2013年11月19日
モバP「雪美の日々」
P「んっふっふー、この漫画面白いな」
佐城雪美「……P……」
佐城雪美「……P……」
P「どうしたんだ、雪美?」
雪美「……私…最近……色んな人に……会った……」
P「そう言えば何かしら出かけてる事が多かったな」
雪美「……うん……楽しかった……」
P「へぇー、良い事じゃないか」
雪美「……いっぱい…遊んで……貰った……」
P「良かったら聞かせてよ」
雪美「……わかった……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370784428
佐城雪美(10)
http://i.imgur.com/DZ8ORbA.jpg
http://i.imgur.com/TrsChiw.jpg
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三村かな子「みんな、準備はできましたか?」
大原みちる「あははー! いつでもおっけー!」
椎名法子「お手伝いお願いね、雪美ちゃん! チームワークでっ!」
雪美「……うん……」
かな子「じゃあ、美味しそうなケーキのレシピを見つけたのでケーキを作りましょう」
みちる「実家のお手伝いをしてるので、あたしもパン作れるんですよ!」
法子「ドーナツ作りなら任せてよっ!」
雪美「…………?」
法子「雪美ちゃん、どうしたのかな?」
雪美「……何…作るの……?」
みちる「もちろんパン! 美味しいパンはそのままでウマイ!」
かな子「えっ!? さっき、今日はケーキ作るって……」
法子「あたしはドーナツ作る気満々だったんだけど!?」
雪美「……どれか……1つ……」
みちる・かな子・法子「…………」
みちる「パン!」
法子「ドーナツ!」
かな子「ケーキ!」
雪美「……はい……」
かな子「どうしたの? 雪美ちゃん?」
雪美「……ドーナツの形の…パンケーキ……作れば……良いと…思う…」
みちる「…………」
かな子・法子・みちる「それだ!!」
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P「それで納得してくれたんだ……」
雪美「……満足…してくれた……」
P「で、雪美もそれを食べたのか?」
雪美「……クッキー…美味しかった……」
P「いいね、俺は雪美のそういう所が好きだよ」
三村かな子(17)
http://i.imgur.com/Ase0MOi.jpg
大原みちる(15)
http://i.imgur.com/sYVTEBP.jpg
椎名法子(13)
http://i.imgur.com/S6zoolx.jpg
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鷹富士茄子「みなさんとこうして参拝できるなんて、今日は良い日ですね」
雪美「……でも…人……多い……」
道明寺歌鈴「混んでますから仕方ないですよ。雪美ちゃん、はぐれないように気をつけて下さいねっ!」
雪美「……うん……」
歌鈴「ふぇっ!?」
ドテッ
茄子「だ、大丈夫ですか?」
歌鈴「いたた……ちょっとつまづいて……あれ、こんな所にお金が……」
雪美「……500円……」
茄子「幸運に恵まれたみたいですね♪」
歌鈴「えへへっ、ラッキーですけど後で交番に届けておきますね」
雪美「……前が…見えなくなってきた……」
茄子「私でも見えないですね、いつの間にこんなに人が……」
歌鈴「あわわ……茄子さん! 雪美ちゃん! 助けてー!?」
雪美「……歌鈴が…どんどん……前に……」
茄子「い、いけない! 人ごみに飲まれてるみたいですね!」
「おめでとうございます! 滑り込みであなたが1万人目の来場者です!!」
歌鈴「ふぇっ!?」
茄子「な、なんなんでしょう?」
雪美「……歌鈴…なんか……当たった…みたい……」
歌鈴「なんか、いっぱい景品もらっちゃったんですけど……」
茄子「ふふっ、おめでとうございます。良かったですね」
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P「なるほど、ドジも全部ラッキーに変わるってわけか」
雪美「……あの日の…歌鈴……凄かった……」
P「幸運の女神は伊達じゃ無いな」
鷹富士茄子(20)
http://i.imgur.com/qVm0e7N.jpg
道明寺歌鈴(17)
http://i.imgur.com/wsabhmi.jpg
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高峯のあ「なかなか良い場所ね」
神崎蘭子「魔力が足りぬ!(お腹すいた……) 」
雪美「……何……食べる……?」
のあ「私はこれにする」
雪美「……親子丼……」
のあ「卵……鶏肉……二つが合わさる事で成り立つ新たな可能性」
のあ「ご飯という存在を軸に取り巻く……1つのエレメント……」
雪美「……好きなの……?」
のあ「さぁ……私が丼物を頼むことに意味があるか」
のあ「それとも気まぐれなのか……其処に意味を見出すのは雪美、貴方次第よ」
雪美「…………?」
蘭子「魂の波動が!(ピンときました!)」
雪美「……蘭子…は…なに…?」
蘭子「無限に絡み合う運命の糸に紅蓮の魔力を!(スパゲッティーミートソースにします)」
雪美「…………」
のあ「雪美……あなたはどうするの?」
雪美「……どう……しよう……?」
蘭子「我が友雪美。黒き稲妻の大雪山などどうか?(雪美ちゃん、チョコレートサンデーとかどうかな?)」
のあ「肉と玉ねぎの……化学変化が生み出す価値が……鉄板を熱狂させる。……わかる?」
雪美「…………」
のあ「焼き肉定食よ。何故、目をそらすの?」
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P「ファミレスでも色々思いつくもんなんだな」
雪美「……私…よく……わからない……」
P「心配するな、俺も今の話は雪美には少し難しいと思ったよ」
雪美「……良かった……」
高峯のあ(24)
http://i.imgur.com/y8N1Iuy.jpg
神崎蘭子(14)
http://i.imgur.com/enWAl7s.jpg
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松原早耶「…………」 カタカタ
雪美「……早耶…の……ブログ……凄い……」
早耶「あっ、雪美ちゃん。こんにちわぁ」
雪美「……毎日……書いてるの……?」
早耶「はい、もーっと多くの人に早耶を知ってもらいたいなぁって」
早耶「てへっ、ファンのみんながコメントくれたりしてぇ。とっても楽しいですよぉ☆」
雪美「……頑張って……」
大石泉「もっと多くの人に見てもらいたいならSEO対策が有効ですよ」
早耶「へっ? え、SEO……?」
雪美「……泉…それ……なに……?」
泉「簡単に言えば早耶さんのブログがみんなの目につくようにすることかな」
早耶「へぇー、泉ちゃんとっても物知りだねぇ」
泉「早耶さん、良かったら私も協力します」
雪美「……泉…こういうの……得意…だから……」
早耶「えっ、じ、じゃあお願いしちゃおうかなぁ」
泉「わかりました。まずはサイト構成を見直しましょう、ピンクが凄く多いので白を少し混ぜる感じで……」
泉「後は早耶さんのチャームポイントを前面に押し出して行きましょう」
早耶「雪美ちゃん、早耶のチャームポイントってどこかなぁ?」
雪美「……唇…とか……?」
早耶「それなら、ちょうどここに可愛くとれた写真がありますよぉ」
泉「じゃあ早耶さんの唇の写真をトップに貼ってと……」
早耶「うふふっ、なんだかドキドキしてきました☆」
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P「あぁ、それでしばらくどこ見ても彼女のブログが目に入ったのか……」
P「でも、なんでSEO対策をやめたんだ?」
雪美「……コメント……多すぎて……処理…しきれないって……」
P「なるほど、ファンを大切にしてるだけに難しい問題ではあるな……」
松原早耶(18)
http://i.imgur.com/g2EzmD9.jpg
大石泉(15)
http://i.imgur.com/1JJOMDG.jpg
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棟方愛海「あぁー……ふれあいたいなぁー……」
雪美「……ふれあい……?」
愛海「そう……女の子のやわらかーい部分には夢が詰まってるよぉ……ふれあいたい……」
高橋礼子「何をしてるの二人とも?」
愛海「あ、礼子さんだ! うひひ、頬が緩んじゃうねぇ」
雪美「…………」
モミモミ
礼子「あら? どうしたの雪美ちゃん?」
愛海「!?」
雪美「……愛海が……夢が…詰まってる……って……」
礼子「どう? オトナの魅力、感じる?」
雪美「……よく…わからない……」 モミモミ
愛海「あっ……あっ……あぁ、やわらかそう……」
礼子「ふふっ、雪美ちゃんにはまだ早いんじゃないかしら?」
雪美「……うん…そう……思う……」 モミモミ
愛海「あ、あのあたしにもゴホウビ! ゴホウビは!?」
礼子「あなたは駄目よ、悪意があるもの」
愛海「なんなんだこの差は!」
雪美「…………?」 モミモミ
-----------
P「…………」
雪美「……P…も……したい……?」
P「あぁ、世の中に法律が無かったらやってるかもな」
雪美「……私……ので……良かったら……」
P「そうだな、また今度な」
棟方愛海(14)
http://i.imgur.com/lHwz0Ze.jpg
高橋礼子(31)
http://i.imgur.com/dj8Y74e.jpg
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雪美「……ふぁー……」
持田亜里沙「あらぁ……雪美ちゃんお疲れかしら……」
亜里沙「そうだ、少しお休みする?」
雪美「……お休み……?」
ポンポン
ウサコ「先生のお膝でお昼寝するウサー」
亜里沙「あは……どうかな?」
雪美「……うん……」
ポンポン
亜里沙・雪美「?」
三船美優「…………」 ポンポン
亜里沙「あの、美優さん。どうしたんですか?」
美優「こ、こっちの…膝枕も良い感じですよ……」
雪美「……どういう…こと……?」
美優「…………」
ウサコ「美優お姉さんは雪美ちゃんに膝枕したいんだウサー」
雪美「……そう…なの……?」
美優「雪美ちゃんさえ…良ければですけど」
亜里沙「うふ、じゃあ先生はまた今度にしようかな」
雪美「……じゃあ…美優の…膝……で……寝る……」
美優「ふふっ、ゆっくりどうぞ……」
-----------
P「膝枕したいって人もいるんだな」
雪美「……P…は……私が……して…あげる……」
P「あぁ、俺が眠たくなったら頼むよ」
雪美「……任せて……」
持田亜里沙(21)
http://i.imgur.com/IdVyRoW.jpg
三船美優(26)
http://i.imgur.com/qQimLyg.jpg
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『キャッツ。ここで代打を送るようです』
『マスコットキャラのねこっぴーもこの逆転のチャンスに必死に応援しています』
姫川友紀「かっ飛ばして行こーっ!」
雪美「……わくわく……」
ガチャッ ピッ!
『と思ったら華麗な3ポイントが決めた―っ!!』
愛野渚「よしっ! 間にあったね!!」
雪美「!?」
友紀「なぬっ!? 今良い所なんだから変えないでよっ!」 ピッ!
『マスコットのねこっぴー、相手選手にも敬意を忘れずお辞儀をしていますね』
渚「ごめん、友紀さん! 今日だけはどうしても見たい試合なんだっ!」ピッ!
『だが、いきなり牙をむいた! あの態度はフェイクだったのか!』
『凄い、相手選手を寄せ付けない素晴らしいドリブルだ!!』
友紀「だめだめ、あたしだって大事な試合なんだよっ!」 ピッ!
『さぁ、マスコットのねこっぴーも帰っていき、試合再開となります』
渚「そこをなんとかっ!」ピッ!
『しかし、あざ笑うかのように振り返ってダンクシュートを決めた! 巨体に見合わず凄いバネだ!!』
雪美「…………」
友紀・渚「ぐぬぬ……」
ピッ! ピッ! ピッ! ピッ! ピッ!
『ねこっぴー』『何を思ったのか』『相手選手を』『ボコボコに』『笑顔で』『殴り倒しています』
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P「テレビ一つしかないともめることって多いよな」
雪美「……ねこっぴー…凄い……」
P「雪美はどうしたんだ?」
雪美「……携帯で……見てた……」
P「……流石、雪美はたくましいな」
姫川友紀(20)
http://i.imgur.com/lNIEPNB.jpg
愛野渚(18)
http://i.imgur.com/5gKJbcl.jpg
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大和亜季「よし! ワレ仕事ニ成功セリ!」
雪美「……これ……何……?」
亜季「戦車のプラモ! 我ながら中々良い出来だね!」
雪美「……わからない……」
亜季「うーん、雪美殿に戦車はまだ少し早いかなぁ」
亜季「でも、これの本当に凄い所は……」
キュラ キュラ キュラ キュラ
雪美「……動いた……」
亜季「んっふっふー、こんな事もできるんだよ!」
亜季「構えーっ!」 ポンッ!
雪美「……弾が…出た……」
亜季「これを作るのにどれだけ苦労を重ねた事か……」 ポンッ! ポンッ!
雪美「……亜季…人は……乗って無いの……?」
亜季「む、私は人を作るのは苦手だからなぁ……」 キュラ キュラ キュラ
雪美「……じゃあ……これは……」
亜季「おぉ、素晴らしきかな! 軍服があるから早速着せてみよう!」
数日後……
岡崎泰葉「あれ? 私のドールが一体足りない……」
雪美「…………」
泰葉「雪美ちゃん、私のドール知らないかな?」
雪美「……ここ……」
キュラ キュラ キュラ キュラ
泰葉「…………」
雪美「……こんなのも……できる……」
ポンッ! ポンッ! ポンッ!
泰葉「な、なんで軍服着てるのかな……?」
雪美「……亜季…の……趣味……」
泰葉(私のドールが……)
雪美「……泰葉も……したい……?」
泰葉「わ、私は遠慮しとくね……」
-----------
P「……その後どうなったんだ?」
雪美「……亜季と……2人で……泰葉に…怒られた……」
P「ま、そりゃそうだろうな。人の大事なものを勝手に使っちゃ駄目だぞ?」
雪美「……うん…反省……」
P「でも、戦車作るなんて器用なんだなぁ」
雪美「……泰葉の…ドールハウスの隣に……戦闘機とか……いっぱい…ある……」
P「それはかまわないのか……」
大和亜季(21)
http://i.imgur.com/xcRtsbz.jpg
岡崎泰葉(16)
http://i.imgur.com/YO3vwh7.jpg
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奥山沙織「いづまでも、いづまでも幸せにくらしましたとさ」
雪美「……良かった……」 パチパチ
沙織「ふぅ、これで全部読み終わったですけんども」
雪美「……もっと……無い……?」
沙織「んー、わだすの持ってる絵本はこれくらいしかねーですね」
雪美「……これ…事務所に……置いてあった……」
沙織「スポーツ起源異聞……聞いた事ない本ですね」
雪美「……読んで……読んで……」
沙織「わっかりました、なんか、こっぱずかしいですね」
てんがいそしんだん
棍法術最強の流派として名高いチャク家流に伝わる最大奥義。
この技の創始者宋家二代呉竜府(ごりゅうふ)は正確無比の打球で敵をことごとく倒したという。
この現代でいうゴルフスイングにも酷似した打撃法は、運動力学的観点からいっても
弾の飛距離・威力・正確さを得るために最も効果的であることが証明されている。
ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが、
最近では前出の創始者呉竜府(ごりゅうふ)の名前でもわかるとおり、
中国がその起源であるという説が支配的である。
沙織・雪美「…………」
ガチャッ
脇山珠美「いやー、珠美としたことが忘れ物をしてしまいました」
雪美「……あっ……」
珠美「おや、それは珠美の秘蔵の時代小説ではありませんか?」
沙織「た、珠美さんのだったんですか?」
珠美「えぇ、その本には武術の参考となる事が山ほど書いています」
珠美「他にも色々ありますよ?」
雪美「……これ……ほんと…?」
珠美「えっ、本当に決まっているではありませんか?」
沙織「け、けんども、これに書いてあることって嘘っぺーというかなんというか……」
珠美「う、嘘ちゃうし……!」
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P「えっ!? いや、あれは本当だろ!?」
雪美「……みんな……うさんくさいって……」
P「嘘じゃないよ、俺も結構参考にしてるんだから」
雪美「……P…が…そういうなら……私……信じる……」
奥山沙織(19)
http://i.imgur.com/Bk5Blaj.jpg
脇山珠美(16)
http://i.imgur.com/mv0GHsj.jpg
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服部瞳子「…………」
岸部彩華「…………」
雪美「……汗…凄い……」
彩華「あ〜ん、嫌だなぁ……でも、これでカワイくなれるんだから雪美ちゃんもガンバろぉ〜」
雪美「……でも…なんで……岩盤浴……?」
彩華「今日はオフってコトで、あやかの大好きな岩盤浴〜!」
雪美「……瞳子…は……?」
瞳子「あれだけ温泉が好きだってアピールしてるのに……」
瞳子「温泉の仕事が来ないなんて納得いかないわ!」
彩華「あやかはぁ〜、どっちかって言うと岩盤浴のが好きなんだけどなぁ〜」
彩華「でも、あやかも出たいし諦めないからぁ〜」
瞳子「こうなったらもっともっとアピールを続けるのよ!」
雪美「……そんなに…出たい……?」
瞳子「私……こう見ても負けず嫌いなところがあるのよ……次は必ず出て見せるわ」
雪美「……少し……疲れてきた……」
彩華「あやかもちょっと涼みたいかなぁ〜」
瞳子「もう結構いるし一旦上がりましょうか」
屋外……
雪美「……コーヒー…牛乳……美味しい……」 ゴクゴク
彩華「お風呂上りの牛乳ってなんか意味があるんですかぁ〜?」 ゴクゴク
瞳子「ま、そこは個人の好みよね。嫌いならスポーツドリンクが無難よ」 ゴクゴク
彩華「みてみてぇ〜、雪美ちゃん。お肌プルプルでセクシーじゃなぁ〜い?」
雪美「……私も……プルプル……」
瞳子「ふふっ、若いって良いわね……」
彩華「えーっ、瞳子さんだってぇ〜。みんなにカワイイって言われるのが夢じゃないんですかぁ〜?」
瞳子「……夢、か。昔デビューした頃、思い出すな……」
雪美「……夢……なにか…あったの……?」
瞳子「ふふっ、それはまた今度教えてあげるわ。湿っぽいのはサウナだけで良いわよ」
彩華「ちょっと気になるけどぉ〜、もっと皆に愛されるように、一緒にがんばろぉ〜ね、瞳子さん、雪美ちゃん!」
雪美「……次は…どうする…の……?」
瞳子「次はそうね、○○温泉に行きましょうか」
雪美「……うん…楽しみ……」
彩華「アゲアゲでいこぉ〜!」
瞳子「さぁ、行くわよ……。これで次はゆけむり温泉の仕事をゲットよ……!!」
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P「お、女の人って大変なんだな……」
雪美「……綺麗になる……努力…惜しまない……」
P「雪美もそうなの?」
雪美「……見て……わからない……?」
P「いや、ゆきみんはホントに美人だなぁ」
服部瞳子(25)
http://i.imgur.com/HdXEfn3.jpg
岸部彩華(19)
http://i.imgur.com/xq5fp88.jpg
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新田美波「次はどうしようかな……」
相川千夏「無難な線を攻めるなら技術試験の無いものが一番ね」
雪美「……何の……話……?」
美波「あぁ、雪美ちゃん。資格の話ですよ」
雪美「……資格……?」
千夏「雪美ちゃんにはまだ少し難しいかもね」
美波「簡単に言うとお勉強をしてテストを受けるんですよ」
雪美「……テスト……」
千夏「雪美ちゃんはお勉強はできるの?」
雪美「……ぼちぼち……」
美波「ふふっ、困った事があったら私に相談してね」
雪美「……美波…は……どんな…資格……あるの……?」
美波「んー、私はこれくらいかな……」
雪美「……わっ……凄い……」
千夏「ふふっ、美波は資格取るのが好きだからね」
雪美「……千夏…は……?」
千夏「私はほとんど……読書は好きだけどそれは勉強には繋がらないわ」
雪美「……私…も……何か欲しい……」
美波「えっ、雪美ちゃんが取れる資格かぁ……」
千夏「イイじゃない、付き合ってあげましょうよ」
美波「雪美ちゃんはどんな資格が欲しいの?」
雪美「……これ……」
きのこマイスター
千夏・美波「…………」
千夏「それなら私達よりも……」
美波「とっても頼りになる先輩がいるよ……」
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星輝子「フヒ……私に…何か用?」
