2013年11月26日
P「Pヘッドに飽きた」
初投稿です。
書き溜めあり。
確認はしたつもりですが、ネタ被りとかしてたらすいません。
書き溜めあり。
確認はしたつもりですが、ネタ被りとかしてたらすいません。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370432237
律子「いきなり何言ってるんですか」
P「このPヘッドさぁ、結構長く使ってるから痛んできたんだよ。蒸れるし」
小鳥「じゃぁ、とうとう誰も知らないプロデューサーさんの素顔が見られるんですね!?」
P「いや、晒しませんよ。他の被り物を探そうかなって」
律子「……ていうか、前から気になってたんですけど、何でそんな被り物なんか」
P「何って、プロデューサーのPだよ。分かりやすいだろ」
小鳥「それじゃ、前は違ったんですか?」
P「ええ。前はフリーターだったんでFヘッドだったんです」
P「それを改造したのがこれで……ほら、ここ繋ぎ目あるでしょ」
律子「だからPの丸い部分がちょっと歪だったのね……って、そうじゃなくて!」
律子「私は! 被り物して仕事するなんておかしいって話をしてるんです!」
P「今更何を。社長だって似たようなもんだろ。765プロは男性顔出し禁止なんだよ」
律子「そんな就業規則ありません!」
P「あーあー、律子はうるさいなぁ。それで話を戻しますけどね小鳥さん、何か代わりの物ってないですか?」
亜美「ちょ〜っと待ったー!」
真美「そんな面白そーな話を何で三人だけでしてるのさー!」
P「うおっ!? お前ら居たのか」
伊織「さっきから全員揃ってるわよ! 何ナチュラルに無視してんのよバカプロデューサー!」
P「ああ、すまんすまん。仕事に集中してて気付かなかった」
真「なんか、最近プロデューサー、ボクたちに冷たくないですか?」
美希「そうなの! 律子……さんたちとばっかりしゃべってるし!」
P「たまたまだよ……それより、何かアイディアあるのか?」
亜美「あったぼうよー!」
真美「これを見ろぃ!」ババン
春香「……こ、これはまさか?!」
小鳥「……知っているのか春香!?」
伊織「リアクションが大げさなのよ……普通の亜美?型ヘッドじゃない」
響「いやいや、これすっごい精巧に出来てるぞ。何でこんなものがあるんだ」
やよい「あれ? でもこれ、亜美じゃないような」
雪歩「でも真美ちゃんでもない……?」
亜美「ふっふっふ……そのとーり!」
真美「これはなんと……三つ子ヘッドなんだよ→!」ジャジャン
真「み、三つ子ヘッド!?」
あずさ「あらあら〜亜美ちゃんたち、実は三つ子だったのね〜」
千早「苗字も双海じゃなくて三海になるのかしら……」
伊織「なんで苗字まで変わるのよ」
P「まぁ、取り敢えずつけてみるか」スチャッ
Pa美「……」
春香「くそぅ。一瞬過ぎて素顔見られなかった」orz
律子「こら、アイドルがそんな言葉使うんじゃありません……にしても、これは」
真「なんというか」
響「プロデューサーの身体に亜美真美に似た顔が……」
貴音「面妖な」
春香「これほど的確な面妖は初めてかもしれないね」
あずさ「あ、あらあら〜」
Pa美「やっほ→Pa美だよ→(裏声)」
春香「しゃ、喋った!?」
亜美「うあうあ〜! 真美の声にそっくりだよー!?」
真美「うあうあ〜! 思ってたより全然キモいよー!?」
Pa美「もう、みんな酷いYOー!(裏声)」
伊織「きゃあ!? ちょ、ちょっとこっちこないで!」ガクガク
雪歩「ひぃぃぃぃ〜!!」ブルブル
小鳥「ま、まずいわ。これ以上は皆のトラウマになっちゃう!」
律子「えぇい! 早くPヘッドに戻しなさい!」ドゲシッ
Pa美「ぐふぅ」
P「いやぁ〜さっきのは失敗だったな」
春香「ホントですよ。これに懲りたら事務所のみんなの顔はやめてくださいね」
P「そもそも持ってきたのはあいつらなんだが……」
律子「言い出したのはプロデューサーでしょうが!」
P「はい。すいません」
P「ところで他のヘッドはあるのか?」
伊織「全く懲りてないじゃないの!」
美希「そこがハニーらしいの」
千早「あ、あのプロデューサー」
P「お、なんだ。千早に案があるのか」
千早「これなんですけど」スッ
P「これは?」
千早「優ヘッドです」
春香「優って……千早ちゃんの弟の?」
千早「ええ。私、前から思ってたんです。プロデューサーは私にとって大切な人。優もとっても大切な家族」
千早「だから二人が一つになったらそれはもう素敵で素晴らしい事になるんじゃないかって」
千早「だって、優の優しくて可愛くてお姉ちゃん子なところと」
千早「プロデューサーのカッコよくて少し意地悪だけど本当は燃え盛っている私への想いが合わさるんですよ?」
千早「それで、気がついたら家で一人でこれを作っていて。前から完成はしてたんですけど、中々言い出せなくて」
千早「だから、プロデューサー! 是非、これをつけてください。そうすれば……うふ、うふふふふ」
春香(こ、これは……)
小鳥(近づいたら色々とマズそうなオーラが……)
律子(どうするんですプロデューサー!?)
