2013年11月20日
千早「えぇっ!?プロデューサーの部屋に空き巣!?」
〜事務所〜
春香「うん。今月入ってからもう12回目だって・・・」
千早「それは酷いわね。私たちに何か出来ることがあればいいのだけれど・・・」
春香「うん。今月入ってからもう12回目だって・・・」
千早「それは酷いわね。私たちに何か出来ることがあればいいのだけれど・・・」
春香「そうだね・・・被害は私物がいくつか無くなってるみたいよ。お金は取られてないんだって」
千早「そうなの?不幸中の幸いね」
春香「本当にね。ところで千早ちゃん」
千早「何かしら?」
春香「何で昨日からずっと歯ブラシ咥えてるの?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362896378
千早「歯を磨いているのよ」
春香「うん、いやそうじゃなくて」
千早「アイドルは歯が命だもの」
春香「そうだね。でも一日中歯磨きしてなくてもいいんじゃないかな」
千早「そんなことないわよ。歯は大事にしないと」
春香「磨きすぎると歯を痛めるよ」
千早「大丈夫よ。今朝からは舐めてるだけだから」
春香「なんで?」
春香「それなら歯ブラシ置けばいいんじゃない?」
千早「ダメよ」
春香「・・・まぁいいんじゃないかな」
春香「そういえば、今日はなんで男物の服着てるの?」
千早「イメチェンよ」
春香「そうなんだ。でもサイズおっきくない?」
千早「最近は大きいサイズが流行りなのよ。春香知らないの?」
春香「いや知ってるけどさ。ちょっと大きすぎない?可愛いけどさ」
千早「こういうものなのよ」
春香「そっか・・・じゃあどうしてずっと服の匂い嗅いでるの?」
千早「変な匂いがしないか、確認してるの」クンクン
春香「大丈夫だと思うよ?いい匂いだよ」
千早「確かにいい匂いがするわね。でも外に出たら色んな匂いが付くし、常に気にしておかないと」クンカクンカ
千早「アイドルたるもの、その辺りも気を配るべきだわ」スーハースーハー
春香「そうだね。でも千早ちゃんは大丈夫だと思うよ」
千早「ありがとう春香」
千早「話が逸れてしまったわね。プロデューサーが空き巣の被害にあったのでしょう?」
春香「逸れてないよ」
千早「プロデューサーは今営業に行っているわね。もしかしたらこの瞬間に空き巣が・・・」
春香「千早ちゃんと話してる限りは心配要らないよ」
千早「どういう意味?」
春香「そのままの意味だよ」
千早「・・・?おかしな春香ね」
春香「私がおかしいのかなぁ」
千早「ねぇ、やっぱりプロデューサーの部屋が心配だわ」
春香「今は平気だよ」
千早「そんなのわからないじゃない。仕事中は空き巣のチャンスよ」
千早「今日、プロデューサーは7時30分の新幹線で大阪まで出張に行っているわ」
千早「帰ってくるのは明日の13時ごろ。それまでプロデューサーの部屋は完全に無防備になるわ」
千早「犯人が狙うとしたら今よ。これ以上被害を広げるわけにはいかないわ」
春香「被害を広げない為に千早ちゃんを事務所に呼んだんだけどなぁ」
〜Pのアパート前〜
春香「結局来ちゃったし・・・まぁ私もいるから平気だと思うけど」
千早「やっぱり鍵がかかっているわね」
春香「そりゃそうでしょ。っていうかどうしてプロデューサーさんの家知ってるの?部屋番号まで」
千早「プロデューサーがここに入っていくのを見たから」
春香「ここって千早ちゃんの家とは正反対だよね?」
千早「たまたまよ」
春香「たまたまって・・・あれ、千早ちゃん何してるの?」
千早「開いたわ。入りましょう」
春香「え?え?鍵かかってたよね?」
