2013年11月20日
モバP「歌声はエンドレス」
フレデリカ「フンフーンフフフー♪」
モバP「宮本ォ!」
フレデリカ「ふーれーでーりーかー!」プンスコ
モバP「宮本ォ!」
フレデリカ「ふーれーでーりーかー!」プンスコ
酉ってこれでいいのかしらん?
おはようございます、投下します
日付も変わる頃、事務所の鍵を閉めて帰路につく。いつも以上に疲れているのは、きっと気のせいではないだろう。
一つ仕事が増えただけなのに、頭の中がその事だけに支配される。慣れない内容の時は特にそうだ。
モバP(マネージャー探しホントどうしたらいいんだろ)トボトボ
?「そこの人!止まりなさい!」
モバP(もうホントに響子達に任せちゃおうかなー)トボトボ
?「す、すとーっぷ!止まりなさい!」
モバP「は?」
誰かに襟首を捕まれ、後ろに引っ張られる感覚がすると同時、目の前を大きなトラックが走っていく。
モバP「は……え……」
?「じ、自殺はダメですよっ!」
モバP「……はい?」
命の恩人は、機械仕掛けの姫だった。
?「私は、あなたがどれほど辛い目にあったかは存じません」
モバP「はぁ」
?「ですが、そこまで思い詰めた表情をしているくらいですから、相当な目にあった事くらいは解ります」
モバP「はぁ、そんな表情してますか」
?「してます!それこそ今から自殺するぞ〜ってくらいに!」
そんなに。
?「ですが、命は投げ捨てていい物ではありません!人に言えない悩みがあるなら私が聞きますから!」
アトラ「あ、申し遅れましたが私、天使型mk.2のアトラと申します」
僕の目の高さくらいに滞空している白い神姫は、宙に浮いたまま器用にお辞儀をしてみせる。
その背後から、くたびれた背広を着た中年男性が小走りにやってきた。少し息が上がっている。
?「アトラ……急に飛び出したと思ったら……どうした」ゼェハァ
アトラ「あ、マスター。この方が道路に飛び込もうとしていたものですから」
?「何?」
モバP(あ、僕か)
?「そりゃいかんなぁ……仕事柄、ほっとく訳にもなぁ……」ブツブツ
アトラ「何言ってるんですかマスター!悩んでいる人がいるなら、話を聞くだけでもするべきです!」
?「わかったわかった、まぁーその辺のファミレスで話でもしようや」
ファミレスに入ってからの軽い自己紹介。男性の名は新宮司八郎、職業は探偵。
少し事情を話すと、僕が自殺志願者だという誤解は、あっけなく解けた。
八郎「いやーわるかったわるかった!」
アトラ「ほんっとーに申し訳ありませんでしたぁ!」
八郎「HAHAHAHAHA!」
アトラ「笑いすぎですマスター!」
八郎「いやー、まだまだ観察眼が鈍いぞアトラくん」ニヤニヤ
アトラ「うー……それは否定出来ませんが……」シュン
モバP「いえ、でも命の恩人には変わりありませんし……」
八郎「っと、そうだったな。それで……」
まゆ「この度は私たちのプロデューサーを助けて頂いて……」フカブカ
アトラ「あ、いえいえけいsじゃない、神姫として当然の事ですから」フカブカ
モバP(で、出た〜、僕にに一目惚れして読モやめてアイドルになっ奴〜)
モバP(まぁそんな漫画みたいに都合のいい女の子がいる訳ないんだけど)
八郎「そちらのお嬢さんは?」
モバP(周りにも見えてるって事は、やっぱ実在してるんだよなぁ)
八郎「ほぉ、アイドルとプロデューサー、ね」
アトラ「アイドル……」ジーッ
まゆ「?」ニコッ
モバP(うわスゲェきらきらした目でまゆの事見てるわこの子)
八郎「今回はアトラが止めてくれたからよかったものの、もし誰も周りにいなかったら……」
八郎「ぞっとしないねぇ」
モバP「仰る通りです、ハイ」
まゆ「大丈夫ですよぉ、Pさんはまゆがいつでも見守ってますから」
まゆ「今回はアトラさんが早かったですけどねぇ」
八郎「いつでもと言っても、どうしても人間だと限界があるだろう」
八郎「だから犯罪が無くならない訳だしな」
アトラ「マスター?」
モバP「?」
まゆ「……そうですねぇ」
八郎「ま、難しい話はさておきだ、Pくんは神姫を傍に置いた方がいいな」
モバP「はぁ」
八郎「今回みたいな事が無いように、転ばぬ先の杖ってやつだ」
八郎「あ、もう転んだ後だったかHAHAHA!」
モバP「」イラッ
まゆ「」イラッ
翌朝
いつもと変わらない朝の風景。
小学生達の集団登校と、通学路のポイントでそれを見守る保護者と地域の人達と、神姫達。
「「「おはよーございます!」」」
?「はーいおはよー!気を付けて渡ってねー!」
自身の数倍のサイズはある黄色い旗を器用に振りながら、横断歩道を渡る子供達を先導している。
あの神姫は、アルトアイネスだったか。
モバP(神姫か)
昨日の夜、八郎さんと別れて帰宅した後、少し神姫の事について調べていた。
僕の中のイメージでは、テレビの深夜放送で見かける神姫バトルのせいか
「見世物バトルのためのロボット」だったのが、調べていくウチに全くの的外れなイメージだった事を思い知らされる事
になった。
ひとつ、人間の生活をサポートするためのロボットである事。
ひとつ、今のように有名になるまでは、企業の受付や、病院等の施設で主に使われていた事。
ひとつ、神姫スポーツは、神姫達の運動不足の解消や運動経験の蓄積を目的としている事。
ひとつ、神姫バトルは、神姫スポーツの中の一つだという事。
要するに僕は、K1やプロレスを見て人間おっかねーと思っていたようなものだ。
〜〜〜
八郎「まぁ、いきなり神姫を持つって言っても色々わからんだろうし、踏ん切りがついたら連絡してくれ」
八郎「俺が色々と教えてやるよ」
アトラ「マスター、お仕事はどうするんdムグッ」
八郎「これ連絡先ね、それじゃ俺達はこれで失礼するよ」
〜〜〜
〜〜〜
まゆ「ねぇPさん?」テクテク
モバP「どうした」テクテク
まゆ「アイドルのマネージャー、神姫に任せるのはどうでしょうか?」
モバP「うん、僕もそう思ってたところなんだ」
〜〜〜
まずは社長に連絡しないと。連絡がつけば、だけど。
短いですが今回はここまで。
読み返すとまゆの扱いが酷いですねゴメンナサイ。
書き忘れてましたが、神姫と神姫バトルに関しては個人的な解釈です。
こういう世界観もあるんだ、程度に楽しんで頂ければ幸いです。
>>19
ありがとう。
神姫側から出すのはフェアじゃないかな?と思ったけど、導入役として便利だったのでつい。
>>20
マジカマジデマジダ。すまねぇ神宮司さん。
次回は早ければ夕方、音沙汰が無ければ明日。
神姫側からは、あとはヒブソウシンキのショップやら何やら出す予定。ではまた次回。
エラーとか出て焦りました。ここでは日常茶飯事なのかな?
2レスほど投下します
「「「「「どういうことですかプロデューサー!!」」」」」
事務所に入った瞬間、集まっていたアイドル達に一斉に詰め寄られる。
曰く、僕がマネージャーを探している。
曰く、僕がプロデューサーを辞める。
曰く、僕のマネージャーをアイドル達の中から選び出す。
曰く、僕が生涯の伴侶を探している。
伝言ゲームとは、げに恐ろしきかな。
モバP「よーし説明するから静かにー。あと役所絡みの書類はしまってくださーい」
<はーい!!
なんだか舌打ちが聞こえたような気がするが無視して、スケジュールの書き込まれたホワイトボードの前に立つ。
事務所に集まっているのは、ざっと十人ほどのアイドル達。今日はオフのアイドルの顔もちらほら見られる。
モバP「それじゃあまずは……」
十分もせずに説明が終わり、アイドル達の顔は(一部を除いて)穏やかになっていた。
佐城雪美「……プロデューサー……やめない………よかった……」ギューッ
モバP「うん、辞めないからね、少し離れてね、電話できないからね」
雪美「……ん……もう少し………」
モバP「……」ナデナデ
雪美「……」ンー
電話は、もう少し後。
皆を仕事に連れて行ってからでいいか。
モバP「あ、社長今ちょっとお時間よろしいでしょうか?」
社長『あーP君ちょっと待って……弾がきれた奴は後方へ下がれ。弾のある奴は前へ出ろ』シュカカカカカ
『イエスメム!!』
モバP(エアガンの音……だよな。何やってんだ?)
モバP「お取り込み中でしたか?」
社長『いやー大事な用件なんでしょ?聞いてるから話して……近い奴とツーマンセル。左右から挟むぞ』
社長『MG持ちは制圧射撃用意……援護』シュカカカカカカカ
モバP「じゃあ続けますよ。マネージャーの件ですが、神姫を登用するというのは如何でしょうか?」
『ヒット!』
『射線上に出るなって、私言わなかったっけ?』
社長『七面鳥だね。マネージャーの件はオッケー、任せる』
社長『君は通常業務と、神姫登用に際しての資料作りをお願い。私はこの子スカウトしたら帰るから』シュカカカカ
『オゥ、誰か弾ぁよこせ!使ってやるぞ!』
?『構えーっ!』
モバP「わかりました、頑張って下さい」
モバP(サバゲーか……スカウトしたい女の子が相手かな?)
モバP「あ、ちひろさん、社長は明日か明後日には帰ってくるそうです」
ちひろ「はい、ではカメラマンさんに連絡しておきますねー」
モバP「お願いしますね。あと衣装さん……は来てからにしましょうか」
ちひろ「んー……一応連絡しておきます。また四人くらいですかね?」
モバP「だと思いますよ。社長、気合入ってましたから」
アイドル事務所の女社長がサバゲー……ねぇ。
さて、もう一件。
ここまでパッション無し
今日はここまで。書き溜めって思った以上に溜まらないもんですね。
アイドルと神姫の画像の用意まで手が回るかしら…ではまた、次回。
NGテイク?
モバP「よーし説明するから静かにー。あと役所絡みの書類はしまってくださーい」
<はーい!!チッ
モバP「今舌打ちしたの誰だ……和久井さん、目を逸らさないで下さい」
わくわく「判ったわ、もうアナタだけ見つめてる」
わかるわ「情熱的ね、まけられないわ」
NGテイク?
きらり「きゃー☆Pちゃん辞めないにぃ☆きらりはぴはぴー☆」ギューッ
モバP「うん、辞めないからね、少し離れてね、息できないからね」
きらり「いやだにぃ☆もっとはぴはぴすうぅー☆」
モバP「……」ペシペシペシペシ
きらり「うきゃー☆」ギュー
電話は、無理そうかな。
皆を仕事先に、送るのも無理かな。
お粗末。
>>26
ありがとう。鈍足付けてるとあんまり誤射されない気がするんだぜ(ハンマー振り回しながら)
おっぱようございます。あーちる確定したからウチの子撮ってきた。携帯画質。
ttp://shinkiup.aki.gs/upl2/src/1363909650139.jpg
ヘッドギアの目の部分に、クリアパーツを水ノリでペタッと貼るとイイ感じよ。キシマさんにもオススメ。
本編投下はまた夕方くらいに。うp期限切れで消えた画像は再貼りしたらいいのかな?
>>59
ネコミミしぶりん…みくが白くなるな…
?「熱いハートを叩き付ける!それがロックじゃん!」
?「くぁー!燃えてきたわ!ファイアー!」
茜「ボンバー!!」
李衣菜「だ、だいなまいと…」
投下しますが、今回で書き溜めが尽きます。全弾発射からの強制冷却はロマンだよね。
社長「……以上、四名が今日から家族に加わる事になるから、皆仲良くね」
「「「「よろしくお願いします!」」」」
大き目のレッスン場に、100人近いアイドル達の声が響き渡る。
全員が我が事務所所属のアイドルと言うのだから信じられない。
社長「さて、引き続いては皆も聞いていると思うけどマネージャーの件だ」
社長「これについてはP君から話してもらおうか」
モバP「はい、それではまず資料を配るから……」
〜〜〜
社長「じゃ、私と新人四人で、各方面への挨拶をしてくるから」
モバP「社長が、ですか?」
社長「うん、ネットワークどうこうの話は後でも大丈夫でしょ」
モバP「それはd「じゃ行くよ皆」……早いなぁもう」
凛「プロデューサー、早くいこ?」
モバP「はいよ、んじゃ車に乗ってー」
車内
凛「……」ペラペラ
本田未央「……」ペラペラ
卯月「……」ペラ
モバP(三人ともカタログ読んでるけど、車酔いしないのかな)
卯月(可愛い子がいいなー……)ハッ
卯月(ダメ!それじゃダメよ卯月!今まで普通普通と言われてきた私が!)
卯月(インパクトのある神姫を持つ!これぞギャップテクニック!目指せ!脱普通!)
卯月「……パクト……インパク……」ブツブツ
凛(後部座席からスゴイオーラが……)
未央(ちゃんみおです。隣の席のアイドルが怖いです……あ、この子も可愛い)
島村卯月
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渋谷凛
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880569-1363934525.jpg
本田未央
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880568-1363934525.jpg
神姫センター
『いらっしゃいませー』
リエ「あら、お二人ともいらっしゃいませー♪」
リエ「後ろのお二人は?」
モバP「あぁ、この二人もアイドルですよ。本田未央と、島村卯月……卯月?」
卯月(インパクトインパクトインパクト)ゴゴゴゴ
未央「しまむー、挨拶挨拶!」
卯月「ほぁっ!?すいません!」
リエ「いえいえ、本日は神姫の購入ですか?」
モバP「はい、説明の方お願いできますか?」
リエ「!お任せください!そちらの席へどうぞ!すぐ飲み物持ってきますからね!」ウッヒョー
モバP「……張り切ってるなぁ……」
凛「前もあんな感じだったよね」
未央「そうなの?」
リエ「コホン、わたくし、こちらで各神姫の説明をさせて頂いております。リエと申します」ペコリ
卯月(ちっちゃーいかわいーい…)ホワホワ
卯月(ハッ!違うインパクトインパクト!)ゴゴゴゴ
未央(しまむーが普通オーラと変なオーラを交互に出してる……)
リエ「こちらの端末から神姫を選んで頂ければ、わたくしの方から詳しい説明をさせて頂きますので、お申し付け下さいませ」
モバP「はい、よろしくお願い致します」
凛「よろしくー」
リエ「っと、その前に販売形態の説明をしておかなければいけませんね」
未央「販売形態?」
リエ「はい、神姫の販売形態は大きく分けて二つあります」ヴォン
未央「おぉ、カッコイイ!」
モバP(ホログラムディスプレイも出せるのか……便利だなぁ)
○一式販売…企業側から用意された神姫本体と、装備品一式が入ったセット方式(含CSC)
○個別販売…神姫のパーツをそれぞれ購入し、自由に組み立てる方式。
リエ「一式販売、いわゆるフルセット方式ですが、初心者の方にはこちらがオススメですね」
リエ「装備品の数によってお値段がピンキリになる他、カラーパターンは固定になります」
リエ「あ、カラーパターンは、当然後から変更する事もできますよ?」
リエ「あとはCSCですが、これは神姫の”心”を司る3つのチップでして、」
リエ「最近では、用意されたセットを使うのが一般的ですね」
リエ「ヘタに扱うと”心”のバランスが崩れちゃいますから」
リエ「次に個別販売、いわゆるバラ売りですが、こちらは装備品の知識を持っている方にオススメです」
リエ「何か足りないパーツがあった時や、オリジナル神姫を組んでみたいっていう方向けですね」
凛「えーっと、機能追加ってやつだね」
リエ「そういう事です。オススメはフルセット方式ですが、どうしますか?」
モバP「じゃあそれでお願いします」
リエ「では端末画面の『フルセット方式』のタブを選択して下さいね」
凛「あ、そうだリエさん」
リエ「ハイなんでしょう!」バッ
凛「えっと、私の家でペット飼ってるんだけど、大丈夫かな?」
リエ「心配御無用!です!」
リエ「神姫は頑丈ですから、ワンちゃんに噛まれてもネコちゃんに引っかかれてもへっちゃらです!」エッヘン
未央「へー、じゃあ安心だね、しぶりん♪」
凛「ん、よかった「象に踏まれても壊れないくらいです!」ムフー
未央「そんなに!?」
凛「踏ませたの!?」
リエ「それぐらいの重さにも耐えるって事です」ニコッ
リエ「深海までは行かなくても水圧にも耐えられますし、宇宙開発用の神姫もいるんですよ?」ムフー
未央(神姫ってすごい)
凛(改めてそう思った)
リエ「ところで渋谷さん、ペットって何を飼ってらっしゃるんです?」
凛「え、あぁ、うん、ヨーキーってわかるかな?ワンちゃんなんだけど」
リエ「はい、小型犬ですね!ワンちゃんがお好きなら、この神姫はどうでしょうか?」
犬型MMSハウリン(CV:喜多村英梨)
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880572-1363934525.jpg
リエ「ペットロボ業界の大手、ケモテック社が開発した神姫です!」ムフー
リエ「犬型の名に違わぬ愛くるしさ!そして真面目な性格設定から忠実な秘書はモチロン、」
リエ「番犬から遊び相手まで幅広い用途をカバーできる柔軟さがウリとなっております!」ムフー
凛「そ、そうなんだ」タジッ
リエ「あ、そういえば基本性格の説明は、お聞きになりましたか?」
凛「えーっと……」
未央「なになに?私それ聞いてないよ」
リエ「では説明いたしますね」
リエ「基本性格というのは、例えばワンちゃんで言いますと、」
リエ「種類によって『大人しい』とか『番犬向き』とか、性格が色々あるのはご存知ですね?」
未央「あぁ、よくペット紹介で載ってるやつね」ウンウン
リエ「はい、しかしこれらはあくまで基本的な性格を表していまして、」
リエ「『大人しい』と言われているワンちゃんの中にも活発な子が、」
リエ「『番犬向き』と言われているワンちゃんの中にも大人しい子がいる」
リエ「それが『個体差』というものです」
凛「あ、それこないだ聞いたかも。神姫にも、その『個体差』があるんだよね?」
未央「へーえ」
リエ「はい、さらに人との交流や知識の吸収によって、ある程度変化しますので、」
リエ「付き合いが長くなるほど、オーナーに合った性格に育っていくんです」
未央「ん?じゃあ基本性格は皆一緒って事?」
リエ「いえいえ、神姫ごとに性格の変化には制限があるんですよ」
未央「??」
リエ「基本性格が真面目な神姫なら、わんぱくに育ってもやっぱり根は真面目ですし、」
リエ「ドジッ子神姫なら、真面目に育ってもやっぱり根はドジッ子になる、という事です」
未央「おー……なんか、わかったようなわからないような」
リエ「その辺りは実際に神姫と交流してみて、実感されるのが一番ですよ!」
未央「んー……カタログ読んできたとは言え、やっぱ悩むなー」ウーン
未央「!」ピコーン
未央(元気な子、で検索っと)
未央「おー……たくさん出てきおった……」
リエ「本田さんは元気な神姫をご希望ですか?」ヒョコ
未央「へ?うん、やっぱ明るい子がいいなーって思って」
リエ「それでしたら、本田さんは何か、スポーツはやられますか?」
未央「いや、これと言ってスポーツはしてないけど、体動かすのは好きだよ」
リエ「でしたら、こちらはいかがでしょうか?」
山猫型MMSアーティル(CV:中原麻衣)
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880571-1363934525.jpg
未央「おお?」
凛「どれどれ……なんか未央のイメージにピッタリな感じだね。この子はどんな子なの?」
リエ「はい、こちらは動物ロボ業界の若手企業、アキュート・ダイナミクス社の神姫」
リエ「社名の可愛くて(A cute)、かつ力強い(Dynamic)を体現したような神姫となっております!」ムフー
リエ「根性プログラムと呼ばれるほどの向上心を持った基本性格で、」
リエ「どんなオーナーでもグイグイ引っ張るタイプの神姫ですよ!」ムフー
未央「おー♪いいじゃんいいじゃん♪私この子に決ーめたっと♪」
凛「プロデューサーはどの子にするの?」
モバP「ん?あぁこの子だ」
天使コマンド型MMSウェルクストラ(CV:戸松遥)
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880574-1363934525.jpg
未央「おー、シンプルですな」
モバP「低価格だし、ビジネス向けって紹介されてるしな」
リエ「はい!ウェルクストラは現在、最もプレーンな神姫としてビジネスシーンで活躍してますよ!」ヒョコッ
凛「プレーン?」
リエ「はい、装備品を少なくして価格を抑え、かつ過不足のないセットになっております!」
リエ「基本性格は大人しく感情表現も乏しいですが、それを花咲かせるもそのままにするもオーナ次第!」ムフー
リエ「Pさんには打ってつけだと思いますよ!」ムフー
未央「なるほど、原石って訳だね」
モバP(秘書で検索かけたとは言えないなぁ……)
凛「……ところでさ」
未央「おう……みなまで言いなさんなしぶりん」
リエ「近寄りがたいですね……」
卯月「……」ジーッ
卯月(インパクトインパクトインパクトインパクトインジャスティン!)