P「千早、聞いて欲しい。お前は一つ大事なことを忘れている」
千早「え?」
P「俺は優君の声を知らない。声の真似ができないんだ」
真(そこじゃない! ツッコむところはそこじゃないでしょ!?)
千早「大丈夫です。私の耳が自動変換しますから」
P「そうか。じゃ、試しにっと」スチャ
春香(いいの!? それでいいの二人とも!?)
ぴゅう「……」
伊織「これはまた……」
真「同じ男の子とはいえ、年齢が違うせいかな」
亜美「バランスが悪いよ→」
真美「さっきよりはマシだけど……」
貴音「面妖ですね」
美希「貴音はさっきからそればかりなの」
ぴゅう「……」
やよい「……プロデューサー?」
小鳥「黙ったまんまですねぇ」
響「ど、どうしたんだ?」
春香「起きてますかー? プロデューサーさーん」
ぴゅう「……いや、優君の喋り方がわかんなくて」
律子「喋り方なんてどうでもいいでしょ! っていうか、ヘッドに影響されるんですかそれ!?」
ぴゅう「そうは言うがな……ううん、『そっとしておこう』みたいな感じかな」
ぴゅう「『ハイカラだろ』とか言えば完璧?」
伊織「漢字が違うわよ! ユウ違い! そっちはりせちーに任せなさい!」
千早「完璧です。間違いありません。私だけのプロデューサーです」
響「千早が完璧におかしいぞ」
春香「千早ちゃーん、そろそろ戻っておいでー」
ぴゅう「……」スチャ
P「……」
真「あれ、プロデューサーの方が戻った」
P「いや、さっきから雪歩が待ちわびてるようだから」
真「え?」
雪歩「あ、あの、ごめんなさい。こんな私h」
P「穴掘る前にその隠しているものを見せてくれないか」
雪歩「はうぅ」
P「その布一枚で隠された向こう側を見せてほしいんだ」キリッ
春香「言い方! 言い方が卑猥ですよ! プロデューサーさん!」
真「雪歩、早く風呂敷の中身出して!」
雪歩「え、えぇとこれなんですぅ」バサッ
亜美「なんかゲームっぽいね→」
真美「レトロな感じだYO→」
貴音「はて? これはなんなのでしょうか」
響「うん? なんか昔にぃにが遊んでたゲームにあったような」
伊織「響は知ってるの?」
響「うーん、なんだったかなー。もうちょっとで出てきそうなのに!」
律子「これは……アレよね」
小鳥「間違いないわ。これは……」
P「ロック○ンだな」
響「あ、そうだそれだ。思い出したぞ!」
真「けど、何で雪歩がそんなものを?」
雪歩「実は……」
〜回想〜
雪歩「穴掘って埋まってますぅぅぅぅ」ザクザク
ザクザク
雪歩(あれ、隣から音が……別の人が掘っているのかな?)