雪美「……とりあえず…ここに行けって……言われた……」
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雪美「……Pは……何か…持ってるの……?」
P「車以外は無いかなぁ」
雪美「……私……これ…買ってきた……」
P「カ、カッパ捕獲許可証!? 何に使うんだ?」
雪美「……カッパ…取る……」
P「ま、まぁそりゃそうなんだろうけどさ……」
新田美波(19)
http://i.imgur.com/4oRZLPv.jpg
相川千夏(23)
http://i.imgur.com/xAVaW0g.jpg
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ギィィィィ
星輝子「フヒヒ……ここ…私の秘密の場所……」
雪美「……ジメジメ……」
輝子「雪美は親友だから……入ってもいいよ……フヒ……」
雪美「……何が…あるの……?」
輝子「ここ……全部キノコ…だよ…わ、私が育てた…フヒヒ……」
雪美「……いっぱい……ある……」
輝子「雪美……親愛のしるしに……キノコの原木をプレゼントする……」
雪美「……ありがと……」
輝子「シイタケ……エリンギ……ブナシメジ……キノコ…いっぱいあるから……」
雪美「……ここで……何…するの……?」
輝子「……ライブの…練習……フヒ……雪美は…観客……」
雪美「……わかった……」
輝子「……じゃあ……いくよ……」
輝子「フハハハハ!! ブラァァックミサァァァッ! よくきたな……!!」
輝子「これから行われる儀式、その生贄にお前らを選んだのだ、感謝しろ!」
輝子「さぁ、ブラッディパーティーの始まりだ!!」
雪美「……おー……!」
ガタッ
輝子「地獄の業火だ!……ん?今誰か……」
雪美「……誰か……いる……?」
輝子「ヒャッハー! 逃げても無駄だぜぇ!!」
森久保乃々「ひっ!?」
雪美「……乃々……」
乃々「あうぅ……あの…えっと…その…あ……」
輝子「フヒヒヒヒ……何の用だ……?」
乃々「何もしませんから、いないものと考えてくれたら……」
輝子「ノコノコやってきてビクつくのか! 乃々もこの饗宴を楽しむといい!」
輝子「……キノコパーティーだけど」
雪美「……なんで…ここに……?」
乃々「プロデューサーから……に、逃げてきて……」
乃々「ここなら見つからないし……少しの間で良いので……」
乃々「あ、あのもりくぼは半畳あれば生きていけるのでもうお構いなく……」
雪美「……でも…隠れてても……」
輝子「乃々もトモダチトモダチー……フフ……」
乃々「や、やっぱり……も、もう帰りますから……」
ガシッ
乃々「!?」
輝子「キノコ食べれば元気になる……はず」
乃々「ほんとにむーりぃー……」
雪美「……がんばって……」
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P「その後は無事に帰れたのか?」
雪美「……2人で…ゴートゥーヘルって……やってた……」
P「あっ、それちょっと見たいな」
雪美「……乃々…目がおかしかった……けど……」
P「ま、まぁ……勇気を出すハードルが少し高かったな」
星輝子(15)
http://i.imgur.com/Wb82m1D.jpg
森久保乃々(14)
http://i.imgur.com/r6SQdQl.jpg
―――――――――――――――――――
ヘレン「ごきげんよう、よくきたわね」
雪美「……凄い……大きい……」
速水奏「ふぅん……想像した以上にヘレンさんの家って凄いんだね」
ヘレン「ふふっ、これくらいで驚いていたら世界レベルにはまだまだよ」
雪美「……でも……私達…だけ……良いの……?」
奏「ま、今はプライベートだからいいってことで。体面と本音を使い分けられるのが大人のいい所よ♪」
ヘレン「ゆっくりしていくと良いわ、今日は新作映画の上映会だから」
雪美「……設備……凄い……」
奏「へぇー、専用のプロジェクターもあるんだね」
奏「普段は映画館ばっかりだけど……こういうのなら家で見るのも良いわね」
雪美「……奏は……どんなの…みるの……?」
奏「恋愛映画以外は色々かな……」
ヘレン「あら? 恋愛映画は嫌いなの?」
奏「こう見えて恋愛映画は苦手なの。見てて恥ずかしくなるし……」
ヘレン「大丈夫よ、今日の映画はドキュメンタリーだから」
『私があなた達に世界のレベルを見せてあげる。イタリアは相応しい舞台だわ。さぁ、マイクを取りなさい』
雪美「…………」
奏「あの、ヘレンさん。この映画……何?」
ヘレン「感動ドキュメンタリー『世界を照らすのは……私』よ」
『ワイン、料理、フットボール。この国には世界レベルのものがたくさんある。私もそう。あなたたちはどう?』
雪美「……これ……聞いたこと…ある……」
ヘレン「この前のイタリアライブツアーをまとめたのよ」
奏「でも、ヘレンさんしか出てきて無いけど……」
『優秀なストライカーは、時にワガママなものよ。でもその自由奔放さがステージ上での輝きになるの!』
ヘレン「それが何か問題でも?」
奏「いや、こういうのは相手が出て無いのはなんか変だなって……」
ヘレン「あぁ、言われてみればそうね。忘れてたわ」
雪美「……私……全然…でてこない……」
『アドリア海から昇る朝日は美しいわ…。でも今日、それ以上にまぶしく輝くのは、この私よ!』
奏「……なんていうか、個性的ね」
雪美「……これ……どれくらい…あるの……?」
ヘレン「4時間よ」
『そろそろシエスタの時間よ。あなた達には泣きながら眠る姿が似合うのでは?』
奏「よ、4時間!?」
雪美「……長い……」
ヘレン「そう? これでも大分と短縮したんだけど……」
『イタリアの観衆は正直よ。冷めた歌には見向きもしない。ひとりのアイドルとして……勝負よ!』
ヘレン「いくら私が美しくても、斜塔を倒してしまうわけにはいかないでしょ? だから、そういうこと」
雪美「……奏…どういうこと……?」
奏「……知らない」
『どこからか漂ってくるオリーブの香り……。刺激的ね……。私の中に眠るリズムを目覚めさせてくれる……!』
雪美「……少し……ねむい……」
ヘレン「ふふっ、雪美にはここらへんは退屈かしら? 心配しなくても寝たら叩き起こしてあげるわ」
奏「…………」
『どんな祭りにも終わりはある。私とあなたのカルナバルにもね。さぁ、最後のLIVEをはじめましょう!』
ヘレン「感動的なラスト……ふっ…爽やかね……」
雪美「……よくわからないけど…凄かった……」 パチパチ
奏「……アイドルって本当に大変な仕事だわ。ホントに」
-----------
P「それ映画化するの?」
雪美「……無理…だった…みたい……」
P「今時、4時間はきついからなぁ……」
雪美「……でも……面白かった……」
P「雪美にも作ってあげようか?」
雪美「…………」 フルフル
ヘレン(24)
http://i.imgur.com/CcGhQ75.jpg
速水奏(17)
http://i.imgur.com/76QuCa6.jpg
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矢口美羽「悩むぅぅー!」
雪美「……どう……したの……?」
美羽「あっ、雪美ちゃん」
雪美「……悩み…ごと……?」
美羽「うん、アイドルとしての方向性で悩みが絶えません……。可愛くか面白くか……どっちが人気に……」
雪美「…………」
美羽「雪美ちゃんはどっちが好きかな?」
雪美「……せっかくだから……面白い方……」
美羽「面白いか……わたしも1発ギャグとか考えてみようかなぁ……?」
雪美「……大丈夫……私…知ってる……」
美羽「えっ? 何かあるのかな?」
雪美「……着いてきて……」
難波笑美「雪美が相談事って珍しいな、ウチにまかしときー!」
上田鈴帆「笑いなら任せんしゃい!」
美羽「…………」
笑美「で、美羽は一発ギャグが欲しいんかいな?」
雪美「……そう…みたい……」
鈴帆「しっしっし、美羽しゃんもやっとこっちに来る気になったとね」
美羽(鈴帆ちゃんと笑美さんは凄いけど……まだ心準備が……)
笑美「今はなんかギャグをもっとるん?」
美羽「うーん、まだまだトークを含めて勉強中ですね」
雪美「……そっか……」
鈴帆「とりあえず何か見せて欲しいっと!」
美羽「よしっ……じゃんっ! いっきまーす!」
美羽「あの……ガム、かむ?」
笑美・雪美・鈴帆「…………」
美羽「あ、あれ……スベっちゃった……あはは……次、行ってみよう!」
笑美「あかんな、仲間内ならともかくステージでやるギャグちゃうで?」
美羽「思ってたより……お笑い路線って……難しい……?」
雪美「……だと……思う……」
鈴帆「まずはウチを笑い負かせんしゃい! お客さんはもっと手ごわいっちゃよ〜?」
美羽「うううどうしたら……」
笑美「まぁ、いきなりステージで笑い取れってゆうても難しいやろな」
鈴帆「こうなったらみんなで美羽しゃんが笑いを取れるように手伝うばい!」
雪美「……わかった……」
笑美「まずは誰かの背中を追いかけるのを止めることやな、参考は良いけどマネはあかん」
美羽「そっか、一番大事なのはわたしらしさ、ということですね!?」
鈴帆「次は一発ギャグやけん、美羽しゃんと言えばコレっていうのを見つけるばい」
美羽「どんなギャグがいいかな?」 カチカチ
雪美「……美羽……がんばれ……」
-----------
P「なかなか頑張ってるな、この調子ならステージでファンを笑顔にできる日も近いな」
雪美「……結局……こんな…感じ…になった…」
P「……ん? 携帯に写真とってあるのか」
雪美「……見て……」
P「……俺は何も見なかった事にするよ」
矢口美羽(14)
http://i.imgur.com/XntB4lk.jpg
難波笑美(17)
http://i.imgur.com/zpEmsPd.jpg
上田鈴帆(14)
http://i.imgur.com/fsviar5.jpg
―――――――――――――――――――
及川雫「はーい、みんなー。じゃあ今日は乳搾りのお手伝いお願いしますねー」
メアリー・コクラン「アタシにまかせておけばバッチリなんだから!」
雪美「……がんばる……」
雫「こんな可愛いお手伝いさんが来てくれて牛さんもとっても喜んでますよー」
雪美「……メアリー…こういうの……好きなの……?」
メアリー「ウフフ、雪美はわかってないわね」
雪美「…………?」
メアリー「アタシは立派なレディになるんだもん♪ こういうのもレディの嗜みの一つよ!」
雫「えっとー、よくわかりませんけど確かに乳搾りできる人は少ないですねー」
メアリー「シズク、今日はしっかり教えてよね。アタシと雪美は立派なレディになるんだから!」
雪美「……うん……」
雫「ふふっ、わかりましたー。みんなで頑張りましょうねー」
メアリー(あのダイナマイトボディの秘密は絶対ここにあるはずだワ……)
雫「じゃあ、まず人差し指と親指で根元を挟んでー」
雫「こういう風に絞り出すようにしてくださいねー」
モォー
メアリー「フフン、コレくらいなら簡単だワ」
雪美「……面白い……」
雫「2人とも上手ですねー、筋が良いですよー」
メアリー「搾った牛乳はどうすればいいノ?」
雫「飲むのも良いですけど、今日はアイスクリームにしてみましょうかー」
雪美「……アイス…楽しみ……」
雫「じゃあ、早速運んでしまいましょうー」
雪美「……冷たくて……美味しい……」
メアリー「ウフフ、自分で1からだと全然違うものね」
雫「そうですよ、やっぱり自分で作ったアイスは格別ですからー」
メアリー「シズク、今日は楽しかったわ、ありがとう♪」
雪美「……また……きても…良い……?」
雫「いつでも大歓迎ですよー」
メアリー「後はあれが無ければ完璧だったのに……」
雪美「……いつも…来てるの……?」
雫「んー、そうですねー。暇さえあれば大体……」
メアリー「アタシも方向性を間違えたらああなるのね……」 チラッ
愛海「うひひひ……来るべき日に向けて指の運動を……」 モミモミ
-----------
P「たくましいもんだな……」
雪美「……でも……乳搾り…楽しかった……」
P「そういうのってなかなかないもんな、良い経験になったと思うよ」
雪美「……P…も…搾りたい……?」
P「ちょっと語弊があるよな、その聞き方」
及川雫(16)
http://i.imgur.com/Qqv35fx.jpg
メアリー・コクラン(11)
http://i.imgur.com/pzjVPA3.jpg
―――――――――――――――――――
ミーン ミーン ミーン ミーン
雪美「…………」
伊集院惠「雪美、何をしているの?」
雪美「……あの子……ずっと…あそこに……いる……」
惠「セミ……羽が欠けてるわね」
雪美「……うん……飛べないの……?」
惠「どうかしら? 虫の気持ちはわからないわ」
雪美「……そう……」
惠「ここでずっと見ているつもり?」
雪美「……うん……飛べるように…なるまで……」
惠「気の長い話ね……」
ミーン ミーン ミーン ミーン
雪美「……惠は……セミ…いっぱい……みたの……?」
惠「そうね、旅先では嫌と言うほど見るわ」
雪美「……旅……?」
惠「私、旅が好きなの。新しい土地に行って、見たことない物見て」
惠「新鮮な景色を見ると、なんだか自分が自分じゃないみたいな」
雪美「……よく…わからない……」
惠「雪美にはまだ少し早いかしら」
2日後……
ミーン ミーン ミーン ミーン
惠「……まだ、ここにいたのね」
雪美「……うん……羽が…欠けてるから……わかる……」
惠「あの様子だと飛んでなさそうね」
雪美「……うん……」
惠「はい、ツインソーダアイス買ってきたわ。食べる?」
雪美「……食べる……」
惠「美味しいわね……」 モグモグ
雪美「……ソーダアイス…好きなの……?」 モグモグ
惠「えぇ、暑い日にはよく食べるわ」
雪美「…………」
1時間後……
ミーン ミーン ミーン ミーン
惠「全然変化がないわね」
雪美「……私…お仕事……だから…戻る……」
惠「そう、じゃあ続きは私が見ておいてあげるわ」
雪美「……お願い……」
惠「気をつけてね」
雪美「……うん……」
雪美「…………」
惠(よく見るけど不思議な子ね……)
ブゥゥゥゥン!
惠(車!?)
惠「雪美! 車が来ていて危ないわよ!」
雪美「…………」
惠(気づいてない!?)
ブブブブブブ! ピタッ!
雪美「……痛い……」
惠「えっ……」
惠(よ、良かった……セミに気を取られて止まってくれた……)
タッタッタッタッ
雪美「……惠…この子……飛んだ……」
惠「わざわざ戻って来なくても私も見てたわよ……」
惠「それにしてもセミに助けられるなんてあなた本当に珍しい子ね……」
雪美「……でも…ちょっと……痛い……」
惠「いつまでも頭にひっつけてないで木に戻してあげましょうか」
ブブブブブブ!
雪美「…………」
惠「……その心配もなかったようね、もう自由に飛んでいるわ」
雪美「……うん……」
一週間後……
セミ「…………」
雪美「…………」
惠「…………」
雪美「……惠……この子…動かない……」
惠「セミの一生は一週間と言われてるわ、本当はもっと生きるみたいだけど」
雪美「……一生……?」
惠「……その子はもう前みたいに鳴けなくなったのよ。死んじゃったから」
雪美「……死……?」
惠「えぇ、もう会えないわ」
雪美「…………」
惠「泣いても良いのよ?」
雪美「……私…泣かない……この子…頑張ったから……褒める……」
惠「……お墓……作ってあげましょうか」
雪美「……うん……」
惠「本当はね、こういうのは自然のままにしておいてあげるのが一番だと思う」
惠「でもね、今回だけは私も見知った相手だから特別にね」
雪美「……今日の…惠……よく…喋る……」
惠「そうね、自分でもそう思うわ」
雪美「……私…お墓……作る……」
惠「雪美がそうしてくれるなら、きっと喜ぶと思うわ」
雪美「……惠…この子……どこに行くの……?」
惠「旅に出たのよ、遠い旅にね……」
雪美「……惠の…話……難しい……」
惠「今回はわざとよ……」
-----------
P「…………」
雪美「……P…どうしたの……?」
P「なんでもないよ、今日は少し暑いな」
雪美「……うん…あの日と……よく似てる……」
P「そっか……」
ミーン ミーン ミーン ミーン
伊集院惠(21)
http://i.imgur.com/bjFPjXB.jpg
―――――――――――――――――――
市原仁奈「こっちの方が近道でごぜーますよ!」
雪美「……川の……上……?」
仁奈「ここは仁奈達でも充分渡れるですよ!」
雪美「……わかった……」
-----------
仁奈「ここをジャンプして超えればあそこのイヌには気づかれねーです!」
雪美「……飛ぶの……?」
ピョン
仁奈「雪美も早く飛びやがってください! 早くするですよ!」
雪美「……うん……」
-----------
仁奈「ちょっと人が多いけど頑張って抜けるでごぜーますよ!」
雪美「……迷い…そう……」
仁奈「事務所まであと少しでごぜーます! 雪美、頑張るですよ!」
雪美「……がんばる……」
-----------
「おっ、ニナちゃん! 今日も買い物かい?」
仁奈「ここのおじさんはいつもコロッケをおまけしてくれるですよ!」 モグモグ
雪美「……コロッケ…美味しい……」 モグモグ
雪美「……荒れ狂う…大海原を……渡って……」
氏家むつみ「おぉ、ドキドキですね!」
雪美「……凄い…高さの崖を……飛び越えた……」
むつみ「…………」 ゴクリ
雪美「……その後…大勢の……海賊の中を…走りぬけて……」
むつみ「海賊って……アドベンチャーですね」
雪美「……金色に輝く……お宝を…手に……入れた……」
むつみ「お宝! ゆ、雪美ちゃん! その冒険はどこで!?」
雪美「……仁奈…に……ついて行った……」
むつみ「仁奈ちゃん!? 早速私も連れて行ってもらいます!」
タッタッタッタッ バタン!
雪美「…………」
-----------
P「見る角度を変えれば確かにそうなるよな……」
雪美「……むつみ……はしゃいで…た……」
P「へぇー、大冒険の感想は?」
雪美「……とっても…素敵……だったって……」
P「あぁ、彼女も想像力豊かだからな」
市原仁奈(9)
http://i.imgur.com/Jr7j8bC.jpg
氏家むつみ(13)
http://i.imgur.com/hlNJBUe.jpg
―――――――――――――――――――
スカッ
雪美「…………」
早坂美玲「ちがうだろ! もっと右だ!」
柳瀬美由紀「えーっ! 違うよ、美玲ちゃん。雪美ちゃんはみゆきのくまさんを狙ったんだよ」
美玲「ウチはクマじゃなくてネコが欲しいんだ!」
雪美「……なんで…私……?」
美由紀「みゆき、北海道に居た頃からこういうところ行った事ないから」
美玲「ウチもクレーンゲームは得意じゃないからな」
雪美「……そう……」
美由紀「えへへっ、それにしても美玲ちゃんもカワイイ人形が欲しいんだね!」
雪美「……美玲…ぬいぐるみ……好きだから……」
美玲「な、なんだよ……ウチを珍しい物でも見るような目でみやがって……」
雪美「……そんなこと……ない……」
美由紀「そうだよねー、雪美ちゃん?」
美玲「……うぅ、もう怒ったぞーッ!」
ガチャガチャ!
雪美「……あっ……」
美由紀「だ、駄目だよ美玲ちゃん! そんなことしたらなにも取れないよ!」
ガシッ!
美由紀「わっ! 凄い!」
雪美「……二つ……取れた……」
美由紀「えへへっ、やったね! くまさんもねこさんも取れたよっ!」
美玲「べ、別に本気じゃないしッ! もー、それくらい分かれよッ!」
雪美「……美玲…上手……」 パチパチ
美玲「な、なんだよッ! ほ、褒めたってなんもでないぞッ!」
雪美「……美玲……代わって……?」
美由紀「みゆき、次はあのくまさんが欲しいなー!」
美玲「ま、まぁどうしてもって言うならとってやるけどッ!」
-----------
雪美「……その後は……取れなかった……」
P「最近のクレーンゲームは難しいからな」
雪美「……でも…美玲……調子悪い…だけだって……」
P「結構頑張ったの?」
雪美「……うん……最後は…店員さんが……くれた……」
P「なんで?」
雪美「……美玲…が……涙目…だったから……」
P「そ、そうか……」
早坂美玲(14)
http://i.imgur.com/i2SzwQU.jpg
柳瀬美由紀(14)
http://i.imgur.com/rYG2S5Q.jpg
―――――――――――――――――――
雪美「…………」
ツンツン
雪美「…………?」
白坂小梅「ゆ、雪美ちゃん……い、今暇……?」
雪美「……それなりに……」
小梅「や、やった……これ一緒にみ、見ませんか?」
本当にあった怖い怖いお話
雪美「……私…怖いの……だめ……」
小梅「だ、大丈夫……これは血とかな、内臓とか……でないから」
雪美「……そういう…問題じゃ……ない……」
小梅「うぅ……じゃ、じゃあどうしたら……?」
雪美「…………」
小梅「今日は……い、一緒に見てくれる人が…い、いなくて……」
雪美「……わかった……なんとか…する……」
小梅「えっ……ほ、本当ですか……?」
木場真奈美「全く……雪美に呼び出されたと思えばホラー映画の上映会とはね」
雪美「……真奈美が…いれば……安心……」
真奈美「人使いが荒いことだな、全く」
小梅「木場さん……あの、わ、私のワガママなんです……」
真奈美「あぁ、冗談だから気にする事は無い。たまにはこういうのも良いだろう」
小梅「えへへっ……よ、良かったです……」
雪美「……早速……見る……」
真奈美「雪美は大丈夫なのか?」
雪美「……こわい……でも…Pの写真……あるから…大丈夫……」
真奈美「そ、そうなのか……」
小梅「じ、じゃあ……再生します……」
ヒヒヒヒヒ! オバケダゾー!
