2013年11月20日
モバP「ありすといちゃいちゃしたい」
モバP「したいんですよ」
ちひろ「通報されたいんですか?」
モバP「いやいや待ってください、おかしいでしょう?」
ちひろ「通報されたいんですか?」
モバP「いやいや待ってください、おかしいでしょう?」
ちひろ「プロデューサーさんの頭がですか?」
モバP「ありがたいことに、ありすにあんなに懐かれて好かれているんです」
モバP「それに応えていちゃいちゃするのなんて、普通でしょう?」
ちひろ「ありすちゃんの年齢考えてくださいよ」
モバP「語弊がありました。こう、より親愛を高めたいんですよ」
ちひろ「あまり変わってない気がします」
ちひろ「というかありすちゃんの親愛度、まだ上がるんですか?」
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http://i.imgur.com/wxUK3JW.jpg
橘ありす(12)
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〜第一話〜
ありす「ただいまもどりました」
ちひろ「ありすちゃん、帰って来ましたね」
モバP「お帰りありす」
ありす「Pさん、お仕事頑張って来ました!」
モバP「うんうん、偉いな」ナデナデ
ありす「えへへ……Pさんに褒めてもらいたくて……頑張りました」
ちひろ「ありすちゃんも、えらく甘えるようになりましたね、ほんと」
ありす「あ、ちひろさんいたんですか?」
ちひろ「……酷い」
モバP「こらこら、そんなこと言ったら駄目だろ」
ありす「すみません、冗談ですよ」
ちひろ「……でも二人っきりのほうが嬉しいんでしょう?」
ありす「それはまあ……そうですけれど」
ちひろ「……予想してたとはいえはっきり言われるのも」
モバP「そういや、総選挙の結果見たぞ」
ありす「あ、本当ですか?」
モバP「24位なんて頑張ったじゃないか」
ありす「ありがとうございます。でも……もうちょっと上を目指したかったです」
モバP「十分だって。ありすはまだ所属して日も浅いのに、これだけ高い順位なんだし」
モバP「それに俺はありすのプロデューサーなんだから、他はどーでもいいの」
ありす「そっか……えへへ、Pさんが喜んでくれるなら、それでいいかなぁ」
モバP「そうそう。まあ高いのに越したことはないけどな!」
ありす「もう、どっちなんですか」
モバP「もっとありすの可愛さを知ってもらうために、俺が頑張らないとな」
ありす「私としては、Pさんが知ってくれればそれで……」
モバP「ところで、せっかくだから何かご褒美でもあげようか?」
ありす「ご褒美ですか?」
モバP「ありすが頑張ったから、この順位なわけだしな」
モバP「何か欲しいものとかあるか?」
ありす「えっと……そうですね……」
ありす「私とその……ずっと一緒にいてくれたら……」
モバP「そんなの当たり前じゃないか」
ありす「ずっと、ずーーっとですよ?」
モバP「そんな心配しなくても」
ありす「ならいいんです……えへへ♪」
モバP「変なありすだなぁ」
モバP「それで、結局ご褒美はいいのか?」
ありす「あ……うーんとそれじゃあ……」
ありす「今日はPさんの家にお邪魔していいですか?」
モバP「なんだそんなことか。別に構わないよ」
ありす「やったぁ……ありがとうございます」
モバP「ていうか、時々来てるじゃないか」
ありす「でも久しぶりじゃないですか」
モバP「そうだっけ?」
ありす「そうですよぉ……Pさんツアー行ってて寂しかったんですから……」
モバP「そうだったなぁ、ごめんな」
ありす「だから今日はその分沢山甘えますからね……!」
モバP「そんなわけでちひろさん、俺ありすと帰ります」
ちひろ「え、あ、はい?」
モバP「お疲れ様でしたー」
ありす「お疲れ様でした」
ちひろ「ああ、はい……お疲れ様」
ガチャ、バタン
ちひろ「やっと帰った……」
ちひろ「色々と言いたいことはありますが……」
ちひろ「とにかく解放された……あの雰囲気から……」
モバP「さてと……どうする、このまま俺の家に行くか?」
ありす「あ、お買い物行きましょう。私、ご飯作りますから材料を」
モバP「そう言って前失敗してたけど、大丈夫なのか?」
ありす「こ、今度は大丈夫です、ちゃんと練習したもん……!」
モバP「んじゃあ、楽しみにしてるか」
モバP「……というか、ご褒美ということで俺の家に来るのに飯作らせるって、なんか変な気もするな」
ありす「いいんです、私がそうしたいんですから」
モバP「まあ、ありすがそれでいいならいいけど」
ありす「まずはお料理をちゃんと出来るようにならないと、いいお嫁さんになれませんよね?」
モバP「ん? まー出来る事にこしたことはないよな」
〜スーパー〜
ありす「えっと……Pさんは何を食べたいですか?」
モバP「なんだろ、何でもいいけどなぁ」
ありす「そう答えられると作る方としては一番困ります」
ありす「好きなものとかないんですか?」
モバP「んー……特に……」
モバP「あ、カレーでいいや」
ありす「カレーですね、解りました」
モバP「これなら簡単だし、ありすも失敗しないだろ」
ありす「う〜……前の失敗はたまたまだもん……」
ありす「えっと……お肉に……野菜……それから」
モバP「ありす、せっかくだからなんかお菓子でも買ってやろうか?」
ありす「Pさん……私はもうお菓子で釣られるような子供じゃないんですけれど……」
モバP「じゃあ、要らないのか?」
ありす「……要らないとは言ってないじゃないですか」
モバP「どれが欲しい?」
ありす「それじゃあ……これがいいです」
モバP「あいよ」
ありす「ご飯食べ終わったら一緒に食べましょうね」
〜P宅〜
モバP「ただいまーっと」
ありす「お邪魔します」
ありす「……って、部屋意外と汚れてますね」
モバP「ツアーでずっと空けてたけど、ホコリは溜まるもんだな……」
ありす「まずお掃除しちゃいましょうか」
モバP「いいのか? してもらってばっかなんだけど」
ありす「じゃあPさんも手伝ってくださいね」
モバP「ああ、そりゃもちろん」
ありす「えへへ……それじゃあ一緒に頑張りましょう」
モバP「よし……大体綺麗になったかな」
ありす「そうですね」
ありす「それじゃあ私はご飯の準備しちゃいますね」
モバP「ああ、俺も手伝うよ」
ありす「え、そんないいんですよ……お料理まで手伝ってもらわなくても」
ありす「Pさんはゆっくりしてくれて」
モバP「そうは言ってもなぁ、今日はしてもらってばっかりだし」
モバP「ありすのご褒美のはずなのにな」
ありす「私は……Pさんと一緒にいられるだけで」
モバP「じゃあ、飯も一緒に作ったほうがいいだろ」
ありす「ふふっ、そうですね……それじゃあ一緒に」
ありす「えっと、あとは煮込めば……」
モバP「完成か?」
ありす「ですね」
ありす「ありがとうございます、手伝ってくれて」
モバP「いやいや、ろくな手伝いはできなかったけどな」
ありす「それでも嬉しいです。やっぱり一緒が……いいですね」
モバP「そうだな……って、ぼーっとしてると焦げるぞ」
ありす「あっ、いけない……」
モバP「そーいうところが一緒じゃないと駄目だなって感じるな」
ありす「うぅ〜……」
モバP「それじゃあいただきます」
ありす「いただきます」
モバP「うん、美味いな」
ありす「ちゃんと作れて良かったです……」
モバP「こりゃもうちょっと難しいのでも大丈夫だったかな」
ありす「だから前失敗したのはたまたまですよぉ……」
モバP「2回もたまたまが続いたら疑われても仕方ないぞ」
ありす「か、過去を引きずっても仕方ないと思います。大事なのは今です!」
モバP「そうだな、今回はちゃんと出来てるし、えらいえらい」ナデナデ
ありす「もう……すぐそうやって……」
モバP「嫌か?」
ありす「嫌なわけないじゃないですか……」
モバP「あ、このお菓子美味いな」
ありす「私のお気に入りですよ」
モバP「ふうん、じゃあ今度からありすのご機嫌を取る時はこれを買ってこよう」
ありす「いくらなんでもそれはどうかと思います、Pさん……」
モバP「ははは、すまんすまん、ほら、あーん」
ありす「あーん……もう……こんなんで……もぐもぐ……誤魔化さないで……」
モバP「じゃあやめようか?」
ありす「だーめです……あーん」
モバP「はいはい、ほら」
ありす「あむ……えへへ……」
モバP「いやぁ……結局ありすに色々世話になりっぱなしだったな」
ありす「私は気にしないですよ?」
モバP「ありすのご褒美だったのになぁ、いいのか?」
ありす「こうやって一緒にいるだけで、十分ですよ」
モバP「俺としてはありがたいことだ」
ありす「これからもお仕事頑張りますから……」
ありす「だから、これからもずっと一緒にいてくださいね?」
モバP「ありすは寂しがりやだな」
ありす「えへへ……♪」
〜翌日〜
モバP「おはようございまーす」
ありす「おはようございます」
ちひろ「おや、お二人揃って出勤ですか……仲がいいですね、ほんと」
ありす「Pさん、また泊まりに行っていいですか?」
ちひろ「は?」
モバP「いいけど、着替えはちゃんと持ってこいよ」
ありす「昨日は泊まるつもりは無かったんですけれど……つい」
ちひろ「つい、なんなんですか……ちょっとプロデューサーさん」
モバP「ん? ああ、別に泊まるのも別にこれが初めてじゃないですから、心配しなくて大丈夫ですよ」
ちひろ「いやいや……余計駄目でしょ、おかしいですよね?」
モバP「?」
ありす「?」
ちひろ「……そんな『どこが?』みたいな顔しないでください」
第一話 完
なんか突然ものすごいありすちゃんといちゃいちゃするの書きたくなったんです
適当にネタが出来たら更新していきます
それでは今回はこれで
〜第二話〜
紗南「今回はあたしが登場するよ!」
http://i.imgur.com/jmilW4R.jpg
http://i.imgur.com/dgIGeLc.jpg
三好紗南(14)
紗南「はっ、よっ、と」
ありす「あれ、紗南さん?」
紗南「おー、ありすちゃんじゃん」
ありす「事務所でゲームですか?」
紗南「いやさ、あたしのプロデューサーが、なんか忙しいみたいで」
紗南「しばらく一人でゲームでもして遊んでろってさー。冷たいよねー」
ありす「そうなんですか」
紗南「ありすちゃん、一緒に何かやる?」
ありす「え、っと……どんなゲームやるんですか?」
紗南「そうだねー……今あるのだと◯◯くらいかなぁ」
ありす「そのゲームはあんまり得意じゃないので、申し訳ないですけれど」
紗南「そっか、じゃあ仕方ないねー」
モバP「よお、ありす……それと紗南ちゃん」
ありす「あっ、Pさん」
紗南「ありすちゃんのプロデューサーさん、こんにちはー」
モバP「こんにちはっと。二人でゲームでもしてたのか?」
紗南「いやーそのつもりだったんだけど、ありすちゃんに断られちゃった」
ありす「済みません……◯◯はどうも苦手で」
モバP「お、それ俺得意だな」
紗南「ほんと!? じゃー、一緒にやろうよ」
モバP「よし、やってやろうじゃないか」
ありす「えっ……Pさん、いいんですか?」
モバP「ああ、丁度暇だったしな」
紗南「よーし、コテンパンにしてあげるから、覚悟してね!」
モバP「おっと、そう簡単にいくかな?」
ありす「…………む〜」
ありす「……私もやります」
紗南「へ? 苦手なんじゃないの?」
ありす「Pさんがやるなら私もやります」
紗南「……無理しなくても」
モバP「まあ人数多いのほうが楽しいよな」
ありす「そうですよ、早く始めましょう」
紗南「そうだね、じゃあ始めよー!」
・
・
・
紗南「くぅ〜、負けちゃった……強いなぁ」
モバP「ははは。まあ紗南ちゃんも強いよ。俺も勝ったり負けたりだ」
紗南「あたしたちはいい勝負してるけど……問題は……」
ありす「……うぅ、全然勝てない」
モバP「まあ……苦手だっていうことはあるな」
ありす「Pさぁん……どうしたら上手くできるんですか……?」
モバP「どうすれば、って言われてもなぁ」
モバP「例えば、ここはこうやって……」
ありす「こう、ですか?」
モバP「うーん、それよりもこうかな」
ありす「よ、よく解らないです……」
モバP「んー……」
ギュッ
ありす「あ……Pさんの手……」
モバP「こうして、こんな感じだけど、解るか?」
ありす「あ、えと……は、はい」
モバP「紗南ちゃん、ちょっと悪いけどありすの相手してみてくれる?」
紗南「え……ああ、うん……」
ありす「よろしくお願いします」
紗南「じゃあ、いくね」
ありす「えと、こうやって……」
モバP「そうそう、上手だぞ」
ありす「えへへ……そうですか?」
モバP「それでここはこうすると……」
ありす「ちょ、ちょっとPさん……急に触られると」
モバP「っと、すまんすまん」
紗南(……はやく終わんないかなー)
紗南P「ふー、ようやく片付いた……って」
ありす「どうですか、Pさん!」
モバP「おー上手い上手い。さすがありすだな!」
ありす「そんな……Pさんの教え方が上手だから……」
モバP「いやいや、そんなことないぞ。元々ありすはゲームは得意だったんだしな」
ありす「それでもPさんのおかげです……また一緒にしましょうね」