千早「細かいことはいいじゃない。ほら行くわよ」
春香「え?いつ鍵あいたの?え?」
千早「鍵は開けたままにしておいたから、隠れて犯人を待ち伏せしましょう」
春香「はぁ・・・お邪魔しまーす・・・・・・」
千早「結構散らかってるわね・・・」
春香「プロデューサーさん、忙しいからね。掃除する時間も無いんじゃないかな」
千早「そうね。ちょうどいいわ、ついでに片付けておきましょう」
春香「そんな勝手に・・・」
千早「もう、食べたお皿もゴミもそのままじゃない。いつもこうなんだから・・・」
春香「いつも?何で知ってるの?」
千早「最近、よく掃除しに来るの」
春香「え?家にあげてもらったの?プロデューサーさんに?」
春香「プロデューサーさん、アイドルを家に上げるわけにはいかないっていつも言ってたのに」
千早「そうね。だから居ない間に掃除してるわ」
春香「プロデューサーさんは知ってるの?」
千早「そんな・・・恥ずかしくて言えるわけないじゃない」
春香「恥ずかしいってなんだろう」
千早「私は部屋を掃除するから、悪いんだけど春香、ゴミ袋持ってきてくれないかしら」
春香「いいけど・・・私持ってきてないよ?」
千早「冷蔵庫の右側にある棚の、下から2番目に入っているわ」
春香「え?・・・うん、わかった。ちょっとまっててね」
千早「お願いね」
春香「冷蔵庫の右・・・下から2番目・・・これかぁ」ガラッ
春香「・・・本当に入ってた」
春香「千早ちゃん、持って来たよ。ゴミ袋」
千早「あぁ、ありがとう春香」
春香「ううん・・・って片付けるのはやっ!もうほとんど綺麗になってるじゃん!」
千早「慣れているもの」
春香「あぁ・・・うん・・・そうだね」
千早「ゴミは分別して一箇所にまとめておいたから、ゴミ袋に入れましょう」
春香「本当に手際いいね・・・あれ?あんなに散らかってたのに、ほとんどゴミ出てないね」
千早「えぇ、ほとんどが必要なものだったわ」
春香「そっかぁ・・・千早ちゃん、バッグがはち切れんばかりに膨らんでるけど、何が入ってるの?」
千早「大切なものよ」
春香「ちょっと見せてね」ガサゴソ
千早「春香っ!」
春香「ヒッ・・・はい」ビクッ
千早「春香、いくら親友といえども、人の私物を漁るなんて最低だわ」
春香「ブーメランだよ千早ちゃん・・・」
千早「水場の掃除もしちゃいましょう」
春香「じゃあ私はゴミをまとめておくね」
千早「ええ、お願いするわ」
春香「プロデューサーさんのお部屋、結構物が少ないんだ」
春香「・・・あ、空き巣に持っていかれたのか」
春香「・・・・・・エッチな本とか、無いのかな・・・」
春香「いやいや、だめだよ勝手に漁っちゃ・・・さっき千早ちゃんにも怒られたし」
春香「でもちょっとくらい・・・そう、これはお掃除。私はお掃除してるだけ・・・」
春香「定番のベッド周りから・・・」
春香「ベッドの下とか・・・」ガサゴソ
春香「あっ!」
春香「何かある・・・これは千早ちゃんのプロマイド?」
春香「物凄い束が・・・こんなにたくさん」ドッサリ
春香「・・・プロデューサーさんって千早ちゃんが好きなのかな・・・」
春香「うぅ・・・やめておけばよかった」シュン
春香「あれ、なんかこの枕すごい膨らんでる・・・」
春香「・・・?枕カバーの中に何か・・・・・・」モゾモゾ
春香「青い髪の束と・・・爪!?」
春香「なんでこんな物が・・・枕の綿はところどころ赤く滲んでるし・・・」
春香「誰のなんだろう・・・」
春香「青い髪・・・」
春香「・・・まさかさっきの写真も・・・」
春香「ん、まだ何か見える・・・真空パック?・・・・・・これは」ゴソ