卯月「これだっ!」ビシッ
凛「」ビクッ
未央「」ビクッ
リエ「」ビクッ
卯月「私この子にします!」フンス
戦車型MMSムルメルティア(CV:浅野真澄)
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880573-1363934525.jpg
凛「」
未央「」
リエ「はい、こちら兵器モデルのラジコン業界の大手、フロントライン社の神姫ですね」
リエ「あ、先ほどのウェルクストラも、同じくフロントライン社製ですよ」
リエ「見た通り、溢れるミリタリーテイストが魅力!」ムフー
リエ「基本性格はオーナーに忠実で職務に真面目で、質実剛健な神姫ですよ!」ムフー
未央「しまむーこの子でいいの!?大丈夫なの!?」
卯月「大丈夫だよ未央ちゃん、問題無し」ビシッ
凛(ホントどうしたんだろ……)
卯月(う、でもよく見ると怖そう……いやいや大丈夫だよ……ね?)
リエ「さて、これで皆さんの神姫選びが終わりましたので、」
リエ「手順が前後してしまいましたが、マスター登録や、ネットワーク構築に関しての手続きですね」
モバP「そちらは僕が」
リエ「はい、では皆さんにはこちら、マスター登録用の簡単なプロフィールを入力して頂きます」
リエ「登録が完了すれば、皆さんはもう神姫オーナーです♪」
リエ「ネットワークの方は、親となる神姫を起動してアプリをインストールするだけですから、すぐに済みますよ」
モバP「あ、その親って後で変更したり出来ますか?」
リエ「はい、こちらで正式な手続きをして頂ければ、いつでも変更可能ですよ」
モバP「じゃあ、今の所は僕の神姫が親って事で」
リエ「はい、では用意いたしますね♪」
リエ「あぁ、一番大事なのを忘れていました!」ポン
モバP「?」
リエ「皆さんの神姫の名前、考えて置いてくださいね♪では失礼します」ペコリ
今回はここまで。クロスらしくなってきたかしらん?
神姫の画像、ムルメルティアの壁紙形式で統一したいのにDLページが見つからないね…アハハ
それと、各神姫の名前は皆さんの方から募集します。
三人の内、どのアイドルの神姫名前か明記して列挙して下さいませ。よろしくお願い致します。
その間に書き溜めておきますねー。
NGテイク
凛「どれどれ……なんか未央のイメージにピッタリな感じだね。この子はどんな子なの?」
リエ「ロリ巨乳」
凛「えっ」
未央「えっ」
リエ「ロリ巨乳」ジー
未央「!///」バッ
凛(未央の胸ガン見してたよね今)
ではまた、次回。
ゆかり「しゃら、今日の予定はどうなっていますか?」
しゃら「日の出ずる間は己が魔力を高め…」
(今日は午前中がレッスンで…)
ゆかり「!?」
蘭子「魔笛の奏者よ、その小さき者は我が右腕…」
(ゆかりさん、そっちは私のしゃらです…)
しゃら「あら〜?お呼びですかマスタ〜?」
同型機出せなくなるね。うん。あと熊本弁難易度高いね。うん。
導入部の三人だけですし、一回こういう形での募集ってやってみたかったんですよ。自分はネーミングセンスに乏しいもので。
>>83
ホワイトライオンさんなら茄子さん(ナース神姫じゃないよ!)なんかが偶然マスターになるってのはどうかな?
もしくは昌葉、泉あたりが組み上げるとか。
すでに神姫持ってそうなアイドルは考えたけど、導入部が終わったらそれ以降は全部パラレルの参加型にして書こうかなと。
おっぱようございます。夕方以降に投下予定です。
モバマスとバトマスの曲聞いてたら元気出てきた。頑張ります。
画像に関して、こっちなら保存期間が長いようなのでテスト。
ttp://i.imgur.com/oBUZ0fc.jpg
投下します。名前募集は無謀でしたね申し訳ない。
モバP「加蓮と奈緒……は凛待ちか。遅くなって悪かった」
凛「ごめんね、二人とも待たせちゃって」
加蓮「いーのいーの。それで、凛の神姫は?」
凛「あ、私のはまだ起動してないんだ」
奈緒「そうなのか」
モバP「で、お二人は?」
志乃「私と楓ちゃんは、ありすちゃん送ろうと思って」
楓「私はその後、志乃さんとご飯へ」
モバP(酒の入ってない志乃さんはただの美人やでぇ……)
モバP「っと、皆にも紹介しておかないとな」
ありす「……」ナデナデ
ハルカ「あの、橘様?」
ありす「あ、ありす、でいいです、よ///」
加蓮(ありすちゃんの手にちょこんと座って……)
加蓮(なにこれ可愛い)ムッハー!!
奈緒「加蓮、無言で悶えるのはやめてくれ、怖い」
モバP「じゃ、僕は事務処理片付けてくるから……」
モバP「三人は神姫起動しといてくれ」
ハルカ「Pさん、あの、私は?」
モバP「あー……神姫起動の手伝いしてやって下さい」
ハルカ「はい、了解しました」
ハルカ(Pさんのお仕事手伝いたかったんですが……)シュン
ありす(しょげちゃった……撫でられるのは嫌だったんでしょうか)オロオロ
島村卯月
ttp://i.imgur.com/r7KGAcT.jpg
渋谷凛
ttp://i.imgur.com/GVXlJ1E.jpg
本田未央
ttp://i.imgur.com/3RuYbX4.jpg
神谷奈緒
ttp://i.imgur.com/3SmfN1U.jpg
北条加蓮
ttp://i.imgur.com/GT0Egw2.jpg
柊志乃
ttp://i.imgur.com/lKESkQE.jpg
高垣楓
ttp://i.imgur.com/UEdQiuW.jpg
橘ありす
ttp://i.imgur.com/kTmt196.jpg
天使コマンド型MMSウェルクストラ
ttp://i.imgur.com/Y1AlVzI.jpg
未央「さーて、お楽しみの時間だよー♪」ガサガサ
加蓮「どれどれ?凛が犬型で……」
奈緒「未央は、山猫?」
志乃「卯月ちゃんが戦車型……戦車型?」
「「「「「……………」」」」」
卯月「な、なんで皆黙るの?」
戦車型MMSムルメルティア
ttp://i.imgur.com/UhbiXay.jpg
犬型MMSハウリン
ttp://i.imgur.com/44ZkJNR.jpg
山猫型MMSアーティル
ttp://i.imgur.com/idTUIpu.jpg
奈緒「いや、だって」
加蓮「ねぇ?」
志乃「まぁ、いいんじゃないかしら?」ススッ
卯月「さりげなくありすちゃん連れて離れないで下さいよ!」ガーン
楓「……」ジーッ
卯月「楓さんもソファの陰から出てきてください!」
ハルカ「う、卯月さん落ち着いて……」オロオロ
卯月「うぅーハルカさーん!皆がいぢめるー!」エーン
加蓮「ごめんごめん、ちょっと意外過ぎたからさー」
奈緒「もっと普通なチョイスをしてくると思ってたもんなー」
卯月「いーですぅー、もーいーですぅー」プィッ
未央「あぁもうほら、拗ねんなよしまむー」ナデナデ
卯月「ふんだ」
ありす「そんな事より卯月さん、早く起動してあげましょう」ワクワク
卯月「ありすちゃんはいい子だねぇ……」ジーン
凛(そんな事、にはつっこまないんだ)
卯月「じゃあ一番島村卯月!いきます!」
?「フロントライン製、MMSオートマトン、神姫」
?「戦車型ムルメルティア、FL802。セットアップ完了、起動します」
奈緒「お、コッチ見た」
加蓮「凛々しい顔してるね」
卯月(うぅ、やっぱり目つきが鋭い……でもダメよ卯月!ここで負けちゃダメ!)
未央(しまむーからまた変なオーラが……)
?「オーナーのことは、何とお呼びすればよろしいでしょうか?」
卯月「え、えーっと……卯月で!」
?「卯月、でよろしいですか?」
卯月「うん!(あれ?)」
凛(ハルカさんの時と)
未央(なんか違うような?)
?「了解だ、卯月。これからよろしく頼む」
卯月「」
?「では、私の名前を決めてもらおうか。呼びやすい名前で構わんぞ」
卯月「」
未央「しまむー!起きて起きて!」ユッサユッサ
奈緒「oh...」
加蓮(すごいプレッシャー……)
ありす「……」ギューッ
志乃「大丈夫よありすちゃん」ギューッ
楓(あ、今日行くお店のクーポンって残ってたかしら)
?「卯月、どうした?」
卯月「」ハッ
卯月「なななななんでもないですよ!大丈夫です!」
?「そうか。ならいいんだが、早く名前を付けてくれないか?」
卯月「うぇっとーえっとーちょっと待ってて下さいねーえっとー」アセアセアセアセ
卯月(ヘタな名前付けたら怒られそうだし!)
卯月(えっとーえっとーカッコイイ名前カッコイイ名前!)
卯月「ろ、ローズ!」ビシッ
?「ローズ……それが私の名前か?」
卯月「…っ!…っ!」コクコクコクコク
?「ふむ……いい名前じゃないか。気に入ったぞ」
ローズ「では、以上で初期設定を終了する。少し待っていてくれ」
卯月「……よかったぁぁぁぁー」フニャー
奈緒(すごい緊張感だったなぁ)
凛(私の神姫もこんな感じだったらどうしよ……)
ローズ「ふむ……卯月はアイドルで、私はそのマネージャー、か」
ローズ「いいだろう、しっかりマネジメントさせてもらう。改めて、よろしく頼むぞ」
卯月「ふぁ、ふぁいっ!」
ローズ「ふむ……こんな外見だから怖がるのも無理は無いだろうが、」
ローズ「これでも神姫だ。危害は与えないと約束しよう」
未央(お、いい子だ)
卯月(あ、そんなに怖くないかも……)ホッ
ローズ「他の者も、以後よろしく頼む」ペコ
楓「よろしくね」スッ
凛「楓さん、いつからかぶってたんですかそのヘルメット」
凛「さて、自己紹介も終わったし、次は私の起こすね」
未央(うー私も早く起こしたーい!)ソワソワ
奈緒「もう二人とも一緒に起こせばいいんじゃねーの?」
凛「それもそっか。でも、大丈夫なのかな?」
ハルカ「はい、特に問題は無いですよ?」
未央「ハルカさんが言うなら大丈夫だね♪じゃあ私のも!」
ヴォン……ピピピッ
?「ケモテック製、MMSオートマトン、神姫」
?「アキュートダイナミクス製、MMSオートマトン、神姫」
?「犬型ハウリン、KT36D1」
?「山猫型アーティル、Acd024_l」
「「セットアップ完了、起動します」」
未央「おぉおおお……」ジーン
奈緒「どうした未央?」
未央「えへへ、いやーなんだか感動しちゃって」
加蓮「へー。じゃあ凛もそうなのかな」
奈緒「?」
凛「……」ジーッ
?「あの、凛さん?ボクの名前は……」オズオズ
凛(可愛い)キュン
志乃(可愛い)キュン
ありす(可愛い)キュン
楓(可愛い)キュン
奈緒「あー、あれは多分違う次元だな」
加蓮「?」
?「オーナーの事はなんとお呼びすればいいでしょうか?」
未央「未央って呼んどくれぃ♪」
凛「うーん……よし、サクラで」
?「サクラ、でよろしいですか?」
凛「うん、いいよ」
サクラ「わかりました、じゃあしばらくお待ちくださいね!」
未央「んー……マヤで!」
?「マヤ、でよろしいですか?」
未央「おう♪」
マヤ「了解しました!しばらくお待ち下さいね」
未央「うー早く目を覚ませーこいつめーこいつめー」ツンツン
奈緒「こーら」
サクラ「わかりました!皆さんこれからよろしくお願いしますね!」ペコリ
マヤ「アイドルのマネージャーなんてスゴイ仕事ですね!根性出して頑張ります!」オー
奈緒(ちっちゃい未央だ)
加蓮(ちっちゃい未央がいる)
ローズ「起動したのが先とは言え、私たちも同期だ。よろしくな」
ハルカ「よろしくお願いしますね、二人とも」ペコリ
サクラ「は、はいっ!」
マヤ「はい!よろしくお願いします!」
志乃「さて、皆の自己紹介も終わった所で、そろそろ帰りましょうかありすちゃん」
ありす「あ、もうそんな時間でしたか」シュン
未央「大丈夫だよありすちゃん、明日からも会えるから!」
ありす「べ、別にそんな事、気にしてません///」
志乃「なら早く帰って、しっかり休まないとね」
志乃「明日も休みだからって、夜更かししちゃダメよ?」
ありす「はい、わかっています」
志乃「じゃ行きましょうか、楓ちゃんも」
楓「はい。じゃあ皆も、お疲れ様でした」
今回はここまで。未央と奈緒が合体して未緒になったり奈央になったりするから困る。
ではまた、次回。
NGテイク
凛「……」ジーッ
?「おらーはやくしろよしぶりーんwwwwwさっさと名前付けろよーうwwww」
凛「」
奈緒「あー、あれは中の人だな」
加蓮「?」
口では生活態度に苦言を呈しながらもベタ塗りやトーンを手伝うペシェさんのイメージ。
今回も見切り発車ですが投下します。
某日、シンデレラガールズ事務所、社長室
モバP「失礼致します」
ハルカ「失礼致します」
社長「あぁ、そっちに掛けてくれ……コーヒーは?」
モバP「はい、頂きます」
社長「砂糖は……あぁ悪い、ここには置いてなかったんだ」
モバP「いえ、大丈夫ですよ」
社長「そうかい?甘党だと聞いてるが」
モバP「そうでもないですよ?」
社長「そうか。ハルカくんも悪いね、神姫用のヂェリーもまだ置いてないんだ」
ハルカ「いえ、お構いなく」
〜〜〜
社長「……」ズズッ
モバP「頂きます……」ズズッ
社長「……さて、ここに呼んだのは他でもない。現在の君に関して、少し話をしようと思ってね」
モバP「僕自身の事、ですか」
社長「あぁ。マネージャーのスカウトに関しては、神姫の登用という形で落ち着いた」
社長「所属アイドル達からもコレに関しては悪い意見も無いし、私自身もよくやってくれた、と思っている」
モバP「恐縮です」
社長「うん。しかしながら、君のスカウト経験がゼロなのに変わりは無い」
社長「私はね、Pくん。スカウトする人間と、プロデュースする人間は同じ方がいい。そう考えてるんだ」
モバP「はぁ」
社長「現在我が事務所に所属するアイドル達は、応募してきた子達以外は私がスカウトしてきている」
社長「……が、プロデューサーは君だ。その為に、君の手に余るアイドルの方が多いのが現状だ。これは解るね?」
モバP「……仰る通りです」
社長「そういう訳で、だ。君は、君の手で、プロデュースしたい子を探し、アイドルとして輝かせてもらいたい」
モバP「アイドルのスカウト、ですか」
社長「そうだ。いきなりでは難しい話かもしれないが、今の君には優秀な相棒もいることだし」
社長「スカウトに際しての心得も、こっちに書いておいた。後で読んでおいてくれ」パサッ
モバP「わかりました。通常業務と並行して取り組みます」
社長「頼むよ。君の目が養われれば、現在燻ぶっているアイドル達を輝かせる道も開くはずだ」
社長「そうそう、あの三人のプロデュースも上手くやったんだし、自身を持って取り組んでくれ。以上だ」
モバP「はい。では失礼致します」
ハルカ「あ、失礼致します」
〜〜〜
ハルカ(優秀な相棒……なんだか嬉しいですね)エヘヘ
モバP(スカウトの心得ね……さて何が書いてあるやら)ペラッ
『直感を信じろ!(ゝω・)b』
モバP「えぇー……」
ハルカ「……社長ってこういう方なんですか?」
〜〜〜
高木「!」ティン!