モバP「そうだな、今度は俺の家で一緒にやるか」
ありす「はい……!」
紗南P「なんだこりゃ? ありすちゃんがあいつの膝の上でゲームしてるな」
紗南「あーっ、やっときた!」
紗南「もう……あたしがどんな気持ちでこの中にいたと思ってるの!」
紗南P「そんなこと言われても困るんだが……」
紗南「バツとして徹夜でゲーム付き合ってよねPさん!」
第二話 完
200円回したら紗南ちゃんでたから書いた
〜第六話〜
ありす「映画……ですか?」
モバP「ああ今度一緒にどうだ?」
ありす「はい、是非行きたいです」
モバP「おおそうか、断られたらどうしようかと思ったよ」
ありす「そんな、断るわけないじゃないですか。でも、どうしてまた?」
モバP「ん、まあ見たい映画があったけど、一人で行くのはなんか寂しいしな」
モバP「ありすと一緒に見れるなら、そっちのほうがいいからさ」
ありす「そうですね、一緒のほうが楽しいです」
モバP「んじゃ、今度のオフの日にでも行くか」
ありす「はいっ」
〜後日〜
ありす「あっ、Pさんもう着いてたんですね」
モバP「前はありすが先に着いてたからなぁ。待たせるのはやっぱり忍びない」
モバP「あとそれ前に買った服だろ? 似合ってるぞ、可愛い可愛い」
ありす「そ、そうですか……えへへ」
ありす「ちなみに何の映画見るんですか?」
モバP「とりあえず見たいのはアクション系の映画だけど……」
モバP「せっかくだから、その後一緒にやってる他のもいくつか見てみるか」
ありす「解りました」
〜映画館〜
モバP「よーし、やっぱ映画館って言ったらポップコーンとジュースだよな」
ありす「そういうものなんですか?」
モバP「あれ、今時はそうでもないの?」
ありす「あ、いえ……食べ物を食べる音を気にする人がいるって、以前ネットで見たことがありまして」
モバP「あー、確かにそう言う人もいるのかな」
ありす「なのでむしろ少数だと思ってました、そういう人は」
モバP「ありすはあんまり映画館来ないのか?」
ありす「はい。だから今日はPさんと一緒に来れて嬉しいです」
モバP「ははは、そう言ってもらえたら連れてきた甲斐があるよ」
モバP「まあ今日は平日だし、見る映画も公開されて結構経ってるから人少ないと思うし」
モバP「大丈夫じゃないかな。だからほら、ありすも一緒に食おうぜ。どれにする?」
ありす「え、えと……それじゃあキャラメル味で」
ありす「…………」ジーッ
モバP「えらく熱心にパンフレット読んでるな」
ありす「こういうのってちゃんと読んだほうがいいんじゃないですか?」
モバP「どーなんだろうな、中にはインタビューとかあって、読むといいのもあるだろうけど」
ありす「私、こういう映画全然見ませんし……一応読んどこうかなって」
モバP「まあ、始まるまで時間あるしな。自由にしてていいよ」
ありす「…………」ジーッ
モバP(……しかしちょっとちょっかい出したくなるな)
モバP「……ふぅ〜」
ありす「ひゃうんっ!?」
ありす「Pさんっ……な、何するんですかぁ……もうっ」
モバP「いや、つい」
ありす「つい、じゃないですよぉ。びっくりしたんですから……」
ありす「次やったら本当に怒っちゃいますからねっ」
モバP「へーい」
モバP(一応おとなしくしとき、映画は始まった)
ありす「わぁ……」
モバP(珍しいのか、ありすは終始目を輝かせていた)
ありす「Pさん、すごいですよっ。あんなことまで」
モバP(アクションシーンでは、えらくはしゃいでいた。人が少なくて良かった)
ありす「わわっ……ふぁ……」
モバP(映画よりありすを見てるほうが楽しいな)
ありす「……? Pさん、どうしたんですか?」
モバP「いや、ありすは可愛いなぁって思って」
ありす「と、突然なんですか……て、照れますから……」
ありす「終わっちゃいましたね」
モバP(映画よりありすをずっと見ててしまった。まあいいや)
ありす「次は何を見ますか?」
モバP「そうだなぁ……」
モバP(ありすの反応が面白そうなのは……)
モバP「あれにするか」
ありす「あ、あれって……ホラー映画ですか……?」
モバP「ん、ありすはホラー駄目か? 怖いか?」
ありす「い、いえ別にっ、こ、怖くなんかないですっ……!」
ありす「た、ただの映像なんですし、実際あるわけじゃないですし……」
モバP「んじゃ、一緒に見ようか」
ありす「は、はい……うぅ……」
ありす「大丈夫、大丈夫……」
モバP「ありす始まるぞー」
ありす「は、はい……」
ありす「……うぅ」
モバP(あ、これガチで怖いや、結構くるものがあるな)
ありす「Pさぁん……」
モバP(ありすが俺の手を掴んで離さないし)
ありす「ひっ……やぁ……」
モバP(あ、泣きそうかも……ちょっとそそる)
ありす「きゃぁぁっ!」ダキッ
モバP「ちょ、ありす驚きすぎだ。落ち着けって」
ありす「うぅ……これ怖すぎですよぉ……」
ありす「……ぐすっ」
モバP「すまん、ここまでとは思わなかった」
ありす「すっごく怖かったです……」
モバP「次で最後にするか……ありすは何か見たいのあるか?」
ありす「えっと、それじゃあ……これ」
モバP「恋愛映画か」
ありす「駄目……ですか?」
モバP「いんや、ありすが見たいなら文句はないよ」
モバP(と言ったものの……やはりあまり興味はないから、退屈だな)
ありす「…………」
モバP(ありすは熱中してるみたいだし……どうしようかな)
ありす「あっ……」
モバP(丁度キスシーンか……)
ありす「……Pさん」
モバP「ありす」
チュッ……
ありす「んっ……」
モバP「ちょっと期待してたのか?」
ありす「はい……映画を選んだ時からこうなるかな、って」
モバP「そういや前にした時はムードとか言われたっけ」
モバP「今回はどうかな?」
ありす「えへへ……最高ですね」
モバP「そっか、またいつか映画一緒に見に来るか?」
ありす「はい、Pさんとなら何度でも」
ありす「あ、でも……怖いのはあんまり……」
モバP「怖がって抱きつくありすも可愛かったのになぁ」
ありす「い、言わないでください……あぅ……」
第六話 完
気が向いたときと言ったとは言え、丸一日更新出来なかった
ありすちゃんへの愛が足りなかったんだ……
〜第七話〜
モバP「んー……」
ありす「どうしたんですか、Pさん?」
モバP「ありすか。いやな、ちょっとタブレットPCでも買ってみようかと思ったんだが」
モバP「どれがいいのかさっぱりなんだよな」
ありす「じゃあ私が教えてあげますよ」
モバP「そうか、頼むよ」
ありす「はい。Pさんは何を知りたいんですか?」
モバP「ありすが持ってたのってiP◯dだったよな? あれの利点ってなんだ?」
ありす「ゲームがいっぱい出来るんですよ!」
モバP「えっ、ああ、うん……」
モバP(そうだよな、まだ12歳だしな……)
モバP「ゲームも最近全然してないな」
ありす「やっぱり忙しいんですか?」
モバP「それもあるけど……なんだろうな、自然とやらなくなってった」
ありす「紗南さんとやったのは?」
モバP「ああ、あれはやたらと話題になってたから」
モバP「最近のゲームはさっぱりだよ」
ありす「あ、じゃあ今から一緒にゲームしませんか?」
モバP「今から? んー、まあいいか」
ありす「実は私の好きなゲームがあって……Pさんと一緒にやってみたかったんですよ」
モバP「ほー、どんなのかな」
ありす「これですけど……結構難しいですから私が教えてあげますね」
モバP「おう、頼む」
ありす「それで、こんな感じで操作するんです」
モバP「なるほど。ありすの説明は解りやすくていいな」
ありす「そ、それほどでもないですよ!」
モバP(ゲームのことだとちょっと得意げになるのが可愛いなぁ)
ありす「じゃあひと通り教えたので、一緒にやってみましょう」
モバP「よし、やってみるか」
・
・
・
モバP「よし、クリアっと」
ありす「上手ですね……Pさん」
モバP「そうか?」
ありす「はい……もう私より上手な気がします……スコアも私より上だし……」
ありす「もしかして私……下手くそなのかなぁ……うぅ」
モバP「そんなことないさ。ありすの教え方が良かったから、ありすのおかげだ」
ありす「そう、なのかな……?」
モバP「そうそう、ありがとなありす」ナデナデ
ありす「あ……えへへ……」
モバP「それに俺、学生の頃はそこそこゲーマーだったんだぜ?」
ありす「あ、それはちょっと思いました。紗南さんといい勝負してましたよね」
モバP「まあせっかく一緒にやってるんだから、楽しまないとな」
ありす「そうですね」
モバP「……って、あれ? ここ上手くいかないな」
ありす「あっ、それは……こうするんですよ」
モバP「あ、なるほどなぁ。流石だなありす」
ありす「えへへ……これくらいそんな大したことじゃないですよ」
モバP(といいつつ、すごい嬉しそうな顔してる、可愛い)
第七話 完
どや顔のありすちゃんを想像した
ただただ可愛かった
〜第八話〜
〜事務所〜
モバP「ふー、ただいま戻りました」
モバP「って、あれ? 誰も居ないのか」
ありす「ん……すぅ、すぅ……」
モバP「あ、ありす居たのか……ソファーで寝てたんだな」
モバP「まあ今日はもうこの後予定もないし、このまま寝かしてもいいか」
モバP「っと、風邪引かないように毛布はかけておかないと」
モバP「あったあった……」ファサ
ありす「んん……Pさぁん……」
モバP「寝言かな? 夢でも見てるのかな」
ありす『えへへ……Pさん私たちようやくですね……』
モバP『ああ、色々あったけどな』
ありす『嬉しいです……Pさんと結婚出来るなんて』
モバP『でも本当に俺でいいのか?』
ありす『Pさん以外に考えられません……だから絶対に幸せにしてくださいね?』
モバP『もちろんだ。これからはずっと一緒だぞ』
ありす『Pさん……』
―――――――――――――――――――――
ありす「ずっと……いっしょ……えへ……」
モバP「えらく幸せそうな顔して、どんな夢見てるんだろうな」
モバP『ただいまー』
ありす『お帰りなさいPさん、ご飯にします? お風呂にします?』
モバP『んー……なあありす』
ありす『はい?』
モバP『何か一つ忘れてない?』
ありす『え、と……その……恥ずかしいですよぉ』
モバP『でもありすに言ってほしいなー俺は』
ありす『もう……我が儘なんですから……』
ありす『ご飯にします? お風呂にします? それとも……わ、私……?』
モバP『そりゃもちろん、ありすにするぜ!』
―――――――――――――――――――――
ありす「やぁん……Pさん、えっちなんだからぁ……むにゃ……」
モバP「え、なに、俺? どんな夢見てるんですかありすさん」
ありす「そんな……とこぉ……」
モバP「どこだよ!」
モバP『うん、美味い。ありすの作る飯は本当に美味いな』
ありす『もう……毎日言ってますよそれ』
モバP『それくらい美味いんだよ。あーほんと幸せだ』
ありす『ふふっ……ご飯くらいで大げさですよ?』
モバP『そんなことないよ。俺のためにアイドルもやめちゃって、こうやって色々してもらって』
モバP『本当に良かったのか?』
ありす『……いいんですよ。確かにアイドルはちょっと続けたかった気持ちもありましたけれど』
ありす『そんなのよりも、こうしてPさんのために尽くすほうが大事なことなんです』
モバP『いやーこんないいお嫁さんもらって俺は本当に幸せだよ』
ありす『私も幸せです。Pさんと一緒にいれて、Pさんのために色々とすることが』
―――――――――――――――――――――
ありす「わたし……Pさんのためなら……どんなことでも……」
モバP「寝言だけ聞いてると、何か危険な香りがしてくる」
モバP「まあ、ありすは幸せそうに寝てるからいいか」
モバP『そうだ、ありすは何か欲しいものはないのか?』
ありす『欲しいもの、ですか?』
モバP『ああ。まあ日ごろの感謝みたいなもんだ』
ありす『えっと……特に欲しいものは』
モバP『本当にないのか? なんでもいいぞ?』
ありす『あっ、それじゃあ……』
モバP『お、なんだ?』
ありす『あの……そろそろ……』
―――――――――――――――――――――
ありす「Pさんとの……こどもが……ほしいですぅ……」
モバP「……何言ってるんだこの子は」
モバP「夢の中でどんなことになってるんだ、全く」
ありす「えへへ……Pさぁん……むにゅ」
ありす「んっ……んぅ……ふぁぁ……」
モバP「お、起きたかありす」
ありす「あれ……Pさん……?」
モバP「おう、俺だ。ところでありす、ちょっと気になったんだが」
ありす「はい?」
モバP「寝てる時、どんな夢見てたの?」
ありす「夢……? えっと……」
ありす「……………………あぅ」
モバP(ものすごく顔が赤くなった。うん、なんとなく解った)
ありす「ひ、秘密ですっ……!」
第八話 完
ありすちゃんは耳年増だろうね、うん
〜第六十八話〜
〜学校〜
ありす「そんな感じでこの間はPさんと……」
女子A「うわー想像以上に……なんていうかラブラブ?」
女子B「続きが気になる〜、それでそれで?」
ありす「そのあとPさんの家にお邪魔して……」
先生「ほら静かにしろー、帰りのHRを始めるぞ」
先生「あーもうすぐ夏休みだが、せっかくの長い休みなんだから何か新しいことを始めるいい機会と思う」
ありす(新しいこと?)