経血ゼリー「やぁ」
春香「」
春香「・・・見なかったことにしよう」スッ
千早「ふぅ、こっちは一通り終わったわ。春香?」
春香「わっ!おおおお疲れ様!そっちはどうだった?」サッ
千早「春香、大丈夫?綺麗なったわよ。我ながら完璧だわ」
春香「それはよかったね。―――って千早ちゃんなんでトランクス被ってるの?」
千早「犯人を捕まえる時に顔を隠す為よ」
春香「なんでトランクス?」
千早「犯人に顔を知られるわけにはいかないわ。ましては私たちはアイドルなのよ」
春香「私の知ってるアイドルはトランクスを被って息を荒くしないよ」
春香「あれ?千早ちゃん歯ブラシ変えた?それに洋服も」
千早「えぇ、掃除で汚れちゃったから新しくしたの」
春香「・・・ふぅん」
千早「外が暗くなってきたわね。そろそろ犯人を待ち伏せする為に隠れましょう」
春香「本当にやるんだ・・・どこに隠れるつもりなの?」
千早「春香はクローゼットの中。私はこの押入れよ」ガラッ
春香「うわぁ・・・お布団と洗ってない洋服でいっぱい・・・」グチャア
千早「ここなら開けられてもすぐにはばれないわ。それに・・・」
春香「あっ押入れの奥に穴が開いてる」
千早「こんなこともあろうかと事前に開けておいたの。隣の部屋に繋がっているわ」
春香「隣って・・・他人の部屋だよね?」
千早「いいえ、私の部屋よ」
春香「えっ?」
千早「この前借りたの」
春香「私、鳥肌立ってきたよ」
千早「これなら仮に犯人が凶器を持っていたとしても、隣の部屋に逃げてから通報すればいいわ」
春香「じゃあ早速そうさせてもらうね」
カンカンカン・・・
千早「!? いけない!きっと犯人だわ!早く隠れましょう!」イソイソ
春香「えぇ!?まさか本当に・・・」
千早「春香、早く隠れて!」クンクンスーハースーハー
春香「う、うんわかった!(すっごい匂い嗅いでる・・・)」
春香「クローゼットクローゼット・・・ここかな」カチャ
春香「ほ、本当に大丈夫かなぁ・・・」
スタスタスタ ガチャッ
春香「あっドアが開いた・・・まさか本当に空き巣が・・・・・・?」
春香「そういえば押入れには穴があって逃げられるけど、クローゼットは逃げられないんじゃ」
春香「それらしいのも見当たらないし、もし犯人がここにきたら・・・」
春香「・・・・・・だ、大丈夫だよねきっと」
スタスタスタ
春香(えっこっちにきてる!?)
スタスタ・・・
春香(クローゼットの前で止まった・・・)
春香(い、いや・・・助けて千早ちゃん!)
キィ・・・
春香(いやぁあああ!!)
警察「先輩!いました!犯人です!」
春香「・・・・・・えっ?」
警察「アイドルの天海春香だな。どうしてこんなことを・・・まぁそれは署で詳しく聞こう」
春香「えっ?なにこれドッキリ?あれ?」
警察「空き巣の現行犯で逮捕する」ガチャン
春香「え?手錠?なんで?どういうこと?千早ちゃん?」
警察「ほら歩け!部屋を出るぞ!」
春香「痛っ・・・ちょっとまってください!私は何も・・・」
警察「犯人は皆そういうんだよ!おら行くぞ!」
春香「いやぁっ!千早ちゃん!千早ちゃん助けてっ!」
〜後日 事務所〜
P「まさか春香が空き巣だったなんて・・・くぅっ・・・・・」
千早「落ち着いてくださいプロデューサー。お水、どうぞ」
P「あぁ、ありがとう千早・・・」
千早「春香のことは残念でした・・・親友である私が、もっと話を聞いておけば・・・」
P「いや、千早は悪くないよ・・・俺が忙しくてまともに話も出来なかったから・・・」
千早「そんな・・・あまり自分を責めないで下さい」