雪歩「だ、誰かいるんですか?」ザクザク
ザクザク ワオオォォン
雪歩「ひっ! あ、赤い犬!?」ザクザク
ワンワン ポイッ
雪歩「あ、これ……私に?」
〜回想終わり〜
雪歩「という事がこの前あって」
P「なるほど。その赤い犬に貰ったと」
春香「え、これは普通に受け入れていい話なの?」
雪歩「それを見たとき、これはプロデューサーさんに渡すべきだって」
P「なるほどな。分かったよ、謹んで受け取らせてもらう……けどな」
雪歩「けど?」スッ
P「……」ピロリロピロリロピロリローン
美希「ありゃ、消えちゃったの」
真「えええ、一体何が!?」
響「あー、やっぱりな」
律子「まぁ当然」
小鳥「そうなりますよねぇ」
雪歩「え? え? 何が起こったんですかぁ?」
P「想像通り、1upだったな」
伊織「は? 1up?」
P「一機増えたんだよ」
やよい「???」
P「分からないなら、気にしなくていいぞ」
P「……さて、振り出しに戻ったな。どうしようか」
律子「別に今のままでいいじゃないですか」
P「やっぱそうなるのか……」ハァ
春香「素顔ですよ素顔! そろそろ見せてくれてもいいと思います!」
P「それはダメだ」
美希「ミキ的にはハニーの顔がどんなでも気にしないよ?」
P「そんなブサメン確定みたいな言い方はやめてくれ。これでも普通のつもりなんだ」
亜美「じゃあじゃあ、何で隠してるのさー」
真美「にーちゃんのケチー」
P「ケチは関係ありませんっ……あーもー貴音からも何か言ってやってくれ」
貴音「そうですね……貴方様、必要なき隠し事などお止めになっては如何でしょうか」
P「とっぷしぃくれっとの塊がそれを言うのか」
真「でも、ボクも正直気になるなープロデューサーの素顔。雪歩は?」
雪歩「え!? えと、私も……かな」
真「みんなはどうなの?」
響「じ、自分か? そりゃまぁ、見たくないと言ったらウソになるぞ」
伊織「別にどうでもいいけど……見られるなら、見てあげてもいいわよっ」
やよい「私も迷惑じゃなければ見てみたいですー」
あずさ「もしかしたら運命の人かも知れないし……是非見たいわ〜」
小鳥「このままでも色々と捗るから別に……いやいや、イケメンだったら更に捗るかも……どっちがいいの!?」
律子「私は別に……」
亜美「と、口では言いつつも興味シンシンなんだよねーりっちゃん」
春香「千早ちゃんは?」
千早「春香? プロデューサーは優と同じ顔をしているのよ。さっき見てなかった?」
春香「あー。まだ戻ってなかったかー」
P「はぁ。もういいよ。もうしばらくこのままでいる」
真美「えー!? そりゃないよ→」
P「しょうがないだろ。他のヘッドがないんだから」
春香(優ヘッドはスルーなんだ)
小鳥「あ、そういえば!」
一同「?」
小鳥「みんな、ちょっと待ってて!」タタッ
亜美「ピヨちゃん行っちゃったね」
真美「どこ行ったんだろ」
小鳥「お待たせ!」シュバッ
伊織「無駄に早かったわね」
やよい「その抱えているのはなんですかー?」
小鳥「仮面○イダー剣ヘッドよ!」
伊織「か、仮面○イダー?」
P「何でそんな……しかも中途半端な時期の物が」
律子「うちの事務所と関係ありましたっけ?」
小鳥「いえ、全く。これは完全な私物です」ドヤァ
真「何で自信満々なのか分からない」
小鳥「まぁまぁ。ささ、プロデューサーさん、どうぞ」スッ
P「嫌いじゃないですからいいですけど……」スチャ
プレイド「……」
春香「なんか」
響「頭だけだと」
貴音「面妖ですね」
真「ぎゃ、逆ならカッコいいのかも」
プレイド「なかなかいいじゃないか、これ!」
伊織「プロデューサー的には好評みたいね」
律子「版権その他諸々考えると、事務所外でつけられないけどね」
春香「それじゃそのヘッドで決まりですか?」
プレイド「ハハハ、そうだな。これからはブレイドとPを合わせて、仮面○イダープレイドPと呼んでくr」バキィ