先生「日記をつけるのなんか、手軽だし色々と身についていいと思うぞ」
ありす(日記……日記かぁ)
ありす「――なんて先生が言ってたんです」
モバP「へぇ、それで日記帳を買いたいって言い出したのか」
モバP「確かに日記をつけるだけでも、色々とメリットがあるって聞くな」
ありす「先生もそう言ってました」
モバP「でもタブレットあるんだからそれでいいんじゃないか? 日記帳買わなくても」
ありす「なんとなく雰囲気で……」
ありす「あと手書きのほうが漢字の練習にもなるって、先生が言ってました」
モバP「あー確かに……俺も読めるけど書けるかどうか怪しいの沢山あるな」
○月×日
今日から日記をつけていこうかと思います
きっかけは学校の先生の一言だったけど
つけようと決めたのは、自分の周り……特にPさんとの関係が以前とだいぶ変わったから
だからこうやって記録していって、思い出に残せたらな……なんて
ちょっと大げさに言っちゃったけど、要は個人的なことをただ書いていこうかと思います
それで今日は簡単なお仕事がひとつありました
Pさんも私の仕事を見てくれました
それは嬉しいような……でもちょっと恥ずかしくて緊張するような
お仕事に慣れても、Pさんに見られるのは今だにすこしドキドキします
それでもちゃんとお仕事をして、終わった後にPさんが褒めてくれるのは
とっても嬉しくてとっても幸せです
ここだけの話、それがアイドルをやってて一番嬉しいことかもしれません
もちろんファンの人も大切だけど……
Pさんは私の中では特別だから
お仕事が終わると事務所に帰って、Pさんは残ったお仕事を始めました
私はもうお仕事は無いから帰ってもよかったけど
Pさんの傍にいたかったから、お手伝いすることにしました
お手伝いと言っても、やっぱりそんなに出来ることはないので
コーヒーを淹れたり書類を整理したり、その程度だったけど
するとPさんは、申し訳なさそうにお礼を言ってきました
私が好きでやってることだから、気にしなくてもいいのになぁ
むしろPさんに何かしてあげれるのは、すごく嬉しい
私はまだ子供だから、Pさんに出来ることは少ないから
だからこうやって出来ることは、何でもしてあげたい尽くしてあげたい
しばらくしてPさんのお仕事が終わって、一緒に帰ることになりました
外はもう随分暗く、Pさんは送ってくれると言って、手を繋いでくれました
もう何度もPさんと手を繋いでいるけど
いつもドキドキとそしてなんともいえない幸せな気持ちになります
改めて、私はPさんのことが好きなんだ……と実感出来るのでこの時間はとても好きです
○月△日
今日はお休みの日でした
Pさんと一緒に出かける予定だったので、早めに寝たつもりでしたけど
遠足の前日みたいに、興奮したせいで結局起きるのは目覚まし頼りでした
……あ、別に私は遠足くらいじゃこうはなりませんからね
Pさんと出かけるのは私にとって、特別な日なんです
最近はずっと一緒にいるけど、お出かけとなると普段とは違う一面を見たり見られたりなので
わくわくやドキドキしなかったことは無いと思います
そう言えば最近はPさんと一緒にいるばかりだったので
友だちから付き合いが悪いと言われてしまいました……
友だちを蔑ろにしてはいけませんよね……注意しないと
……でもPさんと友だちどっちかだったら、やっぱりPさんを選んじゃいます
だってPさんのこと好きなんだもん
朝起きてPさんに電話をかけました
大丈夫だとは思ってるけど、寝坊でもされたら困っちゃいますから
ていうのは建前で本当は、Pさんの声を聞きたいだけですけどね
でもPさんも、朝から私の声が聞けて嬉しいって言ってくれて
もう……ほんとにこの人はそういうことをさらっと言っちゃうんだから
だからますますPさんのこと、好きになっちゃうんですよ
昨日より今日、今日より明日……Pさんのことをどんどん好きになっていっちゃいます
恥ずかしいから直接は言えませんけど、日記なら書いちゃってもいいよね
予定の時間が迫ってきたけど
どんな格好で行こうか、とか悩んじゃって時間が過ぎちゃうばかりでした
昨日も考えてたはずなのに、やっぱりこれでいいのかなとか思っちゃうんですよね
Pさんには、可愛いところを見て欲しいから
○月□日
今日はお休みだけど、残念ながら雨でした
Pさんとお出かけすることもなく家でのんびりとしてましたけど
やっぱりちょっと寂しくて、Pさんに電話を何度かしちゃいました
私、一日に一回はPさんの声を聞かないと調子が出ないようになっちゃったかも
なんて……それは大げさだったかなしれませんね
そんな感じで家で過ごしていたら、一緒にお喋りしてたお母さんに
『今日はいつもに増してプロデューサーさんのことばかりねー』
なんて言われちゃいました……
前にも私がPさんのお話ばかりするって、愚痴ってたのを思い出して
自覚はないけど、私ってそんなにPさんの話ばかりしてるのかなぁ?
そう思ってふと今まで書いた日記を読み返してみると
自分でも驚くほどPさんことばかり書いてました……
むしろ、Pさんのことを書いたら満足して終わっちゃってる感じです……
Pさんと一緒だと些細なことでも、私にとってはとっても印象に残るから
改めて、私ってこんなにPさんのことばかり考えてるんだ
そう自分のことを確認して、ちょっと照れくさくなっちゃいました
こうやって省みれるところも、日記のいいところかもしれません
ただもうちょっとくらいは、Pさんのこと以外も書こうと思います
……多分
・
・
・
〜事務所〜
ありす「ふう……」
ありす「今日の分はこれでいいかな」
日菜子「ありすちゃん、何してるんですか?」
ありす「わわっ……!? ひ、日菜子さん……み、見ました……?」
日菜子「むふ? いえ、ありすちゃんが何か書いてるのくらいしか」
ありす「そ、そうですか……実はこれ日記なんです」
日菜子「むふふ、なるほど……だから見られたと思って慌てたんですねぇ」
ありす「家で書けば良かったですね」
日菜子「なんで日記つけはじめたんですかぁ?」
ありす「実は……」
日菜子「そういうことですかぁ」
ありす「やり始めると意外と楽しくて……」
ありす「一日の終りに、今日こんなことあったなぁって振り返ったりして」
日菜子「いいですね、日菜子も始めてみようかなぁ」
日菜子「ところで……ありすちゃんの日記、どんなのか見せてもらえたりします? むふふ」
ありす「ぜ、絶対ダメです!」
日菜子「そうですよね。むふふ、まあ見なくても中身は想像つきますが」
ありす「う……なんですか、悪いんですか?」
日菜子「いえいえ、そんなこと……日菜子もきっと似たような感じになると思いますから、むふ♪」
○月◇日
今日から日記をつけてみることにしました
きっかけはありすちゃんだけど、大きな理由はやっぱりプロデューサーさん
七夕のあの日から、日菜子たちは徐々に変わってると思うから
こうやって日記をつけたら、きっと変化が実感できて楽しいんだろうなぁって思います
七夕と言えば、あの日は今でもちょっと残念に思ってたり
結局日菜子の方から言い出したけど、日菜子としてはプロデューサーさんから言って欲しかったなぁ
鈍感な王子様だから、これからもちょっと大変かも
それはそれで悪く無いかなぁ、って思っちゃいますけどね、むふふ♪
今日はお仕事があって、プロデューサーさんはずっと傍にいてくれました
プロデューサーさん、最近は出来るだけ日菜子と一緒にいてくれる気がします
王子様としての自覚が出てきたんでしょうか、いいことですねぇ
ただそれはつまり、日菜子のお仕事を見られる機会も増えたということで
ちゃんと出来てるかなぁって気になっちゃったり、それのせいで失敗することも
ちゃんとプロデューサーさんが後でフォローしてくれますが
なんだか申し訳なくなっちゃいますね……
それにしても日菜子もまだまだです
プロデューサーさんにお仕事見られるシチュエーションなんて、妄想し尽くしたつもりだったのに
あの日から妙な気恥ずかしさを感じちゃいます
プロデューサーさんのこと好きだったのは前からなのに
その気持ちが相手に伝わったのが解ると、こうも変わっちゃうんですねぇ……むふふ
○月☆日
今日はお仕事が終わったあとプロデューサーさんと寄り道することにしました
プロデューサーさんから誘って貰えたら良かったんですけど、誘ったのは日菜子の方から
というのも、待ってたころは妄想だけでも十分だったんだけど
最近はそれだけじゃ満足できないんですよねぇ
あれもしたい、これもしたいって思うようになっちゃいました
王子様はそういったことに疎いみたいですから……日菜子の方から言い出すことが多いんですよぉ
でもちょっとくらいはわがままでもいいですよね?
日菜子は長い間待ったんですから、それを埋め合わせるくらいのわがままは
したことと言えば、ちょっとぶらぶらしてお茶を飲んだくらいですが
やっぱりあの日以前と比べると違いが沢山あります
プロデューサーさんのほうから、日菜子と手を繋いでくれたり
話す内容がお互いのことだったり
プロデューサーさんが、着ていた服を可愛いと褒めてくれたのは嬉しかったなぁ
日菜子、実はそういうところ気を使ってるんですよぉ?
前まではいつもと特に変わりない時間だったのに
今では二人でいることは特別な時間になっちゃいましたねぇ、むふ♪
明日はどんなことをしよう、明後日はなにをしよう……
むふふ……やっぱり妄想もとまりませんねぇ〜
○月▽日
今日はお仕事はお休みでした
もちろんプロデューサーさんと一緒にお出かけです
プロデューサーさんとお出かけするのは、とっても楽しいんですよねぇ
きっとこうするだろう、プロデューサーさんならこうするかな、って色々妄想するんですが
日菜子が思ってたのと微妙に違ったりするんですよね
自分で言うのもなんですけど、日菜子はプロデューサーさんのこと結構知っているつもりでした
待ってる間、プロデューサーさんのこと色々見て来ましたから
でも、そんな日菜子が思ってたのと違うプロデューサーさんを見れると
知らなかった一面を知れた気分になれて……むふふ、とっても幸せです♪
プロデューサーさんも、そんな気持ちになってくれてるかなぁ?
あの日から、これ以上はないって思ってたプロデューサーさんへの
好きって気持ちがますます溢れてきちゃうように
プロデューサーさんも日菜子のこと、もっと好きになってくれてるのかな?
