2013年11月28日
アナスタシア&キャシー「落ち着いて、プロデューサー!」
申し訳ないのですが、いつものあの人ではありません。
思いついちゃったので、あーにゃん&ぐらはむさんでいきます。
思いついちゃったので、あーにゃん&ぐらはむさんでいきます。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1379601504
モバP「……ふぅ……最近は……めっきり冷えてきたな……」
プロデューサーが、事務所の屋上でタバコをふかしていた。
夜空にはくっきりと月がでており、星の間の闇を一層深くしていた。
落ちて行きそうな夜空を見上げながら一人佇んでいると、そこに2人の客人がみえた。
キャシー「ハァイ! プロデューサーさんみっけ! こんなとこにいるなんて!」
アーニャ「ヴェーチェル……風が、少し寒いですね……」
モバP「……と。キャシー、アーニャ……いいのか? 今日の誕生日パーティの主役が……」
事務所所属のアイドル、アナスタシアとキャシー・グラハム。本日は2人の誕生日。
スケジュールの都合で、夜遅くになってしまったが……事務所でささやかな誕生日パーティをひらいたのだ。
キャシー「もう宴もタケナワよ! 皆、まったりモードに入ってるわ!」
アーニャ「……私達も、少し、涼みに来ました……」
モバP「そうか……」
タバコを携帯灰皿に押し入れながら、プロデューサーは2人謝る。
モバP「すまないな、2人とも……スケジュールの都合で忙しい日になってしまって。せっかくの誕生日だったのに……」
アーニャ「ニェート……仕方、ないです。それに、明日はお休み……一日遅れですが、ホームパーティ、開きます」
キャシー「今日も事務所の皆で、祝ってくれて嬉しかったデース♪ ナイスサプライズだったよ、プロデューサー!」
モバP「そう言ってくれると、助かるよ」
キャシー「まあ、仕方ないわ! これだけ忙しいのは、あたし達が売れっ子だってことよ!」
アーニャ「ダー……そうですね、日本語で言うと、嬉し、悲鳴、ですね」
キャシー「そうそう! 例えば、お正月の振袖! これぞ下町育ちの底チカラってね!」
アーニャ「コーシカ……猫の衣装、気に入りました。可愛いには、まだちょっと慣れないですけど……」
キャシー「ああ! にゃん・にゃん・にゃん! アレは可愛いかったな〜!」
モバP「ははは……充実してたようで、何よりだよ。まあ、これからはちゃんとスケジュール都合つくよう、頑張るからな」
そういって、二コリと笑うプロデューサー。
だが……アーニャと、キャシーはその笑顔を受けて、少し怪訝な顔をした。
アーニャ「……プロデューサー……少し、疲れてますか……?」
モバP「え……?」
キャシー「そうね……なんだか、元気な笑顔には見えなかったわ」
モバP「そんなことは……」
口ごもるプロデューサー。しばし、3人とも黙りこむ。
どこからか、讃美歌が聞こえてきた。どこかで、礼拝の集いでもあるのだろうか。
キャシー「……えいっ♪」
アーニャ「!!」
モバP「ちょ!? キャシー、なにを……?」
プロデューサーは目を丸くし、アナスタシアは両手で口を塞ぐ。
2人に浮かぶ表情は驚愕……いきなりプロデューサーに抱きついた、キャシーの行動への驚きだった。
キャシー「ほら、アーニャも!」
アーニャ「え……あ……ダー……し、失礼します……」
モバP「うええ!? アーニャまで!?」
アーニャまで、白い頬を赤く染めながらそっと抱きついてきたものだから、プロデューサーはさらに面くらった。
キャシー「プロデューサー……どうかな? 元気出た?」
モバP「2人とも……」
アーニャ「ストラーフ……先程のプロデューサー……なんだか、どこかに飛んで行ってしまいそうで……怖かったです……」
モバP「……そうか。すまないな、2人とも……」
自分の弱さで、不安にさせてしまったことを謝るプロデューサー。
2人の頭を優しく撫で……そっと引き離した。
モバP「いつか……アーニャの話してた、スプートニクのライカの事を思い出していたんだ……」
そう言って、プロデューサーは再び夜空を眺める。
モバP「今日は星も月も綺麗だから……少しセンチな気分になっただけだよ。だから……大丈夫さ」
それを聞いて、キャシーはぷっ、と噴出した。
キャシー「アハハ♪ プロデューサーさん、随分とセンチメンタリズムね! そりゃあ、私もアーニャも、貴方を抱きしめたくなっちゃうワケよ!」
モバP「はは……すまんね。さて……そろそろ戻ろう。皆が待ってるだろうからね」
アーニャ「ダー……そうですね……いきましょう、プロデューサー」
キャシー「ウン! そうね!」
そういって、ごく自然に2人に手を握られたプロデューサー。
ひそかに苦笑しながら、事務所の中に戻っていく。
――大丈夫、最後まで、見つめ続けてゆくから――
声なき声で、プロデューサーは2人にそっと告げたのだった。
終わり
元ネタ:THE BACK HORNの「閉ざされた世界」です。
http://www.youtube.com/watch?v=S4kXMvhgF3w