あずさ「あ、あらあら〜!」
真「あ、プロデューサーの剣ヘッドが!」
雪歩「バキバキに割れてますぅ!」
小鳥「ふふふふふ、ひっかかりましたねプロデューサーさん!」
小鳥「その剣ヘッドは劇中のシーンに合わせて仮面割れする仕掛けが施されていたのだー!」ピヨッハハハハ
春香「さっすが小鳥さん! これでついにプロデューサーさんの素顔が!」
P?「……あ……あ」
響「こ、これは……」
律子「意外と……」
美希「四十代くらいのおじさん……なの」
伊織「う……うそ、てっきり二十代そこそこだとばかり……」
亜美「」
真美「」
やよい「あ、亜美!? 真美!? 二人ともだいじょーぶ!?」
真「二人とも、どうしたんだ一体!?」
亜美「……ぱ」
雪歩「ぱ?」
真美「パパッ!?」
春香「パパって……え、え?」
真「え、この人……亜美たちのお父さん……?」
やよい「うー? プロデューサーが亜美たちのお父さんで、亜美たちのお父さんが……?」
律子「せ、説明を! 説明をお願いします!」
小鳥「繰り返すけど、本当にこの人が亜美ちゃんたちのお父さんなの?」
亜美「……そーだよ」
真美「間違えるはずないっしょ」
律子「で? どういう事なんですか。プロデュ……双海さん」
P改め双海父「こうなってしまっては仕方がないな……全てを話そう」
双海父「実は、プロデューサーは皆の……音無さんと秋月さん含む14人の父親が交代で演じていたんだ」
律子「……は?」
双海父「今日は私の番だったが、昨日は秋月さんのパパさんが演じていたんだよ」
律子「」
真「い、いやでも体型とか全然変わらなかったですよ!?」
双海父「それはこの水瀬財閥が開発したPスーツのおかげさ。これを着ればどんな人間でも同じ体型になれるんだ。勿論、声もね」
春香「じゃ、じゃあ私が転んだ時とかも……?」
双海父「そうだね。春香ちゃんや美希ちゃんに抱きつかれた時は我々としてその……ちょっと困っちゃったね」
春香「」
美希「」
双海父「ああ、そういえば美希ちゃんが初めてハニーと呼んで飛びついてきたとき、中にいたのはちょうど星井さんでね」
双海父「後から情報共有のメールが送られてきたとき、恥ずかしがりながらも喜んでいたよ」
美希「」
千早「それは私の父も……ですか」
双海父「勿論だよ。千早ちゃんの悩みを解決したのは他でもない、如月さんだよ」
千早「」
響「で、でも何でそんな事したんだ!?」
双海父「そりゃあね、アイドルだよ? 悪い虫がたくさん寄ってくるんじゃないかと親としては気が気じゃない」
双海父「それでアイドルである娘たちを一番近しい位置で守れるようにと考えた結果、こうなったんだ」
あずさ「最近、迷ったときに迎えにきてくれるのが早くなっていたのは……」
双海父「三浦さんが事前に察知して先回りしていたんだ。さすが親子だと思ったよ」
あずさ「」
貴音「私の情報はとっぷしぃくれっとのはずですが」
双海父「水瀬財閥がじいやさんと連絡を取り付けてくれてね。彼がプロデューサーをやっていたんだよ」
貴音「なんと」
双海父「…………とまぁ、そういうわけだったんだ」
アイドル一同「…………」ドヨーン
千早「ウソよ……私のプロデューサーが……優が……優……プロデューサー……」ポロポロ
あずさ「運命の人が……運命……運命なんて……」ポロポロ
亜美「うあうあうあうあうあうあうあ〜」ポロポロ
真美「にーちゃんがパパ……にーちゃんがパパ……」ポロポロ
美希「ハニー……ハニー……ハニィィィ……」ポロポロ
双海父「…………」
双海父(やっぱり15人目の本来のプロデューサーが居ることはもうしばらく黙っておいた方が良さそうだな……)
おわり
というわけで終了です。
書いてから投稿まで随分悩みましたが、支援等頂き嬉しかったです。
長編書いたつもりだったのにすぐ終わってしまった……orz
そして、ここまでお付き合い頂きありがとうございました〜!