そうだとしたら……嬉しいなぁ〜♪
でも正直、不安もちょっとあります
プロデューサーさんは、日菜子が言ったから付き合ってくれたんじゃないかって
そもそも、日菜子が言うまでプロデューサーさんは何にも気づかなかったから
プロデューサーさんは優しいから断れなかったんじゃないかって
そう思うことはちょっとだけあります
むふふ……まあそんなこと無いとは思いますが
そう思っちゃうくらい、日菜子の王子様は鈍感でしたからね
本当に罪な人ですねぇ……自覚はないでしょうけど
それに仮にそうだとしても
今から日菜子のことを好きになってもらえればいいだけです
日菜子が、プロデューサーさんの知らない一面を知ってもっと好きになるように
プロデューサーさんにも、日菜子の色んなところを知って好きになってくれたらいいなぁ
ようやく日菜子の元に来てくれた王子様
絶対にハッピーエンドになってみせますからねぇ、むふふ♪
・
・
・
ありす「日菜子さん、日記のほうあれからどうですか?」
日菜子「むふ、順調ですね」
日菜子「色々と変化が実感できて良い感じですぅ」
ありす「あの……やっぱり日菜子さんもプロデューサーとのことばかりですか?」
日菜子「そうですねぇ、そういうありすちゃんもでしょ?」
ありす「は、はいそうですけど……いいのかな日記ってこんなので」
日菜子「いいんじゃないですかぁ? 好きな人のことをずっと考えちゃうのは仕方ないですよぉ」
日菜子「その人のことがそれだけ好きなんですから……他のことが見えなくなっちゃうくらい、ね」
ありす「そう、ですかね」
日菜子「そしてそんな人がいる日菜子たちは、きっと幸せ者ですよ、むふふ」
ありす「……そうですね、そう思います」
第六十八話 完
日記ネタ
もうちょっと膨らませれる題材だったかもと思わなくもない
もうすぐスレも終わりですね
ちなみに次スレなぞありません、ネタ考えるの大変だし
〜第六十九話〜
〜P宅〜
モバP「あちーなー……何もする気が起きない」
モバP「何か負けた気がするが冷房つけるかな……」
ピンポーン
モバP「ったく暑くて動きたくねーのに……誰だ?」
モバP「はいはい、どちらさま……って」
ありす「こんにちはPさん」
モバP「ありすか? 突然きてどうしたんだ?」
モバP「それに……なんだそのでかいカバンは」
ありす「とりあえず上がっていいですか?」
モバP「ああ悪い」
ありす「あ……暑いですねPさんの部屋……」
モバP「だろ? もう嫌になるな」
ありす「エアコンあるのに点けないんですか?」
モバP「なんていうか……まだ点ける時期じゃないっていうか」
モバP「早々に点けるのは、この暑さに負けたようで……」
ありす「よ、よく解んないです」
モバP「とは言え、ありすが来てくれたんだから点けるか」
ありす「すみません」
モバP「一緒に我慢大会する必要ないしな、ていうか正直俺も点けたかった」
モバP「ほい、冷たいお茶」
ありす「ありがとうございます。ここまで来るのに、すごく汗かいちゃって喉からからです……」
モバP「んで、何しに来たんだ? いや、別に用もなく来てくれても一向に構わないんだが」
モバP「その大荷物……何だ?」
ありす「あ、はい実はですね」
ありす「私の両親が、丁度二人揃って夏休みみたいなので旅行に行くんです」
モバP「ありすは行かないのか?」
ありす「私はまだ学校がありますし、そんなに乗り気じゃありませんから」
モバP「え、でも一人じゃ何かと大変だろ?」
ありす「そもそも両親に、Pさんのお世話になればいいじゃないと言われたので」
ありす「私も願ったり叶ったりでしたから、特に何も言わず見送りました」
モバP「えーっと、つまり……」
ありす「不束者ですがしばらくの間、よろしくお願いします」
モバP「あー、そういうことね……」
モバP(どんだけ信頼されてるんだ俺。ありがたいことだけど)
ありす「駄目ですか……?」
モバP「まあ今まで泊まることは何度かあったしな」
モバP「でもなんでそんな大荷物なんだ?」
ありす「何日かはお世話になると思いますので」
モバP「えっ、長いな」
ありす「思いっきり羽を伸ばしてくる、ってはしゃいでました」
モバP「だからこんな大荷物なのか」
ありす「一日泊まるのと違うので……必要なものを色々と持ってきました」
ありす「家で使い慣れたもののほうがいいですから」
〜数日後 事務所〜
モバP「ありすー帰るぞー」
ありす「あ、はーい」
ちひろ「プロデューサーさん」
モバP「はい?」
ちひろ「最近、出社も退社もありすちゃんと一緒じゃないですか?」
モバP「はい、そうですけど?」
ちひろ「あ、いえね? 今更どんだけいちゃつこうが勝手ですけどね?」
ちひろ「もしかしてとか思っちゃうじゃないですか?」
モバP「えーっと何が言いたいんです?」
ちひろ「プロデューサーさんもしかして……ありすちゃんと一緒に暮らしてます?」
モバP「はい」
ちひろ「そうですよね、そんなこと……って、ええええっ!?」
モバP「うおっと……そんな急に大声出さないでくださいよ。びっくりします」
ちひろ「あ、すいません……じゃなくて」
ちひろ「え、まじですか? 同棲ですか? 犯罪ですか?」
モバP「いや、なんでそうなるんですか」
モバP「実は……かくかくしかじかで」
ちひろ「なるほど……そういう理由ですか」
ちひろ「親御さんがそんなこと許可するなんて、凄いですね」
モバP「まあそうですね……信用されてるってことだと思うのでありがたいですよ」
ちひろ「でも事情がそうってだけで同棲と変わらなくないですか?」
モバP「そう言われるとまあ……そうかもしれませんが」
ちひろ「問題は起こさないでくださいよ〜?」
モバP「解ってますよ」
ありす「Pさん、ずっとお話してどうしたんですか?」
モバP「ああ、すまん。それじゃあ帰るか」
ちひろ「それにしても……ありすちゃんのご両親、どこまで寛容なんでしょうねぇ」
ちひろ「このままだとずーっと同棲しちゃいそうな勢いですよ」
ありす「…………」
モバP「いやーそれは流石に無いでしょう」
ちひろ「ですよねー、あはは」
ありす「……よし」
ありす「……あ、もしもしお母さん?」
ありす「うん、うん……こっちは大丈夫、Pさんも一緒だし何も問題ないよ」
ありす「そっちはどう? 楽しいんでる?」
ありす「そっか、良かった……それで実はちょっとお願いなんだけど……」
ありす「もうちょっと帰ってくるの遅く出来たり……しないかな?」
ありす「う……い、いいでしょ。だってPさんとずっと一緒だから」
ありす「お母さんも大事だってば……拗ねないでよ……」
ありす「え、お母さんとPさんどっちが大事かって?」
ありす「どっちか選ばなきゃだめ?」
ありす「うう〜………………Pさん」
ありす「だ、だって……やっぱり好きな人が一番というか……
ありす「選べって言ったのはお母さんじゃない……」
ありす「え……? あ、うん……ありがとう」
ありす「そう言ってくれると嬉しいよ。せっかくだから楽しんできてね」
ありす「Pさん」
モバP「ん、なんだー?」
ありす「両親から連絡がありまして、帰るのが少し伸びるそうです」
モバP「そうなのか」
ありす「そんなわけで……もうしばらくお世話になります」
モバP「まあ俺としては色々としてくれて助かるから、むしろありがたいところだ」
ありす「えへへ……」
モバP「どうした?」
ありす「もうちょっと、Pさんの家でずっと一緒にいられると思うと嬉しくて」
〜後日〜
モバP「なあありす?」
ありす「はい?」
モバP「まだ両親は帰ってこないのか? もう結構経ったけど……」
ありす「……? もう帰ってきてますけど?」
モバP「ちょっとまて……じゃあなんで帰らないんだ?」
ありす「え、私たち同棲しているからじゃないですか」
モバP「えっ」
ありす「えっ」
モバP「なるほどつまり」
モバP「ちひろさんが言った『ずっと同棲出来そう』ってのを、実際出来るか試してみたと」
ありす「お母さんはいいって言ってくれましたよ?」
モバP「本当に?」
ありす「……流石に最近は帰ってきなさいって、ちょっと怒り気味かもしれません」
モバP「悪いことは言わないから帰りなさい」
ありす「はぁい……」
モバP「俺と一緒にいたいと思ってくれるのは嬉しいが、親も大切にしないとな」
ありす「ちょっとPさんとの生活で、舞い上がっちゃったかもしれません……」
モバP「まあきちんと謝れば許してくれるだろ。いいお母さんだったしな」
・
・
・
モバP「……なんてことがあったんですよ」
ちひろ「なんでそれを私に言うんですか? 私が悪いって言うんですか?」
モバP「そんなつもりじゃないですけど、まあ発端はちひろさんの一言ですし」
ちひろ「だからってそこまでするとは思いませんよ〜」
モバP「いやぁ、俺もびっくりでしたね」
ちひろ「ところで、プロデューサーさん」
ちひろ「そこそこ長い期間同棲してたんですよね?」
モバP「結果的にそうなっちゃいましたね」
ちひろ「何か無かったんですか? ねえねえ、どうなんです?」
モバP「ありませんよ! ていうか問題起こすなって言ったのは貴方じゃないですか!」
ちひろ「それはそれですけど、個人的にはあったほうが面白かったかな〜って」
ありす「PさんPさん」
モバP「おう、なんだありす?」
ありす「もうすぐ私、夏休みですけれど」
モバP「そういやそんな時期だな」
ありす「夏休みの間は、Pさんの家でお世話になりますね」
モバP「は……?」
ありす「あ、今度はちゃんと両親を説得してますから」
ありす「夏休みが終わるまで、よろしくお願いします」
モバP「いやいやいや」
モバP「なあありす、小学校の夏休みって結構長いよな?」
ありす「ですね」
モバP「その間ずっと俺の家にいるの?」
ありす「そのつもりですが……駄目ですか?」
モバP「いや親……は説得したんだっけ……えっとじゃあ……」
モバP「あれ、問題ないか?」
ありす「ですよねっ」
ちひろ「いやいやあるでしょう!」
ありす「それじゃあPさん、今日は帰りに買い物に付き合って下さい」
モバP「ん、何か買うのか?」
ありす「この前よりも長くお世話になりますから、必要な物を買い揃えたいと思います」
モバP「そうか、そんじゃ早速行くか」
モバP「というわけでちひろさん、お疲れ様でした」
ちひろ「え、あ、はい……」
モバP「何を買うんだ?」
ありす「それは……色々です。女の子なんですから、ちょっと秘密にしたいものもあるんですよ」
モバP「よく解らんが、まあ荷物持ちくらいなら手伝うぞ」
ありす「えへへ……よろしくお願いしますね」
ちひろ「……ちっひーしってるよ。これ事実婚っていうんでしょ」
ちひろ「……もう末永く爆発しちゃえばいいんですよ!」
第六十九話 完
こんな時間に更新
何事もなければ次で最後かと
〜第七十話〜
ありす「Pさん、起きて下さい」
モバP「ああ……ありすか……おはよう」
ありす「はい、おはようございます。朝ごはん出来てるので食べて下さいね」
モバP「すぐ行くよ」
モバP「ふぁぁ……ありすに起こされるのも慣れてきたな」
モバP「なあありす」
ありす「何ですか? もしかして味付けおかしかったですか?」
モバP「あ、いや飯は美味いよ。そうじゃなくて」
モバP「もうすぐ誕生日だろ? 何か欲しいものはあるか?」
ありす「いえ、特には……」
モバP「まあせっかくだから、今日は出かけて何か探してみるか」
ありす「あ、はい。一緒にお出かけは嬉しいです」
ありす「えへへ……やっぱりPさんとお出かけするのは楽しいです」
モバP「そう言ってくれるのは嬉しいが、目的はありすのプレゼント探しだぞ?」
ありす「そう言われても、欲しいものなんて……」
モバP「全く無い訳じゃないだろ?」
ありす「そうですけれど……Pさんから貰えるものだったら、もっと特別なものが……」
モバP「まああんまり高いのは勘弁な」
ありす「そ、そういうつもりで言った訳じゃ……あっ」
モバP「どうした?」
ありす「……露店がありますね」
モバP「覗いてみるか? 何かいいものがあるかもしれないぞ」
モバP「へぇ、思ったより色々あるな、アクセサリーやら小物類やら」
ありす「あっ……これ……」
モバP「お、何か欲しいのあったか?」
ありす「えっと……これ欲しいかも……」
モバP「ガラスの指輪? こんな安いものでいいのか?」
ありす「いいんです。Pさんからこれを贈ってもらうことに意味があるんです」
ありす「解ってますか? 指輪ですよ指輪」
モバP「まあ……そりゃ解るけど」
モバP「だったらもう少しちゃんとしたのでも」
ありす「さ、流石にそれは……お金かかりそうで悪いかなぁって……」
ありす「それに、こういうのなら私がつけてても不自然じゃないと思いませんか?」
モバP「あ、なるほど」
ありす「それにちゃんとしたのは……」
ありす「4年後私が結婚出来るようになったとき……」
ありす「改めて贈ってもらえますか?」
モバP「そっか……んじゃ店主、この指輪を……」
ありす「二つで」
モバP「二つ?」
ありす「お揃いにしたいなって……駄目ですか?」
モバP「もちろん構わないぞ。てことで店主二つだ」
ありす「えへへ……Pさんとお揃いの指輪」
ありす「嬉しいです……最高のプレゼントです」
モバP「そう言ってくれるとこっちも嬉しくなるな」
ありす「約束ですからね、Pさん?」
ありす「この指輪に誓って……将来は私と……」
モバP「ああ解ってるさ」
ありす「えへへ……どうしよう、嬉しくすぎて泣いちゃいそうです……」
ありす「うん、綺麗……私ずーっとつけてますね」
・
・
・