P「うぅ・・・でも春香が・・・・・・ううぅっ・・・」
千早「泣かないでください・・・私が、ついてますから」ギュッ
P「千早・・・千早ぁ・・・」
千早「大丈夫ですよ、これからは私が守ります」
千早「一生、ね・・・ふふっ」ニコッ
おわり
千早「そうなの?不幸中の幸いね」
春香「本当にね。ところで千早ちゃん」
千早「何かしら?」
春香「何で昨日からずっと歯ブラシ咥えてるの?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1362896378
千早「歯を磨いているのよ」
春香「うん、いやそうじゃなくて」
千早「アイドルは歯が命だもの」
春香「そうだね。でも一日中歯磨きしてなくてもいいんじゃないかな」
千早「そんなことないわよ。歯は大事にしないと」
春香「磨きすぎると歯を痛めるよ」
千早「大丈夫よ。今朝からは舐めてるだけだから」
春香「なんで?」
春香「それなら歯ブラシ置けばいいんじゃない?」
千早「ダメよ」
春香「・・・まぁいいんじゃないかな」
春香「そういえば、今日はなんで男物の服着てるの?」
千早「イメチェンよ」
春香「そうなんだ。でもサイズおっきくない?」
千早「最近は大きいサイズが流行りなのよ。春香知らないの?」
春香「いや知ってるけどさ。ちょっと大きすぎない?可愛いけどさ」
千早「こういうものなのよ」
春香「そっか・・・じゃあどうしてずっと服の匂い嗅いでるの?」
千早「変な匂いがしないか、確認してるの」クンクン
春香「大丈夫だと思うよ?いい匂いだよ」
千早「確かにいい匂いがするわね。でも外に出たら色んな匂いが付くし、常に気にしておかないと」クンカクンカ
千早「アイドルたるもの、その辺りも気を配るべきだわ」スーハースーハー
春香「そうだね。でも千早ちゃんは大丈夫だと思うよ」
千早「ありがとう春香」
千早「話が逸れてしまったわね。プロデューサーが空き巣の被害にあったのでしょう?」
春香「逸れてないよ」
千早「プロデューサーは今営業に行っているわね。もしかしたらこの瞬間に空き巣が・・・」
春香「千早ちゃんと話してる限りは心配要らないよ」
千早「どういう意味?」
春香「そのままの意味だよ」
千早「・・・?おかしな春香ね」
春香「私がおかしいのかなぁ」
千早「ねぇ、やっぱりプロデューサーの部屋が心配だわ」
春香「今は平気だよ」
千早「そんなのわからないじゃない。仕事中は空き巣のチャンスよ」
千早「今日、プロデューサーは7時30分の新幹線で大阪まで出張に行っているわ」
千早「帰ってくるのは明日の13時ごろ。それまでプロデューサーの部屋は完全に無防備になるわ」
千早「犯人が狙うとしたら今よ。これ以上被害を広げるわけにはいかないわ」
春香「被害を広げない為に千早ちゃんを事務所に呼んだんだけどなぁ」
〜Pのアパート前〜
春香「結局来ちゃったし・・・まぁ私もいるから平気だと思うけど」
千早「やっぱり鍵がかかっているわね」
春香「そりゃそうでしょ。っていうかどうしてプロデューサーさんの家知ってるの?部屋番号まで」
千早「プロデューサーがここに入っていくのを見たから」
春香「ここって千早ちゃんの家とは正反対だよね?」
千早「たまたまよ」
春香「たまたまって・・・あれ、千早ちゃん何してるの?」
千早「開いたわ。入りましょう」
春香「え?え?鍵かかってたよね?」
千早「細かいことはいいじゃない。ほら行くわよ」
春香「え?いつ鍵あいたの?え?」
千早「鍵は開けたままにしておいたから、隠れて犯人を待ち伏せしましょう」
春香「はぁ・・・お邪魔しまーす・・・・・・」