>>38
その発想が何故出てこなかったのか。
……ぶっちゃけ仮面割りにばかり気を取られていましたorz
>>43
数字ミスってますね。気付かなかったです。
しゃ、社長の親もいるって事で何とか保管してください。
律子「いきなり何言ってるんですか」
P「このPヘッドさぁ、結構長く使ってるから痛んできたんだよ。蒸れるし」
小鳥「じゃぁ、とうとう誰も知らないプロデューサーさんの素顔が見られるんですね!?」
P「いや、晒しませんよ。他の被り物を探そうかなって」
律子「……ていうか、前から気になってたんですけど、何でそんな被り物なんか」
P「何って、プロデューサーのPだよ。分かりやすいだろ」
小鳥「それじゃ、前は違ったんですか?」
P「ええ。前はフリーターだったんでFヘッドだったんです」
P「それを改造したのがこれで……ほら、ここ繋ぎ目あるでしょ」
律子「だからPの丸い部分がちょっと歪だったのね……って、そうじゃなくて!」
律子「私は! 被り物して仕事するなんておかしいって話をしてるんです!」
P「今更何を。社長だって似たようなもんだろ。765プロは男性顔出し禁止なんだよ」
律子「そんな就業規則ありません!」
P「あーあー、律子はうるさいなぁ。それで話を戻しますけどね小鳥さん、何か代わりの物ってないですか?」
亜美「ちょ〜っと待ったー!」
真美「そんな面白そーな話を何で三人だけでしてるのさー!」
P「うおっ!? お前ら居たのか」
伊織「さっきから全員揃ってるわよ! 何ナチュラルに無視してんのよバカプロデューサー!」
P「ああ、すまんすまん。仕事に集中してて気付かなかった」
真「なんか、最近プロデューサー、ボクたちに冷たくないですか?」
美希「そうなの! 律子……さんたちとばっかりしゃべってるし!」
P「たまたまだよ……それより、何かアイディアあるのか?」
亜美「あったぼうよー!」
真美「これを見ろぃ!」ババン
春香「……こ、これはまさか?!」
小鳥「……知っているのか春香!?」
伊織「リアクションが大げさなのよ……普通の亜美?型ヘッドじゃない」
響「いやいや、これすっごい精巧に出来てるぞ。何でこんなものがあるんだ」
やよい「あれ? でもこれ、亜美じゃないような」
雪歩「でも真美ちゃんでもない……?」
亜美「ふっふっふ……そのとーり!」
真美「これはなんと……三つ子ヘッドなんだよ→!」ジャジャン
真「み、三つ子ヘッド!?」
あずさ「あらあら〜亜美ちゃんたち、実は三つ子だったのね〜」
千早「苗字も双海じゃなくて三海になるのかしら……」
伊織「なんで苗字まで変わるのよ」
P「まぁ、取り敢えずつけてみるか」スチャッ
Pa美「……」
春香「くそぅ。一瞬過ぎて素顔見られなかった」orz
律子「こら、アイドルがそんな言葉使うんじゃありません……にしても、これは」
真「なんというか」
響「プロデューサーの身体に亜美真美に似た顔が……」
貴音「面妖な」
春香「これほど的確な面妖は初めてかもしれないね」
あずさ「あ、あらあら〜」
Pa美「やっほ→Pa美だよ→(裏声)」
春香「しゃ、喋った!?」
亜美「うあうあ〜! 真美の声にそっくりだよー!?」
真美「うあうあ〜! 思ってたより全然キモいよー!?」
Pa美「もう、みんな酷いYOー!(裏声)」
伊織「きゃあ!? ちょ、ちょっとこっちこないで!」ガクガク
雪歩「ひぃぃぃぃ〜!!」ブルブル
小鳥「ま、まずいわ。これ以上は皆のトラウマになっちゃう!」
律子「えぇい! 早くPヘッドに戻しなさい!」ドゲシッ
Pa美「ぐふぅ」
P「いやぁ〜さっきのは失敗だったな」
春香「ホントですよ。これに懲りたら事務所のみんなの顔はやめてくださいね」
P「そもそも持ってきたのはあいつらなんだが……」
律子「言い出したのはプロデューサーでしょうが!」
P「はい。すいません」
P「ところで他のヘッドはあるのか?」
伊織「全く懲りてないじゃないの!」
美希「そこがハニーらしいの」
千早「あ、あのプロデューサー」
P「お、なんだ。千早に案があるのか」
千早「これなんですけど」スッ
P「これは?」
千早「優ヘッドです」
春香「優って……千早ちゃんの弟の?」
千早「ええ。私、前から思ってたんです。プロデューサーは私にとって大切な人。優もとっても大切な家族」
千早「だから二人が一つになったらそれはもう素敵で素晴らしい事になるんじゃないかって」
千早「だって、優の優しくて可愛くてお姉ちゃん子なところと」
千早「プロデューサーのカッコよくて少し意地悪だけど本当は燃え盛っている私への想いが合わさるんですよ?」
千早「それで、気がついたら家で一人でこれを作っていて。前から完成はしてたんですけど、中々言い出せなくて」
千早「だから、プロデューサー! 是非、これをつけてください。そうすれば……うふ、うふふふふ」
春香(こ、これは……)
小鳥(近づいたら色々とマズそうなオーラが……)
律子(どうするんですプロデューサー!?)