日菜子「あれ、ありすちゃんの指につけてるそれは……」
ありす「あ、えへへ……実は……」
日菜子「むふふ……言わなくても解ります。ええ、解りますとも」
日菜子「いいなぁ……日菜子も欲しいですねぇ。ね、プロデューサーさーん?」
日菜子P「え、何か言ったか?」
日菜子「おおっと……そこでそうきますかぁ……最近はマシになったと思ったのになぁ〜」
ありす「ふふっ……でもきっと日菜子さんも近いうちに貰えますよ」
ありす「気が早いかもしれませんが……Pさんと結ばれるのが楽しみです」
ありす「あ、でも私よりまずは日菜子さんの方が先ですかね?」
日菜子「そうなると嬉しいんですけれどね〜、むふふ♪」
日菜子「なにはともあれ、ありすちゃんが羨ましいです」
日菜子「そういったちゃんとした証があるというのは……むふ」
ありす「えへへ……これで待つのも安心出来そうです」
ありす「早く……結婚できるようになりたいなぁ……」
第七十話 完 〜終幕〜
モバP「ありがたいことに、ありすにあんなに懐かれて好かれているんです」
モバP「それに応えていちゃいちゃするのなんて、普通でしょう?」
ちひろ「ありすちゃんの年齢考えてくださいよ」
モバP「語弊がありました。こう、より親愛を高めたいんですよ」
ちひろ「あまり変わってない気がします」
ちひろ「というかありすちゃんの親愛度、まだ上がるんですか?」
http://i.imgur.com/TPkiGCz.jpg
http://i.imgur.com/wxUK3JW.jpg
橘ありす(12)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368615708
〜第一話〜
ありす「ただいまもどりました」
ちひろ「ありすちゃん、帰って来ましたね」
モバP「お帰りありす」
ありす「Pさん、お仕事頑張って来ました!」
モバP「うんうん、偉いな」ナデナデ
ありす「えへへ……Pさんに褒めてもらいたくて……頑張りました」
ちひろ「ありすちゃんも、えらく甘えるようになりましたね、ほんと」
ありす「あ、ちひろさんいたんですか?」
ちひろ「……酷い」
モバP「こらこら、そんなこと言ったら駄目だろ」
ありす「すみません、冗談ですよ」
ちひろ「……でも二人っきりのほうが嬉しいんでしょう?」
ありす「それはまあ……そうですけれど」
ちひろ「……予想してたとはいえはっきり言われるのも」
モバP「そういや、総選挙の結果見たぞ」
ありす「あ、本当ですか?」
モバP「24位なんて頑張ったじゃないか」
ありす「ありがとうございます。でも……もうちょっと上を目指したかったです」
モバP「十分だって。ありすはまだ所属して日も浅いのに、これだけ高い順位なんだし」
モバP「それに俺はありすのプロデューサーなんだから、他はどーでもいいの」
ありす「そっか……えへへ、Pさんが喜んでくれるなら、それでいいかなぁ」
モバP「そうそう。まあ高いのに越したことはないけどな!」
ありす「もう、どっちなんですか」
モバP「もっとありすの可愛さを知ってもらうために、俺が頑張らないとな」
ありす「私としては、Pさんが知ってくれればそれで……」
モバP「ところで、せっかくだから何かご褒美でもあげようか?」
ありす「ご褒美ですか?」
モバP「ありすが頑張ったから、この順位なわけだしな」
モバP「何か欲しいものとかあるか?」
ありす「えっと……そうですね……」
ありす「私とその……ずっと一緒にいてくれたら……」
モバP「そんなの当たり前じゃないか」
ありす「ずっと、ずーーっとですよ?」
モバP「そんな心配しなくても」
ありす「ならいいんです……えへへ♪」
モバP「変なありすだなぁ」
モバP「それで、結局ご褒美はいいのか?」
ありす「あ……うーんとそれじゃあ……」
ありす「今日はPさんの家にお邪魔していいですか?」
モバP「なんだそんなことか。別に構わないよ」
ありす「やったぁ……ありがとうございます」
モバP「ていうか、時々来てるじゃないか」
ありす「でも久しぶりじゃないですか」
モバP「そうだっけ?」
ありす「そうですよぉ……Pさんツアー行ってて寂しかったんですから……」
モバP「そうだったなぁ、ごめんな」
ありす「だから今日はその分沢山甘えますからね……!」
モバP「そんなわけでちひろさん、俺ありすと帰ります」
ちひろ「え、あ、はい?」
モバP「お疲れ様でしたー」
ありす「お疲れ様でした」
ちひろ「ああ、はい……お疲れ様」
ガチャ、バタン
ちひろ「やっと帰った……」
ちひろ「色々と言いたいことはありますが……」
ちひろ「とにかく解放された……あの雰囲気から……」
モバP「さてと……どうする、このまま俺の家に行くか?」
ありす「あ、お買い物行きましょう。私、ご飯作りますから材料を」
モバP「そう言って前失敗してたけど、大丈夫なのか?」
ありす「こ、今度は大丈夫です、ちゃんと練習したもん……!」
モバP「んじゃあ、楽しみにしてるか」
モバP「……というか、ご褒美ということで俺の家に来るのに飯作らせるって、なんか変な気もするな」
ありす「いいんです、私がそうしたいんですから」
モバP「まあ、ありすがそれでいいならいいけど」
ありす「まずはお料理をちゃんと出来るようにならないと、いいお嫁さんになれませんよね?」
モバP「ん? まー出来る事にこしたことはないよな」
〜スーパー〜
ありす「えっと……Pさんは何を食べたいですか?」
モバP「なんだろ、何でもいいけどなぁ」
ありす「そう答えられると作る方としては一番困ります」
ありす「好きなものとかないんですか?」
モバP「んー……特に……」
モバP「あ、カレーでいいや」
ありす「カレーですね、解りました」
モバP「これなら簡単だし、ありすも失敗しないだろ」
ありす「う〜……前の失敗はたまたまだもん……」
ありす「えっと……お肉に……野菜……それから」
モバP「ありす、せっかくだからなんかお菓子でも買ってやろうか?」
ありす「Pさん……私はもうお菓子で釣られるような子供じゃないんですけれど……」
モバP「じゃあ、要らないのか?」
ありす「……要らないとは言ってないじゃないですか」
モバP「どれが欲しい?」
ありす「それじゃあ……これがいいです」
モバP「あいよ」
ありす「ご飯食べ終わったら一緒に食べましょうね」
〜P宅〜
モバP「ただいまーっと」
ありす「お邪魔します」
ありす「……って、部屋意外と汚れてますね」
モバP「ツアーでずっと空けてたけど、ホコリは溜まるもんだな……」
ありす「まずお掃除しちゃいましょうか」
モバP「いいのか? してもらってばっかなんだけど」
ありす「じゃあPさんも手伝ってくださいね」
モバP「ああ、そりゃもちろん」
ありす「えへへ……それじゃあ一緒に頑張りましょう」
モバP「よし……大体綺麗になったかな」
ありす「そうですね」
ありす「それじゃあ私はご飯の準備しちゃいますね」
モバP「ああ、俺も手伝うよ」
ありす「え、そんないいんですよ……お料理まで手伝ってもらわなくても」
ありす「Pさんはゆっくりしてくれて」
モバP「そうは言ってもなぁ、今日はしてもらってばっかりだし」
モバP「ありすのご褒美のはずなのにな」
ありす「私は……Pさんと一緒にいられるだけで」
モバP「じゃあ、飯も一緒に作ったほうがいいだろ」
ありす「ふふっ、そうですね……それじゃあ一緒に」
ありす「えっと、あとは煮込めば……」
モバP「完成か?」
ありす「ですね」
ありす「ありがとうございます、手伝ってくれて」
モバP「いやいや、ろくな手伝いはできなかったけどな」
ありす「それでも嬉しいです。やっぱり一緒が……いいですね」
モバP「そうだな……って、ぼーっとしてると焦げるぞ」
ありす「あっ、いけない……」
モバP「そーいうところが一緒じゃないと駄目だなって感じるな」
ありす「うぅ〜……」
モバP「それじゃあいただきます」
ありす「いただきます」
モバP「うん、美味いな」
ありす「ちゃんと作れて良かったです……」
モバP「こりゃもうちょっと難しいのでも大丈夫だったかな」
ありす「だから前失敗したのはたまたまですよぉ……」
モバP「2回もたまたまが続いたら疑われても仕方ないぞ」
ありす「か、過去を引きずっても仕方ないと思います。大事なのは今です!」
モバP「そうだな、今回はちゃんと出来てるし、えらいえらい」ナデナデ
ありす「もう……すぐそうやって……」
モバP「嫌か?」
ありす「嫌なわけないじゃないですか……」
モバP「あ、このお菓子美味いな」
ありす「私のお気に入りですよ」
モバP「ふうん、じゃあ今度からありすのご機嫌を取る時はこれを買ってこよう」
ありす「いくらなんでもそれはどうかと思います、Pさん……」
モバP「ははは、すまんすまん、ほら、あーん」
ありす「あーん……もう……こんなんで……もぐもぐ……誤魔化さないで……」
モバP「じゃあやめようか?」
ありす「だーめです……あーん」
モバP「はいはい、ほら」
ありす「あむ……えへへ……」
モバP「いやぁ……結局ありすに色々世話になりっぱなしだったな」
ありす「私は気にしないですよ?」
モバP「ありすのご褒美だったのになぁ、いいのか?」
ありす「こうやって一緒にいるだけで、十分ですよ」
モバP「俺としてはありがたいことだ」
ありす「これからもお仕事頑張りますから……」
ありす「だから、これからもずっと一緒にいてくださいね?」
モバP「ありすは寂しがりやだな」
ありす「えへへ……♪」
〜翌日〜
モバP「おはようございまーす」
ありす「おはようございます」
ちひろ「おや、お二人揃って出勤ですか……仲がいいですね、ほんと」
ありす「Pさん、また泊まりに行っていいですか?」
ちひろ「は?」
モバP「いいけど、着替えはちゃんと持ってこいよ」
ありす「昨日は泊まるつもりは無かったんですけれど……つい」
ちひろ「つい、なんなんですか……ちょっとプロデューサーさん」
モバP「ん? ああ、別に泊まるのも別にこれが初めてじゃないですから、心配しなくて大丈夫ですよ」
ちひろ「いやいや……余計駄目でしょ、おかしいですよね?」
モバP「?」
ありす「?」
ちひろ「……そんな『どこが?』みたいな顔しないでください」
第一話 完
なんか突然ものすごいありすちゃんといちゃいちゃするの書きたくなったんです
適当にネタが出来たら更新していきます
それでは今回はこれで
〜第二話〜
紗南「今回はあたしが登場するよ!」
http://i.imgur.com/jmilW4R.jpg
http://i.imgur.com/dgIGeLc.jpg
三好紗南(14)
紗南「はっ、よっ、と」
ありす「あれ、紗南さん?」
紗南「おー、ありすちゃんじゃん」
ありす「事務所でゲームですか?」
紗南「いやさ、あたしのプロデューサーが、なんか忙しいみたいで」
紗南「しばらく一人でゲームでもして遊んでろってさー。冷たいよねー」
ありす「そうなんですか」
紗南「ありすちゃん、一緒に何かやる?」
ありす「え、っと……どんなゲームやるんですか?」
紗南「そうだねー……今あるのだと◯◯くらいかなぁ」
ありす「そのゲームはあんまり得意じゃないので、申し訳ないですけれど」
紗南「そっか、じゃあ仕方ないねー」
モバP「よお、ありす……それと紗南ちゃん」
ありす「あっ、Pさん」
紗南「ありすちゃんのプロデューサーさん、こんにちはー」
モバP「こんにちはっと。二人でゲームでもしてたのか?」
紗南「いやーそのつもりだったんだけど、ありすちゃんに断られちゃった」
ありす「済みません……◯◯はどうも苦手で」
モバP「お、それ俺得意だな」
紗南「ほんと!? じゃー、一緒にやろうよ」
モバP「よし、やってやろうじゃないか」
ありす「えっ……Pさん、いいんですか?」
モバP「ああ、丁度暇だったしな」
紗南「よーし、コテンパンにしてあげるから、覚悟してね!」
モバP「おっと、そう簡単にいくかな?」
ありす「…………む〜」
ありす「……私もやります」
紗南「へ? 苦手なんじゃないの?」
ありす「Pさんがやるなら私もやります」
紗南「……無理しなくても」
モバP「まあ人数多いのほうが楽しいよな」
ありす「そうですよ、早く始めましょう」
紗南「そうだね、じゃあ始めよー!」
・
・
・
紗南「くぅ〜、負けちゃった……強いなぁ」
モバP「ははは。まあ紗南ちゃんも強いよ。俺も勝ったり負けたりだ」
紗南「あたしたちはいい勝負してるけど……問題は……」
ありす「……うぅ、全然勝てない」
モバP「まあ……苦手だっていうことはあるな」
ありす「Pさぁん……どうしたら上手くできるんですか……?」
モバP「どうすれば、って言われてもなぁ」
モバP「例えば、ここはこうやって……」
ありす「こう、ですか?」
モバP「うーん、それよりもこうかな」
ありす「よ、よく解らないです……」
モバP「んー……」
ギュッ
ありす「あ……Pさんの手……」
モバP「こうして、こんな感じだけど、解るか?」
ありす「あ、えと……は、はい」
モバP「紗南ちゃん、ちょっと悪いけどありすの相手してみてくれる?」
紗南「え……ああ、うん……」
ありす「よろしくお願いします」
紗南「じゃあ、いくね」
ありす「えと、こうやって……」
モバP「そうそう、上手だぞ」
ありす「えへへ……そうですか?」
モバP「それでここはこうすると……」
ありす「ちょ、ちょっとPさん……急に触られると」
モバP「っと、すまんすまん」
紗南(……はやく終わんないかなー)
紗南P「ふー、ようやく片付いた……って」
ありす「どうですか、Pさん!」
モバP「おー上手い上手い。さすがありすだな!」