黒井「どうしたのだ?」
高木「いや、なんだか噂をされたような気がしてねェ」
黒井「ほう。ならば悪い噂では無いな」
高木「どうして言い切れるのかね?」
黒井「悪い噂なら、私の方が絶えないからな」
「「HAHAHAHAHA!!」」
〜〜〜
ここから前川みく、上条春菜、相葉夕美の三人の内、誰かのスカウトに入ろうかと。
…うん、ユッキだと野球の知識ないから辛いなーって。さて誰にしようかな。
安価、このレスから+3。コンマ以下一桁が
1〜3→みく
4〜6→春菜
7〜9→夕美
0→アンチエイジャーKAWASHIMA
嘘です0なら指名で。
ばゆみん把握。参加ありがとうございますー。
またある程度書き溜めたら投下いたしますね。
アカン。高黒コンビで短編一本出来そうだけど神姫関係ねぇわ。
小鳥「961プロの社長だけどクッキー焼いたよ!」
小鳥「…何このスレ」
小鳥「はい社長なんですか!え?黒井社長がお見えになる?…まさか、ね」
しばらくまゆのターン。投下します。
佐久間まゆ
ttp://i.imgur.com/VtBXhdJ.jpg
〜〜〜
モバP「さて、と……」
モバP(書類整理も終わった。スケジュール作成も終わった)
モバP(時間は……まだ二時前か)
ハルカ「Pさん、スケジュール表のダウンロード、完了しました」
ハルカ「各マネージャー達に送信しますか?」
モバP「んー……じゃあ頼む」
ハルカ「了解しました。データを送信します」
ハルカ「……完了しました。この後は、どうされますか?」
モバP「スカウトになるかな。と言っても、どこから手をつけたものやら……」
ハルカ「先程の社長のアドバイスを参考にするなら、目星の有無に関わらず、外出するのがよろしいかと」
モバP「……そうだな。ちひろさーん」
ちひろ「はい!はい何ですかー!」
モバP「僕達ちょっと出掛けて来ますんで、留守の方よろしくお願いしますね」
ちひろ「はーい、頑張ってきて下さいね!」
モバP「ええ、ありがとうございます」
ハルカ「では、行って参ります」ペコリ
ちひろ「えーっと神姫……布服……」カチカチカチカチ
〜〜〜
モバP「うーん……」
ハルカ「どうされました?」
モバP「いや、外に出たはいいけど、若い女の子が行くような所が解らなくて……」
ハルカ「申し訳ありません。私もそういった情報には疎くて……」
モバP「いや、気にしなくていいよ」
モバP(あんまり遊びに連れ出した事が無いもんなぁ……神姫はオーナーに似る、か)ポリポリ
ハルカ「では、この辺りのレジャースポットを検索してみます」ヴォン
ハルカ「ホログラムディスプレイの輝度を調整します。見やすくなったら言って下さい」
モバP「あぁ、ありがとう」
〜〜〜
ハルカ「……この辺りで人気のレジャースポットは、ゲームセンター、ショッピングモール、猫カフェ……」
ハルカ「上位三位が、このような結果になっています」
モバP「んー……どれがいいと思う、まゆ?」
まゆ「まゆは、Pさんと一緒ならどこでもいいですよぉ?」
ハルカ「!?」
ハルカ「まゆさん、いつの間に?」
モバP「あぁ、ハルカが検索中にすれ違ったんだ」
まゆ「今日はオフですから、たまたま散歩してたんですよぉ」ニコッ
まゆ「それで、どこに連れてってくれるんですかぁ」ニコニコ
モバP「うん、ナチュラルに腕組むのやめようね。あとそういう話じゃないからね」
まゆ「じゃあどういう話なの?」
〜〜〜
まゆ「なるほど、スカウトですかぁ」
モバP「うん。まゆや他のアイドル達の為にも頑張って来い、とさ」
まゆ「そういう事なら、お手伝いしますよぉ」グッ
モバP「ありがとう。助かる」
まゆ「お礼は、まゆをトップアイドルにしてからにして下さいねぇ」ニコニコ
モバP「……善処するよ」
ハルカ「ありがとうございます」ペコリ
まゆ「いいんですよ、Pさんの力になれるなら、なんでもしますよぉ」
まゆ「……とは言っても、平日の昼間ですからねぇ」
モバP「そうなんだよなぁ……」
まゆ「そうだハルカさん。さっきの検索で、大学生に人気のスポットで絞り込めますかぁ?」
ハルカ「はい、可能です……こちらですね」
モバP「大学生?」
まゆ「はい、平日の昼間から遊んでいる若い人、といえば大学生でしょうからぁ」
ハルカ(全国の大学生の皆さんに謝らなきゃですね)
モバP「……うん、ショッピングモールに行ってみようか」
モバP「カラオケやファミレスは入りにくいからね」
ハルカ「了解しました。案内はお任せ下さい」
まゆ「Pさんとデート♪Pさんとデート♪」
モバP「デートじゃないからね」
まゆ「むー」プクー
モバP「はいはい」ナデナデ
まゆ「うふ、うふふふふ……♪」ニコニコ
ハルカ(すっごい先行き不安なんですが……)
〜〜〜
ショッピングモール
ハルカ「Pさん!お店がいっぱいありますよ!」ワクワク
まゆ「すごいテンション上がってますねぇ」
モバP「こういうとこは、ほとんど来ないからなぁ」
ハルカ「Pさんは出不精ですからね」キョロキョロ
まゆ「まゆは自宅デートでも全然OKですよ?」
モバP「うん、そういう発言はハタチからね」
モバP(使ってる765プロのカレンダー見たら何て言われるか)
A.何も言われませんが、顔の部分だけ真っ黒に塗りつぶされます
短いですがここまで。
〜〜〜
ハルカ「……」キョロキョロ
モバP(うん、オフの日はもっと遊びに出るか)
まゆ「あ、そうだ。ちょっと編み物のお店に付き合ってくれませんかぁ?」
ハルカ「編み物?」
モバP「あぁ、いいよ」
まゆ「ありがとうございます♪行きつけのお店が出来たんですよぉ」
モバP「へぇ、前は休みの時に、地元の行きつけに行ってたんだっけ?」
まゆ「はい♪でもこっちでもいいお店が見つかったの♪」
ハルカ(編み物のお店……どんな感じなんでしょうか)ワクワク
まゆ「こっちですよ♪」グイグイ
モバP「はいはい……ん?」ピタッ
まゆ「?」
モバP「……」ジーッ
ハルカ「どうされました?」
まゆ「どこが具合でも悪くなったの?」
ハルカ「もしそうでしたら、どこかで休憩を取る事を提案します」
モバP「いや、急に立ち止まったら二人がどんな反応するかなって思って」
まゆ「……」
モバP「痛い痛いまゆさん耳引っ張るのやめて痛い痛い」
〜〜〜
ショッピングモール内、手芸、ソーイングショップ
モバP(……うーん)
まゆ「〜♪」
ハルカ「Pさん、考え事ですか?」
モバP「ん?あぁ、さっきの事だけどね」
ハルカ「ああいう悪戯は、今後やめて下さいね?」
モバP「悪い、見間違いかもしれないからさ」
ハルカ「?」
まゆ「Pさんは、どちらの色がお好み?」スッ
モバP「んー、もうちょっと明るい色の方が好きだなー」
まゆ「そうなの?」
モバP「うん、暗い色だとなんだか気分まで落ち込みそうで……」
モバP(……あ)
〜〜〜
「う〜ん、楽しかったぁ!素敵な時間をありがとう♪」
〜〜〜
モバP「……」
まゆ「Pさん?また悪戯ですかぁ?」
モバP「……いや、この後の予定が出来た」
まゆ「え?」
モバP「いや、買い物には付き合うよ」
〜〜〜
ショッピングモール内、花屋前
ハルカ「……凛さんとライブバトルした相手、ですか」
モバP「あぁ、なんだか笑顔が印象に残ってたんだけど、こんな所で会えるとはなぁ」
まゆ「負かせた相手の事なんて、よく覚えてますねぇ」
モバP「そういう言い方するもんじゃないよ、まゆ」
モバP「どれ、事務所に置く花でも選んでもらおうか」
ハルカ「大丈夫でしょうか……?」
まゆ「Pさんに任せましょう」
〜〜〜
ショッピングモール内、花屋
?「いらっしゃいませーっ!」
モバP「どうも、ちょっと花を見繕ってもらっていいですか?」
?「はい!何に使われますか?」
モバP「会社の方に置くつもりなんですけど……」
?「うーん……デスクの上に置くなら、こちらのミニサボテンなどがオススメですが」
モバP「んー……」チラッ
まゆ「……」ニコッ
?「……あの、失礼ですが、以前どこかでお会いしませんでした?」
モバP「ん、あぁ、お会いしましたよ。まさかこんな所でまた会えるとは思って無かったですけど」
?「えっと……?」
モバP「相葉……夕美さん、ですよね?僕はこういう者です」
夕美「シンデレラガールズプロダクション……?」
〜〜〜
夕美「覚えてくれてたんですねっ!ありがとうございますっ!」ペコリ
モバP「いやー思い出したのはついさっきでしてね。なんだか似てる人がいるなぁ、と」
夕美「それが本人だった、と。ふふっ、あの時のライブはとっても楽しかったですよっ!」
モバP「えぇ、凛も……ウチの子も楽しかったと言っていましたよ。どちらもいい笑顔で終えられましたしね」
夕美「そうですか……よかったぁ……」
まゆ「……」
夕美「それで、そちらは……」
モバP「あぁ、ウチのアイドルの……」
まゆ「佐久間まゆと申します。初めましてぇ」ペコリ
夕美「初めましてっ!相葉夕美と申しますっ!」ペコッ
夕美「……って、花屋の店員の名前聞いても仕方ないかっ」アハハ
モバP「あー、これは失礼しました」
まゆ「……どういうことですか?」
夕美「えっと、もう私、アイドルじゃないんですよっ」
数刻後、事務所
モバP「……」
〜〜〜
夕美「私の、アイドルとしての花は、もう枯れちゃったんですっ」アハハ
〜〜〜
モバP「……」
ちひろ「ねぇねぇハルカちゃん」コソッ
ハルカ「はい、なんでしょうか?」
ちひろ「Pさんもまゆちゃんも、帰ってきてからずっとあんな感じですけど、何があったんですか?」
ハルカ「はい……いえ、これに関しては、私が口にする事ではないと判断します」
ハルカ「申し訳ございません」ペコ
ちひろ「うーん……ハルカちゃんがそう言うなら、いいんですけど」
モバP「……」
まゆ「……」
ちひろ(空気が重い!)
〜〜〜
その夜
夕美「……」
『悪いけど、君のプロデューサーには別の子の担当になって貰いたいんだ』
夕美「……」ジワッ
『大丈夫!夕美ちゃんなら、俺がいなくてもたくさんの笑顔を咲かせられるって!』
夕美「……ッ……ッ」グスッ
『相葉さんは、セルフプロデュースという形での応募のようですが……』
夕美「うぅ……うぇっ……」ポロポロ
『いいライブでした!ありがとうございました、今度は一緒にお仕事したいですね!』
夕美「うえぇ……うぅ……」ポロポロ
〜〜〜
夕美「私の、アイドルとしての花は、もう枯れちゃったんですっ」アハハ
モバP「……もし、またその花が咲かせられるとしたら……」
夕美「え?」
モバP「相葉さんがまだ、花を咲かせたいと言うなら、お手伝いしますよ」
モバP「いえ、手伝わせて下さい。また、あの笑顔が見たいんです」
〜〜〜
夕美「また……頑張っても……いいのかなぁ……」グスッ
〜〜〜
凛「今度は一緒にお仕事したいですね!」
〜〜〜
夕美「……っ」ゴシゴシ
夕美「……よしっ!」
〜〜〜
時は少し戻って事務所
モバP「……」
モバP(うっわ恥ずかしっ!思い出すだけで恥ずかしっ!)
まゆ「……」
まゆ(Pさんからあんなアプローチを受けて、これで来なかったらどうしてやろうかしら)
ちひろ(空気が重い!)
ハルカ(やっぱり言えませんねぇ……///)
翌日、事務所
モバP「……」グテー
ちひろ(Pさんの顔色が酷い……)
凛「ねぇプロデューサー。また無理してない?」
モバP「……してない。大丈夫」グテー
凛「嘘つき。ハリセンボンは今ないから、このサボテン飲ませるよ?」
サクラ「り、凛さんストップ!」オロオロ
モバP「いやホント、ただの寝不足だから」グテー
ハルカ「凛さん、Pさんは昨日ちょっと寝つきが悪かったみたいでして……」
サクラ「人間って大変なんですねー……」
凛「まったくもう……」
<prrrr
ちひろ「はいこちらシンデレラガールズプロダクション……はい、はい、少々お待ち下さいね」
ちひろ「Pさん、相葉さんっていう方からお電話ですよ?」
モバP「!」ガタッ
凛「」ビクッ
数日後、事務所
みく「前川みくだにゃ!これからよろしくお願いしますにゃ!」
春菜「上条春菜です!よ、よろしくお願いします!」
夕美「本日から皆さんの仲間入りになります、相葉夕美ですっ!よろしくお願いしますっ!」
社長「……以上、Pくんのスカウトで三人、家族が増えた」
社長「すでに面識のある子もいるだろうから、よろしく頼んだよ」
「「「「「はい!」」」」」
社長「では、新入りの三名は、Pくんと神姫センターへ向かってくれ」
みく「神姫センター?またバトルするにゃ?」
モバP「いや、ここでは神姫をマネージャーとして登用してるんだ」
みく「にゃ?じゃーみくはもうベルがいるから行かなくていーにゃー」
春菜「猫型にマネージャー任せて大丈夫なんですか?」
ベル「マネージャーくらいちょちょいのちょーい!です!」
みく「猫チャンディスとか許されないにゃ!」プンスコ
モバP「落ち着け。その辺の登録もあるから、な」
みく「そういう事なら仕方ないにゃー」
神姫センター
春菜「当然メガネ標準装備のブライトフェザーですよ!」
リエ「メガネなら別売りしてますから、どの神姫にも掛けられますよ?」
春菜「……選びきれません!Pさんどうしましょう!?」
みく「にゃー♪ついでに心機一転でベルのお色直し(リペイント)もしてもらうにゃー♪」
ベル「わーい♪ありがとうございますー♪」
夕美「んーと……あ、この子でっ」
モバP「どれどれ……花型ジルダリア?」
夕美「はいっ!花が好きですからっ!」
〜〜〜
アザミ「ふーん……アイドルのマネージャーね。めんどくさそうだけど、いいよ。やったげる」
夕美「うん!よろしくねっ、アザミ!」
サクラ「やったげるって……いいですかアザミさん、私達神姫はですね……」
アザミ「あ、そういうお説教とか、パスね」
サクラ「なっ!」
凛「はいはいサクラ、熱くならないの」ナデナデ
サクラ「うぅー……」
アザミ「ふーんだ」
凛「でも夕美さんがここに来てくれるなんて、すごく嬉しいですよ」
夕美「私も嬉しいよっ!今度は一緒に、ライブを盛り上げようねっ!」
前川みく
ttp://i.imgur.com/qPtMhME.jpg
猫型MMSマオチャオ
ttp://i.imgur.com/pljYYV2.jpg
上条春菜
ttp://i.imgur.com/5uH6pho.jpg
ナース型MMSブライトフェザー
ttp://i.imgur.com/CmGZDcO.jpg
相葉夕美
ttp://i.imgur.com/QuTUFPO.jpg
花型MMSジルダリア
ttp://i.imgur.com/sRcS6yE.jpg
夕美ルートおしまい。初アイプロで入手した口閉じたイラストが好きです。
さて、次はみくルートか春菜ルートか、はたまたしぶりんとお買い物ルートか。
>>225
画像置いてけ!なぁ!紳士だろ!紳士だろお前!
という冗談は捨て置き、お迎えおめでとう。
その幻視は書き殴っていいのよ?
イヴ投下
――クリスマス三週間前、某所
「鷲型ラプティアス・エアドミナンス、Acd023_e_02a」
「セットアップ完了、起動します」
会長「……」
会長「……これでいい」ニヤッ
鷲型MMSラプティアス・エアドミナンス
ttp://i.imgur.com/3P5BriV.jpg
真っ白な天井
真っ白な蛍光灯の光の下
「……ここは……どこだ……?」
辺りを見渡す
駅のホームのような場所なのは解ったが、どこだかは解らない
標識も、案内板も、無い
等間隔に置かれたベンチの影だけが、黒く激しく自己主張する
右を見ても左を見ても、ホームの端は見えない
不意に手を掴まれる
「Pさん何してるんですか?もう電車来ちゃいますよ?」
「菜々……ここは……?」
「何言ってるんですか?ここは銀河鉄道の地球駅ですよ」
銀河鉄道?
「ホラ、ウサミン星行きがすぐに来ちゃいますよ!」
「あ……」
何か口に出さなければ、何を言えばいいんだ
何て言えばいいんだ
口に出すより先に、ぐいぐいと手を引かれて真っ白なホームを歩き出す
しばらく無言で手を引かれるまま歩いていると、人影が見えた
「あ〜、菜々さ〜ん。Pさん見つかったんですね〜」
「あれ、雫まで……何で」
「どうしたんですか〜Pさん」
見慣れたはずの笑顔なのに
何故か背筋に悪寒が走る
「ナナのウサミン星と、雫ちゃんのジャージー星に訪問するって約束したじゃないですか」
おかしい
何がおかしい?
銀河鉄道?ウサミン星?ジャージー星?
背筋に走った悪寒?
目の前に並ぶ
仮面のような笑顔?
「一番線、折り返し、普通、ウサミン星行きが参ります。お乗りのお客様は――」
「……う」
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
――――さん
――Pさん!
