2013年11月26日

モバP「起きたらウサコになってた」

P「まぁ、なんていうか、事務所でちょっぴり居眠りこいてたわけですよ」

P「遠征組がイタリア行ってて、俺はお留守番」

P「そういう気の緩み、的な?」


P「そんな俺に対するサプライズ罰ゲーム、そういう感じじゃないかと」

P「……俺が悪かったのは確かだけど」

P「でもちょっとほら、ウサコになったら仕事できないですよね!?」

P「だから助けて亜里沙さん!」ピコピコ

亜里沙「あらぁ」

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亜里沙「先生もまさか、戻ってみたらウサコちゃんが急にしゃべり出すとは思いませんでした」

P「そうでしょうね」

亜里沙「どういう仕組みに……?」チラッ

P「あっ、覗かないで、なんかスースーするんですよ!」

亜里沙「う〜ん、中にスピーカーが入ってるとかじゃないんですよねぇ」

P「疑ってますね!?」

亜里沙「Pくん、イタズラ好きでしょう?」

P「たしなむ程度に」

亜里沙「たしなんじゃダメですよぉ、めっ」

P「えへへ、叱られてしまった」
亜里沙「ううん、あたりにPくんの本体も見当たらないし……」

P「ま、まさか、ウサコが俺と入れ替わって……!?」

亜里沙「ホラー映画の見過ぎです」

P「こ、困りましたね。これから営業の予定もあるのに」

亜里沙「そうですねぇ……」

亜里沙「Pくん、自分で歩けますか?」

P「なんか腕が動くくらいです」ピコピコ

亜里沙「わっ、かわいい」
亜里沙「とりあえず装着しましょうか」

P「ああ、亜里沙さんにハメられてしまう!」

亜里沙「……」ぎゅー

P「あっ、痛い痛い!」

亜里沙「Pくん、アイドルのいる事務所でセクハラはダメ」

P「ごめんなさい、調子に乗りました」
亜里沙「それじゃ、いつものように……」すちゃ

P「お、おお」

亜里沙「どうですかぁ?」

P「ううっ、体の中に入れられてもてあそばれておる!」うねうね

亜里沙「きゃっ、動かないで」

P「あう」

亜里沙「我慢してね、Pくん」

P「すげー、こそばゆい」
亜里沙「どう、ですか?」

P「想像以上に変な感じです」

亜里沙「こほん、それじゃいきますよぉ」

P「えっ、えっ?」

亜里沙「みんな〜、亜里沙おねえさんだよぉ!」

P「う、ウサコだウサ!」

亜里沙「野太い!」
亜里沙「Pくん、もっと裏声とか使わないと」

P「え、えーと……」

P「(う、ウサコだウサ〜)」

亜里沙「そうそう、そんな感じ!」

P「そ、そうですか? 全然声が違うような……」

亜里沙「さぁ、もう一度!」

亜里沙「みんな〜、亜里沙おねえさんだよぉ!」

P「(ウサコだウサ!)」

亜里沙「今日もウサコちゃんといっしょに、元気におうたをうたいましょうねぇ!」

P「(頼れるのはお金だけウサ!)」

亜里沙「なんですか、そのセリフ?」

P「いや、つい」
亜里沙「うふふ、でも、これでお仕事はできそうですよね!」

P「えっ」

亜里沙「このまま営業に行きましょう!」

P「ちょっと待った!」

亜里沙「どうしました?」

P「こ、この状態で仕事をするのは無理です」

亜里沙「だって、ウサコちゃんもPくんもいるんですよぉ?」

P「そりゃ確かにそうですけどね!?」

亜里沙「……みんな待ってますよ?」

P「うっ」
P「き、気持ちは分かりますが、人間バージョンがいないと不審じゃないですか」

亜里沙「そうですかねぇ?」ピコピコ

P「う、動かさんといて!」

亜里沙「分かりました。それじゃあどうしましょう?」

P「とりあえず、電話をかけてください」

P「動けるアイドルとPに代理を頼みます」

亜里沙「いいですよ、先生に任せてください」

P「お願いします」
由里子「おっはよーございまーす!」


P「!?しまった、アイドルが来てしまった!」

亜里沙「Pくん、ウサコちゃんのフリをしてください」

P「え、いや、じっとしてれば……」

亜里沙「それだけじゃ怪しまれるでしょう?」

P「わ、分かりました」

亜里沙「さっきみたいに裏声で……」

P「あ、あー……(ウサコウサウサ、ウサコウサウサ)」
由里子「やっほー! ユリユリの登場だじぇー!」

亜里沙「おはよう、由里子ちゃん」

由里子「あっ、ありさ先生。Pさんいる?」

亜里沙「Pくんなら、さっきまで机に座ってたんだけど」

由里子「あれー? おっかしいな。営業行くまで、まだ時間があるよね?」

亜里沙「そ、そうねぇ」

由里子「ちぇー、せっかくユリユリ初グラの雑誌買ってきたのに」

亜里沙「あら、良かったわねぇ」

由里子「……ついでに、新刊も買ってきちゃった。レシート一緒だから、経費で落ちないかなぁ〜って」

P「おい、どういうことだ」

二人『!?』
由里子「今、なんか、ウサコちゃんから野太い声が」

亜里沙「……ちょっ、Pくん」

P「(う、ウサコ不正は良くないと思うウサ!)」

由里子「ウサコちゃんって、そんなキャラだっけ……?」

亜里沙「もう、それより、勝手にいろいろやるとPくんが大変になっちゃいますよぉ?」

由里子「あー、はい、そうですよね」

亜里沙「なんだったら先生が買い取って上げますから」

P「(そういうのは良くないウサ)」

由里子「……セルフツッコミ?」
亜里沙「あ、あぁ、そういえば、Pくんが今日の営業は別の子にお願いするって言ってたわ」

由里子「ありゃ、マジかー」

亜里沙「せっかくだから、今日はお休みでもいいんじゃないかしら」

由里子「や、でも、さすがに勝手に休むわけには」

P(む……由里子は気に入った仕事には結構マジメだからな)