千早「結構散らかってるわね・・・」
春香「プロデューサーさん、忙しいからね。掃除する時間も無いんじゃないかな」
千早「そうね。ちょうどいいわ、ついでに片付けておきましょう」
春香「そんな勝手に・・・」
千早「もう、食べたお皿もゴミもそのままじゃない。いつもこうなんだから・・・」
春香「いつも?何で知ってるの?」
千早「最近、よく掃除しに来るの」
春香「え?家にあげてもらったの?プロデューサーさんに?」
春香「プロデューサーさん、アイドルを家に上げるわけにはいかないっていつも言ってたのに」
千早「そうね。だから居ない間に掃除してるわ」
春香「プロデューサーさんは知ってるの?」
千早「そんな・・・恥ずかしくて言えるわけないじゃない」
春香「恥ずかしいってなんだろう」
千早「私は部屋を掃除するから、悪いんだけど春香、ゴミ袋持ってきてくれないかしら」
春香「いいけど・・・私持ってきてないよ?」
千早「冷蔵庫の右側にある棚の、下から2番目に入っているわ」
春香「え?・・・うん、わかった。ちょっとまっててね」
千早「お願いね」
春香「冷蔵庫の右・・・下から2番目・・・これかぁ」ガラッ
春香「・・・本当に入ってた」
春香「千早ちゃん、持って来たよ。ゴミ袋」
千早「あぁ、ありがとう春香」
春香「ううん・・・って片付けるのはやっ!もうほとんど綺麗になってるじゃん!」
千早「慣れているもの」
春香「あぁ・・・うん・・・そうだね」
千早「ゴミは分別して一箇所にまとめておいたから、ゴミ袋に入れましょう」
春香「本当に手際いいね・・・あれ?あんなに散らかってたのに、ほとんどゴミ出てないね」
千早「えぇ、ほとんどが必要なものだったわ」
春香「そっかぁ・・・千早ちゃん、バッグがはち切れんばかりに膨らんでるけど、何が入ってるの?」
千早「大切なものよ」
春香「ちょっと見せてね」ガサゴソ
千早「春香っ!」
春香「ヒッ・・・はい」ビクッ
千早「春香、いくら親友といえども、人の私物を漁るなんて最低だわ」
春香「ブーメランだよ千早ちゃん・・・」
千早「水場の掃除もしちゃいましょう」
春香「じゃあ私はゴミをまとめておくね」
千早「ええ、お願いするわ」
春香「プロデューサーさんのお部屋、結構物が少ないんだ」
春香「・・・あ、空き巣に持っていかれたのか」
春香「・・・・・・エッチな本とか、無いのかな・・・」
春香「いやいや、だめだよ勝手に漁っちゃ・・・さっき千早ちゃんにも怒られたし」
春香「でもちょっとくらい・・・そう、これはお掃除。私はお掃除してるだけ・・・」
春香「定番のベッド周りから・・・」
春香「ベッドの下とか・・・」ガサゴソ
春香「あっ!」
春香「何かある・・・これは千早ちゃんのプロマイド?」
春香「物凄い束が・・・こんなにたくさん」ドッサリ
春香「・・・プロデューサーさんって千早ちゃんが好きなのかな・・・」
春香「うぅ・・・やめておけばよかった」シュン
春香「あれ、なんかこの枕すごい膨らんでる・・・」
春香「・・・?枕カバーの中に何か・・・・・・」モゾモゾ
春香「青い髪の束と・・・爪!?」
春香「なんでこんな物が・・・枕の綿はところどころ赤く滲んでるし・・・」
春香「誰のなんだろう・・・」
春香「青い髪・・・」
春香「・・・まさかさっきの写真も・・・」
春香「ん、まだ何か見える・・・真空パック?・・・・・・これは」ゴソ
経血ゼリー「やぁ」
春香「」
春香「・・・見なかったことにしよう」スッ
千早「ふぅ、こっちは一通り終わったわ。春香?」
春香「わっ!おおおお疲れ様!そっちはどうだった?」サッ
千早「春香、大丈夫?綺麗なったわよ。我ながら完璧だわ」