モバP「……ん」
ハルカ「あ!だ、大丈夫ですか!?」
モバP「っ!」ガバッ
モバP「……あ」
モバP(夢か)
ハルカ「大丈夫ですか?だいぶうなされてましたよ?」
モバP「……いや、大丈夫」
モバP「変な夢を見ただけ。おはよう」
――
ハルカ「――では、本日のスケジュールを確認しますね」
ハルカ「本日はクリスマスイベントに、丸一日費やします」
モバP「……」モグモグ
ハルカ「街を一区画借り切っての街頭イベントとは、社長も思い切りましたね」
モバP「まったくだよ……無事に終わるとは思えない」
ハルカ「最悪の事態は想定して、警察の方からも協力は得ていますが……」
モバP「……クリスマス撲滅委員会、ねぇ……」
クリスマス撲滅委員会
その名の通り、クリスマスというイベントを目の敵にした団体である
恨み妬みで集まった烏合の衆が、街行くカップル達にちょっかいを仕掛ける
そんなオフ会から発足した、という話であるが詳細は不明
最近では、クリスマスイベントでサンタクロースに扮してプレゼントを配る神姫達を花火などで妨害
しかしそれも演出の一つとして、ある意味風物詩として定着し始めていた
だが
――クリスマス三週間前、事務所
晶葉「プロデューサー、これを見てくれ」ムスッ
モバP「なんだこれ?」
ハルカ「クリスマス撲滅委員会のサイトですね」
晶葉「あぁ、今まではクリスマスに花火を打ち上げる珍妙団で済んでいたんだが――」
モバP「『我々もついに神姫を配備した。今年は勝つ』と」
ハルカ「なるほど……厄介ですね」
モバP「そうか?この連中が神姫に叱られて終わりなんじゃ?」
晶葉「そうだ。普通の神姫なら、な」
モバP「?」
ワンダ「CSCは私達の心を司る三つのAIチップ、というのはご存知ですね?」
モバP「あぁ、セットに入ってた奴か」
ワンダ「はい。当然メーカー製の純正品を使っていれば正常に稼動するのですが――」
ワンダ「非純正品、というモノがひっそりと出回っているんです」
モバP「もしかして、それがコイツらの神姫に使われてる、と?」
晶葉「おそらく、な。いわゆる違法改造(イリーガル)神姫と呼ばれるモノだ」
晶葉「主に善悪の判断を鈍らせたり、オーナーの言う事を聞くだけの『人形』にしたり……」
晶葉「これまでにも、何度か事件を起こしている」
モバP「取り締まれないのか?」
晶葉「対策は後手後手だ。神姫はハッカー達にとっては技術の宝箱だからな」
晶葉「対策を施したそばから解析されていく」
晶葉「まったく、胸糞が悪い」
ワンダ「晶葉、そんな言葉使うもんじゃないわ」
モバP「あぁ、胸糞が悪いのは同感だけどな」
晶葉「キミならそう言ってくれると思っていたよ」
――クリスマス当日、街頭
「大隊長!B班C班共に配置に着きました!」
「オウ、他のファンの人達に迷惑掛からないようにな」
「サー!伝えておきます!サー!」
『よーし……士魂隊全隊に告ぐ!』
『今日は何の日だ!?』
『『『聖夜!聖夜!!聖夜!!!』』』
『そうだ!そんな聖夜を穢さんとする阿呆どもがいるそうだ!!!』
『おかげで我々は聖夜に防衛任務だ!喜べ!!』
『『『サー!!!』』』
『守るべき目標は!?』
『『『大和ちゃん!他のアイドルさん!!スタッフさん!!!』』』
『一つ抜けてるぞ!!』
『『『ご来場の皆さん!』』』
『そうだ!このイベントは我らが同胞、大和軍曹が参加している!』
『知り合いのよしみで握手やサインを貰いに行きたくなるのも当然だ!私もだ!』
『『『サー!!!』』』
『しかし今回我々がすべき事は!アイドルの皆さんに突撃を掛ける事ではない!』
『ご来場の皆さんを軍曹のファンに仕上げる事でもない!!』
『聖夜を穢さんと牙を剥く阿呆どもから!このイベントを守り抜く事だ!!!』
『『『サー!!!』』』
『我々の敵は何だ!?』
『『『クリスマス撲滅委員会!!!』』』
『そいつを見つけたら!?』
『『『報告!監視!!最悪交戦!!!』』』
『何も無ければ!?』
『『『交通整理!会場内パトロール!!迷子案内!!!』』』
『よぉし!開場まであと五分だ!特に上空警戒は怠るな!!』
『『『アイ!アイ!サー!』』』
大隊長「……まぁ、こんな所か」
島村卯月「すごい……」
大和亜季「申し訳ありません大隊長。こんな手伝いをしてもらって……」
大隊長「なぁに、他ならぬ大和軍曹の頼みだ。聞かん訳にはいかんだろ」
バレル「おかげで警備も万端であります!感謝してもしきれないであります!」
大隊長「はは、どういたしまして、だ」
大隊長「ところでそちらは?」
亜季「こちらは先輩アイドルの――」
卯月「あ、島村卯月ですっ!アイドルですっ!」
ローズ「落ち着け卯月」
ローズ「卯月のマネージャーをしている、ローズだ。今日はよろしくな」
大隊長(戦車型……だと……!?)
大隊長(一見普通の女の子だが、こう見えて実はコッチ側なのか?)
大隊長(いや、それ以前に軍曹の先輩って時点で失礼があってはイカン!気を引き締めねば!)
卯月「でもスゴイですね!亜季さんデビューしてすぐなのに、こんなにファンの人がつくなんて!」
亜季「いえ、士魂隊は地元にあるスーパーの皆さんで結成したチームでして」
亜季「アルバイトしていた時から共に闘った戦友たちです!」
卯月「なるほど、チームワークがいいのも納得ですね!」
卯月「大隊長さん!今日はよろしくお願いしますね!」
大隊長「イエスメム!」サッ
ローズ(お、敬礼)サッ
卯月「♪」サッ
――
渋谷凛「はいコレ、風船はしっかり持ってね」
「ありがとーお姉ちゃん!」
相葉夕美「はい、スタンプ押しておきました!」
サクラ「最後尾はこちらになりまーす!」
夕美「ふぅっ……(凛ちゃん、変わったなぁ……初めて会った時なんて)」
〜〜〜
凛「相葉さんね。今日はよろしく」
モバP「渋谷さん、挨拶くらいちゃんと――」
凛「初めまして、渋谷凛と申します。今日はいいライブにしましょうね」
凛「これでいい?」
モバP「……」ハァ
〜〜〜
夕美(ぶあいそーって感じだったのに)
サクラ「アザミもちゃんと動いて下さいよ!」
アザミ「キャンキャン吠えなくても聞こえてるよ、ウルサイなー」
サクラ「なっ!?」
アザミ「やる事はやってんだからいいでしょー」ヒョイヒョイ
サクラ「整理券は片手で配らないで下さい!」
アザミ「はいはい……ったくもー……」
夕美(……こっちもぶあいそー……とは違うか)
――
前川みく「こんばんわにゃー♪」
本田未央「やぁー皆来てくれたんだ!ありがとー!」
<ワイワイ
マヤ「いいですねー、ああいうの」
ベル「です。私達じゃクラスメートさん出来ないです」
マヤ「仕事仲間は出来ますけどね」
ベル「そうです!みくにゃんもすっかり元気になったです!」
ベル「改めて、事務所の皆さんにお礼しなきゃ……です?」
マヤ「どうしたのベル……あ」
『こちらC班屋上待機チーム、上空に所属不明の神姫を確認しました。どうぞ』
『こちら本部、正体不明機(ボギー)の数とタイプは判るか。どうぞ』
『こちらC班屋上待機チーム、ボギーはラプティアス・エアドミナンス。数は3機。どうぞ』
『こちら本部、警察に連絡する。監視を続けろ。通信終わり』
『こちら本部、C班屋上待機チーム聞こえるか。どうぞ』
『こちらC班屋上待機チーム。感度良好。どうぞ』
『こちら本部、警察は人手不足でこちらに回せない。引き続き監視を続けろ。通信終わり』
C班隊員「……だから!航空戦力を入れろって言ったんだァ!」
ゼルノグラードA「届かなきゃどうしようもないよねー」
ゼルノグラードB「ねー」
――上空
ツガル「もぅっ!プレゼントはあげれないっつってんでしょ!」
アルファ「それが無いとマスターに怒られるの!ちょうだいっ!」
ツガル「だからっ!そのマスターが悪い事をさせようとしてるんだってば!」
ガンマ「そんな訳ないもん!うそつき!」
ツガル(この子達……やっぱり善悪の判断が……!)
ツガル(えーいもうっ!ソリさえなきゃ振り切れるのにっ!)
ベータ「あ、ねぇねぇアルファ、ガンマ。あっちにもっとおっきな袋があるよー」
アルファ「あ、ほんとだ!」
ガンマ「でも神姫じゃないよ」
アルファ「神姫じゃないね」
ベータ「でもあっちの方がおっきい袋だよ?」
ベータ「あっちの方を持って帰った方が、マスターも喜ぶんじゃないかな」
アルファ「褒められるかな」
ガンマ「褒められるね」
ベータ「ヂェリーも貰えるね!」
アルファ「いちご味!」
ガンマ「いちご味!」
<わー!
ツガル「助かった?……って、あれ人じゃないの!」
――地上
アトラ「ま、マスター!大変です!」
神宮寺八郎「あぁ大変だな。あーほらほら押さないでー」
アトラ「そっちじゃないです!上空で空飛ぶトナカイがソリを引いてるって!」
八郎「え?そんな催し聞いてないぞ」
アトラ「なんかのサプライズでしょうか?」
八郎「見に行く暇が無いのが残念だなぁ」
アトラ「うぅー……プライベートで来たかったですねー」
――上空
アルファ「ねぇねぇ!その袋ちょーだい!」
ガンマ「ちょーだい!」
イヴ・サンタクロース「これはダメですよ〜。これから良い子の皆に配るものですから〜」
アルファ「アルファ達も良い子だよ!マスターのために頑張ってるもん!」
ガンマ「そーだよ!その袋を持って帰ったらもっと良い子になれるの!」
ベータ「もふもふ〜」モフモフ
ブリッツェン「ぶも?」
イヴ「でも〜、これをあげちゃうと良い子の皆が困っちゃいます」
イヴ「そうしたら、皆は悪い子になっちゃいますよ?」
アルファ「なっちゃうかな?」
ガンマ「なっちゃうね」
ベータ「でも、マスターとの約束まもらないのも悪い子だよね」
アルファ「そうかな」
ガンマ「そうだね」
ベータ「ねぇねぇ、約束を守るのは良い子?」
イヴ「そりゃあもちろん、良い子です!」
アルファ「じゃあ約束守るー♪」
ガンマ「守るー♪」
イヴ「……ふぇ?」
ブリッツェン「ぶもっ!」
――地上
未央「サンタが空で襲われてる?」
みく「どういう事にゃ?」
ベル「空を通ってたサンタ神姫が『空飛ぶトナカイがソリを引いてた』って言ってるです」
未央「空飛ぶトナカイって……んなサンタじゃないんだから」
マヤ「そういう形をした乗り物でしょうね。そこは問題じゃないんですよ」
マヤ「問題はそのソリに人が乗っていて、神姫達に襲われてるって事です」
ベル「周りにいる警察さんは、ここの警備で手一杯って言ってるです」
〜〜〜
アトラ「こちらに三列になってお並びくださーい!」
八郎(こりゃ三船さんにサイン貰いに行く暇無いな)
〜〜〜
みく「にゃー……でもみく達でどうにかできる問題じゃないにゃ」
未央「あ、空を飛べる神姫ならいいんだよね?だったら――」
ハナコ「雫さ〜ん、未央さん達から伝言ですよ〜ぅ」
及川雫「どうしたのー?」
ハナコ「えっとですね〜、ナナさんとミーナと連絡できないけどどうしたの〜だそうです〜」
雫「ナナさんならー」
「「「「ミミミン!ミミミン!」」」」
「「「「ウーッサミン!ハイッ!」」」」
雫「すごい盛り上がってるよーって返しとこうかー」
ハナコ「はぁ〜い」
未央「ちくしょう何だこの差!」
みく「未央チャン今はそうじゃないにゃ!」
凛「え?トナカイが空を飛んでる?」
夕美「どういう事だろ?」
サクラ「なんだかイマイチ要領を得ませんね……もうちょっと整理するよう頼んでみます」
凛「うん、お願い。そんなイベント、予定なかったよね?」
夕美「うん。サプライズ……かな?」
サクラ「あ、情報きました。えーっと……」
サクラ「空飛ぶトナカイが人を乗せたソリを引いていて、」
夕美「サンタさんみたいだね」
サクラ「そのソリが三体の神姫に襲われてる……って大変じゃないですか!」
凛「待って。神姫が人を襲うの?」
アザミ「珍しい話でも無いよ。一部のバカが改造して、失敗して、壊れた神姫の出来上がりってね」
凛「……ムカツクね」
アザミ「やっぱ凛とは気が合うよ。てな訳で夕美、ちょっと行ってくるね」
夕美「うん、気を付けてね?」
サクラ「あ、アザミさん!ボクも連れてって下さい!」
アザミ「やーだよ。私はサボりに行くんだから」
アザミ「アンタは真面目に仕事してなさい。じゃーね」
――上空
ブリッツェン「ぶもっ!(その程度の機動では捕まえられませんぞ)」
イヴ「ブリッツェン、張り切り過ぎないでね。プレゼントが落ちちゃう」
ブリッツェン「ぶも……(おお、これは失礼)」
アルファ「もー!このっ!」
イヴ「こらー!こんな事してたら悪い子になっちゃうよ!」
ガンマ「悪い子じゃないもん!良い子だもん!」
ベータ「わたしたちにプレゼントくれないお姉ちゃんが悪いんだ!」
イヴ「悪い子にあげるプレゼントは無いよっ!」
アザミ「そういうコト」
アルファ「んー?お姉ちゃん誰?」
ガンマ「お姉ちゃんもプレゼント欲しいの?」
アザミ「そっちはどうでもいいかな。でも――」
アザミ「私の機嫌を損ねた分は、キッチリ払ってもらうからねっ!」
アザミ(とは言ったものの、三対一は分が悪いなー)
アザミ「グラースプアイビー!」
ガンマ「なにアレ?鞭?」
ベータ「あんまり痛そうじゃないね」
アルファ「いただきっ!」
イヴ「させないよっ!ブリッツェン!」
ブリッツェン「ぶもっ(踏み込みが足りん!)」
アザミ「くっそー……」
アザミ(グラースプアイビーで二体を捕まえても一体がソリに行っちゃう)
アザミ(捕まえた二体がエンジンを吹かせばコッチが引きずられちゃう)
アザミ「どうしろってんのよ!もう!」
アルファ「あはは、お姉ちゃん何しに来たのさー」
アザミ「うるさいな、こっちはアンタ達みたいに飛び回るように出来てないの!」
ガンマ「じゃあこうだ!」ガシッ
ベータ「こうだー」ガシッ
アザミ(捕まった!?)
アザミ(しまった!武器を持ってないからって油断してた!)
ガンマ「ねぇねぇ知ってる?神姫ってね、装備が無いと飛べないんだよ?」
アザミ(あ、ヤバ――)
ベータ「えっと、こうすれば外れ――きゃっ!」バッ
ガンマ「どしたのベータ――うわっ!」バッ
アザミ「!?(クナイ!?何が……?)」
鈴音「――正義の鈴の音!聖夜に響かせましょう!」
鈴音「鈴音!見参!」カッ
カスミ「恥ずかしい事してないで、さっさと終わらせるよ」
お銀「命中。アザミ殿、ご無事ですか?」
サクラ「あ、鈴音さんありがとうございました。ソリまで移動して下さい」
ベル「カスミもソリまで移動するです!」
カスミ「はいはい先輩、大声は止めて下さいねー」
アザミ「アンタ達……」
サクラ「へへっ、ボクだってサボりたい時があるんですよ?」
ベル「プチマスィーンズ展開、ソリの方は任せるです!」
アルファ「むぅー!みんなして邪魔しないで!」
鈴音「おっと」ガシッ
アルファ「離せー!」ジタバタ
ガンマ「アルファを離せー!」
カスミ「はいキミはコッチ」ガシッ
アルファ・ガンマ「「離せー!」」ジタバタ
鈴音「さて二人とも……神姫は装備が無いと飛べないのはご存知なのです?」ニコッ
アルファ・ガンマ「「ひっ」」
ベータ「え、えっと」
アザミ「まったく、手こずらせてくれたわねー」
お銀「アザミ殿が一人で行かれたからでは?」
アザミ「……悪かったわよ」プイッ
お銀「謝るならサクラ殿に……さて、お縄を頂戴致しますよ」
アルファ・ベータ・ガンマ「「「ごべん゛な゛さ゛ーい゛!!!」」」
鈴音「ふふっ、判ればいいのです」ニコニコ
アザミ(鈴音は怒らせちゃダメだな)ヒソヒソ
カスミ(装備外した相手を掴んだり放したりとかマジ鬼畜だよね)ヒソヒソ
鈴音「二人とも、何か?」ニコッ
アザミ・カスミ「「な、なんでもない!」」
イヴ「あ、あの〜、助けてくれてありがとうございましたっ!」
アザミ(あ、忘れてたわ)
イヴ「今日は急いでるので、また後日お礼に伺いますね!それではっ!」
カスミ「行っちゃったねー」
アザミ「アレどうやって飛んでるんだろうね」
カスミ「ね」
アザミ「さ、かえろっか……あ、サクラ」
サクラ「なんですか?」
アザミ「あー……ありがとね」プイッ
サクラ「……どういたしまして」クスッ
――
<ピンポーン
会長「お、帰ってきたか」ガチャ
八郎「メリークリスマース」
アルファ「マスター、ごめんなさい」グスッ
会長「おう?」
八郎「クリスマス撲滅委員会の会長だね?神姫の違法改造容疑で逮捕しに来たよ」
会長「……ははっ、失敗かぁ……」
ガンマ「ごめんなさい」ショボン
会長「いやいいよいいよ。警察さん、コイツらの処理って頼めます?」
八郎「……」
ガンマ「マスター、処理って?」
会長「ん?機能停止させるって事だよ」
ベータ「きのう、ていし?」
アルファ「や、やだっ!」
ガンマ「もうマスターに会えなくなっちゃうよ!」
会長「もういいんだよ。三人とも用済みだから――」
アトラ「バカ言わないで下さい!!」
アトラ「この子達を改造して!人に迷惑を掛けて!」
アトラ「用済みだからって機能停止とかバカな事言わないで下さい!」
会長「なっ」タジ
アトラ「アナタにとって、この子達は換えのきく道具かもしれません!」
アトラ「けど、この子達にとってアナタは、かけがえの無いマスターなんですよ!」
アトラ「それでもアナタは!アナタはっ!」ジワッ
アルファ「ねぇマスター、ウソでしょ?」
ガンマ「もう私達と会いたくないの?」
ベータ「こ、今度は成功するよう頑張るから!だから、ね!」
会長「う……」タジ
アルファ「あ、でも悪い事はしちゃダメだね」
ベータ「そうだね。違う事でマスターを喜ばせないとね」
ガンマ「ねぇねぇマスター、何したら褒めてくれる?」
ベータ「今度はもっと頑張るからねっ」
会長「……」
八郎「……何もなきゃ、もう行くけどいいか?」
会長「……俺が」
八郎「ん?」
会長「俺が釈放されるまで……待っててくれれば」
会長「いちご味のヂェリーで乾杯しような」
――
課長「今回の事件で、また神姫への風当たりが強くなるな」
八郎「えぇ、しかし問題はそこじゃありません」
課長「あのCSCの出所、だな」
課長「追えるかね?」
八郎「もちろん、草の根掻き分けてでも見つけ出してみせますよ」
課長「……頼りにしているよ」
課長「時に神宮寺君、三船さんのサインは?」
八郎「……すいません、忘れました」
その数年後から、毎年クリスマスになるとアクロバット飛行を披露するアルファ達の姿が見られるようになるが
これはまた、別の話
――某日、事務所
イヴ「こんにちは〜!」
ちひろ「あら、いらっしゃいませ!どのような御用ですか?」
イヴ「あ、あの、アザミさん達にお礼を――」
社長「ただいまー……って、ちひろくん、こちらは?」
ちひろ「えっと?」
イヴ「イヴ・サンタクロースと申します!先日のお礼に参りました!」
社長「よしイヴくん、アイドルやらないか?」
イヴ「……ふぇ?」
――
モバP「イヴ・サンタクロースさん、前職はサンタクロース、で――」
モバP「あの窓の外からこっちを覗いてる雄々しい方は?」
イヴ「あれはトナカイのブリッツェンですよ〜」
ブリッツェン「ぶもっ(アイドルになっても見守っておりますぞ、お嬢様)」
モバP「頭痛くなってきた……」
ハルカ「あのトナカイ、どうやって飛んでるんでしょう……」
イヴ「やだなぁ、トナカイだから飛ぶのは当たり前じゃないですか〜」
ハルカ「そうなんですか?」
モバP「僕に聞かないでくれ……」
イヴ「よろしくお願いしますね!プロデューサーさん!」
イヴ・サンタクロース
ttp://i.imgur.com/ygXDLcS.jpg
おまけ
――イベント会場
?「……む、もう片付け始めているのか」
日野茜「どうしました!?」
?「いや、白菊に会いに来たんだが――」
茜「ほたるちゃんですね!すぐ呼んできます!」ダッ
?「おい……行ってしまったか」
茜「すいません、お名前よろしいですか!?」バッ
?「忙しないヤツだな……」
黒井「黒井と言えば、伝わるだろう」
以上、お粗末様でした
そろそろネタ切れ
おはようございます、投下します
日付も変わる頃、事務所の鍵を閉めて帰路につく。いつも以上に疲れているのは、きっと気のせいではないだろう。
一つ仕事が増えただけなのに、頭の中がその事だけに支配される。慣れない内容の時は特にそうだ。
モバP(マネージャー探しホントどうしたらいいんだろ)トボトボ
?「そこの人!止まりなさい!」
モバP(もうホントに響子達に任せちゃおうかなー)トボトボ
?「す、すとーっぷ!止まりなさい!」
