亜季「では...よーい、スタート!」





P「よっ!」





かな子「プロデューサーさん、がんばってください!」





P「ふっ...ぷはっ...ふんっ!」





亜季「プロデューサー殿、いいペースです!その調子ですよ!」





P(くっ、だんだん疲れてきた...)





かな子「あと少しです、がんばって!」





P(あぁ...もう...)





櫂「プロデューサー!」





P(櫂...)





櫂「ほら、あたしの胸に飛び込んできて!」

P(櫂...よーし!)





P「ふっ...ふっ...」





亜季「あと5メートル!」



かな子「もうちょっと!」





P(うおぉぉぉぉ!!)





ムニュッ!





P「やった、ゴール...」





ギュッ!





櫂「おめでとう!25メートル泳ぎ切ったよ!」ギュウウウウウウ



P「んぷっ...櫂...息が...息継ぎ...」

トレーナー「はい、それじゃ今日のレッスンはこのくらいに...って、どうしたんですか?」



亜季「見ました!」



トレーナー「なにを見...」



亜季「見たんです少佐!」



トレーナー「だから何をですか?それに私は少佐じゃありませんから...」



かな子「プロデューサーさん、25メートル泳げる様になったんです!」



トレーナー「へぇ、もう泳げるようになっちゃったんですか...」



亜季「プロデューサー殿ががんばってレッスンしたからですね!」



トレーナー「そうですね、でも...」





櫂「おめでとう!あたしもすっごく嬉しいよ!」ギュウウウウウ





トレーナー「それもコーチからの愛情のこもった指導があればこそ、でしょうかね...」



かな子「プロデューサーさんがあんなにがんばったんだから...私たちもがんばらなくちゃ!」



亜季「そうですねかな子殿!我々も負けずにレッスンに励みましょう!」



トレーナー「ふふっ、その意気ですよ♪かな子ちゃんも夏に向けた身体を作りましょうね」



かな子「は、はい...」







櫂「プロデューサー、本当によかったね...」



櫂「これで泳げるようになった事だし...」



櫂「今度はレッスンじゃなくて、普通に遊びに...あれ?」





P「.....」グッタリ





櫂「あっ、いっけない!もしかして強く抱きしめすぎてた!?」



櫂「ゴメン、本当にゴメン!お願いだから死なないでよー!」







おわり



21:30│西島櫂 
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