春香「それはよかったね。―――って千早ちゃんなんでトランクス被ってるの?」
千早「犯人を捕まえる時に顔を隠す為よ」
春香「なんでトランクス?」
千早「犯人に顔を知られるわけにはいかないわ。ましては私たちはアイドルなのよ」
春香「私の知ってるアイドルはトランクスを被って息を荒くしないよ」
春香「あれ?千早ちゃん歯ブラシ変えた?それに洋服も」
千早「えぇ、掃除で汚れちゃったから新しくしたの」
春香「・・・ふぅん」
千早「外が暗くなってきたわね。そろそろ犯人を待ち伏せする為に隠れましょう」
春香「本当にやるんだ・・・どこに隠れるつもりなの?」
千早「春香はクローゼットの中。私はこの押入れよ」ガラッ
春香「うわぁ・・・お布団と洗ってない洋服でいっぱい・・・」グチャア
千早「ここなら開けられてもすぐにはばれないわ。それに・・・」
春香「あっ押入れの奥に穴が開いてる」
千早「こんなこともあろうかと事前に開けておいたの。隣の部屋に繋がっているわ」
春香「隣って・・・他人の部屋だよね?」
千早「いいえ、私の部屋よ」
春香「えっ?」
千早「この前借りたの」
春香「私、鳥肌立ってきたよ」
千早「これなら仮に犯人が凶器を持っていたとしても、隣の部屋に逃げてから通報すればいいわ」
春香「じゃあ早速そうさせてもらうね」
カンカンカン・・・
千早「!? いけない!きっと犯人だわ!早く隠れましょう!」イソイソ
春香「えぇ!?まさか本当に・・・」
千早「春香、早く隠れて!」クンクンスーハースーハー
春香「う、うんわかった!(すっごい匂い嗅いでる・・・)」
春香「クローゼットクローゼット・・・ここかな」カチャ
春香「ほ、本当に大丈夫かなぁ・・・」
スタスタスタ ガチャッ
春香「あっドアが開いた・・・まさか本当に空き巣が・・・・・・?」
春香「そういえば押入れには穴があって逃げられるけど、クローゼットは逃げられないんじゃ」
春香「それらしいのも見当たらないし、もし犯人がここにきたら・・・」
春香「・・・・・・だ、大丈夫だよねきっと」
スタスタスタ
春香(えっこっちにきてる!?)
スタスタ・・・
春香(クローゼットの前で止まった・・・)
春香(い、いや・・・助けて千早ちゃん!)
キィ・・・
春香(いやぁあああ!!)
警察「先輩!いました!犯人です!」
春香「・・・・・・えっ?」
警察「アイドルの天海春香だな。どうしてこんなことを・・・まぁそれは署で詳しく聞こう」
春香「えっ?なにこれドッキリ?あれ?」
警察「空き巣の現行犯で逮捕する」ガチャン
春香「え?手錠?なんで?どういうこと?千早ちゃん?」
警察「ほら歩け!部屋を出るぞ!」
春香「痛っ・・・ちょっとまってください!私は何も・・・」
警察「犯人は皆そういうんだよ!おら行くぞ!」
春香「いやぁっ!千早ちゃん!千早ちゃん助けてっ!」
〜後日 事務所〜
P「まさか春香が空き巣だったなんて・・・くぅっ・・・・・」
千早「落ち着いてくださいプロデューサー。お水、どうぞ」
P「あぁ、ありがとう千早・・・」
千早「春香のことは残念でした・・・親友である私が、もっと話を聞いておけば・・・」
P「いや、千早は悪くないよ・・・俺が忙しくてまともに話も出来なかったから・・・」
千早「そんな・・・あまり自分を責めないで下さい」
P「うぅ・・・でも春香が・・・・・・ううぅっ・・・」
千早「泣かないでください・・・私が、ついてますから」ギュッ
P「千早・・・千早ぁ・・・」
千早「大丈夫ですよ、これからは私が守ります」
千早「一生、ね・・・ふふっ」ニコッ
おわり
08:29│如月千早