モバP「は?」
誰かに襟首を捕まれ、後ろに引っ張られる感覚がすると同時、目の前を大きなトラックが走っていく。
モバP「は……え……」
?「じ、自殺はダメですよっ!」
モバP「……はい?」
命の恩人は、機械仕掛けの姫だった。
?「私は、あなたがどれほど辛い目にあったかは存じません」
モバP「はぁ」
?「ですが、そこまで思い詰めた表情をしているくらいですから、相当な目にあった事くらいは解ります」
モバP「はぁ、そんな表情してますか」
?「してます!それこそ今から自殺するぞ〜ってくらいに!」
そんなに。
?「ですが、命は投げ捨てていい物ではありません!人に言えない悩みがあるなら私が聞きますから!」
アトラ「あ、申し遅れましたが私、天使型mk.2のアトラと申します」
僕の目の高さくらいに滞空している白い神姫は、宙に浮いたまま器用にお辞儀をしてみせる。
その背後から、くたびれた背広を着た中年男性が小走りにやってきた。少し息が上がっている。
?「アトラ……急に飛び出したと思ったら……どうした」ゼェハァ
アトラ「あ、マスター。この方が道路に飛び込もうとしていたものですから」
?「何?」
モバP(あ、僕か)
?「そりゃいかんなぁ……仕事柄、ほっとく訳にもなぁ……」ブツブツ
アトラ「何言ってるんですかマスター!悩んでいる人がいるなら、話を聞くだけでもするべきです!」
?「わかったわかった、まぁーその辺のファミレスで話でもしようや」
ファミレスに入ってからの軽い自己紹介。男性の名は新宮司八郎、職業は探偵。
少し事情を話すと、僕が自殺志願者だという誤解は、あっけなく解けた。
八郎「いやーわるかったわるかった!」
アトラ「ほんっとーに申し訳ありませんでしたぁ!」
八郎「HAHAHAHAHA!」
アトラ「笑いすぎですマスター!」
八郎「いやー、まだまだ観察眼が鈍いぞアトラくん」ニヤニヤ
アトラ「うー……それは否定出来ませんが……」シュン
モバP「いえ、でも命の恩人には変わりありませんし……」
八郎「っと、そうだったな。それで……」
まゆ「この度は私たちのプロデューサーを助けて頂いて……」フカブカ
アトラ「あ、いえいえけいsじゃない、神姫として当然の事ですから」フカブカ
モバP(で、出た〜、僕にに一目惚れして読モやめてアイドルになっ奴〜)
モバP(まぁそんな漫画みたいに都合のいい女の子がいる訳ないんだけど)
八郎「そちらのお嬢さんは?」
モバP(周りにも見えてるって事は、やっぱ実在してるんだよなぁ)
八郎「ほぉ、アイドルとプロデューサー、ね」
アトラ「アイドル……」ジーッ
まゆ「?」ニコッ
モバP(うわスゲェきらきらした目でまゆの事見てるわこの子)
八郎「今回はアトラが止めてくれたからよかったものの、もし誰も周りにいなかったら……」
八郎「ぞっとしないねぇ」
モバP「仰る通りです、ハイ」
まゆ「大丈夫ですよぉ、Pさんはまゆがいつでも見守ってますから」
まゆ「今回はアトラさんが早かったですけどねぇ」
八郎「いつでもと言っても、どうしても人間だと限界があるだろう」
八郎「だから犯罪が無くならない訳だしな」
アトラ「マスター?」
モバP「?」
まゆ「……そうですねぇ」
八郎「ま、難しい話はさておきだ、Pくんは神姫を傍に置いた方がいいな」
モバP「はぁ」
八郎「今回みたいな事が無いように、転ばぬ先の杖ってやつだ」
八郎「あ、もう転んだ後だったかHAHAHA!」
モバP「」イラッ
まゆ「」イラッ
翌朝
いつもと変わらない朝の風景。
小学生達の集団登校と、通学路のポイントでそれを見守る保護者と地域の人達と、神姫達。
「「「おはよーございます!」」」
?「はーいおはよー!気を付けて渡ってねー!」
自身の数倍のサイズはある黄色い旗を器用に振りながら、横断歩道を渡る子供達を先導している。
あの神姫は、アルトアイネスだったか。
モバP(神姫か)
昨日の夜、八郎さんと別れて帰宅した後、少し神姫の事について調べていた。
僕の中のイメージでは、テレビの深夜放送で見かける神姫バトルのせいか
「見世物バトルのためのロボット」だったのが、調べていくウチに全くの的外れなイメージだった事を思い知らされる事
になった。
ひとつ、人間の生活をサポートするためのロボットである事。
ひとつ、今のように有名になるまでは、企業の受付や、病院等の施設で主に使われていた事。
ひとつ、神姫スポーツは、神姫達の運動不足の解消や運動経験の蓄積を目的としている事。
ひとつ、神姫バトルは、神姫スポーツの中の一つだという事。
要するに僕は、K1やプロレスを見て人間おっかねーと思っていたようなものだ。
〜〜〜
八郎「まぁ、いきなり神姫を持つって言っても色々わからんだろうし、踏ん切りがついたら連絡してくれ」
八郎「俺が色々と教えてやるよ」
アトラ「マスター、お仕事はどうするんdムグッ」
八郎「これ連絡先ね、それじゃ俺達はこれで失礼するよ」
〜〜〜
〜〜〜
まゆ「ねぇPさん?」テクテク
モバP「どうした」テクテク
まゆ「アイドルのマネージャー、神姫に任せるのはどうでしょうか?」
モバP「うん、僕もそう思ってたところなんだ」
〜〜〜
まずは社長に連絡しないと。連絡がつけば、だけど。
短いですが今回はここまで。
読み返すとまゆの扱いが酷いですねゴメンナサイ。
書き忘れてましたが、神姫と神姫バトルに関しては個人的な解釈です。
こういう世界観もあるんだ、程度に楽しんで頂ければ幸いです。
>>19
ありがとう。
神姫側から出すのはフェアじゃないかな?と思ったけど、導入役として便利だったのでつい。
>>20
マジカマジデマジダ。すまねぇ神宮司さん。
次回は早ければ夕方、音沙汰が無ければ明日。
神姫側からは、あとはヒブソウシンキのショップやら何やら出す予定。ではまた次回。
エラーとか出て焦りました。ここでは日常茶飯事なのかな?
2レスほど投下します
「「「「「どういうことですかプロデューサー!!」」」」」
事務所に入った瞬間、集まっていたアイドル達に一斉に詰め寄られる。
曰く、僕がマネージャーを探している。
曰く、僕がプロデューサーを辞める。
曰く、僕のマネージャーをアイドル達の中から選び出す。
曰く、僕が生涯の伴侶を探している。
伝言ゲームとは、げに恐ろしきかな。
モバP「よーし説明するから静かにー。あと役所絡みの書類はしまってくださーい」
<はーい!!
なんだか舌打ちが聞こえたような気がするが無視して、スケジュールの書き込まれたホワイトボードの前に立つ。
事務所に集まっているのは、ざっと十人ほどのアイドル達。今日はオフのアイドルの顔もちらほら見られる。
モバP「それじゃあまずは……」
十分もせずに説明が終わり、アイドル達の顔は(一部を除いて)穏やかになっていた。
佐城雪美「……プロデューサー……やめない………よかった……」ギューッ
モバP「うん、辞めないからね、少し離れてね、電話できないからね」
雪美「……ん……もう少し………」
モバP「……」ナデナデ
雪美「……」ンー
電話は、もう少し後。
皆を仕事に連れて行ってからでいいか。
モバP「あ、社長今ちょっとお時間よろしいでしょうか?」
社長『あーP君ちょっと待って……弾がきれた奴は後方へ下がれ。弾のある奴は前へ出ろ』シュカカカカカ
『イエスメム!!』
モバP(エアガンの音……だよな。何やってんだ?)
モバP「お取り込み中でしたか?」
社長『いやー大事な用件なんでしょ?聞いてるから話して……近い奴とツーマンセル。左右から挟むぞ』
社長『MG持ちは制圧射撃用意……援護』シュカカカカカカカ
モバP「じゃあ続けますよ。マネージャーの件ですが、神姫を登用するというのは如何でしょうか?」
『ヒット!』
『射線上に出るなって、私言わなかったっけ?』
社長『七面鳥だね。マネージャーの件はオッケー、任せる』
社長『君は通常業務と、神姫登用に際しての資料作りをお願い。私はこの子スカウトしたら帰るから』シュカカカカ
『オゥ、誰か弾ぁよこせ!使ってやるぞ!』
?『構えーっ!』
モバP「わかりました、頑張って下さい」
モバP(サバゲーか……スカウトしたい女の子が相手かな?)
モバP「あ、ちひろさん、社長は明日か明後日には帰ってくるそうです」
ちひろ「はい、ではカメラマンさんに連絡しておきますねー」
モバP「お願いしますね。あと衣装さん……は来てからにしましょうか」
ちひろ「んー……一応連絡しておきます。また四人くらいですかね?」
モバP「だと思いますよ。社長、気合入ってましたから」
アイドル事務所の女社長がサバゲー……ねぇ。
さて、もう一件。
ここまでパッション無し
今日はここまで。書き溜めって思った以上に溜まらないもんですね。
アイドルと神姫の画像の用意まで手が回るかしら…ではまた、次回。
NGテイク?
モバP「よーし説明するから静かにー。あと役所絡みの書類はしまってくださーい」
<はーい!!チッ
モバP「今舌打ちしたの誰だ……和久井さん、目を逸らさないで下さい」
わくわく「判ったわ、もうアナタだけ見つめてる」
わかるわ「情熱的ね、まけられないわ」
NGテイク?
きらり「きゃー☆Pちゃん辞めないにぃ☆きらりはぴはぴー☆」ギューッ
モバP「うん、辞めないからね、少し離れてね、息できないからね」
きらり「いやだにぃ☆もっとはぴはぴすうぅー☆」
モバP「……」ペシペシペシペシ
きらり「うきゃー☆」ギュー
電話は、無理そうかな。
皆を仕事先に、送るのも無理かな。
お粗末。
>>26
ありがとう。鈍足付けてるとあんまり誤射されない気がするんだぜ(ハンマー振り回しながら)
おっぱようございます。あーちる確定したからウチの子撮ってきた。携帯画質。
ttp://shinkiup.aki.gs/upl2/src/1363909650139.jpg
ヘッドギアの目の部分に、クリアパーツを水ノリでペタッと貼るとイイ感じよ。キシマさんにもオススメ。
本編投下はまた夕方くらいに。うp期限切れで消えた画像は再貼りしたらいいのかな?
>>59
ネコミミしぶりん…みくが白くなるな…
?「熱いハートを叩き付ける!それがロックじゃん!」
?「くぁー!燃えてきたわ!ファイアー!」
茜「ボンバー!!」
李衣菜「だ、だいなまいと…」
投下しますが、今回で書き溜めが尽きます。全弾発射からの強制冷却はロマンだよね。
社長「……以上、四名が今日から家族に加わる事になるから、皆仲良くね」
「「「「よろしくお願いします!」」」」
大き目のレッスン場に、100人近いアイドル達の声が響き渡る。
全員が我が事務所所属のアイドルと言うのだから信じられない。
社長「さて、引き続いては皆も聞いていると思うけどマネージャーの件だ」
社長「これについてはP君から話してもらおうか」
モバP「はい、それではまず資料を配るから……」
〜〜〜
社長「じゃ、私と新人四人で、各方面への挨拶をしてくるから」
モバP「社長が、ですか?」
社長「うん、ネットワークどうこうの話は後でも大丈夫でしょ」
モバP「それはd「じゃ行くよ皆」……早いなぁもう」
凛「プロデューサー、早くいこ?」
モバP「はいよ、んじゃ車に乗ってー」
車内
凛「……」ペラペラ
本田未央「……」ペラペラ
卯月「……」ペラ
モバP(三人ともカタログ読んでるけど、車酔いしないのかな)
卯月(可愛い子がいいなー……)ハッ
卯月(ダメ!それじゃダメよ卯月!今まで普通普通と言われてきた私が!)
卯月(インパクトのある神姫を持つ!これぞギャップテクニック!目指せ!脱普通!)
卯月「……パクト……インパク……」ブツブツ
凛(後部座席からスゴイオーラが……)
未央(ちゃんみおです。隣の席のアイドルが怖いです……あ、この子も可愛い)
島村卯月
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880570-1363934525.jpg
渋谷凛
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880569-1363934525.jpg
本田未央
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880568-1363934525.jpg
神姫センター
『いらっしゃいませー』
リエ「あら、お二人ともいらっしゃいませー♪」
リエ「後ろのお二人は?」
モバP「あぁ、この二人もアイドルですよ。本田未央と、島村卯月……卯月?」
卯月(インパクトインパクトインパクト)ゴゴゴゴ
未央「しまむー、挨拶挨拶!」
卯月「ほぁっ!?すいません!」
リエ「いえいえ、本日は神姫の購入ですか?」
モバP「はい、説明の方お願いできますか?」
リエ「!お任せください!そちらの席へどうぞ!すぐ飲み物持ってきますからね!」ウッヒョー
モバP「……張り切ってるなぁ……」
凛「前もあんな感じだったよね」
未央「そうなの?」
リエ「コホン、わたくし、こちらで各神姫の説明をさせて頂いております。リエと申します」ペコリ
卯月(ちっちゃーいかわいーい…)ホワホワ
卯月(ハッ!違うインパクトインパクト!)ゴゴゴゴ
未央(しまむーが普通オーラと変なオーラを交互に出してる……)
リエ「こちらの端末から神姫を選んで頂ければ、わたくしの方から詳しい説明をさせて頂きますので、お申し付け下さいませ」
モバP「はい、よろしくお願い致します」
凛「よろしくー」
リエ「っと、その前に販売形態の説明をしておかなければいけませんね」
未央「販売形態?」
リエ「はい、神姫の販売形態は大きく分けて二つあります」ヴォン
未央「おぉ、カッコイイ!」
モバP(ホログラムディスプレイも出せるのか……便利だなぁ)
○一式販売…企業側から用意された神姫本体と、装備品一式が入ったセット方式(含CSC)
○個別販売…神姫のパーツをそれぞれ購入し、自由に組み立てる方式。
リエ「一式販売、いわゆるフルセット方式ですが、初心者の方にはこちらがオススメですね」
リエ「装備品の数によってお値段がピンキリになる他、カラーパターンは固定になります」
リエ「あ、カラーパターンは、当然後から変更する事もできますよ?」
リエ「あとはCSCですが、これは神姫の”心”を司る3つのチップでして、」
リエ「最近では、用意されたセットを使うのが一般的ですね」
リエ「ヘタに扱うと”心”のバランスが崩れちゃいますから」
リエ「次に個別販売、いわゆるバラ売りですが、こちらは装備品の知識を持っている方にオススメです」
リエ「何か足りないパーツがあった時や、オリジナル神姫を組んでみたいっていう方向けですね」
凛「えーっと、機能追加ってやつだね」
リエ「そういう事です。オススメはフルセット方式ですが、どうしますか?」
モバP「じゃあそれでお願いします」
リエ「では端末画面の『フルセット方式』のタブを選択して下さいね」
凛「あ、そうだリエさん」
リエ「ハイなんでしょう!」バッ
凛「えっと、私の家でペット飼ってるんだけど、大丈夫かな?」
リエ「心配御無用!です!」
リエ「神姫は頑丈ですから、ワンちゃんに噛まれてもネコちゃんに引っかかれてもへっちゃらです!」エッヘン
未央「へー、じゃあ安心だね、しぶりん♪」
凛「ん、よかった「象に踏まれても壊れないくらいです!」ムフー
未央「そんなに!?」
凛「踏ませたの!?」
リエ「それぐらいの重さにも耐えるって事です」ニコッ
リエ「深海までは行かなくても水圧にも耐えられますし、宇宙開発用の神姫もいるんですよ?」ムフー
未央(神姫ってすごい)
凛(改めてそう思った)
リエ「ところで渋谷さん、ペットって何を飼ってらっしゃるんです?」
凛「え、あぁ、うん、ヨーキーってわかるかな?ワンちゃんなんだけど」
リエ「はい、小型犬ですね!ワンちゃんがお好きなら、この神姫はどうでしょうか?」
犬型MMSハウリン(CV:喜多村英梨)
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880572-1363934525.jpg
リエ「ペットロボ業界の大手、ケモテック社が開発した神姫です!」ムフー
リエ「犬型の名に違わぬ愛くるしさ!そして真面目な性格設定から忠実な秘書はモチロン、」
リエ「番犬から遊び相手まで幅広い用途をカバーできる柔軟さがウリとなっております!」ムフー
凛「そ、そうなんだ」タジッ
リエ「あ、そういえば基本性格の説明は、お聞きになりましたか?」
凛「えーっと……」
未央「なになに?私それ聞いてないよ」
リエ「では説明いたしますね」
リエ「基本性格というのは、例えばワンちゃんで言いますと、」
リエ「種類によって『大人しい』とか『番犬向き』とか、性格が色々あるのはご存知ですね?」
未央「あぁ、よくペット紹介で載ってるやつね」ウンウン
リエ「はい、しかしこれらはあくまで基本的な性格を表していまして、」
リエ「『大人しい』と言われているワンちゃんの中にも活発な子が、」
リエ「『番犬向き』と言われているワンちゃんの中にも大人しい子がいる」
リエ「それが『個体差』というものです」
凛「あ、それこないだ聞いたかも。神姫にも、その『個体差』があるんだよね?」
未央「へーえ」
リエ「はい、さらに人との交流や知識の吸収によって、ある程度変化しますので、」
リエ「付き合いが長くなるほど、オーナーに合った性格に育っていくんです」
未央「ん?じゃあ基本性格は皆一緒って事?」
リエ「いえいえ、神姫ごとに性格の変化には制限があるんですよ」
未央「??」
リエ「基本性格が真面目な神姫なら、わんぱくに育ってもやっぱり根は真面目ですし、」
リエ「ドジッ子神姫なら、真面目に育ってもやっぱり根はドジッ子になる、という事です」
未央「おー……なんか、わかったようなわからないような」
リエ「その辺りは実際に神姫と交流してみて、実感されるのが一番ですよ!」
未央「んー……カタログ読んできたとは言え、やっぱ悩むなー」ウーン
未央「!」ピコーン
未央(元気な子、で検索っと)
未央「おー……たくさん出てきおった……」
リエ「本田さんは元気な神姫をご希望ですか?」ヒョコ
未央「へ?うん、やっぱ明るい子がいいなーって思って」
リエ「それでしたら、本田さんは何か、スポーツはやられますか?」
未央「いや、これと言ってスポーツはしてないけど、体動かすのは好きだよ」
リエ「でしたら、こちらはいかがでしょうか?」
山猫型MMSアーティル(CV:中原麻衣)
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880571-1363934525.jpg
未央「おお?」
凛「どれどれ……なんか未央のイメージにピッタリな感じだね。この子はどんな子なの?」
リエ「はい、こちらは動物ロボ業界の若手企業、アキュート・ダイナミクス社の神姫」
リエ「社名の可愛くて(A cute)、かつ力強い(Dynamic)を体現したような神姫となっております!」ムフー
リエ「根性プログラムと呼ばれるほどの向上心を持った基本性格で、」
リエ「どんなオーナーでもグイグイ引っ張るタイプの神姫ですよ!」ムフー
未央「おー♪いいじゃんいいじゃん♪私この子に決ーめたっと♪」
凛「プロデューサーはどの子にするの?」
モバP「ん?あぁこの子だ」
天使コマンド型MMSウェルクストラ(CV:戸松遥)
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880574-1363934525.jpg
未央「おー、シンプルですな」
モバP「低価格だし、ビジネス向けって紹介されてるしな」
リエ「はい!ウェルクストラは現在、最もプレーンな神姫としてビジネスシーンで活躍してますよ!」ヒョコッ
凛「プレーン?」
リエ「はい、装備品を少なくして価格を抑え、かつ過不足のないセットになっております!」
リエ「基本性格は大人しく感情表現も乏しいですが、それを花咲かせるもそのままにするもオーナ次第!」ムフー
リエ「Pさんには打ってつけだと思いますよ!」ムフー
未央「なるほど、原石って訳だね」
モバP(秘書で検索かけたとは言えないなぁ……)
凛「……ところでさ」
未央「おう……みなまで言いなさんなしぶりん」
リエ「近寄りがたいですね……」
卯月「……」ジーッ
卯月(インパクトインパクトインパクトインパクトインジャスティン!)