P「千早、聞いて欲しい。お前は一つ大事なことを忘れている」
千早「え?」
P「俺は優君の声を知らない。声の真似ができないんだ」
真(そこじゃない! ツッコむところはそこじゃないでしょ!?)
千早「大丈夫です。私の耳が自動変換しますから」
P「そうか。じゃ、試しにっと」スチャ
春香(いいの!? それでいいの二人とも!?)
ぴゅう「……」
伊織「これはまた……」
真「同じ男の子とはいえ、年齢が違うせいかな」
亜美「バランスが悪いよ→」
真美「さっきよりはマシだけど……」
貴音「面妖ですね」
美希「貴音はさっきからそればかりなの」
ぴゅう「……」
やよい「……プロデューサー?」
小鳥「黙ったまんまですねぇ」
響「ど、どうしたんだ?」
春香「起きてますかー? プロデューサーさーん」
ぴゅう「……いや、優君の喋り方がわかんなくて」
律子「喋り方なんてどうでもいいでしょ! っていうか、ヘッドに影響されるんですかそれ!?」
ぴゅう「そうは言うがな……ううん、『そっとしておこう』みたいな感じかな」
ぴゅう「『ハイカラだろ』とか言えば完璧?」
伊織「漢字が違うわよ! ユウ違い! そっちはりせちーに任せなさい!」
千早「完璧です。間違いありません。私だけのプロデューサーです」
響「千早が完璧におかしいぞ」
春香「千早ちゃーん、そろそろ戻っておいでー」
ぴゅう「……」スチャ
P「……」
真「あれ、プロデューサーの方が戻った」
P「いや、さっきから雪歩が待ちわびてるようだから」
真「え?」
雪歩「あ、あの、ごめんなさい。こんな私h」
P「穴掘る前にその隠しているものを見せてくれないか」
雪歩「はうぅ」
P「その布一枚で隠された向こう側を見せてほしいんだ」キリッ
春香「言い方! 言い方が卑猥ですよ! プロデューサーさん!」
真「雪歩、早く風呂敷の中身出して!」
雪歩「え、えぇとこれなんですぅ」バサッ
亜美「なんかゲームっぽいね→」
真美「レトロな感じだYO→」
貴音「はて? これはなんなのでしょうか」
響「うん? なんか昔にぃにが遊んでたゲームにあったような」
伊織「響は知ってるの?」
響「うーん、なんだったかなー。もうちょっとで出てきそうなのに!」
律子「これは……アレよね」
小鳥「間違いないわ。これは……」
P「ロック○ンだな」
響「あ、そうだそれだ。思い出したぞ!」
真「けど、何で雪歩がそんなものを?」
雪歩「実は……」
〜回想〜
雪歩「穴掘って埋まってますぅぅぅぅ」ザクザク
ザクザク
雪歩(あれ、隣から音が……別の人が掘っているのかな?)