「きゃっ……やだ……」
雪美「…………?」
小梅「ゆ、雪美ちゃん……どうしたの……?」
雪美「……ううん……」 フルフル
真奈美「…………」
バンッ! ギャーーーーー!
「こ、こわい……もうやだ……」
雪美「…………」 チラッ
真奈美「どうしたんだ? 雪美、さっきからチラチラ私を見て?」
雪美「……真奈美……こわい……?」
真奈美「ふふっ、バカを言うんじゃない」
小梅「ここから……もっとこ、怖くなる……」
雪美・真奈美「…………」
ブワッ! オバケダーーーー!!
「……グスッ……怖い……」
雪美「……さっきから……何か…聞こえる……」
真奈美「き、気のせいじゃないか?」
小梅「ゆ、幽霊……?」
-----------
P「結局泣いてたのって誰だったんだ……?」
雪美「……暗かったから…わからない……」
P「真相は全て闇の中か……」
雪美「……でも……私……」
P「どうかした?」
雪美「……ううん……」 フルフル
白坂小梅(13)
http://i.imgur.com/I0rgqb0.jpg
木場真奈美(25)
http://i.imgur.com/avJv7YQ.jpg
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます
今日はいったんここまで
またボチボチ書いていきます
―――――――――――――――――――
日下部若葉「これで完成です〜」
龍崎薫「わぁー、わかばちゃんすごーい!!」
若葉「ふふふ、オトナですから〜」
若葉「それに、ジグゾーパズルは得意なんですよ〜」
薫「えへへっ、次はなにをやってもらおうかなぁー!」
雪美「……若葉……」
若葉「雪美ちゃん? どうしたんですか〜?」
雪美「……私…これ……完成…させたい……」
薫「あれれ? これ、絵がかいてないよー?」
雪美「……うん……真っ白……」
若葉「ピースの数も凄く多いですね〜」
薫「これむずかしい?」
雪美「……凄く……だから…若葉に……」
若葉「ふふっ、ど〜んと任せてください〜!」
2時間後……
薫「zzzz……」
雪美「……若葉……大丈夫……?」
若葉「うぅ……大丈夫です〜……お、お姉さんですから……」
雪美「……汗……凄い……」
若葉「こ、ここは少し暑いですね〜」
雪美「……そう……?」
薫「ふぁー……あっ、わかばちゃん、ゆきみちゃん。完成した?」
雪美「……ううん……」
若葉「さっき、やっと合わさるピースが見つかりましたよ〜」
4時間後……
雪美「…………」
若葉「ふ、ふぅ……ゆきみちゃん、あとどれくらいですか〜?」
雪美「……これ…くらい……」 ジャラジャラ
薫「あうぅ……全然へってないよー!」
若葉「…………」
薫「わかばちゃん、だいじょうぶ?」
若葉「ど、どうしましょう〜……私、これ以上は……」 オロオロ
雪美「…………」
薫「ゆきみちゃん、どうしようー?」
雪美「……応援……頼もう……」
-----------
P「ミルクパズルか……完成したのか」
雪美「……うん……20人…くらいで……やった……」
P「ピース数が多いからそれでも苦戦しそうだな」
雪美「……8時間…で……完成……」
P「み、みんな根性あるな……」
雪美「……若葉……喜んで……泣いてた……」
P「もう……カワイイんだから!」
日下部若葉(20)
http://i.imgur.com/BxFtrDo.jpg
龍崎薫(9)
http://i.imgur.com/SxeJ7oY.jpg
―――――――――――――――――――
本田未央「本田未央ゲーム! いえ〜い!」
雪美「……いえーい……」
未央「本田!!」
黒川千秋「未央……」
未央・千秋「ミオミオ!」
雪美「……本田……」
千秋「飽きたわ……」
未央「はやっ!?」
雪美「……千秋……楽しく…ない……?」
千秋「そうじゃなくて、このゲームの意味が分からないのよ」
未央「あららー? ゲームに意味とか求めちゃいけないよーっ!」
千秋「それ以前にこれってまんまパクりじゃないかしら……?」
雪美「……パクリ……?」
未央「うー、それを言われると辛いなぁー!」
千秋「そうね、もうちょっとオリジナリティが溢れる方が良いと思う」
未央「オリジナルかー、ゆきみん。何か良いアイデアはあるかな?」
雪美「…………」 ピコン
千秋「なにか思いついたの?」
雪美「……こう…すれば……いい……」
未央「よーし、クジができたよーっ! じゃあいっせ―のーでで引いてね!」
「いっせーのーで!!」
雪美「……千秋……」
未央「私はゆきみん!」
千秋「未央になったわ……」
未央「……えっと……こんな…感じ……?」
雪美「……多分……合ってると……思うわ……」
千秋「くっ……えー、ゆきみんも千秋さんもー、もうちょっと頑張ってよー!」
未央「……私……がんばってるよ……」
千秋「そ、そんなことないよーっ! ミオミオがいっちばん、がんばってるんだからーっ!」
雪美「……未央は……そんなこと…言わないわ……」
千秋「ちょっと待ちなさいよ! なんで私だけ元気キャラなのよ!?」
未央「……そうは……言われても……メンバーが……」
雪美「……雪美は……元気よ……」
千秋「困ったわね……普段はこんな事やらないから」
未央「……それっぽく……すれば…良いよ……」
雪美「……もう……やめるのかしら……?」
千秋「私だってアイドルよ、やるからには妥協はしないわ」
雪美「……未央……あなたの実力……見せてもらうわ……」
未央「……がんばれー……」
千秋「……よしっ!」
千秋「今日は、思いっきり楽しんじゃおうっ♪ あ、でもでも、やりすぎだったら教えてね? さー、楽しむぞー♪」
未央「おっ、これは凄いねーっ! そっくりだよ!」
雪美「……千秋……似てる……」
ガチャッ
卯月「……えっと、未央ちゃん?」
千秋「……卯月、今のは忘れなさい」
-----------
P「キャラを交換したのか」
雪美「……うん……楽しかった……」
P「でも、さっきのを聞く限り雪美ってそんなに変わってないよな」
雪美「……そう……?」
P(口調は変えれても、この独特の間は変えれないからか……)
雪美「……Pは……元気な…方が……好き……?」
P「俺は今の雪美ままで充分だよ」
本田未央(15)
http://i.imgur.com/kh5TlPI.jpg
黒川千秋(20)
http://i.imgur.com/k6egljs.jpg
―――――――――――――――――――
水本ゆかり「できれば、周りの雑音が聞こえなくなるのはありませんか?」
多田李衣菜「んー、それならこれかな? へへへ、これは中々オススメだよ!」
雪美「……なに……してるの……?」
李衣菜「あっ、雪美ちゃん」
ゆかり「今、事務所でクラシックを聞こうと思って李衣菜さんのヘッドホンを貸してもらおうと思ってたんです」
李衣菜「雪美ちゃんも必要なら貸してあげるよっ!」
雪美「……いっぱい……ある……」
ゆかり「そうなんです、どれにしようか迷ってしまって……」
李衣菜「ふっふっふ、良いロックを聞くには良いヘッドホンからってことで!」
雪美「……私も……みて……いい……?」
李衣菜「うん! どうぞどうぞ、好きなだけ見てね!」
雪美「……これ……ぶかぶか……」
ゆかり「ふふっ、それは雪美ちゃんにはサイズ的に大きいですね」
雪美「……李衣菜……これ……どんなの…なの……?」
李衣菜「えっ? あー、それは首にかけるよう!」
ゆかり「く、首にかけるよう?」
雪美「……そう……こうすれば…良いの……」
李衣菜「おっ、良い感じだね! 雪美ちゃんもロックな感じがするよ!」
ゆかり「は、はぁ……」
雪美「……李衣菜……他にも……ある……?」
李衣菜「へへっ、そう聞かれると思ってた! 家にはまだまだいっぱいあるよ!」
雪美「……じゃあ……今度…ゆかりと……遊びに…いく……」
ゆかり(これ以上いっぱいヘッドホンのある家ってどういう感じなんだろう……)
------ 李衣菜の家
李衣菜「いらっしゃーい!」
ゆかり「凄い、色んなアーティストのポスターにCD……」
李衣菜「へへっ、カッコいいでしょ?」
雪美「……あれが……ヘッドホン……?」
李衣菜「そうそう、私の大事なコレクション!」
ゆかり「あっ、あれって新しく出てたやつですよね、確か……」
李衣菜「うん、とっても音が良く聞こえるやつだよ!」
ゆかり「…………」
雪美「……あっち…は……?」
李衣菜「あっちは……音の聞こえ具合はイマイチだけど形がロックかな」
ゆかり「ろ、ロック……?」
李衣菜「ゆかりちゃん、もしかしてロックってあんまりよくわかってない?」
ゆかり「は、はい……お恥ずかしい話ですけど」
雪美「……私…も……」
李衣菜「へへっ、二人ともまだまだだね! このリーナがロックとは何かを教えてあげましょう!」
雪美「……ロック…って……なに……?」
李衣菜「えーと……カッコよさ? とかだよねゆかりちゃん?」
ゆかり「わ、私に聞かれても……」
李衣菜「ま、まぁまぁ……好きなヘッドホンを選ぶと良いよ!」
雪美「……おすすめ…は……あるの……?」
李衣菜「んー、それならこれとかかなぁ?」
ゆかり「あっ、これって音質が凄くクリアに聞こえるやつですよね!」
李衣菜(えっ? そ、そうなの……?)
ゆかり「何て言いましたっけ、この機能……」
李衣菜「あ、あははっ……機能はあんまり気にせず自分の好きなので良いよ!」
雪美「……あそこに……あるのは……どんな…感じ……?」
李衣菜「……えーっと、これが良く聞こえるやつ、これがまぁまぁ聞こえるやつ、あれがカッコいいやつ……」
ゆかり(そ、そういう覚え方してるんだ……)
-----------
P「へぇー、そんなにコレクションがあるんだな」
雪美「……うん……私も……貸して…もらった……」
P「良いヘッドホンはやっぱり違うみたいだな、でも外では危ないから付けないようにな」
雪美「……大丈夫……首に…かける……だけだから……」
P「……そっちの用途で使うつもりだったのか」
多田李衣菜(17)
http://i.imgur.com/DNNP7Ci.jpg
水本ゆかり(15)
http://i.imgur.com/ctoM9Fg.jpg
―――――――――――――――――――
緒方智絵里「わ……わたしがお祭りの主役なんて……」
雪美「……智絵里……がんばって……」
松本沙理奈「せっかくの夏祭りなんだから思い切り楽しまないとねっ!」
智絵里「さ、沙理奈さんの衣装……凄いです!」
沙理奈「イェース! アタシのエロカワ衣装で、みんなを熱くしてア・ゲ・ル!」
雪美「……二人とも……浴衣…が……ミニ……」
智絵里「……すーすー…します……」
沙理奈「雪美ちゃんは浴衣着ないの?」
雪美「……私…は……別に…いい……」
智絵里「うぅ……なんだか恥ずかしいです……プロデューサーさんも見てるのかな?」
沙理奈「うふふっ、智絵里ちゃん。なに顔赤くしてるの〜?」
智絵里「あっ、えっと……ちゃんと見てくれてるのかなって……」
雪美「……うん……Pが…連れてくるって……言ってたから…大丈夫……」
智絵里「雪美ちゃん……良かった……」
沙理奈「うーん、呼ばれないと来ないなんて鈍感なプロデューサーね……」
智絵里「そ、そんなことないですよ……」
沙理奈「ま、時間もある事だし、LIVEまで少し出店を回りましょうか」
雪美「……うん……行こう……」
智絵里「えへへっ、私も少し回ってみたかったんです♪」
沙理奈「じゃあ、ちゃっちゃっと行きましょうか!」
沙理奈「あっ、あったあった! お祭りと言えばコレよねぇ」
智絵里「これって……」
沙理奈「チョコバナナ! アタシ好きなのよねぇ。バナナだけでもおいしいのに、チョコ付きなんて最高じゃない?」
雪美「……私…も……好き……」
沙理奈「はい、ちゃんと雪美ちゃんと智絵里ちゃんの分もあるよっ」
智絵里「わぁっ、ありがとうございます!」
雪美「……沙理奈……ありがと……」
沙理奈「あーん、パクッ。はむはむ……」
智絵里「あ、あの……雪美ちゃん?」 ヒソヒソ
雪美「…………?」
智絵里「な、なんだかわたしたちさっきから……凄く注目されてないですか……?」 ヒソヒソ
雪美「…………」 キョロキョロ
沙理奈「あー、汗ばむよね〜、い・ろ・い・ろと♪」 パタパタ
智絵里「ほ、ほら……あの人達にみられて……」 ヒソヒソ
雪美「…………」
沙理奈「どうしたの? 雪美ちゃん」
雪美「……沙理奈……ゆうわく…だめ……」
沙理奈「やりすぎ?」
雪美「……うん……」
沙理奈「うふふっ、そろそろ止めとこうかな。ちょっとハメ外しすぎたね」
雪美「……智絵里……これで……大丈夫……」
智絵里「あっ、何だか視線を感じなくなりました……」
沙理奈「せっかく浴衣着たんだから、見てもらいたかったのよねぇ」
雪美「……それは……また…今度……」
沙理奈「そうしよっかなぁ」
智絵里「えへへっ、これで安心して食べれます……」
沙理奈「智絵里ちゃんもゆっくり食べてて良いからねぇ」
智絵里「はい……え、えへへ」
沙理奈「そう言えば智絵里ちゃんは今日のLIVEで何か新しい事するんだっけ?」
雪美「……そう……なの……?」
智絵里「えと……そ、そうなんです……」
沙理奈「へぇー、それは面白そう〜♪ アタシ、今ちょっと見てみたいなぁ〜」
雪美「…………」 モグモグ
智絵里「そんな、見せるようなものじゃ……」
沙理奈「うふふっ、一回だけ、こっそりで良いからさぁ〜」
雪美「……私…も……見て…みたい……」 モグモグ
智絵里「じゃ、じゃあ……ちょっとだけがんばるから……見守っててください」
雪美「……うん……」
智絵里「いぇいっ、ですっ……え、えへへ」
ウォォォォォォォ!! ちえりん! ちえりん!
雪美「…………」
智絵里「あわわ……さ、沙理奈さん!」
沙理奈「ど、どこにこんなに人が潜んでたの!?」
智絵里「あうぅ……ゆ、雪美ちゃん。ど、どうしよう……!?」 グイグイ
雪美「……智絵里……苦しい……」
-----------
P「アイドル3人で祭りにいれば目立つもんだよ」
雪美「……うん……その後…大変……だった……」
P「何かあったのか?」
雪美「……智絵里…が……慌てて……ずっと……グイグイ…されてた……」
P「まぁ、いきなりそんなんになるとパニくるよな……」
緒方智絵里(16)
http://i.imgur.com/QPwObyi.jpg
松本沙理奈(22)
http://i.imgur.com/6hVBQAz.jpg
―――――――――――――――――――
バリッ
雪美「……あっ……」
西島櫂「ああっ、そんなに荒っぽくやると駄目だよ」
雪美「……むずかしい……」
櫂「金魚すくいはこうやって……逃がすか金魚っ! えいっ!」
雪美「……とれた……」
櫂「はい、まず1匹ー!!」
雪美「……櫂……上手……」
櫂「金魚すくい、じつは得意なんだよね。あたし水泳してるから、魚の泳ぎたい方向がわかるっていうかさ」
櫂「浴衣で少しぐらい動きにくても、なんとかなるって! せーの、ヨッと!! おーし!」
雪美「……どうしたら……上手に…なれるの……?」
櫂「そうだね、金魚すくいのコツは見る、すくう、落とさない!」
雪美「……そう……」
櫂「ね? 簡単でしょ?」
雪美「……がんばってみる……」
翌日……
桃井あずき「……次の作戦はどうしよっかなぁー」
雪美「……あずき……」
あずき「雪美ちゃん、あずきに何か用かな?」
雪美「……うん……あずき……金魚すくい……得意……?」
あずき「!?」 バンッ!
雪美「!?」 ビクッ!