卯月「これだっ!」ビシッ
凛「」ビクッ
未央「」ビクッ
リエ「」ビクッ
卯月「私この子にします!」フンス
戦車型MMSムルメルティア(CV:浅野真澄)
ttp://iup.2ch-library.com/i/i0880573-1363934525.jpg
凛「」
未央「」
リエ「はい、こちら兵器モデルのラジコン業界の大手、フロントライン社の神姫ですね」
リエ「あ、先ほどのウェルクストラも、同じくフロントライン社製ですよ」
リエ「見た通り、溢れるミリタリーテイストが魅力!」ムフー
リエ「基本性格はオーナーに忠実で職務に真面目で、質実剛健な神姫ですよ!」ムフー
未央「しまむーこの子でいいの!?大丈夫なの!?」
卯月「大丈夫だよ未央ちゃん、問題無し」ビシッ
凛(ホントどうしたんだろ……)
卯月(う、でもよく見ると怖そう……いやいや大丈夫だよ……ね?)
リエ「さて、これで皆さんの神姫選びが終わりましたので、」
リエ「手順が前後してしまいましたが、マスター登録や、ネットワーク構築に関しての手続きですね」
モバP「そちらは僕が」
リエ「はい、では皆さんにはこちら、マスター登録用の簡単なプロフィールを入力して頂きます」
リエ「登録が完了すれば、皆さんはもう神姫オーナーです♪」
リエ「ネットワークの方は、親となる神姫を起動してアプリをインストールするだけですから、すぐに済みますよ」
モバP「あ、その親って後で変更したり出来ますか?」
リエ「はい、こちらで正式な手続きをして頂ければ、いつでも変更可能ですよ」
モバP「じゃあ、今の所は僕の神姫が親って事で」
リエ「はい、では用意いたしますね♪」
リエ「あぁ、一番大事なのを忘れていました!」ポン
モバP「?」
リエ「皆さんの神姫の名前、考えて置いてくださいね♪では失礼します」ペコリ
今回はここまで。クロスらしくなってきたかしらん?
神姫の画像、ムルメルティアの壁紙形式で統一したいのにDLページが見つからないね…アハハ
それと、各神姫の名前は皆さんの方から募集します。
三人の内、どのアイドルの神姫名前か明記して列挙して下さいませ。よろしくお願い致します。
その間に書き溜めておきますねー。
NGテイク
凛「どれどれ……なんか未央のイメージにピッタリな感じだね。この子はどんな子なの?」
リエ「ロリ巨乳」
凛「えっ」
未央「えっ」
リエ「ロリ巨乳」ジー
未央「!///」バッ
凛(未央の胸ガン見してたよね今)
ではまた、次回。
ゆかり「しゃら、今日の予定はどうなっていますか?」
しゃら「日の出ずる間は己が魔力を高め…」
(今日は午前中がレッスンで…)
ゆかり「!?」
蘭子「魔笛の奏者よ、その小さき者は我が右腕…」
(ゆかりさん、そっちは私のしゃらです…)
しゃら「あら〜?お呼びですかマスタ〜?」
同型機出せなくなるね。うん。あと熊本弁難易度高いね。うん。
導入部の三人だけですし、一回こういう形での募集ってやってみたかったんですよ。自分はネーミングセンスに乏しいもので。
>>83
ホワイトライオンさんなら茄子さん(ナース神姫じゃないよ!)なんかが偶然マスターになるってのはどうかな?
もしくは昌葉、泉あたりが組み上げるとか。
すでに神姫持ってそうなアイドルは考えたけど、導入部が終わったらそれ以降は全部パラレルの参加型にして書こうかなと。
おっぱようございます。夕方以降に投下予定です。
モバマスとバトマスの曲聞いてたら元気出てきた。頑張ります。
画像に関して、こっちなら保存期間が長いようなのでテスト。
ttp://i.imgur.com/oBUZ0fc.jpg
投下します。名前募集は無謀でしたね申し訳ない。
モバP「加蓮と奈緒……は凛待ちか。遅くなって悪かった」
凛「ごめんね、二人とも待たせちゃって」
加蓮「いーのいーの。それで、凛の神姫は?」
凛「あ、私のはまだ起動してないんだ」
奈緒「そうなのか」
モバP「で、お二人は?」
志乃「私と楓ちゃんは、ありすちゃん送ろうと思って」
楓「私はその後、志乃さんとご飯へ」
モバP(酒の入ってない志乃さんはただの美人やでぇ……)
モバP「っと、皆にも紹介しておかないとな」
ありす「……」ナデナデ
ハルカ「あの、橘様?」
ありす「あ、ありす、でいいです、よ///」
加蓮(ありすちゃんの手にちょこんと座って……)
加蓮(なにこれ可愛い)ムッハー!!
奈緒「加蓮、無言で悶えるのはやめてくれ、怖い」
モバP「じゃ、僕は事務処理片付けてくるから……」
モバP「三人は神姫起動しといてくれ」
ハルカ「Pさん、あの、私は?」
モバP「あー……神姫起動の手伝いしてやって下さい」
ハルカ「はい、了解しました」
ハルカ(Pさんのお仕事手伝いたかったんですが……)シュン
ありす(しょげちゃった……撫でられるのは嫌だったんでしょうか)オロオロ
島村卯月
ttp://i.imgur.com/r7KGAcT.jpg
渋谷凛
ttp://i.imgur.com/GVXlJ1E.jpg
本田未央
ttp://i.imgur.com/3RuYbX4.jpg
神谷奈緒
ttp://i.imgur.com/3SmfN1U.jpg
北条加蓮
ttp://i.imgur.com/GT0Egw2.jpg
柊志乃
ttp://i.imgur.com/lKESkQE.jpg
高垣楓
ttp://i.imgur.com/UEdQiuW.jpg
橘ありす
ttp://i.imgur.com/kTmt196.jpg
天使コマンド型MMSウェルクストラ
ttp://i.imgur.com/Y1AlVzI.jpg
未央「さーて、お楽しみの時間だよー♪」ガサガサ
加蓮「どれどれ?凛が犬型で……」
奈緒「未央は、山猫?」
志乃「卯月ちゃんが戦車型……戦車型?」
「「「「「……………」」」」」
卯月「な、なんで皆黙るの?」
戦車型MMSムルメルティア
ttp://i.imgur.com/UhbiXay.jpg
犬型MMSハウリン
ttp://i.imgur.com/44ZkJNR.jpg
山猫型MMSアーティル
ttp://i.imgur.com/idTUIpu.jpg
奈緒「いや、だって」
加蓮「ねぇ?」
志乃「まぁ、いいんじゃないかしら?」ススッ
卯月「さりげなくありすちゃん連れて離れないで下さいよ!」ガーン
楓「……」ジーッ
卯月「楓さんもソファの陰から出てきてください!」
ハルカ「う、卯月さん落ち着いて……」オロオロ
卯月「うぅーハルカさーん!皆がいぢめるー!」エーン
加蓮「ごめんごめん、ちょっと意外過ぎたからさー」
奈緒「もっと普通なチョイスをしてくると思ってたもんなー」
卯月「いーですぅー、もーいーですぅー」プィッ
未央「あぁもうほら、拗ねんなよしまむー」ナデナデ
卯月「ふんだ」
ありす「そんな事より卯月さん、早く起動してあげましょう」ワクワク
卯月「ありすちゃんはいい子だねぇ……」ジーン
凛(そんな事、にはつっこまないんだ)
卯月「じゃあ一番島村卯月!いきます!」
?「フロントライン製、MMSオートマトン、神姫」
?「戦車型ムルメルティア、FL802。セットアップ完了、起動します」
奈緒「お、コッチ見た」
加蓮「凛々しい顔してるね」
卯月(うぅ、やっぱり目つきが鋭い……でもダメよ卯月!ここで負けちゃダメ!)
未央(しまむーからまた変なオーラが……)
?「オーナーのことは、何とお呼びすればよろしいでしょうか?」
卯月「え、えーっと……卯月で!」
?「卯月、でよろしいですか?」
卯月「うん!(あれ?)」
凛(ハルカさんの時と)
未央(なんか違うような?)
?「了解だ、卯月。これからよろしく頼む」
卯月「」
?「では、私の名前を決めてもらおうか。呼びやすい名前で構わんぞ」
卯月「」
未央「しまむー!起きて起きて!」ユッサユッサ
奈緒「oh...」
加蓮(すごいプレッシャー……)
ありす「……」ギューッ
志乃「大丈夫よありすちゃん」ギューッ
楓(あ、今日行くお店のクーポンって残ってたかしら)
?「卯月、どうした?」
卯月「」ハッ
卯月「なななななんでもないですよ!大丈夫です!」
?「そうか。ならいいんだが、早く名前を付けてくれないか?」
卯月「うぇっとーえっとーちょっと待ってて下さいねーえっとー」アセアセアセアセ
卯月(ヘタな名前付けたら怒られそうだし!)
卯月(えっとーえっとーカッコイイ名前カッコイイ名前!)
卯月「ろ、ローズ!」ビシッ
?「ローズ……それが私の名前か?」
卯月「…っ!…っ!」コクコクコクコク
?「ふむ……いい名前じゃないか。気に入ったぞ」
ローズ「では、以上で初期設定を終了する。少し待っていてくれ」
卯月「……よかったぁぁぁぁー」フニャー
奈緒(すごい緊張感だったなぁ)
凛(私の神姫もこんな感じだったらどうしよ……)
ローズ「ふむ……卯月はアイドルで、私はそのマネージャー、か」
ローズ「いいだろう、しっかりマネジメントさせてもらう。改めて、よろしく頼むぞ」
卯月「ふぁ、ふぁいっ!」
ローズ「ふむ……こんな外見だから怖がるのも無理は無いだろうが、」
ローズ「これでも神姫だ。危害は与えないと約束しよう」
未央(お、いい子だ)
卯月(あ、そんなに怖くないかも……)ホッ
ローズ「他の者も、以後よろしく頼む」ペコ
楓「よろしくね」スッ
凛「楓さん、いつからかぶってたんですかそのヘルメット」
凛「さて、自己紹介も終わったし、次は私の起こすね」
未央(うー私も早く起こしたーい!)ソワソワ
奈緒「もう二人とも一緒に起こせばいいんじゃねーの?」
凛「それもそっか。でも、大丈夫なのかな?」
ハルカ「はい、特に問題は無いですよ?」
未央「ハルカさんが言うなら大丈夫だね♪じゃあ私のも!」
ヴォン……ピピピッ
?「ケモテック製、MMSオートマトン、神姫」
?「アキュートダイナミクス製、MMSオートマトン、神姫」
?「犬型ハウリン、KT36D1」
?「山猫型アーティル、Acd024_l」
「「セットアップ完了、起動します」」
未央「おぉおおお……」ジーン
奈緒「どうした未央?」
未央「えへへ、いやーなんだか感動しちゃって」
加蓮「へー。じゃあ凛もそうなのかな」
奈緒「?」
凛「……」ジーッ
?「あの、凛さん?ボクの名前は……」オズオズ
凛(可愛い)キュン
志乃(可愛い)キュン
ありす(可愛い)キュン
楓(可愛い)キュン
奈緒「あー、あれは多分違う次元だな」
加蓮「?」
?「オーナーの事はなんとお呼びすればいいでしょうか?」
未央「未央って呼んどくれぃ♪」
凛「うーん……よし、サクラで」
?「サクラ、でよろしいですか?」
凛「うん、いいよ」
サクラ「わかりました、じゃあしばらくお待ちくださいね!」
未央「んー……マヤで!」
?「マヤ、でよろしいですか?」
未央「おう♪」
マヤ「了解しました!しばらくお待ち下さいね」
未央「うー早く目を覚ませーこいつめーこいつめー」ツンツン
奈緒「こーら」
サクラ「わかりました!皆さんこれからよろしくお願いしますね!」ペコリ
マヤ「アイドルのマネージャーなんてスゴイ仕事ですね!根性出して頑張ります!」オー
奈緒(ちっちゃい未央だ)
加蓮(ちっちゃい未央がいる)
ローズ「起動したのが先とは言え、私たちも同期だ。よろしくな」
ハルカ「よろしくお願いしますね、二人とも」ペコリ
サクラ「は、はいっ!」
マヤ「はい!よろしくお願いします!」
志乃「さて、皆の自己紹介も終わった所で、そろそろ帰りましょうかありすちゃん」
ありす「あ、もうそんな時間でしたか」シュン
未央「大丈夫だよありすちゃん、明日からも会えるから!」
ありす「べ、別にそんな事、気にしてません///」
志乃「なら早く帰って、しっかり休まないとね」
志乃「明日も休みだからって、夜更かししちゃダメよ?」
ありす「はい、わかっています」
志乃「じゃ行きましょうか、楓ちゃんも」
楓「はい。じゃあ皆も、お疲れ様でした」
今回はここまで。未央と奈緒が合体して未緒になったり奈央になったりするから困る。
ではまた、次回。
NGテイク
凛「……」ジーッ
?「おらーはやくしろよしぶりーんwwwwwさっさと名前付けろよーうwwww」
凛「」
奈緒「あー、あれは中の人だな」
加蓮「?」
口では生活態度に苦言を呈しながらもベタ塗りやトーンを手伝うペシェさんのイメージ。
今回も見切り発車ですが投下します。
某日、シンデレラガールズ事務所、社長室
モバP「失礼致します」
ハルカ「失礼致します」
社長「あぁ、そっちに掛けてくれ……コーヒーは?」
モバP「はい、頂きます」
社長「砂糖は……あぁ悪い、ここには置いてなかったんだ」
モバP「いえ、大丈夫ですよ」
社長「そうかい?甘党だと聞いてるが」
モバP「そうでもないですよ?」
社長「そうか。ハルカくんも悪いね、神姫用のヂェリーもまだ置いてないんだ」
ハルカ「いえ、お構いなく」
〜〜〜
社長「……」ズズッ
モバP「頂きます……」ズズッ
社長「……さて、ここに呼んだのは他でもない。現在の君に関して、少し話をしようと思ってね」
モバP「僕自身の事、ですか」
社長「あぁ。マネージャーのスカウトに関しては、神姫の登用という形で落ち着いた」
社長「所属アイドル達からもコレに関しては悪い意見も無いし、私自身もよくやってくれた、と思っている」
モバP「恐縮です」
社長「うん。しかしながら、君のスカウト経験がゼロなのに変わりは無い」
社長「私はね、Pくん。スカウトする人間と、プロデュースする人間は同じ方がいい。そう考えてるんだ」
モバP「はぁ」
社長「現在我が事務所に所属するアイドル達は、応募してきた子達以外は私がスカウトしてきている」
社長「……が、プロデューサーは君だ。その為に、君の手に余るアイドルの方が多いのが現状だ。これは解るね?」
モバP「……仰る通りです」
社長「そういう訳で、だ。君は、君の手で、プロデュースしたい子を探し、アイドルとして輝かせてもらいたい」
モバP「アイドルのスカウト、ですか」
社長「そうだ。いきなりでは難しい話かもしれないが、今の君には優秀な相棒もいることだし」
社長「スカウトに際しての心得も、こっちに書いておいた。後で読んでおいてくれ」パサッ
モバP「わかりました。通常業務と並行して取り組みます」
社長「頼むよ。君の目が養われれば、現在燻ぶっているアイドル達を輝かせる道も開くはずだ」
社長「そうそう、あの三人のプロデュースも上手くやったんだし、自身を持って取り組んでくれ。以上だ」
モバP「はい。では失礼致します」
ハルカ「あ、失礼致します」
〜〜〜
ハルカ(優秀な相棒……なんだか嬉しいですね)エヘヘ
モバP(スカウトの心得ね……さて何が書いてあるやら)ペラッ
『直感を信じろ!(ゝω・)b』
モバP「えぇー……」
ハルカ「……社長ってこういう方なんですか?」
〜〜〜
高木「!」ティン!