雪歩「だ、誰かいるんですか?」ザクザク
ザクザク ワオオォォン
雪歩「ひっ! あ、赤い犬!?」ザクザク
ワンワン ポイッ
雪歩「あ、これ……私に?」
〜回想終わり〜
雪歩「という事がこの前あって」
P「なるほど。その赤い犬に貰ったと」
春香「え、これは普通に受け入れていい話なの?」
雪歩「それを見たとき、これはプロデューサーさんに渡すべきだって」
P「なるほどな。分かったよ、謹んで受け取らせてもらう……けどな」
雪歩「けど?」スッ
P「……」ピロリロピロリロピロリローン
美希「ありゃ、消えちゃったの」
真「えええ、一体何が!?」
響「あー、やっぱりな」
律子「まぁ当然」
小鳥「そうなりますよねぇ」
雪歩「え? え? 何が起こったんですかぁ?」
P「想像通り、1upだったな」
伊織「は? 1up?」
P「一機増えたんだよ」
やよい「???」
P「分からないなら、気にしなくていいぞ」
P「……さて、振り出しに戻ったな。どうしようか」
律子「別に今のままでいいじゃないですか」
P「やっぱそうなるのか……」ハァ
春香「素顔ですよ素顔! そろそろ見せてくれてもいいと思います!」
P「それはダメだ」
美希「ミキ的にはハニーの顔がどんなでも気にしないよ?」
P「そんなブサメン確定みたいな言い方はやめてくれ。これでも普通のつもりなんだ」
亜美「じゃあじゃあ、何で隠してるのさー」
真美「にーちゃんのケチー」
P「ケチは関係ありませんっ……あーもー貴音からも何か言ってやってくれ」
貴音「そうですね……貴方様、必要なき隠し事などお止めになっては如何でしょうか」
P「とっぷしぃくれっとの塊がそれを言うのか」
真「でも、ボクも正直気になるなープロデューサーの素顔。雪歩は?」
雪歩「え!? えと、私も……かな」
真「みんなはどうなの?」
響「じ、自分か? そりゃまぁ、見たくないと言ったらウソになるぞ」
伊織「別にどうでもいいけど……見られるなら、見てあげてもいいわよっ」
やよい「私も迷惑じゃなければ見てみたいですー」
あずさ「もしかしたら運命の人かも知れないし……是非見たいわ〜」
小鳥「このままでも色々と捗るから別に……いやいや、イケメンだったら更に捗るかも……どっちがいいの!?」
律子「私は別に……」
亜美「と、口では言いつつも興味シンシンなんだよねーりっちゃん」
春香「千早ちゃんは?」
千早「春香? プロデューサーは優と同じ顔をしているのよ。さっき見てなかった?」
春香「あー。まだ戻ってなかったかー」
P「はぁ。もういいよ。もうしばらくこのままでいる」
真美「えー!? そりゃないよ→」
P「しょうがないだろ。他のヘッドがないんだから」
春香(優ヘッドはスルーなんだ)
小鳥「あ、そういえば!」
一同「?」
小鳥「みんな、ちょっと待ってて!」タタッ
亜美「ピヨちゃん行っちゃったね」
真美「どこ行ったんだろ」
小鳥「お待たせ!」シュバッ
伊織「無駄に早かったわね」
やよい「その抱えているのはなんですかー?」
小鳥「仮面○イダー剣ヘッドよ!」
伊織「か、仮面○イダー?」
P「何でそんな……しかも中途半端な時期の物が」
律子「うちの事務所と関係ありましたっけ?」
小鳥「いえ、全く。これは完全な私物です」ドヤァ
真「何で自信満々なのか分からない」
小鳥「まぁまぁ。ささ、プロデューサーさん、どうぞ」スッ
P「嫌いじゃないですからいいですけど……」スチャ
プレイド「……」
春香「なんか」
響「頭だけだと」
貴音「面妖ですね」
真「ぎゃ、逆ならカッコいいのかも」
プレイド「なかなかいいじゃないか、これ!」
伊織「プロデューサー的には好評みたいね」
律子「版権その他諸々考えると、事務所外でつけられないけどね」
春香「それじゃそのヘッドで決まりですか?」
プレイド「ハハハ、そうだな。これからはブレイドとPを合わせて、仮面○イダープレイドPと呼んでくr」バキィ
あずさ「あ、あらあら〜!」
真「あ、プロデューサーの剣ヘッドが!」
雪歩「バキバキに割れてますぅ!」