P「(由里子ちゃん、Pは急病になったみたいウサ!)」

P「(あとで連絡いれるって、Pも言ってたウサよ!)」

由里子「あ、そうなの?」

亜里沙「え、ええ。少し調子悪そうにしてたから」

亜里沙「あ、ほら、メモがあったわ!」

由里子「ホントだ」
由里子「うーん、なら仕方がないか。あとで看病に行ってあげないとネ!」

亜里沙「それがいいと思うわ」

由里子「ま、まぁそれに……」

P(ん?)

由里子「事務所に来る時間をミスってて、買いそびれた本もあるし」

P「……それが目当てか」

亜里沙「しーっ、Pくん、しーっ」
P「……いったようですね」

亜里沙「そのようですねぇ」

P「はっはっは、緊張してついつい声が震えてしまいましたよ」

亜里沙「よく出来ました。えらいえらい」なでなで

P「うへへ」

亜里沙「……Pくんは、人によって態度を変えちゃう子なんですねぇ」

P「はっ」

P「い、いや〜、ほら、こちらがツッコミに回らざるを得ないアイドルが何人かいましてね」

P「ま、今はこっちが突っ込まれる方ですが。はっはっは!」

亜里沙「はいはい」ぎゅう〜

P「うぐぐ、キツイキツイ!」
P「しかし、このまま元に戻らなかったらどうしよう……」

亜里沙「うーん」

P「エナドリやスタドリも飲めないしなぁ」

亜里沙「なんだったら、このままウサコちゃんとして生きるのはどうですか?」

P「ええっ?」

亜里沙「このままだったら、Pくんとずっといっしょにいられるし」

亜里沙「先生、私も、ちゃんと、大事にするよ?」

P「……」

亜里沙「どう……かな」
>>16 サンクス
P「いや、そういうわけにはいきません」

P「俺はやっぱり、プロデューサーとして、やりたいことがまだまだいっぱいあるんです」

亜里沙「……そっかぁ」

P「まー、どうしても戻れないとなったら、覆面Pとして陰から行動することにしますよ!」

P「そうなったら、ええと、どのみち亜里沙さんにはご迷惑をおかけするかもしれませんが」

亜里沙「うふふ、迷惑だなんて」

亜里沙「先生、Pくんにスカウトされてから、毎日楽しいんだから」
P「そ、そうですか? いや〜、必死になって走ってきた甲斐がありましたね」

亜里沙「うふふ」

亜里沙「あっ、それより、いろいろあって疲れてませんか?」

P「そうですね、この姿じゃあ仕事になりませんし……」

亜里沙「じゃあ、おねえさんがついててあげますから、もう少し休んでてくださいね」すぽっ

P「そ、それじゃあ、お言葉に甘えて……zzz……」

亜里沙「……」

亜里沙「お休みなさい、プロデューサーさん」
ーーピリリリ

P「はっ!?」

P「はい、こちらにこごりプロダクション」

ちひろ『プロデューサーさんですか?』

P「あっ、ちひろさん」

ちひろ『別業に出向して、今度戻ってこられるPさんたちのことでですね……』

P「はいはい、聞いてますよ」

P(んん?)

P「うおっ、戻ってやがる!」

ちひろ『え!? もう戻ってきちゃったんですか!?』
P「あーいえ、違います。なんでもないです」

ちひろ『もう、寝ぼけてるんじゃないですか?』

ちひろ『ちゃんと休む時は休まないとダメですよ!』

P「そういうちひろさんこそ、こんな時間まで」

P「イタリア出張お疲れ様です」

ちひろ『はーい、お土産、持ってきますから』

P「期待してますよ」
P「ふぅ……」

P「うーん、なんか悪夢を見たような」

P「いや、いい夢だったのかな?」

亜里沙「
P「ふぅ……」

P「うーん、なんか悪夢を見たような」

P「いや、いい夢だったのかな?」

亜里沙「おはようございます」

P「うおわっ!」

亜里沙「どうしたんですか?」

P「あ、いや……」

P「う、ウサコちゃんはどうしたんです?」

亜里沙「そこにいますよ?」

P「あ、ホントだ」
P「いやあ、なんか、ウサコになる夢を見ましてね」

亜里沙「へぇー、そうなの」

P「いやぁ、なんだか不思議な感じでしたよ」

亜里沙「あ、ウサコちゃん……」

P「はい」ヒョイ

亜里沙「ありがとう」

亜里沙「ウサコちゃん、Pくんがウサコちゃんになったんだって?」

亜里沙「Pくんもおねえさんと一緒におうたがうたいたいのかなー?」

P「お、いいですね。(Pもがんばるウサよ〜) なんつって」
亜里沙「それじゃあ、営業に行きましょうか!」

P「えっ? あ……まだこんな時間か!」

P「すぐ支度してきますっ」

亜里沙「やりたいこと、いっぱいあるんだもんね、Pくんは」

P「もちろんウサよ! 亜里沙さんもトップアイドルにして見せます!」

亜里沙「ありがとう、先生うれしいなっ」

P「それじゃ張り切って行くウサ〜!」




P「口調が戻らなくなってきたウサ」
おしまい。

亜里沙さんSSはやれ(´Д` )

03:30│持田亜里沙 
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