黒井「どうしたのだ?」
高木「いや、なんだか噂をされたような気がしてねェ」
黒井「ほう。ならば悪い噂では無いな」
高木「どうして言い切れるのかね?」
黒井「悪い噂なら、私の方が絶えないからな」
「「HAHAHAHAHA!!」」
〜〜〜
ここから前川みく、上条春菜、相葉夕美の三人の内、誰かのスカウトに入ろうかと。
…うん、ユッキだと野球の知識ないから辛いなーって。さて誰にしようかな。
安価、このレスから+3。コンマ以下一桁が
1〜3→みく
4〜6→春菜
7〜9→夕美
0→アンチエイジャーKAWASHIMA
嘘です0なら指名で。
ばゆみん把握。参加ありがとうございますー。
またある程度書き溜めたら投下いたしますね。
アカン。高黒コンビで短編一本出来そうだけど神姫関係ねぇわ。
小鳥「961プロの社長だけどクッキー焼いたよ!」
小鳥「…何このスレ」
小鳥「はい社長なんですか!え?黒井社長がお見えになる?…まさか、ね」
しばらくまゆのターン。投下します。
佐久間まゆ
ttp://i.imgur.com/VtBXhdJ.jpg
〜〜〜
モバP「さて、と……」
モバP(書類整理も終わった。スケジュール作成も終わった)
モバP(時間は……まだ二時前か)
ハルカ「Pさん、スケジュール表のダウンロード、完了しました」
ハルカ「各マネージャー達に送信しますか?」
モバP「んー……じゃあ頼む」
ハルカ「了解しました。データを送信します」
ハルカ「……完了しました。この後は、どうされますか?」
モバP「スカウトになるかな。と言っても、どこから手をつけたものやら……」
ハルカ「先程の社長のアドバイスを参考にするなら、目星の有無に関わらず、外出するのがよろしいかと」
モバP「……そうだな。ちひろさーん」
ちひろ「はい!はい何ですかー!」
モバP「僕達ちょっと出掛けて来ますんで、留守の方よろしくお願いしますね」
ちひろ「はーい、頑張ってきて下さいね!」
モバP「ええ、ありがとうございます」
ハルカ「では、行って参ります」ペコリ
ちひろ「えーっと神姫……布服……」カチカチカチカチ
〜〜〜
モバP「うーん……」
ハルカ「どうされました?」
モバP「いや、外に出たはいいけど、若い女の子が行くような所が解らなくて……」
ハルカ「申し訳ありません。私もそういった情報には疎くて……」
モバP「いや、気にしなくていいよ」
モバP(あんまり遊びに連れ出した事が無いもんなぁ……神姫はオーナーに似る、か)ポリポリ
ハルカ「では、この辺りのレジャースポットを検索してみます」ヴォン
ハルカ「ホログラムディスプレイの輝度を調整します。見やすくなったら言って下さい」
モバP「あぁ、ありがとう」
〜〜〜
ハルカ「……この辺りで人気のレジャースポットは、ゲームセンター、ショッピングモール、猫カフェ……」
ハルカ「上位三位が、このような結果になっています」
モバP「んー……どれがいいと思う、まゆ?」
まゆ「まゆは、Pさんと一緒ならどこでもいいですよぉ?」
ハルカ「!?」
ハルカ「まゆさん、いつの間に?」
モバP「あぁ、ハルカが検索中にすれ違ったんだ」
まゆ「今日はオフですから、たまたま散歩してたんですよぉ」ニコッ
まゆ「それで、どこに連れてってくれるんですかぁ」ニコニコ
モバP「うん、ナチュラルに腕組むのやめようね。あとそういう話じゃないからね」
まゆ「じゃあどういう話なの?」
〜〜〜
まゆ「なるほど、スカウトですかぁ」
モバP「うん。まゆや他のアイドル達の為にも頑張って来い、とさ」
まゆ「そういう事なら、お手伝いしますよぉ」グッ
モバP「ありがとう。助かる」
まゆ「お礼は、まゆをトップアイドルにしてからにして下さいねぇ」ニコニコ
モバP「……善処するよ」
ハルカ「ありがとうございます」ペコリ
まゆ「いいんですよ、Pさんの力になれるなら、なんでもしますよぉ」
まゆ「……とは言っても、平日の昼間ですからねぇ」
モバP「そうなんだよなぁ……」
まゆ「そうだハルカさん。さっきの検索で、大学生に人気のスポットで絞り込めますかぁ?」
ハルカ「はい、可能です……こちらですね」
モバP「大学生?」
まゆ「はい、平日の昼間から遊んでいる若い人、といえば大学生でしょうからぁ」
ハルカ(全国の大学生の皆さんに謝らなきゃですね)
モバP「……うん、ショッピングモールに行ってみようか」
モバP「カラオケやファミレスは入りにくいからね」
ハルカ「了解しました。案内はお任せ下さい」
まゆ「Pさんとデート♪Pさんとデート♪」
モバP「デートじゃないからね」
まゆ「むー」プクー
モバP「はいはい」ナデナデ
まゆ「うふ、うふふふふ……♪」ニコニコ
ハルカ(すっごい先行き不安なんですが……)
〜〜〜
ショッピングモール
ハルカ「Pさん!お店がいっぱいありますよ!」ワクワク
まゆ「すごいテンション上がってますねぇ」
モバP「こういうとこは、ほとんど来ないからなぁ」
ハルカ「Pさんは出不精ですからね」キョロキョロ
まゆ「まゆは自宅デートでも全然OKですよ?」
モバP「うん、そういう発言はハタチからね」
モバP(使ってる765プロのカレンダー見たら何て言われるか)
A.何も言われませんが、顔の部分だけ真っ黒に塗りつぶされます
短いですがここまで。
〜〜〜
ハルカ「……」キョロキョロ
モバP(うん、オフの日はもっと遊びに出るか)
まゆ「あ、そうだ。ちょっと編み物のお店に付き合ってくれませんかぁ?」
ハルカ「編み物?」
モバP「あぁ、いいよ」
まゆ「ありがとうございます♪行きつけのお店が出来たんですよぉ」
モバP「へぇ、前は休みの時に、地元の行きつけに行ってたんだっけ?」
まゆ「はい♪でもこっちでもいいお店が見つかったの♪」
ハルカ(編み物のお店……どんな感じなんでしょうか)ワクワク
まゆ「こっちですよ♪」グイグイ
モバP「はいはい……ん?」ピタッ
まゆ「?」
モバP「……」ジーッ
ハルカ「どうされました?」
まゆ「どこが具合でも悪くなったの?」
ハルカ「もしそうでしたら、どこかで休憩を取る事を提案します」
モバP「いや、急に立ち止まったら二人がどんな反応するかなって思って」
まゆ「……」
モバP「痛い痛いまゆさん耳引っ張るのやめて痛い痛い」
〜〜〜
ショッピングモール内、手芸、ソーイングショップ
モバP(……うーん)
まゆ「〜♪」
ハルカ「Pさん、考え事ですか?」
モバP「ん?あぁ、さっきの事だけどね」
ハルカ「ああいう悪戯は、今後やめて下さいね?」
モバP「悪い、見間違いかもしれないからさ」
ハルカ「?」
まゆ「Pさんは、どちらの色がお好み?」スッ
モバP「んー、もうちょっと明るい色の方が好きだなー」
まゆ「そうなの?」
モバP「うん、暗い色だとなんだか気分まで落ち込みそうで……」
モバP(……あ)
〜〜〜
「う〜ん、楽しかったぁ!素敵な時間をありがとう♪」
〜〜〜
モバP「……」
まゆ「Pさん?また悪戯ですかぁ?」
モバP「……いや、この後の予定が出来た」
まゆ「え?」
モバP「いや、買い物には付き合うよ」
〜〜〜
ショッピングモール内、花屋前
ハルカ「……凛さんとライブバトルした相手、ですか」
モバP「あぁ、なんだか笑顔が印象に残ってたんだけど、こんな所で会えるとはなぁ」
まゆ「負かせた相手の事なんて、よく覚えてますねぇ」
モバP「そういう言い方するもんじゃないよ、まゆ」
モバP「どれ、事務所に置く花でも選んでもらおうか」
ハルカ「大丈夫でしょうか……?」
まゆ「Pさんに任せましょう」
〜〜〜
ショッピングモール内、花屋
?「いらっしゃいませーっ!」
モバP「どうも、ちょっと花を見繕ってもらっていいですか?」
?「はい!何に使われますか?」
モバP「会社の方に置くつもりなんですけど……」
?「うーん……デスクの上に置くなら、こちらのミニサボテンなどがオススメですが」
モバP「んー……」チラッ
まゆ「……」ニコッ
?「……あの、失礼ですが、以前どこかでお会いしませんでした?」
モバP「ん、あぁ、お会いしましたよ。まさかこんな所でまた会えるとは思って無かったですけど」
?「えっと……?」
モバP「相葉……夕美さん、ですよね?僕はこういう者です」
夕美「シンデレラガールズプロダクション……?」
〜〜〜
夕美「覚えてくれてたんですねっ!ありがとうございますっ!」ペコリ
モバP「いやー思い出したのはついさっきでしてね。なんだか似てる人がいるなぁ、と」
夕美「それが本人だった、と。ふふっ、あの時のライブはとっても楽しかったですよっ!」
モバP「えぇ、凛も……ウチの子も楽しかったと言っていましたよ。どちらもいい笑顔で終えられましたしね」
夕美「そうですか……よかったぁ……」
まゆ「……」
夕美「それで、そちらは……」
モバP「あぁ、ウチのアイドルの……」
まゆ「佐久間まゆと申します。初めましてぇ」ペコリ
夕美「初めましてっ!相葉夕美と申しますっ!」ペコッ
夕美「……って、花屋の店員の名前聞いても仕方ないかっ」アハハ
モバP「あー、これは失礼しました」
まゆ「……どういうことですか?」
夕美「えっと、もう私、アイドルじゃないんですよっ」
数刻後、事務所
モバP「……」
〜〜〜
夕美「私の、アイドルとしての花は、もう枯れちゃったんですっ」アハハ
〜〜〜
モバP「……」
ちひろ「ねぇねぇハルカちゃん」コソッ
ハルカ「はい、なんでしょうか?」
ちひろ「Pさんもまゆちゃんも、帰ってきてからずっとあんな感じですけど、何があったんですか?」
ハルカ「はい……いえ、これに関しては、私が口にする事ではないと判断します」
ハルカ「申し訳ございません」ペコ
ちひろ「うーん……ハルカちゃんがそう言うなら、いいんですけど」
モバP「……」
まゆ「……」
ちひろ(空気が重い!)
〜〜〜
その夜
夕美「……」
『悪いけど、君のプロデューサーには別の子の担当になって貰いたいんだ』
夕美「……」ジワッ
『大丈夫!夕美ちゃんなら、俺がいなくてもたくさんの笑顔を咲かせられるって!』
夕美「……ッ……ッ」グスッ
『相葉さんは、セルフプロデュースという形での応募のようですが……』
夕美「うぅ……うぇっ……」ポロポロ
『いいライブでした!ありがとうございました、今度は一緒にお仕事したいですね!』
夕美「うえぇ……うぅ……」ポロポロ
〜〜〜
夕美「私の、アイドルとしての花は、もう枯れちゃったんですっ」アハハ
モバP「……もし、またその花が咲かせられるとしたら……」
夕美「え?」
モバP「相葉さんがまだ、花を咲かせたいと言うなら、お手伝いしますよ」
モバP「いえ、手伝わせて下さい。また、あの笑顔が見たいんです」
〜〜〜
夕美「また……頑張っても……いいのかなぁ……」グスッ
〜〜〜
凛「今度は一緒にお仕事したいですね!」
〜〜〜
夕美「……っ」ゴシゴシ
夕美「……よしっ!」
〜〜〜
時は少し戻って事務所
モバP「……」
モバP(うっわ恥ずかしっ!思い出すだけで恥ずかしっ!)
まゆ「……」
まゆ(Pさんからあんなアプローチを受けて、これで来なかったらどうしてやろうかしら)
ちひろ(空気が重い!)
ハルカ(やっぱり言えませんねぇ……///)
翌日、事務所
モバP「……」グテー
ちひろ(Pさんの顔色が酷い……)
凛「ねぇプロデューサー。また無理してない?」
モバP「……してない。大丈夫」グテー
凛「嘘つき。ハリセンボンは今ないから、このサボテン飲ませるよ?」
サクラ「り、凛さんストップ!」オロオロ
モバP「いやホント、ただの寝不足だから」グテー
ハルカ「凛さん、Pさんは昨日ちょっと寝つきが悪かったみたいでして……」
サクラ「人間って大変なんですねー……」
凛「まったくもう……」
<prrrr
ちひろ「はいこちらシンデレラガールズプロダクション……はい、はい、少々お待ち下さいね」
ちひろ「Pさん、相葉さんっていう方からお電話ですよ?」
モバP「!」ガタッ
凛「」ビクッ
数日後、事務所
みく「前川みくだにゃ!これからよろしくお願いしますにゃ!」
春菜「上条春菜です!よ、よろしくお願いします!」
夕美「本日から皆さんの仲間入りになります、相葉夕美ですっ!よろしくお願いしますっ!」
社長「……以上、Pくんのスカウトで三人、家族が増えた」
社長「すでに面識のある子もいるだろうから、よろしく頼んだよ」
「「「「「はい!」」」」」
社長「では、新入りの三名は、Pくんと神姫センターへ向かってくれ」
みく「神姫センター?またバトルするにゃ?」
モバP「いや、ここでは神姫をマネージャーとして登用してるんだ」
みく「にゃ?じゃーみくはもうベルがいるから行かなくていーにゃー」
春菜「猫型にマネージャー任せて大丈夫なんですか?」
ベル「マネージャーくらいちょちょいのちょーい!です!」
みく「猫チャンディスとか許されないにゃ!」プンスコ
モバP「落ち着け。その辺の登録もあるから、な」
みく「そういう事なら仕方ないにゃー」
神姫センター
春菜「当然メガネ標準装備のブライトフェザーですよ!」
リエ「メガネなら別売りしてますから、どの神姫にも掛けられますよ?」
春菜「……選びきれません!Pさんどうしましょう!?」
みく「にゃー♪ついでに心機一転でベルのお色直し(リペイント)もしてもらうにゃー♪」
ベル「わーい♪ありがとうございますー♪」
夕美「んーと……あ、この子でっ」
モバP「どれどれ……花型ジルダリア?」
夕美「はいっ!花が好きですからっ!」
〜〜〜
アザミ「ふーん……アイドルのマネージャーね。めんどくさそうだけど、いいよ。やったげる」
夕美「うん!よろしくねっ、アザミ!」
サクラ「やったげるって……いいですかアザミさん、私達神姫はですね……」
アザミ「あ、そういうお説教とか、パスね」
サクラ「なっ!」
凛「はいはいサクラ、熱くならないの」ナデナデ
サクラ「うぅー……」
アザミ「ふーんだ」
凛「でも夕美さんがここに来てくれるなんて、すごく嬉しいですよ」
夕美「私も嬉しいよっ!今度は一緒に、ライブを盛り上げようねっ!」
前川みく
ttp://i.imgur.com/qPtMhME.jpg
猫型MMSマオチャオ
ttp://i.imgur.com/pljYYV2.jpg
上条春菜
ttp://i.imgur.com/5uH6pho.jpg
ナース型MMSブライトフェザー
ttp://i.imgur.com/CmGZDcO.jpg
相葉夕美
ttp://i.imgur.com/QuTUFPO.jpg
花型MMSジルダリア
ttp://i.imgur.com/sRcS6yE.jpg
夕美ルートおしまい。初アイプロで入手した口閉じたイラストが好きです。
さて、次はみくルートか春菜ルートか、はたまたしぶりんとお買い物ルートか。
>>225
画像置いてけ!なぁ!紳士だろ!紳士だろお前!
という冗談は捨て置き、お迎えおめでとう。
その幻視は書き殴っていいのよ?
イヴ投下
――クリスマス三週間前、某所
「鷲型ラプティアス・エアドミナンス、Acd023_e_02a」
「セットアップ完了、起動します」
会長「……」
会長「……これでいい」ニヤッ
鷲型MMSラプティアス・エアドミナンス
ttp://i.imgur.com/3P5BriV.jpg
真っ白な天井
真っ白な蛍光灯の光の下
「……ここは……どこだ……?」
辺りを見渡す
駅のホームのような場所なのは解ったが、どこだかは解らない
標識も、案内板も、無い
等間隔に置かれたベンチの影だけが、黒く激しく自己主張する
右を見ても左を見ても、ホームの端は見えない
不意に手を掴まれる
「Pさん何してるんですか?もう電車来ちゃいますよ?」
「菜々……ここは……?」
「何言ってるんですか?ここは銀河鉄道の地球駅ですよ」
銀河鉄道?
「ホラ、ウサミン星行きがすぐに来ちゃいますよ!」
「あ……」
何か口に出さなければ、何を言えばいいんだ
何て言えばいいんだ
口に出すより先に、ぐいぐいと手を引かれて真っ白なホームを歩き出す
しばらく無言で手を引かれるまま歩いていると、人影が見えた
「あ〜、菜々さ〜ん。Pさん見つかったんですね〜」
「あれ、雫まで……何で」
「どうしたんですか〜Pさん」
見慣れたはずの笑顔なのに
何故か背筋に悪寒が走る
「ナナのウサミン星と、雫ちゃんのジャージー星に訪問するって約束したじゃないですか」
おかしい
何がおかしい?
銀河鉄道?ウサミン星?ジャージー星?
背筋に走った悪寒?
目の前に並ぶ
仮面のような笑顔?
「一番線、折り返し、普通、ウサミン星行きが参ります。お乗りのお客様は――」
「……う」
うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああ
――――さん
――Pさん!
モバP「……ん」
ハルカ「あ!だ、大丈夫ですか!?」
モバP「っ!」ガバッ
モバP「……あ」
モバP(夢か)
ハルカ「大丈夫ですか?だいぶうなされてましたよ?」
モバP「……いや、大丈夫」
モバP「変な夢を見ただけ。おはよう」
――
ハルカ「――では、本日のスケジュールを確認しますね」
ハルカ「本日はクリスマスイベントに、丸一日費やします」
モバP「……」モグモグ
ハルカ「街を一区画借り切っての街頭イベントとは、社長も思い切りましたね」
モバP「まったくだよ……無事に終わるとは思えない」
ハルカ「最悪の事態は想定して、警察の方からも協力は得ていますが……」
モバP「……クリスマス撲滅委員会、ねぇ……」
クリスマス撲滅委員会
その名の通り、クリスマスというイベントを目の敵にした団体である
恨み妬みで集まった烏合の衆が、街行くカップル達にちょっかいを仕掛ける
そんなオフ会から発足した、という話であるが詳細は不明
最近では、クリスマスイベントでサンタクロースに扮してプレゼントを配る神姫達を花火などで妨害
しかしそれも演出の一つとして、ある意味風物詩として定着し始めていた
だが
――クリスマス三週間前、事務所
晶葉「プロデューサー、これを見てくれ」ムスッ
モバP「なんだこれ?」
ハルカ「クリスマス撲滅委員会のサイトですね」
晶葉「あぁ、今まではクリスマスに花火を打ち上げる珍妙団で済んでいたんだが――」
モバP「『我々もついに神姫を配備した。今年は勝つ』と」
ハルカ「なるほど……厄介ですね」
モバP「そうか?この連中が神姫に叱られて終わりなんじゃ?」
晶葉「そうだ。普通の神姫なら、な」
モバP「?」
ワンダ「CSCは私達の心を司る三つのAIチップ、というのはご存知ですね?」
モバP「あぁ、セットに入ってた奴か」
ワンダ「はい。当然メーカー製の純正品を使っていれば正常に稼動するのですが――」
ワンダ「非純正品、というモノがひっそりと出回っているんです」
モバP「もしかして、それがコイツらの神姫に使われてる、と?」
晶葉「おそらく、な。いわゆる違法改造(イリーガル)神姫と呼ばれるモノだ」
晶葉「主に善悪の判断を鈍らせたり、オーナーの言う事を聞くだけの『人形』にしたり……」
晶葉「これまでにも、何度か事件を起こしている」
モバP「取り締まれないのか?」
晶葉「対策は後手後手だ。神姫はハッカー達にとっては技術の宝箱だからな」
晶葉「対策を施したそばから解析されていく」
晶葉「まったく、胸糞が悪い」
ワンダ「晶葉、そんな言葉使うもんじゃないわ」
モバP「あぁ、胸糞が悪いのは同感だけどな」
晶葉「キミならそう言ってくれると思っていたよ」
――クリスマス当日、街頭
「大隊長!B班C班共に配置に着きました!」
「オウ、他のファンの人達に迷惑掛からないようにな」
「サー!伝えておきます!サー!」
『よーし……士魂隊全隊に告ぐ!』
『今日は何の日だ!?』
『『『聖夜!聖夜!!聖夜!!!』』』
『そうだ!そんな聖夜を穢さんとする阿呆どもがいるそうだ!!!』
『おかげで我々は聖夜に防衛任務だ!喜べ!!』
『『『サー!!!』』』
『守るべき目標は!?』
『『『大和ちゃん!他のアイドルさん!!スタッフさん!!!』』』
『一つ抜けてるぞ!!』
『『『ご来場の皆さん!』』』
『そうだ!このイベントは我らが同胞、大和軍曹が参加している!』
『知り合いのよしみで握手やサインを貰いに行きたくなるのも当然だ!私もだ!』
『『『サー!!!』』』
『しかし今回我々がすべき事は!アイドルの皆さんに突撃を掛ける事ではない!』
『ご来場の皆さんを軍曹のファンに仕上げる事でもない!!』
『聖夜を穢さんと牙を剥く阿呆どもから!このイベントを守り抜く事だ!!!』
『『『サー!!!』』』
『我々の敵は何だ!?』
『『『クリスマス撲滅委員会!!!』』』
『そいつを見つけたら!?』
『『『報告!監視!!最悪交戦!!!』』』
『何も無ければ!?』
『『『交通整理!会場内パトロール!!迷子案内!!!』』』
『よぉし!開場まであと五分だ!特に上空警戒は怠るな!!』
『『『アイ!アイ!サー!』』』
大隊長「……まぁ、こんな所か」
島村卯月「すごい……」
大和亜季「申し訳ありません大隊長。こんな手伝いをしてもらって……」
大隊長「なぁに、他ならぬ大和軍曹の頼みだ。聞かん訳にはいかんだろ」
バレル「おかげで警備も万端であります!感謝してもしきれないであります!」
大隊長「はは、どういたしまして、だ」
大隊長「ところでそちらは?」
亜季「こちらは先輩アイドルの――」
卯月「あ、島村卯月ですっ!アイドルですっ!」
ローズ「落ち着け卯月」
ローズ「卯月のマネージャーをしている、ローズだ。今日はよろしくな」
大隊長(戦車型……だと……!?)