小鳥「ふふふふふ、ひっかかりましたねプロデューサーさん!」
小鳥「その剣ヘッドは劇中のシーンに合わせて仮面割れする仕掛けが施されていたのだー!」ピヨッハハハハ
春香「さっすが小鳥さん! これでついにプロデューサーさんの素顔が!」
P?「……あ……あ」
響「こ、これは……」
律子「意外と……」
美希「四十代くらいのおじさん……なの」
伊織「う……うそ、てっきり二十代そこそこだとばかり……」
亜美「」
真美「」
やよい「あ、亜美!? 真美!? 二人ともだいじょーぶ!?」
真「二人とも、どうしたんだ一体!?」
亜美「……ぱ」
雪歩「ぱ?」
真美「パパッ!?」
春香「パパって……え、え?」
真「え、この人……亜美たちのお父さん……?」
やよい「うー? プロデューサーが亜美たちのお父さんで、亜美たちのお父さんが……?」
律子「せ、説明を! 説明をお願いします!」
小鳥「繰り返すけど、本当にこの人が亜美ちゃんたちのお父さんなの?」
亜美「……そーだよ」
真美「間違えるはずないっしょ」
律子「で? どういう事なんですか。プロデュ……双海さん」
P改め双海父「こうなってしまっては仕方がないな……全てを話そう」
双海父「実は、プロデューサーは皆の……音無さんと秋月さん含む14人の父親が交代で演じていたんだ」
律子「……は?」
双海父「今日は私の番だったが、昨日は秋月さんのパパさんが演じていたんだよ」
律子「」
真「い、いやでも体型とか全然変わらなかったですよ!?」
双海父「それはこの水瀬財閥が開発したPスーツのおかげさ。これを着ればどんな人間でも同じ体型になれるんだ。勿論、声もね」
春香「じゃ、じゃあ私が転んだ時とかも……?」
双海父「そうだね。春香ちゃんや美希ちゃんに抱きつかれた時は我々としてその……ちょっと困っちゃったね」
春香「」
美希「」
双海父「ああ、そういえば美希ちゃんが初めてハニーと呼んで飛びついてきたとき、中にいたのはちょうど星井さんでね」
双海父「後から情報共有のメールが送られてきたとき、恥ずかしがりながらも喜んでいたよ」
美希「」
千早「それは私の父も……ですか」
双海父「勿論だよ。千早ちゃんの悩みを解決したのは他でもない、如月さんだよ」
千早「」
響「で、でも何でそんな事したんだ!?」
双海父「そりゃあね、アイドルだよ? 悪い虫がたくさん寄ってくるんじゃないかと親としては気が気じゃない」
双海父「それでアイドルである娘たちを一番近しい位置で守れるようにと考えた結果、こうなったんだ」
あずさ「最近、迷ったときに迎えにきてくれるのが早くなっていたのは……」
双海父「三浦さんが事前に察知して先回りしていたんだ。さすが親子だと思ったよ」
あずさ「」
貴音「私の情報はとっぷしぃくれっとのはずですが」
双海父「水瀬財閥がじいやさんと連絡を取り付けてくれてね。彼がプロデューサーをやっていたんだよ」
貴音「なんと」
双海父「…………とまぁ、そういうわけだったんだ」
アイドル一同「…………」ドヨーン
千早「ウソよ……私のプロデューサーが……優が……優……プロデューサー……」ポロポロ
あずさ「運命の人が……運命……運命なんて……」ポロポロ
亜美「うあうあうあうあうあうあうあ〜」ポロポロ
真美「にーちゃんがパパ……にーちゃんがパパ……」ポロポロ
美希「ハニー……ハニー……ハニィィィ……」ポロポロ
双海父「…………」
双海父(やっぱり15人目の本来のプロデューサーが居ることはもうしばらく黙っておいた方が良さそうだな……)
おわり
というわけで終了です。
書いてから投稿まで随分悩みましたが、支援等頂き嬉しかったです。
長編書いたつもりだったのにすぐ終わってしまった……orz
そして、ここまでお付き合い頂きありがとうございました〜!
>>38
その発想が何故出てこなかったのか。
……ぶっちゃけ仮面割りにばかり気を取られていましたorz
>>43
数字ミスってますね。気付かなかったです。
しゃ、社長の親もいるって事で何とか保管してください。
14:30│アイマス