あずき「……ふふっ、雪美ちゃんも人が悪いよ? 金魚すくいと言えばあずきだよっ!」
雪美「……そう……なの……」
あずき「そうそう、金魚すくいが趣味なのにまったくピックアップされなくてあずきも困ってたの!」
あずき「何か忘れさられてるんじゃないかなぁーって……」
雪美「……そんな…こと……ない……」
あずき「えへへっ、雪美ちゃんはちゃんと覚えててくれたんだね!」
あずき「……で、雪美ちゃんは金魚すくいの何を知りたいの? あっ、作戦立てた方が良い?」
雪美「……作戦…は……いい……」
あずき「そっかぁー、じゃあ何かやりたいことがあるのかな?」
雪美「……うん……櫂…みたいに……上手に…なりたい……」
あずき「櫂? 西島さんも金魚すくい得意なの?」
雪美「……上手……」
あずき「…………」
雪美「……どう…したの……?」
あずき「雪美ちゃん、こんな事してる場合じゃないよっ! これは頂上決戦大作戦だよっ!」
雪美「…………」
そして……
雪美「……ルール…は……多く…すくった方の……勝ち……」
あずき「えへへっ、シンプルな勝負だね!」
櫂「へぇー、あたし以外にも得意な子がいたんだね」
あずき「悪いけど、この勝負はあずきがいただくよっ!」
櫂「水にまつわる勝負ならあたしも負けるわけにはいかないんだよね!」
雪美「……じゃあ……はじめ……」
櫂「見えたっ、いただき!!」
あずき「はやいっ!? これはあずきも遊んでられないよっ!」
バリッ
雪美「……おじさん……もう一回……」
「はい、どうぞ」
あずき「……ここはあの手を使わせてもらうよっ!」
櫂「2匹同時すくい!? なんて技術力!!」
バリッ
雪美「……もう一枚……ちょうだい……」
「はい、どうぞ」
あずき(正直甘く見てたよ……ここまで凄い人がいるなんて……)
櫂(あずきちゃんの動きは普通の人とレベルが違うね……)
バリッ
雪美「…………」
-----------
P「金魚すくいって俺もあんまりうまくないんだよな」
雪美「……P…も……今度…いこ……?」
P「あずき達とはいかないのか?」
雪美「……2人とも……すくいすぎて……出禁…だって……」
P「ど、どんだけすくったんだ……」
西島櫂(19)
http://i.imgur.com/JdJmjgf.jpg
桃井あずき(15)
http://i.imgur.com/FGSqkHb.jpg
―――――――――――――――――――
衛藤美紗希「はぁ……いい恋したぁい……」
雪美「……いい……恋……?」
美紗希「雪美ちゃんもこのミュージカル見てよぉ」
美紗希「うぅ……2人の恋物語、ちょー泣けるぅ! あたし途中から泣きっぱだったぁ」
雪美「……そう……」
美紗希「ミュージカルって、演技の勉強って感じですごく良くないぃ?」
雪美「……うん……私…も……みてみる……」
美紗希「あたしもあのミュージカルの主役みたいにドラマチックな恋したり出来るかなぁ?」
雪美「……美紗希は……好きな…人……いるの……?」
美紗希「はぁ……それがまだいないんだよねぇ……」
雪美「…………」
美紗希「ねぇねぇ、雪美ちゃんもコイバナとか……ってPさんだよねぇ、雪美ちゃんは」
雪美「……うん……」
美紗希「あたしももっと女子力を磨いていかないとなぁ……」
雪美「……女子力……?」
美紗希「うん、やっぱり王子様に振り向いてもらうにはまずは注目されないとぉ」
雪美「……どう…するの……?」
美紗希「そうねぇ、やっぱりみんながあたしにクギヅケになるくらい魅力的になるのが一番かなぁ」
雪美「……魅力的……」
松山久美子「えっ? 魅力的になりたい?」
雪美「……うん……久美子……何か……知ってる……?」
久美子「それはキレイになりたいって事なの?」
雪美「……そんな……感じ……」
久美子「ふふっ、雪美ちゃんは今でも十分可愛いのにキレイになりたいなんてね」
雪美「……私……女子力……アップ…する……」
久美子「女子力……そうだね、ピアノをやってみるとか。良かったら教えてあげるけど」
雪美「…………」 フルフル
久美子「そっか、雪美ちゃんならピアノ似合うと思ったんだけどね」
雪美「……他に……何か…ある……?」
久美子「……そうね、本当にキレイな人って言うのは目が違うみたいだよ」
雪美「……目……」
久美子「うん、雰囲気もそうだけど……美人に見られるとたじろいじゃう男の人って多いでしょ♪」
雪美「……たしかに……」
久美子「礼子さんとか、レナさんとかあんな雰囲気って魅力的に感じるかな」
雪美「…………」
久美子「雪美ちゃんもまずは目ヂカラから意識して見たらどう?」
雪美「……目ヂカラ……」
久美子「そうそう、見るだけで男の人をクギヅケにしちゃう目の力!」
雪美「……がんばる……」
久美子「ふふっ、私も頑張ろうかな。一緒にキレイになろうね!」
雪美「……うん……」
-----------
P「魅力的ねぇ、難しいもんだな」
雪美(Pを……釘づけ…にする……目ヂカラ……)
P「どうしたんだ、雪美?」
雪美「…………」 パチン☆
P「……急に片目を閉じて、目にゴミでも入ったのか?」
雪美「…………!」 ポカポカポカ
P「い、痛いよ! なんで急にポカポカ殴ってくるんだ!?」
衛藤美紗希(22)
http://i.imgur.com/IAG0mHS.jpg
松山久美子(21)
http://i.imgur.com/HwtwedI.jpg
―――――――――――――――――――
望月聖「大きな……絵…ですね」
古澤頼子「聖ちゃんにはこういう印象派の絵画がおすすめ、かな……」
雪美「……頼子…これ……何の…絵……なの……?」
頼子「これは夜の港を描いた絵なの」
聖「月の色が……とっても…きれい……です」
雪美「…………」
頼子「こういう風に光の色なんかを表現しようとしているのが特徴だから……」
雪美「……そう…なの……」
聖「色々……あるん…ですね……」
頼子「ふふっ、こういうのは頭で考えるより素直に綺麗って思える気持ちが大事だと思うかな」
雪美「……頼子…は……描けるの……?」
頼子「……ううん、私は見る専門だから」
聖「でも、頼子さん……とても…詳しい…です……」
頼子「私は絵画や美術が好きなだけで……」
頼子「聖ちゃんも、雪美ちゃんも自分の感じるままに楽しんでくれたらいいかな……」
聖「私……あの絵……好き…です……」
雪美「……お嫁さん……」
頼子「あれは、草原での結婚式を描いた絵ですね」
聖「うん……とても…幸せそうで……」
聖「雪美さんは……どんなのが……良い…ですか……?」
雪美「……あれ……」
頼子「天使の絵……雪美ちゃんは天使が好きなの?」
雪美「……聖に……似てる……」
聖「わ、私……ですか……」
雪美「……うん……あっちは……頼子……」
頼子「怪盗の絵……」
雪美「…………」
聖「私……あんなに……壮大じゃ……ないです……」
頼子「私も怪盗ってイメージじゃ……」
雪美「……そう……」
数日後…… LIVEバトル会場
雪美「……今日も……がんばろう……」
聖「はい……がんばり…ます……」
頼子「……フフ、お手柔らかに」
雪美「……聖…は……今日は…どう…するの……?」
聖「えっと……サビの所で上から……ライトアップで…舞い降りてきます……」
雪美「……頼子…は……?」
頼子「私は1曲目が終わった後に、暗転と同時に登場みたい……」
雪美「……わかった…行こう……」
聖「世界中の人達が……幸せになれるくらい……響かせて…歌うの……」
頼子「誰かに奪われるくらいなら私が奪ってみせる……たった一つ大切な……」
雪美「…………」
-----------
P「イメージって自分じゃ気づかないものだよな」
雪美「……二人とも……すごい…から……」
P「聖は大人しいからそれくらいやって丁度良いってのもあるけどな」
雪美「……P……私…にも……なにか……ある……?」
P「うーん、女王様キャラで登場してみるとか?」
雪美「……P…に……命令すれば……良いの……?」
P「……冗談だ、今のやっぱなしで」
望月聖(13)
http://i.imgur.com/RDjNlgx.jpg
http://i.imgur.com/UZwJ2KI.jpg
古澤頼子(17)
http://i.imgur.com/OBOigcJ.jpg
http://i.imgur.com/fspo6TA.jpg
―――――――――――――――――――
村松さくら「新婚のお家は、キッチンもトイレもお風呂も全部ピンクがいいなぁ♪」
雪美「……私……ネコ柄…が……いい……」
ガチャッ
高垣楓「お疲れさまです……あら?」
さくら「あっ、楓さんお帰りなさぁい!」
雪美「……楓……お帰り……」
楓「はい、ただいま。二人だけなのかしら?」
雪美「……うん……」
楓「ふふっ、そう。今日は何をしていたの?」
さくら「えっへへー、これですよぉ!」
流行最先端! 新婚のお家!
楓「新婚……まだ二人には早いんじゃないかな?」
さくら「ぶー、そんな事ありませんよぉ! 今からいーっぱい勉強しておくんですぅ!」
雪美「……家……大事…だから……」
楓「ふふっ、じゃあ私も少し見せてもらって良いかしら?」
雪美「……うん……」
さくら「あのぉ、楓さん。花嫁修業って何したらいいんですかぁ? やっぱお料理?」
楓「そうね、家事を一通りできるようにしておけば良いと思うけど」
雪美「……むずかしそう……」
さくら「うぅ……わたし、お料理も家計も全然うまくできないしぃ……」
さくら「わたしでも、お嫁さんにもらってくれる素敵な人、いるかなぁ?」
楓「ふふっ、大丈夫よ。さくらちゃんは可愛いからきっと素敵なお婿さんが見つかるわ」
雪美「……うん……私…も……そう…思う……」
さくら「雪美ちゃん、楓さん……ありがとうございますぅ!」
雪美「……私…も……がんばる……」
楓「それならキッチンはキチンとね……ふふっ」 ボソッ
雪美「…………」 チラッ
さくら「そう言えば、楓さんはお料理もお洗濯も完璧なんですよねぇ?」
楓「私は一人暮らしが長いからそこら辺は自然と身に着いたかな」
雪美「……楓……さっきから……手に持ってる……袋……なに……?」
楓「これですか? ふふっ、夜に晩酌でもしようと思っておつまみです」
さくら「あれぇ? お料理できるのに買ってくるんですかぁ?」
楓「家で作るには手間がかかるものは出来合いを買ってきた方が良いの」
雪美「……焼き鳥……美味しそう……」
さくら「わぁー、いっぱいあるんですねぇ」
楓「今日は焼き鳥屋さんにいった気分を味わおうと思って」
さくら「こういうのができるせんぎょー主婦? がいいなぁ♪」
雪美「……楓……なんでも…できる……」
楓「専業主婦はオススメしまセンギョー……ふふっ」 ボソッ
雪美「…………」 チラッ
楓「みんなご飯まだなら少しつまみますか?」
さくら「えっ? 良いんですかぁ?」
楓「えぇ、お酒じゃ無くてジュースで晩酌しないかしら?」
雪美「……うん……やってみたい……」
楓「ふふっ、じゃあ早速用意しましょうか」
さくら「えっへへー、楽しみですぅ!」
-----------
ガチャッ
和久井留美「お疲れ様、今戻ったわ」
楓「雪美ちゃん、そこのつくねをとってもらって良い?」
雪美「……うん……」
さくら「このチキン南蛮はオレンジジュースにとってもあいますぅ!」
留美(えっ? な、なに……この居酒屋みたいな雰囲気……)
-----------
雪美「……P…は……どんな…お嫁さんが……良い……?」
P「んー、可愛くて気立てが良くて、俺の一番の理解者でいてくれる人かなぁ」
雪美「……わかった……私……楓に……花嫁修業…してもらう……」
P「花嫁修業? 流石に10歳からは早くないか?」
雪美「……大丈夫……もう…覚えて……きたから……」
P「は、はぁ……何か覚えたのか?」
雪美「……キッチンは……キチンと……」
P「それを真っ先に覚えてどうするんだ……」
村松さくら(15)
http://i.imgur.com/2xJh5mW.jpg
高垣楓(25)
http://i.imgur.com/ebUedM0.jpg
ちょっと休憩するのでいったんここまでです
後10人くらいなので今日中には終わるかも
―――――――――――――――――――
千川ちひろ「よいしょっと……」 ドサッ
雪美「……ちひろ……これ…なに……?」
ちひろ「雪美ちゃん、これはプロデューサーさん達が注文したスタドリとかなの」
雪美「……スタドリ……」
ちひろ「えーっと、スタドリにエナドリ、後は高級かき氷かな」
雪美「……かき氷……あるの……?」
ちひろ「うん、今度のイベントで必要らしいの。変な話よね」
雪美「……美味しそう……」
ちひろ「あっ、これは……」
雪美「……どう…したの……?」
ちひろ「新製品のサンプルみたい、スタミナドリンクのイチゴ味だって」
雪美「…………!」 ピクン
ちひろ「味を変えてもそんなに意味は無いとは思うんだけど……」
雪美「……ちひろ……私…飲んで……みたい……」
ちひろ「えっ? そうね、サンプルはいっぱいあるから私達でちょっと試してみましょうか!」
雪美「……うん……」
雪美「……この…ジュースは……?」
ちひろ「これは微炭酸エナドリね。炭酸入れると数が飲めないような気がするけど……」
雪美「……P……エナドリ……美味しくないって……」
ちひろ「Pさんが? そう言えばPさんはあんまりこういうの飲まなかったわね」
雪美「……うん……」
ちひろ「今回はそんな人達にも飲んでもらえるようにって意味合いもあるみたい」
雪美「……そう…なの……」
ちひろ「そうだ、雪美ちゃん。かき氷は食べるかしら?」
雪美「……食べる……」
ちひろ「ふふっ、はいどうぞ。余ってるから私達でちょっと頂いちゃいましょう」
雪美「……美味しい……」 モグモグ
ちひろ「うーん、たまにはこういう冷たいのも良いわね」 モグモグ
雪美「……でも……これ…何に使うの……?」 モグモグ
ちひろ「今度のプロデュースに必要みたいよ」 モグモグ
雪美「……プロデュース……」
ちひろ「この前は和菓子、昔はおせちなんてのもあったわ」
雪美「……そう言えば…みりあ……いっぱい…おせち……食べたって……」
ちひろ「ホント、プロデューサーさん達のプロデュース術って謎よね……」
-----------
P「……まぁ、こればっかりは色々あるんだよ」
雪美「……なんで……かき氷…食べるの……?」
P「話しかけられたら食べるとコミュニケーションが上手くいくんだ」
雪美「……そう…なの……」
P「あぁ、俺も理由はよくわからないけど」
雪美「……お腹……いっぱいに…ならないの……?」
P「それもよくわからないけど大丈夫みたいだ」
雪美「……P…って……不思議……」
P「こればっかりは俺も自分でそう思うな……」
―――――――――――――――――――
雪美「……車…いっぱい……」
原田美世「ふふっ、Pさんも来ればよかったのにね」
雪美「……美世…は……よく来るの……?」
美世「うん、やっぱりモーターショーって興奮するよね!」
雪美「……早く……色々…見よう……」
美世「はしゃがなくても車は逃げないよ」
雪美「……でも…楽しそう……」
美世「ふふっ、雪美ちゃんはこういう所はあんまり来ないかな?」
雪美「……うん……」
美世「じゃあ、今日はいっぱい見て行くと良いよ、雪美ちゃんも車に興味を持ってくれると嬉しいな!」
雪美「……美世……車……好き……?」
美世「小さい頃に赤いスポーツカーを見て、一目で恋しちゃったんだ♪ それからはずっとこんな感じ」
雪美「……そう……」
美世「あっ、でもバイクも好きだよ。だからモーターショーは私にとっては最高の遊び場なんだ」
雪美「…………」
美世「どうしたの?」
雪美「……あれ……美世…の車に……似てる……」
美世「……あれは!」
雪美「……なにか……あるの……?」
美世「試乗、今空いているから早く行こう!!」
雪美「……美世……いそがなくても……車……にげない……」
4時間後……
美世「……も、もう一回良いかな?」
雪美「……駄目……」
美世「ゆ、雪美ちゃん! お願い、一生のお願いだから!!」
雪美「……それ…3回目……」
美世「うぅ……Pさんと同じ事言うんだね」
雪美「……行こう……」
ズルズル
美世「ひ、引っ張らないで! お願い! 後一回だけで良いから試乗させて!」
-----------
美世「うぅ……後一回だけ乗りたかったなぁ」
雪美「……美世……これ…あげる……」
美世「えっ? これって、車のサブレ?」
雪美「……うん……買った……」
美世「ふふっ、ありがとう雪美ちゃん!」
雪美「……美味しい……?」
美世「うん、でも車の形してると食べるの勿体無いね!」 モグモグ
-----------
P「美世はなかなか諦めないからなぁ」
雪美「……引きずるの……大変…だった……」
P「その後はどうしたんだ?」
雪美「……美世が……バイク…も……みたいって……」
P「へぇー、見に行ったんだ」
雪美「……遅くなるから……ちょっとだけ……」
P(ど、どっちが保護者かわからないな……)
原田美世(20)
http://i.imgur.com/WBfecgl.jpg
―――――――――――――――――――
雪美「…………」
P「あれ? どうしたんだ?」
雪美「……おわり……」
P「残念、もう終わりなのか。終わってみるとあっという間だったな……」
雪美「……うん……」
P「…………」
雪美「……P……私の…顔……何か…ついてる……?」
P「……いや、別になんにも無いよ」
雪美「……P……嬉しそう……」
P「ははっ、雪美が楽しそうだからな」
雪美「……P…が……喜んでくれる…なら……私…嬉しい……」
P「……おっと、もうこんな時間なんだな」
雪美「……夕方……」
P「そろそろ雪美も帰るか? 送って行くけど?」
雪美「……うん……」
P「じゃあ、行くとするか」
雪美「…………」
P「どうしたんだ?」
雪美「……P……」
P「……あー、今日は車が無いから歩きで送ることになるけど大丈夫だよな」
雪美「……うん……!」 ニコッ
P「よしっ、行こうか」
雪美「……P……手…繋いで……」
P「ほらっ、危ないから離すなよ」 ギュッ
雪美「……大丈夫……はなさない…から……」
P「さっ、帰りに何か食べて帰りますか」
雪美「……うん……一緒に…いこ……」
今日はここまで
これで本編は終わりだけど
エキストラコミュのゆきみんが可愛すぎたので
おまけをちょっと書いて終わりにします
―――――――――――――――――――
おまけ 数日後……
P「花火ともなると流石に混んでるか……」
雪美「浴衣……浴衣……浴衣で…お出かけ……ふふっ」
P「それにしても雪美が浴衣を着るなんて珍しい、でも似合ってるな」
雪美「これ……選んだ……。P…好きかなって……」
雪美「P……もっと……浴衣…見て……」
P「心配しなくてもちゃんと見てるよ」
雪美「……うん……ありがと……」
P「さっ、さっさと撮影終わらせて遊んで帰ろうか」
雪美「……わかった……」
P「……ふぅ、それにしても今日は少し暑いな」
雪美「…………」
P「雪美、大丈夫か?」
雪美「夏……暑い……すこし……にがて……。暑いと………ふらふら……」
P「じゃあ、ほらっ。これを食べて少し涼むと良い」
雪美「……これ……」
P「かき氷だよ、高級じゃないけど」
雪美「ふふっ……やっぱり…Pと…一緒なら……がんばれる……」
P「やっぱり夏と言えばかき氷だ」 モグモグ
雪美「……P…べろが……緑……」 モグモグ
P「メロン味だからな、雪美はイチゴ味だからあんまり変わらないか」 モグモグ
雪美「……痛い……」 キーン
P「ははっ、そんなに急いで食べたら頭が痛くなるからゆっくりな」
雪美「……そうする……」
P「そう言えば、今日はペロは連れてきてないのか?」
雪美「今日……ペロ…お留守番……本当は……一緒……よかった……」
P「なるほどね、まぁ人が多いし仕方ないか……」
雪美「……うん……ペロも…暑いの…ダメ………P…おうちに…見に……来て……」
P「そうだな、また遊びに行くよ」
雪美「……いつでも……きて……」
P「ははっ、雪美の家に行くのもこれで何回目になるだろうな」
雪美「…………」
P「ん? 急に立ち止まってどうしたんだ?」
雪美「……P……ペロ…見つけた……」
P「それは……風鈴か」
雪美「ほら…そっくり……。これ…よろこぶ……?」
P「友達が増えてペロも喜ぶんじゃないかな」
雪美「……そう……」
P「……すいませーん、この風鈴貰えますか?」
雪美「……P…買ってくれるの……?」
P「ま、記念にこれくらいは良いだろう」
ギュッ
雪美「……ありがと……ずっと…大切に……するから……」
P「ははっ、風鈴一つで大げさだよ」
雪美「……ペロ……あたらしい…友達…ふえた…ふふっ……」
ドーン ドーン ドーン
P「おっ、花火が始まったな」