大隊長(一見普通の女の子だが、こう見えて実はコッチ側なのか?)
大隊長(いや、それ以前に軍曹の先輩って時点で失礼があってはイカン!気を引き締めねば!)
卯月「でもスゴイですね!亜季さんデビューしてすぐなのに、こんなにファンの人がつくなんて!」
亜季「いえ、士魂隊は地元にあるスーパーの皆さんで結成したチームでして」
亜季「アルバイトしていた時から共に闘った戦友たちです!」
卯月「なるほど、チームワークがいいのも納得ですね!」
卯月「大隊長さん!今日はよろしくお願いしますね!」
大隊長「イエスメム!」サッ
ローズ(お、敬礼)サッ
卯月「♪」サッ
――
渋谷凛「はいコレ、風船はしっかり持ってね」
「ありがとーお姉ちゃん!」
相葉夕美「はい、スタンプ押しておきました!」
サクラ「最後尾はこちらになりまーす!」
夕美「ふぅっ……(凛ちゃん、変わったなぁ……初めて会った時なんて)」
〜〜〜
凛「相葉さんね。今日はよろしく」
モバP「渋谷さん、挨拶くらいちゃんと――」
凛「初めまして、渋谷凛と申します。今日はいいライブにしましょうね」
凛「これでいい?」
モバP「……」ハァ
〜〜〜
夕美(ぶあいそーって感じだったのに)
サクラ「アザミもちゃんと動いて下さいよ!」
アザミ「キャンキャン吠えなくても聞こえてるよ、ウルサイなー」
サクラ「なっ!?」
アザミ「やる事はやってんだからいいでしょー」ヒョイヒョイ
サクラ「整理券は片手で配らないで下さい!」
アザミ「はいはい……ったくもー……」
夕美(……こっちもぶあいそー……とは違うか)
――
前川みく「こんばんわにゃー♪」
本田未央「やぁー皆来てくれたんだ!ありがとー!」
<ワイワイ
マヤ「いいですねー、ああいうの」
ベル「です。私達じゃクラスメートさん出来ないです」
マヤ「仕事仲間は出来ますけどね」
ベル「そうです!みくにゃんもすっかり元気になったです!」
ベル「改めて、事務所の皆さんにお礼しなきゃ……です?」
マヤ「どうしたのベル……あ」
『こちらC班屋上待機チーム、上空に所属不明の神姫を確認しました。どうぞ』
『こちら本部、正体不明機(ボギー)の数とタイプは判るか。どうぞ』
『こちらC班屋上待機チーム、ボギーはラプティアス・エアドミナンス。数は3機。どうぞ』
『こちら本部、警察に連絡する。監視を続けろ。通信終わり』
『こちら本部、C班屋上待機チーム聞こえるか。どうぞ』
『こちらC班屋上待機チーム。感度良好。どうぞ』
『こちら本部、警察は人手不足でこちらに回せない。引き続き監視を続けろ。通信終わり』
C班隊員「……だから!航空戦力を入れろって言ったんだァ!」
ゼルノグラードA「届かなきゃどうしようもないよねー」
ゼルノグラードB「ねー」
――上空
ツガル「もぅっ!プレゼントはあげれないっつってんでしょ!」
アルファ「それが無いとマスターに怒られるの!ちょうだいっ!」
ツガル「だからっ!そのマスターが悪い事をさせようとしてるんだってば!」
ガンマ「そんな訳ないもん!うそつき!」
ツガル(この子達……やっぱり善悪の判断が……!)
ツガル(えーいもうっ!ソリさえなきゃ振り切れるのにっ!)
ベータ「あ、ねぇねぇアルファ、ガンマ。あっちにもっとおっきな袋があるよー」
アルファ「あ、ほんとだ!」
ガンマ「でも神姫じゃないよ」
アルファ「神姫じゃないね」
ベータ「でもあっちの方がおっきい袋だよ?」
ベータ「あっちの方を持って帰った方が、マスターも喜ぶんじゃないかな」
アルファ「褒められるかな」
ガンマ「褒められるね」
ベータ「ヂェリーも貰えるね!」
アルファ「いちご味!」
ガンマ「いちご味!」
<わー!
ツガル「助かった?……って、あれ人じゃないの!」
――地上
アトラ「ま、マスター!大変です!」
神宮寺八郎「あぁ大変だな。あーほらほら押さないでー」
アトラ「そっちじゃないです!上空で空飛ぶトナカイがソリを引いてるって!」
八郎「え?そんな催し聞いてないぞ」
アトラ「なんかのサプライズでしょうか?」
八郎「見に行く暇が無いのが残念だなぁ」
アトラ「うぅー……プライベートで来たかったですねー」
――上空
アルファ「ねぇねぇ!その袋ちょーだい!」
ガンマ「ちょーだい!」
イヴ・サンタクロース「これはダメですよ〜。これから良い子の皆に配るものですから〜」
アルファ「アルファ達も良い子だよ!マスターのために頑張ってるもん!」
ガンマ「そーだよ!その袋を持って帰ったらもっと良い子になれるの!」
ベータ「もふもふ〜」モフモフ
ブリッツェン「ぶも?」
イヴ「でも〜、これをあげちゃうと良い子の皆が困っちゃいます」
イヴ「そうしたら、皆は悪い子になっちゃいますよ?」
アルファ「なっちゃうかな?」
ガンマ「なっちゃうね」
ベータ「でも、マスターとの約束まもらないのも悪い子だよね」
アルファ「そうかな」
ガンマ「そうだね」
ベータ「ねぇねぇ、約束を守るのは良い子?」
イヴ「そりゃあもちろん、良い子です!」
アルファ「じゃあ約束守るー♪」
ガンマ「守るー♪」
イヴ「……ふぇ?」
ブリッツェン「ぶもっ!」
――地上
未央「サンタが空で襲われてる?」
みく「どういう事にゃ?」
ベル「空を通ってたサンタ神姫が『空飛ぶトナカイがソリを引いてた』って言ってるです」
未央「空飛ぶトナカイって……んなサンタじゃないんだから」
マヤ「そういう形をした乗り物でしょうね。そこは問題じゃないんですよ」
マヤ「問題はそのソリに人が乗っていて、神姫達に襲われてるって事です」
ベル「周りにいる警察さんは、ここの警備で手一杯って言ってるです」
〜〜〜
アトラ「こちらに三列になってお並びくださーい!」
八郎(こりゃ三船さんにサイン貰いに行く暇無いな)
〜〜〜
みく「にゃー……でもみく達でどうにかできる問題じゃないにゃ」
未央「あ、空を飛べる神姫ならいいんだよね?だったら――」
ハナコ「雫さ〜ん、未央さん達から伝言ですよ〜ぅ」
及川雫「どうしたのー?」
ハナコ「えっとですね〜、ナナさんとミーナと連絡できないけどどうしたの〜だそうです〜」
雫「ナナさんならー」
「「「「ミミミン!ミミミン!」」」」
「「「「ウーッサミン!ハイッ!」」」」
雫「すごい盛り上がってるよーって返しとこうかー」
ハナコ「はぁ〜い」
未央「ちくしょう何だこの差!」
みく「未央チャン今はそうじゃないにゃ!」
凛「え?トナカイが空を飛んでる?」
夕美「どういう事だろ?」
サクラ「なんだかイマイチ要領を得ませんね……もうちょっと整理するよう頼んでみます」
凛「うん、お願い。そんなイベント、予定なかったよね?」
夕美「うん。サプライズ……かな?」
サクラ「あ、情報きました。えーっと……」
サクラ「空飛ぶトナカイが人を乗せたソリを引いていて、」
夕美「サンタさんみたいだね」
サクラ「そのソリが三体の神姫に襲われてる……って大変じゃないですか!」
凛「待って。神姫が人を襲うの?」
アザミ「珍しい話でも無いよ。一部のバカが改造して、失敗して、壊れた神姫の出来上がりってね」
凛「……ムカツクね」
アザミ「やっぱ凛とは気が合うよ。てな訳で夕美、ちょっと行ってくるね」
夕美「うん、気を付けてね?」
サクラ「あ、アザミさん!ボクも連れてって下さい!」
アザミ「やーだよ。私はサボりに行くんだから」
アザミ「アンタは真面目に仕事してなさい。じゃーね」
――上空
ブリッツェン「ぶもっ!(その程度の機動では捕まえられませんぞ)」
イヴ「ブリッツェン、張り切り過ぎないでね。プレゼントが落ちちゃう」
ブリッツェン「ぶも……(おお、これは失礼)」
アルファ「もー!このっ!」
イヴ「こらー!こんな事してたら悪い子になっちゃうよ!」
ガンマ「悪い子じゃないもん!良い子だもん!」
ベータ「わたしたちにプレゼントくれないお姉ちゃんが悪いんだ!」
イヴ「悪い子にあげるプレゼントは無いよっ!」
アザミ「そういうコト」
アルファ「んー?お姉ちゃん誰?」
ガンマ「お姉ちゃんもプレゼント欲しいの?」
アザミ「そっちはどうでもいいかな。でも――」
アザミ「私の機嫌を損ねた分は、キッチリ払ってもらうからねっ!」
アザミ(とは言ったものの、三対一は分が悪いなー)
アザミ「グラースプアイビー!」
ガンマ「なにアレ?鞭?」
ベータ「あんまり痛そうじゃないね」
アルファ「いただきっ!」
イヴ「させないよっ!ブリッツェン!」
ブリッツェン「ぶもっ(踏み込みが足りん!)」
アザミ「くっそー……」
アザミ(グラースプアイビーで二体を捕まえても一体がソリに行っちゃう)
アザミ(捕まえた二体がエンジンを吹かせばコッチが引きずられちゃう)
アザミ「どうしろってんのよ!もう!」
アルファ「あはは、お姉ちゃん何しに来たのさー」
アザミ「うるさいな、こっちはアンタ達みたいに飛び回るように出来てないの!」
ガンマ「じゃあこうだ!」ガシッ
ベータ「こうだー」ガシッ
アザミ(捕まった!?)
アザミ(しまった!武器を持ってないからって油断してた!)
ガンマ「ねぇねぇ知ってる?神姫ってね、装備が無いと飛べないんだよ?」
アザミ(あ、ヤバ――)
ベータ「えっと、こうすれば外れ――きゃっ!」バッ
ガンマ「どしたのベータ――うわっ!」バッ
アザミ「!?(クナイ!?何が……?)」
鈴音「――正義の鈴の音!聖夜に響かせましょう!」
鈴音「鈴音!見参!」カッ
カスミ「恥ずかしい事してないで、さっさと終わらせるよ」
お銀「命中。アザミ殿、ご無事ですか?」
サクラ「あ、鈴音さんありがとうございました。ソリまで移動して下さい」
ベル「カスミもソリまで移動するです!」
カスミ「はいはい先輩、大声は止めて下さいねー」
アザミ「アンタ達……」
サクラ「へへっ、ボクだってサボりたい時があるんですよ?」
ベル「プチマスィーンズ展開、ソリの方は任せるです!」
アルファ「むぅー!みんなして邪魔しないで!」
鈴音「おっと」ガシッ
アルファ「離せー!」ジタバタ
ガンマ「アルファを離せー!」
カスミ「はいキミはコッチ」ガシッ
アルファ・ガンマ「「離せー!」」ジタバタ
鈴音「さて二人とも……神姫は装備が無いと飛べないのはご存知なのです?」ニコッ
アルファ・ガンマ「「ひっ」」
ベータ「え、えっと」
アザミ「まったく、手こずらせてくれたわねー」
お銀「アザミ殿が一人で行かれたからでは?」
アザミ「……悪かったわよ」プイッ
お銀「謝るならサクラ殿に……さて、お縄を頂戴致しますよ」
アルファ・ベータ・ガンマ「「「ごべん゛な゛さ゛ーい゛!!!」」」
鈴音「ふふっ、判ればいいのです」ニコニコ
アザミ(鈴音は怒らせちゃダメだな)ヒソヒソ
カスミ(装備外した相手を掴んだり放したりとかマジ鬼畜だよね)ヒソヒソ
鈴音「二人とも、何か?」ニコッ
アザミ・カスミ「「な、なんでもない!」」
イヴ「あ、あの〜、助けてくれてありがとうございましたっ!」
アザミ(あ、忘れてたわ)
イヴ「今日は急いでるので、また後日お礼に伺いますね!それではっ!」
カスミ「行っちゃったねー」
アザミ「アレどうやって飛んでるんだろうね」
カスミ「ね」
アザミ「さ、かえろっか……あ、サクラ」
サクラ「なんですか?」
アザミ「あー……ありがとね」プイッ
サクラ「……どういたしまして」クスッ
――
<ピンポーン
会長「お、帰ってきたか」ガチャ
八郎「メリークリスマース」
アルファ「マスター、ごめんなさい」グスッ
会長「おう?」
八郎「クリスマス撲滅委員会の会長だね?神姫の違法改造容疑で逮捕しに来たよ」
会長「……ははっ、失敗かぁ……」
ガンマ「ごめんなさい」ショボン
会長「いやいいよいいよ。警察さん、コイツらの処理って頼めます?」
八郎「……」
ガンマ「マスター、処理って?」
会長「ん?機能停止させるって事だよ」
ベータ「きのう、ていし?」
アルファ「や、やだっ!」
ガンマ「もうマスターに会えなくなっちゃうよ!」
会長「もういいんだよ。三人とも用済みだから――」
アトラ「バカ言わないで下さい!!」
アトラ「この子達を改造して!人に迷惑を掛けて!」
アトラ「用済みだからって機能停止とかバカな事言わないで下さい!」
会長「なっ」タジ
アトラ「アナタにとって、この子達は換えのきく道具かもしれません!」
アトラ「けど、この子達にとってアナタは、かけがえの無いマスターなんですよ!」
アトラ「それでもアナタは!アナタはっ!」ジワッ
アルファ「ねぇマスター、ウソでしょ?」
ガンマ「もう私達と会いたくないの?」
ベータ「こ、今度は成功するよう頑張るから!だから、ね!」
会長「う……」タジ
アルファ「あ、でも悪い事はしちゃダメだね」
ベータ「そうだね。違う事でマスターを喜ばせないとね」
ガンマ「ねぇねぇマスター、何したら褒めてくれる?」
ベータ「今度はもっと頑張るからねっ」
会長「……」
八郎「……何もなきゃ、もう行くけどいいか?」
会長「……俺が」
八郎「ん?」
会長「俺が釈放されるまで……待っててくれれば」
会長「いちご味のヂェリーで乾杯しような」
――
課長「今回の事件で、また神姫への風当たりが強くなるな」
八郎「えぇ、しかし問題はそこじゃありません」
課長「あのCSCの出所、だな」
課長「追えるかね?」
八郎「もちろん、草の根掻き分けてでも見つけ出してみせますよ」
課長「……頼りにしているよ」
課長「時に神宮寺君、三船さんのサインは?」
八郎「……すいません、忘れました」
その数年後から、毎年クリスマスになるとアクロバット飛行を披露するアルファ達の姿が見られるようになるが
これはまた、別の話
――某日、事務所
イヴ「こんにちは〜!」
ちひろ「あら、いらっしゃいませ!どのような御用ですか?」
イヴ「あ、あの、アザミさん達にお礼を――」
社長「ただいまー……って、ちひろくん、こちらは?」
ちひろ「えっと?」
イヴ「イヴ・サンタクロースと申します!先日のお礼に参りました!」
社長「よしイヴくん、アイドルやらないか?」
イヴ「……ふぇ?」
――
モバP「イヴ・サンタクロースさん、前職はサンタクロース、で――」
モバP「あの窓の外からこっちを覗いてる雄々しい方は?」
イヴ「あれはトナカイのブリッツェンですよ〜」
ブリッツェン「ぶもっ(アイドルになっても見守っておりますぞ、お嬢様)」
モバP「頭痛くなってきた……」
ハルカ「あのトナカイ、どうやって飛んでるんでしょう……」
イヴ「やだなぁ、トナカイだから飛ぶのは当たり前じゃないですか〜」
ハルカ「そうなんですか?」
モバP「僕に聞かないでくれ……」
イヴ「よろしくお願いしますね!プロデューサーさん!」
イヴ・サンタクロース
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おまけ
――イベント会場
?「……む、もう片付け始めているのか」
日野茜「どうしました!?」
?「いや、白菊に会いに来たんだが――」
茜「ほたるちゃんですね!すぐ呼んできます!」ダッ
?「おい……行ってしまったか」
茜「すいません、お名前よろしいですか!?」バッ
?「忙しないヤツだな……」
黒井「黒井と言えば、伝わるだろう」
以上、お粗末様でした
そろそろネタ切れ
08:11│モバマス