ありす「そんな……Pさんの教え方が上手だから……」
モバP「いやいや、そんなことないぞ。元々ありすはゲームは得意だったんだしな」
ありす「それでもPさんのおかげです……また一緒にしましょうね」
モバP「そうだな、今度は俺の家で一緒にやるか」
ありす「はい……!」
紗南P「なんだこりゃ? ありすちゃんがあいつの膝の上でゲームしてるな」
紗南「あーっ、やっときた!」
紗南「もう……あたしがどんな気持ちでこの中にいたと思ってるの!」
紗南P「そんなこと言われても困るんだが……」
紗南「バツとして徹夜でゲーム付き合ってよねPさん!」
第二話 完
200円回したら紗南ちゃんでたから書いた
〜第六話〜
ありす「映画……ですか?」
モバP「ああ今度一緒にどうだ?」
ありす「はい、是非行きたいです」
モバP「おおそうか、断られたらどうしようかと思ったよ」
ありす「そんな、断るわけないじゃないですか。でも、どうしてまた?」
モバP「ん、まあ見たい映画があったけど、一人で行くのはなんか寂しいしな」
モバP「ありすと一緒に見れるなら、そっちのほうがいいからさ」
ありす「そうですね、一緒のほうが楽しいです」
モバP「んじゃ、今度のオフの日にでも行くか」
ありす「はいっ」
〜後日〜
ありす「あっ、Pさんもう着いてたんですね」
モバP「前はありすが先に着いてたからなぁ。待たせるのはやっぱり忍びない」
モバP「あとそれ前に買った服だろ? 似合ってるぞ、可愛い可愛い」
ありす「そ、そうですか……えへへ」
ありす「ちなみに何の映画見るんですか?」
モバP「とりあえず見たいのはアクション系の映画だけど……」
モバP「せっかくだから、その後一緒にやってる他のもいくつか見てみるか」
ありす「解りました」
〜映画館〜
モバP「よーし、やっぱ映画館って言ったらポップコーンとジュースだよな」
ありす「そういうものなんですか?」
モバP「あれ、今時はそうでもないの?」
ありす「あ、いえ……食べ物を食べる音を気にする人がいるって、以前ネットで見たことがありまして」
モバP「あー、確かにそう言う人もいるのかな」
ありす「なのでむしろ少数だと思ってました、そういう人は」
モバP「ありすはあんまり映画館来ないのか?」
ありす「はい。だから今日はPさんと一緒に来れて嬉しいです」
モバP「ははは、そう言ってもらえたら連れてきた甲斐があるよ」
モバP「まあ今日は平日だし、見る映画も公開されて結構経ってるから人少ないと思うし」
モバP「大丈夫じゃないかな。だからほら、ありすも一緒に食おうぜ。どれにする?」
ありす「え、えと……それじゃあキャラメル味で」
ありす「…………」ジーッ
モバP「えらく熱心にパンフレット読んでるな」
ありす「こういうのってちゃんと読んだほうがいいんじゃないですか?」
モバP「どーなんだろうな、中にはインタビューとかあって、読むといいのもあるだろうけど」
ありす「私、こういう映画全然見ませんし……一応読んどこうかなって」
モバP「まあ、始まるまで時間あるしな。自由にしてていいよ」
ありす「…………」ジーッ
モバP(……しかしちょっとちょっかい出したくなるな)
モバP「……ふぅ〜」
ありす「ひゃうんっ!?」
ありす「Pさんっ……な、何するんですかぁ……もうっ」
モバP「いや、つい」
ありす「つい、じゃないですよぉ。びっくりしたんですから……」
ありす「次やったら本当に怒っちゃいますからねっ」
モバP「へーい」
モバP(一応おとなしくしとき、映画は始まった)
ありす「わぁ……」
モバP(珍しいのか、ありすは終始目を輝かせていた)
ありす「Pさん、すごいですよっ。あんなことまで」
モバP(アクションシーンでは、えらくはしゃいでいた。人が少なくて良かった)
ありす「わわっ……ふぁ……」
モバP(映画よりありすを見てるほうが楽しいな)
ありす「……? Pさん、どうしたんですか?」
モバP「いや、ありすは可愛いなぁって思って」
ありす「と、突然なんですか……て、照れますから……」
ありす「終わっちゃいましたね」
モバP(映画よりありすをずっと見ててしまった。まあいいや)
ありす「次は何を見ますか?」
モバP「そうだなぁ……」
モバP(ありすの反応が面白そうなのは……)
モバP「あれにするか」
ありす「あ、あれって……ホラー映画ですか……?」
モバP「ん、ありすはホラー駄目か? 怖いか?」
ありす「い、いえ別にっ、こ、怖くなんかないですっ……!」
ありす「た、ただの映像なんですし、実際あるわけじゃないですし……」
モバP「んじゃ、一緒に見ようか」
ありす「は、はい……うぅ……」
ありす「大丈夫、大丈夫……」
モバP「ありす始まるぞー」
ありす「は、はい……」
ありす「……うぅ」
モバP(あ、これガチで怖いや、結構くるものがあるな)
ありす「Pさぁん……」
モバP(ありすが俺の手を掴んで離さないし)
ありす「ひっ……やぁ……」
モバP(あ、泣きそうかも……ちょっとそそる)
ありす「きゃぁぁっ!」ダキッ
モバP「ちょ、ありす驚きすぎだ。落ち着けって」
ありす「うぅ……これ怖すぎですよぉ……」
ありす「……ぐすっ」
モバP「すまん、ここまでとは思わなかった」
ありす「すっごく怖かったです……」
モバP「次で最後にするか……ありすは何か見たいのあるか?」
ありす「えっと、それじゃあ……これ」
モバP「恋愛映画か」
ありす「駄目……ですか?」
モバP「いんや、ありすが見たいなら文句はないよ」
モバP(と言ったものの……やはりあまり興味はないから、退屈だな)
ありす「…………」
モバP(ありすは熱中してるみたいだし……どうしようかな)
ありす「あっ……」
モバP(丁度キスシーンか……)
ありす「……Pさん」
モバP「ありす」
チュッ……
ありす「んっ……」
モバP「ちょっと期待してたのか?」
ありす「はい……映画を選んだ時からこうなるかな、って」
モバP「そういや前にした時はムードとか言われたっけ」
モバP「今回はどうかな?」
ありす「えへへ……最高ですね」
モバP「そっか、またいつか映画一緒に見に来るか?」
ありす「はい、Pさんとなら何度でも」
ありす「あ、でも……怖いのはあんまり……」
モバP「怖がって抱きつくありすも可愛かったのになぁ」
ありす「い、言わないでください……あぅ……」
第六話 完
気が向いたときと言ったとは言え、丸一日更新出来なかった
ありすちゃんへの愛が足りなかったんだ……
〜第七話〜
モバP「んー……」
ありす「どうしたんですか、Pさん?」
モバP「ありすか。いやな、ちょっとタブレットPCでも買ってみようかと思ったんだが」
モバP「どれがいいのかさっぱりなんだよな」
ありす「じゃあ私が教えてあげますよ」
モバP「そうか、頼むよ」
ありす「はい。Pさんは何を知りたいんですか?」
モバP「ありすが持ってたのってiP◯dだったよな? あれの利点ってなんだ?」
ありす「ゲームがいっぱい出来るんですよ!」
モバP「えっ、ああ、うん……」
モバP(そうだよな、まだ12歳だしな……)
モバP「ゲームも最近全然してないな」
ありす「やっぱり忙しいんですか?」
モバP「それもあるけど……なんだろうな、自然とやらなくなってった」
ありす「紗南さんとやったのは?」
モバP「ああ、あれはやたらと話題になってたから」
モバP「最近のゲームはさっぱりだよ」
ありす「あ、じゃあ今から一緒にゲームしませんか?」
モバP「今から? んー、まあいいか」
ありす「実は私の好きなゲームがあって……Pさんと一緒にやってみたかったんですよ」
モバP「ほー、どんなのかな」
ありす「これですけど……結構難しいですから私が教えてあげますね」
モバP「おう、頼む」
ありす「それで、こんな感じで操作するんです」
モバP「なるほど。ありすの説明は解りやすくていいな」
ありす「そ、それほどでもないですよ!」
モバP(ゲームのことだとちょっと得意げになるのが可愛いなぁ)
ありす「じゃあひと通り教えたので、一緒にやってみましょう」
モバP「よし、やってみるか」
・
・
・
モバP「よし、クリアっと」
ありす「上手ですね……Pさん」
モバP「そうか?」
ありす「はい……もう私より上手な気がします……スコアも私より上だし……」
ありす「もしかして私……下手くそなのかなぁ……うぅ」
モバP「そんなことないさ。ありすの教え方が良かったから、ありすのおかげだ」
ありす「そう、なのかな……?」
モバP「そうそう、ありがとなありす」ナデナデ
ありす「あ……えへへ……」
モバP「それに俺、学生の頃はそこそこゲーマーだったんだぜ?」
ありす「あ、それはちょっと思いました。紗南さんといい勝負してましたよね」
モバP「まあせっかく一緒にやってるんだから、楽しまないとな」
ありす「そうですね」
モバP「……って、あれ? ここ上手くいかないな」
ありす「あっ、それは……こうするんですよ」
モバP「あ、なるほどなぁ。流石だなありす」
ありす「えへへ……これくらいそんな大したことじゃないですよ」
モバP(といいつつ、すごい嬉しそうな顔してる、可愛い)
第七話 完
どや顔のありすちゃんを想像した
ただただ可愛かった
〜第八話〜
〜事務所〜
モバP「ふー、ただいま戻りました」
モバP「って、あれ? 誰も居ないのか」
ありす「ん……すぅ、すぅ……」
モバP「あ、ありす居たのか……ソファーで寝てたんだな」
モバP「まあ今日はもうこの後予定もないし、このまま寝かしてもいいか」
モバP「っと、風邪引かないように毛布はかけておかないと」
モバP「あったあった……」ファサ
ありす「んん……Pさぁん……」
モバP「寝言かな? 夢でも見てるのかな」
ありす『えへへ……Pさん私たちようやくですね……』
モバP『ああ、色々あったけどな』
ありす『嬉しいです……Pさんと結婚出来るなんて』
モバP『でも本当に俺でいいのか?』
ありす『Pさん以外に考えられません……だから絶対に幸せにしてくださいね?』
モバP『もちろんだ。これからはずっと一緒だぞ』
ありす『Pさん……』
―――――――――――――――――――――
ありす「ずっと……いっしょ……えへ……」
モバP「えらく幸せそうな顔して、どんな夢見てるんだろうな」
モバP『ただいまー』
ありす『お帰りなさいPさん、ご飯にします? お風呂にします?』
モバP『んー……なあありす』
ありす『はい?』
モバP『何か一つ忘れてない?』
ありす『え、と……その……恥ずかしいですよぉ』
モバP『でもありすに言ってほしいなー俺は』
ありす『もう……我が儘なんですから……』
ありす『ご飯にします? お風呂にします? それとも……わ、私……?』
モバP『そりゃもちろん、ありすにするぜ!』
―――――――――――――――――――――
ありす「やぁん……Pさん、えっちなんだからぁ……むにゃ……」
モバP「え、なに、俺? どんな夢見てるんですかありすさん」
ありす「そんな……とこぉ……」
モバP「どこだよ!」
モバP『うん、美味い。ありすの作る飯は本当に美味いな』
ありす『もう……毎日言ってますよそれ』
モバP『それくらい美味いんだよ。あーほんと幸せだ』
ありす『ふふっ……ご飯くらいで大げさですよ?』
モバP『そんなことないよ。俺のためにアイドルもやめちゃって、こうやって色々してもらって』
モバP『本当に良かったのか?』
ありす『……いいんですよ。確かにアイドルはちょっと続けたかった気持ちもありましたけれど』
ありす『そんなのよりも、こうしてPさんのために尽くすほうが大事なことなんです』
モバP『いやーこんないいお嫁さんもらって俺は本当に幸せだよ』
ありす『私も幸せです。Pさんと一緒にいれて、Pさんのために色々とすることが』
―――――――――――――――――――――
ありす「わたし……Pさんのためなら……どんなことでも……」
モバP「寝言だけ聞いてると、何か危険な香りがしてくる」
モバP「まあ、ありすは幸せそうに寝てるからいいか」
モバP『そうだ、ありすは何か欲しいものはないのか?』
ありす『欲しいもの、ですか?』
モバP『ああ。まあ日ごろの感謝みたいなもんだ』
ありす『えっと……特に欲しいものは』
モバP『本当にないのか? なんでもいいぞ?』
ありす『あっ、それじゃあ……』
モバP『お、なんだ?』
ありす『あの……そろそろ……』
―――――――――――――――――――――
ありす「Pさんとの……こどもが……ほしいですぅ……」
モバP「……何言ってるんだこの子は」
モバP「夢の中でどんなことになってるんだ、全く」
ありす「えへへ……Pさぁん……むにゅ」
ありす「んっ……んぅ……ふぁぁ……」
モバP「お、起きたかありす」
ありす「あれ……Pさん……?」
モバP「おう、俺だ。ところでありす、ちょっと気になったんだが」
ありす「はい?」
モバP「寝てる時、どんな夢見てたの?」
ありす「夢……? えっと……」
ありす「……………………あぅ」
モバP(ものすごく顔が赤くなった。うん、なんとなく解った)
ありす「ひ、秘密ですっ……!」
第八話 完
ありすちゃんは耳年増だろうね、うん
〜第六十八話〜
〜学校〜
ありす「そんな感じでこの間はPさんと……」
女子A「うわー想像以上に……なんていうかラブラブ?」
女子B「続きが気になる〜、それでそれで?」
ありす「そのあとPさんの家にお邪魔して……」
先生「ほら静かにしろー、帰りのHRを始めるぞ」
先生「あーもうすぐ夏休みだが、せっかくの長い休みなんだから何か新しいことを始めるいい機会と思う」
ありす(新しいこと?)