雪美「…………」
P「これだけ大きいとこんなところからでもよく見えるな」
雪美「花火……どーん……大きい音…ちょっと……こわい……」
P「あぁ、あれだけでかい花火だと音も凄いな」
雪美「P…大丈夫……?」
P「俺は別に大丈夫だよ」
雪美「…………」
P「耳ふさぐほど怖い物なのか……?」
雪美「……しまった……耳…ふさぐと…Pの声……聞こえない……」
P「音も花火の良い所さ、聞いておかないともったいないぞ」
雪美「……じゃあ……Pと…一緒に……慣れる……がんばる……」
P「…………」
雪美「…………?」
P「……ほら、手を繋いでおけば怖くないだろ?」 ギュッ
雪美「……うん……」 ニコッ
P「そう言えば、雪美とこうやって花火を見るのは初めてだな」
雪美「……花火…空…きれい……大きいのも…小さいのも…みんな…キラキラ……」
P「まだ時間はあるからゆっくりして行こうか」
雪美「……私…このまま……ずっと…見てたい……」
撮影終了後……
P「お疲れさま、雪美」
雪美「……うん…大丈夫……」
P「今日はこれで終わりだから、後はゆっくり屋台でも見て帰ろうか」
雪美「……撮影……上手に…できた……」
雪美「……きれいに……花火……一緒……撮れたって……」
P「あぁ、良い感じに撮影できていたな」
雪美「……撮影……きれい……浴衣…ほめられた……」
P「新しい衣装だけど、凄く好評みたいで良かったよ」
雪美「…………」
P「ん?」
雪美「……Pも……褒める……?」
P「そうだな、今日の雪美はとっても綺麗だよ」
雪美「……P……ほめる……うん……よかった……」
P「これでまた雪美の人気もアップだな」
雪美「……P…もっと…プロデュース………いいよ……」
P「……言われなくてもそのつもりさ」
雪美「……ふふっ……これからも…ずっと…ずっと…Pと……一緒……イイ……?」
P「それなら俺も頑張って行かないとな」
雪美「……大丈夫……一緒なら……がんばれる……」
P「……がんばろうな、雪美」
雪美「……まかせて……」 ニコッ
おわり
佐城雪美(10)
画像は>>406さんに貼って頂きましたのでそれで
ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます
これでこの話は終わりです
ネタを考えるのにかなり悩んだので
短い話でオチを付けられる人って本当に凄いと思った
ちょっとハイパー10歳児になっちゃったけど
少しでも雪美を可愛いと思ってもらえる人が増えたら幸いです
このスレはHTML化依頼を出しておきます
雪美「……私…最近……色んな人に……会った……」
P「そう言えば何かしら出かけてる事が多かったな」
雪美「……うん……楽しかった……」
P「へぇー、良い事じゃないか」
雪美「……いっぱい…遊んで……貰った……」
P「良かったら聞かせてよ」
雪美「……わかった……」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370784428
佐城雪美(10)
http://i.imgur.com/DZ8ORbA.jpg
http://i.imgur.com/TrsChiw.jpg
―――――――――――――――――――
三村かな子「みんな、準備はできましたか?」
大原みちる「あははー! いつでもおっけー!」
椎名法子「お手伝いお願いね、雪美ちゃん! チームワークでっ!」
雪美「……うん……」
かな子「じゃあ、美味しそうなケーキのレシピを見つけたのでケーキを作りましょう」
みちる「実家のお手伝いをしてるので、あたしもパン作れるんですよ!」
法子「ドーナツ作りなら任せてよっ!」
雪美「…………?」
法子「雪美ちゃん、どうしたのかな?」
雪美「……何…作るの……?」
みちる「もちろんパン! 美味しいパンはそのままでウマイ!」
かな子「えっ!? さっき、今日はケーキ作るって……」
法子「あたしはドーナツ作る気満々だったんだけど!?」
雪美「……どれか……1つ……」
みちる・かな子・法子「…………」
みちる「パン!」
法子「ドーナツ!」
かな子「ケーキ!」
雪美「……はい……」
かな子「どうしたの? 雪美ちゃん?」
雪美「……ドーナツの形の…パンケーキ……作れば……良いと…思う…」
みちる「…………」
かな子・法子・みちる「それだ!!」
-----------
P「それで納得してくれたんだ……」
雪美「……満足…してくれた……」
P「で、雪美もそれを食べたのか?」
雪美「……クッキー…美味しかった……」
P「いいね、俺は雪美のそういう所が好きだよ」
三村かな子(17)
http://i.imgur.com/Ase0MOi.jpg
大原みちる(15)
http://i.imgur.com/sYVTEBP.jpg
椎名法子(13)
http://i.imgur.com/S6zoolx.jpg
―――――――――――――――――――
鷹富士茄子「みなさんとこうして参拝できるなんて、今日は良い日ですね」
雪美「……でも…人……多い……」
道明寺歌鈴「混んでますから仕方ないですよ。雪美ちゃん、はぐれないように気をつけて下さいねっ!」
雪美「……うん……」
歌鈴「ふぇっ!?」
ドテッ
茄子「だ、大丈夫ですか?」
歌鈴「いたた……ちょっとつまづいて……あれ、こんな所にお金が……」
雪美「……500円……」
茄子「幸運に恵まれたみたいですね♪」
歌鈴「えへへっ、ラッキーですけど後で交番に届けておきますね」
雪美「……前が…見えなくなってきた……」
茄子「私でも見えないですね、いつの間にこんなに人が……」
歌鈴「あわわ……茄子さん! 雪美ちゃん! 助けてー!?」
雪美「……歌鈴が…どんどん……前に……」
茄子「い、いけない! 人ごみに飲まれてるみたいですね!」
「おめでとうございます! 滑り込みであなたが1万人目の来場者です!!」
歌鈴「ふぇっ!?」
茄子「な、なんなんでしょう?」
雪美「……歌鈴…なんか……当たった…みたい……」
歌鈴「なんか、いっぱい景品もらっちゃったんですけど……」
茄子「ふふっ、おめでとうございます。良かったですね」
-----------
P「なるほど、ドジも全部ラッキーに変わるってわけか」
雪美「……あの日の…歌鈴……凄かった……」
P「幸運の女神は伊達じゃ無いな」
鷹富士茄子(20)
http://i.imgur.com/qVm0e7N.jpg
道明寺歌鈴(17)
http://i.imgur.com/wsabhmi.jpg
―――――――――――――――――――
高峯のあ「なかなか良い場所ね」
神崎蘭子「魔力が足りぬ!(お腹すいた……) 」
雪美「……何……食べる……?」
のあ「私はこれにする」
雪美「……親子丼……」
のあ「卵……鶏肉……二つが合わさる事で成り立つ新たな可能性」
のあ「ご飯という存在を軸に取り巻く……1つのエレメント……」
雪美「……好きなの……?」
のあ「さぁ……私が丼物を頼むことに意味があるか」
のあ「それとも気まぐれなのか……其処に意味を見出すのは雪美、貴方次第よ」
雪美「…………?」
蘭子「魂の波動が!(ピンときました!)」
雪美「……蘭子…は…なに…?」
蘭子「無限に絡み合う運命の糸に紅蓮の魔力を!(スパゲッティーミートソースにします)」
雪美「…………」
のあ「雪美……あなたはどうするの?」
雪美「……どう……しよう……?」
蘭子「我が友雪美。黒き稲妻の大雪山などどうか?(雪美ちゃん、チョコレートサンデーとかどうかな?)」
のあ「肉と玉ねぎの……化学変化が生み出す価値が……鉄板を熱狂させる。……わかる?」
雪美「…………」
のあ「焼き肉定食よ。何故、目をそらすの?」
-----------
P「ファミレスでも色々思いつくもんなんだな」
雪美「……私…よく……わからない……」
P「心配するな、俺も今の話は雪美には少し難しいと思ったよ」
雪美「……良かった……」
高峯のあ(24)
http://i.imgur.com/y8N1Iuy.jpg
神崎蘭子(14)
http://i.imgur.com/enWAl7s.jpg
―――――――――――――――――――
松原早耶「…………」 カタカタ
雪美「……早耶…の……ブログ……凄い……」
早耶「あっ、雪美ちゃん。こんにちわぁ」
雪美「……毎日……書いてるの……?」
早耶「はい、もーっと多くの人に早耶を知ってもらいたいなぁって」
早耶「てへっ、ファンのみんながコメントくれたりしてぇ。とっても楽しいですよぉ☆」
雪美「……頑張って……」
大石泉「もっと多くの人に見てもらいたいならSEO対策が有効ですよ」
早耶「へっ? え、SEO……?」
雪美「……泉…それ……なに……?」
泉「簡単に言えば早耶さんのブログがみんなの目につくようにすることかな」
早耶「へぇー、泉ちゃんとっても物知りだねぇ」
泉「早耶さん、良かったら私も協力します」
雪美「……泉…こういうの……得意…だから……」
早耶「えっ、じ、じゃあお願いしちゃおうかなぁ」
泉「わかりました。まずはサイト構成を見直しましょう、ピンクが凄く多いので白を少し混ぜる感じで……」
泉「後は早耶さんのチャームポイントを前面に押し出して行きましょう」
早耶「雪美ちゃん、早耶のチャームポイントってどこかなぁ?」
雪美「……唇…とか……?」
早耶「それなら、ちょうどここに可愛くとれた写真がありますよぉ」
泉「じゃあ早耶さんの唇の写真をトップに貼ってと……」
早耶「うふふっ、なんだかドキドキしてきました☆」
-----------
P「あぁ、それでしばらくどこ見ても彼女のブログが目に入ったのか……」
P「でも、なんでSEO対策をやめたんだ?」
雪美「……コメント……多すぎて……処理…しきれないって……」
P「なるほど、ファンを大切にしてるだけに難しい問題ではあるな……」
松原早耶(18)
http://i.imgur.com/g2EzmD9.jpg
大石泉(15)
http://i.imgur.com/1JJOMDG.jpg
―――――――――――――――――――
棟方愛海「あぁー……ふれあいたいなぁー……」
雪美「……ふれあい……?」
愛海「そう……女の子のやわらかーい部分には夢が詰まってるよぉ……ふれあいたい……」
高橋礼子「何をしてるの二人とも?」
愛海「あ、礼子さんだ! うひひ、頬が緩んじゃうねぇ」
雪美「…………」
モミモミ
礼子「あら? どうしたの雪美ちゃん?」
愛海「!?」
雪美「……愛海が……夢が…詰まってる……って……」
礼子「どう? オトナの魅力、感じる?」
雪美「……よく…わからない……」 モミモミ
愛海「あっ……あっ……あぁ、やわらかそう……」
礼子「ふふっ、雪美ちゃんにはまだ早いんじゃないかしら?」
雪美「……うん…そう……思う……」 モミモミ
愛海「あ、あのあたしにもゴホウビ! ゴホウビは!?」
礼子「あなたは駄目よ、悪意があるもの」
愛海「なんなんだこの差は!」
雪美「…………?」 モミモミ
-----------
P「…………」
雪美「……P…も……したい……?」
P「あぁ、世の中に法律が無かったらやってるかもな」
雪美「……私……ので……良かったら……」
P「そうだな、また今度な」
棟方愛海(14)
http://i.imgur.com/lHwz0Ze.jpg
高橋礼子(31)
http://i.imgur.com/dj8Y74e.jpg
―――――――――――――――――――
雪美「……ふぁー……」
持田亜里沙「あらぁ……雪美ちゃんお疲れかしら……」
亜里沙「そうだ、少しお休みする?」
雪美「……お休み……?」
ポンポン
ウサコ「先生のお膝でお昼寝するウサー」
亜里沙「あは……どうかな?」
雪美「……うん……」
ポンポン
亜里沙・雪美「?」
三船美優「…………」 ポンポン
亜里沙「あの、美優さん。どうしたんですか?」
美優「こ、こっちの…膝枕も良い感じですよ……」
雪美「……どういう…こと……?」
美優「…………」
ウサコ「美優お姉さんは雪美ちゃんに膝枕したいんだウサー」
雪美「……そう…なの……?」
美優「雪美ちゃんさえ…良ければですけど」
亜里沙「うふ、じゃあ先生はまた今度にしようかな」
雪美「……じゃあ…美優の…膝……で……寝る……」
美優「ふふっ、ゆっくりどうぞ……」
-----------
P「膝枕したいって人もいるんだな」
雪美「……P…は……私が……して…あげる……」
P「あぁ、俺が眠たくなったら頼むよ」
雪美「……任せて……」
持田亜里沙(21)
http://i.imgur.com/IdVyRoW.jpg
三船美優(26)
http://i.imgur.com/qQimLyg.jpg
―――――――――――――――――――
『キャッツ。ここで代打を送るようです』
『マスコットキャラのねこっぴーもこの逆転のチャンスに必死に応援しています』
姫川友紀「かっ飛ばして行こーっ!」
雪美「……わくわく……」
ガチャッ ピッ!
『と思ったら華麗な3ポイントが決めた―っ!!』
愛野渚「よしっ! 間にあったね!!」
雪美「!?」
友紀「なぬっ!? 今良い所なんだから変えないでよっ!」 ピッ!
『マスコットのねこっぴー、相手選手にも敬意を忘れずお辞儀をしていますね』
渚「ごめん、友紀さん! 今日だけはどうしても見たい試合なんだっ!」ピッ!
『だが、いきなり牙をむいた! あの態度はフェイクだったのか!』
『凄い、相手選手を寄せ付けない素晴らしいドリブルだ!!』
友紀「だめだめ、あたしだって大事な試合なんだよっ!」 ピッ!
『さぁ、マスコットのねこっぴーも帰っていき、試合再開となります』
渚「そこをなんとかっ!」ピッ!
『しかし、あざ笑うかのように振り返ってダンクシュートを決めた! 巨体に見合わず凄いバネだ!!』
雪美「…………」
友紀・渚「ぐぬぬ……」
ピッ! ピッ! ピッ! ピッ! ピッ!
『ねこっぴー』『何を思ったのか』『相手選手を』『ボコボコに』『笑顔で』『殴り倒しています』
-----------
P「テレビ一つしかないともめることって多いよな」
雪美「……ねこっぴー…凄い……」
P「雪美はどうしたんだ?」
雪美「……携帯で……見てた……」
P「……流石、雪美はたくましいな」
姫川友紀(20)
http://i.imgur.com/lNIEPNB.jpg
愛野渚(18)
http://i.imgur.com/5gKJbcl.jpg
―――――――――――――――――――
大和亜季「よし! ワレ仕事ニ成功セリ!」
雪美「……これ……何……?」
亜季「戦車のプラモ! 我ながら中々良い出来だね!」
雪美「……わからない……」
亜季「うーん、雪美殿に戦車はまだ少し早いかなぁ」
亜季「でも、これの本当に凄い所は……」
キュラ キュラ キュラ キュラ
雪美「……動いた……」
亜季「んっふっふー、こんな事もできるんだよ!」
亜季「構えーっ!」 ポンッ!
雪美「……弾が…出た……」
亜季「これを作るのにどれだけ苦労を重ねた事か……」 ポンッ! ポンッ!
雪美「……亜季…人は……乗って無いの……?」
亜季「む、私は人を作るのは苦手だからなぁ……」 キュラ キュラ キュラ
雪美「……じゃあ……これは……」
亜季「おぉ、素晴らしきかな! 軍服があるから早速着せてみよう!」
数日後……
岡崎泰葉「あれ? 私のドールが一体足りない……」
雪美「…………」
泰葉「雪美ちゃん、私のドール知らないかな?」
雪美「……ここ……」
キュラ キュラ キュラ キュラ
泰葉「…………」
雪美「……こんなのも……できる……」
ポンッ! ポンッ! ポンッ!
泰葉「な、なんで軍服着てるのかな……?」
雪美「……亜季…の……趣味……」
泰葉(私のドールが……)
雪美「……泰葉も……したい……?」
泰葉「わ、私は遠慮しとくね……」
-----------
P「……その後どうなったんだ?」
雪美「……亜季と……2人で……泰葉に…怒られた……」
P「ま、そりゃそうだろうな。人の大事なものを勝手に使っちゃ駄目だぞ?」
雪美「……うん…反省……」
P「でも、戦車作るなんて器用なんだなぁ」
雪美「……泰葉の…ドールハウスの隣に……戦闘機とか……いっぱい…ある……」
P「それはかまわないのか……」
大和亜季(21)
http://i.imgur.com/xcRtsbz.jpg
岡崎泰葉(16)
http://i.imgur.com/YO3vwh7.jpg
―――――――――――――――――――
奥山沙織「いづまでも、いづまでも幸せにくらしましたとさ」
雪美「……良かった……」 パチパチ
沙織「ふぅ、これで全部読み終わったですけんども」
雪美「……もっと……無い……?」
沙織「んー、わだすの持ってる絵本はこれくらいしかねーですね」
雪美「……これ…事務所に……置いてあった……」
沙織「スポーツ起源異聞……聞いた事ない本ですね」
雪美「……読んで……読んで……」
沙織「わっかりました、なんか、こっぱずかしいですね」
てんがいそしんだん
棍法術最強の流派として名高いチャク家流に伝わる最大奥義。
この技の創始者宋家二代呉竜府(ごりゅうふ)は正確無比の打球で敵をことごとく倒したという。
この現代でいうゴルフスイングにも酷似した打撃法は、運動力学的観点からいっても
弾の飛距離・威力・正確さを得るために最も効果的であることが証明されている。
ちなみにゴルフは英国発祥というのが定説であったが、
最近では前出の創始者呉竜府(ごりゅうふ)の名前でもわかるとおり、
中国がその起源であるという説が支配的である。
沙織・雪美「…………」
ガチャッ
脇山珠美「いやー、珠美としたことが忘れ物をしてしまいました」
雪美「……あっ……」
珠美「おや、それは珠美の秘蔵の時代小説ではありませんか?」
沙織「た、珠美さんのだったんですか?」
珠美「えぇ、その本には武術の参考となる事が山ほど書いています」
珠美「他にも色々ありますよ?」
雪美「……これ……ほんと…?」
珠美「えっ、本当に決まっているではありませんか?」
沙織「け、けんども、これに書いてあることって嘘っぺーというかなんというか……」
珠美「う、嘘ちゃうし……!」
-----------
P「えっ!? いや、あれは本当だろ!?」
雪美「……みんな……うさんくさいって……」
P「嘘じゃないよ、俺も結構参考にしてるんだから」
雪美「……P…が…そういうなら……私……信じる……」
奥山沙織(19)
http://i.imgur.com/Bk5Blaj.jpg
脇山珠美(16)
http://i.imgur.com/mv0GHsj.jpg
―――――――――――――――――――
服部瞳子「…………」
岸部彩華「…………」
雪美「……汗…凄い……」
彩華「あ〜ん、嫌だなぁ……でも、これでカワイくなれるんだから雪美ちゃんもガンバろぉ〜」
雪美「……でも…なんで……岩盤浴……?」
彩華「今日はオフってコトで、あやかの大好きな岩盤浴〜!」
雪美「……瞳子…は……?」
瞳子「あれだけ温泉が好きだってアピールしてるのに……」
瞳子「温泉の仕事が来ないなんて納得いかないわ!」
彩華「あやかはぁ〜、どっちかって言うと岩盤浴のが好きなんだけどなぁ〜」
彩華「でも、あやかも出たいし諦めないからぁ〜」
瞳子「こうなったらもっともっとアピールを続けるのよ!」
雪美「……そんなに…出たい……?」
瞳子「私……こう見ても負けず嫌いなところがあるのよ……次は必ず出て見せるわ」
雪美「……少し……疲れてきた……」
彩華「あやかもちょっと涼みたいかなぁ〜」
瞳子「もう結構いるし一旦上がりましょうか」
屋外……
雪美「……コーヒー…牛乳……美味しい……」 ゴクゴク
彩華「お風呂上りの牛乳ってなんか意味があるんですかぁ〜?」 ゴクゴク
瞳子「ま、そこは個人の好みよね。嫌いならスポーツドリンクが無難よ」 ゴクゴク
彩華「みてみてぇ〜、雪美ちゃん。お肌プルプルでセクシーじゃなぁ〜い?」
雪美「……私も……プルプル……」
瞳子「ふふっ、若いって良いわね……」
彩華「えーっ、瞳子さんだってぇ〜。みんなにカワイイって言われるのが夢じゃないんですかぁ〜?」
瞳子「……夢、か。昔デビューした頃、思い出すな……」
雪美「……夢……なにか…あったの……?」
瞳子「ふふっ、それはまた今度教えてあげるわ。湿っぽいのはサウナだけで良いわよ」
彩華「ちょっと気になるけどぉ〜、もっと皆に愛されるように、一緒にがんばろぉ〜ね、瞳子さん、雪美ちゃん!」
雪美「……次は…どうする…の……?」
瞳子「次はそうね、○○温泉に行きましょうか」
雪美「……うん…楽しみ……」
彩華「アゲアゲでいこぉ〜!」
瞳子「さぁ、行くわよ……。これで次はゆけむり温泉の仕事をゲットよ……!!」
-----------
P「お、女の人って大変なんだな……」