……誕生日SSにこの選曲はないだろう、と言われても反論できません。
そんなわけで、キャシーさん、アーニャさん、お二人ともお誕生日おめでとうございます。
モバP「……ふぅ……最近は……めっきり冷えてきたな……」
プロデューサーが、事務所の屋上でタバコをふかしていた。
夜空にはくっきりと月がでており、星の間の闇を一層深くしていた。
落ちて行きそうな夜空を見上げながら一人佇んでいると、そこに2人の客人がみえた。
キャシー「ハァイ! プロデューサーさんみっけ! こんなとこにいるなんて!」
アーニャ「ヴェーチェル……風が、少し寒いですね……」
モバP「……と。キャシー、アーニャ……いいのか? 今日の誕生日パーティの主役が……」
事務所所属のアイドル、アナスタシアとキャシー・グラハム。本日は2人の誕生日。
スケジュールの都合で、夜遅くになってしまったが……事務所でささやかな誕生日パーティをひらいたのだ。
キャシー「もう宴もタケナワよ! 皆、まったりモードに入ってるわ!」
アーニャ「……私達も、少し、涼みに来ました……」
モバP「そうか……」
タバコを携帯灰皿に押し入れながら、プロデューサーは2人謝る。
モバP「すまないな、2人とも……スケジュールの都合で忙しい日になってしまって。せっかくの誕生日だったのに……」
アーニャ「ニェート……仕方、ないです。それに、明日はお休み……一日遅れですが、ホームパーティ、開きます」
キャシー「今日も事務所の皆で、祝ってくれて嬉しかったデース♪ ナイスサプライズだったよ、プロデューサー!」
モバP「そう言ってくれると、助かるよ」
キャシー「まあ、仕方ないわ! これだけ忙しいのは、あたし達が売れっ子だってことよ!」
アーニャ「ダー……そうですね、日本語で言うと、嬉し、悲鳴、ですね」
キャシー「そうそう! 例えば、お正月の振袖! これぞ下町育ちの底チカラってね!」
アーニャ「コーシカ……猫の衣装、気に入りました。可愛いには、まだちょっと慣れないですけど……」
キャシー「ああ! にゃん・にゃん・にゃん! アレは可愛いかったな〜!」
モバP「ははは……充実してたようで、何よりだよ。まあ、これからはちゃんとスケジュール都合つくよう、頑張るからな」
そういって、二コリと笑うプロデューサー。
だが……アーニャと、キャシーはその笑顔を受けて、少し怪訝な顔をした。
アーニャ「……プロデューサー……少し、疲れてますか……?」
モバP「え……?」
キャシー「そうね……なんだか、元気な笑顔には見えなかったわ」
モバP「そんなことは……」
口ごもるプロデューサー。しばし、3人とも黙りこむ。
どこからか、讃美歌が聞こえてきた。どこかで、礼拝の集いでもあるのだろうか。
キャシー「……えいっ♪」
アーニャ「!!」
モバP「ちょ!? キャシー、なにを……?」
プロデューサーは目を丸くし、アナスタシアは両手で口を塞ぐ。
2人に浮かぶ表情は驚愕……いきなりプロデューサーに抱きついた、キャシーの行動への驚きだった。
キャシー「ほら、アーニャも!」
アーニャ「え……あ……ダー……し、失礼します……」
モバP「うええ!? アーニャまで!?」
アーニャまで、白い頬を赤く染めながらそっと抱きついてきたものだから、プロデューサーはさらに面くらった。
キャシー「プロデューサー……どうかな? 元気出た?」
モバP「2人とも……」
アーニャ「ストラーフ……先程のプロデューサー……なんだか、どこかに飛んで行ってしまいそうで……怖かったです……」
モバP「……そうか。すまないな、2人とも……」
自分の弱さで、不安にさせてしまったことを謝るプロデューサー。
2人の頭を優しく撫で……そっと引き離した。
モバP「いつか……アーニャの話してた、スプートニクのライカの事を思い出していたんだ……」
そう言って、プロデューサーは再び夜空を眺める。
モバP「今日は星も月も綺麗だから……少しセンチな気分になっただけだよ。だから……大丈夫さ」
それを聞いて、キャシーはぷっ、と噴出した。
キャシー「アハハ♪ プロデューサーさん、随分とセンチメンタリズムね! そりゃあ、私もアーニャも、貴方を抱きしめたくなっちゃうワケよ!」
モバP「はは……すまんね。さて……そろそろ戻ろう。皆が待ってるだろうからね」
アーニャ「ダー……そうですね……いきましょう、プロデューサー」
キャシー「ウン! そうね!」
そういって、ごく自然に2人に手を握られたプロデューサー。
ひそかに苦笑しながら、事務所の中に戻っていく。
――大丈夫、最後まで、見つめ続けてゆくから――
声なき声で、プロデューサーは2人にそっと告げたのだった。
終わり
元ネタ:THE BACK HORNの「閉ざされた世界」です。
http://www.youtube.com/watch?v=S4kXMvhgF3w
……誕生日SSにこの選曲はないだろう、と言われても反論できません。
そんなわけで、キャシーさん、アーニャさん、お二人ともお誕生日おめでとうございます。
16:30│アナスタシア