先生「日記をつけるのなんか、手軽だし色々と身についていいと思うぞ」
ありす(日記……日記かぁ)
ありす「――なんて先生が言ってたんです」
モバP「へぇ、それで日記帳を買いたいって言い出したのか」
モバP「確かに日記をつけるだけでも、色々とメリットがあるって聞くな」
ありす「先生もそう言ってました」
モバP「でもタブレットあるんだからそれでいいんじゃないか? 日記帳買わなくても」
ありす「なんとなく雰囲気で……」
ありす「あと手書きのほうが漢字の練習にもなるって、先生が言ってました」
モバP「あー確かに……俺も読めるけど書けるかどうか怪しいの沢山あるな」
○月×日
今日から日記をつけていこうかと思います
きっかけは学校の先生の一言だったけど
つけようと決めたのは、自分の周り……特にPさんとの関係が以前とだいぶ変わったから
だからこうやって記録していって、思い出に残せたらな……なんて
ちょっと大げさに言っちゃったけど、要は個人的なことをただ書いていこうかと思います
それで今日は簡単なお仕事がひとつありました
Pさんも私の仕事を見てくれました
それは嬉しいような……でもちょっと恥ずかしくて緊張するような
お仕事に慣れても、Pさんに見られるのは今だにすこしドキドキします
それでもちゃんとお仕事をして、終わった後にPさんが褒めてくれるのは
とっても嬉しくてとっても幸せです
ここだけの話、それがアイドルをやってて一番嬉しいことかもしれません
もちろんファンの人も大切だけど……
Pさんは私の中では特別だから
お仕事が終わると事務所に帰って、Pさんは残ったお仕事を始めました
私はもうお仕事は無いから帰ってもよかったけど
Pさんの傍にいたかったから、お手伝いすることにしました
お手伝いと言っても、やっぱりそんなに出来ることはないので
コーヒーを淹れたり書類を整理したり、その程度だったけど
するとPさんは、申し訳なさそうにお礼を言ってきました
私が好きでやってることだから、気にしなくてもいいのになぁ
むしろPさんに何かしてあげれるのは、すごく嬉しい
私はまだ子供だから、Pさんに出来ることは少ないから
だからこうやって出来ることは、何でもしてあげたい尽くしてあげたい
しばらくしてPさんのお仕事が終わって、一緒に帰ることになりました
外はもう随分暗く、Pさんは送ってくれると言って、手を繋いでくれました
もう何度もPさんと手を繋いでいるけど
いつもドキドキとそしてなんともいえない幸せな気持ちになります
改めて、私はPさんのことが好きなんだ……と実感出来るのでこの時間はとても好きです
○月△日
今日はお休みの日でした
Pさんと一緒に出かける予定だったので、早めに寝たつもりでしたけど
遠足の前日みたいに、興奮したせいで結局起きるのは目覚まし頼りでした
……あ、別に私は遠足くらいじゃこうはなりませんからね
Pさんと出かけるのは私にとって、特別な日なんです
最近はずっと一緒にいるけど、お出かけとなると普段とは違う一面を見たり見られたりなので
わくわくやドキドキしなかったことは無いと思います
そう言えば最近はPさんと一緒にいるばかりだったので
友だちから付き合いが悪いと言われてしまいました……
友だちを蔑ろにしてはいけませんよね……注意しないと
……でもPさんと友だちどっちかだったら、やっぱりPさんを選んじゃいます
だってPさんのこと好きなんだもん
朝起きてPさんに電話をかけました
大丈夫だとは思ってるけど、寝坊でもされたら困っちゃいますから
ていうのは建前で本当は、Pさんの声を聞きたいだけですけどね
でもPさんも、朝から私の声が聞けて嬉しいって言ってくれて
もう……ほんとにこの人はそういうことをさらっと言っちゃうんだから
だからますますPさんのこと、好きになっちゃうんですよ
昨日より今日、今日より明日……Pさんのことをどんどん好きになっていっちゃいます
恥ずかしいから直接は言えませんけど、日記なら書いちゃってもいいよね
予定の時間が迫ってきたけど
どんな格好で行こうか、とか悩んじゃって時間が過ぎちゃうばかりでした
昨日も考えてたはずなのに、やっぱりこれでいいのかなとか思っちゃうんですよね
Pさんには、可愛いところを見て欲しいから
○月□日
今日はお休みだけど、残念ながら雨でした
Pさんとお出かけすることもなく家でのんびりとしてましたけど
やっぱりちょっと寂しくて、Pさんに電話を何度かしちゃいました
私、一日に一回はPさんの声を聞かないと調子が出ないようになっちゃったかも
なんて……それは大げさだったかなしれませんね
そんな感じで家で過ごしていたら、一緒にお喋りしてたお母さんに
『今日はいつもに増してプロデューサーさんのことばかりねー』
なんて言われちゃいました……
前にも私がPさんのお話ばかりするって、愚痴ってたのを思い出して
自覚はないけど、私ってそんなにPさんの話ばかりしてるのかなぁ?
そう思ってふと今まで書いた日記を読み返してみると
自分でも驚くほどPさんことばかり書いてました……
むしろ、Pさんのことを書いたら満足して終わっちゃってる感じです……
Pさんと一緒だと些細なことでも、私にとってはとっても印象に残るから
改めて、私ってこんなにPさんのことばかり考えてるんだ
そう自分のことを確認して、ちょっと照れくさくなっちゃいました
こうやって省みれるところも、日記のいいところかもしれません
ただもうちょっとくらいは、Pさんのこと以外も書こうと思います
……多分
・
・
・
〜事務所〜
ありす「ふう……」
ありす「今日の分はこれでいいかな」
日菜子「ありすちゃん、何してるんですか?」
ありす「わわっ……!? ひ、日菜子さん……み、見ました……?」
日菜子「むふ? いえ、ありすちゃんが何か書いてるのくらいしか」
ありす「そ、そうですか……実はこれ日記なんです」
日菜子「むふふ、なるほど……だから見られたと思って慌てたんですねぇ」
ありす「家で書けば良かったですね」
日菜子「なんで日記つけはじめたんですかぁ?」
ありす「実は……」
日菜子「そういうことですかぁ」
ありす「やり始めると意外と楽しくて……」
ありす「一日の終りに、今日こんなことあったなぁって振り返ったりして」
日菜子「いいですね、日菜子も始めてみようかなぁ」
日菜子「ところで……ありすちゃんの日記、どんなのか見せてもらえたりします? むふふ」
ありす「ぜ、絶対ダメです!」
日菜子「そうですよね。むふふ、まあ見なくても中身は想像つきますが」
ありす「う……なんですか、悪いんですか?」
日菜子「いえいえ、そんなこと……日菜子もきっと似たような感じになると思いますから、むふ♪」
○月◇日
今日から日記をつけてみることにしました
きっかけはありすちゃんだけど、大きな理由はやっぱりプロデューサーさん
七夕のあの日から、日菜子たちは徐々に変わってると思うから
こうやって日記をつけたら、きっと変化が実感できて楽しいんだろうなぁって思います
七夕と言えば、あの日は今でもちょっと残念に思ってたり
結局日菜子の方から言い出したけど、日菜子としてはプロデューサーさんから言って欲しかったなぁ
鈍感な王子様だから、これからもちょっと大変かも
それはそれで悪く無いかなぁ、って思っちゃいますけどね、むふふ♪
今日はお仕事があって、プロデューサーさんはずっと傍にいてくれました
プロデューサーさん、最近は出来るだけ日菜子と一緒にいてくれる気がします
王子様としての自覚が出てきたんでしょうか、いいことですねぇ
ただそれはつまり、日菜子のお仕事を見られる機会も増えたということで
ちゃんと出来てるかなぁって気になっちゃったり、それのせいで失敗することも
ちゃんとプロデューサーさんが後でフォローしてくれますが
なんだか申し訳なくなっちゃいますね……
それにしても日菜子もまだまだです
プロデューサーさんにお仕事見られるシチュエーションなんて、妄想し尽くしたつもりだったのに
あの日から妙な気恥ずかしさを感じちゃいます
プロデューサーさんのこと好きだったのは前からなのに
その気持ちが相手に伝わったのが解ると、こうも変わっちゃうんですねぇ……むふふ
○月☆日
今日はお仕事が終わったあとプロデューサーさんと寄り道することにしました
プロデューサーさんから誘って貰えたら良かったんですけど、誘ったのは日菜子の方から
というのも、待ってたころは妄想だけでも十分だったんだけど
最近はそれだけじゃ満足できないんですよねぇ
あれもしたい、これもしたいって思うようになっちゃいました
王子様はそういったことに疎いみたいですから……日菜子の方から言い出すことが多いんですよぉ
でもちょっとくらいはわがままでもいいですよね?
日菜子は長い間待ったんですから、それを埋め合わせるくらいのわがままは
したことと言えば、ちょっとぶらぶらしてお茶を飲んだくらいですが
やっぱりあの日以前と比べると違いが沢山あります
プロデューサーさんのほうから、日菜子と手を繋いでくれたり
話す内容がお互いのことだったり
プロデューサーさんが、着ていた服を可愛いと褒めてくれたのは嬉しかったなぁ
日菜子、実はそういうところ気を使ってるんですよぉ?
前まではいつもと特に変わりない時間だったのに
今では二人でいることは特別な時間になっちゃいましたねぇ、むふ♪
明日はどんなことをしよう、明後日はなにをしよう……
むふふ……やっぱり妄想もとまりませんねぇ〜
○月▽日
今日はお仕事はお休みでした
もちろんプロデューサーさんと一緒にお出かけです
プロデューサーさんとお出かけするのは、とっても楽しいんですよねぇ
きっとこうするだろう、プロデューサーさんならこうするかな、って色々妄想するんですが
日菜子が思ってたのと微妙に違ったりするんですよね
自分で言うのもなんですけど、日菜子はプロデューサーさんのこと結構知っているつもりでした
待ってる間、プロデューサーさんのこと色々見て来ましたから
でも、そんな日菜子が思ってたのと違うプロデューサーさんを見れると
知らなかった一面を知れた気分になれて……むふふ、とっても幸せです♪
プロデューサーさんも、そんな気持ちになってくれてるかなぁ?
あの日から、これ以上はないって思ってたプロデューサーさんへの
好きって気持ちがますます溢れてきちゃうように
プロデューサーさんも日菜子のこと、もっと好きになってくれてるのかな?