雪美「……綺麗になる……努力…惜しまない……」
P「雪美もそうなの?」
雪美「……見て……わからない……?」
P「いや、ゆきみんはホントに美人だなぁ」
服部瞳子(25)
http://i.imgur.com/HdXEfn3.jpg
岸部彩華(19)
http://i.imgur.com/xq5fp88.jpg
―――――――――――――――――――
新田美波「次はどうしようかな……」
相川千夏「無難な線を攻めるなら技術試験の無いものが一番ね」
雪美「……何の……話……?」
美波「あぁ、雪美ちゃん。資格の話ですよ」
雪美「……資格……?」
千夏「雪美ちゃんにはまだ少し難しいかもね」
美波「簡単に言うとお勉強をしてテストを受けるんですよ」
雪美「……テスト……」
千夏「雪美ちゃんはお勉強はできるの?」
雪美「……ぼちぼち……」
美波「ふふっ、困った事があったら私に相談してね」
雪美「……美波…は……どんな…資格……あるの……?」
美波「んー、私はこれくらいかな……」
雪美「……わっ……凄い……」
千夏「ふふっ、美波は資格取るのが好きだからね」
雪美「……千夏…は……?」
千夏「私はほとんど……読書は好きだけどそれは勉強には繋がらないわ」
雪美「……私…も……何か欲しい……」
美波「えっ、雪美ちゃんが取れる資格かぁ……」
千夏「イイじゃない、付き合ってあげましょうよ」
美波「雪美ちゃんはどんな資格が欲しいの?」
雪美「……これ……」
きのこマイスター
千夏・美波「…………」
千夏「それなら私達よりも……」
美波「とっても頼りになる先輩がいるよ……」
-----------
星輝子「フヒ……私に…何か用?」
雪美「……とりあえず…ここに行けって……言われた……」
-----------
雪美「……Pは……何か…持ってるの……?」
P「車以外は無いかなぁ」
雪美「……私……これ…買ってきた……」
P「カ、カッパ捕獲許可証!? 何に使うんだ?」
雪美「……カッパ…取る……」
P「ま、まぁそりゃそうなんだろうけどさ……」
新田美波(19)
http://i.imgur.com/4oRZLPv.jpg
相川千夏(23)
http://i.imgur.com/xAVaW0g.jpg
―――――――――――――――――――
ギィィィィ
星輝子「フヒヒ……ここ…私の秘密の場所……」
雪美「……ジメジメ……」
輝子「雪美は親友だから……入ってもいいよ……フヒ……」
雪美「……何が…あるの……?」
輝子「ここ……全部キノコ…だよ…わ、私が育てた…フヒヒ……」
雪美「……いっぱい……ある……」
輝子「雪美……親愛のしるしに……キノコの原木をプレゼントする……」
雪美「……ありがと……」
輝子「シイタケ……エリンギ……ブナシメジ……キノコ…いっぱいあるから……」
雪美「……ここで……何…するの……?」
輝子「……ライブの…練習……フヒ……雪美は…観客……」
雪美「……わかった……」
輝子「……じゃあ……いくよ……」
輝子「フハハハハ!! ブラァァックミサァァァッ! よくきたな……!!」
輝子「これから行われる儀式、その生贄にお前らを選んだのだ、感謝しろ!」
輝子「さぁ、ブラッディパーティーの始まりだ!!」
雪美「……おー……!」
ガタッ
輝子「地獄の業火だ!……ん?今誰か……」
雪美「……誰か……いる……?」
輝子「ヒャッハー! 逃げても無駄だぜぇ!!」
森久保乃々「ひっ!?」
雪美「……乃々……」
乃々「あうぅ……あの…えっと…その…あ……」
輝子「フヒヒヒヒ……何の用だ……?」
乃々「何もしませんから、いないものと考えてくれたら……」
輝子「ノコノコやってきてビクつくのか! 乃々もこの饗宴を楽しむといい!」
輝子「……キノコパーティーだけど」
雪美「……なんで…ここに……?」
乃々「プロデューサーから……に、逃げてきて……」
乃々「ここなら見つからないし……少しの間で良いので……」
乃々「あ、あのもりくぼは半畳あれば生きていけるのでもうお構いなく……」
雪美「……でも…隠れてても……」
輝子「乃々もトモダチトモダチー……フフ……」
乃々「や、やっぱり……も、もう帰りますから……」
ガシッ
乃々「!?」
輝子「キノコ食べれば元気になる……はず」
乃々「ほんとにむーりぃー……」
雪美「……がんばって……」
-----------
P「その後は無事に帰れたのか?」
雪美「……2人で…ゴートゥーヘルって……やってた……」
P「あっ、それちょっと見たいな」
雪美「……乃々…目がおかしかった……けど……」
P「ま、まぁ……勇気を出すハードルが少し高かったな」
星輝子(15)
http://i.imgur.com/Wb82m1D.jpg
森久保乃々(14)
http://i.imgur.com/r6SQdQl.jpg
―――――――――――――――――――
ヘレン「ごきげんよう、よくきたわね」
雪美「……凄い……大きい……」
速水奏「ふぅん……想像した以上にヘレンさんの家って凄いんだね」
ヘレン「ふふっ、これくらいで驚いていたら世界レベルにはまだまだよ」
雪美「……でも……私達…だけ……良いの……?」
奏「ま、今はプライベートだからいいってことで。体面と本音を使い分けられるのが大人のいい所よ♪」
ヘレン「ゆっくりしていくと良いわ、今日は新作映画の上映会だから」
雪美「……設備……凄い……」
奏「へぇー、専用のプロジェクターもあるんだね」
奏「普段は映画館ばっかりだけど……こういうのなら家で見るのも良いわね」
雪美「……奏は……どんなの…みるの……?」
奏「恋愛映画以外は色々かな……」
ヘレン「あら? 恋愛映画は嫌いなの?」
奏「こう見えて恋愛映画は苦手なの。見てて恥ずかしくなるし……」
ヘレン「大丈夫よ、今日の映画はドキュメンタリーだから」
『私があなた達に世界のレベルを見せてあげる。イタリアは相応しい舞台だわ。さぁ、マイクを取りなさい』
雪美「…………」
奏「あの、ヘレンさん。この映画……何?」
ヘレン「感動ドキュメンタリー『世界を照らすのは……私』よ」
『ワイン、料理、フットボール。この国には世界レベルのものがたくさんある。私もそう。あなたたちはどう?』
雪美「……これ……聞いたこと…ある……」
ヘレン「この前のイタリアライブツアーをまとめたのよ」
奏「でも、ヘレンさんしか出てきて無いけど……」
『優秀なストライカーは、時にワガママなものよ。でもその自由奔放さがステージ上での輝きになるの!』
ヘレン「それが何か問題でも?」
奏「いや、こういうのは相手が出て無いのはなんか変だなって……」
ヘレン「あぁ、言われてみればそうね。忘れてたわ」
雪美「……私……全然…でてこない……」
『アドリア海から昇る朝日は美しいわ…。でも今日、それ以上にまぶしく輝くのは、この私よ!』
奏「……なんていうか、個性的ね」
雪美「……これ……どれくらい…あるの……?」
ヘレン「4時間よ」
『そろそろシエスタの時間よ。あなた達には泣きながら眠る姿が似合うのでは?』
奏「よ、4時間!?」
雪美「……長い……」
ヘレン「そう? これでも大分と短縮したんだけど……」
『イタリアの観衆は正直よ。冷めた歌には見向きもしない。ひとりのアイドルとして……勝負よ!』
ヘレン「いくら私が美しくても、斜塔を倒してしまうわけにはいかないでしょ? だから、そういうこと」
雪美「……奏…どういうこと……?」
奏「……知らない」
『どこからか漂ってくるオリーブの香り……。刺激的ね……。私の中に眠るリズムを目覚めさせてくれる……!』
雪美「……少し……ねむい……」
ヘレン「ふふっ、雪美にはここらへんは退屈かしら? 心配しなくても寝たら叩き起こしてあげるわ」
奏「…………」
『どんな祭りにも終わりはある。私とあなたのカルナバルにもね。さぁ、最後のLIVEをはじめましょう!』
ヘレン「感動的なラスト……ふっ…爽やかね……」
雪美「……よくわからないけど…凄かった……」 パチパチ
奏「……アイドルって本当に大変な仕事だわ。ホントに」
-----------
P「それ映画化するの?」
雪美「……無理…だった…みたい……」
P「今時、4時間はきついからなぁ……」
雪美「……でも……面白かった……」
P「雪美にも作ってあげようか?」
雪美「…………」 フルフル
ヘレン(24)
http://i.imgur.com/CcGhQ75.jpg
速水奏(17)
http://i.imgur.com/76QuCa6.jpg
―――――――――――――――――――
矢口美羽「悩むぅぅー!」
雪美「……どう……したの……?」
美羽「あっ、雪美ちゃん」
雪美「……悩み…ごと……?」
美羽「うん、アイドルとしての方向性で悩みが絶えません……。可愛くか面白くか……どっちが人気に……」
雪美「…………」
美羽「雪美ちゃんはどっちが好きかな?」
雪美「……せっかくだから……面白い方……」
美羽「面白いか……わたしも1発ギャグとか考えてみようかなぁ……?」
雪美「……大丈夫……私…知ってる……」
美羽「えっ? 何かあるのかな?」
雪美「……着いてきて……」
難波笑美「雪美が相談事って珍しいな、ウチにまかしときー!」
上田鈴帆「笑いなら任せんしゃい!」
美羽「…………」
笑美「で、美羽は一発ギャグが欲しいんかいな?」
雪美「……そう…みたい……」
鈴帆「しっしっし、美羽しゃんもやっとこっちに来る気になったとね」
美羽(鈴帆ちゃんと笑美さんは凄いけど……まだ心準備が……)
笑美「今はなんかギャグをもっとるん?」
美羽「うーん、まだまだトークを含めて勉強中ですね」
雪美「……そっか……」
鈴帆「とりあえず何か見せて欲しいっと!」
美羽「よしっ……じゃんっ! いっきまーす!」
美羽「あの……ガム、かむ?」
笑美・雪美・鈴帆「…………」
美羽「あ、あれ……スベっちゃった……あはは……次、行ってみよう!」
笑美「あかんな、仲間内ならともかくステージでやるギャグちゃうで?」
美羽「思ってたより……お笑い路線って……難しい……?」
雪美「……だと……思う……」
鈴帆「まずはウチを笑い負かせんしゃい! お客さんはもっと手ごわいっちゃよ〜?」
美羽「うううどうしたら……」
笑美「まぁ、いきなりステージで笑い取れってゆうても難しいやろな」
鈴帆「こうなったらみんなで美羽しゃんが笑いを取れるように手伝うばい!」
雪美「……わかった……」
笑美「まずは誰かの背中を追いかけるのを止めることやな、参考は良いけどマネはあかん」
美羽「そっか、一番大事なのはわたしらしさ、ということですね!?」
鈴帆「次は一発ギャグやけん、美羽しゃんと言えばコレっていうのを見つけるばい」
美羽「どんなギャグがいいかな?」 カチカチ
雪美「……美羽……がんばれ……」
-----------
P「なかなか頑張ってるな、この調子ならステージでファンを笑顔にできる日も近いな」
雪美「……結局……こんな…感じ…になった…」
P「……ん? 携帯に写真とってあるのか」
雪美「……見て……」
P「……俺は何も見なかった事にするよ」
矢口美羽(14)
http://i.imgur.com/XntB4lk.jpg
難波笑美(17)
http://i.imgur.com/zpEmsPd.jpg
上田鈴帆(14)
http://i.imgur.com/fsviar5.jpg
―――――――――――――――――――
及川雫「はーい、みんなー。じゃあ今日は乳搾りのお手伝いお願いしますねー」
メアリー・コクラン「アタシにまかせておけばバッチリなんだから!」
雪美「……がんばる……」
雫「こんな可愛いお手伝いさんが来てくれて牛さんもとっても喜んでますよー」
雪美「……メアリー…こういうの……好きなの……?」
メアリー「ウフフ、雪美はわかってないわね」
雪美「…………?」
メアリー「アタシは立派なレディになるんだもん♪ こういうのもレディの嗜みの一つよ!」
雫「えっとー、よくわかりませんけど確かに乳搾りできる人は少ないですねー」
メアリー「シズク、今日はしっかり教えてよね。アタシと雪美は立派なレディになるんだから!」
雪美「……うん……」
雫「ふふっ、わかりましたー。みんなで頑張りましょうねー」
メアリー(あのダイナマイトボディの秘密は絶対ここにあるはずだワ……)
雫「じゃあ、まず人差し指と親指で根元を挟んでー」
雫「こういう風に絞り出すようにしてくださいねー」
モォー
メアリー「フフン、コレくらいなら簡単だワ」
雪美「……面白い……」
雫「2人とも上手ですねー、筋が良いですよー」
メアリー「搾った牛乳はどうすればいいノ?」
雫「飲むのも良いですけど、今日はアイスクリームにしてみましょうかー」
雪美「……アイス…楽しみ……」
雫「じゃあ、早速運んでしまいましょうー」
雪美「……冷たくて……美味しい……」
メアリー「ウフフ、自分で1からだと全然違うものね」
雫「そうですよ、やっぱり自分で作ったアイスは格別ですからー」
メアリー「シズク、今日は楽しかったわ、ありがとう♪」
雪美「……また……きても…良い……?」
雫「いつでも大歓迎ですよー」
メアリー「後はあれが無ければ完璧だったのに……」
雪美「……いつも…来てるの……?」
雫「んー、そうですねー。暇さえあれば大体……」
メアリー「アタシも方向性を間違えたらああなるのね……」 チラッ
愛海「うひひひ……来るべき日に向けて指の運動を……」 モミモミ
-----------
P「たくましいもんだな……」
雪美「……でも……乳搾り…楽しかった……」
P「そういうのってなかなかないもんな、良い経験になったと思うよ」
雪美「……P…も…搾りたい……?」
P「ちょっと語弊があるよな、その聞き方」
及川雫(16)
http://i.imgur.com/Qqv35fx.jpg
メアリー・コクラン(11)
http://i.imgur.com/pzjVPA3.jpg
―――――――――――――――――――
ミーン ミーン ミーン ミーン
雪美「…………」
伊集院惠「雪美、何をしているの?」
雪美「……あの子……ずっと…あそこに……いる……」
惠「セミ……羽が欠けてるわね」
雪美「……うん……飛べないの……?」
惠「どうかしら? 虫の気持ちはわからないわ」
雪美「……そう……」
惠「ここでずっと見ているつもり?」
雪美「……うん……飛べるように…なるまで……」
惠「気の長い話ね……」
ミーン ミーン ミーン ミーン
雪美「……惠は……セミ…いっぱい……みたの……?」
惠「そうね、旅先では嫌と言うほど見るわ」
雪美「……旅……?」
惠「私、旅が好きなの。新しい土地に行って、見たことない物見て」
惠「新鮮な景色を見ると、なんだか自分が自分じゃないみたいな」
雪美「……よく…わからない……」
惠「雪美にはまだ少し早いかしら」
2日後……
ミーン ミーン ミーン ミーン
惠「……まだ、ここにいたのね」
雪美「……うん……羽が…欠けてるから……わかる……」
惠「あの様子だと飛んでなさそうね」
雪美「……うん……」
惠「はい、ツインソーダアイス買ってきたわ。食べる?」
雪美「……食べる……」
惠「美味しいわね……」 モグモグ
雪美「……ソーダアイス…好きなの……?」 モグモグ
惠「えぇ、暑い日にはよく食べるわ」
雪美「…………」
1時間後……
ミーン ミーン ミーン ミーン
惠「全然変化がないわね」
雪美「……私…お仕事……だから…戻る……」
惠「そう、じゃあ続きは私が見ておいてあげるわ」
雪美「……お願い……」
惠「気をつけてね」
雪美「……うん……」
雪美「…………」
惠(よく見るけど不思議な子ね……)
ブゥゥゥゥン!
惠(車!?)
惠「雪美! 車が来ていて危ないわよ!」
雪美「…………」
惠(気づいてない!?)
ブブブブブブ! ピタッ!
雪美「……痛い……」
惠「えっ……」
惠(よ、良かった……セミに気を取られて止まってくれた……)
タッタッタッタッ
雪美「……惠…この子……飛んだ……」
惠「わざわざ戻って来なくても私も見てたわよ……」
惠「それにしてもセミに助けられるなんてあなた本当に珍しい子ね……」
雪美「……でも…ちょっと……痛い……」
惠「いつまでも頭にひっつけてないで木に戻してあげましょうか」
ブブブブブブ!
雪美「…………」
惠「……その心配もなかったようね、もう自由に飛んでいるわ」
雪美「……うん……」
一週間後……
セミ「…………」
雪美「…………」
惠「…………」
雪美「……惠……この子…動かない……」
惠「セミの一生は一週間と言われてるわ、本当はもっと生きるみたいだけど」
雪美「……一生……?」
惠「……その子はもう前みたいに鳴けなくなったのよ。死んじゃったから」
雪美「……死……?」
惠「えぇ、もう会えないわ」
雪美「…………」
惠「泣いても良いのよ?」
雪美「……私…泣かない……この子…頑張ったから……褒める……」
惠「……お墓……作ってあげましょうか」
雪美「……うん……」
惠「本当はね、こういうのは自然のままにしておいてあげるのが一番だと思う」
惠「でもね、今回だけは私も見知った相手だから特別にね」
雪美「……今日の…惠……よく…喋る……」
惠「そうね、自分でもそう思うわ」
雪美「……私…お墓……作る……」
惠「雪美がそうしてくれるなら、きっと喜ぶと思うわ」
雪美「……惠…この子……どこに行くの……?」
惠「旅に出たのよ、遠い旅にね……」
雪美「……惠の…話……難しい……」
惠「今回はわざとよ……」
-----------
P「…………」
雪美「……P…どうしたの……?」
P「なんでもないよ、今日は少し暑いな」
雪美「……うん…あの日と……よく似てる……」
P「そっか……」
ミーン ミーン ミーン ミーン
伊集院惠(21)
http://i.imgur.com/bjFPjXB.jpg
―――――――――――――――――――
市原仁奈「こっちの方が近道でごぜーますよ!」
雪美「……川の……上……?」
仁奈「ここは仁奈達でも充分渡れるですよ!」
雪美「……わかった……」
-----------
仁奈「ここをジャンプして超えればあそこのイヌには気づかれねーです!」
雪美「……飛ぶの……?」
ピョン
仁奈「雪美も早く飛びやがってください! 早くするですよ!」
雪美「……うん……」
-----------
仁奈「ちょっと人が多いけど頑張って抜けるでごぜーますよ!」
雪美「……迷い…そう……」
仁奈「事務所まであと少しでごぜーます! 雪美、頑張るですよ!」
雪美「……がんばる……」
-----------
「おっ、ニナちゃん! 今日も買い物かい?」
仁奈「ここのおじさんはいつもコロッケをおまけしてくれるですよ!」 モグモグ
雪美「……コロッケ…美味しい……」 モグモグ
雪美「……荒れ狂う…大海原を……渡って……」
氏家むつみ「おぉ、ドキドキですね!」
雪美「……凄い…高さの崖を……飛び越えた……」
むつみ「…………」 ゴクリ
雪美「……その後…大勢の……海賊の中を…走りぬけて……」
むつみ「海賊って……アドベンチャーですね」
雪美「……金色に輝く……お宝を…手に……入れた……」
むつみ「お宝! ゆ、雪美ちゃん! その冒険はどこで!?」
雪美「……仁奈…に……ついて行った……」
むつみ「仁奈ちゃん!? 早速私も連れて行ってもらいます!」
タッタッタッタッ バタン!
雪美「…………」
-----------
P「見る角度を変えれば確かにそうなるよな……」
雪美「……むつみ……はしゃいで…た……」
P「へぇー、大冒険の感想は?」
雪美「……とっても…素敵……だったって……」
P「あぁ、彼女も想像力豊かだからな」
市原仁奈(9)
http://i.imgur.com/Jr7j8bC.jpg
氏家むつみ(13)
http://i.imgur.com/hlNJBUe.jpg
―――――――――――――――――――
スカッ
雪美「…………」
早坂美玲「ちがうだろ! もっと右だ!」
柳瀬美由紀「えーっ! 違うよ、美玲ちゃん。雪美ちゃんはみゆきのくまさんを狙ったんだよ」
美玲「ウチはクマじゃなくてネコが欲しいんだ!」
雪美「……なんで…私……?」
美由紀「みゆき、北海道に居た頃からこういうところ行った事ないから」
美玲「ウチもクレーンゲームは得意じゃないからな」
雪美「……そう……」
美由紀「えへへっ、それにしても美玲ちゃんもカワイイ人形が欲しいんだね!」
雪美「……美玲…ぬいぐるみ……好きだから……」
美玲「な、なんだよ……ウチを珍しい物でも見るような目でみやがって……」
雪美「……そんなこと……ない……」
美由紀「そうだよねー、雪美ちゃん?」
美玲「……うぅ、もう怒ったぞーッ!」
ガチャガチャ!
雪美「……あっ……」
美由紀「だ、駄目だよ美玲ちゃん! そんなことしたらなにも取れないよ!」
ガシッ!
美由紀「わっ! 凄い!」
雪美「……二つ……取れた……」
美由紀「えへへっ、やったね! くまさんもねこさんも取れたよっ!」
美玲「べ、別に本気じゃないしッ! もー、それくらい分かれよッ!」
雪美「……美玲…上手……」 パチパチ
美玲「な、なんだよッ! ほ、褒めたってなんもでないぞッ!」
雪美「……美玲……代わって……?」
美由紀「みゆき、次はあのくまさんが欲しいなー!」
美玲「ま、まぁどうしてもって言うならとってやるけどッ!」
-----------
雪美「……その後は……取れなかった……」
P「最近のクレーンゲームは難しいからな」
雪美「……でも…美玲……調子悪い…だけだって……」
P「結構頑張ったの?」
雪美「……うん……最後は…店員さんが……くれた……」
P「なんで?」
雪美「……美玲…が……涙目…だったから……」
P「そ、そうか……」
早坂美玲(14)
http://i.imgur.com/i2SzwQU.jpg
柳瀬美由紀(14)
http://i.imgur.com/rYG2S5Q.jpg
―――――――――――――――――――
雪美「…………」
ツンツン
雪美「…………?」
白坂小梅「ゆ、雪美ちゃん……い、今暇……?」
雪美「……それなりに……」
小梅「や、やった……これ一緒にみ、見ませんか?」
本当にあった怖い怖いお話
雪美「……私…怖いの……だめ……」
小梅「だ、大丈夫……これは血とかな、内臓とか……でないから」
雪美「……そういう…問題じゃ……ない……」
小梅「うぅ……じゃ、じゃあどうしたら……?」
雪美「…………」
小梅「今日は……い、一緒に見てくれる人が…い、いなくて……」
雪美「……わかった……なんとか…する……」
小梅「えっ……ほ、本当ですか……?」
木場真奈美「全く……雪美に呼び出されたと思えばホラー映画の上映会とはね」
雪美「……真奈美が…いれば……安心……」
真奈美「人使いが荒いことだな、全く」
小梅「木場さん……あの、わ、私のワガママなんです……」
真奈美「あぁ、冗談だから気にする事は無い。たまにはこういうのも良いだろう」
小梅「えへへっ……よ、良かったです……」
雪美「……早速……見る……」
真奈美「雪美は大丈夫なのか?」
雪美「……こわい……でも…Pの写真……あるから…大丈夫……」
真奈美「そ、そうなのか……」
小梅「じ、じゃあ……再生します……」
ヒヒヒヒヒ! オバケダゾー!
「きゃっ……やだ……」
雪美「…………?」
小梅「ゆ、雪美ちゃん……どうしたの……?」
雪美「……ううん……」 フルフル
真奈美「…………」
バンッ! ギャーーーーー!
「こ、こわい……もうやだ……」
雪美「…………」 チラッ
真奈美「どうしたんだ? 雪美、さっきからチラチラ私を見て?」
雪美「……真奈美……こわい……?」
真奈美「ふふっ、バカを言うんじゃない」
小梅「ここから……もっとこ、怖くなる……」
雪美・真奈美「…………」
ブワッ! オバケダーーーー!!
「……グスッ……怖い……」
雪美「……さっきから……何か…聞こえる……」
真奈美「き、気のせいじゃないか?」
小梅「ゆ、幽霊……?」
-----------
P「結局泣いてたのって誰だったんだ……?」
雪美「……暗かったから…わからない……」
P「真相は全て闇の中か……」
雪美「……でも……私……」
P「どうかした?」
雪美「……ううん……」 フルフル
白坂小梅(13)
http://i.imgur.com/I0rgqb0.jpg
木場真奈美(25)
http://i.imgur.com/avJv7YQ.jpg
ここまで読んで下さった方、ありがとうございます
今日はいったんここまで
またボチボチ書いていきます
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日下部若葉「これで完成です〜」
龍崎薫「わぁー、わかばちゃんすごーい!!」
若葉「ふふふ、オトナですから〜」
若葉「それに、ジグゾーパズルは得意なんですよ〜」
薫「えへへっ、次はなにをやってもらおうかなぁー!」
雪美「……若葉……」
若葉「雪美ちゃん? どうしたんですか〜?」
雪美「……私…これ……完成…させたい……」
薫「あれれ? これ、絵がかいてないよー?」
雪美「……うん……真っ白……」
若葉「ピースの数も凄く多いですね〜」
薫「これむずかしい?」
雪美「……凄く……だから…若葉に……」
若葉「ふふっ、ど〜んと任せてください〜!」
2時間後……
薫「zzzz……」
雪美「……若葉……大丈夫……?」
若葉「うぅ……大丈夫です〜……お、お姉さんですから……」
雪美「……汗……凄い……」
若葉「こ、ここは少し暑いですね〜」
雪美「……そう……?」
薫「ふぁー……あっ、わかばちゃん、ゆきみちゃん。完成した?」
雪美「……ううん……」
若葉「さっき、やっと合わさるピースが見つかりましたよ〜」
4時間後……
雪美「…………」
若葉「ふ、ふぅ……ゆきみちゃん、あとどれくらいですか〜?」
雪美「……これ…くらい……」 ジャラジャラ
薫「あうぅ……全然へってないよー!」
若葉「…………」
薫「わかばちゃん、だいじょうぶ?」
若葉「ど、どうしましょう〜……私、これ以上は……」 オロオロ
雪美「…………」
薫「ゆきみちゃん、どうしようー?」
雪美「……応援……頼もう……」
-----------
P「ミルクパズルか……完成したのか」
雪美「……うん……20人…くらいで……やった……」
P「ピース数が多いからそれでも苦戦しそうだな」
雪美「……8時間…で……完成……」
P「み、みんな根性あるな……」
雪美「……若葉……喜んで……泣いてた……」
P「もう……カワイイんだから!」
日下部若葉(20)
http://i.imgur.com/BxFtrDo.jpg
龍崎薫(9)
http://i.imgur.com/SxeJ7oY.jpg
―――――――――――――――――――
本田未央「本田未央ゲーム! いえ〜い!」
雪美「……いえーい……」
未央「本田!!」
黒川千秋「未央……」
未央・千秋「ミオミオ!」
雪美「……本田……」
千秋「飽きたわ……」
未央「はやっ!?」
雪美「……千秋……楽しく…ない……?」
千秋「そうじゃなくて、このゲームの意味が分からないのよ」
未央「あららー? ゲームに意味とか求めちゃいけないよーっ!」
千秋「それ以前にこれってまんまパクりじゃないかしら……?」
雪美「……パクリ……?」
未央「うー、それを言われると辛いなぁー!」
千秋「そうね、もうちょっとオリジナリティが溢れる方が良いと思う」
未央「オリジナルかー、ゆきみん。何か良いアイデアはあるかな?」
雪美「…………」 ピコン
千秋「なにか思いついたの?」
雪美「……こう…すれば……いい……」
未央「よーし、クジができたよーっ! じゃあいっせ―のーでで引いてね!」
「いっせーのーで!!」
雪美「……千秋……」
未央「私はゆきみん!」
千秋「未央になったわ……」
未央「……えっと……こんな…感じ……?」
雪美「……多分……合ってると……思うわ……」
千秋「くっ……えー、ゆきみんも千秋さんもー、もうちょっと頑張ってよー!」
未央「……私……がんばってるよ……」
千秋「そ、そんなことないよーっ! ミオミオがいっちばん、がんばってるんだからーっ!」
雪美「……未央は……そんなこと…言わないわ……」
千秋「ちょっと待ちなさいよ! なんで私だけ元気キャラなのよ!?」
未央「……そうは……言われても……メンバーが……」
雪美「……雪美は……元気よ……」
千秋「困ったわね……普段はこんな事やらないから」
未央「……それっぽく……すれば…良いよ……」
雪美「……もう……やめるのかしら……?」
千秋「私だってアイドルよ、やるからには妥協はしないわ」
雪美「……未央……あなたの実力……見せてもらうわ……」
未央「……がんばれー……」
千秋「……よしっ!」
千秋「今日は、思いっきり楽しんじゃおうっ♪ あ、でもでも、やりすぎだったら教えてね? さー、楽しむぞー♪」
未央「おっ、これは凄いねーっ! そっくりだよ!」
雪美「……千秋……似てる……」
ガチャッ
卯月「……えっと、未央ちゃん?」
千秋「……卯月、今のは忘れなさい」
-----------
P「キャラを交換したのか」
雪美「……うん……楽しかった……」
P「でも、さっきのを聞く限り雪美ってそんなに変わってないよな」
雪美「……そう……?」
P(口調は変えれても、この独特の間は変えれないからか……)
雪美「……Pは……元気な…方が……好き……?」
P「俺は今の雪美ままで充分だよ」
本田未央(15)
http://i.imgur.com/kh5TlPI.jpg
黒川千秋(20)
http://i.imgur.com/k6egljs.jpg
―――――――――――――――――――
水本ゆかり「できれば、周りの雑音が聞こえなくなるのはありませんか?」
多田李衣菜「んー、それならこれかな? へへへ、これは中々オススメだよ!」
雪美「……なに……してるの……?」
李衣菜「あっ、雪美ちゃん」
ゆかり「今、事務所でクラシックを聞こうと思って李衣菜さんのヘッドホンを貸してもらおうと思ってたんです」
李衣菜「雪美ちゃんも必要なら貸してあげるよっ!」
雪美「……いっぱい……ある……」
ゆかり「そうなんです、どれにしようか迷ってしまって……」
李衣菜「ふっふっふ、良いロックを聞くには良いヘッドホンからってことで!」
雪美「……私も……みて……いい……?」
李衣菜「うん! どうぞどうぞ、好きなだけ見てね!」
雪美「……これ……ぶかぶか……」
ゆかり「ふふっ、それは雪美ちゃんにはサイズ的に大きいですね」
雪美「……李衣菜……これ……どんなの…なの……?」
李衣菜「えっ? あー、それは首にかけるよう!」
ゆかり「く、首にかけるよう?」
雪美「……そう……こうすれば…良いの……」
李衣菜「おっ、良い感じだね! 雪美ちゃんもロックな感じがするよ!」
ゆかり「は、はぁ……」
雪美「……李衣菜……他にも……ある……?」
李衣菜「へへっ、そう聞かれると思ってた! 家にはまだまだいっぱいあるよ!」
雪美「……じゃあ……今度…ゆかりと……遊びに…いく……」
ゆかり(これ以上いっぱいヘッドホンのある家ってどういう感じなんだろう……)
------ 李衣菜の家
李衣菜「いらっしゃーい!」
ゆかり「凄い、色んなアーティストのポスターにCD……」
李衣菜「へへっ、カッコいいでしょ?」
雪美「……あれが……ヘッドホン……?」
李衣菜「そうそう、私の大事なコレクション!」
ゆかり「あっ、あれって新しく出てたやつですよね、確か……」
李衣菜「うん、とっても音が良く聞こえるやつだよ!」
ゆかり「…………」
雪美「……あっち…は……?」
李衣菜「あっちは……音の聞こえ具合はイマイチだけど形がロックかな」
ゆかり「ろ、ロック……?」
李衣菜「ゆかりちゃん、もしかしてロックってあんまりよくわかってない?」
ゆかり「は、はい……お恥ずかしい話ですけど」
雪美「……私…も……」
李衣菜「へへっ、二人ともまだまだだね! このリーナがロックとは何かを教えてあげましょう!」
雪美「……ロック…って……なに……?」
李衣菜「えーと……カッコよさ? とかだよねゆかりちゃん?」
ゆかり「わ、私に聞かれても……」
李衣菜「ま、まぁまぁ……好きなヘッドホンを選ぶと良いよ!」
雪美「……おすすめ…は……あるの……?」
李衣菜「んー、それならこれとかかなぁ?」
ゆかり「あっ、これって音質が凄くクリアに聞こえるやつですよね!」
李衣菜(えっ? そ、そうなの……?)
ゆかり「何て言いましたっけ、この機能……」
李衣菜「あ、あははっ……機能はあんまり気にせず自分の好きなので良いよ!」
雪美「……あそこに……あるのは……どんな…感じ……?」
李衣菜「……えーっと、これが良く聞こえるやつ、これがまぁまぁ聞こえるやつ、あれがカッコいいやつ……」
ゆかり(そ、そういう覚え方してるんだ……)
-----------
P「へぇー、そんなにコレクションがあるんだな」
雪美「……うん……私も……貸して…もらった……」
P「良いヘッドホンはやっぱり違うみたいだな、でも外では危ないから付けないようにな」
雪美「……大丈夫……首に…かける……だけだから……」
P「……そっちの用途で使うつもりだったのか」
多田李衣菜(17)
http://i.imgur.com/DNNP7Ci.jpg
水本ゆかり(15)
http://i.imgur.com/ctoM9Fg.jpg
―――――――――――――――――――
緒方智絵里「わ……わたしがお祭りの主役なんて……」
雪美「……智絵里……がんばって……」
松本沙理奈「せっかくの夏祭りなんだから思い切り楽しまないとねっ!」
智絵里「さ、沙理奈さんの衣装……凄いです!」
沙理奈「イェース! アタシのエロカワ衣装で、みんなを熱くしてア・ゲ・ル!」
雪美「……二人とも……浴衣…が……ミニ……」
智絵里「……すーすー…します……」
沙理奈「雪美ちゃんは浴衣着ないの?」
雪美「……私…は……別に…いい……」
智絵里「うぅ……なんだか恥ずかしいです……プロデューサーさんも見てるのかな?」
沙理奈「うふふっ、智絵里ちゃん。なに顔赤くしてるの〜?」
智絵里「あっ、えっと……ちゃんと見てくれてるのかなって……」
雪美「……うん……Pが…連れてくるって……言ってたから…大丈夫……」
智絵里「雪美ちゃん……良かった……」
沙理奈「うーん、呼ばれないと来ないなんて鈍感なプロデューサーね……」
智絵里「そ、そんなことないですよ……」
沙理奈「ま、時間もある事だし、LIVEまで少し出店を回りましょうか」
雪美「……うん……行こう……」
智絵里「えへへっ、私も少し回ってみたかったんです♪」
沙理奈「じゃあ、ちゃっちゃっと行きましょうか!」
沙理奈「あっ、あったあった! お祭りと言えばコレよねぇ」
智絵里「これって……」
沙理奈「チョコバナナ! アタシ好きなのよねぇ。バナナだけでもおいしいのに、チョコ付きなんて最高じゃない?」
雪美「……私…も……好き……」
沙理奈「はい、ちゃんと雪美ちゃんと智絵里ちゃんの分もあるよっ」
智絵里「わぁっ、ありがとうございます!」
雪美「……沙理奈……ありがと……」
沙理奈「あーん、パクッ。はむはむ……」
智絵里「あ、あの……雪美ちゃん?」 ヒソヒソ
雪美「…………?」
智絵里「な、なんだかわたしたちさっきから……凄く注目されてないですか……?」 ヒソヒソ
雪美「…………」 キョロキョロ
沙理奈「あー、汗ばむよね〜、い・ろ・い・ろと♪」 パタパタ
智絵里「ほ、ほら……あの人達にみられて……」 ヒソヒソ
雪美「…………」
沙理奈「どうしたの? 雪美ちゃん」
雪美「……沙理奈……ゆうわく…だめ……」
沙理奈「やりすぎ?」
雪美「……うん……」
沙理奈「うふふっ、そろそろ止めとこうかな。ちょっとハメ外しすぎたね」
雪美「……智絵里……これで……大丈夫……」
智絵里「あっ、何だか視線を感じなくなりました……」
沙理奈「せっかく浴衣着たんだから、見てもらいたかったのよねぇ」
雪美「……それは……また…今度……」
沙理奈「そうしよっかなぁ」
智絵里「えへへっ、これで安心して食べれます……」
沙理奈「智絵里ちゃんもゆっくり食べてて良いからねぇ」
智絵里「はい……え、えへへ」
沙理奈「そう言えば智絵里ちゃんは今日のLIVEで何か新しい事するんだっけ?」
雪美「……そう……なの……?」
智絵里「えと……そ、そうなんです……」
沙理奈「へぇー、それは面白そう〜♪ アタシ、今ちょっと見てみたいなぁ〜」
雪美「…………」 モグモグ
智絵里「そんな、見せるようなものじゃ……」
沙理奈「うふふっ、一回だけ、こっそりで良いからさぁ〜」
雪美「……私…も……見て…みたい……」 モグモグ
智絵里「じゃ、じゃあ……ちょっとだけがんばるから……見守っててください」
雪美「……うん……」
智絵里「いぇいっ、ですっ……え、えへへ」
ウォォォォォォォ!! ちえりん! ちえりん!
雪美「…………」
智絵里「あわわ……さ、沙理奈さん!」
沙理奈「ど、どこにこんなに人が潜んでたの!?」
智絵里「あうぅ……ゆ、雪美ちゃん。ど、どうしよう……!?」 グイグイ
雪美「……智絵里……苦しい……」
-----------
P「アイドル3人で祭りにいれば目立つもんだよ」
雪美「……うん……その後…大変……だった……」
P「何かあったのか?」
雪美「……智絵里…が……慌てて……ずっと……グイグイ…されてた……」
P「まぁ、いきなりそんなんになるとパニくるよな……」
緒方智絵里(16)
http://i.imgur.com/QPwObyi.jpg
松本沙理奈(22)
http://i.imgur.com/6hVBQAz.jpg
―――――――――――――――――――
バリッ
雪美「……あっ……」
西島櫂「ああっ、そんなに荒っぽくやると駄目だよ」
雪美「……むずかしい……」
櫂「金魚すくいはこうやって……逃がすか金魚っ! えいっ!」
雪美「……とれた……」
櫂「はい、まず1匹ー!!」
雪美「……櫂……上手……」
櫂「金魚すくい、じつは得意なんだよね。あたし水泳してるから、魚の泳ぎたい方向がわかるっていうかさ」
櫂「浴衣で少しぐらい動きにくても、なんとかなるって! せーの、ヨッと!! おーし!」
雪美「……どうしたら……上手に…なれるの……?」
櫂「そうだね、金魚すくいのコツは見る、すくう、落とさない!」
雪美「……そう……」
櫂「ね? 簡単でしょ?」
雪美「……がんばってみる……」
翌日……
桃井あずき「……次の作戦はどうしよっかなぁー」
雪美「……あずき……」
あずき「雪美ちゃん、あずきに何か用かな?」
雪美「……うん……あずき……金魚すくい……得意……?」
あずき「!?」 バンッ!
雪美「!?」 ビクッ!