そうだとしたら……嬉しいなぁ〜♪
でも正直、不安もちょっとあります
プロデューサーさんは、日菜子が言ったから付き合ってくれたんじゃないかって
そもそも、日菜子が言うまでプロデューサーさんは何にも気づかなかったから
プロデューサーさんは優しいから断れなかったんじゃないかって
そう思うことはちょっとだけあります
むふふ……まあそんなこと無いとは思いますが
そう思っちゃうくらい、日菜子の王子様は鈍感でしたからね
本当に罪な人ですねぇ……自覚はないでしょうけど
それに仮にそうだとしても
今から日菜子のことを好きになってもらえればいいだけです
日菜子が、プロデューサーさんの知らない一面を知ってもっと好きになるように
プロデューサーさんにも、日菜子の色んなところを知って好きになってくれたらいいなぁ
ようやく日菜子の元に来てくれた王子様
絶対にハッピーエンドになってみせますからねぇ、むふふ♪
・
・
・
ありす「日菜子さん、日記のほうあれからどうですか?」
日菜子「むふ、順調ですね」
日菜子「色々と変化が実感できて良い感じですぅ」
ありす「あの……やっぱり日菜子さんもプロデューサーとのことばかりですか?」
日菜子「そうですねぇ、そういうありすちゃんもでしょ?」
ありす「は、はいそうですけど……いいのかな日記ってこんなので」
日菜子「いいんじゃないですかぁ? 好きな人のことをずっと考えちゃうのは仕方ないですよぉ」
日菜子「その人のことがそれだけ好きなんですから……他のことが見えなくなっちゃうくらい、ね」
ありす「そう、ですかね」
日菜子「そしてそんな人がいる日菜子たちは、きっと幸せ者ですよ、むふふ」
ありす「……そうですね、そう思います」
第六十八話 完
日記ネタ
もうちょっと膨らませれる題材だったかもと思わなくもない
もうすぐスレも終わりですね
ちなみに次スレなぞありません、ネタ考えるの大変だし
〜第六十九話〜
〜P宅〜
モバP「あちーなー……何もする気が起きない」
モバP「何か負けた気がするが冷房つけるかな……」
ピンポーン
モバP「ったく暑くて動きたくねーのに……誰だ?」
モバP「はいはい、どちらさま……って」
ありす「こんにちはPさん」
モバP「ありすか? 突然きてどうしたんだ?」
モバP「それに……なんだそのでかいカバンは」
ありす「とりあえず上がっていいですか?」
モバP「ああ悪い」
ありす「あ……暑いですねPさんの部屋……」
モバP「だろ? もう嫌になるな」
ありす「エアコンあるのに点けないんですか?」
モバP「なんていうか……まだ点ける時期じゃないっていうか」
モバP「早々に点けるのは、この暑さに負けたようで……」
ありす「よ、よく解んないです」
モバP「とは言え、ありすが来てくれたんだから点けるか」
ありす「すみません」
モバP「一緒に我慢大会する必要ないしな、ていうか正直俺も点けたかった」
モバP「ほい、冷たいお茶」
ありす「ありがとうございます。ここまで来るのに、すごく汗かいちゃって喉からからです……」
モバP「んで、何しに来たんだ? いや、別に用もなく来てくれても一向に構わないんだが」
モバP「その大荷物……何だ?」
ありす「あ、はい実はですね」
ありす「私の両親が、丁度二人揃って夏休みみたいなので旅行に行くんです」
モバP「ありすは行かないのか?」
ありす「私はまだ学校がありますし、そんなに乗り気じゃありませんから」
モバP「え、でも一人じゃ何かと大変だろ?」
ありす「そもそも両親に、Pさんのお世話になればいいじゃないと言われたので」
ありす「私も願ったり叶ったりでしたから、特に何も言わず見送りました」
モバP「えーっと、つまり……」
ありす「不束者ですがしばらくの間、よろしくお願いします」
モバP「あー、そういうことね……」
モバP(どんだけ信頼されてるんだ俺。ありがたいことだけど)
ありす「駄目ですか……?」
モバP「まあ今まで泊まることは何度かあったしな」
モバP「でもなんでそんな大荷物なんだ?」
ありす「何日かはお世話になると思いますので」
モバP「えっ、長いな」
ありす「思いっきり羽を伸ばしてくる、ってはしゃいでました」
モバP「だからこんな大荷物なのか」
ありす「一日泊まるのと違うので……必要なものを色々と持ってきました」
ありす「家で使い慣れたもののほうがいいですから」
〜数日後 事務所〜
モバP「ありすー帰るぞー」
ありす「あ、はーい」
ちひろ「プロデューサーさん」
モバP「はい?」
ちひろ「最近、出社も退社もありすちゃんと一緒じゃないですか?」
モバP「はい、そうですけど?」
ちひろ「あ、いえね? 今更どんだけいちゃつこうが勝手ですけどね?」
ちひろ「もしかしてとか思っちゃうじゃないですか?」
モバP「えーっと何が言いたいんです?」
ちひろ「プロデューサーさんもしかして……ありすちゃんと一緒に暮らしてます?」
モバP「はい」
ちひろ「そうですよね、そんなこと……って、ええええっ!?」
モバP「うおっと……そんな急に大声出さないでくださいよ。びっくりします」
ちひろ「あ、すいません……じゃなくて」
ちひろ「え、まじですか? 同棲ですか? 犯罪ですか?」
モバP「いや、なんでそうなるんですか」
モバP「実は……かくかくしかじかで」
ちひろ「なるほど……そういう理由ですか」
ちひろ「親御さんがそんなこと許可するなんて、凄いですね」
モバP「まあそうですね……信用されてるってことだと思うのでありがたいですよ」
ちひろ「でも事情がそうってだけで同棲と変わらなくないですか?」
モバP「そう言われるとまあ……そうかもしれませんが」
ちひろ「問題は起こさないでくださいよ〜?」
モバP「解ってますよ」
ありす「Pさん、ずっとお話してどうしたんですか?」
モバP「ああ、すまん。それじゃあ帰るか」
ちひろ「それにしても……ありすちゃんのご両親、どこまで寛容なんでしょうねぇ」
ちひろ「このままだとずーっと同棲しちゃいそうな勢いですよ」
ありす「…………」
モバP「いやーそれは流石に無いでしょう」
ちひろ「ですよねー、あはは」
ありす「……よし」
ありす「……あ、もしもしお母さん?」
ありす「うん、うん……こっちは大丈夫、Pさんも一緒だし何も問題ないよ」
ありす「そっちはどう? 楽しいんでる?」
ありす「そっか、良かった……それで実はちょっとお願いなんだけど……」
ありす「もうちょっと帰ってくるの遅く出来たり……しないかな?」
ありす「う……い、いいでしょ。だってPさんとずっと一緒だから」
ありす「お母さんも大事だってば……拗ねないでよ……」
ありす「え、お母さんとPさんどっちが大事かって?」
ありす「どっちか選ばなきゃだめ?」
ありす「うう〜………………Pさん」
ありす「だ、だって……やっぱり好きな人が一番というか……
ありす「選べって言ったのはお母さんじゃない……」
ありす「え……? あ、うん……ありがとう」
ありす「そう言ってくれると嬉しいよ。せっかくだから楽しんできてね」
ありす「Pさん」
モバP「ん、なんだー?」
ありす「両親から連絡がありまして、帰るのが少し伸びるそうです」
モバP「そうなのか」
ありす「そんなわけで……もうしばらくお世話になります」
モバP「まあ俺としては色々としてくれて助かるから、むしろありがたいところだ」
ありす「えへへ……」
モバP「どうした?」
ありす「もうちょっと、Pさんの家でずっと一緒にいられると思うと嬉しくて」
〜後日〜
モバP「なあありす?」
ありす「はい?」
モバP「まだ両親は帰ってこないのか? もう結構経ったけど……」
ありす「……? もう帰ってきてますけど?」
モバP「ちょっとまて……じゃあなんで帰らないんだ?」
ありす「え、私たち同棲しているからじゃないですか」
モバP「えっ」
ありす「えっ」
モバP「なるほどつまり」
モバP「ちひろさんが言った『ずっと同棲出来そう』ってのを、実際出来るか試してみたと」
ありす「お母さんはいいって言ってくれましたよ?」
モバP「本当に?」
ありす「……流石に最近は帰ってきなさいって、ちょっと怒り気味かもしれません」
モバP「悪いことは言わないから帰りなさい」
ありす「はぁい……」
モバP「俺と一緒にいたいと思ってくれるのは嬉しいが、親も大切にしないとな」
ありす「ちょっとPさんとの生活で、舞い上がっちゃったかもしれません……」
モバP「まあきちんと謝れば許してくれるだろ。いいお母さんだったしな」
・
・
・
モバP「……なんてことがあったんですよ」
ちひろ「なんでそれを私に言うんですか? 私が悪いって言うんですか?」
モバP「そんなつもりじゃないですけど、まあ発端はちひろさんの一言ですし」
ちひろ「だからってそこまでするとは思いませんよ〜」
モバP「いやぁ、俺もびっくりでしたね」
ちひろ「ところで、プロデューサーさん」
ちひろ「そこそこ長い期間同棲してたんですよね?」
モバP「結果的にそうなっちゃいましたね」
ちひろ「何か無かったんですか? ねえねえ、どうなんです?」
モバP「ありませんよ! ていうか問題起こすなって言ったのは貴方じゃないですか!」
ちひろ「それはそれですけど、個人的にはあったほうが面白かったかな〜って」
ありす「PさんPさん」
モバP「おう、なんだありす?」
ありす「もうすぐ私、夏休みですけれど」
モバP「そういやそんな時期だな」
ありす「夏休みの間は、Pさんの家でお世話になりますね」
モバP「は……?」
ありす「あ、今度はちゃんと両親を説得してますから」
ありす「夏休みが終わるまで、よろしくお願いします」
モバP「いやいやいや」
モバP「なあありす、小学校の夏休みって結構長いよな?」
ありす「ですね」
モバP「その間ずっと俺の家にいるの?」
ありす「そのつもりですが……駄目ですか?」
モバP「いや親……は説得したんだっけ……えっとじゃあ……」
モバP「あれ、問題ないか?」
ありす「ですよねっ」
ちひろ「いやいやあるでしょう!」
ありす「それじゃあPさん、今日は帰りに買い物に付き合って下さい」
モバP「ん、何か買うのか?」
ありす「この前よりも長くお世話になりますから、必要な物を買い揃えたいと思います」
モバP「そうか、そんじゃ早速行くか」
モバP「というわけでちひろさん、お疲れ様でした」
ちひろ「え、あ、はい……」
モバP「何を買うんだ?」
ありす「それは……色々です。女の子なんですから、ちょっと秘密にしたいものもあるんですよ」
モバP「よく解らんが、まあ荷物持ちくらいなら手伝うぞ」
ありす「えへへ……よろしくお願いしますね」
ちひろ「……ちっひーしってるよ。これ事実婚っていうんでしょ」
ちひろ「……もう末永く爆発しちゃえばいいんですよ!」
第六十九話 完
こんな時間に更新
何事もなければ次で最後かと
〜第七十話〜
ありす「Pさん、起きて下さい」
モバP「ああ……ありすか……おはよう」
ありす「はい、おはようございます。朝ごはん出来てるので食べて下さいね」
モバP「すぐ行くよ」
モバP「ふぁぁ……ありすに起こされるのも慣れてきたな」
モバP「なあありす」
ありす「何ですか? もしかして味付けおかしかったですか?」
モバP「あ、いや飯は美味いよ。そうじゃなくて」
モバP「もうすぐ誕生日だろ? 何か欲しいものはあるか?」
ありす「いえ、特には……」
モバP「まあせっかくだから、今日は出かけて何か探してみるか」
ありす「あ、はい。一緒にお出かけは嬉しいです」
ありす「えへへ……やっぱりPさんとお出かけするのは楽しいです」
モバP「そう言ってくれるのは嬉しいが、目的はありすのプレゼント探しだぞ?」
ありす「そう言われても、欲しいものなんて……」
モバP「全く無い訳じゃないだろ?」
ありす「そうですけれど……Pさんから貰えるものだったら、もっと特別なものが……」
モバP「まああんまり高いのは勘弁な」
ありす「そ、そういうつもりで言った訳じゃ……あっ」
モバP「どうした?」
ありす「……露店がありますね」
モバP「覗いてみるか? 何かいいものがあるかもしれないぞ」
モバP「へぇ、思ったより色々あるな、アクセサリーやら小物類やら」
ありす「あっ……これ……」
モバP「お、何か欲しいのあったか?」
ありす「えっと……これ欲しいかも……」
モバP「ガラスの指輪? こんな安いものでいいのか?」
ありす「いいんです。Pさんからこれを贈ってもらうことに意味があるんです」
ありす「解ってますか? 指輪ですよ指輪」
モバP「まあ……そりゃ解るけど」
モバP「だったらもう少しちゃんとしたのでも」
ありす「さ、流石にそれは……お金かかりそうで悪いかなぁって……」
ありす「それに、こういうのなら私がつけてても不自然じゃないと思いませんか?」
モバP「あ、なるほど」
ありす「それにちゃんとしたのは……」
ありす「4年後私が結婚出来るようになったとき……」
ありす「改めて贈ってもらえますか?」
モバP「そっか……んじゃ店主、この指輪を……」
ありす「二つで」
モバP「二つ?」
ありす「お揃いにしたいなって……駄目ですか?」
モバP「もちろん構わないぞ。てことで店主二つだ」
ありす「えへへ……Pさんとお揃いの指輪」
ありす「嬉しいです……最高のプレゼントです」
モバP「そう言ってくれるとこっちも嬉しくなるな」
ありす「約束ですからね、Pさん?」
ありす「この指輪に誓って……将来は私と……」
モバP「ああ解ってるさ」
ありす「えへへ……どうしよう、嬉しくすぎて泣いちゃいそうです……」
ありす「うん、綺麗……私ずーっとつけてますね」
・
・
・
日菜子「あれ、ありすちゃんの指につけてるそれは……」
ありす「あ、えへへ……実は……」
日菜子「むふふ……言わなくても解ります。ええ、解りますとも」
日菜子「いいなぁ……日菜子も欲しいですねぇ。ね、プロデューサーさーん?」
日菜子P「え、何か言ったか?」
日菜子「おおっと……そこでそうきますかぁ……最近はマシになったと思ったのになぁ〜」
ありす「ふふっ……でもきっと日菜子さんも近いうちに貰えますよ」
ありす「気が早いかもしれませんが……Pさんと結ばれるのが楽しみです」
ありす「あ、でも私よりまずは日菜子さんの方が先ですかね?」
日菜子「そうなると嬉しいんですけれどね〜、むふふ♪」
日菜子「なにはともあれ、ありすちゃんが羨ましいです」
日菜子「そういったちゃんとした証があるというのは……むふ」
ありす「えへへ……これで待つのも安心出来そうです」
ありす「早く……結婚できるようになりたいなぁ……」
第七十話 完 〜終幕〜
08:18│橘ありす