あずき「……ふふっ、雪美ちゃんも人が悪いよ? 金魚すくいと言えばあずきだよっ!」
雪美「……そう……なの……」
あずき「そうそう、金魚すくいが趣味なのにまったくピックアップされなくてあずきも困ってたの!」
あずき「何か忘れさられてるんじゃないかなぁーって……」
雪美「……そんな…こと……ない……」
あずき「えへへっ、雪美ちゃんはちゃんと覚えててくれたんだね!」
あずき「……で、雪美ちゃんは金魚すくいの何を知りたいの? あっ、作戦立てた方が良い?」
雪美「……作戦…は……いい……」
あずき「そっかぁー、じゃあ何かやりたいことがあるのかな?」
雪美「……うん……櫂…みたいに……上手に…なりたい……」
あずき「櫂? 西島さんも金魚すくい得意なの?」
雪美「……上手……」
あずき「…………」
雪美「……どう…したの……?」
あずき「雪美ちゃん、こんな事してる場合じゃないよっ! これは頂上決戦大作戦だよっ!」
雪美「…………」
そして……
雪美「……ルール…は……多く…すくった方の……勝ち……」
あずき「えへへっ、シンプルな勝負だね!」
櫂「へぇー、あたし以外にも得意な子がいたんだね」
あずき「悪いけど、この勝負はあずきがいただくよっ!」
櫂「水にまつわる勝負ならあたしも負けるわけにはいかないんだよね!」
雪美「……じゃあ……はじめ……」
櫂「見えたっ、いただき!!」
あずき「はやいっ!? これはあずきも遊んでられないよっ!」
バリッ
雪美「……おじさん……もう一回……」
「はい、どうぞ」
あずき「……ここはあの手を使わせてもらうよっ!」
櫂「2匹同時すくい!? なんて技術力!!」
バリッ
雪美「……もう一枚……ちょうだい……」
「はい、どうぞ」
あずき(正直甘く見てたよ……ここまで凄い人がいるなんて……)
櫂(あずきちゃんの動きは普通の人とレベルが違うね……)
バリッ
雪美「…………」
-----------
P「金魚すくいって俺もあんまりうまくないんだよな」
雪美「……P…も……今度…いこ……?」
P「あずき達とはいかないのか?」
雪美「……2人とも……すくいすぎて……出禁…だって……」
P「ど、どんだけすくったんだ……」
西島櫂(19)
http://i.imgur.com/JdJmjgf.jpg
桃井あずき(15)
http://i.imgur.com/FGSqkHb.jpg
―――――――――――――――――――
衛藤美紗希「はぁ……いい恋したぁい……」
雪美「……いい……恋……?」
美紗希「雪美ちゃんもこのミュージカル見てよぉ」
美紗希「うぅ……2人の恋物語、ちょー泣けるぅ! あたし途中から泣きっぱだったぁ」
雪美「……そう……」
美紗希「ミュージカルって、演技の勉強って感じですごく良くないぃ?」
雪美「……うん……私…も……みてみる……」
美紗希「あたしもあのミュージカルの主役みたいにドラマチックな恋したり出来るかなぁ?」
雪美「……美紗希は……好きな…人……いるの……?」
美紗希「はぁ……それがまだいないんだよねぇ……」
雪美「…………」
美紗希「ねぇねぇ、雪美ちゃんもコイバナとか……ってPさんだよねぇ、雪美ちゃんは」
雪美「……うん……」
美紗希「あたしももっと女子力を磨いていかないとなぁ……」
雪美「……女子力……?」
美紗希「うん、やっぱり王子様に振り向いてもらうにはまずは注目されないとぉ」
雪美「……どう…するの……?」
美紗希「そうねぇ、やっぱりみんながあたしにクギヅケになるくらい魅力的になるのが一番かなぁ」
雪美「……魅力的……」
松山久美子「えっ? 魅力的になりたい?」
雪美「……うん……久美子……何か……知ってる……?」
久美子「それはキレイになりたいって事なの?」
雪美「……そんな……感じ……」
久美子「ふふっ、雪美ちゃんは今でも十分可愛いのにキレイになりたいなんてね」
雪美「……私……女子力……アップ…する……」
久美子「女子力……そうだね、ピアノをやってみるとか。良かったら教えてあげるけど」
雪美「…………」 フルフル
久美子「そっか、雪美ちゃんならピアノ似合うと思ったんだけどね」
雪美「……他に……何か…ある……?」
久美子「……そうね、本当にキレイな人って言うのは目が違うみたいだよ」
雪美「……目……」
久美子「うん、雰囲気もそうだけど……美人に見られるとたじろいじゃう男の人って多いでしょ♪」
雪美「……たしかに……」
久美子「礼子さんとか、レナさんとかあんな雰囲気って魅力的に感じるかな」
雪美「…………」
久美子「雪美ちゃんもまずは目ヂカラから意識して見たらどう?」
雪美「……目ヂカラ……」
久美子「そうそう、見るだけで男の人をクギヅケにしちゃう目の力!」
雪美「……がんばる……」
久美子「ふふっ、私も頑張ろうかな。一緒にキレイになろうね!」
雪美「……うん……」
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P「魅力的ねぇ、難しいもんだな」
雪美(Pを……釘づけ…にする……目ヂカラ……)
P「どうしたんだ、雪美?」
雪美「…………」 パチン☆
P「……急に片目を閉じて、目にゴミでも入ったのか?」
雪美「…………!」 ポカポカポカ
P「い、痛いよ! なんで急にポカポカ殴ってくるんだ!?」
衛藤美紗希(22)
http://i.imgur.com/IAG0mHS.jpg
松山久美子(21)
http://i.imgur.com/HwtwedI.jpg
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望月聖「大きな……絵…ですね」
古澤頼子「聖ちゃんにはこういう印象派の絵画がおすすめ、かな……」
雪美「……頼子…これ……何の…絵……なの……?」
頼子「これは夜の港を描いた絵なの」
聖「月の色が……とっても…きれい……です」
雪美「…………」
頼子「こういう風に光の色なんかを表現しようとしているのが特徴だから……」
雪美「……そう…なの……」
聖「色々……あるん…ですね……」
頼子「ふふっ、こういうのは頭で考えるより素直に綺麗って思える気持ちが大事だと思うかな」
雪美「……頼子…は……描けるの……?」
頼子「……ううん、私は見る専門だから」
聖「でも、頼子さん……とても…詳しい…です……」
頼子「私は絵画や美術が好きなだけで……」
頼子「聖ちゃんも、雪美ちゃんも自分の感じるままに楽しんでくれたらいいかな……」
聖「私……あの絵……好き…です……」
雪美「……お嫁さん……」
頼子「あれは、草原での結婚式を描いた絵ですね」
聖「うん……とても…幸せそうで……」
聖「雪美さんは……どんなのが……良い…ですか……?」
雪美「……あれ……」
頼子「天使の絵……雪美ちゃんは天使が好きなの?」
雪美「……聖に……似てる……」
聖「わ、私……ですか……」
雪美「……うん……あっちは……頼子……」
頼子「怪盗の絵……」
雪美「…………」
聖「私……あんなに……壮大じゃ……ないです……」
頼子「私も怪盗ってイメージじゃ……」
雪美「……そう……」
数日後…… LIVEバトル会場
雪美「……今日も……がんばろう……」
聖「はい……がんばり…ます……」
頼子「……フフ、お手柔らかに」
雪美「……聖…は……今日は…どう…するの……?」
聖「えっと……サビの所で上から……ライトアップで…舞い降りてきます……」
雪美「……頼子…は……?」
頼子「私は1曲目が終わった後に、暗転と同時に登場みたい……」
雪美「……わかった…行こう……」
聖「世界中の人達が……幸せになれるくらい……響かせて…歌うの……」
頼子「誰かに奪われるくらいなら私が奪ってみせる……たった一つ大切な……」
雪美「…………」
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P「イメージって自分じゃ気づかないものだよな」
雪美「……二人とも……すごい…から……」
P「聖は大人しいからそれくらいやって丁度良いってのもあるけどな」
雪美「……P……私…にも……なにか……ある……?」
P「うーん、女王様キャラで登場してみるとか?」
雪美「……P…に……命令すれば……良いの……?」
P「……冗談だ、今のやっぱなしで」
望月聖(13)
http://i.imgur.com/RDjNlgx.jpg
http://i.imgur.com/UZwJ2KI.jpg
古澤頼子(17)
http://i.imgur.com/OBOigcJ.jpg
http://i.imgur.com/fspo6TA.jpg
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村松さくら「新婚のお家は、キッチンもトイレもお風呂も全部ピンクがいいなぁ♪」
雪美「……私……ネコ柄…が……いい……」
ガチャッ
高垣楓「お疲れさまです……あら?」
さくら「あっ、楓さんお帰りなさぁい!」
雪美「……楓……お帰り……」
楓「はい、ただいま。二人だけなのかしら?」
雪美「……うん……」
楓「ふふっ、そう。今日は何をしていたの?」
さくら「えっへへー、これですよぉ!」
流行最先端! 新婚のお家!
楓「新婚……まだ二人には早いんじゃないかな?」
さくら「ぶー、そんな事ありませんよぉ! 今からいーっぱい勉強しておくんですぅ!」
雪美「……家……大事…だから……」
楓「ふふっ、じゃあ私も少し見せてもらって良いかしら?」
雪美「……うん……」
さくら「あのぉ、楓さん。花嫁修業って何したらいいんですかぁ? やっぱお料理?」
楓「そうね、家事を一通りできるようにしておけば良いと思うけど」
雪美「……むずかしそう……」
さくら「うぅ……わたし、お料理も家計も全然うまくできないしぃ……」
さくら「わたしでも、お嫁さんにもらってくれる素敵な人、いるかなぁ?」
楓「ふふっ、大丈夫よ。さくらちゃんは可愛いからきっと素敵なお婿さんが見つかるわ」
雪美「……うん……私…も……そう…思う……」
さくら「雪美ちゃん、楓さん……ありがとうございますぅ!」
雪美「……私…も……がんばる……」
楓「それならキッチンはキチンとね……ふふっ」 ボソッ
雪美「…………」 チラッ
さくら「そう言えば、楓さんはお料理もお洗濯も完璧なんですよねぇ?」
楓「私は一人暮らしが長いからそこら辺は自然と身に着いたかな」
雪美「……楓……さっきから……手に持ってる……袋……なに……?」
楓「これですか? ふふっ、夜に晩酌でもしようと思っておつまみです」
さくら「あれぇ? お料理できるのに買ってくるんですかぁ?」
楓「家で作るには手間がかかるものは出来合いを買ってきた方が良いの」
雪美「……焼き鳥……美味しそう……」
さくら「わぁー、いっぱいあるんですねぇ」
楓「今日は焼き鳥屋さんにいった気分を味わおうと思って」
さくら「こういうのができるせんぎょー主婦? がいいなぁ♪」
雪美「……楓……なんでも…できる……」
楓「専業主婦はオススメしまセンギョー……ふふっ」 ボソッ
雪美「…………」 チラッ
楓「みんなご飯まだなら少しつまみますか?」
さくら「えっ? 良いんですかぁ?」
楓「えぇ、お酒じゃ無くてジュースで晩酌しないかしら?」
雪美「……うん……やってみたい……」
楓「ふふっ、じゃあ早速用意しましょうか」
さくら「えっへへー、楽しみですぅ!」
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ガチャッ
和久井留美「お疲れ様、今戻ったわ」
楓「雪美ちゃん、そこのつくねをとってもらって良い?」
雪美「……うん……」
さくら「このチキン南蛮はオレンジジュースにとってもあいますぅ!」
留美(えっ? な、なに……この居酒屋みたいな雰囲気……)
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雪美「……P…は……どんな…お嫁さんが……良い……?」
P「んー、可愛くて気立てが良くて、俺の一番の理解者でいてくれる人かなぁ」
雪美「……わかった……私……楓に……花嫁修業…してもらう……」
P「花嫁修業? 流石に10歳からは早くないか?」
雪美「……大丈夫……もう…覚えて……きたから……」
P「は、はぁ……何か覚えたのか?」
雪美「……キッチンは……キチンと……」
P「それを真っ先に覚えてどうするんだ……」
村松さくら(15)
http://i.imgur.com/2xJh5mW.jpg
高垣楓(25)
http://i.imgur.com/ebUedM0.jpg
ちょっと休憩するのでいったんここまでです
後10人くらいなので今日中には終わるかも
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千川ちひろ「よいしょっと……」 ドサッ
雪美「……ちひろ……これ…なに……?」
ちひろ「雪美ちゃん、これはプロデューサーさん達が注文したスタドリとかなの」
雪美「……スタドリ……」
ちひろ「えーっと、スタドリにエナドリ、後は高級かき氷かな」
雪美「……かき氷……あるの……?」
ちひろ「うん、今度のイベントで必要らしいの。変な話よね」
雪美「……美味しそう……」
ちひろ「あっ、これは……」
雪美「……どう…したの……?」
ちひろ「新製品のサンプルみたい、スタミナドリンクのイチゴ味だって」
雪美「…………!」 ピクン
ちひろ「味を変えてもそんなに意味は無いとは思うんだけど……」
雪美「……ちひろ……私…飲んで……みたい……」
ちひろ「えっ? そうね、サンプルはいっぱいあるから私達でちょっと試してみましょうか!」
雪美「……うん……」
雪美「……この…ジュースは……?」
ちひろ「これは微炭酸エナドリね。炭酸入れると数が飲めないような気がするけど……」
雪美「……P……エナドリ……美味しくないって……」
ちひろ「Pさんが? そう言えばPさんはあんまりこういうの飲まなかったわね」
雪美「……うん……」
ちひろ「今回はそんな人達にも飲んでもらえるようにって意味合いもあるみたい」
雪美「……そう…なの……」
ちひろ「そうだ、雪美ちゃん。かき氷は食べるかしら?」
雪美「……食べる……」
ちひろ「ふふっ、はいどうぞ。余ってるから私達でちょっと頂いちゃいましょう」
雪美「……美味しい……」 モグモグ
ちひろ「うーん、たまにはこういう冷たいのも良いわね」 モグモグ
雪美「……でも……これ…何に使うの……?」 モグモグ
ちひろ「今度のプロデュースに必要みたいよ」 モグモグ
雪美「……プロデュース……」
ちひろ「この前は和菓子、昔はおせちなんてのもあったわ」
雪美「……そう言えば…みりあ……いっぱい…おせち……食べたって……」
ちひろ「ホント、プロデューサーさん達のプロデュース術って謎よね……」
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P「……まぁ、こればっかりは色々あるんだよ」
雪美「……なんで……かき氷…食べるの……?」
P「話しかけられたら食べるとコミュニケーションが上手くいくんだ」
雪美「……そう…なの……」
P「あぁ、俺も理由はよくわからないけど」
雪美「……お腹……いっぱいに…ならないの……?」
P「それもよくわからないけど大丈夫みたいだ」
雪美「……P…って……不思議……」
P「こればっかりは俺も自分でそう思うな……」
―――――――――――――――――――
雪美「……車…いっぱい……」
原田美世「ふふっ、Pさんも来ればよかったのにね」
雪美「……美世…は……よく来るの……?」
美世「うん、やっぱりモーターショーって興奮するよね!」
雪美「……早く……色々…見よう……」
美世「はしゃがなくても車は逃げないよ」
雪美「……でも…楽しそう……」
美世「ふふっ、雪美ちゃんはこういう所はあんまり来ないかな?」
雪美「……うん……」
美世「じゃあ、今日はいっぱい見て行くと良いよ、雪美ちゃんも車に興味を持ってくれると嬉しいな!」
雪美「……美世……車……好き……?」
美世「小さい頃に赤いスポーツカーを見て、一目で恋しちゃったんだ♪ それからはずっとこんな感じ」
雪美「……そう……」
美世「あっ、でもバイクも好きだよ。だからモーターショーは私にとっては最高の遊び場なんだ」
雪美「…………」
美世「どうしたの?」
雪美「……あれ……美世…の車に……似てる……」
美世「……あれは!」
雪美「……なにか……あるの……?」
美世「試乗、今空いているから早く行こう!!」
雪美「……美世……いそがなくても……車……にげない……」
4時間後……
美世「……も、もう一回良いかな?」
雪美「……駄目……」
美世「ゆ、雪美ちゃん! お願い、一生のお願いだから!!」
雪美「……それ…3回目……」
美世「うぅ……Pさんと同じ事言うんだね」
雪美「……行こう……」
ズルズル
美世「ひ、引っ張らないで! お願い! 後一回だけで良いから試乗させて!」
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美世「うぅ……後一回だけ乗りたかったなぁ」
雪美「……美世……これ…あげる……」
美世「えっ? これって、車のサブレ?」
雪美「……うん……買った……」
美世「ふふっ、ありがとう雪美ちゃん!」
雪美「……美味しい……?」
美世「うん、でも車の形してると食べるの勿体無いね!」 モグモグ
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P「美世はなかなか諦めないからなぁ」
雪美「……引きずるの……大変…だった……」
P「その後はどうしたんだ?」
雪美「……美世が……バイク…も……みたいって……」
P「へぇー、見に行ったんだ」
雪美「……遅くなるから……ちょっとだけ……」
P(ど、どっちが保護者かわからないな……)
原田美世(20)
http://i.imgur.com/WBfecgl.jpg
―――――――――――――――――――
雪美「…………」
P「あれ? どうしたんだ?」
雪美「……おわり……」
P「残念、もう終わりなのか。終わってみるとあっという間だったな……」
雪美「……うん……」
P「…………」
雪美「……P……私の…顔……何か…ついてる……?」
P「……いや、別になんにも無いよ」
雪美「……P……嬉しそう……」
P「ははっ、雪美が楽しそうだからな」
雪美「……P…が……喜んでくれる…なら……私…嬉しい……」
P「……おっと、もうこんな時間なんだな」
雪美「……夕方……」
P「そろそろ雪美も帰るか? 送って行くけど?」
雪美「……うん……」
P「じゃあ、行くとするか」
雪美「…………」
P「どうしたんだ?」
雪美「……P……」
P「……あー、今日は車が無いから歩きで送ることになるけど大丈夫だよな」
雪美「……うん……!」 ニコッ
P「よしっ、行こうか」
雪美「……P……手…繋いで……」
P「ほらっ、危ないから離すなよ」 ギュッ
雪美「……大丈夫……はなさない…から……」
P「さっ、帰りに何か食べて帰りますか」
雪美「……うん……一緒に…いこ……」
今日はここまで
これで本編は終わりだけど
エキストラコミュのゆきみんが可愛すぎたので
おまけをちょっと書いて終わりにします
―――――――――――――――――――
おまけ 数日後……
P「花火ともなると流石に混んでるか……」
雪美「浴衣……浴衣……浴衣で…お出かけ……ふふっ」
P「それにしても雪美が浴衣を着るなんて珍しい、でも似合ってるな」
雪美「これ……選んだ……。P…好きかなって……」
雪美「P……もっと……浴衣…見て……」
P「心配しなくてもちゃんと見てるよ」
雪美「……うん……ありがと……」
P「さっ、さっさと撮影終わらせて遊んで帰ろうか」
雪美「……わかった……」
P「……ふぅ、それにしても今日は少し暑いな」
雪美「…………」
P「雪美、大丈夫か?」
雪美「夏……暑い……すこし……にがて……。暑いと………ふらふら……」
P「じゃあ、ほらっ。これを食べて少し涼むと良い」
雪美「……これ……」
P「かき氷だよ、高級じゃないけど」
雪美「ふふっ……やっぱり…Pと…一緒なら……がんばれる……」
P「やっぱり夏と言えばかき氷だ」 モグモグ
雪美「……P…べろが……緑……」 モグモグ
P「メロン味だからな、雪美はイチゴ味だからあんまり変わらないか」 モグモグ
雪美「……痛い……」 キーン
P「ははっ、そんなに急いで食べたら頭が痛くなるからゆっくりな」
雪美「……そうする……」
P「そう言えば、今日はペロは連れてきてないのか?」
雪美「今日……ペロ…お留守番……本当は……一緒……よかった……」
P「なるほどね、まぁ人が多いし仕方ないか……」
雪美「……うん……ペロも…暑いの…ダメ………P…おうちに…見に……来て……」
P「そうだな、また遊びに行くよ」
雪美「……いつでも……きて……」
P「ははっ、雪美の家に行くのもこれで何回目になるだろうな」
雪美「…………」
P「ん? 急に立ち止まってどうしたんだ?」
雪美「……P……ペロ…見つけた……」
P「それは……風鈴か」
雪美「ほら…そっくり……。これ…よろこぶ……?」
P「友達が増えてペロも喜ぶんじゃないかな」
雪美「……そう……」
P「……すいませーん、この風鈴貰えますか?」
雪美「……P…買ってくれるの……?」
P「ま、記念にこれくらいは良いだろう」
ギュッ
雪美「……ありがと……ずっと…大切に……するから……」
P「ははっ、風鈴一つで大げさだよ」
雪美「……ペロ……あたらしい…友達…ふえた…ふふっ……」
ドーン ドーン ドーン
P「おっ、花火が始まったな」
雪美「…………」
P「これだけ大きいとこんなところからでもよく見えるな」
雪美「花火……どーん……大きい音…ちょっと……こわい……」
P「あぁ、あれだけでかい花火だと音も凄いな」
雪美「P…大丈夫……?」
P「俺は別に大丈夫だよ」
雪美「…………」
P「耳ふさぐほど怖い物なのか……?」
雪美「……しまった……耳…ふさぐと…Pの声……聞こえない……」
P「音も花火の良い所さ、聞いておかないともったいないぞ」
雪美「……じゃあ……Pと…一緒に……慣れる……がんばる……」
P「…………」
雪美「…………?」
P「……ほら、手を繋いでおけば怖くないだろ?」 ギュッ
雪美「……うん……」 ニコッ
P「そう言えば、雪美とこうやって花火を見るのは初めてだな」
雪美「……花火…空…きれい……大きいのも…小さいのも…みんな…キラキラ……」
P「まだ時間はあるからゆっくりして行こうか」
雪美「……私…このまま……ずっと…見てたい……」
撮影終了後……
P「お疲れさま、雪美」
雪美「……うん…大丈夫……」
P「今日はこれで終わりだから、後はゆっくり屋台でも見て帰ろうか」
雪美「……撮影……上手に…できた……」
雪美「……きれいに……花火……一緒……撮れたって……」
P「あぁ、良い感じに撮影できていたな」
雪美「……撮影……きれい……浴衣…ほめられた……」
P「新しい衣装だけど、凄く好評みたいで良かったよ」
雪美「…………」
P「ん?」
雪美「……Pも……褒める……?」
P「そうだな、今日の雪美はとっても綺麗だよ」
雪美「……P……ほめる……うん……よかった……」
P「これでまた雪美の人気もアップだな」
雪美「……P…もっと…プロデュース………いいよ……」
P「……言われなくてもそのつもりさ」
雪美「……ふふっ……これからも…ずっと…ずっと…Pと……一緒……イイ……?」
P「それなら俺も頑張って行かないとな」
雪美「……大丈夫……一緒なら……がんばれる……」
P「……がんばろうな、雪美」
雪美「……まかせて……」 ニコッ
おわり
佐城雪美(10)
画像は>>406さんに貼って頂きましたのでそれで
ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます
これでこの話は終わりです
ネタを考えるのにかなり悩んだので
短い話でオチを付けられる人って本当に凄いと思った
ちょっとハイパー10歳児になっちゃったけど
少しでも雪美を可愛いと思ってもらえる人が増えたら幸いです
このスレはHTML化依頼を出しておきます
08:06│佐城雪美